
総合評価
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powered by ブクログhttps://x.com/nobushiromasaki/status/2016519274677060073?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ人は人を殺すことに耐えることはできない。その行為は、肉体的にも精神的にも大きなダメージとして残り、その後の人生を破壊する。『兵士は戦場で何を見たのか』で伝えられたPTSDの症状は、本人だけでなく家族にも悪影響を及ぼしていく。あまりにも惨い。
4投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ第1章位しか読み進められなかったけど 戦争のある社会で、人がどれだけ追い詰められるのかはわかった。 戦争の無い社会にいても、それぞれ色んな問題を抱えているのだから、 人の命をどうにかしようなんて事に 携わる事自体が、個人のメンタルの許容範囲を超えているんだなと思った。 この本に出会えたマグマブックスに感謝。 友達の本棚みたいに、本棚が並んでいたから出会えた本。
18投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ第10回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2024.12.28
1投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログSNSでよく帰還兵と家族の感動の再会、みたいなやつ流れてくるけど、取り上げるべきはその瞬間じゃなくて、そっから先の彼らなのよね 帰還兵のケアしたり支援するのはわかるけど、そもそも論、戦争をいつまでしてんのよって話 過去から何も学ばないのアホかよまじで
1投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦争後に精神を病む軍人に対し(またその軍人に接する機会の多い家族に対し)、どう支援すべきか、どんなシステムを構築すべきか。イラクとアフガニスタンの戦争に200万人のアメリカ人が派遣され、そのうちの20〜30%はPTSDやTBIの精神疾患にかかった。彼らが元の性格に戻ることは困難だ。家族の負担も大きい。精神衛生の問題は陸軍では自殺者の増加が問題となり医療施設ができたが収容者でいっぱいで入れない人もいる。セラピストも足りない。日本もイラクに約1万派兵したが帰還後28人もの自衛隊員が自殺した。派兵では兵士の精神衛生管理は1番重要な問題とみなすべきだろう。
1投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ戦争関係とPTSDについて調べており、読了。イラク戦争の帰還兵たちが負う心の傷と、終わらない治療、アメリカ社会などについて描かれている。 兵士たちそれぞれの内面、体感している恐怖、戦争の実情などを正面から描いている。
1投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログデイヴィッド・フィンケル(1955年~)氏は、米フロリダ大学卒業後、長年ワシントン・ポスト紙に勤務し、2006年にピュリツァー賞(報道部門)を受賞。 2007年に新聞社を辞めてバグダッドに赴き、1年間、米陸軍第16歩兵連隊第2大隊の兵士たちと生活を共にし、その過酷な日常と凄惨な戦闘について詳細に記した『The Good Soldiers』(邦題『兵士は戦場で何を見たのか』)を上梓(2009年)した。しかし、帰国後、バグダッドで知り合った兵士たちが、帰還後に電話やメールや手紙で不調を訴えてきたことから、戦争の後を記録しなければ、自らの仕事は終わらないと考えるに至り、帰還した兵士や家族、ペンタゴンの上層部や医療関係者に取材を行い、書き上げたものが本書(2013年)である。本書は、全米批評家協会賞ノンフィクション部門の最終候補となったほか、各紙の賞を受賞、また、同年のベストブックのひとつに挙げられた。 イラクが大量破壊兵器を隠しているという理由で、米国がイラクに侵攻して始まった「イラク戦争」(2003~11年)では、イラク(とアフガニスタン)におよそ2百万人の兵士が派兵され、そのうちの50万人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)とTBI(外傷性脳損傷)に苦しみ、毎年200人以上の帰還兵が自殺をしていると言われている。 