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トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫)
トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫)
マーク・トウェイン、柴田元幸/新潮社
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総合評価

53件)
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    トムの話術の巧みさで周りを味方にしていくのが面白かった!無人島でハックたちが家に帰りそうなのをよくトムは引き止めたと思うと感心です。最後にハッピーエンドで終わるのが良かった!

    0
    投稿日: 2025.11.07
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     いつ買ったのだか、家にあったので読みました。話をかなり忘れていたので新鮮に楽しむことができました。  個人的には、中盤ごろまでは当時のアメリカの田舎によくある風景や価値観の描写を、腕白少年の日々を通じて淡々と読み進める印象でした。しかひ後半に進むにつれ、緊張の糸が張っていく感じがして、ラストまでハラハラしながら駆け抜けるように読みました。  今度ディズニーランドに行ったら、蒸気船に乗りながら、彼らのように海賊ごっこでもしてやろうかと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    とにかくトムは、やんちゃで頭のいい子です。 大人になって忘れていた「何か」を思い出させてくれます。 ハックとのコンビも面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の精神が強く表わされた小説だった。最初に人殺しの犯人だと思われていた男に対する世の中の考えは、彼に対する批判的なものであふれていた。しかしそれがひとたび無罪となると手のひら返しをして接するという、現代のSNSを彷彿とさせた。大抵の人間は物事を自分の力で深く考えない。そのため、文字や世間の声に惑わされ、ただ自分自身の正義を執行する。それを情報の傀儡と呼ばずしてなんと表現すれば良いのだろうか。 また、最後のハックの部分では、パターナリズムが強く見てとれた。少年の冒険物語ではあるものの様々な部分でメッセージ性があり、読んでいてとても楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    ハンカチを持ってる奴は気に食わないとか、気になる子が近くにいると大きな声でアピールしてしまうとか、国も時代も違うのに共感できるのが名作たる所以なのかな。所々で懐かしい匂いがして、子ども向けの内容でありつつも、大人の私も楽しく読めた。ハックルベリィフィンのほうはもっとメッセージ性があるようなので、そちらもぜひ読みたい。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    トムソーヤといういたずら好きな少年の物語。1830年代のアメリカの田舎ってこんな感じなのかなと思わせるような描写が多くて面白かった。トムがハックやジョーと一緒に家出をして海賊ごっこをする時やトムとベッキーが洞窟で迷う時に村総出で探索したりするところは田舎の一体感みたいなのを感じれた。前半のトムが仲間たちと物を交換する時にビー玉とかブリキとかに価値を見出しているのが少年だなって思うしなんか懐かしく感じた。

    1
    投稿日: 2024.11.08
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    ハックフィンが大好きで20回以上は読み返しているのに初めて読んだ。 ハックフィンより若干話が散らかってて読みづらいような?(それが子供をよく表現しているのだろうけど)なんだかイマイチ話にのめり込めず、上巻で離脱… けどいつかもう1回読んでみたい。 有名な白いペンキの話はなんとなくしか知らなかったからちゃんと読めて良かった。

    2
    投稿日: 2024.09.22
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    第79回ビブリオバトルinいこま「喰べたくなる本」で紹介された本です。 コロナ禍のため現地とYouTube live配信のハイブリッドで実施。 https://www.youtube.com/watch?v=PJpm_HQ6gpE 2020.10.18

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読むまでなぜか少年が筏で漂流する話だと思っていた。たぶん十五少年漂流記と混じってる。なんで混じっちゃったんだろ? だから読み始めるうちはいつ漂流するんだ?と思ってたけど、中盤に差し掛かってどうやら違うらしいということに気づいた。 想像してた話とは違ったけど、赤毛のアンシリーズのような子どもが生き生きと自由に遊び回る姿を描いた海外児童文学が大好きなので、読んでよかったなあという感じ。 児童文学といっても、大人や子どもの人間性や心情について一歩引いた視点で書いているので、それが滑稽さを際立たせているところもあれば、今にも通ずる感性もあったりした。この的確な視点や本人も楽しんで書いたのだろうな、という文章が、作者が描こうとしていることへの信頼感にもつながった。 やっぱり名作は面白いなー わたしが読んだのは旧訳版だったけど、翻訳も内容も読みやすく、全く古さを感じなかった。

