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城塞(中)(新潮文庫)
城塞(中)(新潮文庫)
司馬遼太郎/新潮社
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総合評価

42件)
4.0
8
22
7
1
0
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    大坂冬の陣、和議、そして外濠、内濠まで埋め立てられて要塞としての価値がなくなった大坂城。何とも物悲しい。 微に入り細に入り抜かりない、家康の策略描写に圧倒され、最後の最後まで熱中できました。家康、本当に恐るべし。淀君、秀頼、幸村の人物像も記憶にしっかり残り、この時代に興味のなかった自分自身の変化にびっくりしています。豊臣方と徳川方の内部事情をあれこれ考えていた、小幡勘兵衛の存在も忘れられません。 司馬遼太郎さんお得意の余談も楽しめました。 ・秀頼は書道に明るいが、家康は文字が下手。 ・家康、セルバンテス、シェイクスピアは同時代人。3人とも1616年4月に死去。

    21
    投稿日: 2025.05.28
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    中巻では、真田幸村が九度山から出てくるところと、真田丸の前に敢えておとりとしての笹山を残しておいたくだりが鳥肌が立った。 2024.06.09読了

    0
    投稿日: 2024.06.09
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    大坂方の中枢にいる大野修理は、この土壇場にありながら、戦略より政略でいこうとしていた。豊臣家の威光がなお、有効だと信じて。「不幸な計算ちがい」(p266)である。 この大坂方のおバカさんを利用することで、狸おやじである家康の本領が発揮される。冬の陣の和睦の席で、なんと家康は本多正純(上野)に対して「上野も修理にあやかれ」(p522)と修理をたてにたてた。戦国を生き抜いた一代権力者におだてられ、修理は「一大感動を発してしまった」(p523)。もちろん大ウソである。しかしこれが、家康の大いなる布石。バカを中枢に留めておき、真田幸村らの意見が通らぬようにする策略だった。 家康の意図通りになる大坂方。その中枢を見届けたスパイの小幡勘兵衛は「愛想がつきた」(p581)。ここまでアホだとは…である。いくら有能な部下を抱えても、上がバカなら同じこと。日本型組織の現実を見せつけられるようで、生々しい。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    真田幸村や後藤又兵衛の活躍、そして小幡勘兵衛目線の大坂冬の陣が終わり外濠を埋めてしまうところまで。 家康の狡猾さが凄まじい、、、

    4
    投稿日: 2023.12.19
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    読みやすさ ★★★★★ 面白さ ★★★★★ ためになった度 ★★★★ 大坂方の愚かしさと徳川方の用意周到さ、現代でも人の波にもまれて生きていくさいの参考になる。

    0
    投稿日: 2023.07.16
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     大阪冬に陣が終わり、徳川家康は策略を尽くして大阪城の内堀までを埋めてしまう。その様子を徳川方、豊臣方の両方の立場ら見てゆく。上巻は時代小説のような雰囲気も少しあったが、中巻ではあまりそれはなくて、歴史小説の雰囲気。

    0
    投稿日: 2023.07.11
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    大阪冬の陣の前夜から合戦後まで。 続々と入城してくる真田幸村、後藤又兵衛他牢人達のエピソードが面白い。 徳川の間者になりきれない小幡勘兵衛をうまく語らせている。

    0
    投稿日: 2023.05.13
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    クオリティとしては司馬遼太郎の全盛期とも言える。小説における小幡勘兵衛の立ち位置の危うさが、かえって良いスパイスと言える

    0
    投稿日: 2022.11.29
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    ★評価は読了後に。 何回も書きますが、家康嫌いやね、この作家。 この作家にとって爽快感がないということなのか、ちょっと悪意さえ感じる描写が続く。 でも人によっては同意しないんではないでしょうか?政治ってそういうもんでしょ?と考える方々もいらっしゃるような気がしなくもなく。

    0
    投稿日: 2022.09.06
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    大坂方の牢人それぞれの境涯、そして魅力が順番に書かれていて、なるほど、、、と思いながら読みました。関ヶ原が及ぼす大きな運命の分かれ道がわかりました。 その後の鴫野、今福、真田丸の戦いで、木村重成、後藤又兵衛、真田幸村を尊敬しました。一方、優れた人材を重職につけない大坂城権力の偏りは歯がゆかったです。 今まで大坂冬の陣は夏の陣より知らなかったので、読んでよかったです。