本書には、5人の兵士とその家族が登場する(一人はイラクで戦死)が、彼らは、爆弾の破裂による後遺症、及び、仲間が殺されたことや敵兵を殺したことによる精神的打撃によって自尊心を失い、悪夢を見、怒りを抑えられず、眠れず、薬物やアルコールに依存し、鬱病を発症し、自傷行為に走り、遂には自殺を考えるようになる。周りがいくら、本人のせいではなく戦争のせいなのだ、と言っても、彼らの戦争の記憶と自責の念が薄れることはない。 私は少し前に、ティム・オブライエンが自らのベトナム戦争の従軍の経験をもとに書いた短編集『本当の戦争の話をしよう』(1998年)を読んでおり、似た読後感を持ったが、本書においてより強く印象に残ったのは、帰還した兵士とともに苦しむ家族の姿である。登場人物の中でも中心的に描かれているアダム・シューマンと妻のサスキアの、帰還後の3年余りの日々は凄絶で、戦争で死ぬことは(言うまでもなく)辛く苦しいことだが、帰還兵と家族が生き続けることも、想像を超えて辛く苦しいことなのだということがわかる。 「訳者あとがき」によると、2014年4月に放送されたNHK「クローズアップ現代」では、イラクに派兵された自衛隊員の中で、なんと28人もが帰還後に自殺し、1~3割がPTSDに苦しんでいると報じられたのだという。これは驚くべき事実だと思うが、一体どれだけの日本人がこの事実を知っている(覚えている)だろうか。。。 米国では、帰還兵に対するカウンセリングや医療のための施設が整備されつつあるといい、本書にもそのことは登場する。そして、「帰還兵はなぜ自殺するのか?」を一つの社会問題と捉えるなら、そうした帰還兵への対応の充実が大事ということになるだろう。 しかし、おそらく、最も本質的な問題は、そういうことではなく、「人はなぜ愚かな戦争を止められないのか?」ということなのであり、今も続く、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ攻撃に心が痛むばかりである。 (2024年6月了)
3投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ2022/07/26 読了 戦争自体が終わっても、それによって受けた身体的な傷、精神的な傷の影響は終わらない。 アメリカの5人の兵士とその家族に焦点を当てた、ノンフィクション作品。 日本でも自衛隊の人は同じ傷を受けることもあるようだ。 やっぱり戦争のない世界であり続けるよう、努力し続けたいと思った。
1投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログ戦争に行き、身体ではなく心に傷を負って戻ってきた帰還兵たちのドキュメント。統計などの高所大所からの話はほとんど出てこない。数人の帰還兵と、その家族の物語だ。家族は言う。彼は戦争に行って、別の人になってしまった、と。 アメリカはしょっちゅう戦争をしている国だから、アフガン戦争や湾岸戦争ばかりではなく、古くはベトナム戦争に従軍した兵士で、いまも悪夢やパニックに苦しんでいる人がいるという。日本でそういう話はあまり聞かないが、なかったわけがない。 彼らが精神的外傷を受けたのは、戦友を助けられなかったり、敵や民間人を自分の手で攻撃したり、命の危険にさらされたり、直近で爆弾が爆発して脳にダメージを受けたからだ。ならばミサイルのスイッチを押したり、ドローンを操縦して敵を攻撃するリモート戦争を推進するのが解決策、ということにならないだろうか? 問題はそこにあるのだろうか? 兵士も精神的なダメージを受けるだろうが、殺されかけた民間人はもっと深刻な精神的ダメージを受けるのではないだろうか? ライオンが獲物を殺してノイローゼになるという話は聞いたことがない。人間はたぶん、殺し合いに向いていないのだ。歴史が始まって以来、のべつまくなしに殺し合いを続けてきたにも関わらず。
4投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ主にイラク、アフガニスタンの戦争から帰って来た兵士は、PTSDや脳損傷により苦しみ、自殺してしまう。 兵士や家族の日々を坦々と記録してある。 戦争は、戦闘が終わってもなお、人々を苦しめ続けるもの。
