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powered by ブクログ2025年の戦後80年だったこともあり、ついつい太平洋戦争にまつわる書籍を読んでしまう。 今回は「あの戦争は何だったのか〜大人のための歴史教科書」(著者:保阪 正康)に挑戦。 今年はほぼ同名タイトルの辻田真佐憲氏版がベストセラーになったが、まずは保坂氏版に手を伸ばしてみた。 本書は2005年発行だから、当時は戦後60年ということになる。 20年前の2005年は、あの戦争をどう見ていたのか。 あれから20年以上経った2025年に生きる我々は、あの戦争をどう見ているのか。 何かが変わったのか。何も変わらないのか。 そんなことも考えながら、本書を読み進めた。 戦後60年から20年経って、戦争を体験した人は益々減っているだろう。 そんな中で、いつまで「戦後」という言葉を使うのか。 不思議にも感じつつ、いつになったら我々はあの戦争に対して一区切りできるのだろうかと思ってしまう。 識者の中には「日本が次の戦争を行うまで」と言う人もいる。 その通りかもしれないが、ロシア-ウクライナの戦火を見ていても、やはり戦争は起きてほしくないし、起こすべきではないと感じてしまう。 私自身は戦争研究者でもないし、こういう書籍があるとたまに手に取る程度だ。 それでも、私は今50代後半であるが、「戦争」という歴史に対して、興味を持っている方だと思う。 周囲の同年代や、それよりも若い世代は、学校の教科書で習った程度のことで知識が止まっている人がほとんどではなかろうか。 毎年夏に戦争に関するテレビ番組が放送されるが、それを見て補完されるくらいのことはあるとしても、それも今後は番組数が減っていくだろうし、番組を制作しているのも、戦争を全く知らない世代なのだから、あの戦争を語り継ぐのは益々難しくなっていくのだろう。 いつまで戦後を引きずるのかという議論もあるが、少なくとも何も学ばずにいることは止めた方がいい。 もしまた次の戦争が起きた時に、日本は太平洋戦争で起きた時のようなことを繰り返してはいけない。 本書にも色々と書かれているが、今の感覚からすると信じられないような、数々の杜撰な作戦が実際に実行されてしまった。 なんでそんなことが起きてしまったのか。 それが戦争という極限状態だからだ、と言って切り捨てることもできるかもしれないが、少なくともこんな杜撰な作戦を実行したのは、歴史上日本軍だけなのだ。 記録が残っているだけでも数千年分の戦争の歴史がある中で、太平洋戦争末期の日本軍の作戦遂行は奇行としか言いようがない。 あまりにも常軌を逸した行動ゆえに、米軍も日本軍に対して徹底抗戦することになったのだろうが、普通に考えてもここまで辿り着く前に、どこかで戦争は終着していたはずである。 なぜ我々日本人は、暴走を自ら止めることができなかったのか。 行き着くところまで行っても止められないこの性質が、日本人としての気質の根本原因のような気がしている。 あまりにも周囲の空気を読み過ぎる、強固な「同調圧力」が働く中で、「恥」を何よりも恐れる文化の中で、今後も暴走を「止める」ことは本当にできるのか。 私個人的には疑わしいと思っている。 そもそも杜撰な作戦を立てなければよいということでもあるが、極限状態の中で、果たして我々は冷静な判断をできるのか。 今でも会社で仕事する中で、「なんでこんな凡ミスが起きてしまうんだ」ということが少なくともある。 よくよく調べてみると、最初の計画の杜撰さもあるが、それを実行していく中で「これはヤバイ」と誰かが気がついても、止めることができずに致命的なことになるまで突き進んでしまう。 戦争とは異なるから、単純比較はできないと思うが、何となくこの気質が共通しているようで、そら怖ろしく感じてしまうのだ。 太平洋戦争では、戦果についての隠蔽が横行し、正しい情報が参謀本部に上がらなかったことも、敗戦の原因の一つであった。 果たして我々は、あの戦争から何かを学んだのだろうか。 本質的に日本人の中身が変わったとは到底思えない。 現場の状況をきちんと知らない上層部が問題で、その上層部が作戦を作成しているから失敗したのか。 それでは、作戦作成の上層部に、なぜ正しい情報を上げなかったのか。 レポートラインと承認プロセスの組織課題のように感じるが、そんな単純な話ではない気がする。 他国の軍隊も同じような組織形態でありながら、日本軍だけがなぜか機能しない。 その根底に流れる日本固有の原因とは何なのだろうかと考えてしまう。 名著「失敗の本質~日本軍の組織論的研究」(著者:戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎)でも説かれているが、どうにも我々はもっと真剣に自分自身とも重なる日本人の本質と向き合った方がよさそうだ。 あの戦争とは、本当に何だったのだろうか。 著者の保阪氏も語っているが、我々は単純に「戦前」「戦後」と分けてしまったために、前後が違うものだという錯覚をしてしまっている。 戦争が終結したという区切りはあるとしても、時間軸はシームレスに流れている訳で、前後で大きな違いがあったとは到底思えない。 さらに言えば、戦後もすでに80年。 単純に「戦後」という一括りで、同じものとして扱ってよいのかというのも、十分に疑わしい。 戦後10年・20年・・・80年が、本当に一括りなのか。 そんな単純化してしまって、本当によいのか。 本当に大事な部分を、我々は見落としているのではないだろうか。 当たり前であるが、戦争は絶対に起こしてはいけない。 それはその通りだと思うのだが、それでは他国から攻められた時に、どう対処すればよいのか。 杜撰な作戦が立案されて、実行されてしまいそうになるリスクを、我々は自ら止めることができるのか。 本書を読むと、戦争の悲惨さよりも、我々日本人の思慮の浅さが際立ってしまう。 なぜ我々日本人だけが、あんな愚かな戦い方をしたのか。 疑問は尽きることがないのだが、それを考え続けることが重要なのだろうと思う。 いつまで「戦後」という言葉が続くのかは分からない。 しかしながら、少なくとも我々は、戦争の歴史を最低限でも学ぶ必要がある。 それは結局、未来をより良く生きるために必要だからだ。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」もまた真なり。 改めて、学び続けることの大事さを実感した次第である。 (2025/10/20月)
10投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ同名の別の書籍が話題になってこちらの本を知り、読んでみた。 勉強になった。どこで何を間違ったのか。誰が何をしていたら回避できていたのか、答えを出すのは非常に難しいと改めて感じた。軍の地位を上げ過ぎたことが問題のようには思うけど。
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ2025/12/19 保阪正康「あの戦争は何だったのか」 「太平洋戦争の総括」を日本はしてこなかった。[塩野七生氏]『失敗の本質』が名著と言われる。作戦の反省はあるが、『開戦』の総括はない。80年を経ると、やむを得なかった論が勢力を増やしてくる。 天皇の責任など幾つかのタブーを乗り越えてキチンとした総括が大事。出なければ、世代が変わるとまた同じ失敗を繰り返す。 1.国民皆兵 S19年800万人/人口7,500万人 うち職業軍人は5万人=超エリート 2.2・26事件(S11) 天皇親政を求めた青年将校 天皇の厳命で鎮圧するも、以降「テロの恐怖」「軍部の圧力」が社会を覆う 3.軍部大臣現役武官制 広田弘毅首相 軍の政治力 視野狭窄の軍部指導者 4.軍人勅諭・ 戦陣訓S16年01月東條英機が示達 「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」 →多くの軍人・兵士を玉砕に追い詰めた サイパン・沖縄 5.南進の選択 関東軍特種演習は目くらまし(ゾルゲが通報) 海軍にも対米英強硬論者 石川信吾 富岡定俊 岡敬純 「石油備蓄不足」=実態は『機密』として隠蔽 →全体戦略作れない 5.戦争を始めても 「どう終わらせるか?」はなかった→無責任 ⇒戦略はなし 戦術のみ
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ改めて、太平洋戦争を学びなおす。戦争を始めて導いたのは、海軍のほうであったという視点に納得させられました。右傾化する日本を想定して、日本人の陥りやすい陥穽をとらえなおしておかなければならないと思います。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ太平洋戦争における、日本国内の混沌がよく理解できる。 日本という国の体質が、ありありと描かれている。 理念もなく、戦略もなく、戦術だけを考える。戦術も場当たり的で、最終的には精神力だけで乗り切ろうとする。 国際政治には、3つのPが重要と言われる。Philosophy(哲学)、Paradime(物の見方)、Policyである。戦後日本の政治は、Policy専攻で、アメリカの言いなりになってきた。哲学もパラダイムもないから、一貫した戦略を取れない。 しかし、この本を読んで、元々日本人には、日本にはそういう体質があったのかもしれないと気付かされた。 また、天皇親政による過剰な右への傾倒は、こうした奢りや暴走を招くものなんだなぁ、、としみじみ。
0投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ前掲とほぼ同名の新書だが、こちらは刊行が20年前に遡る。著者の世代も二世代ほど差があり、それは戦争を対象化する視線に現れる。本書では戦争をどう語るかよりも、やはり直接的に「何のための戦争だったのか」を(その説明の不在も含めて)検証するオーソドックスな構成となっていて、「大人のための歴史教科書」という副題に沿う作りである。 しかし一方で気になる点もいくつかある。冒頭の広島原爆碑の文言に主語がないとする批判は、今日では右派の戦後民主主義批判の定番であるが、本書の内容はあくまで戦前から終戦までであり、戦後の日米関係も含めた射程は見られず、言いっ放しのように感じてしまう。 海軍悪玉論の根拠とされる「石油備蓄量の隠蔽」は、では実際にはどれ程確保できていたかという答え合せがない。史実としては末期には松の根から油を取らねばならぬほど石油が不足したわけで、これを持って海軍が開戦を促したと結論するのは厳しい。
