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あやかし恋古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~
あやかし恋古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~
蒼井紬希、nineo/TOブックス
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総合評価

25件)
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    『あやかし恋古書店 ~僕はきみに何度でもめぐり逢う~』 ○著者 蒼井紬希(あおいつむぎ) ○カバーイラスト nineo ○カバーデザイン 西村弘美 ○TO文庫 ○ライトノベル ○図書館にて 不思議な古書店での心温まる恋と、失われた記憶を巡る物語。 誰もが共感できる純粋な想いや、愛らしいあやかしたちとの出会いが心に響く、感動いっぱいの一冊! ――――――――――――― (あらすじ) 恋に破れた真山紗月(まやまさつき)は、故郷の新潟に帰ってくる。 彼女は、妖怪たちが集まる古書店「鴉翅堂(からすばどう)書店」で働き始める。 ここはただの書店ではなく、さまざまな妖怪が訪れる不思議な場所だった。 無愛想でドSな店主・影野(かげの)と出会い、紗月は、妖怪たちの悩みを解決しながら徐々に彼に魅かれていく。 しかし、影野には紗月との隠された過去があるようで、物語は思わぬ展開を迎えるのだ。 二人の運命に秘められた絆とは一体何なのか? 最後まで目が離せない恋愛小説。 ――――――――――――― (登場人物の魅力) 主な登場人物は、主人公の真山紗月(まやまさつき)と古書店の店主・影野(かげの)である。 真山紗月は25歳で、子供の頃から絵本が大好きだった。 東京の大型書店で働いていたが、失恋を機に辞め、故郷の新潟に帰った。 そこで見つけた古書店に惹かれ、働いてみたいと強く望む。 紗月の純粋さや、問題に諦めずに立ち向かう姿勢は、多くの人に共感を呼ぶだろう。 一方、影野は20代後半くらいの着物姿の美男子で、冷たい印象を持つが、その裏には優しさが隠れているようだ。 影野の無愛想な態度には、何か理由があるのか? 二人の関係がどのように変化していくのかが気になるところである。 ―――――――――――――――― (舞台や世界観) 舞台は主人公・真山紗月の故郷、新潟の透馬村にある古書店「鴉翅堂(からすばどう)書店」だ。 ここではあやかしが集まり、不思議な魅力を放っている。 物語は、訪れるお客たちの悩みを解決しながら展開していく。 日常に潜む不思議さや美しさを感じられる、幻想的な世界が魅力的だった。 読み進めるうちに、心温まるエピソードや、不思議で切ない恋愛にも出会え、思わず物語に引き込まれてしまうだろう。 ―――――――――――――――― (ページをめくりたくなる展開) 故郷に帰った紗月が、夢の中で失った記憶の断片を探している。 紗月はなぜ記憶を失い、思い出せないのか? そして、その背後には、古書店の店主が関わっているのではないか?と、気になってしまうだろう。 この物語には、可愛いあやかしや、美しいあやかし、さらには危険なあやかしが登場する。 うっかり出てしまうモフモフの耳や尻尾を持つあやかしたちの描写は、本当に可愛らしくて、思わず触りたくなり手を伸ばしたくなった。 彼らがどうしてあやかしになったのか? その理由を知ることで、ずっと感じていた違和感がスッキリ解消されることだろう。 ストーリーはとても切なくて、真っ直ぐな思いが心に響き、胸が苦しくなった。 果たして運命に逆らうことはできるのか? その結末を目撃するために、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。 ――――――――――――― (ひとこと) 不思議な世界に浸りながら、心温まる恋の物語を楽しめる一冊でした。 絵本やあやかしが好きな方には特におすすめです。 一途な想いを抱き続けるその美しさが、心に深く響きました。 素敵なお話でした。

    25
    投稿日: 2025.05.23
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    うーん…………… ベタベタのベタ 少女漫画によくある話を切り貼りした感じ。 最初の数ページで展開が読めた。 主人公のキャラも好きになれなかったので、ほぼ流し読み。 正直、このレベルの作品なら、今どきはweb小説にゴロゴロ転がっていますよ。

