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今夜は心だけ抱いて
今夜は心だけ抱いて
唯川恵/集英社
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総合評価

17件)
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    母娘の魂が入れ替わる話は何冊か読んでいるが1番リアリティがあって実際に起きたらこんな風に感じるかもと思いました。 17歳から47歳。 47歳から17歳。 どちらの立場になってみたいかを考えさせられました。

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    投稿日: 2025.11.30
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    あなたは、目の前に並んだ二人の女性からこんなことを言われたとしたらどう返すでしょうか?  『ですから、私たち、入れ替わってしまったみたいなんです。すぐに元に戻して欲しいんです』 ど、どうすると言われてもこれは困りますよね。もし、言われたあなたがお医者さんだったとしたら、  『残念ながら、そういった症状は私の専門ではありません。明日、心療内科の先生に診てもらいましょう…朝になったら、冷静さも戻って、いかに自分たちが馬鹿げたことを言っているかわかるはずです』。 そんな風に答えるかもしれません。ところで、私は時々、自分とは何者なんだろう?そんな思いに囚われることがあります。鏡の前に立てば自分とはこんな顔をしているんだとわかります。しかし一方で、そんな姿は自分自身が入っている”器”であって、その中に入っている自分こそ一体何者なのだろう?そんな風にも考えてしまいます。この辺りあまり考えすぎると哲学や宗教の世界に突入してしまいそうですのでやめますが、いずれにしても自分が今見ている顔の”器”に入っているとしたら、ヤドカリが棲家を変えるように人も他の”器”に移り住むということができそうにも思えてきます。そうです。そう考えると冒頭の質問は、何だか納得できてもしまいそうです?(笑) さてここに、ある”事故をきっかけに二人の心と体が入れ替わってしまう”という衝撃的な設定の先に描かれていく物語があります。四十七歳と十七歳の心と身体が入れ替わるという大胆な設定に心囚われるこの作品。そんな設定の先に心と身体が入れ替わった状態での恋愛模様を見るこの作品。そしてそれは、リアリティ溢れる恋愛小説が魅力の唯川恵さんが綴るファンタジーだけどリアル感溢れる物語です。 『ロバート、今夜は素敵な夜になるわね』、 『もちろんさ、ジェーン、ふたりにとって忘れられない夜にしよう』と『そこまで書いて』、『最近、目の疲れがめっきりひどくなった』と『指を目頭に当て』るのは翻訳の仕事を始めて十年という浅生柊子(あそう しゅうこ)。そんな柊子が『締切は三日後』と思う中に電話が鳴ります。『えっと、久しぶり。マオカです』という相手は『十二年前に離婚した元の夫』『真丘亮介』でした。『折り入って相談したいことがある』と語り出した亮介は、『ロンドン赴任が決ま』り、『家族で行くつもり』だったものの、『あと半年で高校を卒業する』美羽(みわ)が『卒業までは日本にいたい』と言っていることを説明します。そんな話に『ママなんかいらない…』と自分の手を離れた美羽の姿を思う柊子。育児休職を取るつもりが『仕事に戻らざるを得ない雰囲気』の中に姑との関係もあり、娘を夫の元に残して離婚へと至った柊子。 場面は変わり、『どうしてそういうこと勝手にするわけ?』と『父親の亮介』にクレームするのは真岡美羽。