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ふむふむ―おしえて、お仕事!―(新潮文庫)
ふむふむ―おしえて、お仕事!―(新潮文庫)
三浦しをん/新潮社
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総合評価

55件)
3.6
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23
2
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    面白かった~❤️ 三浦さんが、色んな職業の女性に仕事について聞いたインタビュー集。色んな仕事、色んな人がいるもんだ。

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    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三浦しをんが16人の女性に仕事の話を聞く話。 ビール工場の話が面白かった。 解説でもあったけど男女で仕事への向き合い方が違うなーと思った。出産とかそういう違いもあるのかしら?面白かった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    三浦しをんによる16人の女性のインタビュー。それぞれの方の仕事に対する尊敬が感じられ、靴を買ってみたくなったり、女義太夫を聞いてみたくなったりした。 時折はさまれる三浦しをんの自虐的なコメントが面白い。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    著者が色んな職業につく16人の女性にインタビューしてまわったもの。 靴職人、ビール職人、義太夫三味線弾き、動物園飼育係、編集者、ウエイトリフティング選手などなど…多種多様で読んでいて楽しかった。 ウエイトリフティングの選手がさらっと口にした「力を出すまえは、一回力を抜かないといけない」という言葉に、ほぅと思った。これはあらゆる事に応用できそう。

    18
    投稿日: 2024.04.27
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    色々な仕事をされている方達の話は面白かった。 職業一つ選ぶことはその人の人生。 自分はどんな事がしたいのだろう。

    0
    投稿日: 2023.04.15
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    染織家の方のインタビューが印象に残っています 桜から色を抽出するときに、花弁でなく折れた枝から桜色が溢れ出すのだとか 植物の生命力の様なものを、その一端から感じ取りました 絵的にも美しいですしね ただ著者のボキャブラリーが貧弱なため常にまとめが貧相です あれほどの職人芸を見て紋切り型の感嘆文しか書けないのは力不足です 作家として職人に関わるには釣り合わないと毎インタビュー思わされます どれだけ伝統技術を披露されても著者の血肉になることはないでしょう 人生と向き合っている職人たちの背中を眺める著者の言葉には、嘘しか感じません

