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詐欺の帝王
詐欺の帝王
溝口敦/文藝春秋
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総合評価

34件)
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    率直な感想は、詐欺ってこんなに儲かるんだと言うこと。 儲かるなんてレベルじゃなくて濡れ手にアワとはまさにこの事。 ある詐欺師が日本に詐欺被害者が多いのは日本人は義務教育で圧倒的にお金の教育がされていない、と言ってたのが刺さった。 これが改善されない限り日本は詐欺大国のままだろうな。 改善される気配は全く無いけど。

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    投稿日: 2024.09.12
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    読み終わって「何でこの本読み始めたんだろ…」と思うくらい、悲しい。。 「反社会的勢力取材の第一人者」という物凄い肩書きがプロフィールに書かれているノンフィクション作家が、「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれていた人物への取材を軸に、一連のシステム詐欺が誕生した経緯やエピソードを纏めた一冊。 優秀な頭脳が巨額のお金を騙し取ることに浪費され、中でのいがみ合い、当人たちも幸せとは言い切れないような状況(これは著者の味付けによる部分も大きいですが)、結局誰も幸せになってないじゃないか! 幅広い知識を得る目的で本を読んではいるものの、本著は読んでいてトップクラスに気が重い一冊でした。 ただ、現実としてこういう人の弱みを突くような犯罪が行われていること、その背景も含めて知り、目を背けないことはそれはそれで大事なことで、読んだコト自体は後悔していません。人にはオススメしませんが(笑 さて、幹部だと月収が億り人になる彼らですが、普通の仕事をしても優秀だったんだろうなぁと思わせるエピソードが多数出てきます。 巨大化した組織を上手くマネージし、暴力団と相対しても言い負けず、足がつかないためにあらゆる努力をして、詐欺のお金を引き出す末端構成員には防犯カメラを意識して顔を白飛びさせる高輝度のLEDライトをつけさせたり、ATMにとりつく前後の仕草を指示して個人が特定されないようにしたり。。 マジで余計なお世話のコメントでしかないですが、本当にもったいない。 終章の、日本人にはマネー教育がされていないから詐欺にすぐ引っかかるんだ、という論調は、そういう面もあるのかなと感じました。(どこか満たされない欠乏感と言うか、笑うせぇるすまん的な「心の闇」を生む社会も大きいとは思うのですが。) ただ、電話1本で巨額を振り込むなんて騙してほしいって願ったようなモンだ、とか、偽造しやすいテレホンカードを作ったNTTが悪い、という記述については、著者のスタンスが取材対象に寄り添いすぎてるのでは…とも感じました。 いたちごっこのように新しい手口が生まれる詐欺ビジネス、当分続いてしまうのでしょうか。。 最後に1点。本著、中盤にリアルにゾッとする描写があるので注意です。。

    1
    投稿日: 2020.08.09
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    今なお正体が定かでない,2chで有名なオレオレ詐欺集団のトップ,工藤明夫と思われる人物を取材した本.詐欺の内容が興味深かったこともさることながら,溝口敦の取材力に驚いた

