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自壊する帝国(新潮文庫)
自壊する帝国(新潮文庫)
佐藤優/新潮社
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総合評価

57件)
4.2
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    巻末の解説にも書かれているが、外国で一流エリートや知識人と関係性を築くためにいかに教養が重要かを思い知らされる。深い教養と胆力を武器に、ソ連の政治家と圧倒的な人脈を築いた佐藤優。話半分としても、日本の国益にとって貴重な活動をした唯一無二の外交官であることは事実だろう。 ただし読み物としては面白い部類ではない為、ソビエト崩壊の過程に興味があるかそれなりの予備知識がないと辛い。何度も挫折しかけた。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    外交官である以前に、人間性に富んだ佐藤さんだからこそかけるソ連、外務省の裏話は非常に興味深い。ソ連崩壊の内情を人脈を駆使して、個人レベルで読み取りまとめておるので、分かりやすく臨場感が大いにある。物語としても面白く、だったにとってもおすすめ

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    思想の左右問わず、佐藤氏に引き寄せられる人物と佐藤氏とのやり取りは、それを隣で聞いているかのような緊張感で読み進められた。 私も外国で数年間暮らしたことがあるが、佐藤氏ほどその国の人の懐に飛び込めたとおもった経験はそうそうない。佐藤氏の場合、キリスト教に対するバックボーンに加え、相手の思想に対して先入観を持たず、一人の人間として対峙しようとしていることが、赴任先で出会った人々の心を光らせる武器になったのだろう。 ソビエト連邦の仕組みやキリスト教の思想史などの知識があれば、より楽しめたと思われる。

    2
    投稿日: 2024.10.20
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    四読目、かな? やはり今回もサーシャさんの印象が強い。 神通力とでも言うべきか、深い知識と広い視野が基礎としてあれば、ここまで精度の高い未来予測が可能となるのか? なるほど、確かに「天才」だったのだろう。 あとアルクスニスさん、ポローシンさん、シュベードさん辺りも印象に残ったかな。 まあとはいえ、今作の「視点人物」である佐藤さんだからこそ、この「物語」は描けたのだろう。 ソ連(ロシア)の大使館を拠点に現場で活動する外交官として、まずはモスクワ大学で、自らの専門知識と好奇心だけを携えて舞台を拡大していく。 そういえば、「外交官には好奇心が必要だ」と、いくつかの外交本で読んだ気がする。 そのことが本書で分かりやすく描かれていた、とも言えるであろう。 当時のソ連の社会とか、ロシア人を含む様々な民族の人たちの生き様や人間模様、あるいは「歴史的な国際的大事件」を内側から観察し、何が起きているのかこれからどうなるのか分からない状況でリアルタイムで判断・行動しなければならない大変さを疑似体験できたりとか、まあ色々見どころはあるわけだけど……。 かなりの良書なのは間違いないと思う。 今回も良い読書をした。良い時間を過ごした。 時間を置いて、また読み返したい。

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ウクライナ戦争でにわかにロシアやクレムリンの論理が騒がれており、積読棚から本書を引っ張り出しました。 とても面白い作品だと思いました。 著者の外務省入省から始まり、イギリスでの研修時代を経てロシアに赴任、ソ連崩壊前後を濃密なタッチで描いています。 イギリス研修時代に出会った裏の顔を持つ亡命チェコ人、ロシア赴任後に出会った知的だが個性の強烈な人々との交流。そしてロシアはペレストロイカを経て崩壊に向けて激動の時代に突入していきます。著者はその当事者として、その出来事を克明に記します。 内容的にはドキュメンタリーの部類に入るのでしょうが、その筆致は多分に物語調。そして登場人物たちはクセが強い一方で非常に魅力的に描写されており、読んでいて感情移入します。 著者の外務官としての職務もまるでスパイのようで刺激的。おそらく活動内容や事件・出来事の表現は盛られていることでしょう。しかしそれを割り引いても国際政治の壮大な物語を語られているようで、かなり面白く読むことができました。 またなによりもロシアやその他ソ連圏諸国の制度、風習、文化(特に食文化)に触れている点も特徴的だと思います。 著者はこれら懐かしい過去を愛おしく振り返っているように感じます。ソ連圏の人間や習慣だけでなく(何となく謎めいているが、観念的でシンボリックな)政治状況も含めて、ソ連圏での生活のほとんどが彼にとってはしっくりくるものだったのでしょう。 ある本で、ハルピンや奉天の特務機関長を歴任した土肥原賢二の行動を指して「外務・軍官僚はしばしば任地を偏愛する」と評しました。個人的にこれは著者にも当てはまるのだろうと思います。 ただそれだけに彼のロシアでの生活描写については非常に読みごたえがありました。

    0
    投稿日: 2022.11.20
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    あっという間に読んでしまった。それほど興味深く読んでいて面白かった。 特殊な立場に立つ人の心情が、ここまで精微に活字化されると読み応え抜群な作品になるとは思いませんでした。

