
総合評価
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powered by ブクログIt was just so good… 一文一文が、とにかく美しかった。 リルケの幸福論 というタイトルもつけられると思う。 短いが、ゆっくり時間をかけて読むべきもの。 そして、リルケの詩を読んでみたくなった。 「あなたはあなたの孤独を愛してください。」
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログリルケ Rilke,Rainer Maria 著者プロフィール (1875-1926)プラハ生れ。オーストリアの軍人だった父によって入学させられた陸軍士官学校の空気に耐えきれず約一年で退学。リンツの商業学校に学びながら詩作を始める。二度のロシア旅行の体験を通じて文筆生活を決意し、詩の他、小説・戯曲を多数発表。後にパリに移り住み、一時ロダンの秘書も務めて大きな影響を受けた。また生涯を通じて数多くの書簡を残している。代表作に『マルテの手記』『若き詩人への手紙』など。 リルケの若き詩人への手紙は私を随分助けてくれたわ。この本がなかったら時々おかしくなっていたかもしれない。アーティストが誠実であろうとしたら、時折ある種の狂気の端にいるような気がするものなの。 マリリン・モンロー 詩人リルケが若い詩人に宛てた手紙。文章を書く人、芸術家だけでなく誰が読んでも響く言葉があります。あなたにそっと寄り添ってくれる本 ≪詩人のリルケに、『若き詩人への手紙』って本がある。 ある若者が、「詩人になれるかどうか、作品を読んでほしいのですが」と言ってきた。 リルケの答えはこうよ。 「それは私に聞くべきことではありません。もしあなたが、朝目覚めたときに、詩を作ることしか思い浮かばなかったら、あなたはすでに詩人です」。 あんたにも同じことを言いたいわ。 朝起きて歌うことしか頭になかったら、あんたは歌い手になるべきよ≫。 何者になれるかではなくて、 自分が、何をしたいかです。 『若き詩人への手紙 若き女性への手紙』リルケ 著 わずか厚さ5ミリほどの文庫だが、時間をかけて読んだ。ほとんど自分を語らず、無私の状態で相手を思う誠実なリルケの姿勢、詩人の生きざまに打たれた。最後に訳者が往復書簡の相手だったハイゼという女性の手紙を載せている。これが沁みた。 悲しみや孤独、愛についてリルケの明快な表現に驚いた。現代にこそ読めてよかった。今度これで記事を書きたい。 リルケ著『若き詩人への手紙・若き女性への手紙』を読んだ。 何度目かの再読。そもそも初めて読もうと思ったきっかけは、マリリン・モンローが本書を読んで「読み返す度に新たな発見がある」と発言していたという話を聞いたからだったか。 あなたがどうしても書かずにはいられない原因を探りなさい。その原因があなたの心の最も奥深いところに根を張っているかどうかをお験しなさい。書くことを許されなくなったとしたら、死なずにはいられないかどうか、ご自分に正直に言ってごらんなさい。/リルケ「若き詩人への手紙」 たまに表現が抽象的でやや読みづらいけど、とにかくリルケは繊細で、心優しい人だったんだなあと分かる一冊。 リルケという作家の「若き詩人への手紙」から引用 ある男がリルケに作家になりたいから作品を見てくれと言ったら、リルケは作家になれるかなんて私に聞くな、もし朝目を覚まして物を描くことしか考えられなかったら君は作家だ。 「芸術作品は無限に孤独なもので、批評の最も及びがたいもの。愛だけがそれを捕えて保つことができるし、それに対して公平であることができます。――この種の論判や論議や紹介のすべてに対しては、常に、ご自分とご自分の感情とを正しいものとなさい。あなたが正しくないようなことがあっても、あなたの内的生命の自然な生長が、時のたつにつれて、徐々に、前とは違った認識へ導いてくれるでしょう。あなたの判断がそれ自身で静かに妨げられずに発展するままにしておきなさい、その発展は、すべての進歩と同じく、内部の深いところがら出て来なければなりませんし、何ものによってもむりに押されたり急がせられたりすることはできません。成熟するまで抱懐して、それから生み出すこと、これがすべてです。どんな印象でも、どんな感情の芽でも、全く自分のなか、闇のなか、ことばではいえない、無意識的な、自分の悟性では到達できないもののなかで完成させて、深く謙遜し、忍耐しながら、新しい澄明さの分娩する時を待つこと、これだけが芸術家的に生きるということなのです、理解においても創造においても。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 「そこでは時間で計るということはありません、そこでは年もものを言いません、十年くらいは何でもありません。芸術家であるということは、見積もったり数えたりしないということです。木のように成熟するということです。木というものは、むりに樹液を押し出すようなことはなく、自若として春の嵐のなかに立ち、夏はこれに続いて来ないのかもしれない、というような心配はしません。夏はかならず来ます。しかし、夏は、あたかも目の前には永遠があるとでもいうように、何の懸念もなく静かにゆったりとかまえている忍耐強い人々のところにだけ来るのです。私は日ごとにそれを学びます、苦しみながら学んで、その苦しみに感謝しています。すなわち、忍耐がすべてなのです。