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魚影の群れ
魚影の群れ
吉村昭/新潮社
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総合評価

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     表題作『魚影の群れ』をはじめ4作品全てハッピーエンドではない、それがかえってリアリティを醸し出す。小説としてのネタ元はあったのだろうが、ノンフィクション作家の手にかかるとここまで真実味を増すのかと思うほど凄みがある。なかでも、『海の鼠』は圧巻であった。

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    投稿日: 2016.03.11
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    「海の鼠」で圧倒された。淡々とした語りなだけに、恐怖と迫力が増す。 「蝸牛」。すこし滑稽なストーリだが、このあとどうなってしまうのだろう?、と異様な不安と恐怖をあおる。 「鵜」もなかなか好きな話。「魚影の群れ」とも通じて不器用で孤独、そして誇り高き男の苦悩。でも「鵜」がちょっと笑えるレベルなのに対し(だから好きなんだけど)、「魚影の群れ」は悲しすぎる。

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    投稿日: 2011.09.15