    0
    投稿日: 2022.10.20
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    もともとしゃべり方とか雰囲気とかを見て、失礼な表現になるけれどサイコパスっぽく思っていた。ところが、この本を読んでみて佐藤優さんの印象がガラッと変わった。 人間味溢れて、とても好きな人間だった。 外交官の仕事ってほとんど知らなかったけれど、よくテレビで見るスパイみたいなものだと感じた。

    1
    投稿日: 2022.04.28
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    ー 「もしこのクーデターが成功していたら、ソ連はKGBと軍の影響力が肥大しただろう。ソ連は再びとても息苦しい社会になった。しかし、経済的には市場経済、資本主義の方向へ向かっていったと私は見ている。一種の開発独裁国家にロシアはなったと思う」 「社会主義を維持することは不可能だったと考えているのですか」 「不可能だった。これは西側の陰謀が成功したからではない。ゴルバチョフ時代のグラースノスチ(公開制)でロシア人の欲望の体系が変容してしまったんだ。たとえば「31アイスクリーム」だ。ロシアのアイスクリームは『エスキモー』、『スタカンチク』で誰もが満足していた。しかし、ひとたび西側から三十一種類のアイスクリームが入ってくると、子供のみならず大人もみんなそれを欲しがる。車にしてもラジカセにしても欲望が無限に拡大していく。この欲望を抑えることができるのは思想、倫理だけだ。社会主義思想は欲望に打ち勝つ力をずっと昔に無くしていた」 「いつから社会主義思想は欲望に打ち勝つ力を無くしてしまったんですか」 「ずっと以前にだよ。フルシチョフ時代に一時期西側に開かれていた窓をブレジネフが閉ざしたのは、このまま窓を開けておくと、西側の大量消費という欲望の文化が入ってくることに気付いたからなんだよ。ブレジネフは頭がよかった。ソ連人を支配するのは唯物論(マテリアリズム)ではなく物欲(ベシズム)だということを理解していた。非常事態国家委員会の連中もゴルバチョフのことを嫌っていたが、物欲に取り憑かれていた。だからヤナーエフやシェイニンが権力を握ったら、KGBと軍が腐敗して、利権漁りを徹底的に行なったよ。もっとも今のロシアは中南米の腐敗国家みたいになりつつある。ロシアは衰退期に入っているのだと思う。どんなに足掻いても、よい方向には進んでいかない。こういうときは余計なことをせずに世の中の流れをじっと観察していることだ」 ー ソ連崩壊を一外交官からの視点で描いた作品。また、外交官としての彼のビルドゥングスロマン。 〈だからできるだけ早くソ連を破壊するのだ〉 〈ソ連を壊すことでロシアを回復するのだ〉 というサーシャの発言が印象的。 帝国主義の病に冒されたロシアの回復を祈る。

    0
    投稿日: 2022.03.12
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    「国家の罠」に続き読んだ。佐藤優の自叙伝はとてもおもしろく、今回も楽しませてもらった。ただ、ソ連崩壊に関連する、特に哲学的な知識についての余談が多く、通勤中の電車の中で読んでいたが、読み終えるのに1か月近くかかってしまった。しかし、本筋のストーリーはおもしろかった。そのころから20年ほど経っているが、今のロシアの状況について、当時の登場人物も絡めながら、本として纏めてほしいと思ったりする。興味深い人々がたくさん出てくるので、その後どうなったのか、また佐藤優はその成り行きをどう見ているのか、解説してほしい。

    0
    投稿日: 2021.06.05
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    国家の罠に続き一気に読了。人間考察として面白い。よくここまで懐に入れるなと感心した。そして91年クーデターの記述は面白かったが、案外杜撰だったことに驚きもした。

    0
    投稿日: 2021.03.06
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    ソ連帝国が内部から崩壊していく模様をソ連に深く人脈を築いていた著者の目でそのただ中に生きる人間たちの姿を生き生きと描いている。ラトビア出身でソ連を壊すために決意したサーシャとの交流。またリトアニア独立へ向けた最高会議場の中で共に過ごした日々。エリティンの台頭…。今のロシアでなぜゴルバチョフが嫌われて、むしろあのブレジネフの人気があるのか?それが納得できるように感じた。ソ連において無神論を研究するモスクワ大学の哲学科の学生も教授もほとんど隠れ信者とのサーシャの情報はそうなのだろうと思わせるところがあった。ロシア人の「旅の恥はかき捨て」「避暑地のセックス」という風俗にも驚き。ソ連社会がいかに爛熟し、人々も自壊を予想していたことも頷けた。この著者が本当に深く人脈を築いていたことには圧倒される。リトアニア独立に貢献した叙勲者の発表(1992年1月13日)に著者が入っていたというのは、凄い話だ!

