
総合評価
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powered by ブクログさすがに松本清張の小説だけあって、文章が自然ですんなり入っていける。ただし、死体の処理方法は少しいただけない。バラバラに切断した上で、パラフィンで固めて別々の湖に捨てるというのだから、不自然過ぎる。この頃の清張は、一月に900枚もの原稿用紙を書いていたというのだから、少し乱暴なストーリーになってしまう作品もあったということなのだろう。最初に出会う女性とハッピーエンドになるのだが、これも安易だよなぁと思いました。
63投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログブックオフオンラインから届いたこの文庫本を手にした時、ウワー分厚いなぁと思い、読んでいる時は大袈裟でなく左手首が疲れました。 ひっさしぶりの松本清張作品。 なので清張作品というのはこんな感じの文章だったかなあと思いながら読み進み、清張氏の社会派っぽさより俗っぽい雰囲気が強いのかもしれないと感じつつそれでも複雑に絡んだ謎に引き込まれてほぼ一気読みしたのですが死体の処置方法や大団円で犯人が犯行の手順を得意げに語る部分はテレビドラマ化された江戸川乱歩作品の匂いを感じました。 昭和36年に刊行されたとなっていますから今から62年前か。 かつての名作に出会うたびに思うことは、この作品の時代に携帯電話があったならどういう展開になっていたんだろうという事です。 (p471) 例えば主人公が旅館の電話を借りて東京へ長距離電話をかける場面では 「先方が(電話に)出てくるには、一時間ぐらいはかかるだろう」 というようなことになっている。 ハンドルを回して使う電話機で交換台を通して繋ぐのだろうなあ。 そして旅先から友人に調査の進捗状況を伝えたりするのに手紙を用いている。 今ならばふと思いついたことを伝えたり友人の身に降りかかる危険に気付けば携帯電話で注意できるのだが。 今こういった作品を現代風にテレビドラマ化すると携帯電話の存在をどう織り込んでいくのだろう。 観てみたいです。
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長野を舞台に鉄路を行き来、先日巡った土地も多く実感を持って読み進めることができた。土地も東京から行きやすいが人口の少ない山中の湖という実用に基づいた選び方であり、大変しっくりくる。変に伝説や言い伝えを重視することなく、無理ない設定であり、内田康夫よりも好きなところ。さらに田舎の地形や人々、街並みなどの描写が丁寧、松本清張、全部読みたい 一介のカメラマンが巻き込まれる事件としては規模が大きすぎるという点で異例なのかな、刑事が主人公ではないだけに意外というところ
0投稿日: 2022.11.11
powered by ブクログ昭和34年から地方新聞に連載された長編作品。名所の各地湖畔を舞台に、最後の結末も松本清張ならではのサービス精神満載。TV2時間サスペンスドラマには、打ってつけの作品。
0投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ松本清張の推理小説は、良い意味で「回りくどくて」たっぷり楽しめる。早く次を読みたくなるワクワク感がある。
0投稿日: 2017.06.30
powered by ブクログ松本清張の長編推理小説。権力と闇の組織の結びつきがテーマ。 全編に緊張感が漂い、かつ、良いテンポで、ちょいちょい美人が登場するエンタメ的要素もあり、かなりの長編(600頁)ながら一気に読ませる。
0投稿日: 2016.08.24ハラハラドキドキ
清張ミステリで単純にスリルと恐怖を味わうならこれがベストでしょう。 清張の淡々とした文体が殺人後の処理等のシーンにマッチングして… 傑作です。
1投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ旅情豊かな作品で、鉄道ファンとしては楽しめた。 社会推理小説としてはどうだろうか。「砂の器」「ゼロの焦点」と読み進んできたが、本作は少し地味な感じがする。登場人物の行動も不自然さが目立つ。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログ松本清張『影の地帯』読了。湖に投げ捨てられた木箱に何が入っているか、その程度の推測は凡人でもできた。が、そこからさらに思いもかけない方向へ事態は発展していく。早く続きが読みたくなるこの展開と筆力はさすが!この作品に限らず、松本清張作品、好きだ。やっぱり偉大なりと思う。
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログスリリングな展開で一気に読み終えた。ストーリーの展開とともに、旅情溢れる信州の描写が素晴らしく、34年前の野尻湖を思い出した。11.8.21
0投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ2009/11/13 面白い。本当によく書けているけれど、あまりに怖いので☆4つにします。 はぁ、怖かった。。。
0投稿日: 2010.05.24
powered by ブクログ犯人の首領格がヤツだったとは・・。まさかあいつが一味に加勢していたなんて・・。これは最後の最後、事件の全容が明かされたときの感想。新進のカメラマン田代は、とある偶然から不可解な謎に巡り合う。そこには平然を装い、心奥でほくそ笑む輩どもの罠がまっていた。700頁にのぼる長編推理小説。
1投稿日: 2007.01.18
powered by ブクログ「Dの複合」に続き、再び松本清張作品の「影の地帯」を読んでみた。 新進カメラマンの田代利介が九州での取材旅行の帰途、飛行機の中で若い女性と同伴者の小太りな男と偶然出会う。この単なる偶然な出会いが思わぬ展開を見せていく。 田代の行き付けのバーのマダムが失踪してしまい他殺体として発見される。田代は情報を求め動き回るが、その立ち寄り先に若い女性と小太りな男が現れる。最初は単なる偶然だったものが、田代が核心に近づくにしたがい意図的なものへと変化していく。そして、バーのマダムの失踪と時期を同じくして、大物政治家も行方不明となる事件が発生する。この事件も時期が偶然だったものが、次第に関連性が見えてくる。 この二つの事件の背景にはなにやら政治の裏社会の姿が見え隠れし、その影で暗躍する謎の組織的集団が関わり田代の周囲の人間に手が及び、田代自身も生命の危機が迫り来る。 現代のサスペンス小説から比べるとスピード感や手に汗する派手などんでん返しはないものの、ゆっくりとではあるがじわじわと読む者に恐怖感を与えていく筆致はやはり、社会派サスペンスの巨匠松本清張ならではないだろうか。
0投稿日: 2006.04.30