    0
    投稿日: 2024.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しっかり恋愛もの。 ただそれだけでは無い所がおすすめポイントです。 癒されたい方はおすすめです! 存在する絵本がたびたび出てきます。この作品を読んだ後、きっと登場する絵本を読んでみたくなるはず!! 私にとっては“必然の出会いの一冊”何回も読んでいる本です。

    1
    投稿日: 2023.09.04
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    あまり内容が重くないものを読みたい気分の時に読んだので、サラッと読めてよかった。 ただ、他の方が言うように、少女漫画感がありご都合主義的な部分もあるから好みが別れるかなーと思う。私のように軽ーく読めるものを探してる人や、少女漫画的展開が好きな人には良いのではないかと思います。

    0
    投稿日: 2021.10.01
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    よく覚えていないのですが、応募して?当選し、いただいた作品だったと思います。 嬉しかったのに、なぜか積読になっていたので、本棚から取り出して。 元書店員の主人公が地元に戻り、無愛想な店主が営む古書店で働くことに。 古書店が舞台となることもあり、出会う人たちが懐かしい絵本と絡めてあって、それが楽しかった。 ストーリーとしては面白いと思ったが、ラストがなんだか呆気ない気がした。 ぼかしたい気持ちがわからなくはないけれど、もう少し明かしてのラストの方がスッキリしたかも?しれない。と、個人的には思う。

    1
    投稿日: 2021.08.12
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    半分から流し読み。他のかたのレビューにもありますが文体がわたしには合いませんでした。中学生女子とかならすごく感動したのかも。とにかく少女漫画を小説にしたような感じで、こそばゆくて…。わたしの年代では冷めてしまいました。コテコテの少女漫画過ぎてちょっと…。あやかし、古書店、恋という題名で大体の物語は想像つきましたが、こんなにコテコテだとは思いませんでした。中学生の姪っ子なら読めるかな。最後までコテコテで個人的にはちょっと好みからはずれました。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    む〜ん...(^ ^; 何と言うか、全体的に「底が浅い」印象(^ ^; 「あやかし」の描き方も、百年前から続く 王道スタンダードな姿そのまんまだし... 三分の一くらいまで読むと先が読めてしまい、 しかも想像した通りに展開していくし...(^ ^; 主人公の感情も「場当たり的」で深みが無いし(^ ^; 無駄にウェットで、読んでて心地よくない(^ ^; 長々書いてあった割に「元書店員」という設定も 最初の一話以外「無くても良い」感じで(^ ^; 最後の「救い」も、予兆も無ければ必然性もない(^ ^; ...小学校高学年向けかな(^ ^;

    0
    投稿日: 2019.03.07
  • アップダウンなく

    急転直下な展開とかはないのでゆったり読むことはできると思います。 ただ、キャラクターの展開がとても弱い。あやかしという現実の枠から外せる設定があるのに活かせていない感じがします。 魅力的なキャラクターを登場させているのですが、中途半端で消化不良感が否めません。もう少し登場人物を絞って深堀りしてもらえたらなと思います。 結末もなぜなぜという感じがしなくもないですが、その辺は多く語らず読者に任せて終わらせるのもありかなと思います。 ただ、全体的に説明不足感が多いのでなんかぼやっとした感じがします。 要所要所を締めてメリハリがあればとても良い作品になると思うので、残念でした。

    1
    投稿日: 2018.05.12
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    失恋から地元へと逃げ帰った彼女が出会った不思議な古書店。 書店員の経験を活かし働き始めるが、店主は無愛想で、お客さんはあやかし? ファンタジー要素が強いかと思いきや、恋愛もの。 展開が読めてしまったのは残念ですが、少女漫画を読んでるようで楽しめました。 店主が無愛想な理由が切なかった。。

    1
    投稿日: 2018.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋で平積みで大絶賛されていたのだけど、私の好みとは正直全く合わなかった……。 所々、萌える部分もあるし、おっ、と思う部分もあるのだけど、どれも中途半端でなんかよくわからない。結局、また失うラストの意味もよくわからなかった。 ってか、その設定、別にどこかの地方都市のどこかの山間でよかったんじゃないの? 地名出す必要あった? とか思ってしまうwww まあ、好みだよな……。 そして、この手の本屋で大絶賛されている類は毎回好みに合わないので、私は天邪鬼なのだろう。

