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シュンポシオン(新潮文庫)
シュンポシオン(新潮文庫)
倉橋由美子/新潮社
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総合評価

4件)
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    「桂子さん」シリーズの一冊で、時系列上の第四弾にあたる作品です。 世界の危機がせまっているという不安に人びとがとらわれ、「疎開」と呼ばれる行動に出る者も登場するなか、ギリシア・ローマ古典学の研究者である宮沢明は、避暑地にある「松籟閣」をおとずれます。松籟閣には、元宰相の入江昭が滞在しており、やはりこの地をおとずれていた和泉聡子という女性もくわわって、世間の喧騒をよそに、海と料理と芸術と、登場人物たちの歓談が織り成す「饗宴」(シュンポジオン)のようすがつづられています。 われわれは、永遠の生を生きることのかなわない人間であるからこそ、過ぎ去っていく時をわすれて美しいもの、善いものを愛することに幸福を感じるのかもしれません。本作の登場人物たちは、そうした幸福を追求することを知っている人びとであるように感じられます。

    5
    投稿日: 2024.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1985年。桂子さんシリーズ。再読。 元首相の入江さん。の横にいるのは桂子さん。祖母になった桂子さん。だから、、、2030年くらい? ソ連と戦争しそうな日本。おそらく三浦半島あたりの旅館にやってきた耕一さんと後妻の子の明さん。妻に死に別れ、桂子さんの孫の聡子さん(智子さんの娘)と恋仲に。その旅館、入江さんが買い取ったものだが、普通に泊まれる。明さんの妹夫妻(雅子さん)、死に別れた妻(なほ子)の妹かをり、ゆき子、最後に加わった異例の経歴の増田くんが、ひと夏を一緒に過ごし、語らう。 何が事件が起こるわけでもなく、海行ったり、猿島行ったり、飲み屋で飲んだり。シンポジウムは勘弁だけど、シュンポシオンは大歓迎よって。そして、みんな倉橋由美子ワールドの住人。 そろそろ夏も終わるから東京に戻ろうか。という時に東京で大震災が起きた模様。入江さんは東京へ。で終わる。

    0
    投稿日: 2022.09.21
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    タイトルは英語のシンポジウムの語源になったギリシア語で 「共に飲む」の意。 桂子おばあさまの孫である美貌の才媛・和泉聡子さんと、 桂子おばあさまの元恋人で双方結婚した後も交際が続いた 宮沢氏の後妻の息子である明さんとの恋を主軸に、 ハイソな人々が終末の予兆に彩られた海辺の宿で、 ひたすら喰って飲んで喋って戯れるというお話が展開します。 本筋とは関係ないけど、何故か 諸星大二郎「アリゲーター」に言及した箇所があって笑った。

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    投稿日: 2011.12.12
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    前半けだるい感じがネックになってなかなか進まなかった。 後半、猿の島においてけぼり事件くらいから けだるさに慣れたのもあって読みやすくなった。 増田君の話はもっと読みたいなあ。 あと淑子さんのサティが聞きたい。 (09.09.09) ------------------------------ 図書館。 (09.08.20)

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    投稿日: 2009.09.09