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    投稿日: 2020.03.01
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    吉本芸人の「闇営業」が注目されています。 昨日は、問題の渦中にいる「雨上がり決死隊」の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が記者会見して、世間の耳目を集めました。 ただ、問題の本質はどう考えても特殊詐欺グループだと思います。 連中のような反社会的勢力をいかに排除するかが問われています。 ただ、特殊詐欺グループがどのようなグループなのか分からなければ、排除も何もありません。 というわけで、暴力団などの反社会的勢力について書かせたら右に出る者はいない溝口敦さんが著した「詐欺の帝王」。 発刊が2014年とやや古く、新手の特殊詐欺についてはフォローできていない懸念はありますが、特殊詐欺グループの思考形態や行動様式はほとんど変わっていないでしょう。 結論から言うと、こんな連中に眼を付けられたら、素人ではとても太刀打ちできないということ。 誤解を恐れずに言うと、彼らは本当に頭がキレる。 本書の「主役」は、かつて「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれた本藤彰(仮名)。 大学のイベントサークルの代表として頭角を現し、大手広告代理店(D通?)に就職するも、左遷に遭って犯罪に手を染めるようになりました。 その手練手管のすさまじいこと。 本物のヤクザさえも抑え込んでしまうのですから恐れ入ります。 勉強不足で、「かぶせ」という連中の手法も本書で初めて知りました。 一度何かの詐欺に引っ掛かった被害者を何度も狙い、骨の髄までしゃぶり尽くす。 本藤はこう話します。 「300万円振り込むということは、3000万円は貯金があるということです。この残りを根こそぎ搾り取った方が(片っ端から電話を掛けるより)効率的なわけです」(カッコ内引用者註) 悪党です。 ここで、「私は詐欺に引っ掛かったことがないから大丈夫」とホッとしたあなた(私も)。 安心してはいけません。 プロスペクト理論によれば、人は利益を目の前にすると、利益が手に入らないリスクを回避したがる傾向があります。 この傾向から自由になるのは、なかなか難しい。 つまり、私を含め誰もが「特殊詐欺被害者予備軍」と言えるのです。 では、どうすればいいのでしょうか。 まずは官憲に、さらに対策を強化していただく以外にない。 売れっ子芸人の宮迫や田村らを招いて大パーティーを開いていた例からも分かる通り、特殊詐欺グループは派手に散在するのが好きです(これは単に好きだという理由のほかに、銀行口座に入金できないなどでカネの使い道の選択肢が乏しいこともあるようです)。 そこに目をつけ、官憲は派手な金の使い方に注目し、特殊詐欺グループを徹底的に取り締まっていくのです。 もっとも、特殊詐欺グループが散在するようなキャバクラなどの店長や黒服は「たとえお客が犯罪者であっても、うちの店に大金を落としてくれる太い客が大事だ」と考えるため、なかなか協力を得るのは難しいと著者は指摘します。 では一体、どうすれば? 庶民の私としては、今まで同様、身の丈に合った生活をしながら、少しでも勉強して自己防衛を図るほかないと思うのです。 詐欺に遭いたくない方はどうぞ。

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    投稿日: 2019.07.21
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    後味の悪さだけが残った本。イベサー(イベントサークル)の意味もよくわからなかったが、頭がよく、行動力、リーダーシップを持った人間が道を誤ることもよくあるということか。 この本は騙される側の立場ではなく、騙す側の社会的背景を語っている。

    1
    投稿日: 2019.07.08
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    鈴木大介の本とはなんかだいぶ違う感じ あっちは、人に着目している感じだが、 こっちは実際の事件とかと関連させて述べている感じ 個人として扱ってはおらず、 一つの事象として扱って、 それをベースに話を進めている感じ 両方読む価値はあると思う 単純に本の面白さで言ったら、 鈴木大介のが面白かったかな

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    投稿日: 2019.02.09
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    「暴力団」の溝口敦氏によるオレオレ詐欺の背景。イベントサークル→広告代理店→ヤミ金融→詐欺とキャリアを積み重ね(?)逮捕されずに引退した人物のインタビューと取材をベースに現代詐欺事情を解き明かす。人の欲につけ込み常に変化するルールの抜け穴をついて詐欺を行うことを高度にシステム、そしてこの人物を逮捕できない日本社会。防衛のための一冊。

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    投稿日: 2018.10.09
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    本当に工藤氏本人に取材をしたのか怪しいと思う/ ページの大部分は無関係な周辺情報で、まるでちょっとだけ伝聞で聞いた内容をさも取材したかのように書いている印象を受ける/ ネット上で、これは某指名手配氏が国内向けのメッセージとして書かせたんじゃないかという意見があったが、さもありなん/ なにか意図がないとここまで中身のないものを出版するだろうか/ それと自分の知っている範囲で明らかにおかしい記述なども有り、そこまで信用できない読み物だ、と個人的には思う/ ネットの引用も多い/ 