7投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ第一章 旧日本軍のメカニズム 第二章 開戦に至るまでのターニングポイント 第三章 快進撃から泥沼へ 第四章 敗戦へー「負け方」の研究 第五章 八月十五日は「終戦記念日」ではないー戦後の日本 旧日本軍の組織の様子や、どのように戦争に向かっていったか、また戦争が進行し、敗北を重ねた軍部がいかに戦果を取り繕ったか、よく分かる一冊。 対局的な目線も持ちつつ、印象としてはその時その時の人物の行動や発言を取り上げているので、より鮮やかに当時の様子が伝わってくる。 例えば、「日本のマッカーサー」とあだ名されたという堀栄三という人物について。 陸軍参謀本部の情報部に所属しており、アメリカ軍が次にどこを攻めてくるかを、ことごとく当てたという。 傍受したアメリカの放送から情報を重ね合わせ、推測することができた。 しかし、「でも、確実だとわかっている情報でも、作戦部では見向きもしてくれませんでした。彼らは自分の頭の中にある考えだけが全てであり、たとえ私の持っていった情報が正しくても相手にしませんでしたね。」 こういう人物の姿を通して見ると、軍部がもう頭が固まり切って、自分たちの都合のいいような作戦ばかりを立てていたのもうなづけると思う。 また、著者は独自に、戦争を経験した人から体験を聞き取り、それを随所に挟んであるので、説得力が格段である。 「「絶対国防圏」などというと聞こえはいいが、実際は、大本営作戦部の参謀たちが地図上を眺め、なんの根拠もなく延びきっている日本の制圧地域に線を引いただけのものである。戦後、私が話を聞いた参謀たちも「あれは単なる"作文"にすぎなかった」と述懐していたほどだ。」 まるで軍部が立てる作戦など自慰行為にすぎないことがよくわかる。 戦争に至るまで、戦中、戦後のことは当然とても複雑で、「誰が悪い」「これさえなければ」と一言で片付けられるものではない。 陸軍、海軍、政府、天皇、国内世論、… しかし、「これが悪かった」「ここは良かったけどここはダメだった」「こんな仕組みがあれば良かった」 と、冷静に反省しないと、その当時の失敗をまた繰り返すことになると思う。戦争を知る世代が少なくなった今、なおさらである。 当時の日本を美化する人々、誰か一人に責任をなすりつけて、手打ちにしようとする人々に読んでほしい本である。
6投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ夏には必ず昭和の戦争を題材にした本を読むことにしている。 自宅本棚在庫本。再読。 第一章 旧日本軍のメカニズム 第二章 開戦に至るまでのターニングポイント 二・二六事件 第三章 快進撃から泥沼へ 第四章 敗戦へー「負け方」の研究 第五章 八月十五日は「終戦記念日」ではないー戦後の日本
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログアジア太平洋戦争を概観するのに、ちょうどいい良書。 軍部のあまりの愚かさに、読んでいて暗澹たる気分になる。 長期的な戦略は無し。 憲法と組織機構の欠陥。 エリート主義。 陸軍と海軍の対立、セクショナリズム。 調査・情報収集、その精査の軽視。 非科学と精神論。 人命の軽視。 etc. 東京裁判だけではなく、日本人が自分たち自身で、戦争犯罪者を裁くことをするべきだった。 そして、我々が本当に感謝し手を合わせるべきなのは、「英霊」ではなく、戦争に反対し殺された人々なのだ。 たとえ、ひとりひとりは微力でも、民衆が力を合わせて権力にはむかえば、戦争を止めることができたはずだ。 「避けられない戦争だった」や「原爆のおかげで終戦は早まった」など、著者の言葉には、飲み込めないものも多い。 石橋湛山についての本を読もうと思う。 夢想的かもしれないが、「小日本」として、平和で人権感覚のある国を築けたかもしれないと、これからの願いも込めて思うのだ。 追記 「原爆のおかげで終戦は早まった」という、米軍視点からの原爆投下の正当化は受け入れられない、とずっと思っていたが、途中に一文を加えることで、すんなり理解できることに気付いた。 つまり、 「原爆のおかげで…天皇と軍部が、近々、自分たちも一撃で死ぬ可能性が高いという事実にビビり…終戦は早まった」 のだ。 やっと理解した。本当の本当に、天皇も軍部も最低なクソ野郎だったということを。 玉音放送で何を語ろうが、何を書き残そうが、そんなものは、表面上のことに過ぎない。 要するに、あかの他人はいくら死んでもかまわないが、自分と家族が死ぬのは嫌だったのだ。 それが、本当の心の底の動きだが、それを自覚したら、自尊心が崩壊してしまうから、あたかも、庶民の生命と暮らしを尊重するかのような言葉で、それを隠したのだ。 そんな表層の言葉のごまかしに騙されるのは、「全滅」を「玉砕」、「撤退」を「転進」というごまかしに、騙されるのと同じことだ。 権力者なんか、1ミリも信じてはならない。
1投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ読売新聞に著者の履歴書が掲載されているのに触発されて読んでみた。 非常に真面目に先の戦争を分析していることには敬服した。評価をあまり高くしなかったのは新しい視点を感じなかったため。但し逆にいうと著者の視点が今や一般化しているからかも知れない。 戦後80年とうとう私たちのまわりでもいつ戦争が起きてもおかしくない時代になってきた。今こそ筆者の言うように、先の戦争をきちんと総括する必要があるのかもしれない。さもなくば我々が同じ轍を踏む可能性は大いにあると思う。
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ太平洋戦争は侵略の歴史にも関わらず、反戦、平和などの言葉で、臭いものに蓋をして、あまりに無知となっている。本当にそう。 読んでいて、怒りが止まらなかった。 バカと言いたい。 自分の大切な人を戦場に送ること、どれだけ辛かっただろう。 なんのために戦っているのか、軍部の目的は一般人にはどうでもよく、こんなことのためにたくさんの命が犠牲になって怒りしかない。 あの戦争の中に、私たちの国に欠けているものの何かがそのまま凝縮されている。 戦術はあっても戦略がない。 なんのためにやっているのか、いつ終わりにするのか、次どうするのか、まるで考えず、プライドのため、ワンマン体制、傲慢な裸の王様の下、誰も意見できず、飼い慣らされる。 危機になれば、精神論で自己陶酔。 今もかたちを変えて続いてる。 独裁、社会主義はだめだ。民主主義の世界でよかった。
7投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ近代史をあまり理解していない、特に太平洋戦争に付いては被害者としての歴史認識に偏っていないか、考えるさせられる 改め戦争を捉え直す機会となった
2投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ「かたばみ」を読んで、太平洋戦争をちゃんと知りたいと思って読んだ。 戦後60年に書かれた本。戦後80年を迎えようとする現在にとっても貴重な本だと思う。 著者も戦時に生きており、証人から直接話が聞ける時代。感情的になっている部分も見られるが、それを含めて価値があると思った。 大局的な判断ができず、思想や理念なく目の前のことに対処療法的に取り組むだけの国民性。説明責任を全く果たさない内閣や軍指導者。なんだか、今も変わってなくて冷んやりした。
3投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ現代史に精通していない分、筆者の視点を交え 解説もありわかりやすかった。 文字でしか見たことのない人の語り 天皇がどうしてこんな決断をしたのか、など 最近、北方領土問題について考える機会があり その際に8.15で終わっていないということを 理解した。今のロシアの戦争により 元島民の話では墓参ができない状況とのことで やはり戦争は良くないと思ったし 制裁により先の戦争の日本のような さらにロシアの暴走に繋がらないかの不安もある 地続きの今の問題を考えるいい機会になる また改めてここに出てこない 日本人の姿にも思いを馳せることができた
0投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ太平洋戦争の全体像について知ることができる書。日本軍の組織構造はどうなっていたのか、どのような流れで開戦し敗戦へと向かっていったのかが簡潔にわかりやすくまとめられている。
2投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ2005年に出版された本書。今回手に取ったのは2023年3月30日の第46刷である。 ここには読み継がれるべき日本人についての問題が記されている。
2投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログどう言う経緯で第二次世界大戦が勃発して。 どういうことが起こって破滅に向かっていくかが事細かく記載されており勉強になった
