
総合評価
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powered by ブクログ裏表紙のあらすじを引用。 夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。2人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄りがたい大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけたーーー。 18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに蘇る。
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ湯本さんの本好きだな。命が亡くなることは悲しいことのみだと思っていたけど、役目があると思うと、受け入れられるような気になる。おばあさん、そうやって、悲しみに暮れるたくさんの人を励ましてきたんだろうな。 おばあさんと千秋の関係、すごく素敵。移動中にポプラの木を見つけると、この話を必ず思い出す。
0投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログいい話。静かで優しく、深遠な話。 ただ、私と元パートナーとの流産の話の部分は、唐突な感じ、やや付け足した感じがした
3投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ『ポプラの秋』は、静かだけれど強い感情が込められた物語です。読後には、誰かを想う優しさや、前を向く勇気について深く考えさせられました。 特に思春期の読者にとっては、「大切なものを失う痛み」と「それでも生きていく強さ」を教えてくれる一冊だと思います。 涙が溢れました
5投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ大好きだった父を突然亡くした8歳の少女。母に連れられ、小さなアパートへと引っ越すと、そこで出会ったのは不思議な大家のおばあさんだった。悲しみと不安で心を閉ざしてしまった少女に対し、おばあさんはとっておきの秘密を打ち明ける。おばあさんは天国に手紙を届けることができるというのだった… * 小さなアパート、父のいない暮らし、不安や悲しみを抱えながら過ごす毎日。 全てが自分に起きているかのようで、幼い頃に感じた心細さ、好奇心、温かさが蘇る。いい意味で昔に引きずられる1冊。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ父を亡くした少女と、大家さんのお婆さんとの心の交流を描いた物語。 とても変わり者のお婆さんだけど、多感な少女の心に寄り添い、生きる力を与えていた。 今は少なくなった心の触れ合いが、心に沁みた。
3投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ小学生の千秋は、父を亡くし、母とあてもなく彷徨う日々の中で、ポプラの大きな木のあるアパートに引っ越すことになる 母とお隣さんとそして大家のおばあさんと過ごす日々の中で、少しずつ父の死や父そのもの、そして自身の心持ちが沁み込んでくる 千秋を通して読み手にも沁み渡っていく、静かで優しくて少し痛くて切ない温かな作品だった かなり日焼けして劣化していながらも廃棄されることなく図書館にあったこの本 読んでみると分かる、ずっとあることが
0投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ湯本さんの作品は『夏の庭』しか読んだことなくて、春夏秋冬(冬はまだなのね)あるのは知ってたけど、読むのは初めて。 キーとなるのはやはりお年寄り。 外から見れば、単なるとっつきにくいお年寄り、だけどきちんと向き合えば見えてくる。 この世に長く生きてきたものの力を。
0投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ夏の庭に続き読んでみました。 今回も大泣きしながら読みました。 懸命に、いろいろなことを胸に抱えながら、転びながら歩んでいく想い。 亡くした人に対する想い。 わかりにくい心遣いも含めて、人の営みがぐさぐさ…児童書コーナーにあったんです。何故なのでしょう。人生経験積んだ大人にも、たくさん読んでほしいです。 次は「春のオルガン」を読みたいと思います。
0投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ夏の庭は中学生頃読書感想文を書くのに読んだことがあって、凄く好きだったのでそれからだいぶ経ちましたが他の作品も読みたくなり、ようやくこちらを読みました。家族愛や周りの人たちの温かい雰囲気が感じられ湯本さんらしいなと思いました。ただ凄く個人的なことですが私はそういったものに無縁だったため見ていて辛かったです。あと、千秋ちゃんの文章があまりに漢字が少ないので年齢より幼く感じられ、そこが少し違和感でした。
5投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ湯本香樹実さんの作品で1番好きな1冊。 子供の視点と大人の視点、それぞれの想いが優しく描かれていて、温かい気持ちになりました
1投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ言うに言えないことを手紙という形で吐露することで、死という現実を受け入れ消化していく姿が涙を誘う。ちょっと物悲しい秋の雰囲気が見事にマッチしてる。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「夏の庭」の作家さんの本を図書館で見つけたので、季節も秋でちょうど良いと思い借りて読んでみました。物語とポプラの様子が並行して描かれていて生活圏にある樹木って記憶に残るよなぁと、小学校の銀杏とか、職場の柿の木なんかを連想しました。母親のあやうさが主人公を不安をさせているのが心配でしたがおばあちゃんの存在が大きかった。手紙を書くという行為も気持ちを落ち着かせるのに良かったのか。最後に父親の死因も語られて、母親のあやうさが腑に落ちる。
0投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ私がおばあちゃんになるまで大好きだと言い続けるであろう「夏の庭」の湯本香樹実さん作品。 最近秋めいてきたので、よし!とページを開く。 夫を失ったばかりで虚ろな母と7歳の主人公の、ポプラ荘でのおばあさんや住人との交流。 「おばあさんがあの世に行く時に郵便してもらう」為に書き溜めた亡くなった父への手紙。 静かで、物哀しい雰囲気が漂うけど(秋という季節がそう思わせるのかも)、とても穏やかで優しい気持ちになる。不思議とすっと心が落ち着くような。好きだなぁ。 千秋に強迫性障害の症状が出た時(はっきりと書いていないけれど)、比喩表現に身に覚えがあり過ぎて、幼い自分と重ね合わせてしまった。 私も「家族に何かがあったらどうしよう、悪いことが起きたらどうしよう」という緊張から始まったような気がする。 焼き芋の場面好きだなぁ。焚き火の煙の匂いを思い出した。もう少し寒くなってから読んでも良かったかもしれない。 ああ、もうすぐ大好きな秋本番だな。 夏は「夏の庭」、秋は「ポプラの秋」。季節の節々で湯本香樹実さんを読み返したくなるんだろうな。