    0
    投稿日: 2022.10.16
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    残暑お見舞い申し上げマ━(*ゝωб*)b━ス!!!! ✧ド(*,,ÒㅅÓ,,)ャ✧ はい、もうたまらなく暑いですよねー、毎日!もう、なんなんでしょ、この暑さ。 (Q(´▽`。)あおいであげりゅ♪” あ、ありがとうございます…って、あんた誰? (⌒,_ゝ⌒)誰やねんお前!(^‹_,^ ) いや、一人でつっこんでボケてる場合じゃないですね。失礼しましたーって、言ってる場合じゃなくって、そう、そう、そう、そう、そうー! キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!! …という、このテンションMaxなノリから始まるのがこのレビュー、皆さんもうお分かりですよね、そう、よくお分かりで。このノリはさてさてが三浦しをんさんのエッセイのレビューを書く時のノリなんだよー、キ・ミー!わっかるかなぁー? (・Д・)oO(・・・え、知らない) ダメだねー、あなたは自分がブクログのもぐりだと白状しているのとイコールなんだよ。ハハハハ、って、ヤバイレビューを開いてしまった!と、こら、そこのあなた、画面を閉じてはいけません!そのような行為は禁止されています。いや、ここは日本なので、じ、自粛してください! ΣΣ≡Σ(/*゚∩゚*)/脱走開始 ダメっ、ゼッタイ!はい、ちょっと我慢しましょう。こんなの書いてる本人が一番恥ずかしいんだからね、我慢してるんだから、ね!わかった? ( ・ω・)⊃-[二> >二]-⊂(´∀` ) 半分コ♪ あ、ありがとっ!ってそうじゃなくって!、わたしゃあこれからこのクソ暑いのにレビューを書こうってんだから、ね。こんなことしてたらいつまで経っても進まないから、ね。で、で、だよ。これから始めようってのは、三浦しをんさんの「ふむふむ おしえて、お仕事!」という作品のレビューなんですよ。ね。わかりますか?いつもは超真面目でうっとりするようなカッコいいレビューばかり書いてる、あの さてさて氏 が、 【*意味不明*】´∀`)ゞドーューコト? しをんさんのエッセイの時には、こ、こんな壊れてしまったようなレビューを書かなきゃならないんですよ。やりだしたからにはやる度にエスカレートしないとみなさんに許してもらえないのではないか?、という不安な感情に支配されたこの辛さ。だから、最近はしをんさんの作品を読むのが怖くって、手に取れなくなってしまって…って、 ┐(´ー`)┌ さっぱりわかんないよ と、やっていても長くなるだけなので、いい加減に始めてちょんまげ! ╭( ・ㅂ・)وえいえいおー! ようやく始まったよ、なんだこのレビューは、ということで、とにかくです、この作品は、天下の直木賞作家の三浦しをん大先生が、『職業って、仕事って、なんなのだろう。十五種類の職業について、十六人にお話しをうかがった』というインタビュー企画で出来上がった作品なんですよ。目次を見ても『靴職人』『活版技師』『漫画アシスタント』『フラワーデザイナー』『現場監督』『お土産屋』とインタビューした方の職業も実に多彩です。まあ、この世の中にはこんなにも色んなお仕事があるんだねーといきなり目次だけで関心してしまいましたよ、私。 φ(・ω・ )ヵキヵキ『なるへそねぇ~』 どの方のお話もとっても興味深いんですが、レビューの行数との兼ね合いがあるので、その中から断腸の思いで、三人の方についてご紹介しましょう。 ("`д´)ゞラジャ!! まずお一人目は『私にとって憧れの職業のひとつである』としをんさんが語る『動物園の飼育係』の高橋さんのご登場です。しをんさんが『動物飼育係』が憧れの職業だなんて、なんだか餌の時間とか内容とかグダグダになりそうだけど…。 Σ( ̄Д ̄;)ヤバッ そんでもって、『幼いころからの夢をかなえて、なじみのある動物園でペンギンの飼育係』をされているという高橋さんは興味深いことを教えてくださいます。ペンギンは『一生つがいは一緒です』。そうなんだ、なるほど、と思ったら、それに『浮気はないんですか?』と訊くしをんさん。なんと、『雌がほかの雄にアピールしに行くんですよね』『そこの奥さんがいない隙に』と淡々と語る高橋さん。それを『見てるだけで、止めないんですか』『関係が泥沼になったりは』と詰め寄るしをんさん。それにあくまで冷静に『三角関係でケンカしたり。本当に人間と変わらないです』と答える高橋さん。動物の命を預かる飼育員さんには、やはり、この冷静さがなきゃダメなんですよ、しをんさん。 (人′∀`)ダヨネ! そんな高橋さんは『趾瘤症(しりゅうしょう)という、人間でいうとウオノメみたいなもの』にペンギンが悩まされているとおっしゃいます。これには、『ペンギンにウオノメができるんだ!』とビックリなしをんさん。『床面が平らだからとか、密集しすぎだ』という理由が有力というその病気には、なんと『イボコロリ』のような薬を塗るんだそうです。そんな色んなお話を聞いて『大勢のペンギンに囲まれ、注意深く彼らを見守る髙橋さん』のことを『ペンギンの神さまが、髙橋さんを選んだ。そうとしか思えない』とまとめるしをんさん。動物園の裏側の面白さと大変さがとてもよくわかったインタビューでした。 (^L^) ふーむ、なるほどねぇ~・・・。 そんでもってお次は『オタクの例に漏れず(?)、フィギュアや食玩が好きだ』というしをんさんが訪れた『株式会社バンダイ』で『フィギュア企画開発』を務める澤山さんです。『もともとオタクで、キャラクターが好きだったんです』と語る澤山さんに『おおっ、オタクでしたか!(←激しい食いつきを見せる三浦面接官)』とノリノリなしをんさん。 =ε=(۶`∀´)۶ ヒャッハー!! 『「いまどきの若者は、まだまだ甘い。かつての私の(オタク的)熱情とは、質量からしてちがう」と感じたりしますか』と、どこまでもオタクにこだわるしをんさんに、『社会性のあるオタクの女性が、非常に増えたのではないかなと思います』、『日常生活と、キャラクターを好きな気持ちとを、きちんと切りわけていらっしゃる』とあくまで冷静に答える澤山さん。