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シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第一部
シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第一部
ウィリアム・シェイクスピア、小田島雄志/白水社
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総合評価

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    『シェイクスピア全集 1 ヘンリー六世 第1部』 白水uブックス 若くして父王ヘンリー五世を失ったイングランドでは、幼いヘンリー六世が王位を継ぐ。しかし、王国を支えてきた名将たちは次々と亡くなり、国内の結束は急速に揺らいでいく。 一方フランスでは、イングランド軍に押されていた勢力が、神の啓示を受けたとされる少女ジャンヌ・ダルク(ジャン・ド・ピュセル)を中心に反撃を開始。彼女の出現によって戦局は大きく変わり、イングランド軍は苦境に追い込まれていく。 国内では、王の側近たちが権力をめぐって対立し、ヨーク派とランカスター派の不穏な争いが芽生え始める。薔薇を白と赤に分けて支持を示す象徴的な場面は、後に「薔薇戦争」へと発展する長い内乱の序章となる。 物語は、外ではフランスとの戦争が激化し、内では貴族同士の対立が深まり、幼い王ヘンリー六世がその渦中で翻弄されていく姿を描きながら、イングランドの混迷の始まりを鮮やかに示していく。

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    投稿日: 2026.02.16
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    印象に残ったのは、ジャンヌ・ダルク、シャルル、ナポリ王レニエらフランス勢のやり取りと、イングランドの勇将トールボット父子の最期、かな。 それ以外はあちらこちらで貴族同士が対立するばかりでちょっと話が見えない。一応薔薇戦争の予習はしたんだが。 ジャンヌの力を試すためにシャルルが従者に扮装しジャンヌがすかさず見抜くという、この有名な逸話、ひょっとしてシェイクスピアが出どころだったりするのか?いや、いくら物語とはいえ、イギリスのシェイクスピアがわざわざフランスのジャンヌの神性を強調するエピソードを創作するのも変な話だが。でも元々あった逸話を劇に組み込んだのだとすると、当時にしてすでに敵国にまで知れ渡っていたのか。 イギリスから見たジャンヌはさぞや悪かろうと思ったけど、前半は予想してた程酷くはなかった。とは言えさすがに、可憐な聖少女という見慣れた日本のジャンヌ像はそこにはなく、傲岸不遜でやや滑稽。そして最期はみじめだった。 トールボット、はじめはどういう立ち位置の人物なのかわからなかったけど、父子のやり取りは熱かった。 シェイクスピアを読むのは高校以来なので、久々すぎて戯曲(これは史劇だけど)独特のあのノリにちゃんと乗っかれるか心配だったけど、やはりシェイクスピア、すごい。 話の展開についていけなくても、思わず反芻したくなる台詞回しだけで読ませる。

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    投稿日: 2018.02.26
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    詳しくは第三部で。 印象的なのはこの一節。 「私は今、この胸に鋭い軋轢を、希望と不安の警鐘を打ち鳴らしての激しい闘争を感じているのだ、それに思いをはせるだけで胸苦しくなるまでに」

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    投稿日: 2007.04.29