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モナドロジー 形而上学叙説
モナドロジー 形而上学叙説
ライプニッツ、清水富雄、竹田篤司、飯塚勝久/中央公論新社
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総合評価

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    ライプニッツはデカルト的な延長と思惟の両実体でも、延長と思惟を属性とするスピノザ的な単一実体でもなく、一なる実体としてのモナドを説く。延長があれば延々と分解できてしまうのであり、モナドはいわば、根元的かつ単一的な要素である。もちろん物理的な原子・分子などの粒子よりも先行するものであり、かつ「多」を実現していくための「精神」である。ただし、動物、人、神の精神それぞれに対応するモナドがあり、これらが存在論的に秩序付けられるのである。一切を精神の作用から捉えていく点において、後のカントやヘーゲルに至るドイツ観念論を彷彿とさせる。

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    投稿日: 2026.01.26
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    幾何学、科学への指向性、神学への指向性、デカルトなどポストスコラ哲学への批判という指向性、立場上言えないこともあろうというバイアス、これらが幅広い解釈に耐えるスタイルを作ってるように思う。はじめの解説を読んでから本編に行ったから楽しめたところ多い。形而上学序説のほうは途中でやめた。 合わせ鏡の複雑系の世界を描き、神はこれを秩序立てていることを、この解析によって解き明かす、「予定調和」の興奮。彼は孤独ではあったとしても、その瞳孔は常に濡れて開いていたのではないか。 しかしながら、この形而上学がどのように効いてくるのかわからない。スピノザはもうカンフル剤ですが。

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    投稿日: 2023.12.07
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    予定調和(心身問題) 【魂は自らの法則に従い、身体もまた自らの法則に従う。それでも両者が一致するのは、あらゆる実体のあいだに存する予定調和のためである。なぜなら、どの実体も同じ一つの宇宙の表現なのであるから。(ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646-1716))】  「七八―――これらの原理によって、私は魂と有機的な身体との結合、すなわち一致ということを自然的に説明する方法を得たのである。魂はみずからの法則にしたがい、身体もまたみずからの法則にしたがう。それでも両者が一致するのは、あらゆる実体のあいだに存する予定調和のためである、どの実体も同じ一つの宇宙の表現なのであるから。  七九―――魂は目的原因の法則にしたがい、欲求や目的や手段によって作用する。物体[身体]は作用原因の法則つまり運動の法則にしたがって作用する。しかもこの二つの領域、作用原因の領域と目的原因の領域のあいだには調和が存している。」 「八一―――この説によると、物体[身体]は魂がないかのように(これはありえない仮定だけれど)作用し、魂は物体[身体]がないかのように作用する。」

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    投稿日: 2022.01.08
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    あらゆる可能世界の中から、神様が最善のものを選び取ってそれがナウみたいな感じですか。「懲罰と贖罪によってその悪意を正し悪を十二分に償う結果、ついには悪がまったく起こらなかったとするよりも過程全体においてはかえって多くの完全性が見いだされる場合には、神は悪を許すというべき」という文があって、少し救われたような気持になった。私個人的には、世界が沢山あるという哲学より、世界は一つしか無くて、今がザ・ベストというライプニッツの考えは共感できて好きです。大学生の時だったら、哲学の先生に質問に行けたのに、社会人になると不便。

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    投稿日: 2017.10.26
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    読みそびれていたモナドロジー。面白かったです。ただ、形而上学序説は神様持ち上げすぎ。何でもあり的な論理で引いてしまいます。

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    投稿日: 2012.06.14
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     私たちはいま、ライプニッツのモナドロジー的な世界観に生きている。ヨーロッパ・ロシアは多極世界を構築しようとしているが、その根底にはモナドロジーの思想が蠢いているように思う。僕の仮説が正しければ、EUというブロック経済圏の一形態も元はといえばモナドロジー的世界観の体現を目的としたものであったはずである。  ライプニッツは万能の天才である。おそよ学とつくものであれば何にでも手を出して、非凡な成果を上げた知の巨人。彼の思想の十分の一もきっと現代人は解明できていないのだろうと思う。

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    投稿日: 2011.11.01
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    予定調和がでてくる所はなんかインチキくさいと思うが、デカルトとはちがった世界観が構成できるのだと思える。「気のコスモロジー」にも通じるものがあるかも。

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    投稿日: 2007.04.23