3投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ2023.7.25 読了。 夫を亡くした母ともうすぐ7歳の主人公は導かれたように大きなポプラの木のあるアパートに引越した。病弱な主人公を不気味な大家のおばあさんがおばあさんの家で見守ることになり、いつしかおばあさんと主人公の距離も縮まっていく。 18年後、おばあさんのお葬式で主人公は様々なことを知ることになった。 ☆3.7くらい。 おばあさんと子どもである主人公の距離の変化していく様はリアルだと思った。 子どもである主人公を「一人の人間」として扱い、おばあさんは色々なことを教えていってくれたポプラ荘での3年間は貴重な体験だったと思うし、一番良い時期の良い期間を共に過ごしたと感じた。 祖父母が身近にいた人はこのおばあさんの空気感がありありと分かると思う。子供の頃どんなに親しい存在におばあさんがなっても大人になると会いに行かなくなる感じも現実的だと感じた。 少し「西の魔女が死んだ」に似ているなぁと感じたが、個人的にはこちらの作品の方が好きだった。 髪を結い着物を着ていた時代の人の背筋が曲がっても生き方がシャンとしている雰囲気が私の知人の高齢の方の多くに共通してみられる感覚も心地よく読めた一員だった。
0投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ生きるのが寂しい人がいるのだな、と思いました。 生きるのをやめてしまった人のことを思って、苦しむことはなくならないと思うけど、元気を出して、って声をかける以外のやり方で、そっとその苦しみを思いやることができるのだと思いました。 そうされた人は、苦しんでいる人の気持ちを、思いやることができるようになるんだな、と思いました。 生きるのは苦しいけど、苦しみを抱えているのに、周りの苦しみを思いやろうとする人がいるなら、明日、生きてみようかな、と思いました。
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログ子供の頃にそばで見守る大人は多い方が良い。 特に親がいない子供は安心できる大人が必要だ。 片親だとどうしても補えないものがある。 私がそうだった。 父の代わりは母にはできない。 母の代わりも父にはできない。 どんなに愛してくれたとしてもどうしようもなく本人ではないのだ。 大家のおばあさんはうってつけだったと思う。 家族ではないがいつでもいてくれる存在。 小さな子供にとってどんなに心強かったことだろう。 おばあさんは本当に色んな人に秘密を実行していた。 私はそれが主人公にだけ話していた嘘でも良いと思っていた。 色黒の悪者のポパイの様な顔をしたおばあさんの優しさ。 最後のおばあさんの『落ち葉を掃いておくれよ』に表れる信頼関係が良かった。 オサム君との関係も良かった。 現在の主人公が不幸そうなのが残念だった。
0投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ読後に心が暖かくなる物語。 心に深い傷を負った母娘の、再生の物語だ。特に娘の。 だから、当てもなく乗った電車で当てもなく降りた駅で、あのアパートに辿り着いたんだと思う。 深い傷を負った人間は、SOSのような何かを発しているのかもしれない。それは無意識のレベルで何かに共鳴して、何かに助けられる。 救済のなにかは、甘い言葉でもおためごかしの親切でもない。時には厳しいことだったりする。 その場しのぎでなんかではない、何か。 おばあさんはどんな人生を送ってきたのだろう。物語では深く語られることはなかったけれど。気になる。 きっと、人と人との出会いや繋がりを大切にしてきた人なんじゃないかと思う。一見大切にしているようには見えないけれど、その実大切にしてるんだ。それを相手も分かっている。 おばあさんが亡くなったとき、大勢の人々が集う。 わたしがもし今死んでも、集まる人はいないだろう。知らせてほしい友達もいないから。 そんな生き方をしている自分を、あらためて恥じた。
0投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログゆったりと静謐な時間が流れる作品。映画化もされている。 お葬式というのが作品を貫くテーマになっているが、決して喪失感が滲み出るわけではなく、むしろ過去の思い出が蘇ってきてむしろ明るい雰囲気すら持っている。 日常生活のように慌ただしくドタバタする作品も面白いが、この作品のようにゆっくりとした雰囲気を味わうのも時にはいいものだと思う。
0投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログ本当に優しくて、せつなくて、人が恋しくなる本だと思う。私もおばあさんのようになりたいなぁ。 また来年ので秋に再読したい。 『夏の庭』も大好きだけど、こちらも好き。 何だろう。この、悲しいような、せつないような、でもあったかくて、清々しい読後感。
0投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログはあ、ってため息の出るお話 疲れるとか、つまらないとかでは全くなくて ただただ切なくて、美しくて、優しい 愛は、暖かくて幸せで冷たくて苦しい
0投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
“手紙”は時に、単なる伝達手段以上の意味を持つ。 そんなことを気付かされた小説。 『ポプラの秋』 湯本香樹実 (新潮文庫) 主人公の千秋は小学一年生。 父親を亡くしたばかりで、母とともにポプラ荘に引っ越してきた。 自分が死んだらあの世へ手紙を届けてやる、という大家のおばあさんに父への手紙を預けるため、千秋は毎日、亡き父に宛てて手紙を書く。 千秋は、父親が亡くなったことの意味がまだ理解できずにいた。 まるで蓋の開いたマンホールに落ちてしまったかのように、突然いなくなってしまった父。 千秋は、自分の周りに無数にあるかもしれないマンホールに怯え、学校に行けなくなっていたのだ。 ポプラ荘の大家のおばあさんは、よくある物分かりのよい優しいお年寄りとはちょっと違う。 強かでたくましい。 千秋の本当の祖母(母の実の母親)も、おじ夫婦の家では、“何もできない弱い年寄り”を演じているが、実はしっかりとした考えを持っている女性だった。 理解の乏しい者、弱い者、助けを必要とする者、という簡易な枠でつい括られてしまいがちな年寄りと子供が、湯本さんの小説では、実に個性的に生き生きと描かれている。 さて、十八年後、ポプラ荘のおばあさんが亡くなる。 その時のポプラ荘の場面は圧巻だ。 やっぱりおばあさん、只者じゃなかった! おばあさんの家には、千秋と同じようにおばあさんに手紙を預けたたくさんの人たちが集まっていた。 こわばった顔をしている人や、泣いている人など誰もおらず、あちこちに所狭しと座り込み、のんびりと世間話をしながらおばあさんの思い出を語り、ゆったりとお茶を飲んでいる。 