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 もし、売れない作品に価値がないとしたら、ゴッホの絵画は同時代において無価値と見做されなけれならなかったでしょう。 売れると売れないとに関わらず、「作品の価値を信じる人間」がいる限り、作品の価値は損なわれない。 それは、市場経済の理屈とは全く異なるものです。 本をプレゼントするのが好きな映画人がいて、例えばジョディ・フォスターは気に入った監督にリルケの『若き詩人への手紙』を贈っていたし、 ジョディ・フォスターの好きな本 悪の華(ボードレール) ソロモンの歌(トニ・モリスン) 大聖堂 (レイモンド・カーヴァー) エウリピデス悲劇全集 すっぱだか(デビッド・セダリス) 若き詩人への手紙(リルケ) リルケ「若き詩人への手紙・若き女性への手紙」#読了 『若き女性〜』は少し難解に感じ、自分では読み取れる部分が少なかったが、『若き詩人への〜』は心に残る一文が多数あった。 この1冊と言うより、真摯に答えながらも芸術的な言葉選びをする著者自身に対して強く興味が沸いた。 文学、音楽、芸術の真髄。 若き詩人への手紙 リルケ 創作で悩んだときは、リルケの“若き詩人への手紙”を読むと良いですよ… レディ・ガガの腕にはリルケの若い詩人への手紙の一節のタトゥーがドイツ語ではいっています。 「夜の最も深い時間に自分に尋ねなさい。もし書くことを禁じられたら死んでしまうかを。心を掘り下げ答えを探すのです。私は書くべきか?」 リルケ『若き詩人への手紙』 人からどう見られるか気にするなと盛んに書くが、それって自分に言い聞かせているのか、と思いたくなる。 「処女という「(あなたが非常にうまくおっしゃるように)まだ何もしていない」存在の美しさは、予感して準備し、恐れてはあこがれている母性です。母の美しさは献身する母性で、老婆の心のなかには大きな思い出があるのです。それに、男のなかにも母性が、肉体的な母性や精神的な母性があるように思われます、男が子を作ることも一種の分娩です、それに、男が最も内なる充溢から創造するのも分娩なのです。おそらく、男と女という両性は、普通に考えられているよりも、もっと近いもので、世界が大いに革新されるということの本質は、おそらくは、男と女とがいっさいの誤った感情や不愉快から解放されて、対立するものとしてではなく、同胞隣人として求めあい、人間として結合して、素朴に、まじめに、忍耐強く、自分たちに課されている重い性というものを共同してになうことなのでしょう。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 https://a.co/2VFclre 「クリスマスになるとき、そしてあなたがこの祝祭のただ中で、あなたの孤独をいつもより重いものにしておられるとき、私はあなたにご挨拶しないでいようとは思いません。しかしそのとき、あなたの孤独が大きいということにお気づきになるなら、それをお喜びなさい、と申しますのも、大きさを持たないような孤独が何でしょうか。(と、そうお考えなさい)ただ一つの孤独があるだけで、それは大きくて、たやすくはになえないものです、そして、ほとんどすべての人々にとって、この孤独を、何か非常に平凡で安っぽい結合と取換えたがる時が来るものです、誰でもかまわない手近な人、最もふさわしくない人との取るに足りない見せかけの一致と取換えたがる時が来るものです……。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 https://a.co/i6FQVix 「エーミール・オルリク(* 2)を私どもは六月末にプラハでたずねました。彼は日本から美しいものをたくさん持ってきていました、そして、見たところ、たくましい成長をしているようでしたが、その成長が静止したのちに、彼の個性の新しい調和が生まれることでしょう。今のところ彼は、帰郷者というものが皆そうであるように、すこし落ち着かないところがあります……自分の重い網が何で重いのか、まだ確かには知らないのです。――彼のアドレスは、プラハ、ハインリヒスガッセ一、エッケ・ヴェンツェルスプラッツです。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 https://a.co/e4kLRAr 「ライネル・マリア・リルケ( Rainer Maria Rilke)は一八七五年の暮れに、当時ハプスブルク朝のオーストリア・ハンガリー帝国に属していた古都プラハにうまれた。ドイツ人、チェコ人、ユダヤ人が対立して争いあうこのスラブ的な都市のなかで、勢力を失って孤立しつつあった上層階級であるドイツ系の家庭に生いたったことは、リルケの一生に大きな影響を与えている。 リルケがいわば人工的なドイツ語や、本国から切り離された地方的な文化のなかに育ったことは、はじめのころの彼の詩作の未熟さや低さの原因となり、また彼の詩作全体にうかがわれる一種の抽象性もそのことと無縁ではない。また、プラハをほんとうの故郷と思えなかったことは、彼の一生を放浪のうちに過ごさせる遠因となったし、彼の対人関係、ことにその数多い愛人に対する関係の、定めのなさも、それとつながる性質のものだろう。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著 「リルケの父ヨーゼフは、幼い時から軍人を志しながら、喉の故障のために将校になる寸前で退官した鉄道官吏だった。しかしこのなれない職場で不満な一生を送った、一種の女たらしであるらしい元軍人よりも、リルケにとって決定的なのは、母ゾフィアからの遺伝であると同時に、彼女の生き方への反撥だったようだ。