
総合評価
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powered by ブクログ前作で見事に引き込まれてこちらも読了。 本作は働く女の子メインのお話でした。 やってくる事情も思いも様々。いじめや嫌がらせ、嫉妬があるのはどこの世界でも同じなんだなと思いながらも、その内面は特殊な世界故の悩みに溢れてます。 読みやすい文章でありながら、とても惹きつけられ一気読みでした。
0投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログ皆さんは飛田新地をご存知でしょうか。 戦後未だに現存する大阪市西成区にある日本最大級の歓楽街で、かつての遊廓街としての歴史が今だに残っている地域です。現在も多くのいやーんなお店が「料亭」として軒を連ね、独特の雰囲気を残しています。 有名なのでご存知の方は多いと思うのですが、女性は非常に歩きにくい通りでして、男女共に写真撮影は禁止。 スマホを取り出しても注意されるらしいです(真偽不明) とにかく冷やかしはお断りなのです。 しかし、この通りの奥に女性もウエルカムの遊郭をそのまま流用した『鯛よし百番』という真の料亭がございまして、こちらの内部は写真撮り放題です。 元大阪市長の橋本徹さんの飛田に関する発言が物議を醸していましたが、本書は元飛田新地の店の親方で現在はスカウトマンをされている杉坂さんが「折からの不景気、内情を知らない人たちからのいわれのない批判で、100年の歴史を持つ飛田が衰退してしまうかもしれない。そうしたことへの危機感に駆られ、さらに飛田の内情を世に知ってもらうべく、本書を執筆することにしました。(中略)この年に出会った女の子たちを通して、飛田の仕組みと働く女の子たちの心模様、料亭という狭い空間で繰り広げられる喜怒哀楽を知っていただければと思います。」との事で書かれた、実際に彼のお店で働いていた5人の女性のドキュメンタリーです。 彼女達のプロフィールは以下の通り。 カナさん(29):助産師を目指す勤務歴二年のベテラン ナオさん(27):元「青春通り」勤務の純和風人妻 アユさん(24):一日十五万円稼ぐスーパースター メグさん(21):巨乳萌え系コスプレ専門学校生 リナさん(22):究極のセックスを求める出稼ぎ女子大生 さて、私が何故に本書を拝読したかというと、名目上『料亭』のこちらに伺い、たまたまそこの女の子と恋に堕ち、そのままピーな事をしたいからではなく(法律の網を抜ける為にそういう設定で経営しているらしいです。そんな事ある?)以前に私の『禁色』の感想で出てきた、アングラな場所の写真を撮る事を何よりの生き甲斐としている女友達に『百番』に着いて来て欲しいと頼まれ、何の知識もない私の為に彼女が貸してくれたのです。 今はBL読んでて忙しいんだけど…とも言えないので有難く拝読。 これは確かに読まないで行くよりは読んで行くのが正解でした。 まず驚いたのは、借金があって等の昔の遊郭を想像していたら違うそうです。 殆どが効率よくお小遣いを稼ぎたいというのが理由だそう。借金等により働く女の子の方が珍しいらしいです。 飛田新地の料金システムは 15分1万1000円 20分1万6000円 30分2万1000円 60分4万1000円 このうち呼び込みのおばさまの取り分、1000円を引いた額を店と女の子で折半します。 例えば、1番短い15分コースの場合、1万1000円の配分は、女の子が5000円、おばさまが1000円、残りが店です。もちろん名目上は恋愛をしているので本番有り。 この稼ぎを一度経験してしまうと普通の仕事が馬鹿らしくなり戻ってくる女の子も多いようですが、ただやはり特殊な職業なので心を病んでしまったり、売上の多い子を妬んで虐めが起こったり、一度足を踏み入れてしまったらいくつになっても抜け出せず、もう1段階安くなるけれどいくつになっても身体を売り続ける女性も多くいて、その姿を見て恐怖を感じる女の子もいたりと、ディープな話も出てきます。 杉坂さんはこれらの女の子のケアも大切だと書かれていました。 通りを歩く男性に呼び込みのおばさまが「兄ちゃん、良い子いるよ!」とひっきり無しに声をかける。 女の子は横で男性に選んで貰う為に笑顔で手を振る。 「これ、男女2人で歩いたら完全にアウトじゃないか!!」 と音速で電話で抗議をした私に 「私一人やと余計アウトやろ!!冷やかしや無いねん、貴重な歴史文化を写真に収めたいねん!もう予約してんねん、出来ればもっと男らしいやつも連れて行きたいのに誰も来てくれへんねん!」 そうだろうよ。私もちょっと尻込みしてるよ。 ところでしれっと私がなよなよしいとディスっていないかね?? それは良いとして、何せ『百番』に向かうにはこの通りを攻略せねばならない。当時、抜けを防ぐ為に建てられた『嘆きの壁』も残っているので、こうなったら迂回して壁をよじ登るしか無いんじゃないのかと混乱してくる。(その後調べたら現在は階段も着いて普通に通れるそうです) スマホを出してGoogleマップが使えないとなると、地図を印刷してどうにかメイン通りを必要最低限で済ませられる抜け道を確保せねばならない。 作戦会議じゃあ!!