父親から『生みの母親、浅生柊子』の元で亮介の不在中過ごす方向性を説明され不満が募る美羽は、『日本には残りたい。けれどあの人の厄介になどなりたくない』と思います。 再度場面は変わり、待ち合わせをした『高層ビル最上階にあるティーラウンジ』で十二年ぶりに再会した親子。『あんなに小さかった美羽が、もういっぱしの娘になっている』と感慨深く美羽を見つめる柊子。そんな中早々に『半年間、美羽を預かってもらえないだろうか』と亮介が本題に入ります。それに『美羽さんの気持ちを聞かせて欲しいの。何より優先すべきことだと思うから』と答える柊子に『いいよ』とあっさり返され『てっきり首を横に振ると踏んでいた柊子』は驚きます。そんな中、『この人とふたりだけで話したいんだけど』と亮介に語る美羽。『地下のバーにいるから』と亮介はその場を後にしました。二人っきりになったところで、『わたし、あなたと暮らす気なんてないから』と口にする美羽は、『表面上はあなたのうちで暮らすことにして、実際は、友達のところに行く』、『そこの事情をうまく合わせておいて欲しい』と語るものの、柊子は受け付けてくれません。埒が明かない会話の中に『出発ぎりぎりに』本当のことを話すという条件を出した美羽にそれを受け入れた柊子。そして席を立ち、外で『激しい雷鳴が響』く中にエレベーターに乗った二人ですが、突然『大きく箱が揺れ、停止し』てしまいます。やがて動き出したものの今度は『足元が抜け落ちるような感覚に襲われ』る二人。『落ちている!』と恐怖で抱き合う二人。そんな中『箱が急停止』し、『互いに頭をいやというほどぶつけ合い、床に叩き付けられ』ます。 四度場面は変わり、『ここはどこだろう』と目を覚ました美羽。医師が目に光を当て『もう、心配ないでしょう』と言われた美羽が洗面台へと向かい鏡を見るものの『そこに映った顔を見て声を失』います。『何なの、これ…』、『鏡の中から見つめ返しているのは、柊子』でした。一方、『落ち着け、落ち着くのよ』と鏡を見て思う柊子は、『自分の姿が美羽に見えるなんて、あり得ない』と目の前に映る姿を見て動揺します。そして、そこにやってきた柊子を見て『あなた、どうしてわたしなの。わたしがどうしてあなたなの』。『もしかしてわたしたち、入れ替わっちゃったの…』と動揺する二人。親子の身体が入れ替わるというまさかの出来事の先に、入れ替わった先の日常を生きていく二人の物語が始まりました。 “バツイチの柊子と、幼い頃に手放した娘の美羽の身体が、ある日、入れ替わった。久しぶりの学校の試験に四苦八苦しながらも若さを楽しむ柊子。一方いきなり30歳も身体だけが歳をとってしまった美羽は…”という内容紹介を読んで一才の躊躇なしに”今すぐ買う”ボタンを押してしまった私。代表作「肩ごしの恋人」から始まった唯川恵さんの作品3冊連続読みの最後にまさかこんな作品に出会えるとは!と、手にしたのがこの作品です。”事故をきっかけに二人の心と体が入れ替わってしまう”という設定の元に展開していくこの作品。 “入れ替わり”を描く作品というと、古くは1982年、大林宣彦監督で小林聡美さんが主演された「転校生」があり、2016年、新海誠監督のアニメ「君の名は。」も大きな話題となりました。また、最近では2021年9月に刊行された君嶋彼方さん「君の顔では泣けない」がブクログでも話題となりました。”入れ替わり”という奇想天外、奇妙奇天烈、摩訶不思議な設定がこうして時代が変わっても人気を博し続けているということは、そんなファンタジーな設定の物語に一定の需要があることを意味しています。そして、そんな”入れ替わり”を題材にするこれら時代の異なる三つの作品ですが、一方で共通点があります。それは、いずれも同い年の十代の男女が入れ替わるという点です。ある朝起きたら自分の身体に違和感が!という目に見える展開を辿る演出の余地を考えると、これら三作品の男女の”入れ替わり”という設定は理に適っているとも言えます。