ゾフィアは凡庸な夫に幻滅して早く別居したが、フランスの血を引くと自称し、大公妃の喪服のスタイルの黒衣をいつもまとい、一九〇〇年には、みずからの格言を一冊の本にしている。彼女の手によって、夭折した姉の代わりに女の子として育てられたこととあいまって、リルケは忍従の奥にひそむ異常に執拗な意志力や、虚構や演技的傾向を、この母親から受けついでいる。リルケはこの長命の女性を、ときとしてはげしい嫌悪をこめて書き、また歌った。『マルテの手記』や『ドゥイノの悲歌』に見られる母性への賛歌の裏面である。また、リルケが自分の家系の貴族性を信じたがったことは、彼の社交上の必要や、世紀末的な文学の好みのせいもあるが、やはりこの母親の異様な虚栄の血がはたらいているためだと思われる。」 —『若き詩人への手紙』ライネル・マリア・リルケ著
0投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ■評価 ★★★✬☆ ■感想 ◯日本語訳されていても、言葉や例えが非常に綺麗。 ◯いざ自分が手紙を書こうと思ったときに、こんなような手紙を書くことができるかと言われると難しい。だからこそ、この手紙を読んで、形を真似たいなと思った。 ◯手紙に書いた字は、自分の鏡なんだろうと思った。相手の途関係の中で浮かび上がる鏡。相手に向けているようで自分に向けているようにも思える。というか、それしか手紙には書けないのかなと思った。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ孤独の詩人リルケの手紙。 手紙だけの関係とは思えないほど、親身になって助言し続ける彼の手紙からは、自分のものを惜しみなく相手に分け与える、母から子への無償の愛のような温かさを感じる。 「あなたはあなたの孤独を愛して下さい」という言葉に、青年はどれほど励まされたことだろうか。 孤独は苦しい。苦しみからは早く解放されたいと思うものだ。 しかし、リルケは忍耐を持ってほしいと言う。問いの答えを今すぐ捜さず、問いを生きろと。 自己の内面と向き合い続けることでしか、得られないものは確かにあるだろう。ただ、それには強さが必要なんだよね。 なかなか難解な内容だったが、感じることは多かった。彼の手紙から、自分の苦しみを受け入れる勇気を分けてもらった。
42投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1761636900232937521?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ若い詩人とリルケとの手紙のやり取りのうち、リルケが書いた手紙を連ねた手紙集だった。 なので、若い詩人が何を手紙に書いたのかがあまり想像できず、僕は正直入り込めなかった。 とはいえリルケは詩人の悩みに対して真摯に向き合っていたし、文章からは優しさを感じた。 僕が別の悩みを抱えた時に、また開いてみようと思う。
1投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログリルケの往復書簡ですね。 リルケの赤裸々な心情を読み取れる書物だと思います。若い人たちに呼び掛けるように綴った手紙は、若い人には予期せぬ書き込みがあるように思えますが、リルケはしっかりと自分を見つめることを指差していることに気付いて欲しい思いに溢れていますね。 リルケの詩は真逆の言い回しがあるために、少し難解な部分があるものの、リルケ自分自身と読者に内面から呼び掛けいるのを感じますので、この書簡も温かく導き出そうとしているの感じて欲しいですね。
35投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログ100年以上前に書かれた個人宛ての手紙が残っていて、それが本になって今日でも読めるというのがすごいです。 でも、個人に向けられた文のせいもあってか、理解するのは難しいです。 そんな文章の中にも共感できるところが少しはあるのが、逆に驚いてしまいます。
0投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログまだまだ理解できず、ただただ読見終えたという感じ 何度も読み直して少しずつ理解できた時に、きっと自分を助けてくれる気がする
0投稿日: 2022.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オープンダイアローグとは何か という本の中で、不確実性への耐性を説明するために、引用されていた 問い自身を愛されることを … あなたはまだそれを自ら生きておいでにならないのだから、今与えられることはないのです … 今あなたは「問いを生きて」下さい。そうすればおそらくあなたは次第に、それと気付くことなく、ある遥かな日に、「答えの中へ生きて行かれる」ことになりましょう。
0投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログ内容も書き方も決して易しくはない。しかし、何度か読み直して、言葉を自分なりに噛み砕いて理解しようとするうちに、大切なメッセージが多く散りばめられていることに気づくと思う。何度も読みたい一冊。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ大学の時に読んで、あー、私、生きてていいんだと、涙した本! 人生は、すべて正しいのです。 涙したのは、上の一行ではないが、なぜかずっと覚えている。 つらい思いをしている友人に、同じ一行を書き添えたことは、今でも、?、と同時に、胸が、痛みます。