    1
    投稿日: 2021.01.23
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    筆者がその類稀なる機転と才能、そして教養をフルに活用して当時のソ連を駆けるその様子はさながらフィクション映画の様な緊迫感。こちらは終始圧倒される。 大学時代のシーンではこんなふうに体当たりでお互いの議論を交わせる場に身を置けた彼の運と、そしてなによりもその視点や知性の深さに感心する一方で、純粋に羨ましいという気持ちでいっぱいになる。教養のある人っていいなあ…!同じ世界でも、見えている構造が全く以って違うんだろうな。 図書館で借りて読み始めましたが、ゆっくり時間を掛けて読み切りたくて、文庫版を購入しました。 21.02.20 少しずつ読み進めて、やっと読了! 面白かった〜〜〜!!!ロシア史、そして日本も含めた近現代史もっとちゃんと勉強してからまた読もう…頭のいい人の書く文章、読んでいて全くストレスがない…

    3
    投稿日: 2020.11.19
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    著者の在ソ連日本国大使館勤務時代の体験談が中心。 著者の視点からみたペレストロイカはもちろんのこと、臨場感溢れる登場人物との会話や、ロシアの文化、特に食文化の記述が大変興味深い。 人間関係の機微や、示唆に富んだ記述など、得られるものが多い一冊。

    0
    投稿日: 2020.06.14
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    日本においてゴルバチョフはソ連を変えた人、エリツィンは飲ん兵衛の無能というレッテルが貼られることが多かったように思うが、実はそうではなく全く逆であり、ゴルバチョフは時代を読むことができなかったし、エリツィンは時代の波に乗せられつつも乗ったのである。この書はソビエト連邦の終焉、そしてロシア連邦の成立とそれにまつわる人々を描いたドキュメンタリーという体裁を取っているが、実際のところは佐藤氏の青春の回顧録なのだ。私が佐藤氏を知ったのはいわゆる鈴木宗男事件に拠るのであるが、田中眞紀子よりも、口は悪いが正論を述べているように感じた鈴木宗男の方にシンパシーを感じていた私としては鈴木、佐藤両氏への「国策捜査」は北方領土問題の解決を遥かな夢物語としてしまったのは紛れもない事実であろうと思うし、田中眞紀子氏を支持する世論(これには小泉純一郎首相(当時)の無条件の人気も含め)が罷り通ってしまったことが残念でならない。ここで失われた20年と佐藤優というロシアへの太い深いチャンネルを失った日本はこれからどうロシアと向き合っていけるというのか。 ここ最近になってロシア側が北方領土のカードを切ってきているが、佐藤氏はどういう思いでそれを見ているのであろうか。

    0
    投稿日: 2019.04.23
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    ソ連やバルト三国の知識・指導者層に入り込んだ著者が、外務省No. 1のソ連通となった過程を描き、ソ連崩壊を追体験させてくれる。 ウオッカは兎も角、酒のつまみとしてのロシア料理が、美味そうでしかたがない。 日常の仕事もこなしながら、キリスト教の研究をし、人的交流のために行動し、これだけ呑んでいて、健康を保てたのか? やはり著者は化け物だわ。笑

    0
    投稿日: 2019.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これがノンフィクションとは。 ソ連が崩壊していくただ中で、外交官たる主人公はどう生きたか。魅力的な登場人物、国立場を越えた友情…歴史小説のようである。 この本によってロシアの様々を知ることができた。 そればかりでなく、もっと学ぼう思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2019.01.17
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    2017.6.20 面白い。外交官としての人脈作り、仕事への姿勢もさることながら、その人脈を駆使して、ソ連崩壊を正確に読み解く力は圧巻。 ソ連崩壊の過程。バルト三国の独立。血の日曜日事件。共産党にかわるイデオロギーとして、ロシア正教会との連携。かの有名なKGBの存在。実はそれを操る政治が重要。まさに権力闘争。ただ、最終的には、民意が勝つ。ゴルバチョフは民意の流れを作り、要は一度欲望をしってしまうと、後戻り出来ない。最後はエリツィンがゴールを決める。こういう権力闘争の中、ポリシーをもって人と付き合うことで、人脈が出来、外交交渉も有利に進める事が出来る。世界の最前線で、まさに命がけで戦う外交官に敬意を表したい。

    0
    投稿日: 2017.06.20
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    なかなかに読み応えのある本でした。 ソ連やロシアの実情というか深いところがわかります。 実際自分が著者ならこの時どうしたやろかと思いながら読み進めました。 かなり感情移入することができたと思います。

    0
    投稿日: 2017.02.07
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    著者が外交官としてソ連で過ごした日々を振り返りつつ、国家の崩壊という大事件に関わった人びとの姿を生き生きと描き出した本です。 前半は、ベルジャーエフやブルガーコフといった「道標派」の思想家を研究しているサーシャという人物との交流が語られています。ソ連の崩壊を予想するサーシャは、バルト三国の独立運動に身を投じ、やがてラトビアで排他的な民族主義の動きが高まってくるとモスクワに戻り、ロシア・キリスト教民主運動という政党を立ち上げることになります。 その後、著者の交流範囲も広まり、アントニオ猪木氏を通じてヤナーエフ副大統領やイリイン共産党第二初期などの守旧派の人物とのつながりを得て、1991年8月のクーデタ未遂事件の渦中での彼らの動きがつぶさに語られることになります。 最後に、ソ連崩壊後にサーシャと再会し、彼の申し出た金銭の無心を断ったエピソードが置かれています。 「もし、サーシャの物語を中心に書き進めていったならば、ソ連崩壊よりも、どの時代においても、鋭敏な危機意識をもち、この世界と人間の双方を変容することを試みるが、挫折を繰り返すロシア知識人について書くことになったと思う。しかし、そのような良心的知識人の世界ではなく、良心を殺し、政治ゲームに入っていった人々の世界を私は描きたかった」と、「文庫版あとがき」の中で述べられていますが、個人的にはサーシャにまつわるエピソードが強く印象に残りました。