爽やかな秋の日差しの中、一面に桜の花の模様のついた派手なぴかぴかの大型バスで火葬場へ。 まるで遠足に行く子供のように楽しそうなお年寄りたち。 こんなふうに送られたら幸せだろうな。 亡くなった人に手紙を書くということは一見無意味なことのように思えるけれど、これで救われた人がいっぱいいて、本当はもうあの世へ手紙を届ける必要はないのかもしれないけれど、おばあさんは、律儀に手紙を全部持って天国へ旅立った。 最後の夜、千秋は、母が父に宛てて書いた当時の手紙を読み、父の死の真相を知る。 ありったけの睡眠薬を鞄に詰めて、ポプラ荘に帰ってきた千秋だったが、十八年たってやっと母とともに父の死を受け入れることができたのだった。 夫とよく似ている娘を、夫と同じところに行くのではないかと心配する母の手紙は、とてもリアルで胸に迫る。 それだけでなく、七歳の幼い千秋の発する言葉の一言一言も、実際にあったことのようにこれまたリアルで、大人から見た子供、ではなく、本当の子供の姿を書いているように思える。 「手紙というのは、何かに運ばれて行ってこそ、書いた者の心がほんとうに解き放たれるもの」 おばあさんの言葉だ。 喪失感、というのは何も人を亡くした時だけのものじゃない。 よほど幸せな人生だった人でなければ、誰もが多かれ少なかれ感じたことがあるのではないだろうか。 そんな人のそばに優しく寄り添ってくれる、これはそんな物語だと思う。 湯本さんの書くお話はとても好き。
0投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログ父親を亡くした少女。母と二人、ポプラの木があるアパートに移り住む。 そこで繰り広げられる大家のおばあちゃん、隣人との心暖まる交流を描いた話。 戸惑いや悩みを抱えながらも人を大切に思う気持ち、何かを守る気持ちが少女に芽生えていく、そんな場面をポプラの木が揺れる風や光、空気感を感じながら読めた。 隣人との関わりや、オサム君との遊び、おかあさんへの思い、おばあちゃんへの思いなど日々の思いをお父さんへ綴る手紙には涙腺が緩む。 ずっと少女目線で読んでいくが、最後のお母さんからの手紙でお母さんの娘への思い、お父さんへの思い、これまで生きてきた葛藤、苦難の時間を感じ、お母さん目線になる。 人は人を許し、受け入れながら前を向いて生きていく大切さを感じた。 読んでいて穏やかな時間が過ごせる本です。
12投稿日: 2022.01.28
powered by ブクログ季節を感じさせる物語。少女の心の傷が癒やされ、成長していく。あたたかい気持ちになりました。また秋になったら読みます。
1投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログ夏の庭に続く第2作目。 自分のオススメ欄に出できて鵜呑みにして読んだ、 サラッと読めた最後の方が衝撃だった この事実を持って再読すればなにか違う事が分かる
0投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ幼くした父を亡くした子と母と、移り住んだ先にいた少し風変わりな大家のお婆さん。 「きっとまた、いい日が来る。だって私、まだ生きてるんだから。」
1投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログさらりと読んだ。 疲れ休め(ややこしい読書の後)にはもってこいの作者の資質。こういう癒し系の効用というところ。 ロバート・A・ハイラインの『夏の扉』しかり、スザンナ・タマーロ『心のおもむくままに』もそう。 ポプラの木を見に行きたくなった。
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ夏の庭以来二作目。 どちらもお年寄りと子供の交流を 優しく書いた作品で どちらがいいかと聞かれるとなかなか甲乙つけ難い。 夏の庭はやってることが結構インパクトがあるので 印象に残りやすいかな。 こちらは細々したことはあるものの 長い人生を見続けた、という感じなので 穏やかな感じがする。
0投稿日: 2021.07.06
powered by ブクログ短編小説ではないが、短い小説だった。 私は、ネタバレなど、絶対言いたくない類の人間だ。 少なくともそれくらいの、デリカシーはあるつもりだ。 だから、ネタバレは言わない。 ただ、黙って最後まで読めばわかる、と言いたい。 父親を亡くした少女と、大家のおばあさんの関係が、 交通事故で、9歳の時に父を失くした私と、私の祖母を思い出させた。 祖母は、とても優しくて、大家のおばあさんのような、性格ではなかったが、 年寄りというのは、優しくて、包容力があり、子供を和ませるものだ。 私は、一癖あろうとも、自分が年を取った時に、子供に親しまれる老人でありたい。 読み終えた後も、ポパイのようなおばあさんの顔が、クシャっとなるのが 頭の中に映像を結ぶような気がした。
1投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログ十代の頃は、「私」とおばあさんの関係ばかりが気になった。 今は母親の置かれた状況と決心に震える。 何十年後には、おばあさんのように生きるにはどうしたらいいかと考えるかもしれない。 こういうのが、世代を超えて読むことのできる本というのじゃないか。私の人生を支える存在と呼べるのじゃないか。
3投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ父が急死した夏、母は幼い私を連れて知らない町をあてもなく歩いた。やがて大きなポプラの木のあるアパートを見つけ、引っ越すことにした。こわそうな大家のおばあさんと少しずつ親しくなると、おばあさんは私に不思議な秘密を話してくれた―。大人になった私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに蘇る。『夏の庭』の著者による、あたたかな再生の物語。
1投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログじんわり心が温まる、時間の流れが穏やかな小説だった。 悲しいことや寂しいことはあるけれど、急いで消化しなくていいんだよ、ゆっくりでいいんだよと言ってくれているような気がした。
0投稿日: 2021.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的に悲しいことの多いお話でしたが、おばあさんを中心としたポプラ荘の人たちの暖かさにほっとしました。 大事な人は生きているうちに大事しなきゃな〜
