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時刻表2万キロ
時刻表2万キロ
宮脇俊三/河出書房新社
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総合評価

29件)
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    今はない路線もたくさん出てきて、それらを苦しみながらも楽しく計画して実行して、失敗したり、見事につないだり、うらやましいです。家族も同行するときあってもいいのになあ。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    自分が小学5-6年生の鉄道大好き少年だった頃に読んだ本書を30数年ぶりに再読した。筆者は時刻表を愛読し、国鉄全線を完乗するのだが、意外にマニアックな記述は少なく、むしろ沿線の風景や乗客の様子などの描写が多いため、(時刻表に関すること以外の)目線は一般の我々に近く読みやすい。青函トンネルも瀬戸大橋もない時代の旅の記録を約50年後の現在に読むのは、タイムトラベルで過去に行くような読書体験だった。特に気仙沼線の柳津─本吉間が開通した際の志津川町(当時)での歓迎の様子は、2011年の震災による被害を知った上で読むと非常に心が痛む。その他、本書で紹介される様々なローカル線が現在ではどうなっているか確認しながら読み進めるのは非常に興味深かった。

    0
    投稿日: 2025.08.28
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    本の薄さに比して字の小さなボリュームたっぷりの時刻表の旅だった。綱渡りのような乗り継ぎや、うっかり寝過ごしたために想定外の美しい風景に出会ったりと、国鉄全線の完乗を目指した、時刻表を駆使した旅の紀行文。 私は鉄道ファンと言う訳ではないが、この著者の文章は読んでいて引き込まれる。ほとんど感傷的な気分などは書かず、かと言って冷たい訳ではなく車窓の美しい風景を知識とともに書き記す。見たままの事実を並べただけで書き手の意図が伝わるような、クスッと笑える部分も多い。 今の時代では書くと問題のありそうな描写も多々あるが、今の時代も書かないだけで気持ちはそうなんだよなー、なところが楽しい。 全線完乗した後の著者は張り合いがなくなったらしいが、このボリュームある本を休み休み半年ほどをかけて読み終えた私は感無量だ。 単行本より、断然文庫版の方が表紙イラストがかわいくて良い。ただし、字が小さいので中高年以降はご注意を。私のことだが。

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    読み終えるのがもったいなく、立ち返り読み返し地図を開き時にぐぐり、1ヶ月ほど持ち歩いてました。国鉄を完乗すると決めた日からほぼ三年の道すじと著者による景色への洞察を綴った旅の本です。

    15
    投稿日: 2024.12.31
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     河出書房新社『旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)』の中で紹介されていて知った。昭和五十年頃に、国鉄全線完乗を目指しそして達成した宮脇俊三さんのエッセイ。そんなガチの鉄オタ本についていけるだろうかと少々不安だったが、とても読みやすい文章だった。それもそのはず、私は知らずに読んだが、著者は、中央公論にこの人ありといわれた名編集者であった。  大真面目で落ち着いているのにユーモアがあり、どう見てもマニアックだが常識人でもあり、緻密で完璧かと思いきや呑み助でミスもする。何泊かかけて遠くへも行くし、近場の一幕もある。第一章の伏線が第十一章で回収されたときは感動した。思いがけない最終章も良かった。乗ったこともすごいけど、ひとつひとつの文章といい構成といい、やはりこうして一冊の魅力的な本を著したことがすごい。読んで良かった。そして、乗りたくなった。

    11
    投稿日: 2024.11.27
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    鉄道好きとしては面白い内容だった。 初版は1973年(昭和53年)なので、廃線になってしまった路線やまだ完成していない路線もあり、今読むとその比較が以外と楽しいのと、初版当時時刻表の愛読者の一人だったので、その当時を思い出し懐かしく感じた。

    1
    投稿日: 2023.10.23
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    私も子供の頃は時刻表を「読んで」、空想の旅を組み立てては楽しんでいたことがあった。何人か話の合う友達もいたと思うが、大人になってそのような旅を実現できるようなお金を持ったとしても、子供の頃のような純粋な情熱を持ち続けられた人はほとんどいないだろう。国鉄全線に乗るためだけにこれだけの労力をかけるのは馬鹿馬鹿しいと思いながらも、心の奥底で子供の時の気持ちを思い出して本書を楽しむ人も少しはいるに違いない。私もその一人である。 乗り残しのローカル線の記述が多い。「こんな線あったんだ」と思い、Googleマップを開けると、もうその線はない。ネットで廃線跡や廃駅跡の情報を読み、ストリートビューで確認すると、寂れた場所に記念碑や建物がある。そんなことを繰り返しながら読み進めた。 乗換案内アプリで最短ルートを調べ、スマホの地図を使って写真付きで、その場所のことがいつでもどこでも分かる時代である。昭和のオタク趣味の記憶は急速に薄れていくだろう。

