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昭和天皇実録 その表と裏1
昭和天皇実録 その表と裏1
保阪正康/毎日新聞出版
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総合評価

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    「昭和天皇実録」そのものを読みこなすことは難しい。なにしろ書いてあることよりも、その周辺をさまざま知らなければ事実に近づくことすら難しいと思えるのだ。 その点本書は「実録」の解釈に踏み込んでいるだけに、読みやすくわかりやすい。その解釈の方向性だが、著者の立ち位置はややリベラルだろう。 著者は「作家」というよりも「昭和の歴史家」と言った方がしっくりくるが、本書は多くの歴史資料とも整合的で歴史の解釈も順当と思われる。 しかし、日本という国は権力がトップにない国だ。過去においても現在においても中堅の官僚が実権を握る姿は変わらない。これは日本特有のシステム的欠陥なのだろうかとも思えた。 2017年8月読了。

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    投稿日: 2017.08.01
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    昭和天皇の御世というのは、結局は、日中戦争から太平洋戦争までの戦争がそのハイライトということだろうか。 保阪氏の手になる昭和天皇実録の解説書の第1巻は「太平洋戦争の時代」と名付けられ、開戦に至る過程と戦争中のことに焦点が当てられている。 本書では、昭和天皇実録の位置付けや執筆者の意図の読み方なども解説されていて興味深かったが、一番印象に残ったのは、「昭和天皇は非戦主義者でも好戦主義者でもない。自らに課した第一の役割は、皇統を守ることにあり、そのために必要とあらば戦争も受けいれると考えてきた。それが昭和天皇の実像ではないだろうか。」という著者の指摘だった。

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    投稿日: 2015.09.28
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    『昭和天皇実録』を読解し、 昭和史の新しいスタンダードを確定する 画期的な一冊。 2014年8月に宮内庁が公開した『昭和天皇実録』を丹念に読み抜き、昭和という 時代、昭和天皇という存在をさらに深く記録する、昭和史研究者としての著者の 満を持した試み。 著者は『昭和天皇実録』を、これまで民間に明らかにされなかった国家所蔵の記 録を用いたものである点で極めて重要な文書としながらも、その記述にはさまざ まな意図が隠されており、『昭和天皇実録』を真に意味あるものにするためには、 眼光紙背に徹した読解が必要だと言う。そこで著者は『昭和天皇実録』を歴史を 追って読み込みながら、その都度、著者の昭和史への圧倒的な識見により拡充し、 これまでの歴史研究の成果と突き合わせてゆく。 本書は『昭和天皇実録』をテーマとしつつ、昭和史の新たなスタンダードを確定 する画期的な一冊である。第1巻では昭和天皇の戦争体験を詳細に検証する。

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    投稿日: 2015.06.17