1投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近なんとなく、日本の政治なのか経済なのかよく分からないけど、よく分からないなりに、なんとなく違和感を感じていて、でもその違和感を言葉にできなくて、何が原因なのかも分からなかった自分は圧倒的知識不足だと思い、とりあえず重い腰を上げて積読になっていたこちらを読んでみた。 読んだら読んだで、最近の本の中で1番おもしろいやないかい!!!何がおもしろいかってこれが限りなくノンフィクションであるということ。 そして日本という国の特色だったり、太平洋戦争で何が起こったか、本当は陰でどんなことがあったのかなど、現代にも繋がるような問題が分かりやすく書かれていて、最後の最後まで驚きや学びの連続だった。 歴史って漢字だったり難しい言葉が多かったり、どうしてもとっつきにくい印象があったけど、最初に読んだ本がこれで良かったなって思った! 今回この本を読んだことで、いろんな角度から昭和史についての本を読んでみたいなって思ったし、ゆくゆくは私の感じてる現代への違和感も言葉にして伝えることができるようになるんじゃないかと思った。あとは昭和天皇と東條英機にフォーカスした本も読んでみたいなって思った。
2投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ太平洋戦争のアウトラインを掴むには最適な1冊だと思います。特に筆者が主張する8月15日が終戦記念日とされていることへの強い疑問は、本当に考えるべきことだと思います。
0投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログ太平洋戦争というと、軍がエスカレートして(柳条湖事件・盧溝橋事件)戦争を始め、引くに引けなくなり、軍人だけではなく民間人を含めた国全体で、「お国」のために戦う。という認識であった。細々とした点、知らなかったり認識が誤っていた点があった。(陸軍ではなく海軍、和平工作関係、ニ・二六事件がある意味発端) 目的のない戦争、終わりが決められていない戦争。 三国同盟、ハルとの交渉等何度も踏みとどまる機会はあり、それに気付いている者もいた。 国民はおろか、首相にも正しい戦局が伝えられずにいた。 自分がこの本を読んで思ったのは、 「本当にそうなのか?正しいのか?」と思えるような軸を身につけたいということ。 そんな軸を持って当時を生きていたとして、歴史を変えられるなんて思わない。けれど、現在も日々起きてることやニュースで報じられることに対し「本当にそうなのか?」はおろか、無関心でいてしまっていることを自覚し反省した。
0投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ太平洋戦争について政治的、思想的に語らず、日常的な視点から書き、日本人について考え直した本。 日本人は目標を定めると猪突猛進していく国民性を持っていて、太平洋戦争では戦術に拘った軍部の暴走を起こしてしまった。一方で、敗戦後には高度経済成長が起きたように、戦争前後で良い意味で変わっていない。この「日本人の国民性」を知る意味で太平洋戦争は良い反面教師であり、今後の日本を考える上で重要な歴史事実であることを理解しました。開戦から敗戦に至る流れがとても分かりやすく、悲惨な過去は繰り返してはならないと思いました。
0投稿日: 2022.03.28
powered by ブクログあの戦争の目的は何か、なぜ戦争という手段を選んだのだろうか、どのように推移してあのような結果になったのか、あの時代の指導者は結局は何一つ説明していない。戦後の内閣も。 一億層特講などといったスローガンは指導者によって叫ばれた。この国の人々をそんな無責任な言葉を弄して駆り立てる権利は、歴史上、内閣に与えられていない。
0投稿日: 2021.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭の日本の戦前軍教育や体制などの部分は少し眠く感じましたが、本社を読み進める上でとても大事な部分だと後から気がつきました。 本書はタイトルにあるように太平洋戦争と呼ばれる戦争が何だったのか…という答えを書いているわけではありません。 歴史的に起きたことを書き記しながら、あの戦争が「なんだったのか」を考える必要性を説いています。 読んでるうちに、軍にも、天皇にも、国民にも、戦争国にも、全てに腹が立ってくる感覚がありました。 結局のところ日本人に欠けているのは、やはり自分で論理的に考え抜く力と、それを柔軟にコントロールする力なのではないかと思いました。 ある意味、戦争敵国に対しての狂気的な反抗心などはあったと思いますが、誰もそれを感情論なしで説明できず、明確な理由(客観性を持った理由)を持ち合わせておらず、ただただ「そりゃこうなってるんだから、こうだろう」という場当たり的、責任転嫁的に考えているように思ます。責任を持った自害など、私には究極の責任逃れのような気がしてなりません。
0投稿日: 2021.10.24
powered by ブクログ陸相であった下村定が”敗戦”の文字をみて、「”敗戦”ではなくて、”終戦”としてほしい」と注文をつけたのに対して、当時の東久邇宮首相は「何を言うか、”敗戦”じゃないか、”敗戦”ということを理解するところから全てが始まるんだ」と一括したという。 当時、わかっている人はいたのだ。でもいまだに終戦という。これが永続敗戦というやつか。ちょうど、終戦記念日という文字をみて、思い立って本書を読んだだけに、なおさら「終戦記念日」というものについて、あれこれ考えたな。 太平洋戦争とは何だったのか。負けることがわかっている戦争をなぜ始めたのか。後世を生きる人間には、首をかしげるばかりの歴史だ。歴史と言ったって、俺の親が生まれたころの話であり、記憶に残る祖母は今の俺よりわかかったくらいなときなのだ。本書を読んで、俺に太平洋戦争とはなんだのか、わかったかといえば、正直まだ腑に落ちたわけではない。著者は膨大な資料をあたり、本書を書いた結果、怒るべくして起こったのだというが、えー?そうなの?という部分はあるんだよね。なぜかというと、当時の指導層の愚かさばかりが目につくから、どこかでいや、俺ならそんな愚かなことはしないよ、と思っちゃうところがあるんだろうな。もちろん、そんなことを言えるのは、後世に生きているからで、その時代に生きていたなら、俺もこれはやらなければならない戦いなんだ、と乗っかってただろうけどさ。歴史的事実を並べたら遠い話も、自分の祖父母を思い浮かべて、あの人たちより自分が賢いか、っていったら、そんなことは思わないから。 あの戦争は起きるべくして起こった。あの時代にはガス抜きが必要だったのだ、と著者はいう。終わり方を想定していなかったのは、お粗末でしかないけれど。 著者のまとめ方としては、そんなところだろうか。いや、もっといろいろあったし、その後もたくさんの本を出されているわけだから、一口には言えないだろうけど。もっとあれこれ読まないといけないな、と思ったね。
1投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログ原爆、沖縄、レイテ沖海戦、、それぞれの断片的な出来事は見聞きしていたが、それらの点が分かりやすくつながった。政府、国際、天皇の話も面白かった。たしかに感情論で片付けられがちな戦争を俯瞰で知ることができた。
0投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ学校の授業は、縄文時代とか弥生時代なんかよりも、まず近現代史から遡っていったほうがいいんじゃないかと思う。
0投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ後半に書かれている 「本書は、太平洋戦争の戦史を政治的や思想的に語ったものではなく、日常の次元に視点をおろして、私たちの問題として考えてみたい」 この文章がまさに全てを表している。 理不尽で残酷なことが、思想によって「良いこと」とされてしまうことは、決してあってはならないと感じました。
0投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログなぜ戦力差4倍のアメリカに無謀な戦争をしかけていったのか、著者の観点・批判は ①目的も曖昧な戦争を3年8か月も続けたのか説明責任が果たされていない。 ➁戦争指導にあたって政治軍事指導者は同時代から権力を付与されたろうが、祖先,児孫を含めてこの国の歴史上において権限を与えられていなかったこと。 著者も言っているが日本人の本質は戦争前も戦争後も何も変わっていないようだ。 日本人り本質とは思想・理念といつた土台はあまり考えず、戦術のみにひたすら走っていく対症療法にこだわり綻びにつぎを充てるだけの対応策に入り込んでいく、現実を冷静にみないで願望や期待をすぐに事実におきかえてしまう。
1投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ太平洋戦争の目的や落とし所がなかった、というのは確かに。二二六事件に代表されるテロリズムが、萎縮と権力を生む泥沼になる、というのが構造として理解できた。
0投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログだいぶ前に『失敗の本質』という本を読んだが、これはこれであの戦争の愚かさ、意味のなさがよくわかる本でとても良かったが、改てこの本を読み頭の中が整理出来て良かった。 我が国は明治維新以降、欧米列強に追いつき追い越せで富国強兵策を取って来た。その中で日清戦争、日露戦争と行いたまたま勝った。(これも本やペーパーベースでは勝利したと言ってはいるが本当なのか?勝ったと本当に言えるのか?一部のことで戦争そのものに勝ったと言えるのか?分からない•••)実はこれが良くなかった。あの時代に日本が辿らなければならない道だったまたは流れだったのかもしれないが•••。ドラマとか本では格好良く勝利が描かれている。やはり戦争ってそんなんではないはずだが•••。陰で誰かが犠牲になって泣いているはずだあの時も。戦争に抵抗した人を英雄として描く本こそ本当は大事なはずだ。 それにしても太古の昔から人は愚かな戦いを行なって来た。今も世界にはいつまで経っても戦争の火種があちこちにある。 隣の中国や北朝鮮やロシアは日本が辿ってきた愚かな戦いを同じようにしかけて来ている。愚かな一部の人々による情報操作、統制、教育等で簡単に民衆はコントロールされて行く。 抗う人は虫けらみたいに葬られ歴史から消えて行く。人間っていつになったらそんな繰り返しをどうやったら辞められるのか頭でわかってもまたやらかす愚かな生き物だ。残念ながら解答が無い。