    0
    投稿日: 2018.01.10
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    帯の「泣けた」という言葉はちょっとどうかな?とは思う。 (歳が歳なのか?いやだわ) 傷心の元書店員が故郷に戻って来る。 商店街にある一軒の古書店。 店主は仏頂面にして何か謎めいた青年。 古書店にはあやかし達が何かしらやって来る。 主人公・紗月はこの出来事からある夢を見る様になる。 あやかしたちと紗月がなくした10歳以前の記憶。 「約束だよ、忘れないで」 久々に王道な恋愛物を読んだって感じ。 かまくら作って喜んでる2人とそれを見守ってるあやかし…。 イラストにすれば凄くほのぼのとした物になるんだろうな。とか思った。 中高の時の私だったら大好きになってただろう物語。 残念ながら読む時期が遅すぎたね。 ちょっと細かい所が気になる様になってしまって。 大人って素直に感動出来ないからなんだか悲しい。

    0
    投稿日: 2017.08.16
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    2017/7/13読了。 途中何度も泣きそうになりました。 続きはなさそうですが、続きが出れば是非読みたいです。とても素敵なお話でした。

    0
    投稿日: 2017.07.14
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    ■ドSなツンデレ店主×傷心の元書店員。惹かれあう二人の過去には秘密があって……? 恋破れ、故郷の新潟に帰った紗月。元書店員の彼女は小さな古書店で働き始める。ところが、そこは妖怪が集う「あやかし古書店」だった!? 無愛想でドSな店主・影野と共に絵本や小説で妖怪たちの悩みを解決するうちに、紗月は影野の優しさに惹かれていく。ある日、彼の書斎から、紗月の名前が記された古い絵本が出てきて……? 二人の過去に秘められた運命とは? 一途な想いに涙がこぼれる、甘くて不思議な恋愛小説【文庫書き下ろし】

    0
    投稿日: 2017.03.09
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    最後の流れが突然すぎるため、ついていけない。感涙も感動も、もう少し設定を大切に回収して最後になると…。 2017.1.5

    0
    投稿日: 2017.01.05
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    春霞に包まれたような感じではじまって主人公足元大丈夫かな、と思ったが、仕事してるときはしゃんとして探偵っぽいこともして、このまま面白くなってくかな、と思ったら、半分くらいから失った過去がらみの恋ばなになってしまい… 一応ハピエンだけどなんかいろいろもったいないと思った 恋ばなとして読むにはいいけど本の処方と探偵は中途半端な気がしたのが残念

    0
    投稿日: 2016.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    献本企画で知った作品です。 サイン入りの本を頂きました! 蒼井紬希さん、は初めまして、の作家さんですが、どうやら作風によってペンネームを分けて活動しているのだそう、 とオフィシャルホームページに書いてありました。 元書店員の女の子が失恋の傷を癒すために田舎に戻り、 古書店で働く。 主人はイケメン。しかも、あやかし。 ちょっと漫画チックな感じで さらっと読めました。

    0
    投稿日: 2016.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    献本企画に応募したら当選しました!当たってびっくり! 主人公は失恋の傷心から仕事を辞めて地元に帰ることにした書店員の女性。幼い時の事故の影響で、事故前までの記憶を無くしてしまっています。そんな彼女を地元で待っていたのは「あやかし」が営む古書店。相手があやかしだとは気づかづに惹かれていくものの、その先には悲しい運命が待っています。 …とはいえ、最後はハッピーエンドっぽいですけどね。 舞台が書店というだけあって、本、特に絵本がたくさんでてきます。 懐かしいタイトルが多く、絵本読みたくなりました。