    0
    投稿日: 2023.02.25
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    パラダイス山元さんの飛行機本に鉄道マニアのバイブルと紹介されており、手に取った本。1978年の本なのに色褪せていない感じ。 鉄道には全然興味ないが、何故だかすごく楽しく読めた。1分刻みのいかにもマニアックなところはふーん、と思いながらも読んでしまう。車窓からの風景の描写や、駅の雰囲気など、想像していると楽しい。最後の完乗のところで、時刻表を読むのが楽しくなくなって、完乗などしようと思わなければよかった、というのは共感できて少し寂しかった。

    0
    投稿日: 2021.05.09
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    宮脇俊三 「 時刻表2万キロ 」 昭和53年 時刻表を手に国鉄全線を旅するエッセイ。こういう楽しみ方があるんだなーという本 時刻表の愛読者がいることに驚く。時刻表は目的地に最短時間で着くための表にすぎないと思っていたが、時刻表通りに電車とすれ違う楽しみ、時刻表通りに乗換えることに楽しみがあることを初めて知った〜奥が深い。 国鉄の全ての沿線を乗ることを目的とした旅。駅を出て 美味しいものや温泉を楽しむことなく、歴史を巡ることも、お土産を買うこともない。 国鉄全線を乗り終えた著者の感想は意外だった「何かが終わり、何かを失った〜停年で退職したり、ひとり娘を嫁にやったりする気持ち」 夕張線は乗ってみたい「夕張線は観光客なぞ乗らないが〜感銘を受ける線である〜石炭産業の現況が〜迫ってくる」

    0
    投稿日: 2021.03.27
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    旅本は面白い。 初版は昭和55年!国鉄全線を制覇。調べてはないが、廃線になったところも多いんだろうな。

    1
    投稿日: 2020.12.18
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    中学時代に夢中になって何回も読み直した本であり、私の人生に大きく影響した1冊でもあります。 === 中学1年の最初の国語の授業で、「あなた達はもう中学生になったんだから、今日からは少しずつ本を読みなさい。本屋さんに行くと、こういう小さい文庫本というのがいっぱいあって、これならあなた達のおこずかいでも買えるから」って言われたのを、今でも覚えています。 でも、よくある「中学1年生にオススメの良書」みたいなのは、全然おもしろくなかった。 そんなものイヤイヤ読んだところで、読書感想文なんて書けるわけがないし。 読書も読書感想文ももちろんのこと、友達もいないから、学校そのものがどんどん嫌いになっていく。 そんな、何もかもがおもしろくない毎日からの逃避みたいな感じで、学校の図書館でじっくりと1冊1冊のタイトルを見ていた時に、ふと目に留まったのがこの本。 ちょっと読んでみたら、めっちゃくちゃおもしろくて、自分もあちこち旅をしてみたいと思ったし、将来は他人様のお金で旅ができる大人になりたいとも思った。 それなりに読書する習慣が身についたのも、この本のおかげだと思います。 === 宮脇俊三先生の文章は、あちこちから、深い教養や雑学の多さに驚かされます。 カントとゲーテの区別どころか、プラトンとソクラテスとアリストテレスの区別が怪しい人も多い昨今。 大正15年生まれ、iPadもGoogleMapsもWikipediaも無い昭和の時代に、宮脇俊三先生はどうやって身につけたんだろう? ……って考えると、やっぱり読書の積み重ねなんだろうなぁ 意味のわからない日本語は、そのつど広辞苑で。 地名は、いちいちGoogleMapsで。 先を急がずにじっくりと取り組む価値のある1冊でもある、と思います。

    0
    投稿日: 2020.08.21
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    流石にここまでの極致になるとついていけないものがある、国鉄路線愛ここに極まれりです。 ただちょいちょい出てくるヒトの観察模様が味があります。偏執(?)愛についていけなくとも、それを追っていけば、読者もどことなく達成感をほんのほんの少しだけ味わえたりして。 しかし小松島港駅、ありましたなぁ。

    0
    投稿日: 2020.05.05
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    日本の国電全線を走破した記録。 本書は普通の紀行文とは全く異なり”乗り鉄”の実践本さながらな内容であった。2019年に読んでみて、40年前はこんなに電車路線があったのかあと驚かされる。 1970~80年代のローカル線や、急行電車、寝台電車は味がある。一方新幹線と銀色のステンレス電車しかほぼほぼ走っていない現代、鉄オタの方々にとっては受難の時代なんだろうなあと感じました。