1投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログ若き詩人への手紙はとてもささった。 若き女性への手紙はちょっと分かりづらくて、女性の手紙もいっしょに載せてほしかったかな。
0投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ★2.5かな。 病の中での読書だったからか、頭にあまり入って来なかったが故の評価かも。あと、やっぱり訳文がねぇ、、、 いつもの事ですが、文句があるなら原文を読め、とは言わないようお頼み申す。
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログ天使にラブソングを2で黒人シスターが若い女性歌手に力強く手渡した本。 リルケの熱き情熱を知る。いや、感じとる。 まるで時代を超え三次元的に現れた何かのように感じる。 孤独を愛し芸術の産声を感じとる。 私は春に咲く桜のようにリアルが彩りはじめる。
1投稿日: 2018.01.31
powered by ブクログ若き女性への手紙に、1923年のドイツの同時代批評が書かれていました。作者が同時代の事実・真実を書き、それを後代の人々に正確な事実・真実だと了解させるのは、作者が批評方面の才能が在るかどうかの一つの試金石だと思います。象徴的な意味での「土地」について、作者の考えが書かれていました。僕には良く分からないのですが、「土地」が人に影響を与えるらしい。ということは「土地」によって人の質が変わるのでしょうか? 「私はできるだけあなたにお願いしておきたいのです、あなたの心の中の未解決のものすべてに対して忍耐をもたれることを」 若き詩人への手紙全体の内容の核心は、この言葉に在ると思います。問いを生きる・自分の内面と向き合う・向き合い続けた先に人それぞれの宝庫がある。おそらく長くて孤独な道だと思いますが、作者の言葉を借りれば「芸術作品の中に凝集して現れる、あの無尽蔵の慰藉の宝庫」を視るには、この道を歩き続けるのが一番良い方法だと思います。
0投稿日: 2017.03.13
powered by ブクログところどころいい言葉がある 自らの内へお入りなさい。あなたが書かずにいられない根拠を深く探ってください。それがあなたの心の最も深いところに根を張っているかどうかを調べてください。もしもあなたが書くことを止められたなら、死ななければならないかどうか、自分自身い告白してください。何よりもまず、あなたの夜の最も静かな時刻に、自分自身に尋ねてご覧なさい。私は書かなければならないか、と。深い答えを求めて自己の内へうちへと掘り下げてご覧なさい。そしてこの答えが肯定的であるならば、あなたが力強い単純な一語、「私は書かねばならぬ」を持って、あの真剣な問いに答えることができるならば、その時はあなたの障害をこの必然に打ち立てなさい。あなたの生涯はどんなに無関係に無意味に見える寸秒に至るまで、すべてこの衝迫の象徴となり。証明とならなければなりません。それから今度は自然に近づいてみてください。それから人類の最初の人間であるかのように、あなたが見て、体験し、愛し、また失うものを言うように努めてごらんなさい。恋愛詩を書かないようにしてください。月並みな形式を避けてください。 一般的なモチーフを避けてあなたご自身の日常があなたに提供するモチーフへと逃れてください。あなたの悲しみや願いや、過ぎ行く思いや、何か一つの美に対する進行などを描いてください。それらすべてを熱烈な、静かな、謙虚な誠実さを持って描いてください。そして自らを表現するために、あなたの身の回りの事物をあなたの夢の中の姿を、あなたの追憶の対象を用いてください。もしあなたの日常があなたに貧しく思われるならば、その日常を非難してはなりません。あなたご自身を非難なさい。あなたがまだ本当の詩人でないために、日常の富を呼び寄せることができないのだと自らに言い聞かせるのです。 あなたはその詩の中にあなたの心ゆく自然な所有を、あなたの生命の一片、あなたの生命の声を見られるだろう。必然から生まれる時に芸術作品は良いのです。こう言う期限のあり方の中にこそ、芸術作品に対する判断はあるのであって、それ以外の判断は存在しない。創造するものはそれ自身一つの世界でなくてはならないからです。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◆きっかけ 『立原道造詩集』のAmazonレビューで2005年に「リルケを読んだことが彼をすみやかに老成させたのか、」と書いている人がいて気になって。2016/08/12 タイムラインに出てきたレビューで、大好きな映画『天使にラブソングを』の2で黒人シスターが女性歌手に力強く渡していた本だと書かれていて(retradrockさん)さらに興味が湧いた。2018/1/31 ◆感想 い図。入りきれず、ざっと読み。最初の辺に出てきたこの文章が響いた。 「一つの芸術作品に接するのに、批評的言辞をもってするほど不当なことはありません。それは必ずや、多かれ少なかれ結構な誤解に終るだけのことです。物事はすべてそんなに容易に掴めるものでも言えるものでもありません、ともすれば世人はそのように思い込ませたがるものですけれども。たいていの出来事は口に出して言えないものです、全然言葉などの踏み込んだことのない領域で行われるものです。(p13)」2018/2/13