    0
    投稿日: 2024.03.04
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    この話を読んで、自分が友情モノに弱いんだと改めて気付かされた!当時の時代背景も感じられた。読むのが楽しかった。訳者のあとがきも必須。 「ハックルベリィフィンの冒険」も映画で観たが、それも良かった。

    4
    投稿日: 2024.02.21
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    ハックルベリーフィンの冒険を読んだ後、読まなければと思っていたこの本をやっと読むことができた。 やはりとても面白かった。 ミシシッピ川河畔の描写も多く、20年前に訪れた、マークトウェインの生家までセントルイスから車でドライブした時のことを思い出した。 ミシシッピ川沿いをずっと北上してたどり着いた。 道中所々で見えたミシシッピ川は水量が多く堂々としている印象だった。 マークトウェインはもちろん知っていたが、まだ本は読んでいなかったので、ただ単に訪れたというだけで終わってしまったが、読んでから行けばよかったと今は後悔の気持ちでいっぱいだ。 できれば再度訪れてみたい。

    0
    投稿日: 2023.09.18
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    柴田元幸氏のテンポ良い翻訳です。多分、むかーし子供の頃読んだ文学全集とは、違う訳だと思います。 トム・ソーヤの冒険した事の大半は、作者や友人達に実際に起こった出来事だそうです。もう、全般的に行動が荒っぽくてハラハラする。そこが、子供らしくて良いのでしょうが。作品の年代が、マーク・トゥエインの子供時代、1830年代というところが大きいでしょうか。子供らしい冒険を超えて、生死に関わりそうな冒険もあり、是非、お子様とというより、懐かしく読めるおじさま向けかと。 彼らはまだ貧しく、宝物としている物も奇怪な物が多い。おまじないも信奉していたりする。そんな時代にそれでも元気良く、割と正義感を持ちながらの、幼年時代の物語。

    51
    投稿日: 2023.01.10
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    小学校時代に読み漁った名著の読み返し。 「トムソーヤの冒険」が発表されたのが今から140年前、アメリカがまだ南北で対立していた時代。 奴隷制もあり、荒れていた時代にこれほどまでに勇気と希望に溢れた物語を生み出した著者が素晴らしい。 印象的なシーンが、自らの日曜学校の葬式の日に戻ってきた3人を、喜びに満ち溢れて出迎えた人たちに、ハックが帰ってきたことも喜んでくれと、何の気無しにトムが言ったところ。 トムの心の優しさ、寛大さがひしひしと伝わってくるこのシーンに胸を打たれた。

    5
    投稿日: 2021.05.05
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    おそらく子どもの頃に読んだことがあるはずだが、こんなに長い話だという印象はなかったので、子ども向けに縮訳されたバージョンで読んだのだろう。数々のいたずらと冒険、少年らしい想像力と恋、そしてハッピーエンドで、19世紀アメリカらしい瑞々しさ満載のストーリーを柴田元幸訳で楽しめるのだから、文句のつけようがない。『ハックルベリー・フィンの冒険』も読もう。

    2
    投稿日: 2021.02.20
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    幼少期にTVで観たトム・ソーヤの冒険。「悪童」というのがぴったりのトム。ポリーおばさんに叱られ、学校で喧嘩し、日が暮れるまで遊び、女の子にモテたくて意地悪をする、純粋な少年。トムの少年時代は多くの事件が勃発する。海賊になりたくて家出、目の前で起きた殺人、金貨がぎっしり入った宝箱の発見。これらの事件でいつもトムの近くにはハックが常に一緒に行動する。このハックはとても独特な性格で面白い。トムが好きになったベッキーにはとても好感度が高く、少年トムを羨ましく思った。多くの人に小説のトム、ハックと会ってほしいな。

    22
    投稿日: 2020.12.21
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    トム・ソーヤの冒険ってよく聞くけど実際こんな話やったんや… もっと色んなところに冒険しにいくような話やと思ってた