    0
    投稿日: 2016.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    献本企画に何気なく応募したら当選しました! まさかすぎてビックリした。ちゃんと作者さんのサインまでついてたし ブクログさん、ありがとうございます 正直あらすじをざっと見て、軽い気持ちで応募して、ストーリーもぶっちゃけよく知らずに読んだんだけど 個人的には『思い出のとき修理します』と『 幽遊菓庵 ~春寿堂の怪奇帳』が頭の片隅をちらつくお話だった 最後はもちろん全然違うんだけど、最近流行りのもの(よくラノベタイトル・帯でみる古書店、あやかし、ドS、〇〇処方します、etc... が)詰まってます感も正直否めなかった しかも少女漫画を小説化しました的な感じがあって 細かく言えば真ん中を境にラノベ→少女漫画(+少し乙ゲ)みたいな? (ドSではないただのツンデレ影野の正体が分かってからの彼のデレっぷりと白銀の性格の変わり方が乙ゲ的...) まぁこんなこと書いてるけど、ストーリーはそこまで悪くなかったと思ってる 帯で押してるほど泣くことはないんだけど、最後はやっぱりちょっとほろりとしちゃったし 全部がつながった今、また読み返してみたい感じはある (4章目と最終章前の空白の一ページが意味するところも気になるし) あと、名作絵本を読んだことある人は紗月と一緒に当時の想いを浮かべる人もいると思う (まぁ私は小さい頃日本に居なかったから、読んだことある絵本なんて『ごんぎつね』くらいだったから全然分かんないんだけど!) ただ、最後はハッピーエンドな雰囲気出てたけど、私は少し釈然としない それもあって読み返してみようかと思ってるんだけど あやかしが人の姿になって戻ってくる、っていう展開はたまにみるけど、今作では違うのかなーって思ってて 影野は少なくとも一度神様にお願いして紗月の元に来てるわけだから、自分の勝手で命削ったのに、神様が今度は人の姿にしてくれるとは思えなくて... お守り持っててくれたのかって言葉から、年月短すぎるけど付喪神っていうあやかしに今度はなったのかなーって思ったりしてて...結局同じスピードで年月重ねられない感じかなって思ってしまうのだけれども... まぁ今度は紗月の願いが叶えられて、って考えれば違うのかもしれないけど、すごくもやもやして、すんなりハッピーエンドだと思えない

    0
    投稿日: 2016.09.22
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    ブクログの献本企画に当選して読ませていただいた本。 恋愛が主な本はあまり読まないけれど、『あやかし』『古書店』など気になるワードがあったので、じっくりと読ませていただきました。 感想。 小説ですが、ものっすごい少女漫画でした。 いわゆる萌えシチュエーションだとか(女性が好きな意味での)萌えキャラクターが非常に多いので、キャラ萌え・シチュ萌えドツボな方は間違いなく買い。 帯でもあらすじでも『泣ける』を押していますが、残念ながら泣けず。 たくさんのエピソード一つ一つが少し薄い印象で、物語上そうなるべくなったのではなく「こういうシチュエーション・キャラクター、好きでしょ?」と並べられた感じが拭えず。 そういう意味でも、非常に王道な少女漫画っぽい。 せっかく魅力的なキャラが多く出ているので、もう一押し欲しかったです。 辛口なことばかり書いているような気がしますが、好きだと思ったのは、話の中に出てくる名作絵本の数々。 子供の頃に読んだことのある絵本が出くると自分の当時の記憶がふっとよみがえり、それが主人公・紗月の記憶がおぼろげに浮かぶのとリンクするのは、ちょっと感動しました。 次回作に期待です。

    0
    投稿日: 2016.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物が皆個性的で面白く、恋愛のところは壁ドン・顎クイと甘酸っぱく、最後のあたりは続きが気になって一気に読んでしまいました!理想の彼氏です(´∇`)

    1
    投稿日: 2016.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぐりとぐら、100万回生きた猫、銀河鉄道の夜等いろいろな懐かしい名作絵本or小説が出てきて、読書家には最適です。主人公の働く姿は生き生きとしていて可愛い。