0投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ保阪正康は昭和史関連でよく聞く名前で雑誌で対談とかよく読んだが,その著書をほとんど読んだことがないことに気づいて代表的なこの本を読んでみた.よく聞く名前だけあって内容も聞いたことあるような話ばかりだったし,考え方にも賛否両論あるだろう.知らない人には目新しい知識もあるかもしれない.章ごとにそれぞれでもっと詳しい書籍も多くあるので詳細はそちらで学ぶとして入門書的に概要をつかむなら良いと思う.参考までに目次+αを掲載する. 1)旧日本軍のメカニズム(軍部と徴兵制) 2)開戦に至るまでのターニングポイント(226事件~真珠湾攻撃) 3)快進撃から泥沼へ (ミッドウェイとガダルカナルとその後の敗退過程) 4)敗戦へ―「負け方」の研究(終戦工作について) 5)八月十五日は「終戦記念日」ではない―戦後の日本
0投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログ太平洋戦争の解説書は数多いが、非常にわかりやすく総括していると思った。なかなか「私は、…思う」と書く著者はすくないのだが、そのように記してあるので、事実なのか、意見なのか明確でよかった。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ一読して、とても公平で真摯な視点で貫かれている点をまず評価したい。 戦争責任については、正しいか間違っているかの2元論か、さもなければ事実のみを淡々と述べる教科書的な感じで書かれているケースが多いが、この本では、事実を踏まえ正しいことは正しいと言い、間違いははっきりと断罪しています。 では、本作を読んでの私なりの太平洋戦争の総括をしておきます。 太平洋戦争に至るまでにも多くの戦争を経験した日本軍は望外の勝利を得ることで、異常な自信過剰状態になってしまった。 勝利とともに軍部の発言権が巨大化し、職業軍人として己の権力強化や予算の分捕りといった内部での権力闘争にも拍車がかかる。 この時点ではかろうじて文民統制が機能したものの、2.26事件など軍部の暴力を背景とした脅しによって、声のでかいものが跋扈する下地ができる。 また、本来協力し合うべき陸海軍の仲の悪さは、お互いの貴重な情報を隠しあうという大失態まで演ずる。 日本の命運を握る戦争指導者たちは、内部の権力争いに疲れ、自身に都合のいい情報ばかりで立案された机上の空論によって戦術が決定されていた。 こうした人の意見を聞かないという唯我独尊さは、米国との開戦の無謀さを指摘する常識論でさえ、「弱腰」「精神力で勝つ」などという理性のかけらもない感情論で、国運を左右する決定を強引に推し進めてしまう。 こうなると、もはや指導者というよりも威勢のよさだけは負けない扇動者により国の舵取りされていたことがわかる。 扇動者に必要なのは、国民をうまくだまして扇動することであり、この延長線上から、平気で嘘の報告をする大本営発表、軍部の悪口を許さない治安維持法や反戦を許さない言論統制をすすめるといった破廉恥さを臆面もなく発揮する。 こうした扇動者だから、日本軍人には戦争捕虜規定があることさえ教えず、生き恥をさらすよりも死を選べという「玉砕」を強い、多くの命を無駄に奪った。 この1点だけでも、軍のトップたちが天皇の名を借りて、兵隊の使い捨てを良心の呵責もなく行っていたことがわかるし、神風特攻隊や回天などの人間魚雷という発想も同根です。 また国家存亡危急の際に、東条英機という2流の人材しか抱けなかったのも不幸で、彼の露骨な実情人事によって、無能な牟田口指揮官によるインパール作戦なども結局お咎めなしで終わらせているし、最後まで本土決戦を主張した狂気の人物が最高責任者だったのは日本にとって最大の不幸でした。 彼は、信賞必罰という理性の最後の砦さえ崩壊させてしまったことで、軍自体に正義が働かなくなったという前線兵士への失望感と諦めが蔓延して、兵士や軍隊の士気は確実に下がったでしょう。(最近の似た事例では、省庁の文書隠しや改ざんを政府は強い指導力を発揮しないで傍観している) こうしてみると、太平洋戦争は、子供ができたから結婚という「できちゃった婚」ならぬ、戦争がやりたい(より正確に言えば、戦争に負けましたと認めれば国民から袋叩き似合う軍上層部が己の体面を気にして止めるにやめられなかった)軍部による「できちゃった戦争」という性格が強いように思う。 さらに、作者は日本の本当の終戦記念日は8月15日ではなく、ミズーリ号での降伏文書調印が行われた9月2日であるべきという主張です。 作者のあとがきでは、執筆動機が書かれています。 「太平洋戦争を正邪でみるのではなく、この戦争のプロセスに潜んでいるこの国の体質を問い、私たちの社会観、人生観の不透明な部分に切り込んでみようというのが本書を著した理由である。あの戦争の中に私たちの国に欠けているものの何かがそのまま凝縮されている。(中略)戦略、つまり思想や理念と言った土台はあまり考えずに、戦術のみにひたすら走っていく。対症療法に拘り、ほころびにつぎをあてるだけの対応策に入り込んでいく。現実を冷静に見ないで、願望や期待をすぐに事実に置き換えてしまう。太平洋戦争は今なお私たちのよき反面教師なのである」
0投稿日: 2018.08.27
powered by ブクログ良書。開戦と原爆投下の理由が明確に書かれていて、かつ、概要がしっかりと書かれているため太平洋戦争を俯瞰的に捉えるには最適な一冊。どこかにフォーカスしているものではないため、より深く理解したいのであれば他の書籍を読めばいい。
0投稿日: 2018.08.18
powered by ブクログ読むのが辛かったが、読むべき本として、最後まで読んだ。戦争は止めることができる。できないのは決心ができないため。その決心ができずに、原爆を被った。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログ「本書は、太平洋戦争の戦史克明に追った訳ではないし・・・」(「あとがき」より) 戦争批判を、 (1)戦争の目的の不明さ(2)戦争指導の権限 この2点から行っている。 なかなか読み応えのある著作だった。
0投稿日: 2018.07.21
powered by ブクログうーん。説得力に欠ける。 テーマとしては非常に良いんだけど、結論があまりにも投げやりな感が否めない。というか、結論になっていない。 ただ、旧日本軍の機構制度、成り立ちについては体系的に書かれており、非常に分かりやすい。 一般徴収兵と職業軍人、いかにして旧日本軍の兵士が生まれていったか、帝国陸海軍の機構についても分かりやすい。 ただ、真珠湾攻撃に関してはあまりにも根拠に乏しい内容だ。米飛行場撃破の成功と記されているが、撃破したのは空の飛行場で、近接の燃料庫は図ったように攻撃していない。また、戦艦駆逐したとも記されているが、実際、撃破したのはもう廃艦にする予定のものであったはずだ。 アメリカ側の史料は確認していないのだろうか。 参考文献もなく、ある筋からの証言によりというあまりにもな内容でした。 ま、帯の書評が塩野七生ってのが分かる気もするな。
1投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログ結局のところ、今の日本が抱える問題は、「臭いものには蓋」精神であの戦争から目を逸らし続け、十分な総括と教訓化をしてこなかったツケ、なのだろうな。いじましい自己憐憫は当事者たちにとっちゃ気持ちいいだろうが、後世を生きる人間には迷惑なだけだ。
0投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ歴史にifはない、と言うことは全ての出来事は必然であり、先の大戦も起こるべくして起こったと言う主張はあながち間違ってはいないかも知れない。軍部が愚かだったと後になって言ってみても、当時は大局的な情勢判断センスよりも別の才能が評価される社会的コンセンサスがあり、愚かでない人が軍を率いていくことが出来なかったのだから意味のないことである。 ミッドウェーやガダルカナルなど個別の戦闘史は大事な部分を省略しすぎて少し的を外している記述も少なくないのであまり参考にならなかった。
0投稿日: 2016.11.22
powered by ブクログ著者の保坂正康氏は、昭和史の第一人者と呼ばれる。 成熟社会を迎え、経済成長も期待できない今の日本。日本はこれからどこへ向かうべきか。それを知るには、二つのポイントがある。 一つ目は、世界がどこへ向かうかを知ると良い。世界的な潮流には抗えないからだ。 そして二つ目は、日本の過去を知ると良い。過去の延長にしか未来はないからだ。 日本は、過去二回の分断を経験している。 一度目は明治時代。アメリカの黒船をきっかけに明治維新があった。 二度目は戦後。アメリカの原爆で戦争が終わり、新たな制度が敷かれた。 この二回の分断はいずれもアメリカによってもたらされた。
0投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ☆☆☆☆この本のタイトルが、この本のすべてを貫いて存在してます。 【あとがき】にあるように『太平洋戦争を正邪で見るのではなく、この戦争のプロセスに潜んでいるこの国の体質を問い、私たちの社会観、人生観の不透明な部分に切り込むのが本書のねらい』と書いてありますが、このことを踏まえたうえで、本文を振り返ると、世に出回っている多くの太平洋戦争を著した本とは違う視点で、『3年8ヶ月』を「2・26事件」というターニングポイントから読み解こうとしているのが見えてきます。 この本の読みどころは第二章の【開戦に至るまでのターニングポイント】でしょう。 〜〜『二・二六事件』の大きな爪跡として、 「断固、青年将校を討伐せよ」と発言した天皇の存在。その後、天皇は一切語らぬ存在となった。自らが意思を表示することの意味の大きさを思い知り、それを恐れたかのように。〜〜 と「天皇が自らと国民の距離感(影響度)」を測りかねている心理が後の「御前会議」での絶対的な権力をもつ天皇の構えに変化をきたしてしまったという視点。 〜〜開戦時の「開放感」を表現するのは、何か罪悪感をともない、憚られる雰囲気がある。開戦時の姿は、間違いなく素直な日本人の国民性が現れていると思うのだが。 この時の空気は「ニ・二六事件」に端を発した“暴力の肯定”で神経が麻痺していく間隔と似ているようにも感じられる。鬱屈した空気の中でカタルシスをもとめる。表現は悪いが“麻薬”のような陶酔感がある。〜〜 という視点が、この戦争に突入する大きな流れであり、それにブレーキをかけられなかった原因ではないかと説く。 この他、第一章の【旧日本軍のメカニズム】の解説と分析も、『太平洋戦争』を見つめる視野の角度を広げ、柔軟なものにしてくれるのに役立ちます。 2016/06/04