0投稿日: 2016.08.13
powered by ブクログリルケ独特の、神聖さを思わせる世界の捉え方と生き方が 全ての人間のためになるとはいえない。けれども 真面目な作業に疲れている人にとっては、こういった詩的な文章は心を安らかにしてくれるはず。
4投稿日: 2015.10.25
powered by ブクログリルケ。 読んでみたいけど、と思う方は、解説にもあるように、やはり人柄がよくわかるこの本がよいように思った。 優しい愛情に満ちた言葉から得るものはとても大きいと思う。 偉大なる詩人に倣おう。
1投稿日: 2015.03.12
powered by ブクログ未知なる「わたし」という 海へ飛び込もう 若き人よ 「わたし」という海を どこまでも愛し どこまでも豊かにしなさい―― カミュを読んだ後だと、リルケのことばは祈りにも似たあたたかさや開放を感じる。彼女はカミュを逆を歩んでいるひとだと。 反抗ではなく、必然。不条理ではなく、性。この性は肉欲ではなく、根源的な何かを求める力。ヤスパースのことばを借りるなら、無制約なものといったところだろうか。 カミュがひたすらに死に向かっていくことを叫ぶなら、リルケは生に向かって祈りを捧げる。そんな感じ。カミュは、無限に向かい届かないなら、開き直って問わない有限の実存を説いたが、彼女は問いそのものとして生きよと語りかける。2者分離の息詰まる対立から1なるものを見つけ出したカミュと2者合一によって1なるものへの回帰を目指すリルケ。 はじめこの手紙はリルケ自身の創作だと思っていた。仮想の相手に向けて、自分という相手に向けて励ますかのような。ところが、この手紙は実際のやり取りであったのだ。おそらく、リルケは語る対象が誰であっても、同じように語っただろう。彼女にとっては、自分も若き詩人も若き女性も広大な海で生まれた、畑に蒔かれたいのちなのだろう。だから、手紙が途絶えようと、詩人や女性がどのような道を歩もうと、リルケにとっては同じひとつのことなのだ。だから、少しでもよくあってほしいと「祈る」のだ。解説によると、結果として詩人がリルケのあれだけのことばを顧みず、ジャーナリズムに身を浸すことになった、という趣旨のことが書かれていたが、それでもリルケなら、「未知なるものが入り込んで、彼の運命となったのだから、わたしは構いません。わたしのことばを含め、彼が引き寄せた未来です」と静かに微笑んだことだろう。 リルケの語る偉大さとは、因襲ではない、ただひとり独力で「在る」というそのこと。カミュと対話させたくなる。 カミュ「在る、ということは決して偉大ではない。しょうがない受け容れてやっているのだ、不条理だ」 リルケ「まあまあそんなへそを曲げないで。若いうちからそんなだったらこの先生きづらいでしょうに」 カミュ「君はそうやって、若いひとから”在る”ということを巧く欺いたつもりでいるだろうが、俺はだまされないぞ」 リルケ「仕方ないでしょ。倦み疲れて八方ふさがりな若いひとに向かって、一回死んでみろだなんて言えないんだから。」 カミュ「それもそうだな。でも、俺ならナニクソってとことん反抗してやるがな」 リルケ「そういう風にできるひとたちばかりじゃないってこと。だからわたしもこの手紙のやり取りやめないんじゃないの。でも、書いてたってむなしいわよ。だってわたしのことばはわたしのことばでしかないんだから。届かないのを知って書かないとなんだもの。自分でいちいちどうしようもない孤独を確認しているようだし」 カミュ「だから不条理だというのだ。俺たちはどうあがいてもそこから離れられないのだから」 リルケ「そんなんだからわたしは祈らないとなんですっ」 リルケの女性という役割もまた面白い。これは池田さんの父という役割と見事に対になっているからだ。 女性というのは生を与える有限と立ち上がりそれを見渡せる死という無限を同時に併せ持つ2重のものだという。 家族というものにあてはめるなら、母というものは自分で子どもを産んだというのに、明らかに自分から生じたものなのに、この者は自分ではない、ということに気付いてしまう。一方、池田の父は、自分で産んだものではないから、自分ではないということに気付きつつも、自分から生じたものとしてこの者に出会わないといけない。 リルケにとっては女性でも男性でもどっちでもいいのだ。ただ、手紙のやり取りをしたのが女性だったから女性と書いたに過ぎない。 書くことで自分も差し出された相手をも浄化する。ことばが今もなお生きている。
0投稿日: 2015.02.23
powered by ブクログ詩作、女性、孤独、愛、生と死、命名についての考察に感銘。主に若き詩人への手紙の方だった。 手紙なので、個人的な色彩が出るのはしようがないにしても、時折、噴出する普遍に至る洞察が素晴らしい。 相手を対等な存在として、文面に敬意が満ちていることにも感銘を受けた。 文字が小さいのが残念なので、新潮社さん、改版をお願いできないでしょうか?
1投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログ映画「天使にラブソングを2」でウーピーゴールドバーグが演じる修道女が歌手への夢を親に反対された少女に薦めていた.一度,読んで見たいと思っていた一冊.若き詩人の苦悩に対し,リルケからの誠実な助言.大きな慈愛と深い共感.また時間が出来たら読み返してみようと思う.