    0
    投稿日: 2020.12.17
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    大人になって読み返して改めて面白さがわかる本がある。失われた時間への惜別の想い、子供たちの未来よりも自分の今とこれからを期待したくなる小説。ストーリーは今さら語るまでもない。19世紀のミシシッピーを舞台にトムやハックやジョーが好奇心で常識を封じ込め、新しい世界に飛び出していく冒険小説である。「へん、ぶたれるのがなんだっていうんだ」明日会社で実践してみよう

    1
    投稿日: 2020.12.10
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    言わずと知れたマーク・トウェインの代表的作品でありアメリカ文学の古典的超名作である。今更ながら読む。 ポリー伯母さんやドビンズ先生はいまなら幼児虐待全開なのだが、米国版カツオであるトムのあの手この手の破天荒な冒険活劇が面白い。かと思えば第4章冒頭のような詩的で美しい描写もあれば第33章の鍾乳石から滴る滴の荘厳な描写やほか妙に真理めいた文章も散りばめられ物語としてだけではなく文学作品としても秀でている。インジャン・ジョーが登場してから以降の展開はハラハラドキドキのまさにディズニーやハリウッド級の面白さだ。 アニメ版も作られたため児童向けのイメージが強い作品だが、おませなトムとベッキーの恋物語やインジャン・ジョーの残酷な死に様はPTA「非」推薦の児童向け良書かもしれない。兎にも角にもチビッ子がトムと同じことをすると確実に親のカミナリが落ちるだろう。 あとがきを読むと『ハックルベリー・フィンの冒険』の冒険もほうの評価も高いということで、今度はこちらも読んでみようと思う。

    4
    投稿日: 2020.05.04
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    トム・ソーヤーの日常は冒険だ。遊び方がワイルドでたくましい。やんちゃなイメージはあったけど、予想以上に目立ちたがり屋で、女の子に対して積極的な肉食男子で笑ってしまった。何歳の設定か分からないけど、ませてるな~。でもちゃんと良心は備えているし、ひねくれたところがないので好感がもてる。 友達のジョーもやんちゃだが、ハックは全然違うタイプ。特に終盤のハックの台詞で、彼がトムとは違う価値観を持っているのが分かる。単純に恵まれない浮浪児という感じではなく、作中の「浪漫的浮浪者」というのがしっくりくる。このトムとハックが仲良しというのが微笑ましい。「ハックルベリー・フィンの冒険」も読みたい。

    5
    投稿日: 2020.03.30
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    子供のころ児童書で読んでいますが、翻訳としてしっかり読んだのは初めてかもしれません。柴田さんの訳は想像通りとても読みやすかったです。幼かった私にはよくわからなかったのトムの塀のエピソードは、今になって読むと思わず笑みがこぼれます。大変な問題児に思えていたトムの悪戯が親という立場になってみるといくらかやりすぎを感じても微笑ましく映ったりもします。洞窟のシーンは乱歩の某作品が重なってドキドキしました。唯一悪党の彼だけが痛々しかった。子供達がちゃんと怖がり、ちゃんと謝り、ちゃんと成長していくのが嬉しかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    物語としては超有名、自由闊達な少年トムの、まさに冒険物語。いたずらや家出、殺人犯との絡みや同級生との恋愛、ハックとの友情、財宝を巡る奔走と気分躍る要素がふんだんに盛り込まれ飽きさせない。真面目で真っ直ぐなポリー伯母さんとの掛け合いがとても楽しく、感情の激しい浮き沈みが少年らしく微笑ましい。大人の洒落ているが難しい表現力で語られるのは少し違和感があり、また無駄に読みにくいと感じた。 終盤でのハックの無欲な人生観が個性的だがトムに説得され養子となり、ほっとするやら残念やら。

    2
    投稿日: 2019.04.20
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    1876年に書かれたアメリカ南北戦争以前の「古き良き」我らが故郷を 少年の冒険を題材に描く作品 素材梗概を子供向けにジュブナイルのように翻案されてもいるが 広く読まれているようにその多くはアメリカ原風景を刺激する国民的作風 日本で言えば吉川英治作品のような 主人公やその周囲は人間的でありながら善と成されているが だからこそ南北戦争以降の国家として目覚めたアメリカにとっての 得難さを持つ時代小説となっている