    0
    投稿日: 2015.10.13
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    #ちきりんの共産国旅行記に続いて。 佐藤優氏のインテリジェンスに関する新書や小文はいろいろ読んだけど、これは面白い。次は「国家の罠」「先生と私」等の自伝もの(?)を読んでみるかな。

    0
    投稿日: 2015.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ソ連崩壊の過程を描いたものであるが、ただ時系列的に史実を淡々と書いたものではなく、筆者の人間関係を中心に据えているので、純粋にソ連崩壊の過程を知りたい人にはあまり向かない。筆者がモスクワで外交官として勤務していた頃の自叙伝といえるもの。

    0
    投稿日: 2014.11.30
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    ソ連崩壊を、両側の人間の内側から描かれていて、リアルに心情が伝わってくる。面白い。 さすが佐藤さんですが、インテリとしてどう生きていくか、その覚悟がカッコいい。

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    投稿日: 2014.03.30
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    かなり詳細な各論であるため、付いていけなかった。しかしロシア外交を専門とする方々には一級品の作品だろう。外交官たるもの、このように情報収集していくべきなのだなあ、と感心する。知らなかった世界だが、戦力保持に制限のある日本だからこそ、このような外交官には頑張って「諜報活動」してほしい。

    0
    投稿日: 2014.03.09
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    1985年に外交官のスタートとして外務省ソ連課に配属されてから、1991年のソ連崩壊までの、著者を取り巻く人間たちの壮大なドキュメンタリー。 東西冷戦の東の雄であるソ連という大帝国が自ら崩壊する過程を、共産党の知的エリートやサーシャなどのソ連インテリらとの交流を交えての内部から観察した臨場感は、圧巻の一言に尽きます。 また、一方でモスクワ国立大学で親友となったサーシャらとの交流を描いた若き日の著者の青春の一断面が物語の背景に広がっており、読後に哀愁を感じた次第です。

    0
    投稿日: 2014.02.19
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    ソ連崩壊を内側から見届けた日本の外交官と、その周囲を取り巻く人間たちの壮大なドキュメンタリー作品。社会主義国としては最大の規模を誇るソ連という帝国が崩壊する過程を、共産党の知的エリートやサーシャなどのインテリらの政情分析を交えて臨場感あふれるノンフィクションとして著した佐藤優氏の手腕は、圧巻の一言に尽きます。 ただ、私自身がソ連の民族的・宗教的・政治的な歴史には明るくないので、所々分からない部分があり、更なる勉強が必要であると痛感しました。 社会主義国として最も成功した国であると揶揄される我が国にとって、ソ連の自壊は「良いお手本」であり、「反面教師」でもあることを知るためにも、是非学ぶべきであると思わせられる教訓の一冊でした。

    0
    投稿日: 2013.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐藤優本はとりあえず「自壊する帝国」と「甦るロシア帝国」を読みましょう。気に入ったら、ほかのも(たくさんあるけど(@_@;))。  甦るロシア帝国の、〆としてこの言葉 ↓ 「…ソ連崩壊後のロシアで、かつてマルクス・レーニン主義の理論的中心であったモスクワ国立大学の哲学部において、資本主義国の外交官である僕がマルクスについて講義するのか」「それが歴史の弁証法だ」と言ってセリョージャは笑った。  カッコよすぎるぜえ~~~

    0
    投稿日: 2013.06.04
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    元々は伊藤潤二の「憂国のラスプーチン」がきっかけで手に取った本書。ソ連崩壊までの内情を描くノンフィクションで、聞き慣れない組織や思想も多かったが、先述の本で全体はカバーしていたのですんなり読むことが出来た。時系列的にはこのあと、出版時期はこのまえになる「国家の罠」も是非読んで「憂国のラスプーチン」への理解を掘り下げたい。 佐藤優氏の経験は深く広い。そしてその経験を物語として描ききる作家性も見事だ。文庫版に追加された章も、横道にそれつつ重要な部分にも触れているので必読だろう。

    1
    投稿日: 2013.05.08
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    面白いけど、登場人物が多くてわけがわからなくなったり、読むのに時間がかかった。多分読書苦手の自分にとってはすこし読みにくいものだったと思う。 内容的には非常に多くの刺激を受けたし勉強になるが、読んでいて退屈にならないのが良かった。