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    投稿日: 2018.10.08
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    2017/07/08読了。 090金融や、オレオレ詐欺等を手掛けた本藤氏との対話をまとめた本である。 全体を通して、本藤という人間は大変に頭が良く、人の扱いやチームビルディングのスキルがある。言葉の端々にいかに人を使うか、いかに強固なチームを作るか、何を許容し、何を許さないかの記述をしている。 ただ、そういった手段で手に入れたお金は使い道が限られる点は問題としてある。やはり、まともな仕事でそのスキルを発揮すべきではないか。

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    投稿日: 2017.07.09
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    2017/04/13 移動中 仕組みができれば隙間が生まれる。埋めるのも埋まるのもいち早く気づいた人間の欲だなと痛感。

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    投稿日: 2017.04.15
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    かなり面白かった。 興味を持った人は読んでおいた方が良い。 闇金を発端としたオレオレ詐欺、その歴史やシステムがどのようになっていたかがわかる。 とてつもない巨額なマネーが動いていた。 詐欺を行うものの心理やテクニック、手口を知っておく事で詐欺にかかりにくくなるだろう。 表社会でも裏社会でも大きな成功や巨額なマネーを得るには後ろ盾は重要なのだな。

    0
    投稿日: 2016.08.16
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    闇金から振り込め詐欺への流れが詳細に紹介されてる。 人間の欲望がある限り、詐欺は無くならないという締めくくりが印象的だった。

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    投稿日: 2016.05.13
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    おれおれ詐欺など組織的な特殊詐欺犯罪組織の頂点に君臨していた男「本藤」の半生を描いたもの。裏世界の当事者へのインタビューを取ってくることで有名なノンフィクションライターの著者が、「本藤」本人の話を中心に構成したもの。 おれおれ詐欺の起源が、イベントサークルやヤミ金にあったとは驚きだ。しばらく前に世間を騒がせたスーフリ事件も、それが原因で本藤が会社を辞めるきっかけ(犯罪に手を染めるきっかけ)になっているというのも不思議な話だ。まあ、中身を読んでいただきたいが、とにかく驚くのはその金まわりの桁違いのよさだ。それだけの人がだまされていたということなのだが。 本藤は、自分のところに官憲の手が回る前に足を洗う。リスクマネジメントにも優れた人物なのだろう。今は堅気だという。著者は本藤を断罪もしないし、許すこともしない。しかし、被害に会い身を持ち崩した多くの人がいる以上、やりきれなさは残る。たとえば自分の親がだまされるような目に合っていたとしたら、どんな気分でこの本を読んでいただろうか。 もう少しシステム詐欺の具体的な手口があれば、こちらの好奇心を満たしてくれたのかもしれないなと思いながら、よく聞きこまれたストーリー性が読み手を惹きつける。溝口さん、その辺りは安心できる。でも、どこまで本当なんだろうね。