    2
    投稿日: 2018.10.20
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    多くの人が子供時代に一度は読んだと思う。私も小学生の頃読みました。大人になって再び読み、トムや仲間の言動に笑ったりハラハラしたりしながら童心に帰ってしまいました。子供だった頃の自分の考えていた事を次々と思い出させてくれる本。時代も場所も背景もトムたちとは全く違うのに、子供の考えることは世界共通。大好きな本です。

    3
    投稿日: 2018.08.14
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     他の人の訳で中学時代に読んだ気がするが、柴田元幸氏の翻訳で読んでみたいと思い、再読。  トムの勇気や機転は本当にすごいんだけど、ガキ大将っぷりは鼻についてしまう。スクールカースト上位だよな、こいつ、とか思ってしまう。私が捻くれているのか。しかし柴田先生もあとがきで同様に「トムは大人になったら地元のお偉いさんになって『私も子供の頃はやんちゃしたもんですよ、ガハハ』って言ってそう」的なことを書いており、激しく同意。  やっぱりトムよりもハックの言葉が心にしみる。「手に入れるのに苦労しないものなんて、持つ気しねえから」。こっちはきっと、お偉いさんになって昔を笑ったりはしない。

    6
    投稿日: 2018.05.02
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    子供の頃読んだ本の再読をしている。当然少年少女本だったので、今回の全翻訳本とは違うのだが、わくわくした感触は忘れられない。読み返してみて主人公の破茶滅茶でない自制が効いたキャラクターであることがわかる。2018.4.15

    2
    投稿日: 2018.04.15
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    主人公トムはいたずらっ子でポリー伯母さんに怒られてばかりですが、本を破ってしまったベッキーを庇うために自分が破ったと嘘をついたり、無実の罪で捕まったポッターに差し入れをしに行ったりと、優しいところがあり、どうしても憎めません。そんなトムや、浮浪者ハックルベリーといった、少年たちの物語です。 彼らは毎日楽しそうで、少年たちの楽しみを見つけ出す力を思い出しました。また、殺人事件、隠された財宝、洞窟探検など、大人でもワクワクするような出来事もあります。 物語の終盤で、大金を手に入れ、社会に引っぱり込まれたハックが、“俺は『みんな』じゃない、あんなの我慢できねえんだよ。(p380)”と言ったのが印象に残っています。ハックの自由な生活には憧れました。“子供たちはみなハックルベリーを崇めて、(中略)自分もハックみたいになれたらと願っていた。(p77)”気持ちもわかるような気がします。

    2
    投稿日: 2018.04.02
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    ハックルベリーを再読しようと思っていたら、柴田元幸さんの新訳がハックとトム両方刊行されていると知り、ついでなのでトムの方も読みました。順番は逆になったけれど。 トム・ソーヤーの方は飽きるほど読んだ、と思い込んでいたけれど、実は私が読んだのは子供向けに大幅に短縮リライトされたものだったようで、今回初めてオリジナルをちゃんと読んだのだと分かりました。あまりに本の印象が記憶と違うので、驚きました。訳者が違うというレベルどころの差異ではなく。 何が違うって、落ち着きのない小学生男子マインドいっぱいの冒険譚、というところは、まあ子供向けのバージョンと同じなんだけど、オリジナルの方はそれにプラスして、マーク・トウェインの社会批評というか一般大衆へのツッコミみたいなものがやたらに差し挟まれていました。 時々、そっちがメインじゃないかと思うくらいの力の入れようで。善良なる市民の皆さんについての皮肉を書く機会ができるたび、著者は嬉々として筆を運んでいる、という印象でした。 ハックの描かれ方については、子供バージョンを読んでいた時は、そりゃハックは学校なんて行きたくないだろうし今の生活が好きに決まってる、と当然のように思っていたけど、今読むと、そんな風に単純に思えない自分がいて、それにも驚きました。(自分に) ハックルベリ―の本ではハックの目を通して描かれているからか、ハックの「社会からはみ出した暮らしぶり」についてはどちらかというとポジティブに読んでいたけれど、それが三人称で語られてみると、なんだかところどころで心が痛みました。 すそがすり切れてボロボロになった服、だとか、何度も無実の罪を着せられたことがある、だとか、一緒に家出をした仲間が家族に抱きしめられている間、居心地悪く突っ立っていたり、とか。 親って選べないものなぁ、とつい悲しく思ってしまう。 ハック自身はそうしたことで誰かをうらやましいとは全く思っていないし、マーク・トウェインも普通に淡々と状況を説明しているだけに見えるしで、全然ネガティブに思うようなシーンではないのですが、でも、実際は著者はすごく注意深くそうした描写を、量が多くなりすぎないよう調節しつつ入れている、という気がしました。 とにかくトウェインは、物事をものすごくよく見ている人なんだなぁ、という印象を受けました。