7投稿日: 2020.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幼い頃に母と暮らしていた『ポプラ荘』の大家のおばあさんの訃報。 そこで暮らした3年間を思いながら、千秋は居ても立ってもいられない思いで、ポプラ荘に向かう。 その頃、まだ7歳にもなっていなかった私=千秋は、交通事故で突然いなくなってしまった父の死を理解できず、得体の知れない不安や恐怖を抱えていた。 病気になった時、はじめ不気味でおそろしかった大家のおばあさんから、不思議な話を聞かされる。 おばあさんは、自分が天国へ行く時に持っていけるように、先に天国に行っている人たちへの手紙を預かっているというのだ。 それ以来、千秋はおとうさんに宛てた手紙を書いてはおばあさんに預けるようになり… 幼い頃の千秋の、脈絡のない心の震えは、忘れてしまっていたような、どこか記憶にあるような。 読み終えて、何かを思い出したような心地になった。これからきっと起こるに違いないおそろしい事に出くわさずにすむにはどうしたらいいのかと、ぐるぐる考えていたんだった。 今でも、その傾向は変わらないけれど。 『夏の庭』でも本作でも、それまで身近に感じたことのなかった血縁のない年長者との交流で、子供たちは心のなかに健やかな芯のようなものを得て、前を向いて生きる力を持つようになった。 人はみな、生まれた瞬間から死に向かって歩き始める、とよく言われる。 老いも死も知らないで生きるということは、自分もやがて通る道を知らないということ。 死への恐れは、逃れられない変化への恐れでもあるのかな… 『長生きすることのリスク』を無視することはできないけれど、生きることを楽しんでいる大人〜高齢者でいることで、年若い誰かに、“歳を取るのは悪いことばかりではない”と教えられるような歳の取り方をしたいものです。
14投稿日: 2020.12.10
powered by ブクログ秋を感じたくて再読。 こんな話だっけ…?と思ったけど子供千秋の心の声に所々笑って、大人千秋の心の声にちょっと切なくなった。
1投稿日: 2020.11.10
powered by ブクログ再読。 よかった。 生と死。子どもと老人。 亡くなった人へ届けられる手紙。 生きている人の再生。 千秋がポプラ荘の大家のおばあちゃんによって、生きる力を得て行く。そしておばあちゃんの死によって、再びそのことに気づく。
0投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログ一気に読んだけれど、素晴らしかった。 人の痛みやどうしようもない辛さなどを掘り下げていながら、暗くならない。 なかなかないレベルで、なにも賞を取っていないのが不思議なくらいの完成度の高さだと思う。 おすすめしまくりたい本。
3投稿日: 2020.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不安がたくさんになってしまった「私」と、それを救ってくれたおばあさんとの話。 許せなかった母、そして和解。 オサムくんにまた会えるかな。 手紙を書くとすっきりするのはよく分かる。
0投稿日: 2020.01.22
powered by ブクログ胸の奥で眠っていた懐かしい思い出が、みずみずしくよみがえりました。 ポプラの木を眺め、おばあちゃんと焼芋をした主人公と、 自分が祖母と過ごした記憶が重なって、 ラストシーンに涙しました。 (私は、おばあちゃんっこだったのですが、亡くなってずいぶん経つので、最近では思い出すことも少なくなっていました。思い出せたことが嬉しかったです。) 幼いころの幸せの原風景。 おばあちゃんが自分の死に託したファンタジー。 心温まるストーリーでした。
0投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログ父の死後、引っ越してきたアパートのお婆さんとの出会い。つっけんどんだが優しさを秘めた人だった。それぞれ辛い事も経験した人も多いが、人に助けられて再生することも多い。作者の穏やかで優しい人柄が感じられる。2019.6.28
0投稿日: 2019.06.28
powered by ブクログ素敵な、お話でした。湯本さんの本は四季を感じながら、言葉に上手く出来ない人の心の内を、繊細に優しく書くので涙が止まりません。心の葛藤を本当に上手く書ける作者さんだと思います。ポプラ荘で焼き芋、食べたいなぁぁ。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ少しくらい話だけど読み終わるとあったかい。 ポプラの秋というのもあり、秋によんで、空気感というかしっくりきた。 短めだし、優しい気持ちになれる本を読みたいときに良いと思う。 千秋の子供時代と、オサムくんとのやりとりが好き。
0投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログ再読 刺激的な内容の本はもちろん楽しいのですが、本書のような優しいお話は心の滋養になります 同じく優しい人でありたい
0投稿日: 2018.09.18
powered by ブクログとてもともて良かった。久しぶりにお気に入りの一冊に出会いました。 突然、父を亡くした七歳の千秋。母と越したポプラ荘の大家のおばあさんは一見こわそうで近寄りがたいのだけれど、おばあさんには秘密があって。 おばあさんのつっけんどんなようで秘めた優しさは真実味がある。 千秋がおばあさんと過ごすなにげない日常がすてき。少しずつ父の死を受け入れられるようになっていく。 アパートの隣人たちもあたたかい。私は特にオサムくんが良かった。 心にすーっと染み入る一冊です。文章がきれいで、情景が浮かぶ。風景描写がみずみずしく、美しい色彩が心に広がる感じ。大きなポプラの木が心の中で揺れているような読後感です。いつか娘にもおすすめしたいな。 蛇足ですが、読んでいて娘の国語の物語文に出てきそうな文章だなと思いました。小学生の女の子が主人公で文章が素直なこともあり。それで思ったんだけど、物語って問題にするものじゃないなって。物語は心で味わうもので、「主人公の気持ちを30文字以内で答えなさい」なんて言われたら興ざめだよね。なので、国語と本を楽しむことは別物と改めて思ったのでした。
0投稿日: 2017.10.31
powered by ブクログ「夏の庭」に続いて読了。 夏の庭が少年とおじいさんの物語。そしてこの作品は少女とおばあさんの物語です。ふと気付いたのですが、ある意味「小公子」のモチーフかも知れません。 それにしても、年寄りを描くのが上手いですね。もちろん主人公の少女や、同じアパートの住民達もとても魅力的なのですが、何と言ってもおばあさんが素晴らしい。 柔らかい、暖かい、しっとり、静けさ、爽やか、そんな言葉が思い浮かぶ作品です。
3投稿日: 2017.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小学一年生の時、お父さんが突然事故で亡くなった。 「死」をなかなか受け止められず不安で押し潰されそうになった千秋はお父さんへ手紙を書く。 アパートの大家のお婆さんが、あの世にいるお父さんへ手紙を届けてくれる、と言ってくれたから。 周りで起こった出来事を日記のように手紙に書き綴ることで、自分の内面を吐き出す千秋。 「書く」という行為が自分の気持ちを整理してくれて、千秋も徐々に落ち着いていく。 最初はひらがなばかりの手紙だった。 日を追って漢字が少しずつ増えていったこと、お父さんはきっと気付いて喜んでいるはず。 秋になるとアパートのみんなで、庭にそびえ立つ大きなポプラの木の落ち葉を掃き集めて焚き火してお芋を沢山焼いた。 勿論お芋はぬれた新聞紙と銀紙にくるんで。 寒い中で食べる熱々の焼き芋は何よりのご馳走。 ポプラの木は一部始終を知っている頼もしい証人だ。 身近な人の死はとても切ない。 そんな遣りきれない切なさを優しく包んでくれる静かな物語だった。