一方で、同じく”入れ替わり”を設定に用いていてもこの作品が見せるのは”同性同士”、まさかの”母子入れ替わり”であり、普通には想像だにできない世界です。あなたが女性で娘さんがいらっしゃるとしたらそんな娘さんとあなたの身体が入れ替わるのです。あなたが女性でお母さんがいるとしたらそんなお母さんとあなたの身体が入れ替わるのです。いかがでしょうか?私が、このことを記した内容紹介を読み終わるや否や”ポチッ!”としてしまった気持ちがお分かりいただけますよね!そうです。今、このレビューを読んでくださっているあなた、そうあなたです。レビューを読んでくださることはとてもありがたいことですが、こんな魅力的な内容の作品であることを知ってしまった以上は、のんびりとこのレビューの続きを読んでいる場合ではありません。即刻、心のなすままに”ポチッ!”といきましょう!(笑) では、この作品で”母子入れ替わり”を果たす二人をご紹介しましょう。  ・浅生柊子:    - 四十七歳、母親    - 大学時代から付き合っていた同い年の亮介と二十八歳で結婚し、一年後には美羽を身ごもった。    - 離婚したのは三十五歳の時だ。結婚して七年がたっていた。(美羽は五歳)    - 小さな翻訳書専門の出版社に勤めていたが倒産。今は翻訳者としていくつかの出版社との付き合いも出来て、何とか生活も軌道に乗っている。    - 八歳年下の三十九歳、吉岡保という男(既婚者)と付き合い始めた  ・真丘美羽:    - 十七歳、娘    - 実父の亮介、継母の真季子、弟の俊太郎とマンションに暮らす    - それなりに名が通っている私立高校で、幼稚園から女子大まである女子校に通う    - 父親のロンドン赴任が決まるも、卒業するまで何とか日本に残りたい。大学の推薦入学を決め、入学手続きを済ませてから休学してロンドンに行きたいと考えている    - 友人・山村比呂子とともに元宮透、橋井章吾という他校生と四人で遊ぶ中に、比呂子と共に透に思いを秘めている(三角関係) いかがでしょうか?内容紹介にある通り、この作品では、この二人、つまり  ”バツイチの柊子と、幼い頃に手放した娘の美羽の身体が、ある日、入れ替わった” という物語が描かれていくのです。そんな作品の読みどころは多々ありますが、入れ替わった後の違和感を感じる二人の描写がまず読者の目を捉えます。まずは十七歳の美羽が見る四十七歳の身体です。『これがあの人の身体…』と『脱衣所の鏡に映る姿』を見る美羽。  ・『美羽は乳房に両手を当てた。自分よりかは大きいが、位置として三センチは下だろう。乳首も一回り大きく、色も濃い。その下に視線を滑らせると、お腹から腰にかけて、指でつまめるぐらいの柔らかな贅肉がついている…』  ・『目の周りの細かいシワ。頰にうっすら広がるシミ、ほうれい線も目につく』 心は十七歳のままに、四十七歳の身体のあり様を目にする美羽。これはショックだと思います。『そんな身体に、十七歳の自分がなってしまったと考えると、また気が滅入ってゆく』という美羽が受けた衝撃。そんな美羽は『やっぱりお化粧した方がいいかな』と化粧を始める中にこんなことを思います。  『これはどこで入れ替わるのだろう。二十歳?二十五歳?三十歳?自分もいつか、若く見られるために化粧をする時がやってくるのだろうか』 ある意味でとても冷静な視点です。しかし、すぐに元に戻れない以上、四十七歳の身体を自分のものとして生きていく他ない状況を理解していく美羽の複雑な胸中が慮られます。では、一方の柊子はどうでしょうか?  『美羽の下着は安物には違いないが、どれもみな可愛らしい。昨夜、初めて身につけた時、その薄っぺらさと小ささに頼りない気になったが、重力をものともしない美羽の若い身体は、可愛らしさ以外に、下着に求めるものは何もないのだろう』。 