
総合評価
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powered by ブクログなかなか刺激的な作品を書き続けていて、小説という方法について、あれこれ実験的思考を繰り広げている若い女性作家、まあ、そんな印象の松田青子さんの短編集です。 うまくいえませんが、ボクは面白がって読みましたが、評価の方向性によって○×に分かれるでしょうね。 あれこれ、アホブログに書きました。覗いていただければ嬉しいです(笑) https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202303240000/
9投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ読んだ2014年当時、正に主人公の娘と同じように英語の仕事に固執して、キャリアに悩んでいた。だから「それじゃお守りじゃなくて呪いよ」というフレーズが刺さった。 2022年に再読。今は拘りなく英語に関係ない仕事をしている。 改めて読んでみると、英語が出来ることがアドバンテージのはずなのに、そのせいで派遣の仕事を転々としていることの皮肉が伝わってくる。 また、今更ながら英語への皮肉とは別で親の子供に対する執着についても皮肉られていることに気付いた。 主人公の母は夫や義母のような道を歩んでほしくない一心で娘に英語教育を受けさせているけど、それは「あの人たちのようになってほしくない」が動機であって、娘にどうなってほしいかではない。 もっと言えば娘がどうありたいかという尊重の姿勢に欠ける。 別に英語に限らず、「せっかく就いた仕事だから」「ああはなりたくないから」みたいな理由の動機はお守りじゃなくて呪いに変わり、自分の「森」が腐っていくから気をつけてね、というメッセージを感じる。 難点は主語が「英子」「娘」「わたし」と混ざってり、誰の目線で語られた文章か分かりづらい。(使い分けられているのかもしれないけど、意図は分からなかった) これ以外に収録されている短編はいまいち印象に残らなかったので星3つ。
0投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ松田青子さんの著書はフィクションでありノンフィクションだ。 それは彼女と私が同世代で、生まれ、育ち、そして働き今に至るまでに共有する感覚、世代間が共通しているからかもしれない。 英子の森にあるように、 私も「英語」が得意で英語ができて、英語ができれば職業選択の自由を得、お金持ちになれると思ってきたけれど、いざ働いてみたら完全ドメスティックな仕事、あれだけ得意で難解な学術論文すら読んでいた自分の英語力は化石となってしまった。 笑えない、苦しい、こんなはずじゃなかったのに、 しかも妊娠出産のキャリアを経て、第一線や出世というキャリアからは完全に遠かった。 葛藤があるからこそ、人は成長するものだと思う。 著書に描かれている他人事のようで紛れもない自分ごとと感じるなにかの世界に触れ、無意識に受けてきた呪詛に気づき、自立してどう生きるのか? そのきっかけにしたいな、と強く思うのだった。
0投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ43:おもしろかった!「スタッキング可能」もだけど、「体験型小説」とも言えそうな臨場感あふれる(?)物語。鋭い観察眼と、クスリと笑わせるユーモアと。「写真はイメージです」がお気に入り。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ抽象的な表現の中に、母からの自立、恋人をあてにしないで一人でまずは生きること、などが描かれている。 学校図書館にあったのだが、中学生にはちょっと難しい気がする…。2016
1投稿日: 2018.08.03
powered by ブクログ節々におもしろさが滲み出てる。笑う。けど、笑えない。 読むのがしんどいです、松田青子さん。 おだやかな気持ちではいさせてくれなくて、読み終わるといつもくたくたです。
1投稿日: 2017.03.07
powered by ブクログだめだ、こりゃ。私には難しすぎる文学だった。こういう観念的な感じで、書いてあることが浮かんでこないようなやつだと物語の世界にも入っていけないんだよね。こういうのが面白いと思えるようになれるといいのにな。
0投稿日: 2016.11.06
powered by ブクログ英語好きあるあるが満載でおもしろかった。 やっぱり、何事も、囚われや、執着はよくないんだな。 人生を狂わす。 紅茶など描写が上手 7 14 22 37
0投稿日: 2016.07.21