流石、東証一部上場企業であるバンダイの看板を背負ってらっしゃる方は違いますね!そして、しをんさんの『女性も男性も、商品を買うかたの数は増えていますか?』というなるほどな質問に『増えていますね』と返す澤山さん。『大人もたくさん買うから、少子化の影響はないのかな』とさらに畳み掛けるしをんさんに『オタクのかたは、卒業しないので』と説得力満載な澤山さんの答え。それに『我が身を顧みれば、明らかなことでした。オタクは一生、オタクのままです(笑)』と納得のしをんさん。『好きな分野を仕事にするのは、楽しくもあるけれど、つらかったり、やりにくかったりすることも多いと思うのだ』と語るしをんさんは、『ものを作る情熱と、商品として多くのひとに愛されるための戦略とを、見事に両立なさっている』と澤山さんの仕事ぶりを絶賛されます。いやー、会社員といっても本当に色々あるんだなあと感心しきりのインタビューでした。 (★`・Д・´)ノノすごぃゾォ! そして最後は『あわよくば試飲できないかなあなんて、いやいや、なんでもない』と期待感満載で『サントリー武蔵野ビール工場』へと訪れたしをんさん。そこには、『ビール職人』とも言われ『新しい商品の開発と、現在流通している商品の市場品質の管理と向上に、鋭い舌と豊富な知識で取り組』んでいらっしゃる真野さんが働いていらっしゃいました。 ヽ(๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ノ彡☆ 酒持ッテコーイクゥーッ!! 『ビールの官能検査は喉ごしもチェックするんで、やっぱり飲まないといけない』というそのお仕事。『真野さんは平気そうですね』と訊くしをんさんに『まあ割合。ふふふ。人並みです(笑)』と答える真野さん。思わず『便利な答えですね(笑)』と突っ込むしをんさん。『他社製品との飲み比べもします』と続ける真野さんに『目隠ししても…わかるものですか?』と興味深々なしをんさん。『同じ銘柄でもつくった工場までわかってきますよ』と余裕の真野さんに『「TVチャンピオン」に出場したら、優勝できますね!』とベタなノリのしをんさん。それを『まあ仕事ですもん(笑)』とさらっと答える真野さん。う〜ん、かっこいいなあ。これぞ職人だよー!と思いました。 |__|c(´ω`。) 一杯ドウゾ そしてインタビューの最後に『できたてのビールをいただける運びとなった』とご満悦なしをんさん。『きれいだ!金色の細かい泡が輝きながら無数に立ちのぼり、白い泡のなかに吸収されていく。雲のまにまに遊ぶ自由な魂のようだ』って、流石、天下の直木賞作家様、ビール一杯の観察表現も一味違いますねー。 ∀( ̄▽ ̄)∀ のむぞーっ♪ でも、『耐えきれずに観察を切りあげ、早速飲む。もうこのへんから、取材の体をなさなくなってきた』と、結局はグダグダになっていくしをんさん。でも、しをんさんのこんなところが大好きなんですよねー、私♡ ┌ (┌ ๏ω๏)┐カサカサ  ♡酒♡ ということで、そんなこんなで『私が好奇心の赴くままに白羽の矢を立てた』という十六人の女性が順番に登場するこの作品。そんな女性たちにインタビューして『ひとつだけ言えるのは、どんな職業にも苦しみと喜びがある』とおっしゃるしをんさん。『生きることはなんらかの仕事につながっており、職業はそのひとの本質の部分となんらかの形でつながっている』という私たち。そして、私たちが日々働くということ。私たちはこの世の職業の全てを知っているわけではありません。また、そんな職業の全てを経験できるものでもありません。仕事というものを思い浮かべた時、そこにはしをんさんのおっしゃる通り『苦しみと喜びがある』ように思います。外からは大変さしか、苦労しか見えないような職業にも必ず喜びというものは存在します。その一方で、夢のような職業と外から見えるものであっても、実は日々苦労が絶えないという職業だってあるのだと思います。いずれか一方ではなく、その両面があってこその職業、そしてそこに人が働くことの意義があるのだと思います。この作品を読んで私は改めてそのことに気付かされました。 (๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ドヤッ!! 『私はこれまで、職業にまつわる小説をいくつか書いてきた。これからもたぶん書くだろう』と語るしをんさん。そのことに『なぜ、職業を主な題材にした小説を書くんですか』という質問に今まで『自分でも不思議だった』と語るしをんさん。そんなしをんさんは、この企画で多くの人にインタビューする中で気づいたこと、それが『個人と社会が絶妙に織りあわさった「仕事」という事象を通じ、ひととひととがつながりあうさまを見たい』という思いだったと語ります。『とても楽しく実り多き体験でもあった』とまとめるしをんさんの強い熱意を感じたこの作品。しをんさんならではの視点満載な作品世界に、私も視野を大きく広げる機会をいただけたように思いました。 よかた♪よかたー٩(๑´ ∀`๑)۶♪ 普通のエッセイももちろんいいけど、こんな切り口の作品もとても面白い!しをんさんならではの色んな企画が今後もとても楽しみになりました。 ウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪ はい…と、なんだか最後はまたまたど真面目にまとめてしまいましたね。最初のバカ騒ぎなあのノリは一体なんだったのでしょうか?でもね、仕方ないヨー。真面目人間がそんなに簡単に変われるわけないヨー。わたしゃあ、根が真面目なんだヨー。 (๑•̀ω•́๑)b キッパリ ということで、流石に長くなりましたので、これにて今回もお開きにしたいと思います。 ヽ( *・∀・)ノ はぁぃ みなさん、またの機会にお会いしましょう! (*´∇`)ノシ さようならぁ~。 って、さてさての週三回のレビュー更新はもちろんこれからも続きますからね。 (。-ω-。)ヾ(・ω・*) エライエライ 月曜朝、水曜夕、土曜朝の週三回の更新!良い子は覚えておくように!! ヨシヨシ( *´`)ノ(´˘`*)イイコイイコ♡ では、みなさん、これからもよろしくお願いします! ヾ(*´▽`)ノ"ほな サイナラっ☆;:*:;☆;: またね~(●•ω•●)ノ"