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    起訴も逮捕もされないでのうのうと暮らしている オレオレ詐欺などをやった「詐欺の帝王」がいるそうで、 その男と著者が接触し、詐欺の手口やなれそめ、 どういう人物なのかなどについて明らかした本。 その「詐欺の帝王」は、 本書では本藤という仮名で書かれていますが、 ちょっとネットで調べると工藤という男にたどりつきます。 これもまた、実在の人物説、架空の人物説があり、 お互いに工作員呼ばわりして混沌としていたりします。 たしかに、本書に詐欺のシステムなどを語った本藤は、 なぜ表に出てきたのか信じがたいところで、 すべてノンフィクションではなくて、 フィクション仕立てで詐欺の実像を暴いた本なのかなという気もしました。 こういう人物がいたほうが、えたいのしれない裏の世界の詐欺世界に対して、 逆に安堵の気持ちが持てるという人も多いような気さえします。 さてさて、 ヤミ金のシステムから換骨奪胎してオレオレ詐欺が生まれたとのこと。 それも、半グレ集団がやっているそうです。 暴力団は年々衰える傾向にあるようだが、 半グレ集団は勢いを増しているという。 突きつめると、現代の雇用環境の劣悪さが詐欺の世界を肥沃にしているんだとか。 倫理道徳がすたれて、そんなのどうだっていいとして生きている人々が多くなり、 雇用環境が悪化して、ワーキングプアだとかネットカフェ難民だとかになるくらいなら、 違法でも他の人を食い物にして生きてやるという、 万人の万人への闘争みたいなかたちになっているように見えてきます。 前に『キャバ嬢の社会学』を読んでいて、 オレオレ詐欺などで儲けた若者が来店して 大金を落としていく時期があったというようなのがあったけど、 この『詐欺の帝王』にもそんな記述がさらっとあって、 やっぱり詐欺で儲けた金をキャバクラなんかに落としていたようだ。 そういうところから検挙できないのが、 たぶんに大金を落とすものをかばう金目当ての人びとの 欲望のためなのだろうと思いますし、 終章にもそのように書かれていた。 本藤がオレオレ詐欺の黒幕ということなのだが、 彼は六大学出身でイベントサークルを仕切っていた人。 そのあたりの事情をしるにつけ、彼の企画したイベントには スポンサーにつく大企業がいたりして、 暴力団にも通じていたと言う裏の事情も考えると、 ちょっとしたカオスになっていたなと思った。 学生時分からこうやって金もうけの世界に足を突っ込んで 自分たちのメリットを活かして金を引き出す方法を 血肉化させていった人びとを企業は将来、 自分たちの会社などの利益を第一とするという意味での 健全な金もうけの道を進むことを嘱望していたのだろうけれど、 実際の本藤はもっと姑息な人だったのが正体ということなのだろう。 これはなにも本藤にかぎらず、イベントサークルを仕切っていたような人は 多かれ少なかれそういう気質だったのかもしれない。 まあ、姑息というか、倫理観が薄れていて、 さらに個人主義(利己主義)で、という。 そういう土壌から出てきた人としてみると、 ホリエモンさんなんかの見方もなるほどなと思える部分もありそうな気さえする。 というか、そういう人とホリエモンを比較するなという感じもしますが…。 ちなみに、ぼくが学生時分にも、 大学に遊びのためや飲み会のためサークル、 イベントサークルがあったけれど、 なんだよそれと思って一蹴に付していた。 見るからに、悪徳、反モラルの温床という気がしたから。 時代はちょうど本藤と同世代になるかな。 逆に、そういうのを気にしないで楽しむ人が主流になって生きるようなのが この世の中なんだろう。 こういうのにも、 生産物や購買物、贈与物などにその送り手・作り手の顔が見えるというか、 存在を感じるような社会は有効だと思うんですよね。 あたたかみを感じる社会。 包摂性のある社会。 今の社会には包摂性がないから、 詐欺をするような反社会的な半グレ集団が勢いをつけるともいえる。 というわけで、 ふだん読まない種類の本で、 さらに内容からして気が引き締まる思いがしました。