四十七歳の柊子にとって十七歳はかつて歩んできた道のりです。しかし、三十年という年月は記憶を彼方へと追いやるに十分な年月であり、新鮮な驚きをもってその身体を見る姿が描かれます。そんな柊子は『若さが女にとってどれほど強力な武器になるか、この子はまだ知らないのだ』と美羽の身体を見ます。  『美羽もいつか失った時にわかる。若さがどんな重要な意味を持つのか、そして、その時にはもう手遅れなのだということも』。 このレビューを読んでくださっている皆さまの年齢はマチマチだと思いますが柊子の年齢に近い方にはこの柊子の心の叫びがしみじみと伝わってくると思います。そう、この作品は四十七歳と十七歳の身体の違和感に焦点を当てるというよりも、その違いを知ったからこそ元の自分を強く意識することになる二人の心の内にこそ光が当てられていくのです。これは面白いです。少なくともコメディからは縁遠い”入れ替わり”の先の人生。そんな人生を歩むことになった二人の姿を極めてリアルに描いてゆくのです。 そんなこの作品は、元の自分自身がそれぞれ意識していた男性との関係性も絶妙に描いていきます。上記した通り『八歳年下の』『既婚者』と付き合い始めた柊子、親友と同じ人を好きになってしまった美羽と、二人はそれぞれに意中の人が存在します。しかし、身体が入れ替わってしまった以上、そのままに付き合うことはできません。そこにどんな物語が構築されていくのか、ここに、”恋愛物語”を得意とされる唯川さんの上手さを見る物語が描かれていきます。また、そもそも論として、『母親である自分を捨てて、姑を選んだのだ』という過去の先に『自分に子供などいなかったのだ、そう思うことでしか前に進めなかった』といういう柊子と、『物心ついた頃から、家には母親なんていないも同然だった』と祖母と過ごす時間が圧倒的に長かった日々を過ごした先に『本当は母親なんて呼びたくもない』という思いにある美羽という二人。お互いに身体が入れ替わるという結果を共有する中に双方に対する想いにも変化が生まれていきます。この点も”入れ替わりもの”としては異例の”母子入れ替わり”という設定を用いたからこそ描ける物語の面白さがあります。そして、さらに”入れ替わり”という大胆な設定を結末にどう落とすのか、そのオチに対する興味は尽きません。 そんな物語はまさかの結末へと展開していきます。他の方のレビューの中にはその結末に不満を訴えられている方もいらっしゃいますが、それはこの作品に求められているものが違うからだと思います。この作品は”入れ替わり”というファンタジーな設定を用いながらもその点に光を当てる物語ではありません。あくまでリアルさをどこまでも追求される唯川さんがこのようなシチュエーションにおける母子の内面を描いていく物語なのです。この点から読む限りはこの作品に用意された結末の絶妙さは上手いと言う他ありません。そして、そこには上記した三つのポイントへの決着も求められます。そんなハードルの高さを要求される結末には、そう落とすんだ!と私には予想だにできなかった結末、柊子と美羽のこれから先に続いていく人生に深い余韻を残す、とても納得感のある結末が描かれていました。  『ですから、私たち、入れ替わってしまったみたいなんです。すぐに元に戻して欲しいんです』 まさかの”母子入れ替わり”というファンタジーの極みのような物語が描かれていくこの作品。そこには、あくまでそんな目の前にある事実に向き合っていく母親と娘のリアルな姿が描かれていました。思わずそれぞれの身になって状況を考えてしまうこの作品。自分も誰かと入れ替わってしまったらどうしようと不安な気持ちも湧き上がるこの作品。 極めて大胆な設定の先に、母親と娘の繋がりに光を当てる物語。心の機微を丁寧に描くその結末に熱いものが込み上げてもくる傑作だと思いました。