powered by ブクログ収録されている最初の短編「英子の森」は、チープに駆り出される「英語ができる」女たちの苦悩を描き、感情移入するところが多々あった。とてもリズムの良い無駄のない文体で好感が持てた。だけど、「英語エリート」に対する社会的な目を批判的に書くにとどまり、深いところまで潜れていない気がした。娘の「森」と母の「森」を見つける物語なので関係ないっちゃ関係ないのかな。他の短編も、社会の今まであまり触れられてないかゆいところに手が届いて、指先でスクラッチする感じ。かゆみ止めではないし、原因もわからないまま。でも、楽しく読めた。割と好きだった。
0投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログ松田青子さんはじめまして。友だちが松田青子めっちゃいい!!と絶賛していたので。名久井直子さんの装丁も素敵。どこかふわふわとしてつかめないおとぎ話みたいでなんかひかれる感じ。『スタッキング可能』を買ってしまった。
0投稿日: 2016.04.02
powered by ブクログ・「英語が使える仕事とそうでない仕事の差が、たったの50円」というのに愕然とし、「英語が話せる仕事」という夢の行く先はこんなもんか、という脱力を感じる場面が特に好き ・小花模様が壁紙からぽろぽろこぼれたり、家が森の中にある、という描写も、若干シュールレアリスチックで、非現実と現実に片足ずつ突っ込んでいる感じが良い
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログ好き!!寓話的でありながら、リアルな現代を皮肉る視点が冴え渡っていてとっても面白かった。グローバル化を謳う社会、丁寧すぎる注意書、建前だらけのコミュニケーションなどなどに溢れた世界にどっぷり浸って生きている私の鈍感さと空虚を見透かした著者によって、時に面白おかしく、時に温かくそれらを胸に突き付けられた気分。本当に面白かった。
1投稿日: 2015.12.16
powered by ブクログとにかく、装丁が綺麗。 短編小説集。6話収録。 タイトルの作品は、英語を得意としながらも、それをうまく社会で発揮できず、悶々と派遣社員を続ける三十路手前の女性、英子と、森に住むその母親の物語。作者の実体験に基づいているらしい。 6話全体的に、暗喩を用いたり、ハッキリと言葉には表さず、場面や人称が変わったりと、少し不思議な雰囲気。そしてシュールでもある。 最後の「わたしはお医者さま?」の空気感は好きだな。この設定は他に見たことがない。一番作者の力量を私は感じた。 でも、起承転結、山場がどの作品もあまり感じられなかった。もう少し、それぞれ見せ場があっても良いかも。
0投稿日: 2015.08.19
powered by ブクログ図書館にて。 前作「スタッキング可能」とはまた違った味わい。 表題作は特に、静かな中に緊迫感があって、不思議な絵を見ているみたいだった。 「おにいさんがこわい」好きだったな。 「博士と助手」ナイスなラスト。 この人にしか描けない世界がある、次回作も楽しみ。
0投稿日: 2015.07.24
powered by ブクログ何者にもなれない自分といまも格闘している私にとって、とても共感できるし、どこにも行けない寂しさを感じて、なんだかどこかほっとした。山内マリコと川上弘美を足して割ったような雰囲気の短編集。 ほかの作品も、日常に感じる違和感が共感たっぷりに描かれている。ありきたりの言葉で語ることによって、却って何かの可能性を失ってしまうむなしさ。なんかみたことある言葉で、なんとなくまとめてしまうことは、結局なにも語っていないんだよね。このレビューにしたってそう。私は本のレビューなんて結局書いていないんだ。
0投稿日: 2014.11.25
powered by ブクログ春に読んだ松田青子の『スタッキング可能』がおもしろかったんで、この人の新作『英子の森』も読んでみたいなーと思っていたが、近所の本屋に見当たらず、図書館ではぞろぞろ予約がついていたので、しばらく忘れていた。 気がつくと図書館の本が空いてたので、借りてきて読む。本のてっぺんから中ほどまでが表題作で、これは、"英語ができたらグローバル社会でバッチリ"みたいな沼に足を取られた人たちの話。親も先生も、テレビも広告も、「英語ができると後でいいことがある」「英語は新しい世界につなげてくれる扉」だと言った。それで英子はますます英語を好きになり、ずっと英語を勉強してきたのだ。でも、今は思う。「じゃあなんで今のわたしはこんなところにいるんだろう。」(p.16) 「英語を活かせるお仕事☆」を求めてきたが、結局のところ、英語を使う仕事と英語を使わない仕事の時給の差はたった50円。 ▼はじめて英語を使う仕事をしてからずっと、英語を使っているのではなくて、英語を使わせてもらっているような気がしていた。英語を使うことのできる仕事を、見えない誰かに用意してもらっているような気がするのだ。使わなくていいものを使いたい使いたいと思う、その気持ちを見えない誰かに見透かされていて、ねえ、そんなに使いたいんだったら、50円差でもいいですよね、だって使いたいんでしょうあなた、それを、英語を。そう思われている、そう蔑まれているような気がした。