    86
    投稿日: 2021.08.25
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    明確な信念があってその職業に就いたというより、皆さん、時の巡り合わせや人との出会いの中で決まっていくのだな。ウェイトリフティングと漫画アシスタントの方が個人的にはグッときた。全体的にダメな人はいない。仕事ってどれも奥が深い。

    4
    投稿日: 2021.07.04
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    さまざまなところで働く女性16人に三浦しおん氏がインタビューする構成。 2011年刊行なので、時折時代の変化を感じるところはあるが、それぞれの方の仕事に対する情熱や面白みが感じられる。三浦氏のインタビューもいい意味で真面目ではなくて、旧友にカフェで話を聞くような雰囲気で良い。 なんであれ、極めることができれば職業になるのかも。。と自分のやる気も刺激されたのであった。

    2
    投稿日: 2020.12.05
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    16人の各種職業を持つ女性から三浦しをんさん自らがインタビューして、その職業に就いたきっかけや、苦労談、成功談、抱負など、知りたいこと気になることを存分に聞き出してくれて、読んでるこちら側も「ふむふむ」してしまう内容の濃い人生談話でした。 大きな物では巨大地下トンネルを建設する現場監督さんから、小さいものでは0.2ミリほどのトーンの点の一部を削り取る妙技を見せる漫画アシスタント、更にはミクロン単位の細胞の初期発生を調べる大学研究員…大きな世界にも小さな世界にもその分野のエキスパートがいらっしゃるということが、なんだか改めて感動してしまいました。みなさん大変なお仕事なのですがやり甲斐を感じ、面白みを感じながら精進していらっしゃる印象でした。活版技師の方の話では、私の幼少期隣の家が小さな印刷所だったのですが、いつもガシャン、ガシャン、と音がしていたのを思い出しました。電算化されてる現在でもまだ活版印刷は生き残っているのですね。活版技師の方が最初は大学で東京農大で遺伝育種学を学んでいたというので、そんな方がどうして活版印刷の方へ?と私も興味を持ってその経歴がバラエティに飛んでて面白かったです。最初からその道を目指していたわけではない方がこの方以外でも多かったですね。サントリーのビール職人の方のお話しも面白かったです。機械化されてはいても味の部分はしっかり人が担当して調整しているんですね。このインタビューがされてから既に10数年経っていますので、みなさんのその後の動向が気になります。コロナ禍の世の中でお元気でいらっしゃるでしょうか。

    0
    投稿日: 2020.11.20
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    ビールのホップ(植物)が毬花をつけるアサ科の植物だというのを初めて知った。。 三味線の話は好き。。

    0
    投稿日: 2020.10.03
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    仕事の話よりも少し本筋から逸れた話題の方がその人の色が出るしその仕事を選んだことに納得できるから面白い。 肩肘張らずに読める貴重なお仕事エッセイ。 私も「好き」という感情をもっともっと大切にしたい。

    0
    投稿日: 2020.09.17
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    様々な職業についている人へ作家の三浦さんがインタビュー。三浦さんのインタビューによって、仕事の面白さだけでなく、その方の人柄・魅力が加わって非常に興味深い。

    0
    投稿日: 2020.04.13
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    女性人気作家が、様々な分野で活躍する女性たちを取材・インタヴューした一冊であります。 靴職人・染織家・活版技師・女流義太夫三味線・漫画アシスタント・フラワーデザイナー.....15の職業に携はる16名の女性が登場します。 三浦しをんさんは、自分の興味のある仕事の内幕を聞き、「ふむふむ」と相槌を打ち納得する事が目的でこのタイトルとしたさうです。 なぜ女性か。作者によると、自分自身が女なので、他の女性はどんなんかなと、好奇心を満足させる為だとか。まあ商業的にもその方が良いのでせうね。これが男ばかりのインタヴュー集だつたら、面白さは半減と想像されます。 かかる事をいふと、お前も下劣なマスコミと同じだなあと思はれるでせう。半分さうですが。 何しろ今だに男性社会であります。例へば「女性初の〇〇が誕生しました」なんてのがニュウスになる間はダメだね、なんて意見をよく聞きます。 まあ余計な事はよろしい。本書を読むのに何も鯱張ることはありません。わたくしが気になつた「お仕事」.....あ、サブタイトルに「おしえて、お仕事!」とありましたので、それを踏襲しただけで、本来わたくしは仕事に「お」を付けません。芸能人なんかは自分の事なのに「今からお仕事でーす」などと、自らを尊敬したりしますが。「お」を付ければ丁寧だと思つてゐるのか。 話は逸れますが、外国の人の中には、「〇〇さん」といふ呼称を敬称ではなく単なる丁寧言葉だと思つてゐる人が多いですな。だから自分の事を「ハイ、わたしはマイケルさんです」なんてね。 丁寧といへば、更に話は逸れますが、元卓球世界女王の丁寧選手の最近の調子が気になるところです。佐藤瞳選手に連敗を許したり、伊藤美誠選手にはラブゲームを含む完敗を喫したり。以前の彼女には見られなかつた光景でした。 話が逸れ過ぎましたか。わたくしが気になつた「お仕事」の話でした。 例へばサントリー武蔵野ビール工場の真野さん。エンジニアとして入社したのに、商品開発に回されてしまつたさうです。しかし優秀な人は何処へ行つても優秀ですな。テイスティングの事を「官能検査」といふさうで、そのネイミングに三浦さんは喜んでゐました。真野さんはビールの味に関して、銘柄の違ひは勿論、同じ銘柄でも製造工場の相違まで分かるさうです。「仕事だから」と、当然のやうな顔をしてすましてゐるのがカッコイイ。想像以上に味を追究し、安全に気を配つてゐるのも分かりました。実はわたくしもドリンク類はサントリー派であります。 一見本書は素人が単純に仕事についていろいろ質問してゐるだけのやうに見えます。しかし、三浦さんの無防備で天真爛漫な質問振りに、職人たちが「ポツリ」と本音を漏らすのが面白い。他の四角四面なインタヴュアーなら、やはり通り一遍の内容になりさうであります。仕事の内容は理解できても、その彼女の人となりや背後にあるものはつひに解らないでせう。だから「ふむふむ」も出来ない。質問者によつて、同じ対象者でも詰らない人物に思へたり、逆に実に愉快なキャラクタアを有してゐたり。その印象は相当変る。 その意味では本書は三浦しをんさんは小説の作り手として以外にも、話術によつて人を誑す才能もありさうです。まあ悪いことはしないでせうが。 「この人にして、この仕事あり」を実感させてくれる一冊と申せませう。そして読後は、皆で「レッツふむふむ」ですね。