1投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログイラク戦争に従軍したアメリカ兵のドキュメンタリー。 タイトルからして戦争は普通の人間の心をどうしようもなく病ませるものだということを描くのかと思っていたが、心に傷を負うものは多くても実際に自殺をする者の割合は低く、彼らは元々何か問題を抱えていて、戦争体験が自殺の引き金になったように受け取れてしまうような本だった。出てくる元兵士たちが若い頃に何度も結婚してお金がなく、10代の若い女性と再婚してうまくいかず…みたいな人が多かったからかもしれない。 また、この本は和訳が酷過ぎる。 タイトルも本来の『Thank you for your service』のほうが合っているし、原書が読める環境にある方は原書で読むことをお勧めします。
1投稿日: 2021.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湾岸戦争以降の現代における対テロ戦争の、末端の兵士たちが強いられる緊張や目的意識の無さ/虚しさ(HVTだと知らされていた対象を捜索しに、深夜一般住宅を襲撃して見たら実はココ違いました!というオチ)、そして『傷病兵』となって帰還してからの生きにくさ。 複数兵士からの証言を基に克明に描いた作品。 併せてP.W.シンガー『ロボット兵士の戦争』も読みたい。少なくとも、本作にて証言が得られた兵士たちのグループには、タロンも何もなかったらしい。
1投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログタイトルの質問に答えはなかった。 翻訳のスタイルが気になりすぎて内容に集中しにくかった。いかにもアメリカ人の文章、会話を訳した、という文体に自然味が全くなく、読んでいて辛い。 『驚きのお金』はサプライズ、とでもしておけば良かったのでは… 自殺者はなおも増え続け、戦死者数を上回り、一日にひとりの割合で死んでいくことになる。 という事実には言葉がない。 映画化される予定だという本だが、なにせ登場人物が多く、時間もかなり前後するので、実際可視化した方が面白みがありそうだ。
1投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログ主にイラク戦争の帰還兵の生活や家族、心的療法プログラムなどについて、実際に起きたことをまとめ上げた内容で、非常に読むのが辛くなる 海外には本物のジャーナリストがいるってことが分かる書籍でもある。 カタカナの名前が覚えきれなくて若干相関関係が分からなくなっちゃったりもする
1投稿日: 2019.02.03
powered by ブクログイラク戦争でPTSDを発症した米兵や遺族のドキュメンタリー。感動的な脚色などはなく、ただ淡々と彼らの苦悩や悲しみを書き記している。登場人物が複数人いるので、散漫的で少し読み難い。心が戦場から帰って来れずにいる彼らの苦しみや、支える家族の不安は解消されそうにない。PTSDの治療法や解決策などもなく、読み終わった後はやるせなさだけが残る。
1投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログイラク戦争に200万の兵士が行き、50万がPTDSになった。その兵士たちと家族の抱えた悲劇。 自衛隊に何が起きるのか、その結果、本人と日本社会はどれほどの後遺症の負担に苦しむことになるのか。想像するに余りある。 戦争はしてはいけないし、本来日本社会の持つ力ではできるものではないのだと痛感する。
1投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログ本書は徹底した三人称で書かれている。その視点は客観的で深い洞察に満ち、感傷を排し、メランコリーもアイロニーもなく、著者の意見や展望が差し挟まれることもない。事実と事実をつなげ、人物に迫っていく手法を取っている。
1投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログ文学的なノンフィクション。良質な純文学を読んでいる気分になるが、これはノンフィクションなのだと驚く。 戦争は多くの犠牲を伴うが、その犠牲とは人間の人生にほかならない。 戦争は解のない問題だ。
1投稿日: 2017.07.27暗い話題ばかりではない
アフガニスタン、イランの戦争を取材した記者が、帰還した兵士からのメ-ルで、様々な問題で苦しんでいる人がいることを知り、丹念な取材を行ったドキュメントです。暗い話題ばかりですが、解決に尽力する人が少なからず存在し、それらの人々に救われる人がいることには、希望が持てる結末になっています。まだ、ヴェトナム戦争の後遺症に苦しんでいる人もいることには、驚きを隠せません。PTSD、TBIと簡単な言葉で表現される状態は、多種多様な内容を含んでおり、解決法も明確ではない現実が理解できます。