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    投稿日: 2024.07.10
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    12年前に別れた娘と一緒に暮らす事になり、その話し合いをする日に体が入れ替わってしまうお話しでしたが、若い体を手にいれた柊子が簡単に体を差し出してしまうのに納得がいきませんでした。しかも娘の体なのに。記憶に残らなかったら良いのかとも。娘の体だからこそ大切にして欲しいと思うのではないかな。 それぞれの立場で幸せをつかんでいく事は良かったけど、娘の体を大切にしない所にひっかかり星2にしました。

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    投稿日: 2023.05.10
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    肉体を伴う母と娘の関係ってどうしてこうも陰惨なんだろうな… 精神性のものだけなら、いくらでも慈しみと思いやりを持てるのに、 血のつながった女同士ってだけで虫唾が走るような嫌悪感がこみ上げる… それはやはり、唯川節でも健在

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    投稿日: 2021.03.21
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    娘の思いやり 翻訳の仕事をしている柊子、12年前に離婚した元夫亮介から思いもよらぬ電話がかかってくる。 ロンドンに赴任が決まったが娘の美羽はあと半年で高校を卒業する。高校を卒業するまで娘を預かってもらえないか?との事。 12年前に別れて以来娘には一度も逢っていない。娘の気持ちを優先して決めると伝える。3人で逢って話そうという事になり、高層ビル最上階のティーラウンジで逢う。話が終わり柊子と美羽はエレベーターに乗って下の階へ向かう途中エレベーターが止まる。暫くして動き出したがゆっくりではなく明らかに落ちている速さで下がる。お互い頭をぶつけて意識を失い、目がさめると柊子と美羽は入れ替わっていた。 それからお互いの人生をどう歩んでいくか相談しながら最後の結末でたどり着く。 面白かった。面白かったけど……やはりどうしても東野さんの「秘密」と比較してしまう。中身が入れ替わった母娘、このまま元に戻らなかったらどうしようかと悩む。 仕方なしにお互いの人間関係、今までの人生を少しずつ自分の中に取り入れて歩んでいく。17歳と47歳、入れ替わったらどうなるんだろう。最初は興味本位で楽しいかもしれない。しかしその後の事を考えると…… 最後の別れ際、娘の言葉にならない言葉がひどく感動しました。

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    投稿日: 2018.11.18
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    恋愛ものではない唯川恵さんの作品は初めてかも。 現実的ではない設定にもかかわらず、すごく引き込まれた。 ファンタジーではない人間臭さがそこにあるからなのだろうか? やっぱり唯川恵のファンだなぁと実感した。

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    投稿日: 2017.05.23
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    あるきっかけで、互いの人格が入れ替わる。 SF風で、実際にはあり得ないこの現象を題材にした作品は、『とりかへばや物語』の昔から、小説やドラマに取り上げられてきた。 「恋愛小説の唯川恵」が、この題材に挑戦した。 47歳と17歳の母娘が、それぞれの心と体が入れ替わり、そんな局面に遭遇した女性の心理、心の葛藤の描写は、さすが綿密で、「困惑と怒り、心配と開き直り、好奇心と嫉妬」は、かくやと、女性にとってはうなずける、男性たちにとっては、勉強になる一冊。

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    投稿日: 2016.06.08
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    ”人が入れ替わる” と聞いて、まず最初に頭に浮かんでくるのは大林宣彦監督の【転校生】 原作は山中恒さんのの児童文学『おれがあいつであいつがおれで』 【今夜は心だけ抱いて】を読み始めてすぐに浮かんできたのが東野圭吾さんの【秘密】 考えてみると、人が入れ替わる 小説や映画って結構あるもんだ。 浅生修子47歳。フリーの翻訳家。 12年前、当時5歳の娘を元夫のもとに残して離婚。 真丘美羽17歳。柊子の娘。 父のロンドン赴任に同行せず、日本での暮らしを望む。 父の提案で12年ぶりに一緒に暮らすことになった母娘。 その話し合いの席でエレベーター落下事故に遭遇しお互いの頭を強くぶつける。 その後、病院のベッドで目を覚ました二人は入れ替わっていた。 柊子と美羽、それぞれの視点から交互に語られる。 入れ替わって以降は、柊子の語ることは美羽としてで、美羽が語るのは柊子としてで… 47歳が語る17歳、17歳が語る47歳… 「こうなった以上、互いに今の状況を楽しもう!」そんな二人の潔さで、どんどん違和感がなくなり… 特に美羽の語る柊子は、すっかり47歳になりきっていて… 一瞬、これ誰だっけ?と思ったり(笑) ラストはちょっと意外な展開ですが… 途中からはラストの展開が気になり、一気読み。

