
新田義貞(上)
新田次郎/新潮社
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総合評価
(2件)4.0
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鎌倉幕府を終わらせた男のおはなし。(上巻) 源氏の開いた鎌倉幕府は、源氏の嫡流の者たちによって幕を下ろされる。中世は本当にややこしい。 上巻ではまだ新田義貞は形を潜めている。次巻から大暴れしてくれるかな。期待。 鎌倉幕府ってのは源氏が開いたのに、すぐに北条氏に頭がすげ変わる。そこがまず面白い。 いつの間にか武士集団も腐敗した貴族と同じ道を歩み始め、「この腐りきった世の中をなんとかせねば…」というものが現れる。 結局、いつの世も腐った部分はある。それを誰かが、表立ったり、裏側工作だったりして、削り取っていく。そういうもんなんだろう。と改めて思う。 とはいえ、いくら幕府が腐っていても、替わるのがまた天皇家では、どっち道腐っているというのが、この時代の悲しいところかな。 戦国時代はよ。 よく、天皇家とか貴族には手を出せないという表現がでてきたが、本当に神様だったんだなと改めて思う。 今の世ではリアリティなくて、共感できない。本当、昔の人たちってどうなっていたんだろう。不思議。 ___ p82 秋人(秋になったらいろんな商品を市に持ってくる人のこと。のちの世のあきんど)
0投稿日: 2014.03.05
powered by ブクログ長年、足利尊氏にいいところ持って行かれっぱなしだった上州の武者、新田義貞を主人公に据えた長編。 生来のお人よしが、功を奏すよりは足を引っ張っているのが泣けます。 鎌倉末期の時代背景なども見所です。 徳川の源流ということで、押さえておくのもいいかもしれません。
0投稿日: 2009.01.18