    3
    投稿日: 2018.03.16
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    夢想家で、いたずら好きで、目立ちたがり屋のトム・ソーヤ-の冒険物語。と言っても、トムが自ら冒険を企てるのが主の話ではなくて、トムがいたずら心でやったことから思いがけない状況に巻き込まれたり、日常生活の中で勇気を試されたりしながら、主人公が試練を乗り越えて成長していく話であった。 出だしはやや退屈だったが、トムとハックが殺人事件を目撃して以降、三人での海賊気取りの家出、その顛末、ベッキーの窮地、ポッターの裁判、宝探しや洞窟での出来事など、ストーリーが二転三転して、俄然面白くなった。 特に印象深いのは洞窟の場面であり、ハックが遭遇した出来事とも巧く結びつき、宝探しにもつながっていく。 個人的には、貧乏でも束縛を嫌って自由を愛するハックの方に魅力を感じた。 最後にハックはトムのアドバイスでダグラス未亡人のもとに戻る決心をするが、そのまま居続けることができたのであろうか。

    1
    投稿日: 2017.07.07
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    誰もが体験した子供時代に感じたであろう感覚や好奇心について微細に表現されており、読むごとに自身の経験と重ねたり、「わかる」と同意を感じたりした。冒険要素、恋愛要素などいろんな要素が含まれていたのでとても面白く読むことが出来た。

    1
    投稿日: 2017.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

     言わずと知れたアメリカの古典文学作品『トム・ソーヤーの冒険』。柴田訳が出てる!てことで手に取ってみた。小さいころアニメで観た記憶はぼんやりあるものの、物語の内容は一切覚えていなかった。子供のとき読んだらもっともっとワクワクドキドキできたんだろうなあ。  やんちゃで悪知恵が働くけど、正直者で心根が優しい。カツオ的、いかにも“主人公”なトムが、いろんなことに巻き込まれていく。海賊や盗賊に憧れる子供たち。19世紀のアメリカはこんな風だったんだ。ちょっとしたタイムスリップ気分。  トムは魅力的な主人公だけど、共同体の規範から大きく逸脱したハックはもっと気になる存在だ。「俺は『みんな』じゃない」「食物は簡単に手に入りすぎるーーあれじゃ食う気も失せちまう」…『ハックルベリー・フィンの冒険』を読むのも楽しみ。

    1
    投稿日: 2017.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    むかーし、アニメでやってたなあくらいの印象で読み始めましたが、なかなか読破には時間がかかりました。前半の古き良きアメリカな展開が退屈で退屈で… 序盤の感想は「アメリカ版カツオ」の一言に尽きるかと。ペンキ塗りのくだりはもはや古典ですね。 後半にいくにつれ、ようやく冒険らしい冒険が始まります。無人島に殺人者にお宝に洞窟に。暗闇で蝋燭が尽きるあたりはさすがにゾッとするものがありました。 個人的に、訳者あとがきがすごく面白かったです。トムよりもハックの生き方に憧れるので、ハックルベリーフィンの冒険、ぜひよんでみたい。 ところで、昭和生まれの自分はアニメの記憶が本書を手に取るきっかけになりましたが、平成生まれだとなにをきっかけにこの本に出会うのだろう。気になります。