    0
    投稿日: 2016.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一人ぼっちで寂しかった主人公の幼い頃…そこに「大切な誰か」がいてくれた。その人と過ごす時間が…とても大切だった。 故郷に戻ってきた主人公が古書店で働きはじめて元気に楽しく働いている姿がとても素敵でした。 店主の影野にめげずに話しかける姿も微笑ましいです。 誰もが1度は聞いたことがあるであろう名作の絵本や小説などがでてくるので「ちょっとこの絵本を読んでみたいな」と思うこともあるのではないでしょうか 主人公の心の変化にも注目です。 最初は楽しく読んでいたのですが、最後はもう大号泣しました…。 最後の「ただ、目の前の人に、恋をする予感がする。」という主人公の言葉に止まっていた涙がまた流れだしました。 そして、出逢いということの大切を考えさせられました。この本を読んで、普段の何気ない日常に心から感謝しました。 切なくて…でも暖かい恋物語だと思います。

    0
    投稿日: 2016.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公がひとりぼっちで寂しかった幼少の頃、「誰か」が側にいてくれた。その存在を少しずつ記憶と共に思いだしていく。でも、その記憶を思いだすことによって消えてしまうものもある。それは……。 1話ごとにテーマになっている妖たちの物語もあって、絵本を使って解決というのも面白いし、どれもが素敵なエピソードだったと思う。それも、笑ったり切なかったり、個性的なキャラが多く、温かくなれるものが多い。 人と人ならざるものの恋愛……その立場の違いだけでも切ないのに、他にも過去に交わしたタブーのために犠牲にしなくてはならないものがある二人。二人はあやかしたちによって引き合わせられたのだけど、それはもうすぐ訪れるタイムリミットのためだった。 おすすめされた本で、ほんとう評判どおり私好みのお話でした。一度目はただ純粋に泣いて、二度目はなぜラストの展開にたどり着いたのか知りたくなって繰り返し読んで、また胸を打たれました。なんだかとっても心が洗われるような気持ちです。

    1
    投稿日: 2016.08.17
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    帯の下に可愛い後ろ姿発見!あやかしと人、この2つの種の恋をテーマにした本は多々あります。ハッピーエンドで終わるか、あるいは悲恋で終わるか。これはどちらでもないし、どちらでもあるといったところでしょうか(個人の感想ですが)。何故そう思うのかというと人である女性主人公が記憶を失うから。その記憶をこれから先取り戻すことができるのか?取り戻さなくとも新たな出会いでそれに替わるものを手に入れるのか。どうでしょう?最後、あやかしの記憶はあるの?そもそもどうやって戻ってきたの?とツッコミは入れたくなりますが(^_^;)  作中でいろんな本が紹介されています。しろいうさぎとくろいうさぎ、よるくま、あらしのよるに、ぐりとぐら、100万回いきたねこ、ないたあかおに、どんなにきみがすきだかあててごらん、わすれられないおくりもの、かみさまからのおくりもの、銀河鉄道の夜、ハゴロモ、ごんぎつね、ラチとらいおん。

    0
    投稿日: 2016.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめの絵本などで主人公があやかしたちとの関係を築いていくのがとても楽しくてテンポよく、店主と主人公のやりとりにもニヤニヤドキドキしながら読んでいたら………… 物語の半ばごろからどんどん秘密が解かれていって、関わるあやかしたちの恋愛事情もうるうるきてたけど、最後の砦といえる店主と主人公の関係性がわかる後半はもう、涙で視界が曇って文字が読めなくなりそうでした。あやかしと人間の生きる時間が違う「純愛」切ないです。 消えてしまった記憶「約束だよ。忘れないで」の意味、残された絵本に綴られた真意、神社でデートしたときのお守り、全部が繋がっていて、鳥肌が立ちました。「何度でもめぐり逢う」ってそういう意味だったのかと納得です。 たとえ記憶が消えてしまってもきっとふたりはまた恋に落ちるんだろうなぁ。 泣くつもりはなかったのに最後の最後で泣いてしまった。とても心温まる恋愛小説でした。今もいい余韻が残っています!この1冊だけでも良かったけど、続編で他のあやかしのことも知りたいような気がします。

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    投稿日: 2016.06.13