1投稿日: 2013.11.27
powered by ブクログ若き詩人が授業中に隠れてリルケの詩集を読んでいたら教師にばれてしまうものの、実はリルケもその教師の教え子だったことが発覚するという導入部の話には心暖められる。リルケはこの手紙で孤独や愛、苦しみといった困難なものに対する向き合い方に対して誠実に答えようとしており、その真摯な言葉が様々な縁の結果として自分にまで届いてきたことを思うと不思議な感じだ。この本の価値は、他人に送ったり受け取ったりした時にこそ発揮されるものなのかもしれない。人を繋げる手紙という風習が薄れても、本はまだ人を繋げることが出来るのだから。
1投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ表現や創作活動で迷ったときに、リルケの言葉の一つ一つがずしりと響く本です。 リルケは本当に孤高の人で人生を達観しているというか、 絶対に妥協しない自分に厳しい人です。 だからこそ助言を求めてきた2人の若者に対し、 全身全霊の踏み込んだ表現で信念を書きつらねながらも、 表現すること、生きることへの厳しさを正直に独白します。 どちらの手紙も本当に人間愛に満ちていました。 ”書くことを止められたら、死ななければならないかどうか” 創作活動を続けるかどうかの判断基準をリルケはこう書いてますが、 本当に重い言葉だなと思います。 仕事、生き方についてここまで意識したことはありませんでした。 リルケは孤独であること、困難であることにもとても肯定的でした。 自らの内をみつめ、悩みぬいてこそ、本物の作品は生まれてないこないのかもしれないと考えさせられます。 人の評価など気にしていてはダメなんだな、自分が良いと思ったことを信じて突き進もうと思わされます。 訳者が書いていた通りこれだけの助言をもらいながらも、 カプスが大衆迎合のジャーナリズムに身を置いてしまったというのは人生一筋縄では行かないところです。 表現がかなり哲学的なので、 一度読んだだけではかなり難解に感じた部分が多かったです。 特に「女性への手紙」は先に訳者の後書きを先に読んでおくと良いでしょう。
4投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ著書から生きる力をもらい続けているといっても過言ではない。 外に向かって寂しさや孤独を誤魔化すことは実に一時的な心の誤魔化し方で成長に繋がらない、当にその通りだと思う。 私にはどれほどの人がこの本に賛同・共感するか分からない。 もしかしたら綺麗事の羅列、と一蹴する人もいるだろう。 それでも、兎にも角にも私はこの本が大好きで大好きで大好きだ。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ彼の言葉はエメラルドグリーンの湖の様に穏やか。 「気づかない方が楽」に生きることができるけど 「気づき、受けとめて生きる」ことを教えてくれる。
2投稿日: 2012.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天使にラブソングを2のDVD(LD)で、 リルケの若き詩人への手紙の一節の引用がでてきました。 若い人が、芸術への道を進むかどうか悩んだときに、 読むのと役に立つことがわかりました。 芸術家になる人への、一つの教訓を示しています。 「自分が作家だと思うこと」が大事とのこと。 この本を読んで、ピンと来なければ、 DVDの天使にラブソングを2を見てみてください。
1投稿日: 2011.06.17
powered by ブクログhttp://www.haizara.net/~shimirin/blog/akiko/blosxom.cgi/book/20090906234110.htm
0投稿日: 2011.06.15
powered by ブクログ詩人リルケが文通相手に宛てた書簡まとめ*2。 内容は芸術について、孤独について、人生について、あれこれです。 要約するとだいたい「悩み相談の答え」なので、共通する悩みを持ってる人なら何かを掴むきっかけになるかな、って感じ。 リルケ側の手紙しか収録されていないのでこれ一冊で対話の流れを追うのはちょっと無理があるかな。 文学作品としての評価はできないけど、ところどころ興味深い思想・信念が見て取れたのでその分の星ふたつ。
0投稿日: 2011.02.04
powered by ブクログリルケが手紙に込めた情熱とか、優しさとか、痛みとか、そういう色んな暖かさが、驚きと一緒に心に入ってくる。P41〜の「神」のくだりが好き。飲み込みきれなくて何回も読んでるけど;
0投稿日: 2011.01.18
powered by ブクログ若い詩を書く男性と、若い女性にリルケが送った手紙をまとめたもの。 文通なのに、リルケから出した手紙しか載っていないので文脈が分かりにくい。 男性へ送った手紙には詩論がほぼ冒頭にだけ載っていた。 「必然から生れる時に、芸術作品はよい」とし、自らの内に入ることで 素直に出てくるものだから、芸術家は孤独なのだとリルケは考える。 だからこそ、芸術作品に批評やジャーナリズムを求めることは無駄だともする。 この「孤独」にリルケはとてもこだわるのだが、それを自分の部屋から 高い山頂に突然移されるような不安と、すべてのものから無限に遠くなる 感覚のようなものというたとえはとても分かりやすかった。 他にも、イロニーは創造力があるときにだけ使える生をとらえるひとつの道具とか 自分の詩をちがう筆跡で、つまり他人のもののように読むのも大切だという 考え方も書かれていて、そこは面白かったのだが それ以外は精神的な悩みにリルケが答える形になっていて、その悩みを持っていない わたしからすると、すべてがピンとこなくて、ただ目が滑るばかりの一冊だった。