    0
    投稿日: 2013.02.09
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     新潮ドキュメント賞、大宅荘一ノンフィクション賞受賞。  ノンキャリア外交官の成長記録であると同時に、インテリゲンチア(igentsiyagentsiya)の活動を記す。 知的好奇心が暴走し止らぬ車は事故を起こす。

    0
    投稿日: 2012.04.23
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    ソ連邦の消滅という歴史の大きな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか?。筆者が今の日本はこの時期に非常によく似ているという意味が読み終えてなんとなくわかりました。『文庫版あとがき』もいい。 この記事を書くために再読しました。非常に面白かったのですが、やっぱり難しいです。この本は『外務省のラスプーチン』こと佐藤優さんが在ソ連日本大使館の外交官として赴任したときに 見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る回顧録です。 筆者は『蘇る怪物』を詳しくは参照してほしいんですが、モスクワ大学で教鞭をとっていた時期があり、そこで知り合ったミーシャという学生を介して、多くの重要人物を仲介してもらったり、自身の体質でウオトカを一日に数本飲んでもあまり二日酔いになることはない、という利点を十二分に発揮して『日本以上に酒を強要する』といわれるロシア人高官を相手にウオトカをガンガン飲みながら自身のルーツであるキリスト教はプロテスタントを基礎とした神学の教養を武器に彼が今でも『師』と仰ぐゲンナジー・ブルブリス氏をはじめとする人間たちに受け入れられていく姿はすごいなと素直に思わずにいられませんでした。 そして、『大使以上の人脈を持っている』といわれる情報網を駆使して1991年のクーデター未遂事件にも正確な情報をいち早く掴み取って、『ぎっくり腰で政務ができなかった』といわれるゴルバチョフ大統領(当時)の生存を重要人物から聞き出したシーンがいまだに強い印象を僕の中に残しています。 そのほかにも読んでいて面白かったのは食事、行動原理や習慣にわたってロシア人のことを細かく観察・描写されてあって、食事や飲酒の場面。そこで供される豪奢な料理。筆者と彼らが交わした言葉の一つ一つにもそういった事がにじみ出ていてロシアおよびロシア人がいったいどういう人なのかということや、あの当時、現場でいったい何が起こったのか?筆者が最近、今の日本がこの時期のロシアにそっくりだという理由がこの本を読むと本当によく理解できるかと思われます。非常に読んでいて骨が折れる文献だとは思うんですけれど、それに見合った対価は保証できる本だと思っています。

    2
    投稿日: 2012.01.13
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    ソ連の崩壊を見届けた外交官 難しかったけどすばらしい作品 作品の紹介 ロシア外交のプロとして鳴らし、「外務省のラスプーチン」などの異名を取った著者の回想録。在ソ連日本大使館の外交官として見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る。 「もともと、人見知りが激しい」という著者だが、モスクワ大学留学中に知り合った学生を仲介に、多くの重要人物と交流を深め、インテリジェンス(機密情報)を得る。ウオツカをがぶ飲みしながら、神学の教養を中心に幅広いテーマで議論を交わし、信頼と友情を勝ち取る。その豊富な人脈と情報収集力を1991年のクーデター未遂事件でも発揮、ゴルバチョフ大統領の生存情報をいち早く入手した。 出世競争が最大の関心事であるキャリア組とは大きく異なる仕事・生活ぶりで、外交官の本質を考えさせられる。

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    投稿日: 2011.11.15
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    ロシア人との交流でウオッカは必須! インテリジェンスとは何なのか、細かい手法がちりばめられていて、 それだけでグイグイ興味を抱かされてしまう。

    0
    投稿日: 2011.10.29
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    佐藤 優氏ってひと言で言うと「怪人」ですね。ソ連邦が自壊していく過程がスリリングに展開していく。その場にいた人が書いているので臨場感が桁違い。いやー面白かった。

    1
    投稿日: 2011.08.29
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    ソ連崩壊の内幕と外交官の仕事について学べるだけでなく、読み物としても秀逸。著者の意図踊り、人間の物語としても完結している。 また、特に国際社会で活躍するためには深い教養と体系的な学問を核として修めておくことの重要性がひしひしと伝わってくる。

    0
    投稿日: 2011.08.07
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    ソビエト時代の佐藤優さんの話。 この人の情報を集める力や人脈はすごいと思う。 けど、これは相当賢い人じゃないとできないと思う。 賢すぎて、逆に参考にならない。 読み物としては面白い。 「実は、この判断がこういう事に繋がるのである。」が多い。

    0
    投稿日: 2011.06.30
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    ソ連邦の崩壊を、内側から記した一冊。 当時何が起こっていたのか、何を起こそうとした人々がいたのかが論理的にわかりやすく書かれており、一気呵成に読んでしまった。 ロシア経験が長い私の友人(著者と同年代)が言っていた、嘘のような話がここでも書かれており(カレンダーやマルボローの話)、それが本当に現実であったのだと改めて思う次第。 「知の型には二つある。一つは、新しいものを創り出す知性だ。(中略)第二は、一流のオリジナルな知を、別の形に整えて、別の人々に流通させる能力だ。」(pp.258-259,ll.13-ll.7) いずれの知も持たぬ自分にはがゆいばかり。