    0
    投稿日: 2019.12.21
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    国鉄全線踏破を果たした時刻表マニアの著者の記録達成の後半部分を記録した本。 私が10歳頃に廃線となった故郷の旧国鉄線も出ており、非常に懐かしく読むことができた。この本で紹介されている多くのローカル線もその後の民営化に伴う合理化で廃線になっていると思うと物悲しい気持ちになる。 それにしても週末ごとに遠方に出かける著者のバイタリティには恐れ入るし、このように熱中できるのが羨ましい。乗換えの細かい箇所は電車に詳しくない私には難しかったが、電車に詳しくなくても面白く読むことができた。

    0
    投稿日: 2018.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1980(底本78?)年刊。「文藝春秋」の編集長でもあり、鉄道紀行文で多くの著を世に出した著者の処女作?。国鉄の90%を踏破していた著者の残10%の最終完乗までの記録である。時期は1975年~78年頃。盲腸線が多く観光名所僅少で、かつ全線完乗は多分に自己満足の所産でもあるため、後の鉄道旅行紹介文より自己完結臭さは否めないが、完遂に賭ける気持ちは十分理解できる(登山家が山に登るのと同じかな)。私自身は、時間の兼ね合いを勘案しつつ、飛行機よりは新幹線、新幹線よりは在来線、在来線なら鈍行を程のライトなレベル。 一番暇な(=時間のやりくりが容易)大学時代に、殆ど乗っていないので(精々年に一回、一週間程度の北海道や九州旅行に、飛行機を利用しない程度。とても全線完乗は無理)、著者の偉業を指をくわえて観ているだけだが、この男の子っぽい熱意は全く微笑ましい。なお、東北新幹線開通前なので、寝台特急のみならず、夜行急行、在来線の長距離特急、昼間急行の最後の光輝が見て取れる。懐かしの名前がいっぱい。寝台特急「金星」、急行「くずりゅう」なんぞはその最たる例。

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    投稿日: 2017.01.23
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    鉄道紀行作家の大家、宮脇俊三氏のいわずと知れたデビュー作。 発表当時の反響がいか程であったか、当時5歳だった僕がリアルに知る由もありませんが、鉄道マニア、特に乗りつぶしマニアという人種が世の中にいる事を世間に広く知らしめた作品。今で言うところの「鉄子の旅」みたいなものでしょうか。 とは言え、本書をマニア向けと色眼鏡で見てしまうことは全くの誤りで、これはもう立派な文学であり、一代記です。「墓石を彫り上げたような」というご本人の感慨にも成程と納得させられるものがあります。もっとも、氏の作家人生はここがスタート地点だったわけですが。 サラリーマンとして人並み以上の働きをされ、家長として程ほどに(笑)存在感を示した上で、趣味道を極めるその姿は、憧れの対象ですらあります。 まさにバイブル。そう書くほかは無い1冊です。

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    投稿日: 2016.11.05
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    どういうわけか「電車でGO!」の歌が頭からはなれなくなったので、これは鉄道紀行文学を読まねば…と借りてくる。宮脇さん国鉄全線乗りつぶし。宮脇さんの鉄道旅は良いものだ。「児戯に類した乗車目的は、なるべくひとに言わないですませたい。(p.18)」とか、自分でも阿呆なことをやっていると自覚していて、でも溢れ出る楽しい気持ち…にやっぱりぐっとくる。時々お茶目だったり偏屈おじさんだったりするところも楽しい!自分も、謙虚で情熱的な阿呆になりたいものである…。(読んでいるうちに電車でGO!の歌は忘れた。)

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    全国の(当時)国鉄を制覇するまでの著者の道のり。 文章がおもしろくて、ぐいぐい引き込まれる。自分も旅した気持ちになれる。 旅ならではのハプニングなども書かれていて、くすっと笑いながら読める。 今はだいぶ廃線になったけど、当時は旅情があったんだろうな。

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    投稿日: 2013.03.09
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    古本カフェで見つけ、購入。 当時、私も周遊券(更に学割で!)で九州や山陰地方をふらふらしていたので、その頃を思い出しながら、懐かしく拝読しました。 1日に数本しか列車のないローカル線に乗るために、時刻表や地図、電話などを頼りにプランを立てていく過程は、大変そうだけど、とても楽しそう。 だけど実際には思わぬ事態で、それがうまくいかなかったりするのが、また楽しい(当人は大変だったでしょうが。でも、そのスリルを楽しんでおられるようなトコもあるかな)。 もっとも印象的だったのは、筆者ひとりきりが乗った最終列車。 車掌さんが停車ごとに無人駅の灯りを消していくくだり。 効率や採算性が優先される現代では、こうしたローカル線は「無駄なもの」として存在も許されないんだろうな…だけど世の中には、こうした「無駄なもの」がどこかにないと、息が詰まるよなぁ… そんなことを考えながら、読ませていただきました。