2投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ一つの芸術作品に接するのに、批評的言辞をもってするほど不当なことはありません。それは必ずや、多かれ少なかれえっこうな誤解に終るだけのことです。物事はすべてそんなに容易に摑めるものでも言えるものでもありません、ともすれば世人はそのように思い込ませたがるものですけれど。たいていの出来事は口に出して言えないものです、全然言葉などの踏み込んだことのない領域で行われるものです。それにまた芸術作品ほど言語に絶したものはありません、それは秘密に満ちた存在で、その生命は、過ぎ去る我々の生命のそばにあって、永続するものなのです。 p15 自らの内へおはいりなさい。あなたが書かずにいられない根拠を深くさぐって下さい。それがあなたの心の最も深い所に根を張っているかどうかをしらべてごらんなさい。もしもあなたが書くことを止められたら、死ななければならないかどうか、自分自身に告白して下さい。何よりもまず、あなたの夜の最もしずかな時刻に、自分自身に尋ねてごらんなさい。私は書かなければならないかと。深い答えを求めて自己の内へ内へと掘り下げてごらんなさい。 それから今度は自然に近づいてください。それから人類の最初の人間であるかのように、あなたが見、体験し、愛し、また失う物を言うように努めてごらんなさい。 p16 もしあなたの日常が貧しく思われるならば、その日常を非難してはなりません、あなた自身をこそ非難なさい。あなたがまだ本当の詩人でないために、日常の富を呼び寄せることができないのだと 自らに言いきかせることです。というのは、創作するものにとっては貧困というものはなく貧しい取るに足らぬ場所というものもないからです。 p25 月満ちるまで持ちこたえ、それから生む、これがすべてです。すべての印象、すべての感情の萌芽は、全く自己自身の内部で、幽暗の境で、名状しがたいところで、無意識のうちに、自己の悟性の到達し得ないところで、安全に発育させるようにし、深い謙虚さと忍耐とをもってあらたな明澄さの生れ出るのを待ち受ける、これのみが芸術家の生活と呼ばれるものです、理解においても創作においても。 p31 性は苦しいものです。そうなのです。しかし私たちに課せられたものは苦しいものなのです。ほとんどすべての真面目なものは苦しいものなのです。そしてすべては真面目なのです。もしあなたがこのことを認められて、自分から、あなた御自身の素質や本性から、あなたご自身の経験や、幼年時代や、力から、全く独自な、性に対する関係をかちとられるようになれば、あなたはもう自分を失うことを恐れる必要はなく、あなたの最上の所有に自分がふさわしくなくなるなどと恐れることはありません。 p36 あなたが差当たり一つの職業に就かれることはいいことです、それはあなたをひとりだちにし、あなたをあらゆる意味において完全に自己に頼らせることになりますから。あなたの内部生命がこの職業の形式によって制約を感じるかどうかを、辛抱強く持って見て下さい。私は職業というものは大へん苦しく、大へんうるさく人に要求してくるものだと思います。それは巨大な因襲を背負っていて、その課題に対する個人の見解などをほとんど容れる余地を持っていないからです。しかしあなたの孤独が、非常になじめない境遇においてもあなたの拠り所となり、故郷となるでしょう。そこからこそあなたはあなたのすべての道を見いだされることでしょう。私のすべての祈願は喜んであなたに付き添うつもりでいますし、私の信頼はあなたと共にあります。 p41 偉大さを持たない孤独とは何ものであろうか、と。孤独はただ一つあるきりで、それは偉大で、容易にない得られないものです。そしてほとんどすべての人にとって、その孤独をできるものならなんらかの、どんなに月並みな安価な付合いとでもいいから交換したい、行きあたりばったりの、どんなにくだらない人とでもいい、どんなに無価値な見かけだけの一致でもいいから、それと交換したい望むような時期がくるものです・・・・・・しかしそれこそおそらく孤独が成長するときなのです。なぜなら、その成長は少年の成長のように苦痛を伴い、春の初めのようにものがなしいものです。しかしそれであなたがまどわされてはなりません。必要なことはしかし結局これだけです、孤独、偉大な内面的孤独。自己自身の中へはいり、何時間も誰にも会わないこと、--これは誰にも成し遂げえるはずのものです。 p49 自分の作品を他人の筆跡で読み直して見ることは大切であり、非常に新しい経験を味わうものであることを承知しているからです。どうか御自身の詩を、他人の死のつもりでお読みください、するとどんなにそれがあなたのものであるかを、心の底からしみじみ感じられることでしょう。 p50 孤独であることはいいことです。というのは、孤独は困難だからです。ある事が困難だということは、一層それをなす理由であらねばなりません。 愛することもまたいいことです。なぜなら愛は困難だからです。人間から人間への愛、これこそ、私たちに課せられた最も困難なものであり、究極のものであり、最後の試練、他のすべての仕事はただそれのための準備にすぎないところの仕事であります。 p52 もちろん、誤った愛し方をし、無造作に自らを与え、孤独な愛し方を知らない多くの若い人々も、過誤の重圧を感じてはいるのです。そして彼らの陥っている状態を、彼らなりにそれぞれ自分一人の方法で、生きる力となるものに、実り多いものに変えようと思ってはいるのです――。なぜなら、愛の問題は他の重要なすべてのことに比べて、あれやこれやの協調などで公然とは解決しにくいということは、彼らの中の自然が彼らに告げるからです。愛の問題はそれぞれの場合に応じて、新しい、特殊な、ひとりびとり異ならざるを得ない解答を必要とする問題、人間から人間への切実な問題であることも告げているからです。 p53 女性の中には生が一層直接に、一層生産的に、一層親密に宿り住むものですから、肉体の果実の重みによって生の水面下に引き込まれた経験を持たぬ軽薄な男性、うぬぼれが強く性急で、彼が愛していると考えているものを実は軽蔑している男性よりは、女性のほうが根本においては遥かに成熟した人間、一層人間的な人間になっているはずです。 いつかもはや女性の名が、ただ男性の反対を意味するだけではなく、それ自身独立したある物、その際、補足や限界ではなく、ただ生や存在だけが重い浮ぶところのある物を意味するような、そういう少女や、婦人が存在するようになるでしょう。