(pp.18-19) 紹介された「英語を使う仕事」に行って、英子の口から出るのは同じフレーズの無限ループ。例えばある日はこんなだ。「こんにちは」「お名前は?」「今日のパンフレッ トです」「はい、どうぞ」「良い一日を」。これって英語を使ったことになるのかと英子は思う。 ▼不思議だった。いいね、かっこいい、うらやましい。英語ができると言うと、英語を使う仕事に就いていると知ると、みんなそう言う。けれどそのときその人たちの頭の中に浮かんでいるのはイメージの英語だ。本当に恵まれた状態で働けている人たちはほんの一握りで、一方の娘は、今、電話代も出してもらえない。プライドの持ちようがなかった。自分を誇ることができなかった。(p.55) たぶん"英語"に限らない話なんやろうなーと思いつつ(ちょっと前だったら法科大学院がそんな感じか)、"英語"が象徴的に感じられる話だった。 「英子の森」や、その他の収録作を読んでいると、アレに似てると思う。時季になれば新聞にどっさり折り込まれてくる塾の広告の謳い文句、あるいは、電車内で見かける大学や専門学校や自己啓発の広告にあふれる魔法の呪文。今これをやっておけば未来は安泰というような、あるいは、これをやっておかないと世界に乗り遅れるというような、 脅しにも聞こえるアレ。 松田青子は、そんなアレコレへの違和感を書きとめる。その違和感の出どころを明らかにしようとする。そこのところが私にはおもしろい。 この本を読んだら、『スタッキング可能』をもう一度読みたくなって、図書館でまた借りてきた。 (11/12了)
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログ面白い小説を書く人だなぁ。振り返ると、特にすごい事を書いているわけじゃないんだけど。苛立ちはすごく伝わってきて。
0投稿日: 2014.10.01
powered by ブクログ何かに気づくと、気になってしまって仕方がない。 スルーできない、突き詰めたところで、また、 次の事が気にかかる。決して終わらない世界。 さぁ今日も自分の森のなかに逃げ込むとします。
0投稿日: 2014.09.24
powered by ブクログ独特の世界観。多分世の中を皮肉って風刺しているんだろう。どこまでが現実でどこからが虚像なのかわからない。おもしろいような気もするし、でもやっぱりよくわからない謎めいた本だった。
0投稿日: 2014.09.10
powered by ブクログ松田青子二作目です。 表題にもなっている「英子の森」をよんで ああ文学的になったなあと思いました。 その他の「写真はイメージです」「スカートの中のABC 」などは前回どおり饒舌に言葉遊びをしている感があります。 「写真はイメージです」での 「昨日嫁が出ていったのはリアルです。空前絶後のダメージです。それも結局イメージです」 では笑いました。 でもそれ以上に「博士と助手」面白かったです。 すらすら読みました。 世の中をきっているのだけど、うまい。 絶妙にストーリーになってるなあと感心しました。 「今回も○○節は健在!」は私もブクログでよく使ってますがなーと恥ずかしくなった。 確かに情報としてゼロなのに、なんてこと気にせずに「!」で押し切るその気概、と笑われても仕方ありませんね。 面白かったです。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログこういうのをファンタジーというのだろうか。 森や、家や、いろんなものに、何かを象徴させているのだと思うが、残念ながらちょっとよく分からない本。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ母親は、娘に期待しすぎて、娘は、思っていた通りにいかないことを、母親のせいしている。 森という幻想の中に、グローバルと言う言葉に振り回されてすがる親娘と社会がより明らかとなる。 やがて彼らは、再生の道を選ぶ。 意図があると思うけど、固有名詞と普通名詞が同時に使われてて、小説として読みにくい。
0投稿日: 2014.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
簡単に言うと、母娘の自立物語。 なのだが、そこは松田青子作品。独特な世界が存在する。 彼女の作り出す少し不思議な物語は、好き嫌いが分かれるのかもしれない。 言葉の選び方や、清潔感のある文章など、私は好き。 「博士」 「うん?」 「博士のそういうところ、ヘドがでそうです」 「うん?」 「正直ヘドがなにかよくわからないですが、それでもヘドがでそうです」 (『博士と助手』より) 『英子の森』他5作品収録。
0投稿日: 2014.06.25
powered by ブクログ私は前作の「スタッキング可能」がとても面白かったのですが、今回は笑えなくてイマイチのれなかったです。
0投稿日: 2014.06.24