(一人で) 話が逸れましたが、杉坂さんは文筆業を生業とされているわけでは無いのにめちゃくちゃ読みやすく、そして構成も上手いのでまるでフィクションを読んでいるかのようにあっという間に読み終える事が出来ます。 リーマンショックからの経営不振や昨今の不景気で飛田新地も窮地を迎えるお店が増えているそうです。 エロ産業は磐石だろうと思っていたけれどそうでもないんですね。安価なソープのクオリティが昨今上がってきているのも苦しい状況になった要因の1つらしいですが、とにかく知らない事ばかりで、こう言っても良いのか分かりませんが非常に興味深い内容でした。 やはりノンフィクションは時にフィクションを超えますね。 特にカナさんのエピソードには衝撃を受けました。 本作の前にもう1冊出されていて、そちらでは飛田で経営者になるためのプロセスと、経営の難しさについて具体的に書かれているそうなので、ご興味のある方はお手にとってみて下さい。 余談ですが、百番で私を被写体にした写真も撮りたいと不穏な願いも彼女が口にしていたのですが、遊郭で野郎を撮って何にするのかさっぱり分かりません。 色々と怖くなってきました。
53投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛田で生きるがよかったので、続きを手に取った この本を書かれてからまた世の中はめまぐるしく変わったと思う 写真を撮るという行為がより身近になってしまった 飛田の現状はどうなのだろうか 女性同士の諍いは飛田でも他の職種でも変わらないなと思った 子を産んだ人と子を産めない人の壁は除かれることはないのだろう 誰が悪いわけでもない、カナさんの気持ちがわかるので肩入れしてしまうが ナオさんが悪いわけではない これは誰もフォローのしようがない 一緒に働く人との相性はどこの世界にもつきまとう 続きがあれば読みたい
0投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ飛田新地の本 やはり、嘘じゃないんだけどいろいろある中の一部を切り出した感じだと思うので、 これを読んで理解した感じになると危険だな という思いを抱く
1投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛田の子とは子どもの事ではなく、飛田で働く女性の意味である。飛田とは遊郭の街でそこで働くとは風俗で働くということである。そこで働く女性たちの生き様を描いた本である。
1投稿日: 2019.03.29
powered by ブクログ用もないのに興味本位でフラフラ歩いてはいけないというような意識があるので飛田周辺にはなかなか行けないので、本で読むだけでも面白い。そのへんの風俗とは、なんか、違う気がする、その違う気て何やろな、と知りたくて、もっと読みたい。
2投稿日: 2017.11.20
powered by ブクログ知らない世界があってそこで頑張っている人もいました。警察、組合などとのルールなどトラブルがおきないようなしきたりがあって成立していることが分かりました
1投稿日: 2016.10.13
powered by ブクログ再読。 「飛田に生きる」に続き再読。 良いエピソードばかり取り上げているとは思うが、面白かった。 2016.7.11 「飛田に生きる」の続編。 飛田で働く女の子たちに焦点をあてたもの。 読みやすく興味深かった。 (電子書籍 BookLive)
0投稿日: 2016.07.11
powered by ブクログ『飛田で生きる』の続編です。前作は飛田のお茶屋さんの経営についてでしたが、今度は女性を中心とした(でもオーナーの視点)物語。至って普通の女性が働くところがやっぱり飛田であり、日本の風俗なんだなという印象です。予想通りの内容もあるけど、やっぱり一気に読んでしまうこの感じはなんだろうな。是非、前作を読んでから読み始めるようにしてください(2016.01.25ごろ読了)
0投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログ前作より一層女の子だけに焦点を当てた内容。あっという間に読んでしまった。色んな子が居て色んな人生があるなぁ。個々がドラマのような経験してきてるのもあるし、やはり同性が競う職業というのもあってか、とにかくしょっちゅうトラブル!ドラマよりドラマティック!飛田にずっといることは(青春〜年金までのレールに乗ってしまうこと)、やはり不幸なことなんだろうか…そうか、そうだよな。お金って人間を鈍感にさせるなぁ。
1投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログ飛田新地の料亭の元親方による『飛田で生きる』に次ぐいで、飛田新地に生きる女性たちを描いた第二作。柳の下にドジョウが二匹とは行かなかったようだ。 前作は飛田新地に生きる人びとの息遣いが伝わってくるような佳作だったが、本作は色街で働く五人の女性にスポットを当てた週刊誌のコラムドキュメントのような作品で、あまり面白くはなかった。 非合法と合法の狭間で日本経済の波に翻弄されながらも、何とか生き延びている最後の色街。こうした作品が次々と上梓されている現状を考えると、近い将来、必ずや消え失せる運命にあるのだろう。
1投稿日: 2015.08.17