    0
    投稿日: 2022.04.10
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    合戦とは、文字通り外濠を固めてから、一気に畳みかけるものである。 家康は自分が生きているうちに、何としても大坂を責めたかった。そのためには如何なる陋劣な手でも使った。 後世、家康に暗い印象が付き纏うのは、やはりこの時(人生の最晩年)においての、大坂の陣によるところが大きい。 悪逆非道なやり方をしている。 そして、豊臣家はまんまと騙されていくのであった。

    0
    投稿日: 2022.01.04
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    大坂城攻略の執念に燃える家康の言動を〝戦いというよりも極めて犯罪の色彩が濃く、これを犯罪とすればその犯行計画は精密を極めた〟と語られる凄まじいまでの悪辣非道ぶりは、大阪冬の陣の講和条件とした城の外濠(三の丸)を埋めるにとどまらず内堀(二の丸)まで埋めるといった、豊臣滅亡に大手をかける比類のない悪人芸を披露する家康でした。関ケ原で空しく敗れた真田幸村、後藤又兵衛ら豊臣恩顧の武将の覚悟は、城外で死に場所を求めて華々しく散ることでした。豊臣の衰退は淀君の傀儡が起因であり、おのずと崩壊する定めにあったと・・・。

    4
    投稿日: 2021.04.09
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    2020/03/07読了。 司馬遼太郎がまとめた、大阪冬の陣/夏の陣の話をまとめた本。 中では、戦争の準備をし、冬の陣を経過し、和議をして堀が埋められるまで。 引き続き、徳川家康の老獪なやり方と、淀殿の現実逃避と、大阪城にいる人間がそれを説得できない、それぞれの立場を浮き彫りにしている。

    0
    投稿日: 2020.03.08
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    冬の陣終了まで。 徳川家康の卓越した心理術と忍耐力が随所に感じられる。司馬遼太郎は余談が多いのが少々難点。

    0
    投稿日: 2020.02.20
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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。 様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

    0
    投稿日: 2018.03.13
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    真田幸村登場から、大阪冬の陣、そして夏の陣に差し掛かるまでの中巻。この巻から読み始めてもあまり違和感なく楽しめそう。 作者が豊臣方の目線で描いていることを差し引いても、家康の上方への謀略とそれに伴う“むごい仕打ち”が凄まじい。既に寿命がつきかけている年齢に達しているとはいえ、跡取りのため、近親のため、徳川100年のための執念。悪名間違いなしの騙し行為を知り、家康を悪い意味で思いを新たにしました。 物語の中で唯一中立的な思考で登場する曲者、小幡勘兵衛の思考も読者目線で興味深いし、幸村の痛快な知略、後藤又兵衛の大らかな言動も人生訓となりそう。 豊臣方の淀殿始め女史共の不甲斐なさと、それぞれの人物像が際立ち史実ではあれ、人物群像劇的な読み物として完成されたストーリです。

    0
    投稿日: 2018.02.04
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    牢人達が大坂城に集いだすところから、冬の陣が終わって和議が成るまでの話。 上巻に続き政治的な人々の動きが中心に描かれている。 誰がどういうつもりで行動したかが丁寧に書かれており、それらの上で事態が動いて行ったのだというのが分かる。 戦のシーンは映像では見せ場として派手に演出されるが、本作ではむしろさらっと描写されている印象。が、その戦の成り行きもまた、一人一人が様々に考え動いたという視点から見せてくれる。 上巻で主人公役をしていた小幡勘兵衛は、流石に有名な牢人・大名達の前では出番を減らしていた。 意外にも牢人集の中で比較的出番の多かった真田幸村や後藤又兵衛ですら、中心的になるような描き方はされていない。家康が中心と言えば中心になっているのだが、全体的に双方を広く見ていく形が逆に馴染みやすかった。 作中で何度も「家康は悪辣だ・現代では評判が悪い」というようなことが出てくる。確かに義理や道理を無視した行いは目立つし、狸などと言われているのは知っているが、現実の実感としてそういった意識は無かった。なので、そういうものなのだろうか?と再確認するような気持で感覚を無理矢理合わせにいっている。 作者が家康を悪人に仕立てたいという訳では無かろうと思うので、となるとこれが書かれた当時家康はそんなにも評判が悪かったのだろうか…(笑)