    1
    投稿日: 2020.03.23
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    仕事だけでなく、様々な女性について知ることができた。 知らない仕事がたくさんあったし、それぞれがそれぞれの価値観や考えを持って生き生きと楽しそうに仕事をしているように感じられた。 誇りを持って仕事するってきっととても大事。 16人の女性たちのその後の人生もおもしろかった。 本文からあとがきまでふむふむだった。

    1
    投稿日: 2019.11.13
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     三浦しをんさんが,様々な職業の女性にインタビューをした本。  三浦さんは「仏果を得ず」で文楽の太夫,「舟を編む」で辞書の編纂者,「神去なあなあ日常」で林業など,様々な職業の人を主人公にした小説を書かれています。  そんな三浦さんの興味のままに,様々な人から仕事の楽しみ,苦労,生きがいなどをインタビューなさっていて,それらをまとめたもの。  漫画のプロアシスタント,靴職人,動物園飼育係,フィギュア企画開発,女流義太夫三味線,こんな仕事があるんだなあっていうのを改めて教えてくれた本。インタビューした三浦さんの人柄もあるんでしょうけれど,苦労したことよりも,楽しいこと,仕事で充実していること,など,ものすごくポジティブに読みました。

    6
    投稿日: 2019.08.30
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    その道を極めようとされている方は、自分の言葉を持っていらっしゃるのだなぁと思いました。 「原型師さんのタイプによって言葉や表現を使いわけていく」(バンダイ フィギュア企画開発 澤山みを氏)という言葉が印象に残りました。 同じことを伝えるのでも、言葉の選び方、表現の仕方次第で相手が心良く仕事を引き受けてくれるかが決まる。仕事を円滑に進めるには、人とのコミュニケーションのあり方を常に意識することが大切なのだと感じました。

    0
    投稿日: 2019.06.30
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    しをんさんが仕事を持っている女性に対してインタビューしたもの。 インタビュアーが、割合脱線気味になっているのを、インタビュイーがコントロールしている感じが、作者らしくて面白いですね。 仕事小説はしっかりしているけれど、エッセイや対談だとちょっと外れるってのが特徴的。(^^

    0
    投稿日: 2018.03.19
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    巻末の解説が面白かったです。女の人達の会話って…そうそう、そうなのよね。 本文も、ふむふむでした。自分の仕事もがんばろーと思いました。

    0
    投稿日: 2018.03.02
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    小説家三浦しをん氏が、様々な職種の16人の女性たちにインタビューをする一冊。三浦さんってこんな明るい方だったんだ、というのを始めて知った。漫画家アシスタントの方の話がなんだか胸に残ったかな。同じクリエイターだからかも。こういう、仕事をする女性の話をまとめた本は好きだ。読んでてわくわくする。

    0
    投稿日: 2017.12.29
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    様々な職業の女性にインタビューした本。 大学生や転職を考えてる人にオススメしたい。 私は三浦しをんさんのエッセイが好きでほとんど全て読んでいるので仕事を見つめ直す機会でもあり、今回読んでみた。 興味のある分野は面白いし、それ以外もこんな仕事があるんだなーと思える。 出てくる女性にもいろんな人がおり、考え方や人生、その職についた経緯も様々。共感できる女性がひとりはいるんじゃないだろうか。

    0
    投稿日: 2017.09.15
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    図書館で。 色々なお仕事があるんだなぁ~とかやり始めたらやっぱり仕事は面白いよね、という感じ。自分が役に立っていると実感するのは嬉しいし、認められた方が人生が楽しくなるし。 結構皆成り行きというか縁があってその職についたのかなぁというのが面白かったです。縁がないな、と思ったら違う場で活躍すればいい。選択肢があるというのは良い事ですね。

    0
    投稿日: 2017.09.08
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    2015年末の鉄道旅のお供に読み始めた。取材対象はすべて女性のプロフェッショナル。高橋秀実氏が解説で女性同士の会話について考察を示しているが、もしかしたらそのために気楽な旅の読書にならなかったのか? などと穿ってみたが違うだろう。印象的だったのは「大学研究員」と「編集者」。しをんさんが編集者に憧れていたからこそ、あのデビュー作が創られたんだな。それから同時に読んでいた『辺境中毒!』に出てきた作家・船戸与一、西木正明の編集者が国田さんという偶然も面白い。

    0
    投稿日: 2017.08.21
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    しをんさんにしては…。 自分が興味ある職種ばかりじゃなかったのが大きいから、普通に面白くないわけではなく…

    1
    投稿日: 2017.05.18
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    三浦しをんさんが、技能と情熱をもって働く15業種16人の女性に直撃インタビュー。知られざる世界を垣間見ることができるお仕事探訪記。 お話が凄くストレートだなぁと感じた。好きなことを飾らずに語るのは職人の女性ならでは。男性だと自尊心が邪魔をして、どんな成功者でも嫌味に聞こえる部分が出てきてしまう。もっとも、三浦さんの人徳が大きな要因かもしれないが。

