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最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―(新潮文庫)
最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―(新潮文庫)
O・ヘンリー、小川高義/新潮社
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総合評価

9件)
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    翻訳の語り口の癖が強く、若干読みづらさはあるものの、基本的に全ての物語にしっかりと話が落ちるため安心して読むことができる。表題作かつ最も有名であろう短編の一つ「最後のひと葉」はラストシーンの美しさもさることながら、貧乏な画家志望のレズビアンカップルを偏屈な老人が命を賭けて救う物語だというのは解説を読むまで気づかなかった。それはある種のダンディズムでありながらも二人の生き方を阻害するものではなく、加えて軽薄な美に対する徹底した現実として写実的な「ひと葉」が残るというオチも素晴らしい。そういう視点で読んだことはなかったので再読は非常に勉強になった。 他には覚悟した因果応報である「ブラックジャックの契約人」と、犯罪者に金の借りがある男が土壇場で思いついた妙手でひっくり返す「高らかな響き」引退した凄腕の金庫破りが善性を発揮する「更生の再生」がO・ ヘンリーらしいドラマティックなクライマックスがあってとても面白かった。

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    投稿日: 2025.11.18
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    優しくもほろ苦く、時に苦い気持ちにもなるO・ヘンリーの短編集第二弾。 表題作含め、1冊目よりビターなお話が揃っている印象を受けた。 → 特に好きなお話 「金銭の神・恋の天使」石鹸会社で巨万の富を築いた男と、その息子が恋する相手とのなれそめのお話。粋なオチが最高!!好きだぁぁぁ! 「心と手」オチが最高。読み返したらニヤニヤしちゃう。 「更生の再生」(旧訳「よみがえった改心」)ジミーも好きだし、ベンー!!ルパン味があって最高。→ 今回はハピエンじゃないお話も多くて、物語としては面白いんだけどなかなかビターな感じ。 「ブラックジャックの契約人」や「ある都市のレポート」あたりは、仕方ないんだけど、やるせないなぁ……って思いながら読んでた。 「最後のひと葉」もだよね。誰かが犠牲にならなきゃならない辛さ、みたいな

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    投稿日: 2024.05.23
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    賢者の贈り物をちゃんと読んだこと無かったので、 今更ながらオー・ヘンリー読んでみた。 翻訳書や古い本って、どうも読みにくくて疲れると思ったけど これは読み易かった。 たまにオチが解らなくてネット検索したりしたけど…。 どれも面白い、人生の教訓みたいな短編で 時代や国が違っても、理解できるし共感できる。

    1
    投稿日: 2023.08.27
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    スーとジョンジーが絵のスタジオを持っていた。……八番街の「デルモニコズ」で定食の出る時間に知り合い、芸術、チコリサラダ、ビショップ袖の趣味がピタリと一致していたので、共同のスタジオを構えることになった。 スーが肺炎になり、医者が何でもいいから心残りになってくれるものは?たとえば男とか の問いに 「男?」スーは口琴をくわえて弾いたような声を出した。「男なんてものはーあ、いえ、 先生、そういうことはありません」 (小川高義 訳) 「恋人ですか?」スーがあいまいな口調で答えた。「恋人なんて、そんなばかばかし…… あ、いえ、いません」 (金原瑞人 訳) 「恋人?」スーの声には軽蔑するような響きがあった。「それほどの価値のある男なんて……、いえ、それはともかく、彼女には恋人なんていません」 (千葉茂樹 訳)                                               スーは、ジョンシーが好きよね。 子供の時には分からなかったけど、確かに、 スーは、ジョンシーが好きよね。

    1
    投稿日: 2022.07.10
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    「最後の一葉」「騎士の道」「金銭の神、恋の天使」「ブラックジャックの契約人」「芝居は人生だ」「心と手」「高らかな響き」「ピミエンタのパンケーキ」「探偵探知機」「ユーモリストの告白」「感謝祭の二人の紳士」「ある都市のレポート」「金のかかる恋人」「更正の再生」を収録。 訳者のあとがきでは、訳者がどうO・ヘンリーを読んだか、また、訳に当たっての苦労などがつづられており、面白い。

    0
    投稿日: 2020.12.17
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    新訳で印象深かったいくつかの言葉が変わっているのに気づきました。言葉選びに気を配っているのが伝わってきます。ここに収録されているものは、すんなりとオチをわからせてくれないものも多い気がします。読み返してああ、そういうこと!とじわじわとこみ上げてきた話もありました。好みは「心と手」「ユーモリストの告白」。ラストの「更生の更生」は題名が変わってますが「よみがえった改心」。これは再読でもやっぱり好き。新訳のほうがテンポもいいと思います。久しぶりのO.ヘンリー、堪能しました。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    先日 乃南アサ氏の短編集を読んでいて、最後の結末の意外性に、ふと、数十年前の大学時代、英米文学で、オー・ヘンリーの本を読んだ事を思い出した。 そして、すぐに、この本を手にした。 人間の人生をどこか冷めた感情で、書き表しているような、そして、味方を変えると、何と面白いものとか、愚かしい事とかに見えたり、どんでん返しのような作品にしている作者。 日本の時代にしたら、明治時代の人であるオー・ヘンリーは、銀行の出納係であった後横領罪で逮捕されているのだが、、その後短篇を沢山著したと、聞いているが、、、この人の人生は、本のように、不幸に見えて、しあわせだったのかな~と思いつつ、こちらも昔を思い出して読み終えた。

    1
    投稿日: 2018.05.07
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    2017/08/18/Fri.(ブックオフにて中古で購入) 2018/02/26/Mon. 〜04/05/Thu.

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    投稿日: 2017.08.18
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    何十年ぶりかに再読してビックリしたのは「最後のひと葉」の記憶が違っていたこと。しかも肝心な陰の立役者の存在がすっぽり抜けており、恋人同士だけで構成されたお話だと思ってました。実はこんなにも素敵なお話だったとは!就寝前にホロリとしちゃいました。他には「心と手」「更生と再生」が印象的。世の中まだまだ人間捨てたもんじゃないな〜と思わせてくれます。引き続き3冊目を読みます〜。

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    投稿日: 2016.04.14