powered by ブクログ魅力的な装丁に一目惚れ。 しかしまあ、なんとも独特な世界観。 今まであまり触れたことのない不思議な物語だったけれど、 こんな視点でこんな風に書く人がいたんだ、と新鮮に読めた。 ちょっぴりダークでほんのりシニカル。 普段読む本とは何かが違い、違和感みたいなものを感じたけれど、これはこれで悪くない違和感。 だからこそ面白い。
0投稿日: 2014.06.19
powered by ブクログもうすこしわかりやすいほうが好きだけど、もやもやした生きかたを、なんでもひとくくりにして安心してしまう世の中を憂いているような感覚は、そこを表現してる心意気は、じわりと伝わった。
0投稿日: 2014.05.23
powered by ブクログ短編集6編。 「わたしはお医者さま?」の職業が、私もこれならやりたいという風でとても面白かった。どれも切り口が斬新で、ある意味実験小説的な感じもした。
0投稿日: 2014.05.21
powered by ブクログ痛い小説だ。いやいや作品が痛いんじゃなくて痛いのは私。 うーん、刺さるなぁ。痛すぎますよ・・・。 自分のことを言われているようで逃げたくなった。 多分ね、日本中に英子のドッペルゲンガーがうようよしている。 私もその中の一人。 英語ができない人から見たら英語ができる人と英語の出来ない人の二種類しかいないのだろう。でもね、英語ができる人(と認めたうえで)の中でも歴然としたヒエラルキーが存在するのよね。 ああやっぱりね、作者は英文科卒か。だから分かるのよね。そうよねー。 英子はやっと翻訳の仕事についたところ。 これからも先が長いのよ、なーんておせっかいか。 「翻訳の仕事やってます!」って胸を張って言える日が来ると良いよね。 私は・・・、無理だな(笑) 肝心なレビュー!! 表題作は割と長いけれど、6つの短編をまとめた本作。 実験的と言うか空想的と言うか不思議な作品が多かった。 これは小説じゃなくて散文でしょと思われる作品もあったり。 でも作者の独特の感性が光ってる。ちょっと他では読めない感覚が心地いい。 全作品を通して楽しめました。 小説家として今後どうなるかは未知数だとは思うけど、これは大化けするんじゃないかな。非常に楽しみです。
15投稿日: 2014.05.14
powered by ブクログ前作は話題だったわりにちょっと苦手、と思ったが、本作のいくつかの短編の中の最初、本のタイトルにもなっている「英子の森」はおもしろかった。英語の森。
0投稿日: 2014.05.14
powered by ブクログこんなに自分の体験と被る状況が本になっているなんて。 文の感じは好きな感じではないのだけれど… 単発バイトの学会の受付で決まったセリフだけ英語で言うとか。 皇族が来たときは見えないように隠れているとか。 “英語”につかまれ、つかまり、振り回されもせず、動かないでいることに自分でうっすら感じていることとか。。。。 周りでもよく聞くセリフも山ほど。
0投稿日: 2014.05.11
powered by ブクログ媚びない文章だから好きなんだけどスタッキング可能でじわじわ来た感じほど来なかった。コンセプチュアルアートのように感じた。そういうやりかたもあるんだな、と。何度か読めばまた違うんだろうな。最後の作品はやりたい仕事って自分で作っちゃえばいいんだと作品の中の人と同じ感覚でわくわくしながら改めて発見した。もっとはやくに気づいていたら…。
0投稿日: 2014.05.11
powered by ブクログカオス文学である。 妄想広がる部分ととても現実的な内容が共存しながら進み、その境目が非常に曖昧というか溶け合っている。 川上弘美ともこういうタイプなのだろうか(数冊しか読んだ記憶がないからわからないが)。 私は地に足ついた話が好きなのと、 導入部がハマらないと楽しめないので苦手なタイプだった。 表題作の『英子の森』が80ページ程度の短編で、他は20ページ程度の掌編。 『英子の森』 英語を習得すれば人生はうまくいくという教育のもと英語だけをひたすら頑張ってきた主人公の英子。 だが英語を使う仕事とは言っても地味で退屈、しかも英語ができない人と時給もほとんど変わらない現実を疑問に感じ始める。 英子のバイト生活はリアルなのだが、タイトルにもなっている”森”が唐突に出てくる。 英子を始めとする登場人物はみんな自分の森を持っていて、英子は母の価値観を反映した森に住んでいる。 英語と自分の関係を見つめなおすことと、母の支配から脱却することを森に喩えているのだろう。 テーマは分かったが、森の部分がどうもしっくりこなかった。
0投稿日: 2014.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回も楽しんで読むことができました。中編一作、短掌編五作で構成された松田さんの二作目。表題作「英子の森」は、表現方法も、奥行きも深い。母と娘二人で暮らしてきたが、娘は都会で働くようになり、自立を試みるが・・・。森と都会の描写の空気間の差が良い。「*写真はイメージです。」は素人の私が書くと単純極まりない稚拙な文章の羅列になるが、小気味よいテンポで時には笑いを誘いながら勢いよく読めた。私の皺やシミもイメージだと嬉しい(笑)「スカートの上のABC」はとてもキュートな作品。最近、スカートと縁遠い私には眩しすぎた。最後に「わたしはお医者さま?」。ペンギンナデ、いいね。でも、なでた手の匂いを嗅ぐと魚くさそう(^_^;)締めが現実っぽくなってしまい、失礼いたしました。でも、とても楽しめた作品集でした。次回作も楽しみにしております。