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    3.5 16人の仕事をする女性に作者がインタビューする。職業は建設業や靴職人、土産屋等多岐に渡る。自分の仕事への熱意や好きがある人の話は物語があり何でも面白い。 16人のインタビューがしやすく心を開く勇気と語る言葉があるのは仕事に対する情熱と誇りがあるから。人を短時間で最大限知りたい時は仕事の事を聞くのは有効な方法の1つ。全ての仕事は人を相手に為され、仕事に打ち込む根底には自分の存在を証したい誰かと繋がっていたいという思いがあるから。あたりはとても共感。好きであること、面白いと思うことが大事だと感じた。

    0
    投稿日: 2016.08.28
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    あとがきの、インタビューその後、が気に入った。パワフルに仕事をする人ってやっぱいいよね。自分もそうでありたい! 2016.8.27

    0
    投稿日: 2016.08.27
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    三浦しをんによる様々な分野で働く女性へのインタビュー集。 多岐にわたる職業が紹介されていてそれぞれ興味深く読めたけれど、 その職業のチョイスがいまいち私個人の趣向と合わなかったかな。 ばらつきはあるけれども、30代半ばの方が多く 職業人生の中でやっぱり脂がのる時期ってそのあたりなのかな。 そう遠くないその時期に、自分が今と同じ会社で今と同じ仕事をしているのか、 もしくは…と考えだすと、すごく怖い。

    0
    投稿日: 2016.07.15
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    知らない職業もあったし、知っている職業でも仕事内容は知らなかったので16人みんなの話に「ふむふむ」でした!お仕事では特に靴職人の中村さん、大学研究員の中谷さん、現場監督の亀田さんがかっこよかったです。あとは染織家の清水さんやフラワーデザイナーの田中さんも素敵でした。人としては編集者で、三浦しをんさんの担当もされている年齢不詳の国田さんが気になりました(笑)文庫版あとがきでは、留学された方、子どもが生まれた方、社長になられた方など、それぞれのその後も知れてよかったです。三浦さんの質問も面白くてすぐに読み終わってしまいました。三浦さんは小説も好きだけどエッセイやこのような本も好きだー。

    0
    投稿日: 2016.06.09
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    積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 4/56 ’16/05/26 了 最も好きな作家である三浦しをん先生のインタビュー本。 今まで小説は好んで読んできたが、インタビューの本を読むのは初めて。 読んだ結果としてはとても面白かったの一言に尽きる。 前の本が300ページほどを3週間もかかって読み終えたのに対して、こちらはわずか二日足らずで読破してしまった。 女性インタビュアーによる、働く女性に対してのインタビュー本という珍しい形態。 先進国の中で女性の社会進出が遅れている日本だが、この本でインタビューに答えている女性はいずれも魅力と輝きに満ちた人物であると言うことが本を通して伝わってきて、もっとパワフルな女性の社会進出が進めば良いのにと思った。 僕は「仕事」と「自分」という人格に対してを一定の距離を置いているので、ここまで「好き」という気持ちを押し出して仕事をしている彼女らが新鮮に思えた。 解説に寄稿している髙橋秀実氏の指摘で初めて気が付いたのだが、インタビューに答えている女性が皆「好き」を原動力に働いているというのは注目すべきポイントだと思った。 「好き」が根っこにあるからこそ、彼女たちの言葉は紙面を突き抜けて読む者にメッセージを伝えられるのではないだろうか。 この本を読んでいて一番共感したのは、「まえがきにかえて」に記された以下の箇所。 「個人的には、安易な個性礼賛には同意しかねるのだが、「わざわざ礼賛などしなくても、ひとはみないいい意味で『変人』である」と改めて確信できた気がする。」 「太陽が東から昇って西に沈むように、ひとはフツーに変人なんだ、ってことだ。」 僕は常日頃から「人は誰しも変態で変人だ」という主張をしているので、大好きな作家さんと意見が一致して嬉しく思ったのだった。

    1
    投稿日: 2016.05.26
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    インタビューする人が聞き上手で、インタビューされる人がおもしろくいきいきとしているからおもしろいのですが、女の人同士と言うのも大きいように感じる。わたしも直接ふむふむしたい。

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    投稿日: 2016.05.21
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    働く女性への三浦しをんのインタビュー集 質問の着眼点や文章の一部に三浦しをんらしさを感じる ただ、他は普通のインタビューだもんなぁ そんなに面白くは感じなかった 確かに、知らない職業の事を知って「へぇ~」とは思うんだけど それだけ やはり小説のほうが面白いなぁ

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    投稿日: 2016.05.07
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    レッツ、ふむふむ! この響きがなんとも絶妙! さすがしをんさん。しをん節がきいてて、面白楽しく様々な働く女性がどれも素敵に描かれていた。私もお話ししたい!と思ってしまう、スッと引き込んでしまう力には毎度ながら感服です。 一人一人紹介の初めに小さく顔写真が載っているのが個人的に好きです。 あと一年で就活かーどうしようー、と思って手に取った一冊。参考程度に読もうかと手に取ったが、読んでみて買ってよかっただった。 漠然とでもいい、なんとなく働くってなんだろう?どういう感じなのかな?と悩んでる人には仕事について面白く知れるかも。これを良い機会に活字が苦手な人も手を伸ばすきっかけにも良さそうだ。 三浦しをんさん、どこまでもついていきます!