    0
    投稿日: 2018.01.13
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    いよいよ大坂冬の陣。真田幸村、後藤又兵衛ら大阪方の武将が揃い、いざ決戦。のはずだが、本書で語られるストーリーの多くは、家康による謀略中心。家康にとって一応、主人である豊臣家を潰すことは、後世の汚名につながる恐れがある。単純な軍事力で勝敗を決めるわけにはいかないのだ。家康が見ているものは、目の前の大阪城ではなく、終戦後の徳川統一のビジョンだ。 はるか先を見ている家康に対し、豊臣家は現実すらまともに見ようとしない。淀殿、大野修理、浪人たちが都合のいい状況を選択して、意見がまとまらない。 真田幸村など、やる気のある優れた武将たちが揃っている大阪方は局地戦では勝利するも、その小さな勝利を全体に波及させることができず、結局は家康の謀略に押し切られる。力のある兵士がいても、それを使いこなすリーダーがいなければ、敗北してしまうという当たり前の組織論だ。 かくして、家康は休戦と城堀の埋立てを勝ち取る。ようやくわかったのだが、この作品は徳川家康というダークヒーローが主人公だった。

    0
    投稿日: 2017.11.24
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    秀頼、淀殿を挑発して開戦を迫る家康。大坂冬ノ陣、夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して豊臣家滅亡の人間悲劇を描く。

    1
    投稿日: 2017.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大坂の冬の陣・夏の陣を、戦が始まるきっかけから大坂城落城まで描いた歴史小説。 2016年大河ドラマ「真田丸」の予習として読んだ。 主人公は小幡勘兵衛という牢人で、後に軍学者となる人物。彼は、戦の表舞台には立っていないが、徳川方の間諜として豊臣方に入り込んでいた人物であるため、両者を行き来しつつ狂言回しとして物語を進めていく。でも、途中で時々、全く登場しなくなり、誰が主人公だっけ?となることも。司馬小説ではよくあることだけど(いわゆる「余談だが現象」)。 たまに勘兵衛が、恋人お夏のために豊臣方に肩入れして徳川を裏切りそうになり、その場面だけはグッとくるものがあるのだけど、最終的には打算と私利私欲で動く人物なので、途中からはそんなに感情移入は出来ない。 それ以外の、戦の表舞台に立つ登場人物は以下の人達 豊臣:淀殿、豊臣秀頼、大野治長、真田幸村、後藤又兵衛、片桐且元 徳川:徳川家康、徳川秀忠、本多正純、本多正信 どの人物も、何かしら足りないところや汚いところがあって、他の司馬小説の主人公(竜馬・高杉・土方・信長・秀吉ら)みたいに純粋にカッコいいと思える人はいない。でも、その人間臭さこそが、司馬さんが群像劇としてこの小説を描いた意味なのだろう。 そして、女優で歴女の杏さんが本の帯か何かで書いていた、『最強の城も、人間や組織次第でこうも簡単に滅びるのか』みたいなことが、この小説の一番のテーマ。最強の城と、実戦経験豊富な現場担当者。これらが揃っていながら、なぜ大坂城は落ちてしまったのか。上に立つ者が世間知らずでマヌケだったから、なのだろうけど、その一言だけでは片づけられない、数々のボタンの掛け違いによる失敗から学ぶことは多い気がする。 以下、印象に残ったエピソード 片桐且元の豊臣方から徳川方への転身 - 豊臣を裏切る気持ちは無かったのに、家康の策略と豊臣上層部の疑心暗鬼から、やること全て裏目に出て、転身せざるをえなかった片桐且元。豊臣への忠誠心は誰よりも強かったはずなのに、最後は大坂城へ向けて大砲を打つことまでさせられた彼の心境は、言葉に出来ない。人と人との些細な擦れ違いから、人生を狂わされてしまうこともあるのだ。大河ドラマ「真田丸」小林隆さんの悲喜劇入り混じった演技も、印象深かった。 大坂五人衆集結 - 真田幸村、明石全登、後藤又兵衛、毛利勝永、長曾我部盛親ら五人衆。戦う場所を欲して、家の再興、キリスト教布教許可など、各々の理由を持ちつつ大坂城に集まって来て、団結して戦いに臨む。大河ドラマと並行して読んでいたため、映像とシンクロしてワクワクして読み進めた(負けるのは分かっているのだけれど)。 犯罪者家康と、純粋な豊臣方牢人たちとの対比 - 司馬さん曰く、徳川家康の大坂攻めは戦争というよりも、本質は「犯罪」(主家である豊臣家に対し、騙したり、約束をすっとぼけたり、内部分裂させたりしたから)。家康をとことん悪人に描いているが、それは彼が「後世にどう思われるか」という発想が無かったから、との解釈。一方、真田幸村・後藤又兵衛ら大坂方牢人は、豊臣が滅んだら他に頼るものが無いわけで、自然、死を恐れず武名をあげ、後世に向かってよき名を残すことに純粋に研ぎ澄まされていくようになる。それぞれの生き方の違いだったのだろう。