    1
    投稿日: 2017.03.24
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    とくに後半から盛り上がってわくわくしてくる。 遊びに本気で、遊びだけどわりと命がけだったり、少年の日常だけどそれが冒険。 トム、悪知恵がすごいはたらくいたずらっ子なのに、根はいい子なのがいい。

    0
    投稿日: 2016.02.24
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    改めて読んでみて内容を全然覚えていない自分にびっくりした。唯一イカダ下りくらいだけど、それほど重要な場面でもなかった・・・。児童向けというよりは筆者も冒頭に書いているように子供を主人公とした教訓めいた冒険談?教会のご褒美を得るためのトムの物々交換やペンキ塗りを友達にさせる方法など真似したいくらい賢い。

    1
    投稿日: 2015.12.22
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    150817読了。 言わずと知れた名作『トム・ソーヤーの冒険』。子供の頃は、いつも市立図書館で背表紙と顔を合わせていたのに、なぜか翻訳の言い回しか、挿し絵が気に入らなかったのか、手に取らずじまいでした。 ある休日に予定が頓挫したところ本屋に行ったら新訳の本書を発見!! 読んだらあっという間でした。牧歌的で、悪がきたちは無邪気で、そこそこにこども、だけど勇敢であるところは数々の名シーンで鮮やかに描かれています。 ちょっと臆病だけど粗暴なハックにとってはトムは物知りの頼もしい兄貴分、っていうのが驚きでした。 何度か出くわすインジャン・ジョーとの場面が冒険活劇を本物にしていて魅力的です。 淡い恋心に翻弄されるトムも捨てがたいですが、私にとって彼の“傑作”は、憧れて真似る海賊や盗賊のやることなすこと、ハックに「それってなんだい?」と聞かれると、 「分からない。でもみんなやってるよ。そうしなきゃならないんだ。」ってなことを言ってのけるトムです。 こどもの心がまっすぐに書けていることろ、惚れ惚れしてしまいます。 少年たちよ、なんて最高なのだ。

    2
    投稿日: 2015.08.17
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    村上春樹さんとの対談「サリンジャー戦記」で柴田さんがハックの物語を取り上げていたので読んでみました。(その訳がまた、小島信夫という作家で、これまた村上さんが「短編小説案内」で取り上げていた作家でした。読書の広がりを感じます。河出書房 文学の玉手箱⑦を読みました。)子供時代にあまり文学に触れることがなかったので、今さらながらとても楽しく読むことができました。最後にトム・ソーヤーが出てくるのはちょっといただけないなあと感じましたが、詐欺師たちといっしょに旅をするあたりはとてもわくわくしました。ハックがこの詐欺師たちの行動を見ていて、いくら何でも自分がこんな連中と同じ人間だというのは許せない、といったようなことを考えているあたりは読んでいてニヤッとしてしまいました。ハック自身、それまでにいっぱい嘘をついてきていたから。この物語は「トム・ソーヤーの冒険」に続いて1800年代後半のアメリカで書かれていると思うのだけど、当時の黒人に対する差別や奴隷の扱いなども少し分かるかも知れません。また、旅の途中で出会った家族が、別の家族と、昔からの因縁で殺し合いをしている。その両家の娘と息子が駆け落ちをするなんて、「ロミオとジュリエット」のような話が出てくるのは、笑えるようでいて、ちょっと考えさせられてしまいます。まあしかし、著者は「この物語から教訓を得ようとするものは追放するべし」などと言っているそうだから、気楽に読むのが一番いいのかも知れませんね。

    1
    投稿日: 2015.06.02
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    今回柴田元幸さんで新訳が出たということと、新潮社のパンダブックカバーほしさに購入に至った。中学生の時に選択英語の授業で一部を訳したことがあったけど、本当の本当に一部だったと原作を読んで思い知った。(塀塗りとインジャンジョーがらみの終盤)この小説の中のお話はほぼ作者や友人たちの経験ということもあり、トムたちの日常はいつだって波乱と冒険に満ちていたのだなと思う。本書に登場するハックルベリーを主人公にした『ハックルベリーフィンの冒険』の方も読んでみたい。2012/453