0投稿日: 2016.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
危機に陥った時こそもっとも必要なものは、大局を見た政略、戦略であるはずだが、それがすっぽり抜け落ちてしまっていた。大局を見ることができた人材は、すでに「二・二六事件」から三国同盟締結のプロセスで、大体が要職から外されてしまい、視野の狭いトップの下、彼らに逆らわない者だけが生き残って組織が構成されていた。(p.123) あるいはこうも言えるのかもしれない。戦争の以前と以後で、日本人の本質は何も変わっていないのだと。 敗戦後のどん底から、高度成長を成し遂げた。その“集中力”たるや、私には太平洋戦争に突入した時の勢いと似ているように思えてしまう。つまり逆にいうと、高度成長期までの日本にとって、“戦争”は続いていたのかもしれない。ひとたび目標を決めると猪突猛進していくその姿こそ、私たち日本人の正直な姿なのだ。(p.223) 真の「東亜開放」の戦士たちは、日本では「逃亡」扱いとされ、生きて日本に帰ってきた者も、軍人恩給の面で差別されていた。 彼らは日本から送られ、そして見捨てられた。彼らの存在は、今では忘れられ、ほとんど語られることすらない。どの程度こういう兵士たちがいたのか、正確な数さえわからない。いわば歴史の“棄民”である。日本へ複雑な感情もあるだろう。しかし、決して彼らの声は聞こえてこない。いや戦後の日本社会が聞こうとしなかったのだ。 ここでも、戦争は終わっていなかったのである。 よく、「大東亜共栄圏はアジアの独立、解放のためになったのだ」などと、したり顔で言う元高級軍人や政治家を見受ける。それに追随して「大東亜戦争の肯定論」を撒く人たちがいる。そんな彼らを見ていると、戦後、日本で安穏と暮らしながら、臆面もなくよく言うよと思ってしまう。歴史から抹殺された彼らのことを思うと、そういう発言に不謹慎な響きを感じる。 こういう人たちに指導された結果があの戦争だったのだと改めて怒りがわいてきてしまうのだ。(pp.237-8)
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログ戦後70年の広島に原爆が投下された日に読み終えた。まさに「あの戦争は何だったのか」。目的もあいまいなままに突き進んだ。著者は、あの戦争は、今も日本人にとっての反面教師となると記している。戦後に生まれた日本人は同じ轍を踏まぬようにしなければならない。黙祷。
0投稿日: 2015.08.06
powered by ブクログ日本包囲網で石油が2年しか持たないのは、海軍によって作られたプロパガンダだった。 始める必然はあったが、収拾することを誰もプランニングしていなかった。 2005年、戦後60年で書かれた本。
0投稿日: 2015.02.23
powered by ブクログ戦争小説を読んでいて、師団とか連隊とあってもそれがどのくらいの規模なのかずっとわからないままでいた。そんな基本的なことを理解できるテキストです。
0投稿日: 2014.09.12
powered by ブクログ学校の勉強はことごとく受け身だったので親には申し訳ないがまずほとんど覚えていない、ポツダム宣言の意味すら覚束ない、そんな私に示されたこの一冊。「あの戦争」と日本人が口にすれば指すあの戦争の発端から、本当の終戦の日までをわかりやすくすすめている。 私がこの本の中で終始気にかかっていたのは、国が我々に対してどれほど正直に接してくれているかという部分だ。戦局が思わしくないのに嘘の発表をし、それを信じて浮かれる国民。現代にも通じる脳天気な図式はこの時代にできあがってしまったのだろうか。 歴史を勉強しその意味を知ることの大切さはもちろんだが、今起こっていること、やがては歴史となることに意識を向けようとこの本は語っているのではないか。 基本中の基本を折々に読み返して染み込ませようと思う一冊。
0投稿日: 2014.08.02
powered by ブクログ太平洋戦争における問題点を時系列の中で的確に把握できる良書だった。 当時の軍部の戦争指導の失敗、それを引き起こした国家としての体質のまずさは、教訓として現代に活かさなければならない。 特に、情報軽視の体質について興味深く感じたため、「大本営参謀の情報戦記」「失敗の本質」を読み、情報の重要性について見識を深めたい。 また、昭和天皇の人物の大きさに意外さを感じた。
1投稿日: 2014.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太平洋戦争を主題に、日本人の国民性を問う一冊。 陸軍と海軍の見栄の張り合い。 都合の悪い真実に蓋をする大本営発表とそれに踊らされる国民たち。 幼稚な精神論を振りかざしてデータを軽視する東條と戦略なき参謀本部。 ずさんな情報収集による戦勝報告で日本人が浮かれ騒ぐ姿を想像するとまるでコメディのようですが、一方で犠牲になった日本人に思いを馳せると胸の詰まる思いがします。 『生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ』 『戦陣訓』を骨の髄まで叩き込まれた日本兵たちは鎌や棒で武装したアメリカ兵に襲いかかります。 また、神風特攻隊や本土決戦をただ遅らせるためだけの"防波堤"として、犠牲に捧げられた硫黄島や沖縄。 あまりにも身勝手な理屈で多くの人々を死に引きずりこんでしまった政府や軍部に憤りを感じずにはいられませんでした。 ひるがえって現代はどうでしょうか? 本質的な議論が交わされないまま、威勢の良いキャッチコピーを連呼しているうちに重要な政策が決定されたり、 東條の大好きな『精神力』を賞揚するようなナルチシズム溢れる啓蒙本が流行し、社会の問題すら精神論に単純化されてしまったり…。 我々は先の戦争から学んだといえるのでしょうか? 僕には経済大国面している現代の日本と、日露戦争後の欧米列強に並んだつもりでいる日本がどうもダブってしまいます。 愚かな歴史を繰り返さないためにも、我々は先の戦争から、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるのではないかと思います。 また、日本政府から見捨てられて、ベトナムやインドネシアなどの異国に残された日本兵たちは現地人化してその国の独立運動に参加し、欧米の植民地政策と闘い命を落としたそうです。 そういった人々がいたということを、けっして忘れてはならないと思いました。
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログこのような歴史系の書籍を読むと、こっちの本ではこう書かれているのに、あっちの本では違うってことがたまにある。一つの出来事は視点によって何通りにも解釈されるとは歴史を語るときよく言われるが、できるかぎり沢山の人のフィルターから斜めに歴史を見たほうがいいなと思ったりする。 内容に関しては、2.26事件~終戦までを、軍部に焦点を当てて説明。個人では太刀打ちできない、時代や社会のとてつもないエネルギーを感じる。
0投稿日: 2013.10.14
powered by ブクログ未だ戦争は終わっていない。未だ戦後とは言えないのではないか。そう思える本です。戦争をしっかり検証し将来に生かす苦しみを経ていないことが今日の問題の根っこのように感じます。
0投稿日: 2013.10.11
powered by ブクログ最近、ややこしいことをいう人が多いから、この手の話題は敬遠気味。購入後、なかなかその気になれず、積ん読状態としていた。 さして目新しい説を打ち上げてたりということもなく、ほとんどがこれまでに読んだり聞いたりしてきたことばかり。けれど、太平洋戦争に至る道筋と敗戦までをとてもうまくまとめていると思う。 防衛ライン死守のため、軍が行ってきた戦略のことごとくが失敗し、裏目にでて、ますます追いつめられていく過程はいかにもお粗末。作戦名こそは勇ましいのにね。不謹慎のそしりは免れないかも知れないが、簡単な記述に終始するこのあたりの内容は、正直面白く読み進めることとなった。 大した戦略もなく始めた戦争、そんな戦争遂行の過程を首脳部の愚かしい行動を順序だって読みゆけば、敗戦に帰結するのはなるほど明らか、実にわかりやすい。海軍さんの戦争継続に果たした役割を、元凶として指摘しているところが新しいか。 (2005年記)
0投稿日: 2013.06.17
powered by ブクログ「太平洋戦争の総括なくして、どうして平和が語れるのだろう?また、日本は何を反省すればいいのか?この本にはその答えがある」
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログあの戦争につき上っ面の部分でしか知らないと自覚しているから、誰よりでもなく、どこの国寄りでもない論点で読んでみたいというのはある。これはそういう点で、比較的希望に沿った書物だった。何がおかしかったのか、どこで間違えたのか、誰の意向が強かったのか、など、もちろん作者なりの解釈が含まれているとは思うけど、概ね納得しながら読み進められた。でもまだ、他の視点でもいろいろ見てみたいですね。