    0
    投稿日: 2017.02.16
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    大阪冬の陣がメインの中盤、真田幸村、後藤又兵衛を中心とする浪人たちと、大坂城内の譜代家臣たちとの関係と大坂城を仕切る女性たちの心理描写が面白い。家康はその状況を逐一情報を入手し、幕府を安定化せるために策を巡らす。 大御所と言われるだけのことはあり、判断根拠が卓越している。 幸村も家康もどれだけ情報を入手できるかが、勝敗のカギを握ることを知っているが明らかに、規模が異なる。ただただ面白い…

    0
    投稿日: 2017.01.13
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    中巻読了。 真田幸村の大坂城入城から、大坂冬の陣。 城内しか世間を知らない女官たちが、淀殿の感情の勢いに任せて政治を行ったって、うまくいくはずはないよなぁ。 ロジカルシンキングの必要性を改めて痛感。それにしても、徳川家康のタヌキ親父のずるがしこさ。うまいよなぁ。

    0
    投稿日: 2016.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ところが」と、昌幸が言う。 「この軍略は、わしというこの浮世で評価のあるものがやってはじめて成功するのだ。軍略というものが碁や将棋と違うのは、それをおこなう者の信用によって敵や世間の風むきが微妙にかわるというところにある」 「左衛門左(幸村)は」昌幸はさらに言葉を続けた。 「とうてい、この軍略をおこなえない。まず大坂中の者が、そなたの才を信用せず、そなたの申すがように動こうとはしない。人間というのは過去から現在までの世間における履歴で事をなせるのだ」と、いった。この点、幸村というのは世間ではほとんど無名の存在にちかい。たとえかれが昌幸を凌ぐほどの才があったところで、世間はその実歴を知らず、またげんに、幸村の戦功というのはすべて父の盛名にかくれて、世間の記憶の中では無いにひとしいのである。

    0
    投稿日: 2016.07.06
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    1614年後半の大阪冬の陣の物語。 老獪・姑息な家康、癇癪持ちの淀君、調子ものの織田有楽、英雄的な真田幸村、実は聡明な秀頼、無能な息子の秀忠、器が小さい大野修理というキャラクターが際立つ記述がされている。

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    真田幸村、後藤又兵衛などの活躍は痛快だが、大将が淀君では勝てる戦も勝てず、家康の老獪さと豊臣家の無能さが際立っていた。

    0
    投稿日: 2015.06.20
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    大阪冬の陣を中心に描く中巻。真田幸村や後藤又兵衛の活躍が虚しく、あっけなく和睦となってしまう。 徳川家を守るために徳川家康の暗躍ぶりは、凄い。狸親父の本領発揮というところか。関ヶ原の戦いで敗戦して、豊臣家官僚の質が大きく低下してしまったことも大きな原因の一つ。徳川家康の敵ではなく、負けるべくして負けたという印象だ。