4投稿日: 2017.09.19
powered by ブクログこの本との出会いは建て替えとなる図書館が古い本を配っていたところ私の手に収まりました。 湯本香樹実さん本作で三作品目の読了と成ります。 はじめて読んだのが『夏の庭』次が『岸辺の旅』 本作品も他二作の様に死をテーマとする物語でした。 主人公の亡父への想いと母への愛情と苛立ち、ポプラ荘の住人達の優しさ。そして何より大家のお婆さんとの秘密の約束。 それらが絶妙に混ざり合う心暖まる作品でした。 少し大げさかもしれませんが、近所付き合いが希薄になって行く今の日本に必要な作品かもしれません。 子供の頃に父を亡くして母と共に引っ越したポプラ荘! そこの大家のお婆さんが死んだと連絡が入り主人公はお婆さんの葬儀に駆けつける為飛行機に乗る。 かつて暮らしたポプラ荘の思い出が甦る・・・ 蛇足では有りますが、主人公が家の鍵が閉まっているかどうかを確認したい気持ち、私も解ります。
0投稿日: 2017.07.13
powered by ブクログ湯本先生は子どもの視点でとらえた世界を描くのが本当に上手だと思う。 「マンホールのような穴」 「イエス様の顔」 「おばあさんの家の様々な物たち」 「マンホールのような穴」などはまさにそれで、子どもの頃に感じていた不安や恐怖を体現している。 言語では言い表せない感情が形をもって語り掛けてくるのだ。 「油断していると、幸せを奪ってしまうよ…」 反面、大人の心情は非常にあっさりと描かれている。 夫をなくしたばかりの母の心情も、大人になった千秋の心情も、事細かに描かれてはいない。 物語の視点が子ども時代の千秋なのだから当たり前なのかもしれない。 そんな、想像でしか分からない大人の事情が、最後の最後に明かされる。 子ども時代の千秋が、どれほど守られてきたのかも… ポプラの木はそんな「見守る存在」を象徴しているかのようだ。 今、人生に疲れている人。 いつも不安にさいなまれている人。 何か大切なものを「喪失」してしまった人。 そんな人にそっと寄り添ってくれる作品。
1投稿日: 2017.01.14
powered by ブクログ父を突然亡くした娘が、大家のおばあさんとの交流から、父への手紙を書き始めた。書くことで父の死を理解していく娘、抱える痛みが見え隠れする母、隠し守られた真実。秋に相応しいじんわりとくる小説だった。生きていると上手くいかないことはたくさんある。この本は、そんな投げ出したくなりそうな時に読むとより違ってみえてくるかもしれない。
0投稿日: 2016.10.01
powered by ブクログ夏休みの空気をいっぱいに閉じ込めるのが本当に上手い もう二度と戻れないけど、私にも夏休みがあったのだ
0投稿日: 2016.05.30
powered by ブクログ後半の母の秘密には胸を打たれた。 親子っていうのは一言で表すことはできない。色んな思いが交差して、上手く回らないことの方が多いのだなと改めて思った。 『1日1日をだーいじに、好きなように、生きなさいよ』 うん、そうする!
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ久々に一気読みしました。涙が出ました。幼くして父を亡くした千秋とお婆さんのふれあい、登場人物たちの優しさに気持ちが揺れました。昨年、映画化されているようなのですが、是非見てみたいです。本当に、よかったです。
1投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ融通の利かない子供時代。 千秋のような私を心配した大人たちが起こした行動がいくつあったのかと考えた。
0投稿日: 2015.12.25
powered by ブクログ暗い話かと思ったけど予想に反して、まぁよかった。 (2030/08/10再読) 読んだのを忘れて買ってしまったので再読。 初読のときより印象はいい。千秋ちゃんには幸せになってほしい。 おばあさんとの交流がいい。 おばあさんとかおじいさんと交流する話が多いな。2冊しか知らないけど。
0投稿日: 2015.12.24
powered by ブクログもうじき7歳の私は父を亡くし、母と小さなアパートに移る。そこには近寄り難い大家のおばあさんがいた。おばあさんは死ぬ時に預かっている手紙を死の国へと旅立った人に届けるという。私は父に手紙を書くことにした。 大人になった私が、当時のことを回想する形で書かれているため、アパートでの生活やおばあさんとのやり取りも、幼い心で感じたことと、その奥にあったできごとが並列して描かれています。とっつきにくく感じたおばあさんと心を通じあわせたこと、夫を亡くした母の心、母親の再婚に心を揺らす少年。みんなそれぞれに自分の道を行き、私とすれ違っていく。そして亡き父に手紙を書くことで、喪失から再生される私の心。おばあさんがそれを導いてくれたこと、母がそれを見つめていたこと。最後おばあさんの死によって新たに再生される心。静かに力強く迫ってきます。
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログつらい展開もあったけれど 読み安くて引き込まれた 四季のポプラがいいな 特に秋が ラストでほんわかさせてくれた 《 ポプラ荘 それぞれ悩み まざりあい 》
0投稿日: 2015.07.05
powered by ブクログ再読。言葉に飢えたときに読みたくなる本。言葉の選び方や心情の描写の仕方が大好きで癒される。 自分の心や目に写るものを、この作者みたいに豊かに表現できる言葉を持ち合わせていたら、私の悩みの大方がなくなるだろうなあ、と思う。
0投稿日: 2015.04.27
powered by ブクログ【推薦コメント】 心が温かくなる本です。人間関係に悩みはつきものですが、人と人との関わりの中で必要なのは、やはり「まっすぐな心」なのだとこの本から改めて感じることができます。私の大好きな小説の一つです。 <国際学部 Eさん> 企画コーナー「企画本棚2015-後輩に贈る本」は(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2015/4/13〜】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1584588
0投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログ老人と子供と生と死。湯本さんのテーマみたいですね。今回は女の子とおばあちゃんの話でほんわかしました。落ち着く描写にホッコリします。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログ文書の表現が好きです。 流れるような読みやすい文書なのに、 登場人物の心象がしっかり伝わってきます。 得体の知れない不安におびえる様子は きっと体験した人でないと書けないのでは、 思えるほどリアルでした。 でもそこで、ずーっと沈み込んでしまう物語ではなく おばあさんとの出会いが、 主人公を変え、救ってくれる物語。 ところどころの台詞が飾らないで、とても素敵です。
4投稿日: 2015.01.08