0投稿日: 2014.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森にすむ親子の話。英語ができる女の子。娘にすがるお母さん。自立するためにどう生きる?他にも「○○はイメージです」ってひたすら言っていく詩?文章?の話と、「Twitter でも Facebook でも、皆が同じような言葉を使っていることが気持ち悪くて仕方ない。『日々に感謝』とか、本当は何も言ってないのに聞こえのいい言葉をつぶやくことで気が済んでしまっている人が多いように思います。それは若者にとって決して良いことではないはずなんです」とう筆者の言葉、webから引用。こんな話と、私はお医者様?には職業当てゲームの話。暗闇の中で、懐中電灯で、光を当てたり、当てられたり、職業を当てたり。とにかく、すんなりむずむず、おもしろかった。ほんとすんなりむずむず。むずむずするのが、すんなり入ってくる感じ?わかんないけど、面白かった。ああ、気持ち悪いのが気持ちいいです、はい。
0投稿日: 2014.04.25
powered by ブクログひと言でいってしまえば、作風が自分とマッチしていない、そのことに尽きるかなと。 それでも、最初から最後まで読めたので、作品自体のクオリティは高いんじゃないかなと思う。
0投稿日: 2014.04.21
powered by ブクログ短編集で、作品の完成度はまちまちな印象だけど、私は著者の感性が好き。 表題作も、他にとりえもないから、唯一他人よりできる(といってもほんの少し)英語に縋って「知的でグローバルな私」という幻影に生きる自立できないフリーターを描いてはいるけれど、実際に結構な数存在するそういった人々を嘲笑しているわけではない。彼らの立場に立って悲哀を描いている。情に溺れずに。そして、そんな仕事をしている娘を生きがいに生きる母親も描き、ちゃんと救いがあるところが良い。 表題作が一番面白かったが、「*写真はイメージです」「博士と助手」も良かった。この人、詩を書いてもいいかもしれないなと思った。 これからも期待したい作家です。
0投稿日: 2014.04.14
powered by ブクログ英語の仕事に執着する人々とそれぞれの森、表題作の英子の森 *写真はイメージです、おにいさんがこわい、スカートの上のABC、博士と助手、わたしはお医者さま? この人の文章って匿名性が強いと言うか顔やキャラが浮かばないんだよなあ。悪い意味でなく。 おにいさんがこわいとわたしはお医者さま?がすきだった。
0投稿日: 2014.04.03
powered by ブクログ私的2013年度ナンバーワンの本は松田青子さんのデビュー作スタッキング可能だったので、二作目はとにかく期待度高く楽しみにしていました。 二作目のこちらも素晴らしい。こう来たかと思わず唸りたくなる面白さ。相変わらず世の中の皮肉を摘み取るのがうまい。実に巧妙。ただスタッキング可能のときよりも幾分難しい、というか分かりづらい。どなたかの解説が読みたいくらい。表題作英子の森がちょっと読み取りづらかったかなー。英語の森? にかけてるのかしら。英語ができたとしても時給にして50円ほどしか変わらないなんとも残酷なんですよ、ってね。 表題作以外は分かりやすいです。なかでも、おにいさんがこわいが好き。 スタッキング可能と比べてこの評価ですがとても面白かったです。誰かの解説を読んだ後にまた読みたい。次回作が今一番楽しみな作家さん。
0投稿日: 2014.04.02
powered by ブクログはて。どうしたものかと戸惑う不思議な感覚。 エンヤをはじめて聞いたときのような、少し現実味に欠ける浮遊感。 もう一作品は読んでみないと。
1投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログ分かったような分からないような不思議な感じの本でした。 博士と助手は、人の嫌らしさたっぷり。分かってるのに分からない振り、ピュアな振りして傷つける感じ。あと、なんでもネットで簡単に解決しちゃう感じ。いつか弊害がでる感じ。 分からないけど。スタッキング可能も読みたい。
0投稿日: 2014.03.24
powered by ブクログ英子の森は英語の森。わたしも森を持つ者なので、現実を突きつけられて動けなくなる場面もあったけれど、それでも最後には覚悟が足りなかった、腹をくくろう、と思えます。『スタッキング可能』のあとはどうくるんだろうと思ってたけど、こうきたか!いい意味で裏切られた気がします。最高!