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    投稿日: 2013.01.14
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    もと中央公論誌の編集長という平日の顔を持ちながら、国鉄時代の2万キロを乗り切った宮脇俊三先生。鉄道好きの人種からすれば、教祖さまのような存在と言えるのでしょう。 完璧に時刻表を読みこなし(あるいは全部頭に入っていそうな)、乗り換えや乗り継ぎで失敗するようなことは断じてなく、乗ることを使命としているような、そんな鉄人を想像していたことは事実です。 金曜日ともなると、駅にまっしぐら。未乗の区間をつぶすべく寝台列車の乗客となり、まだ乗っていない区間を乗りきるためだけに現地へ向かう。 道中、たまには意外と普通な失敗をやらかしたり、地元の名物の誘惑にあらがえずに途中下車してしまい、ほんの少しだけ未乗区間を乗り残すというお茶目さも持ち合わせているおじさん。それがかの有名な宮脇先生の素顔だったのです。 なんかイメージ変わるな~。 中に出てくる路線の多くは、国鉄からJRへの分割民営化とともに廃線になってしまったものも多く、真似して乗りたい、と思っても、今はもうそれができないのが残念でなりません。宮脇先生の文章にも、「車内に乗客が自分以外に誰ひとりいない」とか、「雑草の茂る寂しい無人駅」などといった記述が散見され、いずれ廃線の運命をたどりそうなことは、乗りながらも先生は感じ取っていたようです。なくなる前に乗っておかなければ。それが2万キロ踏破の無言の原動力になっていたようにも感じます。 それにしても、宮脇先生はローカル線の中で実にいきいきしています。乗り継ぎトリックを考えついて「これだ。ふふっ」とひとりほくそえみながら列車に揺られている様子や、駅で切符を買うのにあれこれ空席を調べてもらい、しまいには「お客さん・・・いったいどこへ行きたいの」と駅員さんにあきれられたり、と、なんだか楽しそう。 度重なる遠征で、さすがに旅費がかさみ、ふところが寂しくなってきて、お酒をちょっとがまんしたりするところもほほえましいのです。 最後に残っていた路線を乗り切り、悲願だった完乗を達成したというのに、満足感よりも心にぽっかりと穴があき、「乗るべき線がないから、もう書くことがない」としょげるさまも、「よしよし」と声をかけてあげたくなりました。 しかし意外な形で物語は再開します。明治30年より悲願80年といわれた気仙沼線がめでたく開通したのです。新しい線ができたら、宮脇先生は乗らなければならない。1日たりとも100%を下回りたくないと、早速、開通の日に乗りに出かけます。きっと息を吹き返したように足取りは軽かったことでしょう・・・ 沿線の住民による花笠踊りや小旗、風船、祝福の様子。開通の日の地元の人の喜ぶさまを読んで、ぎゅっと胸をつかまれました。ここの路線は今回の津波で多くを流されてしまったのです。開通の日の乗客となった宮脇先生も、もちろん住民の方も想像すらしなかったことでしょう。特に、なぜか志津川駅での祝福の様子が細かに書かれていることに、せつない気持ちになりました。 日本じゅうで、今はなくなってしまった寝台列車や特急・急行列車の数々や、車掌さんとのほのぼのしたやりとりを読んでいると、時代は変わってもやっぱり、「線路は続くよどこまでも」なんだなぁ・・・・と、あらためて、鉄道の旅を大切に楽しみたいなあと思うのでした。

    2
    投稿日: 2012.10.14
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    当時の国鉄の全線制覇ゴールまでのラスト3年間ほど軌跡の著者自身の手記。昭和50年から3年ほどの約35年前の記録なので、とにかく昔の国鉄の雰囲気が伝わって興味深い。この時代 1区間50円で切符買えたとか、この頃はまだ路線が延伸していたので、一度乗った路線でもまた新たな区間を走破しないと全線制覇できないとか、大変そうです。 この10年後くらいに国鉄はJRへと民営化しますが、既に採算度外視の経営を強いられていた事がわかるエピソードも散りばめられていた。北海道の大自然をのんびり鉄道で旅するのはどんどん難しくなっているので、自分の定年後の趣味にはできないだろうなぁ。 ただ、すご~く地味な内容なので、時刻表マニアや鉄道旅行好き、何年か前にNHKで関口さんがJR全線走破制企画をやってましたが、あーいうのが好きな方にはお薦めです。

