
総合評価
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powered by ブクログ2026/1/11読了 大河ドラマ『豊臣兄弟!』を意識した訳ではないのだが、本書が店頭に並んだのは、大河ドラマの影響だよね……。 連作短編“小説”だけど、当事者・関係者にインタビューした内容を基にしたノンフィクションかと錯覚しそうになる(時期的には、秀吉の晩年~没後のエピソードが多く、最盛期のエピソードは回想のように語られるから余計に)。秀吉の補佐に徹した弟の秀長が長命していれば、豊臣政権は安泰だったかもしれないというifは良く聞くが、耄碌しかけた最晩年に子供が出来たことで、秀吉自ら後継者問題をややこしくし、結果として死後の政権基盤を不安定にしたこと(本書に取り上げられた“豊臣家の人々”の大半は、この被害者と言える)を思うと、もっと早い段階で子宝に恵まれ、自身と秀長のように、嫡子とそれを補佐する兄弟たちという次代の体制が出来ていれば……、というのもまた別のifかも知れない。
17投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ2度の欧州フライトに跨いで読了。 万城目学がおすすめしていて、秀吉が出てこない中で周辺の人々を語るコンセプトが面白い、と聞いたので。 期待していたよりも秀吉の描写が多かったのが残念だが、確かに歴史に振り回される人々の悲喜交々に惹かれる内容だった。 山崎正和のあとがきも秀逸。司馬遼太郎の歴史小説の核心をズバリと言い得ている。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ秀吉の周りの人達に焦点を当てて書かれていて、今まで知らなかった話もあった。だが、なんだか大体既視感のようなものがあって、初見なのにおかしいな、と読みながら思っていた。 読み終わってはたと気づいたのが、大河ドラマなどこれまでの秀吉を扱ったTV脚本が、この司馬遼太郎の本を参考にして作られていたのではないか、ということだった。 それほどこの本は歴史の人物を描いているのに、それぞれのキャラクターが映像のように想像しやすかった。 まあ歴史好きの脚本家なら、司馬遼は必ず読んでいるよなぁ。
11投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ農民から天下人になったって改めてすごいこと。 ただただ巻き込まれる親族はラッキーというより実力に伴わない待遇が突然現れて壊れるものが続出する。それはいつの時代でもそうかと人間の性質を感じさせられた。 豊臣秀頼の最後ってあまり描かれないこと多いけどあまりにも生々しいほど虚無で、だからかと納得。 面白かった
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ大河ドラマ「真田丸」も終わりに近づいた 先夜の回は視聴率が落ちたそうだ まあそうだろうな、とは思うけどわたしは見た 不謹慎かもしれないが、絵巻物を見るようにである それは結構おもしろい 司馬遼太郎氏の作品 『新史太閤記』『功名が辻』『播磨灘物語』『『関ヶ原』『覇王の家』 そしてこの『豊臣家の人々』を読了してみれば あの戦国時代が終わりを遂げる時期の人間模様を 司馬さんの目を通して彷彿とさせる 自分も詳しくなったような気がする そのおもしろさが映像となるので心地よいのだろう それだからこそ、繰り返しこの手のドラマが出てくるのだろう 司馬さんは上記に挙げた著書以外にも戦国時代・終焉関係小説が多々あるそうだが そんなこと言っては何だけれども ひとつこと詳しくお調べになると、多方面から本が書ける 作家って(もちろん才能ありでだが)おいしいねえ という感じでこの本を面白く読んだ
1投稿日: 2020.02.13
powered by ブクログ何をいまさらなどと思いながら、津本陽の口直しに読み始めた。 意外や意外、昔から本棚にあったのに、どうも読むのは初めてらしい。まったくこの形式に記憶がない。でも、新鮮さもない。”ああ、いつもの司馬遼太郎だ”。
0投稿日: 2017.11.16
powered by ブクログ司馬遼太郎さんの連作短編集。数十年ぶり?の再読。 題名通り「豊臣家の人々」。 〇秀吉の甥~豊臣秀次 〇秀吉の妻の甥~小早川秀秋 〇秀吉の養子~宇喜田秀家 〇秀吉の妻~北政所 〇秀吉の弟~豊臣秀長 〇秀吉の妹~旭姫 〇秀吉の養子(家康の実子)~結城秀康 〇秀吉の養子(天皇の弟)~八条宮 〇秀吉の側室&息子~淀殿・その子 という構成になっています。 司馬遼太郎さんは、とても読み易く面白い歴史小説を書く人ですが、わけても秀吉はお気に入りです。 「新史太閤記」を読むと、天下統一寸前くらいまでの秀吉が活き活きと描かれています。 その上で「功名が辻」とか、秀吉の死までの流れは良く判ります。 更に、「関ヶ原」「城塞」「覇王の家」を読むと、死語の豊臣家滅亡、徳川幕府が軌道に乗るまでが判ります。 正直、それらを経たうえで、「豊臣家の人々」を読むと、なかなかしみじみと味わい深いものです。 (それらを全く読まずにいきなり「豊臣家の人々」を読んで、どんな味わいなのか、ちょっとわかんないです...) 「豊臣家の人々」。 まあ要するに、ほぼ全員が、「無能」「凡庸」「不幸」「平凡」のどれかに当てはまります。 それなりに人物と能力として光るものがあったのは、北の政所さんと、秀長さん、結城秀康さんくらいですね。(無論、司馬さんのこの本に於いては、ということですが)。 ただ、そういう人々はみんな、「女性であり、子が産めなかった」「早世した」「全く活躍の場を与えられなかった」という理由で、サッパリ光ることなく生涯を終えてしまう。 (まあ、北の政所はそうでもないかもですが...) その三人以外。(まあその三人もなんですが) 「秀吉の身内だった」「秀吉と絡んだ」という理由だけで、それなりの大きなステージを与えられたり、歴史の中でささやかな役割を与えられたりしてしまう。 それは時にはギリシャ悲劇のように悲壮だし、ときにはベタベタのコントのように喜劇だったりします。 そういったことを含めて、「豊臣時代」「豊臣政権」「秀吉の時代」という歴史の、稀有なまでのドラマ性なんだなあ、と感じました。 醜悪だったり無茶苦茶だったりを含めて、その花火のような儚さと、あぶくのようなもろさ。そして絢爛さ。 そんな味わいが、司馬遼太郎さんは好きなんだなあ。言ってみれば「秀吉のあしおと」が遠くに遠ざかっていく。そのかすかな足音に耳をそばだててみたいんだなあ、という一冊。 ご縁で今、ちょうどその時代のことを良く考えているので、ふっと衝動的に再読。 前に読んでいたのが「罪と罰」だったせいか、さらさらっと読みやすく、イッキに読んじゃいました(笑)。 戦国時代が好きな方、司馬さんの「新史太閤記」あたりを読んでいる方は、よかったら。
3投稿日: 2016.03.28
powered by ブクログこんばんは。 司馬遼太郎の作品で、『豊臣家の人々』が好きで、読み返しております。 豊臣秀吉に関係の深い縁者たちの物語で、短編集になってます。(9話短編) ①殺生関白・豊臣秀次 ②金吾中納言・小早川秀秋 ③宇喜多秀家 ④北の政所 ⑤大和大納言・豊臣秀長 ⑥駿河御前・旭姫 ⑦結城秀康 ⑧八条宮智仁親王 ⑨淀殿・その子豊臣秀頼 それぞれの人物たちの視線から見た、栄華を放った豊臣家の物語だと思います。 私は、この時代が好きで、関心がありますので、豊臣家に翻弄されてしまった人物たちの悲しみが、表現されている本だと思い、重宝させてもらっています。 歴史上、短い政権ですが、鮮烈だったんだなと感じましたし、特に、人物たちの器量について、客観的に著している司馬文学の面白さが楽しめました。
0投稿日: 2014.08.09
powered by ブクログ出版社は違うが、同じ司馬遼太郎さん著『新史太閤記』のサイドストーリー的に読むことができた。豊臣家は秀吉という不世出の天才が一代で築き上げたが、その天才に続く後継者が誕生しないために滅んでしまった。 北の政所と大和大納言豊臣秀長以外は身内に役に立つ者がおらず、豊臣秀吉も内心心配だったに違いない。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログ天下統一後の北政所や秀吉の親戚、養子たちなどを扱った短編集。 秀吉が天下人からただのおじいちゃんになってしまう過程が、色々なひとたちの視点から書かれていて非常に切なくなります。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ秀吉の成功と、周囲の人々の能力・気概のギャップが大きすぎて、一代で天下は終わってしまった。切ないものだが、人の人生とはそういう無常なものかもしれない。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ個人的には大和大納言が一番好き。 派手な兄の陰で、黙々と豊臣家の覇権を支え続けた。確かに、この弟の亡き後、豊臣家が傾いたのは事実。この弟がもう少し長命であれば豊臣家の歴史も変わったかもしれないと考えてしまう。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログ司馬先生は、本当に徳川家康が嫌いで豊臣秀吉が好きなんだなあ、と思った。 秀吉が好きなあまり、秀吉の負の面をその周辺(秀次、秀秋等)に押し付けているのは、どうかと思った。
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ豊臣家のドラマのような栄華と没落を、一人一人主人公をたて気持ちを代弁し、史実を興味深く説いてくれる。11.6.9
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログつくづく数奇な運命の一族。ある種の滑稽さが哀しい。それにしても秀頼の存在感のなさといったら…滅びる者には滅びる理由が、やっぱりある。おねね様がすてき。
0投稿日: 2011.01.18
powered by ブクログ~内容(「BOOK」データベースより)~ 殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北ノ政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長篇。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
0投稿日: 2009.12.14
powered by ブクログ怒濤のような秀吉の奔流に巻き込まれてグルグル回る人々。旭姫が哀れ。秀吉は自分の意志で切り開いた運命だとしても、覚悟無く巻き込まれた身内は表舞台に引っ張り出され、もー大変です。対して何事も成さないよう慎重に家康に計られる秀康の運命もせつない。
0投稿日: 2008.06.27
powered by ブクログおいしすぎる秀家/かわいそすぎる秀長、秀次、金吾の面々/やりきれなさすぎる秀康…いろいろ衝撃です。復習のつもりで読んでいたのに何故か新発見がいろいろ。さすがだー。
0投稿日: 2008.03.14
powered by ブクログ豊臣の姓を持つ人達をそれぞれ主人公にした、短編集である。 それぞれ姓は同じだが違う人間性であり、それによる生き方やなりふり方の違いが面白い。
0投稿日: 2006.08.28