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    投稿日: 2015.06.05
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    終章が秀逸。 結局はそこが問題なんだと思う。 ややこしい稼ぎ方をした金は表に出せないからつまらないことに消費するしかない。

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    投稿日: 2015.06.01
  • 詐欺師の上の方は賢い

    本藤氏のような人は特に。 人を使うだけでなく、そこから手を引くタイミングとか、 普通の会社で働いても有用な人財になれそうです。 そんな人たちが作る組織なのですから、お年寄りや欲張りをトークで落とすのは 簡単なのでしょう。 『自分は騙されない』ではなく、『話をさせたら騙される』と思って 話させない方法を考えた方が良さそうです。

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    投稿日: 2015.05.19
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    「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれる本藤彰(仮名)への取材を中心としたノンフィクション。 オレオレ詐欺を始めとする「システム詐欺」とヤミ金・暴力団との深い関係が記されている。 とにかく金額の大きさに驚いた。 今までコンゲームの話は好きだったが、そんな呑気なものではなく、被害者から何十にも搾取するというもの。許されるべきではない。 (電子書籍 Reader)

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    投稿日: 2015.05.17
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    オレオレって、こんなにもうかる(言い方が悪いけど)んですね。そりゃやっちゃう人も多いだろうなぁ・・・

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    投稿日: 2015.04.22
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    伝説の詐欺帝王と呼ばれる(誰が呼んでるのやら)本藤彰(仮名)を巡るノンフィクション。 目次をみて内容は推して知るべし。 いわく、 第一章「伝説の詐欺帝王」前史  半グレ集団の黒幕、キャバクラ嬢のパトロン/「ツヨメ」「チャライ」「オラオラ」/「箱屋」が介在/バックは大物組長/ベルファーレを独占的に予約/大手広告会社に就職/スーフリ事件への関与を疑われる/”ヤミ金”五菱会の摘発 などなど 大学のイベントサークルや例のスーフリなんかも出てきて、そういう人たちから詐欺師が出てくるというのも納得。 本書の内容はよく書いたなという点で評価できるが、読み手に対する説明があまりにもなさ過ぎて、読んでいてもなかなか頭に内容が入ってこないため、星二つ。 図による説明が全く無いというところも低評価。

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    投稿日: 2015.03.01
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    ○ノンフィクションライターの溝口氏の作品。 ○ヤミ金やオレオレ詐欺といった裏稼業のトップを極めた「本藤(仮名)」への取材を通じ、裏社会や犯罪がどのように行われているのか、その真実に迫った作品。

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    投稿日: 2015.01.21
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    著者の溝口敦氏は極道取材の第一人者。 そんな著者が闇を暴いた。 オレオレ詐欺の帝王(本藤彰(仮名))から取材した詐欺の手口とは?、どんな人を嵌めるのか?、なぜ被害者は後を絶たないのか?を赤裸々に暴く力作。 本藤は名門私大に在学中からイベントサークルのからみでビジネスを学び、卒業後、広告代理店に勤めるが辞めて、闇金融の会社を起こし詐欺の世界に身を投じる。 彼のアイデアが組織を強くした。 警察に携帯電話からのメールによって通信傍受されることで足がつかない方法として、 グーグルメールを使い、利用者共通で、アドレスとパスワードを決めるば、いつでもどこでも詐欺組織員がログインして、メール本文を下書き保存して、お互いの情報を交換に活用という上手い手を思いついた。 他にも、いろんなアイデアで詐欺行為を行うが、 良い子は真似をしないようにお願いしたい。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 「伝説の詐欺帝王」前史/第2章 五菱会のヤミ金が原点/第3章 システム詐欺とは何か/第4章 ヤミ金からシステム詐欺に/第5章 鉄壁の経営とトラブル/第6章 システム詐欺と暴力団/第7章 思いついたイラク・ディナール詐欺/終章 システム詐欺がなくなる日

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    投稿日: 2015.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エグイです。 ここまで書いてしまうとモデルになった人がわかる人にはわかってしまうのではないかと思ってしまいます。 徴税についてはやはり被害者救済の視点は全くなく、自分の手柄のみなのかというのがよく分かった。 また、加害者からお金を没収しても先に税金に持っていかれてしまい、被害者へは微々たる額しか返済されない。 テレカが詐欺の温床というかあれでだいぶNTTは損をしているはずだが、おそらくはそれらはすべて国民に転嫁してしまっているのだろう。やつらがリストラされたり給料が下がったという話は聞きませんからね。 詐欺の帝王が「被害額の100%ではなく、利息や迷惑料など込みで120%を返還する法的ルールができればいい」と言っている。 120%でも少ないくらいだが、そのようなルールはない。 そして全編を通してあるのが、富を国や政治屋や既得権益を持っている奴らが吸い上げるのか、詐欺師が吸い上げるのか、というだけの違い、というような考え方。 それに気づかず、既存の政治屋を大勝させてしまう国、日本。 それが現実。 払ってもいい金額:1000円 ※内容がエグイ部分があります。

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    投稿日: 2015.01.03
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    未公開株詐欺、社債詐欺、必勝法詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺、架空請求詐欺、オレオレ詐欺、かぶせ詐欺、詐欺被害返金詐欺 何故儲け話を勧めるのか、不思議に思う プロスペクト理論 ダニエル カーネマン 詐欺の原則は かぶせ システム詐欺は大金持ちは寄せ付けない 日本の資産構造は微動だにしない 鼠小僧 義賊 鼠小僧