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に独創的な作品の数々。私には合わなかったので感想を書くのがすごく難しい。『※写真はイメージです』はイメージがゲシュタルト崩壊しそうな勢いがある。
0投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログ星新一を21世紀にしてガーリーにして。「森」を「マンション」や「戸籍」に置き換えたりしてみたけど、やっぱり「森」なんだよね!!高学歴ワープア、母娘関係、現代のリアルな問題なのに、帰る場所は、「森」!!
0投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログ取っ付きやすいカテゴリの作品ではないはずなのに、全篇ともするりと楽しく読めてしまった。 もちろんこれは、褒め言葉です。そして個人の感想です。自信と責任を持って発信したい個人の意見です。 「森」が意識のメタファーだなんてことは疾うの昔から知れてることですが、 こんなにシュールでガーリーで、ちょっとばかり毒のあるいい森を作ることは、 言葉について、言語について考え続けてきた人にしかできない高等な言葉遊びでしょう。 もし今度、ちょっと気になる誰かが現れたとしたら、 「今度、うちの森に遊びに来ませんか」と誘ってみたい。 その誘いに応じてくれる人とは仲良くなれそうだ。
2投稿日: 2014.03.04
powered by ブクログ元ヨーロッパ企画女優さんの小説集第二段。 現代を生きる一般的な女子目線寄りのシュールな世界観や、ヨーロッパ企画の演劇を思わせるチョイ脱線感のちりばめられ方は相変わらずクセになる◎ 特に後半の作品は、この世界観の最後に星新一ばりにハッとなるのがプラス。 松田さんのペンがレベルアップしてるのが素人でもわかるくらいでした。 ちなみに、無数のよしき事件を引き起こした『おにいさんがこわい』、世にも奇妙な物語が好きな人にはオススメです(怖くはないよ笑
0投稿日: 2014.02.23
powered by ブクログ夜中に風呂入ってるときな思い付きみたいなワードの集まりを見事な織物に編み上げる松田青子さんの二つ目小説。 ところでこのかたなんとお呼びすれば良いんでしょうか。やっぱりせいこさんですか。 英語を使ったお仕事を求めて派遣先をいったり来たりしている娘と、森に住む母のことを書いた表題作および他三作です。『※写真はイメージです。』なんかは、批評的な表現を飛び越えてもはや幽玄です。すべてはイメージって気分になること請け合い。 『英子の森』において登場する森。 登場人物でいうと母とか独り暮らしの人が必ず持っていて、蝶が舞い、小花が咲き乱れ、バラが咲き、女神の銅像が踊る森。その部分が、今までの松田青子さんの小説と比べてがっつり異様な印象を受けました。 森については、それを持つもののコクーンであり、プライドであり、シェルターであるといった、メタファーを読み解くような解説も出来そうな程唐突なファンタジー部分ではありますが、村上春樹と雑誌オリーブ、ananとかを読む我々にとっては、もうそういうのは現実と混じっちゃっていいや、って扱いで受け止められる部分でもあり、あー森、あるね、そういうの、森。メルヘン母とか特に顕著。って具合に妙に納得しました。 でもそれが出てくることによって、何だかこの人の小説が一段階深くなったような気がして、深いぜ、生きるって。なんて感想をもちました。 母の森が崩れるときさー、あんなにメルヘンなのに、その後場面がいきなり晴海の派遣先とかになるんすよ。その気の代わりよう。
1投稿日: 2014.02.11