    1
    投稿日: 2013.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     真田幸村が登場し、大坂冬の陣がえがかれる中巻。  武士たちは己のために自分の居場所を決め、行動している。  様々な価値観のもとで動く武士を1つの軍としてまとめ、全体として動かすのが大将の仕事。  大将によって、大坂冬の陣の勝敗は決まった。  秀頼が大将として機能すれば、この戦の結果はかわったかもしれない。  歴史の話だけでなく、どんな場面でもトップによって組織が大きく変わることはあると思う。  トップが有能である事、それにはトップが自分自身を知り組織の人間を知り尽くしているという事が必要なのだと思う。  決して、目立つトップが有能という事ではない。トップ自身が苦手な事は得意な人間にふるというのもトップの力。  組織の1人1人の性格や能力をいかし、うまく使っていくことができれば、きっとその組織は最大の力を発揮する。  徳川家康は、そういうトップだった。だから、徳川が主筋であるはずの豊臣を滅ぼすという、あぶなっかしい計画を進めることができ、成功させる事ができた。  真田幸村の真田丸。名前は知っていたが、この小説で初めてその機能を知った。  幸村もまた、己を知り己を生かすためにこの戦に出た。  彼は恩賞を求めていたわけでもなければ、豊臣の勝利への固執もない。ただ、自分自身の力を試し、結果を残すために豊臣家へ戻った。  次は下巻。  歴史的な結果は有名で、読まなくても分かる。  それを司馬遼太郎がどういう始点からどうえがいていくのかが楽しみです。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    徳川の狸に狐、外様の保身、淀殿のヒステリー、豊臣方のマヌケさ加減など読んでて気分が悪くなる。真田幸村や牢人達、瓦や石を投げて戦う足軽の女房達、後藤又兵衛らに影響されて少し成長してる秀頼などは読んでて救い。それにしても、淀殿を含めて織田家ってろくな奴おらんなぁ・・・。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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     徳川方の間諜、勘兵衛を通して大阪夏の陣のドタバタ劇を描く。関が原では石田三成の西軍に味方した大名は領地を奪われることになる。だが、大阪城には淀殿と秀吉の子、秀頼が公家化した様子で侍女と生活をしている。将来にわたり火種になり得る秀頼を、亡き者とする計画を立てる家康であった。  難航不落の大阪城の堀を埋める過程では、大阪側の軟弱化した様子とは対照的に家康の執念が凄まじい。二代目将軍秀忠の凡庸さにあきれる家康と、実は愚鈍ではない秀頼の対比が面白い。家康も高齢のため徳川幕府の将来を憂い、本当の敵はいつ尽きるともしれない己の寿命であると言い切るところがブラックジョークである。

    1
    投稿日: 2012.06.18
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    一気に読み進める。 大阪冬の陣終了。 この城塞は司馬戦国4部作の最後らしい。 そうとはしらず、ばらばらに読み進めてはいるが、 国盗り物語、新史太閤記、関が原、そして城塞。 この中で新史太閤記がまだ未読である。 それにしてもタイトルの城塞。 今タイプして気づいたが、城砦ではなく城塞なのだな、というのがこの中巻を読んで思う。 中国語でいうと塞車で渋滞。 そのあたりの言葉使いの巧さがある。 賽の意味もっと違うのがあるのかもしれないが。

    0
    投稿日: 2012.04.30
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    次の時代を想像させる秩序だった徳川方と戦国時代の乱雑さを想像させる大坂方。見事なまでの対称性。そして、この大坂方の牢人たちが面白い。身の保身に汲々とする徳川方に対し、牢人たちは死ぬことを恐れない。金も命もいらず、ただ己の器量を世に問うために戦う。まさに「この時代の多くの牢人どもは、命を賭け物にするくらい、平気なのである」

    0
    投稿日: 2012.02.27
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    真田幸村、後藤又兵衛などをかかえるものの、女に権力を握られているがために滅んでゆく大坂側の哀れさが感じられる。もし、秀頼に発言力があったら、どう歴史が動いていたのだろうか、要所要所の場面で妄想を描きながら、読み進めることができ、非常に楽しめる作品の一つであると思う。