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    投稿日: 2016.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説以外のものも読んでみたかったので、手に取った一冊。 なるほど。三浦しをんという人は、職業というかその仕事の先にいる人を良く観察する人なんだなぁと一人納得。 自分の興味にまっすぐに情熱を傾けているからこその小説だったり、このインタビュー集(?)なのだと。 面白かった。

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    投稿日: 2016.04.11
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    色々な仕事をする女性へのインタビューを通じ、世の中の様々な仕事のことがわかると同時に「三浦しをんさんっていい人だw」ということが伝わってくるようになっている。 「新潮社だけに取材先選びは慎重に」なんてギャグを挟みつつ、独自の観点を持ち、時にインタビューを脱線して物欲に駆られながらも読み手はきちんと何かが得られるし、しかもそれが押し付けがましくないという非常に読みやすい造り。 コーディネイターのオカマイさんはぶっ飛んでる。ぶっ飛んでる系、真面目に職人してます系、天然系、等々一風変わった方々の話は興味深い。

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    投稿日: 2016.01.24
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    小説家である三浦しおんさんが、色んな職業の働く女性16人へのインタビューした記録。女性であるインタビュアーが、働く女性たちにインタビューしており、ガチガチの仕事観を聞き出すという感じではなく、柔らかく、すんなり読める。

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    投稿日: 2016.01.22
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    三浦しをんさんが15職種16人の女性に直撃インタビュー! ゆるゆるとお話されているようで、どの方のお話も仕事への情熱と愛に溢れていて、何より自分の仕事に誇りを持っていらっしゃった。みなさんパワフルで行動的! そして「好き」の原動力たるや! しをんさんいわく、社会と個人が絶妙に混ざり合った「仕事」をする人にはそれぞれ物語がある、とのこと。 ふむふむ。 仕事に対する想いの度合いによって、その物語のおもしろさや輝きは変わってくるのかもしれません。 私は自分の仕事についてみなさんのように語ることができるだろうか。 どうして今の仕事をしたいと思ったのか、初心に帰ろうと少し気の引き締まる思いです。 しをんさんのおもしろおかしいインタビューのおかげで、想像のつきにくいお仕事もわかりやすく楽しく読めました。

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    投稿日: 2015.09.28
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    様々な働く女性の仕事に対するインタビュー(対談)をまとめた1冊。 いやー、面白かった!結婚、出産等のライフイベント(あるいはそれに関する決断)が付いてくる女性に仕事の話を聞くってことは、その方のライフスタイルとか価値観とか生き方の話に繋がるから同姓としてはすごく参考になるし刺激を受けるのだ。 インタビュー対象となる方の職種も靴職人、ビール職人、染色家、活版技師、芸能家、漫画アシスタント、フラワーデザイナー、以下略と企業に属する方、自営業の方入り交じり、とても多彩ですごく興味深かった。 加えて著者でありインタビュアーのしをんさんの溢れる趣味への愛やツッコミや自虐もエッセイ作品同様炸裂し、とても面白かった。 私も一生働きたい人間としては生き生きと仕事し、楽しめる人生にしたい!

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    投稿日: 2015.08.23
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    ふむふむ、なるほど。 しをんさんのしをんさんによるしをんさん目線のインタビュー。 一つ一つの職業も興味深くて面白かったけど なぜその職業に就いたのかとか、どんな風にして その職場に行きついたのかとか、 人に対しての好奇心が旺盛で面白かった。

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    投稿日: 2015.07.24
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    三浦しをんさんによるお仕事インタビュー集。しをんさんの軽妙な語り口に、時に吹き出しそうになりつつ読了。 仕事への向き合い方は16人16様。でも、どの方も真摯な姿勢で、それぞれに素敵。近頃漫然と働いてた自分に喝が入った気がします。 よーし、明日から頑張る!

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    投稿日: 2015.07.11
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    特殊技能を活かして仕事をしている女性に話を聞いたインタビュー集。靴職人、ビール職人、染織家、動物園飼育係、フィギュア企画開発、現場監督等々、多彩な職業の女性達の話も勿論興味深かったが、インタビュアーの三浦さんの言葉がいちいち面白かった。機を織っているときは「鶴になってしまいますから、決して覗かないでください」という感じで集中なさるんですか?とか。文庫版あとがきに全員の近況も載せてあり、気配り満点。ラストにしっかり編集者を登場させたのもよかった。 巻末で髙橋秀実氏が「私は男でよかった」というような解説をしていたが、本書の内容にそぐわない気がした。 p64 機を織っているときは、「鶴になってしまいますから、決して覗かないでください」という感じで集中なさるんですか? p225 まずは、数あるおもちゃ会社のなかで、バンダイを志望した動機をお聞かせください(入社面接風)。 p226 おおっ、オタクでしたか!(←激しい食いつきを見せる三浦面接官) p264 「前田建設工業株式会社」のHPです。「ファンタジー営業部」というコーナーは必見です! p338 仕事が一段落したときは、自宅に買い置きしてある「ザ・プレミアム・モルツ」で乾杯。ま、「乾杯しても一人」(自由律俳句風)なんですがね。 p350 しかし、どこから手をつければ、このライフスタイルもとい自堕落暮らしに変化をもたらすことができるのか、皆目わからん。なんにも身に覚えがないのに、気づいたら妊娠していた、というような変化が起こらないかなあ。起こりません。