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ太平洋戦争時の日本について、とても詳細に経緯が説目されており、わかりやすい書。あとがきにもあったが、日本人は本質が良くも悪くも当時と変わっていないなと強く感じた。「戦術があっても戦略がない」過去から、歴史から学べることは多々あるはずだ。恥の歴史に正面から向かい、過ちを繰り返さぬ努力をすべきであろう。
0投稿日: 2013.01.15
powered by ブクログ侵略戦争だったのか、それとも自存自衛の戦争だったのか、よくわからなくなった。この本では、「侵略」という側に内容によるだろう。 これでの結論としては、あの戦争は必然的であり、あの時に戦争が怒らなかったとしても、いずれ軍が暴発し、戦争は起こっていただろうとしている。 また、それゆえに現在の日本があるといっている。 著者である保坂氏は8月15日が終戦ということを良しとしていない。正式に第二次世界大戦が終わったのは、日本が「降伏文書」に調印した9月2日が正しいと。8月15日は単に日本が負けを認めた日だと。 また、「終戦記念日」ではなく「敗戦記念日」としたい思いの見れる。 陸相の「"敗戦"ではなく"終戦"にかえてくれ」といたっところ、第43代内閣総理大臣東久邇宮稔彦王が「"敗戦"ではないか、"敗戦"を理解することから全てが始まるんだ!」と一喝したところは、わたしも感じるものがあった。 でも、表上戦争は終わったとしても、事実上戦争は続いていたのだと思う。それから、戦争犯罪者を裁く戦争裁判が数年に渡って行われたのだがから。 日本から離れた国々で捉えられてた人達は、日本の地へ帰ることもなく、死刑判決で死んでいった。 裁判はとても正当なものではなかったという話しもあり、あまりに悲惨に思う。 読み終えた感想としては、太平洋戦争は軍上層部が調子に乗ったことからはじまった戦争と感じた。本書に記載されていることがすべて正しいとするならば、あまりにも杜撰過ぎる。 が、侵略的なところもあったのだろうけれど、アジアをイギリスなどの植民地から解放したというところに関しては、すべてが悪いわけではなかったとも思う。現に日本人を英雄として称えているところもあるらしい。 単に軍のガス抜きにしては、300万人以上の死者を出したこの戦争。一般徴収された日本兵は、自分の大切な人達を守るためだけに戦い。その人たちの元に帰ることを夢見て散っていったのだと思う。 これは罪なのだろうか、何かの対価なのだろうか。それを理解、知ったところで、わたしたちは何を感じて生きていけばいいのだろう。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ「世界的には、終戦記念日は日本が戦艦ミズーリで降伏文書に調印した9月2日である。」 知らなかったー
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ毎年8月15日には、靖国神社に参拝しています。遠くから拝むだけの年も多いですが。私の祖父も、陸軍軍人でした。とても真面目な人物でした。孫が言うのもなんですが。 是非皆さんにもお読みいただきたいので、ネタバレ系は記載しません。責任者不在、先送り主義、俗にいう大本営発表、それを前提とした作戦。今の日本にも共通するところ。 1年以内に再度読みたい、大当たりの書籍です。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログ日本はなぜ誰も勝てると思っていなかった戦争をしたのか、なぜ泥沼の戦いを続けたのか、誰に責任があるのか、全てしっかり清算しないまま、今しっかりとそのツケが来ていると思えてならない。戦略の無い戦術を繰り返す大本営のくだり、尖閣諸島国有化の場当たり的行動と根は一緒。本書の示唆する所は身につまされる。歴史に学ばないものは間違いを繰り返す。なぜ日本人は歴史を学ばないのか?
0投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログ一気に読んだ。面白かった。 日本がどうして軍国主義に陥り、太平洋戦争でどう負けたかをコンパクトに、淡々と綴っている。 学校でもう少し日本の歴史、特に昭和の時代にいったい何があったのかをもう少し時間をかけて教える必要があるのではないかと思う。 日本人みんなに是非読んで欲しい一冊です。
0投稿日: 2012.06.11
powered by ブクログ太平洋戦争を時系列に追いながら、その時々の日本の中枢部の判断や情勢を解説。 僕は歴史に明るくないがよく理解できた。 真珠湾攻撃やミッドウェー海戦など、情勢を決定づけていく事件の背景などは興味深かった。 同時に、陸海軍の対立や、終着点、意義を見出せずに突き進んでいく危険性、戦略と戦局を取り違えるなど、大筋を見逃して重箱の隅をつつく姿は、日本的な企業や政治に今でも見られると思う。
1投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログ太平洋戦争の全体像がしっかりまとまっている本でした。 どうして日本が戦争に向かって、あんな無茶な戦い方をしなきゃいけなかったのか。 絶対の指導者がいるわけじゃなくて、国全体として暴力的な方向に向かってくのは必然だったように思う。 大本営が嘘を伝え始めたあたり、ガ 島あたりから場当たり的な戦力の投入を行い始めた当たりからどんどん狂っていったんだと思う。 外国がどうかわからないけどこういう組織の体質って今も変わらないし目標に対して一途に盲目になれる日本人の国民性もあまり変わらないのか。 ただこれが正解も不正解もない紛れもない歴史だしこれを後世のためにどう活かすかが私たちに与えられた課題。
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログタイトル買いの1冊。 帰国の飛行機内で一気読み。 面白かった。 看板に偽りナシ…と思いますが、読み終わった今「あの戦争はなんだったのか」説明できない私がいる。…馬鹿なの? 「はじめに」が秀逸だと思う。 戦争を知ることから逃げてはいけない。 知るための努力をし続けたい。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログ思想だとか理念だとかを押し出さずに書かれているところがよい。歴史を事実として受け入れることが大事なのだ。
0投稿日: 2012.02.01
powered by ブクログ面白い。 色々意見が多く主観ぶちまけが多いこの題材だが、ちゃんと事実と意見を分けて書いているため、読者に客観的に判断させようとしている文体が実に素晴しい。 この本の事実も一面かもしれないが、それでも自分が戦争を考える上で十分に参考になる内容であった。久しぶりにヒット。
0投稿日: 2011.11.08
powered by ブクログ太平洋戦争の全体像がコンパクトにまとまっている。 思想的なバイアスもなく冷静な筆致で書かれている。 太平洋戦争の目的が何だったのか、そしてなぜ戦争が続けられたのか。 焦点がしっかり定まっているのがよい。 結局、列強のアジア進出に当時の日本の軍部が焦ったんだろうと思うけど、 (しかもとんでもなく"場当たり的"だったという…) いま自衛隊のトップがいくらアナクロな発言をしようとも、 いろんな状況がマッチングしない限り、 軍部が突出せざるを得ないような60年前の状況が現出するとは ちょっと考えられない。 案外、60年前の「異常な状況」から 現代に通用する教訓として引き出せるものは少ないと思った。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年齢に関係なく読んでおくべき本だと感じた。 戦争に至るまでの過程を知ることで、今の社会と似た出来事も冷静に理解できる。あの戦争から学べる教訓は現代に活かせる。
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ太平洋戦争総論。人間で言えば骨格か、「昭和史七つの謎」など各論(肉)を読むことで、その全体像が把握できるようになる。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログ読み易い良書。なぜあの様な馬鹿な戦争をしてしまったのか、というよりも、開戦後何度も機会があったのに何故やめることができなかったのか、を考えさせられた。考えることを放棄してしまうのが日本人の欠点である。311の原発事故後も似ている。
0投稿日: 2011.08.31
powered by ブクログ受験勉強ではほとんど軽視されてしまう近代日本史。「軍部の暴走」の一言で片付けられ、根本的な開戦の理由や、戦線を拡大させた理由など欠落した事実を確認するには良著。終戦記念日が8月15日だと思っていたところから、世界の常識とのギャップに驚く。
0投稿日: 2011.08.12