    1
    投稿日: 2011.06.26
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    「城塞 中巻(司馬遼太郎著)」読了。 とうとう、大坂冬の陣が開幕。「太閤記」「関ヶ原」などの同じ中世ものと比べ、戦いに至るまでの心理戦がやや冗長な感がした。豊臣方のいかなる行動にも謀略をもって叩きのめす家康は苛烈である。しかし、信長と秀吉の世が去るのを辛抱強く待った家康の執念だろう。 以下に興味深かったくだりを引用するが、どれも家康の老獪さがあらわれるものばかりである。家康の人間像は賛否分かれるところであるが、私はこんな家康は好きである。 ・家康は片桐且元に、大坂城絵図の中に秀頼・淀殿の居室辺りに朱点を入れさせた。が、家康はその程度のことを且元に期待したのではなかった。且元に朱点を入れさせたのは、且元という男のひたいに共犯者としての烙印を焼きつけておきたかったのである。家康の政治的配慮は、まるで密図でも仕上げているように筆が細かかった。 →秀頼・淀殿の居室を聴き、家康自身が朱点を入れるのとは重みが違う。裏切らせた男に自ら記載させるところが家康の老獪なところ。 ・家康がずっと憂え続けているのは倫理的課題である。秀頼は家康の主人であった。家康には秀頼への忠誠心はかけらもないにせよ、形だけでも主従である以上、家康が主人を討つということになる。家康は世間に対し、できるだけそう印象されることを避けようとし、悪いのはすべて秀頼であり、秀頼からさきに喧嘩を吹っ掛けたという具合に印象されるよう事を運んできた。(中略)となれば、唯一の方法は津々浦々の大名を一人残らず共犯者にしてしまうことであった。譜代グループ、もしくは忠誠グループだけでこのことをやらず、あらゆる大名を動員して秀頼屠殺の仕事を手伝わせる。これなら後世文句のでようがないであろう。 →後世の世間を意識した家康らしい巧みさである。万事抜かりない家康がここでも見られる。 ・家康という男は、若年のころから加持祈祷や陰陽道といった超自然の存在を信ぜず、おのれひとりが工夫した合理主義のみに頼ってきた。 →司馬氏は家康をやや批判的に書きつつも、歴史上の勝者は観念論者ではなく合理主義者であることをここでも主張している。この点が、私が司馬作品を好きな理由なのかもしれない。 ・「わしの名を書かさなければならない。秀忠の名ではまずい」 →大坂冬の陣後の徳川・豊臣の和議のための誓紙の宛先の話である。通常通り考えれば、徳川方は現将軍である秀忠ということになるだろうが、秀忠対秀頼の誓紙では公約の有効期間が長すぎ、70歳を超えた家康とならば、家康の死後、秀忠が大坂城を再攻撃するとき「あの誓紙の宛先は亡父の名だから無効である」と言えるためである。現代のビジネスでも誰の名前で文書を発出するかで、重みやその後の効果が変わってくることがある。自らの寿命を考慮しながら公約の有効期間を予測するとは、家康、実に周到な男である。

    0
    投稿日: 2011.06.02
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    すごく…歯がゆいです… 何はともあれ後藤又兵衛の高スペックぶりに驚く。翻って真田の報われなさといったら…

    0
    投稿日: 2010.12.23
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    何となく、知ってはいたけど歯がゆい展開です冬の陣。やるせなくて後に脱力感に苛まれる。あるある、坂の上〜読んでた時にも感じたよ。

    0
    投稿日: 2010.06.02
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    幸村が城や領地などの失うものがなく、最後の花として死に場所を大坂の陣に選んだという1文を読み、とても幸村に興味を持ちました。 http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51041933.html

    0
    投稿日: 2010.04.29
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    上巻から面白いんけど、大好きな牢人衆が入城するこの巻から。 大阪城は醒めたくない夢が詰まっている。 真田父子と毛利勝永はいいなあ。 あと、陰謀巡らす家康がかっこよすぎるw

    0
    投稿日: 2009.08.02
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    いろんな後姿が人間らしく描かれていた。 もちろん好きな奴も嫌いな奴もいたが、 それぞれの思惑と行動、結果を読み取ることが出来た。 内容的かイライラすることも多かったが、 それも歴史の一片として心に残しておきたい。

    0
    投稿日: 2009.01.22
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    息子・秀忠に対する苛立ちや自分の年齢への焦りだとか…。それにしても家康は全力で徹底的に豊臣潰しを計っている!70を越えた老人とは思えない凄まじさです。大阪方上層部が策もなく右往左往してるだけに、家康の凄さに目眩。さすがです。

    0
    投稿日: 2008.08.03
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    【メモ】冬の陣・牢人衆(真田幸村、後藤又兵衛、長曾我部盛親)と城内(大野修理、織田有楽、木村重成)・鴫野今福、真田丸・和睦・外濠を総濠

    0
    投稿日: 2007.10.18
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    幸村きたよ幸村。あと盛親。 ぶっちゃけBASARA関連武将が見たくて読んでます(ええ カッコイイカッコイイ…!

    0
    投稿日: 2007.10.08
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    真田幸村を上中下巻通して追跡する読み方も最高にしびれますよ。怯えている徳川家康の描写との対比が見所。

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    投稿日: 2007.06.16