    1
    投稿日: 2011.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぅーん。面白かったです。 まず、基本的に今まで、ロシアという国をきちんと眺めてみたことはないし。その中での、つぶさな描写によるソ連の崩壊。 勉強になりました。 そして、何が面白かったかって、きっとその歴史が具体的に、特に内側から書かれていたからだと思います。客観的な分析として、エリツィンがどうしたとか、ゴルバチョフがどうしたとか、そんなことを書かれても、きっと眠くなっただけだろうし、教科書と変わらない。だがこの本はその歴史的大事件に関わる役者たちの人間としての思想、生きる視点で描かれているので非常にロマンにあふれていたと思う。 また、外交官の世界をちょろっと覗いてみた感じで面白かった。 ただ、一方、外交官の機密費の問題であったり、日ごろの行いの問題であったり、実際に一般社会とはかけ離れた世界にあるのだと感じた。それがいいとか悪いとかではないけれど、それが国のためになるのであればそれが正しいと言う言い方もできるのだろうけれど、必ずしも正しいことばかりが行われていないのだろうと言う思いを強く持った。 郷に入っては郷に従え。特に途上国回りだといろいろあるだろうなぁと思いましたです。 まぁでもとりあえず面白かった。

    0
    投稿日: 2011.01.14
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    佐藤優のロシア時代の回想録。在ソ連日本大使館の外交官として見聞きしたソ連崩壊までの一部始終を振り返る。

    0
    投稿日: 2010.11.06
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    佐藤優さんは自身の性格を「人見知り」というが、本当だろうか。本当だとすれば、崩壊前のソ連で、また、その後のロシアで、よくあれだけの人脈を作れたものだと思う。 本書でも出会った人物について「波長が合う」という記述が出てくるが、どうやってそれを確かめ合うのか、その辺の事情も知りたかった。おそらくは、単に相手の話にあわせるのではなく、こちらの思ったことや考えたことを素直に語ってみることから始まるのだろうが、そのほかにも何かコツのようなものがあると思える。他の本にも目を通す必要がありそうだ。

    0
    投稿日: 2010.10.29
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    国家の罠では十分に描かれていなかったロシアでの仕事や生活、学生時代が盛りだくさんに描かれている。自分は何て小者なんだ、と、改めて気づかされる。俺、頑張ってると胸張って言えるかなぁ。

    0
    投稿日: 2010.08.23
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    今日、かなり時間かけてやっと よみました  間にいろんな本はさんじゃいましたが。 すごいおもしろかったですが、この本だけ読むと見方がめちゃくちゃかたよりそう。笑 これは、「当事者からみたソ連崩壊」を日本人が書いてしまいました、という本。 筆者がこれを書けるのは、外交官でたまたま当時ソ連に駐在していたから、ではない。彼は、自ら積極的な情報の収集を左右保守革新偏らず色んな人物から行い、時には正に歴史の動く瞬間瞬間に人と関わっていた。そんな彼が書いたからこそ、リアルな当時のソ連の人々の人物像が浮かび上がる。  この本を読むと、情報収集や外交について、また日本の国家公務員のキャリア・ノンキャリアの制度についてなどさまざまなことを考えさせられる。  そして、印象的だったのは、筆者に様々な形で関わって来るいい年をした男たちが、歴史の転換点に立ちあい、自分の人生にこれから何を求めて生きていくか、と懊悩する様だ。変節した者、ロシアを去った者、政治をやめると誓いながらも、家族のために政治にかかわっていった者、死んでいった者…  彼らを見ていると、どう生きれば幸せなのか、という命題は、人類普遍の、誰にでも・幾つになってもつきつけられるものなのだと改めて認識させられる。

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    投稿日: 2010.07.09
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     「国家は崩壊することがある。  外国に征服された結果、国家が解体されてしまうこともあるが、国家が内側から自壊してしまうこともある。六十一年前に連合国によって解体された大日本帝国が前者の例で、十五年前に自壊したソビエト社会主義共和国連邦が後者の例だ。」

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    投稿日: 2010.06.13
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    佐藤優さんは教養があって頭もキレるナイスガイです。ソ連の崩壊を、外交官でしか知り得ない話を通して一連の流れで書いてありました。とても面白かったです。

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    投稿日: 2010.05.20
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    面白かった!ぐいぐい読んだ。チャイルド44とグラーグを最近読んだせいか、続きを読んでいるような気にさえなった。佐藤氏は人をひきつける力がとても強い人なのでしょう。完全な2重構造のソ連と言う国が、とても不思議でありながら、どこか日本も似てきている、という佐藤氏の言葉が、読んだ後も思い出される。