0投稿日: 2017.03.31
powered by ブクログイラク戦争の帰還兵が母国アメリカでどのような生活を送っているのかを詳細に描いているノンフィクション小説。多くの帰還兵は、自分が戦場で生き延びたことへの罪悪感や戦場での悲惨な体験が忘れられずに、精神的な障害を抱えてしまっている。帰還兵が抱える精神的問題は、帰還兵の家族にも及んでいる。彼らの精神的崩壊や異常行動を目にしたり、彼らの心のケアをしていくうちに、家庭環境も悪化していく。そうした帰還兵を取り巻くリアルを、著者の綿密な取材によって生々しく描かれており、アメリカ軍の帰還兵がどのような生活を送っているのかを知ることができる良書であった。 わが国でも、安倍首相が積極的平和主義を掲げ、自衛隊の軍備強化を目指しているが、自衛隊員やその家族のメンタルケアについては熟議がなされていない。そして、第二次正解大戦以降に戦争をしていない日本が、帰還兵のメンタルケアを充実させているとは思えない。これから安倍首相が自衛隊の軍備強化を進めるのであれば、本書で描かれていた帰還兵の問題に日本も直面することになるだろう。
1投稿日: 2017.03.15
powered by ブクログ原題は”Thank You For Your Services” - ご奉仕に感謝します、という兵士にかける定型の言葉。皮肉ではないが、文字通りに取るにはあまりにも厳しい現実が描かれている。『帰還兵はなぜ自殺するのか』と題されているが、その理由を分析するようなものではない。イラクに派兵されて、仕掛けられた爆弾によって目の前で仲間が死んでいくのを見たことで精神のバランスを崩していく帰還兵。彼らとその家族について三人称で日々苦しんでいる様子が描かれる。淡々と描かれる中で登場する人の名前と人間関係が覚えられず、なかなかに読みづらい。それでも伝えようとする雰囲気はわかる。 米軍は、帰還兵のケアのための施設を作ったり、自殺者のリストを作って分析する。そのことで救われるものもいるし、それでも救われなかったものもいる。その前に米国が派兵する必要があったのだろうか。兵士になるものは貧しいものが多く、PTSDやTBI(外傷性脳損傷)などで働くことが難しくなった彼らにはそのことがさらに苦しみに輪をかける。過去の戦争よりも精神的な苦しみを味わうものが多いとすれば、戦争の意義がもはや国の総意となることがないからではないだろうか。 ときどき太字になっているところがあるのだけれど、なぜ太字になっているのかわからない箇所で太字になっている。単に原文でイタリックになっているだけであれば、若干怠慢な翻訳のように思う。 --- 『アメリカン・スナイパー』のレビュー http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/415050427X
1投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログ表題の通りである。 非日常は人を狂わせる。(米軍においてはおそらく)心身無事に帰還する兵の方が多いわけだが、PTSDに悩まされる帰還兵は少なくない。 「負傷兵の方がまだましだ」という見方もある。外傷は名誉の負傷であり、誰が見てもすぐにそれと分かる。 「撃たれて死ぬ方がまだましだ」とすら言える。戦死者の記念碑に、自殺した兵士の名は刻まれなかった。 例えばアメリカ領サモア。「彼の育った島には、マグロの缶詰工場以外に働き口がなかった。トーソロはうんざりするまで工場で働き、もっと充実した生き方を求めて島の募兵係のもとに出向いた」心の底から兵士になることを望んだわけではない。 否応なしに戦場で殺し、殺される。昨日まで一緒に飯を食っていた隣人が今日は死んでいる。 帰還兵はなぜ自殺するのか。それは予想通りでもあり、平穏に暮らす我々の予想の埒外でもある。
1投稿日: 2016.12.19
