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ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説 7巻
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説 7巻
久美沙織、阿部ゆたか、堀井雄二/スクウェア・エニックス
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総合評価

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     Jコミ読了。  阿部ゆたか先生による小説のコミカライズ作品。ドラゴンクエストシリーズの前身たる物語。人間が主役ではなく精霊や妖精たちが住まう国イデーンが舞台。そのイデーンを支える5大家の火の一族の長の娘のルビスと大地の精霊と人間のハーフであるディアルトの絆を描いた作品です。  妖精や精霊の国といってもそこは人間と同じく神の寵愛を受けているゆえの傲慢さや高き血に縛られている一族の醜さを描いています。主人公ディアルトの従兄弟でプライドの高いダトニオイデスやヤンキー思考の稲妻の男クリプトなどはそんな世界の縮図ともいえる敵だったのが印象深いです。  そんな中世ヨーロッパみたいな人間模様のなか種族の壁を超えて愛を育み頑張る主人公ディアルトとルビスのふたり。こんなミュージカルみたいな恋をしてしまったらそのあと自分の愛する人の生まれ変わりを女神として守っちゃうよなと思わせてくれるほどラブラブでした。  ロトの魂の根本たる物語なだけに勇者としての優しさや勇気をしっかりと描写し、勇者は愛のために闘うんだというメッセージが見える面白い作品でした。

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    投稿日: 2013.02.17