powered by ブクログ夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄りがたい大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた。ー裏表紙より おばあさんと仲良くなっていく主人公、おばあさんの不思議な雰囲気、約束を守ってくれたおばあさん。 心温まる感動ストーリー。
0投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ心温まるストーリー。 優しく、どこか懐かしい印象を受けるのは、筆者の柔らかい文体にあるのかもしれない。 夫を亡くしたばかりの母と、その娘の。 心の傷はなかなか癒えず、さまよい続けた末にたどり着いたのは、大きなポプラの木がある古いアパートだった。 そこで出会う大家のおばあさんと、暖かい隣人たちに見守られて、母娘の新しい生活が始まる。 父の死と向き合いながら少しずつ前に進んでいく娘と、登場人物すべてを優しく包み込むおばあさんの人柄のおかげで、最後まで穏やかな気持ちで楽しむ事ができた。 家族や友人との、深い繋がりや思いやりを感じることができるような気がします。
0投稿日: 2014.09.26
powered by ブクログ数年前に祖母を亡くして以来、こういう物語の中に出てくる「おばあさん」にすっかり弱くなってしまった気がする。 そして大人になった千秋のように、「なぜもっと会いに行かなかったんだろう」とか「もっと優しくしてあげればよかった」なんてことを、今更ふと思ったりするのだ。 いつかまたポプラ荘にやってくるかもしれない、と、千秋のことを待ち詫びるみたいに、 年老いて目が見えなくなってしまっても、いつも通りの生活をして、体を綺麗にして、おばあさんは一生懸命に生きていた。 その姿を思い浮かべると、切なくて淋しさがこみあげてくる。 棺桶を埋めた手紙のうち、一番多かったのはもちろん千秋のものなのだろうけれど、 きっと心の中の一番多くの部分を占めていたのも、千秋のことだったのだろう。 誰かに想われて、誰かのことを強く想って、そして誰かの想いそのものを託されて死ぬことができたのだから、 おばあさんは淋しいだけではなかったはずだ、と思いたい。 自分が死んだときにどれだけの人が泣いてくれるかで人生の価値が分かる、なんて言うけれど、 笑ってくれる人が一人もいないんじゃあ、きっと意味はないよね。
0投稿日: 2014.07.05
powered by ブクログ夏の庭がそうであったように、この作者の「死」への対峙は柔らかで、穏やかで、温かみすら感じる。 主人公がこころをよせる、アパートの大家のおばあさんは、死者への手紙を運んでくれる… 主人公は亡くなった父へ手紙を書くようになる。1通書くたびに、まるで父の存在を消化するかのように。 小学生が描くにはレベルの高すぎる文章力のある手紙なので、若干リアリティがないのだが、物語の世界観を冷やかすほどではなく、手紙の文面を通して感じられる、彼女が父の死を乗り越えようとする成長が、そして他人を思いやる優しさが、胸に迫る。 そしてなんとなくは想像していた衝撃のラストで、彼女を包んでいた周りのすべての人をいとおしく思う。 「夏の庭」のほうが好きだけど、目頭と心が熱くなる、素晴らしい作品。
1投稿日: 2014.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々にしっくりきた1冊。「夏の庭」を読んだ時は、どっかうそ臭く感じる部分が私には合わないなと感じてた。今回は嘘くささと現実味がちょうどいい具合にまざりあって芳香するみたいな。ちょっとした結末に小さく「あっ」と声が出そうになる。主人公の母親と娘との関係が私と娘の関係に似ている部分にドキッとする。母の手紙で明かされる感情があまりに私に近く心に響くと同時に、娘がこういう感情ではないかと思われる部分もあって、よく描かれてると思った。
0投稿日: 2014.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『西の魔女が~』と比較されやすそうな気がした。『ポプラの秋』の方はお婆さんと過ごした幼少期と大人になった現在の自分のニ視点で書かれている。それは一見小説にリアリティを持たせるかに思えるけど、「まい」の視点を貫いている『西の~』のほうがリアリティがある気がする。『ポプラの秋』、少し成長した自分が大事な人の死を受け入れるというのは設定的に読みやすいが、それが逆にリアリティを無くしてるような。色々な事がお伽噺っぽいというかノスタルジックというか。細かい出来事をひとつひとつ見ていくと、主人公をはじめとするポプラ荘の住人の辛い現実(離婚や自殺)が色々書き込まれているけれど、書き方が詩的に感じた。 (リアリティが何を指すか説明がいるな…) でも読んで良かった作品。(13.12.28)
1投稿日: 2013.12.28
powered by ブクログ秋のあいだに読みたいと思い手に取った本。 「夏の庭」同様に素敵なほっこりと心が温まり、 沁みていく素敵な物語だった。 子供の頃におばあさんと出会うことで救われ、 そして大人になってから、そのおばあさんの葬儀を 手伝う中でまたもや救われる。 人はどんな人と出会い、どんな関わり方をするか、 それによって人生は豊かにも貧しくもなるのだろう。
1投稿日: 2013.11.17
powered by ブクログ母から父にあてた手紙を千秋が読むとき、感情のクライマックスに至ったのは今だからだと思う。自分の大切な幾人かの人には読んでみてほしい。
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ湯本香樹実初読。凄く、凄く良かった。最後のお母さんの手紙の件は特に良かった。梨木香歩の『西の魔女が死んだ』と似たような雰囲気の作品ではあるけど、私は断然こちらのほうが好み。図書館で借りたけど、あまりにも気に入ったので即日文庫をお買い上げ。将来子供が生まれたら絶対に読ませたい本。久々に素敵な本に出会えた。また読み返したいと思う。2011/414
1投稿日: 2013.10.07
powered by ブクログヒーリング・ノベル。 小さい頃、ポプラの木が植わった庭のある家で、大家のおばあちゃんと過ごした主人公。時を経ておばあちゃんの死を知り、昔のことを思い出しながら、凝り固まっていた心をほどいていく。 人に希望を与え、想いを預かり、あの世へ行くというおばあちゃんの生き方が、とても素敵。 つらい思い出を超えることができるのは、他でもない自分しかいないのだよな。 しかし、小学1年生でこれほど記憶力が良いものかしら?思い出せるって、強いな…
0投稿日: 2013.10.06
powered by ブクログ久しぶりに読んでよかったなと思った本。 おばあちゃんが基本つぼだからなのかもしれないけど。。。 本来人が持ってるもの、その自分なりの表現の仕方を見つけたひとの話。 こういうものに触れる事ができたら、日本の自殺率はもっと低くなるきがした。 でも本来あるものの表現の仕方を知っているひとは少ないからどうしても触れる機会は少なくなってしまうんだろうな