    1
    投稿日: 2015.04.21
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    彼らの目に映る世界は膨大に広がっていて、なんでもできそうな、どこにでも行けそうな、こちらまでそんな気にさせてくれる

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    子どもの頃にアニメを見た記憶しかない。ちゃんと読んだのは初めて。大人が読むと、(大人世界を皮肉った)子どもの頃とは違った楽しみができる。

    0
    投稿日: 2014.12.21
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    トムたちの日常の中に冒険やいたずらや恐ろしい出来事など子供じゃないと理解できない行動とか全てが詰まってます。子供のころ読まなかったのですが、はたして読んでたとして理解できたかどうかというくらい理解力がなかったので、今読んである意味良かったかもしれないです。終始よく回る頭だなぁと感心します。悪知恵とはいえ嘘とはいえそうぽんぽん次の行動への指示が思いつくところが羨ましいです。 読まなかったシリーズ。

    1
    投稿日: 2014.05.28
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    後半の盛り上がりがヤバイ。しかしマーク・トウェインのスタンスはいいよなあ。社会のクソッタレと悪態を付きながらも、そうなってしまう現実とか人間に対してナーバスになりきらないんだな。 子供の心と、厭世的な視点と、大人としての理解っていう別々のところにあるものをまとめ上げているのが、あとがきにある「死のイメージ」なのかなと思う。これだけは普遍だという一本の筋を通すよりどころになってるし、この強烈な要素が物語全体を持ち上げてる。

    1
    投稿日: 2014.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一言でいうなら腕白小僧の大冒険です。トムは悪知恵が働くというか、頭のいい子なんですね(笑)。色々と懐かしくて子ども時代を振り返ってしまいます。読んでみると社会に対する皮肉など、結構ブラックジョークがあるように感じました。少年たちの愉快なお話と言いましたが、一概に温かみのある作品とは言えないです。 日本では見られないキスでのスキンシップが印象的でした。愛情をしっかり表現できることは大変素晴らしいことだなと思いました。

    1
    投稿日: 2013.11.17
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    子どもの無邪気な目で見るからこそわかる世の中の矛盾が時たま鋭く入ってくるのが印象的です。 久々に読んだけれど、これ子どもが読むより大人が読んだ方が絶対に面白いと思います。 トムソーヤとハックルベリー、二人のやんちゃ坊主が元気に暴れまわる姿に心癒されます。

    1
    投稿日: 2013.09.07
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    優れた児童文学を読む度、なぜこの作者は、少年時代の世界の見え方や心象風景を記憶に留めて、こんなにも活き活きと描写できるのかと不思議に思う。 トム・ソーヤーの冒険は、大人になってから初めて読んだが、自分の子ども時代を懐かしく思うと共に、作品の随所に社会風刺が効いていて面白く、大人でも十分に楽しめた。

    1
    投稿日: 2013.07.09
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    「なあ、ハック。その猫いつ使う気だ?」 「今夜さ。今夜悪魔たちがホス・ウィリアム爺さんを連れにくるだろうから」 「でも埋葬は土曜日だったじゃないか。土曜の夜に連れていったんじゃないの?」 「何言ってんだ!真夜中までは魔法が効かないんだぜ。で、真夜中になったらもう日曜だろ?悪魔は日曜にうろうろしたりしねえと思うぜ」 「そいつは考えなかったな。そうだよなあ。なあ、俺も行っていい? 」 神に召されて天国へ行けるよう教会に埋葬されたはずのホス・ウィリアム爺さんなのに、この子たちは悪魔が連れに来ると信じてる。 それがどうにもおかしくて堪らない!! 「トム・ソーヤーの冒険」は今さら説明するまでもない世界の名作であります。 子どもの頃にアニメの「トム・ソーヤーの冒険」が大好きで何度も何度も繰り返し見たわたしにとっては、夏が近くなるこの季節になると妙に懐かしく思える作品です。 しかし先日、今さらながらこの本を初めて読みました。 予想以上に面白くて、とても子ども向けとは思えない、大人こそ楽しめる本なのじゃないかとさえ思える1冊だったのです。 主人公トムの個性もさることながら、ハックとの関係がアニメを見ていた時よりも意外とドライなところがあったり、ポリー伯母さんの愛情深さやシッドとの関係など発見も数多くありました。 また南北戦争前のアメリカで人々がどんな風に生きていたのかを垣間見られるところも興味深く、アニメの声で脳内変換されるセリフの数々のおかげで一気に読み終わりました。 この話の特に大きな事件であるマフ・ポッターの事件(上のセリフのやり取りの後、彼らが目撃してしまう村を揺るがすような大事件)以降は特に顛末を知っていてもハラハラドキドキします。 かつて自分も子どもだったことを思い出させ、時におかしく、時に懐かしい。そんな気持ちにさせてくれる夏休みの思い出のようなキラキラした作品だと思います。 子どもだった時代はそれぞれまったく違うというのに、この時代を超えた感情は作品の普遍的なテーマがあるからなのだと思う。 今の子どもたちもこんな経験をしているのだろうか。そうだとしたら嬉しいな。