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    投稿日: 2010.01.26
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     佐藤優が自身の経験を書いた本。だが、その体験が壮絶なものとなっており、読者をそそらせる本である。始まりは、自身が外務省に入るきっかけから。神学を勉強していた筆者が、チェコ語を勉強するために入省するところから始まる。そして、不本意ながらロシアに赴任となる。そこで、運命の出会いがある。サーシャという天才的な青年である。  彼は、ソ連の崩壊を予想し、そして新生ロシア帝国の建国のために奔走することになる。そして、彼との関係から、ロシア要人との関係が始まって行く。。  異国に行く際は、彼らの信条など、何か共通言語となるものを勉強すべき。そして、相手の習慣に溶け込むこと。さらに相手を大切にすること。のように、人間との付き合い方を学ばされる。

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    投稿日: 2009.12.25
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     元外交官・佐藤優がソ連での勤務において、様々な人物と知己を得て精力的に活動し、ソ連崩壊までを実際に体験した、その軌跡を描く。 日記をつけている・脚色しているといった可能性は十分あるが、それであってもすさまじい記憶力による執筆である。そして、切れ味のある文章でサクサクと読み進めさせられる。  ソ連事情や宗教に関する学術的知識に欠ける私には、やや難解な点もあったが、それでも勢いで読み進められた。前提知識が必要だと感じたところは、ウィキペディアを利用して調べながら読了した。

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    投稿日: 2009.09.08
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    ロシア人の国家としての教育体制に驚愕。日本の教育の弱さ、若者の弱さ、考え方の稚拙さはこの本を読むと理解できる。世界にいる人種の多さ。民族とはやはり最後の部分は相容れないものがあるのかな。それにしても宗教と民族の関係は政治を動かすものとしては余りあるほどに大きいと感じる。島国日本人には目からうろこの作品。佐藤氏の論拠の鋭さ、物の考え方、深層部分を突く考え方には敬服する。やはり組織は内部からしか崩壊しないという言説は(私の考え方)間違いない。

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    投稿日: 2009.07.12
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    先日読んだ「暴走する国家 恐慌化する世界」の 副島氏の対談相手である佐藤 優氏の著書。 前述したように この副島氏との対談書を読んで 佐藤氏の著書を読んでみたくなった。 本書の題名にある「帝国」とは 旧ソ連をさす。 外交官時代、旧ソ連の日本大使館員であった 佐藤氏が関わって人びとの視点から ソ連崩壊に至るまでの流れを追った ドキュメンタリー本である。 ソ連の歴史、政治について詳しい方が読むと とても面白く読めると思うが 自分のような素人が読んでも おなじみの政治家の名前ができたりと それほど退屈にはならない。 自分が13歳のときにソ連が消滅したのだが 本書を読むと 「自壊(=メルトダウン)」したんだなというのが 何となく分かる。 イデオロギーとか既に関係なく 利権・覇権が絡み合い 国家が国家として形成することができなくなり メルトダウンしたように感じられた。 本書では、佐藤氏個人の人間ネットワークの視点から 描かれているので 外交官としての交渉術、弁え、御もてなしなども 読み取れるのが面白い。 高級料亭で飲み食いされたのが 私たちの税金によるものと捉えてしまうが それは国の外交政策の最前線であり 対人間関係の構築には必要なことなのかと。 それよりも 日本の外交がどういった外交を進めていくのか そういったビジョン、方向性がぶれることなく 示されることが必要だと感じる。 というのも、 佐藤氏は、小泉政権時代の初期に 背任容疑で逮捕された。 このときの外交政策は 今までの多方面外交から転換し アメリカ追随外交へと様変わりしたときである。 そんなこともあって佐藤氏の著書を もう少し読み進めてみようと思う。

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    投稿日: 2009.03.28
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    佐藤優が見たソ連の崩壊劇。ひとつの組織が体制内部から崩壊していく過程ってのは、とどのつまり共有されていた神話の嘘が暴かれていく過程なのかもしれない。少々乱暴な要約だが、ソ連の場合は、ソ連体制の再構築を目指したペレストロイカとそれに付随するグラスノスチが、皮肉にもソ連という共同体の神話の二重構造をつまびらかにし、民主化を一層加速したように思える。そして、佐藤優という人物の傑出していたのは、ソ連という体制を支えていた「建前的」な共同体神話ではなく、その共同体に属する人々が持っている「本音」の神話を的確に捉え、共感する能力だったのかな、と思う。それはそうと、本書におけるサーシャという人物は、非常に興味深い存在である。彼は、とてつもなく傑出した知性の持ち主であるが、意思を持続させる能力をいささか欠く人物として描かれている。はたして彼の落ち着くべき場所はどこにあったのだろうか。