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    投稿日: 2012.09.23
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    我が座右の書。国鉄約二万キロの完全乗車に至る過程の道中記が記されている。いい年して汽車ポッポ、なんの因果でここまでしなくてはならないのか、等自己を客観視する冷静さ、面白さ。マニアたるもの、かくあるべし(笑)。富山港線を追いかけるシーン、唐津でのタクシーでの乗り継ぎ、北海道完乗の直後などの心理描写が大好き。

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    投稿日: 2012.06.28
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    私が小学生の頃話題になってましたが、まさかこの歳になって読むとは思わなかったです。っていうか、読み鉄なのに何故今まで気がつかなかったのだろうと(苦笑) 物語のスケールの大きさにもびっくりしましたが、ディーゼル機関車が客車引っ張っていたり、荷物車が繋がっていたりといった昭和レトロな鉄道風景の描写が、とても懐かしい気持ちにさせてくれました。 又、私も時刻表読むの好きなんで(笑)タクシーで追いかけたり、時間調整でどこかへ寄ったりする場面では、思わず頷いちゃいました! 今は地方でも新幹線が走っている様な時代になっちゃったけど…やっぱり鉄道の旅は、こういうゆるい感じの方が好きだなぁ〜。

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    投稿日: 2012.04.08
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    鉄道趣味を武道、茶道と同様に「鉄道」と言っていたのは誰だったか。まさにこれぞ「鉄道」と言えよう。時刻表を読み込み、乗線計画を立て、乗車(一日に同じ駅を2度も3度も通過する)、列車遅延などのトラブルに見舞われても、計画を実践するためにさらに時刻表を読み込む(時には先行した列車をタクシーで数十キロ追いかける)、そして白地図に完乗区を塗りつぶし、未完乗率を更新する。または芸術とも言えようか。

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    投稿日: 2011.12.24
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    言わずと知れた鉄道ファンのバイブル。これもボロボロになるまで何十回も読み返した本。でも、マニアじゃなくても楽しめるのが、中央公論名編集長だった氏の文章のすばらしさ。

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    投稿日: 2011.08.30
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    20110731 知識を控えめでもつたえずにはいられない。ストイックなマニアかも。淡々と書かれた文章の中に笑いのポイントがあったり最後までたのしめました。

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    投稿日: 2011.07.31
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    小学生当時、時刻表が何よりの愛読書だった。 クラスに同様の友人がいたので孤立することはなかったが、多くの共感を求められる趣味でなかったことは確か。 そんな中、この本を読んだときの衝撃や如何に。不遜にも「仲間がいる」と内心叫んでしまったことを思い出す。 しかも著者は財力にものを言わせて新幹線も寝台特急も乗り放題。関西始発の夜行に乗るため新幹線との乗り継ぎという離れ業もなんなくこなす。 当時はもちろん会社人間が休みをとることの厳しさを何一つ知らなかったので、とにかく羨ましかった(笑) いつかこんな大人になってやると思いつつ…果たしてなれたのかな? 2万キロはもはや超えられない壁、なのに全線完乗は未だ、遠い。

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    投稿日: 2009.08.26
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    宮脇さんの本を何冊か読んだのですがこの本はなかなか手に入らなくて… 丸善で見つけて購入しました。 国鉄(その当時は国鉄)全線にのるって…なんだかすごいんだかちょっと間抜けなんだか、という感じですが自然と8割がた乗ってしまったというんだからそれはそれで凄いですね。そこまで来たらもう完全制覇しかない、となったところから難しいというのは何となくわかる気が致します。 面白かったです。

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    投稿日: 2009.04.17
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    Hキャンパスの図書館で借りた本。 鉄道紀行というジャンルを創設したと言われる宮脇俊三氏のデビュー作。鉄道旅行好きな私のような人間にとってはバイブルにあたる本だが、恥ずかしながら今まで一度も宮脇氏の本を読んだことがなかったので借りてみた。 当初は連休中に読もうと思っていたが面白く一気に読みきってしまった。氏の時刻表に関する洞察も脱帽ものであるが、それを物語の目的とすれど、描写の中心はいつも旅情にある点が素晴らしい。氏の豊富な地理の知識や、土地の人間や周囲の景色を観察した様子が丹念に、温かく描かれている。荷物を扱う様子を「勢いよく、つまりは乱暴に」と表現しているくだりなど、人間味のある表現は読者をひきつけてやまない。

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    投稿日: 2008.04.30