powered by ブクログ[ 内容 ] 戦後六十年の間、太平洋戦争は様々に語られ、記されてきた。 だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか―。 旧日本軍の構造から説き起こし、どうして戦争を始めなければならなかったのか、引き起こした“真の黒幕”とは誰だったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか、その実態を炙り出す。 単純な善悪二元論を排し、「あの戦争」を歴史の中に位置づける唯一無二の試み。 [ 目次 ] 第1章 旧日本軍のメカニズム(職業軍人への道;一般兵を募る「徴兵制」の仕組み ほか) 第2章 開戦に至るまでのターニングポイント(発言せざる天皇が怒った「二・二六事件」;坂を転げ落ちるように―「真珠湾」に至るまで) 第3章 快進撃から泥沼へ(「この戦争はなぜ続けるのか」―二つの決定的敗戦;曖昧な“真ん中”、昭和十八年) 第4章 敗戦へ―「負け方」の研究(もはやレールに乗って走るだけ;そして天皇が動いた) 第5章 八月十五日は「終戦記念日」ではない―戦後の日本 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦争について学ぶことが好きだけれど、体系的な知識に欠けるな・・・と思っていたのでこの本を手に取りました。 保阪正康さんは『昭和陸軍の研究』などで名前を存じており、 元来は作家さんなのでわかり易いかな、と。 事実、とてもわかり易かったです。昭和の日本が、なぜ戦争へ向かったのか・・・そして戦争責任は誰にあるのか。それに関してはこれまでもいくつか本を読んできましたが(卒論も軍事関係でした)この本には海軍が戦争の直接的な引き金を引いたと書かれており、大変驚きました。 この本の事実を鵜呑みにするのは、あまり賢明なことではないかもしれないので、今後複数の文献から客観的な事実を追究したいと思います。 2・26がターニングポイントとなり、シビリアン・コントロールが利かなくなった、というのは納得の説ですが、今後再びこういうことが起これば戦争が勃発する可能性があるとも考えられます。戦争でなくとも、国家が間違った方向へ誘導されることが有り得るのではないでしょうか。 今の日本の戦力(自衛隊とか警察とか)内では、恐らくそういうことをする人々は居ないと思いますし、そういう教育もされていないので大丈夫だとは思いますが、今後何十年かして状況が変わってきたとき、100%起こり得ないと言い切ることはできません。 よって、多くの人々がこの問題に目を向け、この事例を知っておくことが戦後日本の私たちの務めだと考えています。 そして棄民・・・二度とこういう人々を出さないような国家で有りたいです。 大変読み易い本でした。
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログひとつの指針として捉えるべき内容です。あくまでこの作者は「あの戦争は如何に愚かだったか」を解きたいようです。それはそれで受け止めましょう。両端の意見をふまえた上で、持論をもつべきです。そのためのいち材料としては、読みやすい文体でシンプルだったと思います。
0投稿日: 2011.05.06
powered by ブクログ太平洋戦争を批判的にとらえながら概観した本。 細かい部分の記述を最小限にとどめ、あくまで「どうして戦争が起こったか」、「どのように戦争が進んだのか」「なぜ戦争は続いたのか」「なぜ戦争が終わったのか」といった大きな枠で読者が理解できるよう構成されている。学校で近現代史を細かく習うことの少ない日本人にとっては、このぐらいの説明がちょうど理解できる範囲にあると言えると思う。少なくとも私にとってはちょうどよかった。 本書で大変興味深かったのは、「日本ははっきりとした目的を持たずに戦争に突入した」点について掘り下げて説明している点である。すなわち、「何をもって戦争の終結とするか」があいまい、というよりもその視点がないまま、「攻める、勝つ」という近視眼的な見方によってのみ突き進んでいってしまったというのである。 別の本で、太平洋戦争の時代、すでに他国ではインテリジェンス戦略が重視されていたが、日本は終戦直前に中野学校で養成された情報将校がいるばかりで、しかも彼らのもたらすインテリジェンスは戦略として活かされることはほぼなかったということを読んだことがあったが、まさにそうした点が本書も指摘するところの「戦略・戦術のないまま進んだ戦争」に陥ってしまった理由ともなっているのであろう。 もう一点、本書で感じたのはやはり、昭和天皇の存在の大きさである。本書からは終始冷静にして、国民を思う心を第一とし、政府の人事についてもできる限り平和裏に問題を解決できる人材が表舞台に立てるよう腐心した昭和天皇の姿がうかがえる。終戦後最初の総理大臣を皇族から立てたことは、とりもなおさず戦後復興の重責を担う覚悟を天皇自らが強く持っていたからに他ならないものと想像する。 ともかく、太平洋戦争の内幕についてまず流れをつかむためには大変よい本である。
0投稿日: 2011.03.15
powered by ブクログ知っているようで知らない太平洋戦争。 年表に載っている事柄は知っていても、 その中身が何なのかはよく分からない、ということもしばしば。 これはその中身について、感情に偏らず淡々と 書かれていて読みやすい。 ここにかいてあることが全て真実とも限らないので、 一冊の本に書かれている事を鵜呑みにしてはいけないが 太平洋戦争、というものについて知るきっかけにはなると思う。 なぜ日本は戦争をすることになったのか。 なぜ止められなかったのか。 途中でやめる選択は無かったのか。 あの時、もうひとつの選択をしていればそこで 終わったかもしれなかったのに、というポイントが思った以上にあって、 読んでてとても歯痒かった。 また、戦略が無く戦術のみで突き進んでいったところなど 現代日本の政治にも当てはまっていると思う。 最近の政治家を見ていると、国家百年の計、とか どう考えているんだろう、とかよく思うから。 あと、こういうのを読めば読むほど、 真実の歴史、正しい歴史、などというものは存在しない、 だからいろんな角度から書かれたものを万遍なく読まなければ 、と思う。
0投稿日: 2011.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太平洋戦争を総復習できる本だが、ただ史実を当てるだけでなく、一つ一つの決定や時代の空気がどのように形成されたのかがわかりやすい。 また、戦時中の異常な状態と思いがちなことが、現実の社会にもおこりうることだと感じさせられた点が印象に残り、考えされられる。
0投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログ2011/1/31読了。 軍や政治家の上層部,天皇のやりとりを中心に太平洋戦争を振り返っている。 東條英機を頂点とした陸軍の暴走というのが定説となっているが、実際に戦争を始めたのは海軍であることや日本に渦巻いていた雰囲気など、簡単に結論付けられる問題ではないことが分かった。 戦争にせよ高度経済成長にせよ、目標が定まればそれ向かって邁進できるというのが日本人の強みである、という記述があった。目標を見失って低迷する現代の日本が、展望を見せられる政治家によって大きく変わるという可能性を信じたい。 個人的には海軍飛行機部隊のエースだった坂井三郎さんの自伝を読み終えた直後だったので、戦争の経過という部分は良く理解できたが、もう少し詳しい記述があっても良かったのではないかと思う。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ国際連盟を脱退するという国際ルールを無視した傍若無人ぶりに快哉を叫んだ国民がいたことは確かなことなのだ。たとえそれが、国家によって洗脳されたとしても。今のわれわれも知らず知らずのうちにそのような状況に陥りつつあるのかもしれない。
0投稿日: 2010.11.28
powered by ブクログ太平洋戦争とはなんだったのか。 僕らは戦争を知っているつもりで何にも知らない。 中国人やアメリカ人と議論して自分の無知を思い知って手に取った1冊。 何故日本は戦争を始めたのか。 何故もう少し早くやめられなかったのか。 戦争がどのように展開していったのかを時系列に追いながら、そういった検証をしている本です。 とにかく、参考になった。 ただ、ちょっと視点が偏ってる気がするので、他の書籍も参考にしながら読むと戦争の全体像がつかめそう。 是非、読んでほしい。
0投稿日: 2010.11.16
powered by ブクログ前回の「昭和史」とこの本を2冊続けて読むことにより、ある意味でポイントになる様々な出来事の時間軸 & 因果関係みたいなものがある程度頭に定着できたような気がします。 まあ、それがいつまで持続できるのか?と言うと、最近の KiKi は甚だ心許ないんですけどね ^^; この本で結構面白かったのは第1章の「旧日本軍のメカニズム」でしょうか。 まあ、こういうことは男子はそれなりに興味を持っていて知っていたりもするのかもしれませんが、少なくとも KiKi はこういう機会でもないと、自主的に調べてみようとは思えない分野だったので・・・・・。 ただ、せっかく陸海軍士官の養成方法や徴兵制、軍隊の組織にまで触れるならさらにもう一歩踏み込んで、職業軍人の教育の核には何があり、徴兵制の中で(もしくは当時の時代の空気感の中で)、一兵卒がどんなメンタリティを持っていたのかにまで言及してくれるといいのになぁと思いました。 で、問題は第2章の「開戦に至るまでのターニングポイント」。 事実(起こったこと)を淡々と述べているあたりまでは、まあいいとして「真の"黒幕"の正体・・・・」という節で KiKi はびっくり仰天してしまいました。 この本は再読本だったはずなんですけど、こんな大事な(・・・・というかびっくりするような)ことが書かれていたことに何ひとつ注意を払ってこなかったなんて・・・・・・。 曰く、東條さんの「項目再検討会議」での海軍第一委員会の調査報告では当時の日本の石油の備蓄量は2年も持たないとの結論だったが、実は、日本には石油はあったのだ・・・・・・と。 それのみならず開戦理由の正当化をしたかった海軍が意図的にとある民間会社が海外で石油合弁会社を設立するというプロジェクトを立ち上げたのに、軍が圧力をかけて意図的に潰してしまったのだ・・・・・と。 (全文はブログにて)
0投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログ単純な善悪二言論を廃して、なぜ日本が太平洋戦争に突入したのか突き詰めるという著者の姿勢に興味をもって読んだ。 どうしても、戦争の話になると感情論や個々の苦労話が先行してししまう。大局的にみて、なぜ日本があの戦争を原爆落とされるまで続けていたのか、っていう疑問に答えてくれる物はいままでなかったと思う。 で、そんな感情的な話ではなくて、ロジカルにあの戦争の事を知りたくて読んだ本。しかし、僕が感じたのは、まさに"怒り"の感情だ。 一部の軍人の思い込みやら、見栄のために、一体何人の人間が戦死したのだろう。(本にはたしか、戦中で310万人と記載があった)。 細かい点を挙げればきりがない。知らされる内容に怒りを感じずにはいられなかった。 他にも、自分の勉強不足やら何やら色々思ったことは多々あるけど、レビューとしてはこの辺で。
