
ハバナの男
グレアム・グリーン、田中西二郎/早川書房
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総合評価
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powered by ブクログ冷戦下のキューバ、平凡な掃除機屋さんがなぜか英国スパイにスカウトされる。勘違いや大げさな反応や状況の馬鹿らしさに流されていると、話がどんどんとややこしくなっていく。痛快とはまさにこのこと。 Our man in Havana Graham Greene, 1958
0投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログトム・ハーディへのインタビューで、映画インセプションで彼が演じた役(イームス)のモデルの一人であるというのを知って読んだ。 最初はホーソンがそのモデル?と思ったけど、最後まで読むと主人公の方かなぁと。old manって言ってたしやっぱりそっちか。 内容は最初はなんだか展開が読みやすい昔の小説という印象で正直あまり面白くなかったんだけど、途中から怒涛の展開、主人公の変貌…いや変貌は寧ろ見事にしておらず終始一貫しているんだけどそのブレなさがどんどん得体の知れない印象を与え、この周りの登場人物や読者がいかに主人公を見誤っていたかに気づくという。こういう騙され方はとても面白い。 そして感情描写が少ない分想像が掻き立てられて良い。 恋愛物としても、こういう実は最初から一目惚れだったんですみたいな展開ツボ。 キャラクターもみんな個性的で一筋縄ではいかない感じ、グリーンのその土地の描写の巧さ、全体的にとてもハマったのでこれはまた読み返してしまうタイプの本だな。多分読む度にダイキリを飲みたくなるね。
0投稿日: 2017.04.23