powered by ブクログ久々に完読を諦めた本。 イラク戦争などで精神的外傷を追って米国に帰国した軍人の実話。ドキュメンタリーで取材した事実を丹念に丁寧に追っていて、すんなりと日常生活に戻れない軍人とその家族の苦しみを書いているのだけど、軍人を4人か5人か追っていいっているのだけど、錯綜していて、どれが誰の話なのかわからなくなる。これに加えて、話の進展がエンドレスな精神を病んだ人の日常がどこまでたっても足踏みをしているような感じのためにいつまでたっても同じ場面ばかりを見せられているような気分になり苦痛が倍増する。 ただ、この本を読んで思ったことは、PTSDなる概念がでてきた背景にはアメリカ独自のものがあると思った。戦争立国・戦争大国で世界に戦争をしかけているからこそでてくるもので発想そのものが違うと感じた。そのことは、国軍専用の精神病院なるものが設立されたという点でも感じられた。
1投稿日: 2016.08.13
powered by ブクログなぜ戦争をしてはいけないのか。よーくわかる本。登場人物で混乱しなければ比較的スムーズに読めるが、とても気が重くなる本。
1投稿日: 2016.05.03
powered by ブクログ軍隊における医療は、一般の医療とは性格が異なる。 なぜなら、一般の医療の目的は病気や怪我をした人を、治療し、元の生活に戻すことが目標なのに対して、軍隊の医療の目的は、傷ついた兵隊を、また戦えるように整備し、戦闘に投入することだから。 本書には、主にイラク戦争で戦い、肉体的、或いは精神的に負傷した兵士とその家族が、どのような日々を過ごすことになったか、兵士はどんな風に破壊されてしまったのかという記録が書かれている。 全ての兵士が戦争に行くことによって、破壊されるわけではない。 しかし、たまたま激しい戦闘の中に送り込まれた兵士のうちかなり多くのものは、肉体的、精神的に破壊される。 その、破滅的現実から逃れるために、あるものは廻りの者を、そして自分さえも、傷つけ、破壊することがある。
1投稿日: 2016.04.30
powered by ブクログ戦場の過酷さと共に、雄々しくあらねばという考えも、帰還兵を苦しめているように思える。助けを求めることを不名誉と思い、苦しい思いを抱えることは自分の弱さと考え、何に苦しんでいるのか語ることができない。戦争は戦場にだけあるのではないということを、ただただ兵士たちの帰還後を辿ることで突きつけてくる。 こうやって苦しんでいるのは、アメリカ兵だけではないだろう。相対して戦ったアフガニスタンやイラクにも、今のシリアなどにも、過酷なものを抱えている人たちがたくさんいるのだろう。私たちはどうすれば、戦わずにすむのだろうか。
4投稿日: 2015.12.03
powered by ブクログ淡々と取材した事実が述べられている。そこに面だった著者の意見、主張は読み取れない。読み終わっても、何とも言えない、消化不良とは違う、やりきれない思いが残る。
1投稿日: 2015.11.03
powered by ブクログ戦場から帰還した兵士の苦しみが胸に刺さるが、兵士の妻の苦悩もまたいかばかりかと思う。夫は大変な仕事をしてきた。地獄を体験した。身心ともに疲れきっている。 しかし、生きていれば嫌でも生活というものをしなくてはならない。なのに、夫はあてにできないどころか、夫がいることで負担が増す。家事も、育児も、生計も全て自分にかかってくる。夫は国費で治療が受けられるが、自分は頼れる人もいない。苦しんでいる夫には当たれない。 夫を思いやり、顔は笑って家族を支えるのが、いい妻、いい母だとわかっていても、皆ができるわけじゃない。 それにしても。生きて帰ってきても幸せになれない人が多いのに、なぜ戦争を続けるのか。なぜ戦争が始まるのか。そこを真剣に考えないと、不幸な人の数は増えるばかりじゃないか。 アメリカは帰還後の医療体制も(ずっと戦争しているから)整っているが、日本は整っていない。恐らく帰還した兵士が死ぬまでかかるだろう医療費も税金から出ることを考えても、そもそも戦争しないのがいいに決まっていると思う。 アメリカの普通の人はどう考えているのだろうか。
1投稿日: 2015.10.18
powered by ブクログ兵士は戦場だけではなく帰還した後でも戦場のことを思いだして自殺する。それだけ戦場は非人道的な行為を要求されているのだろう。 アフガニスタンとイラクに派兵された兵士はおよそ2百万人。そのうち50万人が、STSD(心的外傷後ストレス障害)とTBI(外傷性脳損傷)に苦しんでいる。 すごい数字だ。戦争で何が行われているのだろう。 日本でもイラク支援に派兵された自衛隊員は1万人だが、帰還後28人の自衛隊兵が自殺している。非戦闘地帯にいて、戦争に直接かかわっていないのに。戦争の現場で何を見たのだろう。
1投稿日: 2015.10.13