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログ父親が事故死したことをうまく受け止められずにいる主人公と母親は、放浪していたときに庭にポプラの木が生えたアパートを見つけ、勢いで住むことになった。 大家のおばあさんから、死んだときに手紙を向こうに持っていくと言われ、父親への手紙を書く主人公。 手紙を書くことで、うまく受け止められない父親の死と向き合う。 その後、主人公は少しずつ学校に通えるようになり、看護師になることもできた。 ここまでだと、おばあさんの気の利いた提案により、少女が心を開いたというだけなのだが、18年後におばあさんの死を知らされた主人公が葬儀を訪れて驚くべき光景を目にするのだ。 光景がありありと目に浮かぶ描写と、ゆるやかな時間の表現と、物悲しい雰囲気の表現が上手で、すとんとストーリーの中に落ちることができた。
0投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ(1997.07.13読了)(拝借) (「BOOK」データベースより)amazon 夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。世界で高い評価を得た『夏の庭』の著者が贈る文庫書下ろし。 ☆関連図書(既読) 「夏の庭」湯本香樹実著、新潮文庫、1994.02.25
0投稿日: 2013.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
突然大切な人を亡くした母と幼い自分。お互い必死で掛け合ってないような日々の中で、幼い自分とお婆さんは、第三者から見たら嘘でしょと思うような、約束をした。 たくさんの人を救っていっただろうやり取り。 とても素敵な話でした。 ドラマも偶然見たのですが、ちょっと違うところはあるけれど、でも良いドラマでした。
0投稿日: 2013.03.23
powered by ブクログポプラの木のそばに立つ小さなアパート。 父を亡くした7歳の私は、まるでポプラの木に引き寄せられるように母とそのアパートに移り住んだ。 あれから18年。 幼心に怖かった大家のおばあさんが亡くなった一一。 「何でも、手紙が出てきたらしいわよ。」 18年という時を経て守られたひとつの約束。今は亡き愛する人へと綴った手紙一。 *** 電車で読んだのが失敗でした。泣きました。 「夏の庭」で有名な湯本香樹実さんの作品。個人的にはこのお話の方が好きです。 死というものをこれだけ身近に引き寄せて、なおかつその重みを丁寧に響かせるのはこの作家さんならではですね。他の作品も読んでみたいです。
5投稿日: 2013.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んだことあったのを忘れて再読。 おばあさんのような人が現実に近くにいたら、私も父の死をもっとうまく消化できていたんだろうか。 反抗期まっさかりで亡くした父には、言いたかったこと、言えなかったことがたくさんありすぎる。 渡せなくてもいいから、手紙を書いてみようかなと思った。 子どもが思う「死」とか、母娘の関係とか、結構リアル。 ちょっと暗い中、佐々木さん西岡さんの存在がうれしい。 『夏の庭』のほうが読後すがすがしくて好きだけど、これもあたたかい作品です。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
塾で教えている中学生が読んでいるという理由で、手にとった本(特にやましい理由はなし)。穿った見方で、ざっくりとしたあらすじをかけば、死んだ知り合いのおばあさんの力で、両親の呪縛から解放される、鬱病予備軍の主人公の再生の物語です。 しかし、冒頭の主人公が幼いころの回想。父の死でショックで一週間以上眠り続けている母の横で、鮭の缶詰(一生分!)をひたすら食べる主人公の女の子に涙!
0投稿日: 2013.01.21
powered by ブクログテレビでやっていて原作を読みたくなった本。テレビの筋書きとは少し違うけれど、なんだかほっこりしました。
0投稿日: 2013.01.12
powered by ブクログ哀しみに暮れる母と共にさ迷った千秋は、ポプラが植えられたアパートを見つける・・・。 そこで出会うおばあちゃんと住民たち。 この前に「夏の庭」も読みましたが、 湯本さんの描くおじいちゃん・おばあちゃんはとても魅力的です。 ラストはちょっと驚きました。
0投稿日: 2012.12.26
powered by ブクログよいものも、悪いものも、秘密というのは、どのように抱えていくべきなのだろう。 こんなふうに、やさしく溶かすことができるなら幸せだ。 湯本さんの物語は、子どもだけでなく、おとなも揺れているのが好き。
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ父を失った7歳の少女と大家のおばあさんの描写が素晴らしく、情景が強く思い浮かんでくる小説であった。 美しい人の心をそのままに表せる表現力に引き込まれた。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログやさしくあたたかい気持ちになるものの、決して甘えが無く、きれいごとで済むわけでもない。昔から好きな本。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ幼いときに出会った大家のおばあさん、18年後に彼女のお葬式に出かけていくと、おばあさんは色々な人の手紙を預かっていた。 あの世の人へ手紙を書くことによって、自分自身や周りのことを再認識する、それを後から読むことによって、いろいろなことが見えてくる。 じわっと、しみこんでくる作品。
0投稿日: 2012.08.31
powered by ブクログまた、お気に入りの本に出会ってしまった感じです。 このおばあさんのように、ちょっと怖くて、こだわりがあって、好きなものを沢山食べて、周囲の人へさりげない心遣いのできる、しかも気の強いおばあさんに、私もなりたいな・・・ そして、千秋が大人になるまで、 娘に反抗されても、嫌われても、一人で重い秘密を抱え続けていた千秋のお母さんも、ちょっと気になる存在です。
1投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ著者の“おばあさん”に対する考えが色濃く反映されていると思われる。 オチは意外と「ああ、そういうことか」といったものだが、 母親と娘とのわだかまりの氷解もおばあさんのおかげ。
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログ初めて読んだのは小学3年のときだったと思う。その時からもう何回も何回も繰り返し読んでいるが、何度読んでも泣ける。最後の母の手紙も泣けるが、おばあさんの不器用な優しさが心に沁みる。 わたしは何か嫌なことがあったり、疲れたり落ち込んだとき、この本を読んでおばあさんをはじめとする主人公のまわりの人の優しさ暖かさに助けてもらう。この本に出会えてよかったと、本当にそう思う。わたしの1番大好きな小説。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログ大きな抑揚はないんだけど、何か記憶に引っかかるものがある。 「え、私ここで泣いちゃう?!」みたいなシーンが2.3あった。 読書ブランクがあって、リハビリ用になんとなく手に取ったのが適切チョイスだった。