――つまり女性的人間です。 p60 悲しい時には、孤独でいること、注意深くあることが、非常に大切なのです。 p62 私たちは孤独なのです。それをごまかして、あたかもそうでないかのように振舞うこともできます。しかしそれだけです。それに引きかえ、私たちが孤独であることを明察し、いや、むしろそこから出発する方がどれだけよいことか知れません。 p64 しかし何物に対しても覚悟のある者、何物をも、たとえどんなに不可解なものをも拒まない物だけが、他の人間に対する関係を生き生きとしたものとして生きることができ、自らも独自の存在を残りなく汲み味わうことができるでしょう。 p68 一体に名前というものには気をつけなければなりません。一つの生命を破壊させるのも、しばしば一つの犯罪の名前であって、本当に名付けようのない個人的な行動そのものではないことがあります。 p74 芸術もまた一種生きることであります。それでなんらかの仕方で生活しているあいだに、それと知らないうちに芸術へと自らを準備していることがあります。
1投稿日: 2010.06.06
powered by ブクログフランス文学の授業でたまたま名前を耳にして、なんとなく手に取った一冊。 わたしにとって手放せない一冊になりました。 辛いときに読み返してはしおりをはさみ、また途中から読んでいます。 思い悩んでいる友人がいたら、この本を薦めたいと思っています。 こんなに真摯な手紙は見たことがありません。
1投稿日: 2009.11.01
powered by ブクログ「『若き詩人への手紙』は、一人の青年が直面した生死、孤独、恋愛などの精神的な苦痛に対して、孤独の詩人リルケが深い共感にみちた助言を書き送ったもの。『若き女性への手紙』は、教養に富む若き女性が長い過酷な生活に臆することなく大地を踏みしめて立つ日まで書き送った手紙の数々。その交響楽にも似た美しい人間性への共同作業は、我々にひそかな励ましと力を与えてくれる。」(あとがきより) どの手紙も静かに落ち着いていて穏やか。相手を思いやる気持ちが随所に現れていて、静かに温かい気持ちになりました。
0投稿日: 2009.06.21
powered by ブクログこの書簡集によって語りかけられることのできる「若き詩人」および「若き女性」とは、さて、今このとき何処に存在しているものやら。前者と後者は、それぞれに成立年代も難解さの種類も違います。だから、むしろお買い得。それにしても、これらのBriefeを受け止めて何らかの(正否どちらでもいい)反応をすることのできる者は……??300円余りで、かなりの歯応えあるのに、な。300円ならスタバかタリーズのほうがいい?そう言われると、私も返す言葉はないが。
0投稿日: 2009.06.21
powered by ブクログお手紙ありがとうございました―リルケさんから届く手紙にはポエジーが含まれていて、きっと紙の重さよりももっと重いはずだろう。 詩人リルケが、若き詩人(志望)へ書いた手紙を公開した一冊。 創作への思い、創作と生活、創作と思想、ハウツーなんてないのはわかっている。だからこそ実作者から何か得たい。 きっと何かが手元にのこるだろう。創作者をめざさない者にも、めざしている者にも。
0投稿日: 2009.04.01
powered by ブクログ調べもののために図書館で借りた。リルケの言葉の引用(英語版)「You must give birth to your images. They are the future waiting to be born.」がこの『若き詩人への手紙』にあるというウェブ上の情報があったため、目を通したが見つからなかった。角川文庫版(佐藤晃一 訳・1952年初版・第二部は「愛する人たちへ」)にも目を通してみたが、徒労に終わった。引用元はこの本ではないのだろうか。それとも原語から英語、日本語への翻訳の過程でそれぞれ解釈が違って、英語に訳された文を日本語版で探すことがまちがっているのだろうか。 これがどの作品からの引用なのか、おわかりの方がいらっしゃったら、ぜひお教えください。またその日本語訳があるのかどうかもおわかりの方は、教えてください。よろしくお願いします。 本書は目を通しただけでは何にもならず、じっくり考え、理解しながら味わって読む必要があると思った。でもせっかく手にする機会があったので印象的な部分を書き抜いてみる。 孤独について、リルケは「あなたはあなたの孤独を愛してください。そして孤独が美しい嘆きの声を響かせながらあなたに味わわせた苦痛をになってください。というのは、あなたに近い人々が遠く思われる、とあなたは言われますが、それこそあなたの周囲が広くなり始めたことを示すものにほかなりません。そして、もしあなたの近くが遠くあるのならば、あなたの遠くはもう星々のあいだに没し、実に大きいものです。あなたは誰一人伴うことのできないまでになったあなたの成長をお喜びなさい」と肯定的にとらえているのが、印象的だ。 「仮にあなたの身に起る何物かが病的であるとしても、病気こそ一つの有機体が異物を排除するための一つの手段であるという事実をお考えになってください。そういう時、人はそれが病気であることに助力し、それが完全に病気の経過をたどり、そこから抜け出すことに助力するよりほかありません」の箇所は、百年以上も前にこう考えていたことに感嘆する。
0投稿日: 2008.07.22
powered by ブクログリルケの詩を愛する人だけでなく、認識力の深い人間になりたいと望む人は読んでおいて損はないと思う。 時間を越えてリルケの魂にふれよう。
1投稿日: 2007.03.26
powered by ブクログ薄い本だが、内容は濃い。タイトルのままにリルケの手紙が記されている。芸術家にとって学ぶ事、癒される事は多い。
0投稿日: 2005.11.04
powered by ブクログこの本のことを忘れないかぎりは未熟な若者でいることができるのではないだろうか。 それ以上に困難で、甘美なことはないだろう。
0投稿日: 2004.10.30