powered by ブクログイラクに派兵され、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やTBI(外傷性脳損傷)を負った兵士・元兵士たちを追ったノンフィクションである。 ジャーナリストである著者は、長きにわたって軍に同行し、イラク戦争に従軍する兵士たちを取材してきた。そしてその報告をまとめた本を出版する。兵士たちとの関係はそこまでのはずだった。だが、関係は切れなかった。凄惨な場面に遭遇した後、本国に戻った兵士たちの多くが、あるいは自殺願望を持ち続け、あるいは家族に暴力を振るい、あるいは集中力をなくし、以前のような日常に戻れないと訴えてきたのだ。そこで著者は彼らとともに、もう少し歩むことになる。 静かに、しかし容赦なく、かつ丹念に、その筆は、歯車が狂ってしまった兵士たちを、そして彼らに翻弄される家族たちを描き出す。著者はノンフィクション・ジャーナリズムと称しているが、それぞれの人々の感情を克明に記しつつ、それについての判断を挟まない。読み手は登場人物1人1人に入り込んだように、ともにあがき続けることになる。 兵士たちは自分がなしたこと、なしえなかったこと、それによって失われた仲間の映像に、執拗に苛まれ続ける。そしてまた、他の誰もがPTSDに罹るわけではないのに、自分がそうなってしまったことで、自らが「タフ」でないと感じて苦しむ。 どうして自分はこうなってしまったのか。なぜいつまでも克服できないのか。出口は見えない。 そしてそれは多くの場合、怒りとなって、身近なもの、配偶者や恋人、幼い子供に噴出する。向けられたものにとっては理不尽な怒りである。やり場のない怒りは、兵士自身だけでなく、家族をも壊していく。 邦題は「帰還兵はなぜ自殺するのか」だが、その「なぜ」に答えはない。 原題の"Thank you for your service"のserviceは兵役を指すが、いったいそれが何のためなのか、読んでいるうちにわからなくなってくる。作中にも何度か「ご奉仕に感謝します」というフレーズが出てくる。国家に対して、何か崇高なものに対して、仕えたはずなのに、その結果得られたものは名誉でもなく栄光でもなく、壊れた「自分」なのか。 イラクに派遣された兵士のうち、かなりの数が自殺し、また自殺願望を抱き続けているものは多い。それに対していくつもの治療プログラムも組まれているが、特効薬というほどの解決策は見出されていない。そして必要とするものすべてが治療を受けているわけでもない。 戦場は苛酷だ。つまるところ、人が人を殺す場所であり、自分も死ぬかもしれない場所だ。先刻まで至極元気だった屈強な男が、血まみれで亡くなることもありうる場所だ。そうした場面を見聞きして、辛くもそこから生き残ったとして、心に傷を負うのは無理もないことだろう。 直接戦地で戦った兵士たちは多くの場合、貧困家庭出身の若者だった。心に傷を負い、除隊したとして、その後の生活は非常に厳しいものになる。運よく治療プログラムに登録され、運よく社会生活に戻る一歩を歩み始めるものもいるにはいる。だが「運よく」とは言ってももちろん、「何の苦労もなく」からはほど遠い。 私にはこの本を論評することはできない。個々の兵士たち、家族たちの苦しみを論じることはできない。 重苦しい気持ちのまま、「なぜ」が渦巻く。 最後のページを閉じても、「なぜ」は消えない。 これはそういう本なのだと思う。
9投稿日: 2015.10.07
powered by ブクログ帰還兵はなぜ自殺をするのかは教えてもらえないので自分で考えるしかないです。実体験を基にしたドラマ仕立てで、イラクでの米軍の実態や人間が壊れていくさまが伝わります。日本は、本当にこういう人たちを自国に作ってでも戦う覚悟があるのでしょうか。
1投稿日: 2015.09.29
powered by ブクログ著者のデイヴィッド・フィンケル氏はワシントンポストで23年間記者として働き、2006年にピュリツァー賞を受賞。その後退職して従軍記者としてイラクに渡り、そこで知り合った兵士の「戦後」の生活-帰還兵の生活-を具体的に描いている。 戦争そのものが「不幸」だということ。そして、その不幸せな生活を送るのは決まって貧困家庭出身の若い兵士だということが強調されていて、その家族も支援者も同じように不幸になっていくことがよくわかる。悲しい。とにかく悲しい。日本もこれからこうなるんじゃないかと不安になる。
1投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログやっぱりどんな理由があっても、戦争はいけない。人を殺すことは自分も殺すこと。自分の周りの大切な人の心も殺してしまう。正義の戦争なんて無い。 では、どうやって戦争無き世界にするか?