1投稿日: 2010.08.11
powered by ブクログ知っているようで知らない太平洋戦争。知っておく必要があるように感じ、読んでみました(帯に塩野七生さんのレビューが載っていたことも購入の重要なポイントでした)。著者は偏った見方ではなく、とても公平(?)に語っていたように思います。開戦に至るまでの背景から終戦まで一連の流れで書いてあり、スラスラ読めました。面白かったです。
0投稿日: 2010.05.18
powered by ブクログ読み終えて、結論を自分なりに書くとしても漠として何だったのだろうか、とつい言ってしまう。しかしこれは僕自身が戦争について調べていなかったせいであるから、本書に書かれていることとは独立している。しかし何故知ろうとしなかったのか。知る機会がなかったと言えば罵倒されるだろう、しかし事実なかった。年間を通じて特集がくまれている戦争を扱ったテレビに、スポーツニュース程度の感心しかもてていない。実は日本は負けなかったんだ、と熱心に説得されれば、もしかすると信じるかもしれない。 こういった感じ方は僕の問題である、が国民性としてあって戦争を理解しがたくしているのかもしれないと思うふしがある。もちろん責任回避だ。でも、これは率直な感想だ。僕は勝手に敗戦を歴史としてしまって受け入れているのだろう。忘れたがっていないし、時にこうして関心を持つがそれだけなのだろう。あの戦争はなんだったのか、なんだったのだろう。
0投稿日: 2010.02.15
powered by ブクログ年末くらいにドラマになってた本。 ドラマは見れなかったけど本は読んでました。 内容は嘘かホントか微妙な感じだけど、あの時代に興味を持つきっかけにはなりました。
0投稿日: 2009.12.24
powered by ブクログ日本の勝利とは何か。 何を持って勝利とし、何をもって戦争を終わりにするのか。 そういう根本的な全国民を向かわせる先が明らかでなかった、 っていうのが衝撃的だった。
0投稿日: 2009.12.11
powered by ブクログ戦勝目標さえ定かでなく「空気」で始めた戦争、その何気なく始めた戦争で多くの命が失われることになったその罪をこの本は記している。 この何気なく始めたことについては今年の夏NHKで放送された旧海軍将校たちによる戦後行われた研究会の記録テープからも明らかだ。 マクロ的目標(戦略)を持たず、幾多の命と国力が無駄に消費されている中でさえ、枝葉の各論と組織と自己のメンツと利益にこだわり、牽制と足の引っ張り合いしかしない旧陸軍、海軍の姿は、今の日本の姿と何か変わっているのだろうか。何も変わらない。この本を通して今の我々を見ることにもなるのだ。 結局の所旧軍、特に軍部に対する総括と研究なしに戦後それをあやふやにして、自己変革してこなかったツケを今我々が払っている。 今我々が求められているのは、そういったあやふやさを批判し、これを廃して、様々の事柄に確かな目標を再設定することだろう。マクロ的な思考無くして民族として生き残っていくのは不可能だからだ。
0投稿日: 2009.10.04
powered by ブクログ歴史の教科書では分からないことを、戦争(WW?)が始まる経緯から終戦まで 事実と事実をつむぐ裏話を交えて解説・客観的意見をまじえて書かれている。 一般日本人が犠牲になり、翻弄されたのは、戦前・戦中の統帥/統治権の権力争いだったり、 海軍/陸軍のそのものだったり、今の日本の不祥事事件を思わせる政治システムがあったせいではないか。 新しい日本史の側面を提供してくれた。
0投稿日: 2009.02.02
powered by ブクログものすごく詳しく書いてあり、読んでいて知識が充実しました。 いいほんですね、読むことオススメします。 八紘一宇です、八紘一宇。
0投稿日: 2009.02.01
powered by ブクログ太平洋戦争がナゼ起こったのか?表面的に知られている知識でなく、戦争に至った背景についてその時々の人物の思いなどをめぐらせて書かれている本。現在の日本が今日に至った経緯がよく理解できる。また、日本がアメリカにナゼ様々な点で劣っているのかといった点も感じることができる。
0投稿日: 2009.01.01
powered by ブクログすごい分かりやすくまとめてくれているのでこれ1冊読むとなんとなーく腑に落ちる。入門書としてはかなりレベルが高いんじゃないかと。
0投稿日: 2008.10.09
powered by ブクログ2年前に一度読み終わっていたけど、そろそろそんな時期なので改めて読み直してみた。 やっぱりこのテの本はレビューが書きにくい。。。 なぜなら、「結局何が本当なのか」が分からないから。 この本では、ある何かを【悪である】と書いていることが、こっちの本では【仕方なかった】とか書いていることが多々ある。 自分で、ある事柄の【善】【悪】を判断するには判断材料が少なすぎる。 なので何も言えなくなってしまう。 まぁ読んでいて「これはアカン!」と思ったのが、【○万人が戦死した】という記述がいっぱい出でてきて、「ふ〜ん」って思ってしまったこと。 数万人死んだってのに、さらっと流してしまった自分が怖かった。。。 あと、戦死者が310万人(この数字が本当なのかは置いといて・・・)というコトを初めて知った自分がありえへんなって思った。 言いたいコトは山ほどあるけど、やめときます。
0投稿日: 2008.07.21
powered by ブクログ戦後六十年の間、太平洋戦争は様々に語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか―。旧日本軍の構造から説き起こし、どうして戦争を始めなければならなかったのか、引き起こした“真の黒幕”とは誰だったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか、その実態を炙り出す。単純な善悪二元論を排し、「あの戦争」を歴史の中に位置づける唯一無二の試み。
0投稿日: 2008.04.18
powered by ブクログ2.26事件から終戦(敗戦)までがコンパクトにまとまっている。 副題が「大人のための歴史教科書」だが、どこが「大人のための」か分からなかった。
0投稿日: 2007.12.27
powered by ブクログ太平洋戦争の流れ。 あっという間に読めた。 自分の無知も明らかになった。 この戦争、最初からボロボロだったのではないか…。 何のために戦うのかわからない。(他国からの防衛?) 8月15日は終戦記念日でも何でもない。 ただ、日本が負けを認めただけ。 8月15日後もソ連と戦闘を交えていた。 9月2日に戦争が終わったらしい。 8月15日を終戦記念日と習った私はどうすれば…(゜ρ゜)
0投稿日: 2007.12.01
powered by ブクログ戦後の「平和と民主主義」教育。それの反動である「新しい歴史教科書をつくる会」。どちらも感情論でしか歴史を見ていない同じコインの裏表だ。 単純な二元論ではなく「あの戦争は何を意味して、どうして負けたのか、どういう構造の中でどういうことが起こったのか」を明らかにする。
0投稿日: 2007.08.29
powered by ブクログ昔の人達はホント根性あったよな、と思う、愛国心もあったろうし。 今の私たちには真似出来ないと思うし、もし戦争せざるを得ない状況になって「戦争じゃー!!」と言われても「あ、いえいえ僕はかんけいありませんから・・・」と冷静に拒否しそう。 でも、テポドンでも打ち込まれたら「こんにゃろー!!」って我先に向かっていったりして(笑)
0投稿日: 2007.08.22
powered by ブクログそら勝てへんわ・・・。 日本が戦った太平洋戦争の本です。軍が台頭したことが結局、すべてをダメにしたって事のようです。 よく考えたら日本は戦争でどうなりたかったのか?改めて考えると勝ちが無い戦いだったのだと言う事に気が付く。もともと軍事的に侵略されてないから、アメリカを追い出して勝ちってことじゃない。かといって、真珠湾を攻撃したといっても攻撃しただけで占領はしていない。アメリカ本土には遠すぎるし、物量的に勝てないし、占領する補給線も得られない。勝ちは無い・・・。でも、戦った。 それでも、うまくすればアジアの統合くらいはできたかもしれない・・・。この言い方が正しいとは限らないけど・・・。 とにかく大本営の無茶苦茶が多くの犠牲を生んだ事は間違いない。勝てるものも勝てない・・・。 そして、日本はこの負け戦から何か学ぶことができたのだろうか??? 歴史研究の価値はそこにあると思う。
0投稿日: 2007.08.19
powered by ブクログ去年の夏(2006年)に会社の同期の影響で第二次世界大戦の頃の話に興味を持って読んでみた。さらに知りたくなって、靖国神社にまでいってみた。
0投稿日: 2007.06.01
powered by ブクログ第2次世界大戦後ずいぶん経ってから生まれ育って、戦争なんてとっくに終わったものと思っていた。が、少し世の中を見られる歳になって、日本はちゃんと戦争の後始末をしてきたのだろうか・・と思うことが、何度かあった。また、同じ道を歩まないために今大人である自分が何をすべきか知りたくて手にした。結論は未だ出ていないけど・・。
0投稿日: 2007.02.10
powered by ブクログ太平洋戦争について、軍のメカニズム・開戦までの過程・戦中の様子を踏まえて、その本質を問うている本。 あまり深くまで突っ込まない代わりに非常に分かりやすく説明されている。また、思想的なものから距離をおいて冷静に太平洋戦争というモノを見ている点も評価できる。ここで扱われているテーマはどれも重要で全体像を確認するにはとても役に立った本であった。
0投稿日: 2007.02.06
powered by ブクログ太平洋戦争は何だったのか−今までは”何が起きていたか”という事実について聞かされることは多かったが、”どうして起きたのか”という事について考えることはしてこなかった。そんな自分にはちょうど良いきっかけを与えてくれた本。2.26事件から敗戦までを、軍と政治にからめて時系列に追ってわかりやすく解説をしている。
0投稿日: 2007.02.04