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    投稿日: 2016.03.24
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    47歳の経験と智恵があって、身体が17歳だったとしたら。あの頃、躊躇してできなかったこと、悔いの残ったことをもう一度やり直せるとしたら。バツイチの柊子と、幼い頃に手放した娘の美羽の身体がある日入れ替わった。久しぶりの学校の試験に四苦八苦しながらも若さを楽しむ柊子。一方いきなり30歳も身体だけが歳をとってしまった美羽は…。母と娘、女と女として向き合うふたりの運命は。

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    投稿日: 2015.01.02
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    唯川さんの「ヴァニティ」を読んで とてもおもしろかったので もっと読んでみたくなり図書館で借りたのですが ちょっと期待外れ! 母と娘の身体が入れ替わる この現実離れした設定からして ちょっと無理があるような…

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    投稿日: 2014.11.13
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    47歳のバツイチの母親と、17歳の娘の身体が入れ替わってしまうという、小説としてはありがちな設定。 一般的には17歳からやり直せるなんてラッキー!と思われがちだけど、若さ故の窮屈さ、大人になって手に入れた自由や手放した執着とかを考えると、必ずしもそうではないなぁなんて思いました。 心理描写が上手で読みやすかったです。

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    投稿日: 2013.12.07
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    47歳のバツイチの母と、12年間会わなかった17歳の娘の身体が入れ替わる突拍子もない話だが、年をとるとはどういう事かが上手く描かれている。別人から見た周囲の人々の反応の違いも面白い。

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    投稿日: 2013.08.11
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    エレベーターでの衝突により、心が入れ替わってしまった母娘。13年も前に別れたきりの二人が、そんな奇妙な体験にあい、自分達の今を振り返る。47歳になってしまった17歳の美羽と、娘である美羽になってしまった柊子。二人は入れ替わってしまった事で目線が少しづつ変化してゆく。良くあるファンタジー小説だが、ラストが良くあるではなかったところが良かった。少々分が悪いのでは?と感じる部分もあったが、さっぱりと読める。どちらかというと柊子の方に偏っていたので(仕方ないが)、お得な人生ではないか、倍楽しむつもりか?と唸ってしまう。これほど全てに丸く収まってしまうのは、ちょっとやり過ぎ感もあった。

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    投稿日: 2013.07.20
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    よくある設定と展開と結末。 にも関わらず、連続ドラマのように読ませるのはさすが唯川恵というところか。 中盤まで一気に読んだところで柊子に共感できなくなり、少し時間を置いてから続きを読んだ。 全体的な印象としてはよくあるエンタメ小説だけれど、後半部分の「人を成長させるのは環境か経験か」という視点が面白かったので、処分保留。

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    投稿日: 2013.03.05
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    母が買って来た本で、大学生の私も読んでみました(*^^*) 私的にはこの本はあまり好きじゃかったかも。 最後がハッピーエンドかどうかもわからないし、リアルを突きつけられた感じがあまり好きじゃない。 大学生活を楽しんでる私にとっては、娘がかわいそうな気もしなくもない…かも?

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    投稿日: 2013.02.06
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    妖艶な?タイトルとは裏腹に、母と娘の心が入れ替わる、ポップでキャッチーなお話。とても大人なハッピーエンドでした。

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    投稿日: 2012.11.22
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    久しぶりに小説が読みたくなって購入。最初は他の小説と展開がにているので、いまいちと思いながら読んでいたが、徐々に二人の気持ちの変化に惹きつけられていった。 最後は気持ちよく終わる、でも続きが気になる話でした。

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    投稿日: 2012.10.29