1投稿日: 2015.08.24
powered by ブクログ最初のところで手が止まって積読だったが、8月に入ってもう少し読み進めてみたところ止まらなくなった。本当にしんどい。誰かのため国のために行った行為であることも、ここでは何の役にも立っていなかった。ただひたすら傷ついている兵士、彼らから傷つけられる家族たち。
1投稿日: 2015.08.14
powered by ブクログアフガン・イラクに派兵された米兵士200万人中50万人がPTSDとTBIに苦しんでおり、毎年240以上が自殺している。5人の帰還兵とその家族の日常を描写することで見えてくる、本人だけでなく家族も苦しめる障害、経済的苦境。 タイトルと中身がちょっと違うなと思いましたが、翻訳で変えたんですね。後遺症の現状、社会的負担の大きさを知ると、次に、何故と思いますが、それを科学的に説明している本ではないので。
1投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログ国会で議論されている今だからこそ 読んでほしい一冊! どんな戦争でも精神的に傷を負う兵士がいたに違いないけど、日本ではあまり注目されていないように感じる。 というか、見ないようにしている…?この現実を…。
1投稿日: 2015.07.07
powered by ブクログたとえ、戦場で死ぬことがなかったとしても、無事帰国したあとに、自殺する兵士たち。 なんとか、自殺の手前でとどまっていても、何年も苦しみ続ける兵士たち。そしてその家族。 のこのこと海外まで行って、するべき戦争なんてないと思う。戦争を決める人たちは、決して最前線で戦うことはないのだ。やってられない。 そして、日本。のこのこのと海外にまで行って戦争する国の、子分としてついていくなんて全くばかげている。情けない。そんなことにならないようになんとかしなくては。今が瀬戸際。
1投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誤解を恐れずに言えば、今の政府は戦争をしても構わないと考えているのではないだろうか。為政者は絶対に戦場には赴かない、為政者より間違いなく未来への時間を多く持つ若者が行くのだ。突然、自己の未来が消滅する可能性だって勿論生じることになる。運よく戦場から生還できても、PTSDやTBIで人生がボロボロになってしまう虞もある。現に、2003年から2009年までの5年間に亘るイラク支援に派遣された自衛隊員の1割から3割がこのような障害に苦しんでいるようだ。おそらく政府は彼らを見殺しにするだろう。そして、これからも。
1投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログ数人の帰還兵が更生する過程を描いたレポート。実際には全てが更生するわけではないが。邦題のように、なぜ〜なのかというものへの明確な答えが示されているわけではないので、どちらかというとエピソード的、だがその分リアリティに富んでおり、凄惨さが伝わってくる。
1投稿日: 2015.05.24
powered by ブクログアメリカの対イラク戦争に派遣された兵士たち。 イラク、アフガンで見た惨状。 「敵」の攻撃(爆破)によりむごたらいい戦友の死…。幼児を抱えたイラク兵を撃つ…。 帰国後、PTSDになり、自殺に至った者も多い。 本書で取り上げるのは、自責の念にとらわれ、苦悩する元兵士本人やその家族の苦悩を、淡々とした客観的視点で描く。 「戦争に行く前は『いい人』だったのに、帰還後は別人になっていた」。 「戦争」が、兵士やその家族を「破壊」していく様子が、痛いほど伝わった。 もちろん、アメリカ兵たちも、他国の兵士や民間人を殺害していて、他国側の人々にも肉体的・精神的苦痛を負わせているのも事実。 「国家のため」従軍して、肉体的にも精神的にも「破壊され」戻ってくる…。 格差社会が生み出した「志願兵」。「生きる」ために兵士になった(ならざるを得なかった)アメリカの「ごく普通の」若者たち。 20代の兵士でこのような精神的ダメージを味わっているのだから、中東の子どもたちは、どのような苦痛を負っているのかと考えると、深いため息が出てくる。 ありきたりな表現になってしまうが、「戦争というものは、何も生み出さない、人間にとって必要のないもの」ということをつくづく感じた。 「訳者あとがき」にも触れられているが、後方支援にあたった日本の自衛隊の方々の中にも、自殺、あるいはPTSDになった方々がいる。 「戦争」というものが、いかに愚かしいことかを痛感する。 多くの人に読んでもらいたい。