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    投稿日: 2015.07.05
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    中学生が職業を考えるきっかけになるかな?と読んでみた。三浦しをんだからさくさくと読めちゃう。 特に深いところはないけど、この本で人生の深淵を覗くことを期待する人はいないだろうからいいんじゃないの。 文庫化に際して、取材された人の現在がさらっと書かれているが、そこがいちばん味わいがあった。離婚した人、引っ越した人、出産した人…。もっと長く取材すれば更に面白くなったのでは、と思ったが、そこは作家だから今後の小説に生かせるでしょう。 個人的には、飼育係の人が非正規雇用だったため産休が取れず退職した、というのが、現代社会の問題点を見せつけてくれて、一番の読みどころかな、と思った。 好きな仕事で生活を成り立たせるのは、本当に難しい。

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    投稿日: 2015.07.04
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    おもしろい。仕事のインタビュー集っておもしろくないと思ってたけど、三浦しをんの切り口がいいからなのか、すごく面白く読んだ。仕事を通して人となりが見えると書いてあったような気がしたけど、その通りなのかもしれない。仕事の誇りをもってやっていきたいけど、まだまだその極致にはなれません。でも面白かった。

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    投稿日: 2015.07.04
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    いろんな職業で頑張っている方のお話でしたが、意外と小さな頃からやりたかったんです!というわけでもなく、紆余曲折を経て現在に至る。という方もいらっしゃって面白かったです。そして皆さん熱い。

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    投稿日: 2015.06.29
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    インタビュー自体、とても興味深く、面白い内容ばかりだった。 ただエッセイとかでのしをん先生から湧き出る何か、にも期待していたのですが、そこはインタビューということでちょっぴり控えめに。おしい。 とはいえ、パワフルな女性たちが大活躍なので十分面白いです。

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    投稿日: 2015.06.28
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201506/article_6.html

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    投稿日: 2015.06.19
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    著者の働く女性へのインタビューをまとめた文庫。 何れの女性も、誇りを持って楽しげにそれぞれの仕事に取り組んでいることが伝わってくる。 男性がインタビュアーを務めると技術や苦労話など職業に焦点を当てた話になりがちだが、三浦しをん氏の話術なのか人柄なのか、インタビューは女子トークの様相で、対象の人物をより際立たせる。 こんなに前向きに仕事に向き合えたらと思い、早速、就職活動中の女性に本書を勧めた。

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    投稿日: 2015.06.18
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    働く女性のインタビュー集。 三浦しをんが聞き手なだけあって、軽妙。 「女性」というか、「かっこいい大人」かな。

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    投稿日: 2015.06.17
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    インタビュー集なので、他のエッセイのような三浦節は抑えめ… 正直普段のエッセイの方が面白い。 割と真面目なお仕事紹介インタビュー。 でも色々な職業が紹介されるので興味深くはあります。 気になった職業はマンガアシスタント。 薄給のイメージですが、生活が成り立つならちょっとやってみたい。

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    投稿日: 2015.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読。三浦さんの書くお仕事小説が大好きで、お仕事インタビューも面白いに違いないと思っていたが、期待値が高すぎたかなあ。小説のほうが断然面白い。当然なんだけど深みが足りない。解説を読んで、男性の視点から見るとなるほどその辺が面白いんだあ、とちょっと新鮮な驚きだった。

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    投稿日: 2015.06.09
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    しをんちゃんって、聴き上手。だから、小説も面白いんだななんて、内容とは外れた事を思ってしまった。 ああ、楽しい時間だった。もっとふむふむしたいなと思った。 そうして、野望が出来てしまった。中村氏のお店で靴をオーダーして、藤井さんが染めた糸で反物を織ってもらい、着物が作りたい!! そうして、おいしいビールを飲むのだ!

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    投稿日: 2015.05.27
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    やっぱり染織の方が気になる! いろんな仕事、いろんなやり方、仕事だって十人十色ってわかっている。 けれど、周りが四大卒で会社に就職して働いているのを見ていると今の自分のあり方に不安を覚えてしまう…いつまで自分探してさまよってるのか。 三浦しをんさんを含め、この本の女性たちのように、いつか、好きで誇りを持てる仕事に出会いたいな。

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    投稿日: 2015.05.25
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    4月から社会人になって、働き始めて。 自分の仕事がどうにも好きにはなれず、でも辞める気力も勿論勇気もなく、だらだらと働いている感があったので購入、即読了。 三浦さんの色々な仕事についている16人の女性へのインタビュー集。 特殊技能とか手に職、とかに憧れがずっとあるけれど、自分はそういう職業につくことはないだろうと思っていて、そしてそのままなんとなく事務職に。だからこそ仕事のだらだら感があるのかなあ。 だけど三浦さんの仕事についての考え方や、この本に出てきた女性の方のお仕事の話を読んで、好きなことや仕事のことを、自分でも少し考え直しました。 自分だけが特別なのではなく、普通なのでもなく、仕事とは自分と向き合う方法で、また社会との繋がり方なのかなあと。 あとこの本を読んで行ってみたい場所がまた少し増えました。ふむふむ。

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    投稿日: 2015.05.24
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    そこはもっと突っ込もうよ,などと,読んでいて思うこともあるが,興味の本質が著者と読者とで乖離しているので,当然そうなる.本質的に,多種多様な仕事をしているその人自体を描写しようとしているのだ.仕事内容は,その人を彩る素材に過ぎない.

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    投稿日: 2015.05.22
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    あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。特に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!

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    投稿日: 2015.05.02