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    投稿日: 2014.10.28
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     読んでいて不愉快というか気分が悪くなる本である。オレオレ詐欺を主導していた男に取材した内容だが、彼らの言動というか考えというか唾棄すべきものがあり、おそらくリアルだからこそこのように感じるのだろう。  暴力団とは友好関係を保ちつつも、それには加わらず、弱者から平然と更に毟り取る様は正視できないものがある。暴力団ものよりも気分が悪いのは、普通の人がやっているからだろうか。筆者が主張するように、浪費現場から彼らを特定できるだろうから早々に撲滅してほしいと切に願う。

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    投稿日: 2014.10.12
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    【オレオレ詐欺は氷山の一角!】暴排条例により当局の締め付けが強化される中、ヤクザは狡猾なビジネスを編み出している。ペニーオークション等新しいしのぎの実態。

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    投稿日: 2014.09.09
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    想像以上に動いている金額が大きい。そしてその闇は深い。 悪い奴ほど合理的とも言われているが、本書に登場する主人公はその典型例と言える。戦略的思考に長けているので、表社会でも十分に成功したであろう。 しかし、学生時代に楽してお金儲けをする術を身につけてしまったので、表社会には魅力的なポジションを見つけられなかったのだろう。 それにしてもシステム詐欺は怖い。人間の欲が詐欺に遭う原因だと思うが、そこを巧みに突いてくる詐欺師たちは、後を絶たないだろう。 家庭教育、学校教育をしっかりと立て直して、その様な犯罪に手を染める若者が安易に育たない社会にしていかなければ、安心して歳を取れない。

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    投稿日: 2014.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    騙す方はこんなに考えてやっていて、騙される方は最初ついうっかり欲にかられて引っかかる。とにかく電話で物事を決めない!しかし、怖い世界だ。

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    投稿日: 2014.08.12
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    詐欺という普段はなじみ深くない分野だが、興味を持ちながら一気に読了できた。 詐欺も法人組織のように、システムで動かしているというのは驚きだった。

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    投稿日: 2014.08.10
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    大学のイベサー全盛期に頭角を現し、のちヤミ金経営を経てオレオレ詐欺を創始したとされる"詐欺の帝王"本藤に詐欺の実態を語らせたもの。 ピカレスク小説のような小気味良さ。腹の座りが違います。 ○ぼくは「筋」はそこにあるものじゃなく、新規につくるものと思ってます。乱暴なことをいえばこうです。一対九でぼくが悪かったとしても、 「ぼくは本筋の部分で言ってる。相手は枝葉の部分でイチャモンをつけてる。どっちがいいか悪いか、筋論でいえば明らかじゃないですか」

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    投稿日: 2014.08.03
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    あの事件とあの事件が線で結びついて勉強になりました。が、動くお金が大きくて、文を読むのに途中から疲れました。。

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    投稿日: 2014.07.20
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    システム詐欺の成立が分かる良書。詐欺の帝王である本藤の成り上がり過程を通じて詐欺を語っているので、吸い込まれるように読むことができた。

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    投稿日: 2014.07.20
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    事実は小説より奇なり。 漫画『闇金ウシジマくん』も徹底した取材に基づいて書かれているとのことだが、リアリティのある出来事には多くの発見がある。アメリカのGMでは、ビジネスにおいて、自分の手を下さずとも回る状態を作ることを奨励されるようだが、詐欺という事の是非はともかくとして、勉強になる点が多い。

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    投稿日: 2014.07.13
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    面白かったっす。船橋のホテルで電動ノコギリで生きたまま殺しちゃった事件とか、高島平でスーツケースで死体を運んだ事件とか、あああの事件!、っていうのが点と線で繋がっていくのがすげえスリリング。 気分的に(あと、仕事が忙しくて)久しく本が読めなかったので、リハビリにはうってつけでした。

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    投稿日: 2014.07.10
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    詐欺の世界のあれやこれやを綺麗にまとめており、面白かった。怖い話は、一部を除いて書かれていないし、その一部も今から話すよ!って強調されているので、万人におすすめ。 裏社会の内情が聞ける機会というのはまずないので、こういう本はありがたい。勉強になった、というのが一番の感想です。

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    投稿日: 2014.06.27