1投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログ借りたもの。 現象が記されたこの本には、帰還兵が何故(どういう経緯で)自殺するのか、彼らの行動と内面に迫る本。 イラク戦争から10年――アメリカでは帰還兵達の自殺が社会問題となっていた。 従軍からPTSDと診断され、帰還した5人の兵士のその後を書くドキュメンタリー。 仲間を助けられなかった後悔、除隊せざるを得なかった事に感じる屈辱、直面した死の瞬間、それに起因する悪夢―― 様々な苦悩から解き放たれず、もがき苦しむ帰還兵達。 日常に安息はなく、家族達も苦しむ様が綴られている。 進行していくリアルさに、読んでいて不安に駆られ手に汗握る。 中心となる人物アダム・シューマンは立ち直ろうと様々なカウンセリング・セラピーを受けるが、そこで彼は克服することが描写され無い。 足掻けば足掻くほど沈み、それはパートナーにも影響してしまう。 他の帰還兵たちもまた似たように苦しみ、健忘症、不眠症、それを治療するために薬漬けになっていたり、支離滅裂な言動、DVなど様々な問題を引き起こしている。 そして紹介される自殺者のケース…… この本の最後で、アダムも自殺してしまうのか――? タイトルから想像する、原因やメカニズムを言及する本ではない。 原因は何なのか?ストレスから来た心の病か?脳に外傷を受けたため自制心がきかなくなったためなのか?…… 果たしてそれらを治療することは可能なのか?彼らはイラクに派遣される前の生活に戻ることができるのか――? 丁度、『ナショナルジオグラフィック日本版 2015年2月号』(http://booklog.jp/item/1/B00S6RSJXE) には「爆風の衝撃 見えない傷と闘う兵士」という特集が組まれていた。 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150123/432925/ 彼らは脳に傷を負ってしまったのか? アメリカの精神科医や心理学者が帰還兵達にどの様なセラピーやカウンセリングを行っているのか、その効果、即ち克服することができるのかを知りたくて読んだが、結論はなく、今も続く進行形の物語だ。 文章には随所に“ここで得た教訓”と書かれている。 これをどう活かすべきか? 治療、反戦運動、DVの原因……答えはまだ見えない。
1投稿日: 2015.04.22
powered by ブクログ帰還兵の物語というとオブライエンの『本当の戦争の話をしよう』が思い出されるが、これはイラク戦争からの帰還兵を追ったノンフィクション。第二次世界大戦、ベトナム戦争からの帰還兵とイラク戦争の帰還兵は当然それぞれの苦悩があったかと思うが、帰還後の精神的ストレスについてはトラウマの症状が異なるという。前線があるかないか、明確な戦場が区切られていないイラクでは360度、気の抜けない環境であったことが指摘されている。 ノンフィクションではあるが、帰還兵のその後の生活、本人を取り巻く家族の苦悩、米軍によるメンタルケアの実情などが生々しく物語られていて、さながら複数の主人公が存在する小説を読んでいるかのようである。描かれている状況は悲惨だが、それにしても、アメリカがここまでのケアを実施するためにどれほどの予算が必要か、その想像にも慄く。 日本では戦争を知る生存者も少なくなり、過去の認識も歪んだまま安易に語られるようになった現在、戦争の爪あとがこのような形で残される、そしてこのような本がきちんと評価されるアメリカに敬服する。 なお訳者のあとがきに記載があるが、日本からイラクへ派遣された自衛隊員1万人のうち、帰還後の自殺者は28人とのことである。
3投稿日: 2015.04.07