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログポパイみたいなしわくちゃのおばあさんと、小さい千秋とのやりとりが微笑ましい。 死んだ人に手紙を届ける仕事をするというおばあさん。 千秋は亡くなった父宛てに手紙を書いて、おばあさんに預ける。 父に手紙を書く中で、小さい千秋が抱えていた不安や焦りが、少しずつ解消していく。 母から父に宛てた手紙を読んでいたら、嘘や秘密が必要なときもあるということが、建て前とか綺麗事ではなく、現実的な問題として分かったような気がした。 ずっとひとりで嘘や秘密を持つことは苦しいけど、お母さんはその秘密をおばあさんに預けることで、少しは楽になったんじゃないだろうか。 縁起でもないけど、大切な人が亡くなったときにもう一度読みたい作品。
2投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ緩やかに時間が流れていく感じ。 すーっと心にしみこんでいくような感じ。 読んだ後あったかくて、しあわせな気持ちになりました。
0投稿日: 2012.05.30
powered by ブクログ私、この本は人生最期の瞬間に聞かれる「人生で出会った最も好きな本10」には絶対入る作品だと思う!笑 それくらい好きです。 謎めいていたことが最後すべて明かされて、そのあとちゃんと読者を日常の世界へと送り出してくれるところがいい。初めて読んだのは中1だけど未だにたまに引っ張り出しては読む作品。 小春日和の公園の木陰って感じの一冊。 優しい気持ちが買いたければ是非この本をご購入ください。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ湯本さんの作品は、豊かな老い方について、考えさせてくれる。僕も素敵な年寄りになりたいです。 この作品は、ちょっと意外な事実が最終盤に明かされることもあり、生きること、失うことを静かに考えさせてくれる。
0投稿日: 2012.04.25
powered by ブクログお父さんを亡くしたあとのお母さん、お母さんらしさを保つ余裕が失われて個人が浮き立っていた。 そんなところから引き込まれた。感情が緩やかに揺さぶられる小説。
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログこの人の老人と子供が出てくる話って好き。 「夏の庭」が結構良かったので、今回も読んでみようと思ったんだけど、 これも感動でした。 ここに出てくるおばあさんのイメージは湯婆婆のイメージ(笑) でも一見怖そうで意地悪そうでも、人の見てない所で人の事を思いやれる人って素敵だよね。(^^) この人の本、老人と子供以外が主人公の本も読んで見ようかな~?
0投稿日: 2012.04.04
powered by ブクログポパイみたいな顔をしたおばあさん。 でも、たくさんの人の手紙をちゃんと預かって、ちゃんとあの世へ運ぶ。 主人公を元気づけるためではなく、本当に手紙を預かっているというのがおばあさんの魅力だろう。 その魅力にたくさんの人が救われたのだとわかる最後の葬式の場面は、賑わっていてみんな楽しそうで、こういう死後を迎えたいと思った。 父親の真実によって、でも生きているんだから、と思う千秋の前向きになろうとする気持ちが、元気をもらえる。
0投稿日: 2012.02.15
powered by ブクログ子供の書き方がとても好き。静かで、眼差しが優しくて。文量も絶妙。お母さんと7歳の私が、ポプラ荘に落ち着くまでの出だしがとても印象的。大家のおばあさんと二人の住人と私の距離感も、好きだなぁ。
0投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログ幼いころの「自分の居場所」は大人になっても心の中に残る。人の「生」と「死」を通して「心の成長」を助けてくれるいろんな要素を含んだ一冊。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏の庭の作者の作品として 昔古本屋で買っていた作品。 秋になったので読んでみた。 夏の庭のシリーズ的なのをイメージしていたが 全然違った。 あえてシリーズっぽい名前にしなくってもいいのにと思ったり。 おばあちゃんの手紙を届けるって話 ちあきを助ける嘘という形で終わるのかと思ったら みんなの手紙を届けていた。(ちょっと残念) おばあちゃんのきついけれどあったかいところとか 住民のそれぞれのキャラクターとか 好きでした。
0投稿日: 2011.11.02
powered by ブクログ湯本香樹実さんの本は「夏の庭」しか読んだ事が無かったのだけど、友達のブクログからこの本のことを知って、実家から送ってもらいました。 途中で止められず、一気に読んでしまいました。 コーポポプラの住人たちや庭の描写もとても良くて、状況が目に浮かぶようでした。 大事な人に届けて欲しい手紙、自分も書きたくなりました。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログ父親を亡くした小学1年生と母が大人になってゆくお話。小学生にしては神経質すぎる私(自分では至極まっとうに考え生きているのだけれど)がポプラ荘のおばあちゃんとコミュニケーションをとってゆく。 ここまで書くとおばあちゃんはすごくやさしそうなイメージになるけどぜんぜん逆。どっちかっていうとポパイに似てるいかつげな感じ。 中身もいかつい。 かと思いきや、大きい意味でやさしいのだ。 居間に放置してあるバナナと、父にお供えしたバナナが同じように黒ずんでゆくのが許せなくて、その裏にはお供えだから父がいるなら食べた跡があるとか、いっそ腐らないとかなにかがおきなくちゃ信じられない。それを口に出して言えたのはおばあちゃんのおかげである。 ほんとうにいじらしい子ども。 一方で、成長してしまった私の人間不信が、ひとりで父に会いに行った女の子の必死さ、我慢強さによってちょっとほどけてくるところも好き。 イエス様に父を重ねたり、でも父からその全能感を取り外して再び父を父と見るようになるところも好き。 私の心の動きを丁寧に追って、でもその動きはよいとか悪いとかそんなことは言ってなくて。でもこんなにさまざまなことに思いをめぐらしながら成長してしまった私がつまずいてしまっているのが当然な感じもしてしまう。 そんな流れでクライマックス。 ある事柄について、残された人は受け入れ方を選ぶしかないのがつらいけど、でも私と母は違った方法でも受け入れようと努力していた。 生きてこそ、だよね。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ文字がだんだん溶けてきて、色や音やにおいや手ざわりになって脳みそに入ってきました。でも、せっかく入ってきたのに、涙や鼻水になってまた出ていってしまいました。 つらい時に自分が一番つらいと思っていると、まわりの人をもっとつらくさせてしまうんだろうな、きっと。
0投稿日: 2011.10.16