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    投稿日: 2013.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文中の『何かをしませんと約束することは、正にそれをやりたくて仕方なくなるための一番確実な手段なのである。』『したければできるという単純な事実が、欲望を奪い去り、その魅力を殺したのである。』など普遍的かつ誰もが感じたことのある感情がきちんと言葉に表されていて少し大げさに言えば感動した。もちろんトム・ソーヤーの少年らしい冒険話も面白いのだが、各所に挟まれる地の文にとても頷け納得できる真実があり、その部分にとても惹きつけられた。

    1
    投稿日: 2013.06.03
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    解説がとても分かりやすい。トムとハックのキャラクターの違いが面白く、私にはハックのほうが魅力的だった。 (2013.2)

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    投稿日: 2013.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学5年生の時読んで以来、永遠の愛読書。中学3年間、夏休みの読書感想文は毎年これだった。ハックルベリフィンがやっぱり元のホームレス(?)に戻るシーンは当時『なんで?』と思ったものだけれど、今は良く分かる。

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    投稿日: 2013.02.08
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    子どもの頃に、子ども向け翻訳とアニメに接したが、大人になつて読むと、印象も変わる。 トムは、活発で知恵が回って、お調子者の面はあっても、読書家!?で、迷信深く、ルールには忠実。アウトロー、はみ出し者でなく、あくまでも無邪気な少年時代の憧れと象徴、シンボルなのかな

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    投稿日: 2012.12.27
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    アニメでは、見たことがあったけどはじめて本を読みました。結局覚えていたエピソードもあり、かなり面白かった。また、翻訳がとても読みやすくだけどクラシカルな雰囲気も十分にでていて良かった。

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    投稿日: 2012.10.04
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    何となく手にとってみればあら面白い! 温かく平和な古き良き描写が美しいです。 ハック『手に入れるのに苦労しないものなんて持つ気しねぇから。』かっけぇ! 他の訳者のも読んでみようかしら。

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    投稿日: 2012.08.28
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    子どもも大人も漏れなくワクワクできる作品。 いたずらっ子トムは、ハックルベリー・フィンと家出。途中殺人事件を目撃してしまい、インジャン・ジョーに追いかけられる大冒険! いたずらぶりには手を焼くが、夢中になれるさすが名作。

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    投稿日: 2012.08.14
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    この本は、もともと好きです。 そしてこの訳者も以前お会いした時から好きです。 学問的にも様々な場面で引用をされるこの本は、 それだけ様々な要素を持っているということです。 いろんな本を読んでそのあとになんとなく「トム」の世界に帰ってきたくなる自分がいる、そんな本です。

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    投稿日: 2012.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トム・ソーヤーといえば、アニメの画像がぱっと浮かぶ年代ではあるものの、実際小説を読んだことはなかった。今回初めて読んで、予想外に面白かった!この一言に尽きるかも。聖書の引用が多かったり、子供のころこんなこと思ったよなー!とかそういう感慨にふけってみたり。一般的にはハックルベリー・フィンの冒険の方が評価は高いのだとか?それも読んでみたいと思ってしまった。今後の新潮文庫の新訳名作コレクション「オズの魔法使い」「海底二万里」にも、ちょっと期待してしまう。

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    投稿日: 2012.07.10