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    投稿日: 2009.02.16
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    どうやって、そんなビッグな人脈築けるんだよ、とかサーシャ…!とか語るべき事はいろいろあるんですが。 とりあえず、印象に残ったことはただ一つ。 佐藤優、食べ物に対する記憶力、良すぎだろ!はっきり言って異常としかいえん! ソ連崩壊直前のロシアで騒ぎの中心(になってるらしい)人たちと次々と面会していろいろ話を聞く、その有様をまとめているのが本書なのだが、とにかくこの面会に絶対に食事とウオトカがつく。 しかも、外交官で、会ってる人たちもお偉いさんが多いから、一流料理店で食事が基本。 「このレストランでキャビアとサワークリームをかけオーブンで焼いたペリメニ(シベリア餃子)を食べた後、修道院でしか食べることのできない名物料理がでてきた。それはチョウザメを串に刺して焼き、それにクルミやニンニク、数種類のスパイスを混ぜ、ウイキョウを散らしたソースがかかったもので、他のレストランでは食べることの出来ない独特の味だ。」 とかこうした記述が、誰かに会うたびにとりあえず三行は続くのである。 初めて食べた料理のソースに、クルミとニンニクならまだわかるとおもうけどウイキョウが入ってる!とか覚えてるのってどうよ。(しかも十数年前の) 私だったら、友達とこの前なんのパスタ食べたかなかなか思い出せないってのが普通だよ。 たぶん、食事日記(会食日記?)とかつけてたのかな〜外交官だし、なんかの証拠になるんだろうし。 しかし、この食べ物描写はちょっとすごいと思うのは私だけだろうか。 世界グルメレポーターとしての才能も伸ばして欲しいと、なんとなく思う今日この頃です。

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    投稿日: 2009.01.05
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    1).目次 省略 2).筆者の主張 省略 3).個人的感想 ・起訴された外交官である佐藤優氏によるソ連崩壊の回顧録。 ・ソ連大使館勤務の筆者が、西側諸国の「諜報部員」としてロシアで人脈を駆使し、情報を獲得し、活躍する姿がよく分かる。 ・結局、情報が取れるかどうかは相手に信頼されることであり、筆者がその点にすぐれていたのは、筆者の神学の研究者としての特殊なバックボーンに基づくインテリジェンスと、筆者の強いプリンパル(主義主張)が受け入れられたからと思われる。 ・加えて筆者は、語学にたけ、今世間一般で言う「ソフトスキル」の能力も高いように思える。 ・語学は、大学等の若い時に勉強するべきという言葉が重く感じる。もっと専門性を磨いて勉強しなければならないと強く感じる。 ・ソ連自壊の理由として、エリツィンの腹心で、著者が最も優秀な人間というブルブリスの以下の言葉が特に印象に残った。 ・ソ連は自壊したのだ。1991年9月の非常事態国家委員会によるクーデター未遂事件は、政治的チェルノブイリだ。ソ連という帝国の際中心部、ソ連共産党中央委員会という原子炉が炉心融解をおこし爆発してしまった。ゴルバチョフはごみで、ソ連の維持しか考えなかった。ソ連という欠陥発電所の原子炉を締め上げることで、電力が確保できると考え、勘違いし、ソ連が崩壊した。

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    投稿日: 2009.01.03
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     本としては非常におもしろかったのですが、それは著者の佐藤さんが持つ魔力的な何かによるところが大きいようです。ソ連崩壊のプロセスに関しては、佐藤さんの経験自体はよく理解できたものの、全体的なもの、つまり「国家について」はよくわかりませんでした。ただ、逆に非常に局所的な、つまり「人間について」はよくわかったというか、感じることができました。

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    投稿日: 2008.12.08
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    ソ連崩壊時に、筆者は外交官としてモスクワに駐在していた。本書は、ソ連崩壊の過程を外交官の目から記録したもの。Detailが多く流れがつかみにくいきらいはあるけれども、かなり迫力のある記録。

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    投稿日: 2008.11.30
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    ソ連崩壊の過程を著者独自の切り口でルポ的に著述した作品。著者のキリスト教神学的教養をツールとした分析はなかなか興味深く、ロシアを理解するうえでの一つの見方として意味のあるものに思える。

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    投稿日: 2008.11.30
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    佐藤優氏の本もほぼすべて読みましたが、その中でもおすすめが「自壊する帝国」です。それがつい先日文庫化されたので、単行本を読んでいたのですが購入しました。 単行本を購入された方も、文庫版には新たに書き下ろされた部分があるので、購入の価値ありです。 佐藤優氏は文章がとても詳細でかつわかりやすく、なおかつ面白いというとてつもない能力を持った書き手と思います。 超おすすめです。

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    投稿日: 2008.11.13
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    2008/11/10 ジュンク堂シーア住吉店にて購入 2010/9/20〜9/23 外務省のラスプーチンこと佐藤優氏の第2弾。 ソ連という国が崩壊する前後にモスクワにいた佐藤さんが、ソ連崩壊を関わった人物を中心に解き明かす。いかに幅広い人脈を築いていたかが良くわかった。しかし、このような人物をスケープゴートにしてしまう日本という国はどうなるのだろうか。政治家、官僚の面子、欲だけで国を動かしている現在、中長期的なビジョンで日本という国を引っ張る政治家の登場を望む。 しかし、ほんとに酒強いんだなぁ。

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    投稿日: 2008.11.10
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    ソ連崩壊当時の状況を知るには良い本。当事者に近い所にいただけに迫力があって当たり前なのだが、興味のない人にとっちゃ名前が覚え難すぎるんじゃ無かろうかと余計な心配をしてみる。

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    投稿日: 2008.11.05