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ミッドウェー海戦―第一部 知略と驕慢―(新潮選書)
ミッドウェー海戦―第一部 知略と驕慢―(新潮選書)
森史朗/新潮社
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総合評価

9件)
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    ノンフィクションよりは歴史小説風。 澤地久枝 著「記録 ミッドウェー海戦」は労作であり傑作だと思う。併せて読んでよかった。

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    投稿日: 2022.10.20
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    ミッドウェー海戦の双方攻撃開始直前まで。 なんとも日本軍の情けないことか。 この時点ですでに勝てない海戦だったことがわかります。 結果から言えることでもあるのですが、すべてが甘すぎました。こんな状況では長い戦争に勝てるわけがありません。 映画「ミッドウェイ」を見てから読みました。

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    投稿日: 2020.09.22
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    歴史書系かと思って買ったが、読み物的(著者の語りが随所にはいる小説風)な本だった。とは言え、戦場にいた人々等の関係者に取材をしたり、史料にも色々あたって、戦場の霧の向こう側を再構成しようとしている。ミッドウェー海戦について大体のところは知っていたが、ディテールを知るといろいろ興味深いポイントがある。体験者へのインタビューで生々しい思いが述べられている点も良い。 この本の難をあげると、全般的に時系列が前後することの多い記述なのだが、登場人物が多いうえに、文章の脈絡が不明瞭な箇所も散見され、読んでいて流れを見失うことがあった。もう少し分かりやすく書けないかという気がする。 (「飛龍」と「蒼龍」の書き違いもあったり。。。) ・副題にもなっている日本軍の驕り。真珠湾攻撃前の悲壮感との対比ですごくハラ落ちした。 ・米軍は情報戦で優位な立場にあったのだが、航空部隊の運用のつたなさで危うくその優位をフイにしかけていた。空母同士の戦いはちょっとしたきっかけで勝敗が決する。「日本軍は不運だっただけ」というスプルーアンスの言は本音と思われる。 ・そもそもミッドウェー攻略の意義は。敵機動艦隊を誘い出して決戦というのも、作戦として筋がよいとは思えない。ただ、ミッドウェーを占領してもハワイからどんどん攻撃されたであろう。そうすると占領と敵艦隊撃破の両方が必須か。それができてもハワイ攻略なんて無理そうな気がするが。 ・日本海軍の人事異動。育成目的でベテラン部隊から他に転属させる必要はわかるが、そんなに一線部隊の練度が落ちるほどだったのか。 ・日本的な内部の和を求める志向に、あまり安易に後知恵で敗戦の原因を求めたくはないが、恩給のために鈍足戦艦をノコノコ連れて行く風景は、なんだか理解できすぎてイヤだ。 ・真珠湾で油槽を攻撃しなかったのは国際法違反を恐れていたからという話ははじめて聞いた。後の米軍による空襲を思えば、そんなこと気にしている場合ではないと言いたい。ただ日本とすれば短期決戦での講和を前提としていたので止むを得なかったか。アメリカはとことんやる覚悟。そういう見地でも、負けるべくして負けた戦争。 ・レーダーの有無とか、誘爆への備えとか、基本的な部分での差もけっこう大きかったよう。

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    投稿日: 2018.11.05
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    この選書シリーズには珍しいノンフィクション小説。日米双方の主だった将兵たちの人物像にも迫る内容は興味深い。日本海軍は戦う前から勝った気になっていて、暗号解読されていることすら気づかず、軍事機密保持の意識も希薄だったらしい。さらに「どうせ米軍空母なんて来ない」という根拠ゼロの思い込みから、索敵も粗雑なものだった。これでは負けて当たり前である。

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    投稿日: 2017.10.09
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    戦争は人間がするものであり、人間がするからこそ、そこには過誤がつきもので、それが実際の戦闘では勝敗を分ける決定的な要素として作用してしまうこともあるということがよく分かる。 大規模な作戦になればなるほど、実際の戦闘に至るまでの戦略的要素は重要で、人事を含めたいかにも日本的な処置は、この海戦が負けるべくして負けた戦いであったことを証しているように思われる。 それに追い打ちをかけたのが、作戦参謀も含めた実戦部隊の開戦初頭の勝利による驕慢ぶりであった。 いよいよ下巻では戦闘に入る。敗戦記を読むのは心苦しいところもあるのだが、失敗から学ぶことは多い。

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    投稿日: 2014.03.26
  • 太平洋戦争のターニング・ポイント

    ミッドウェー海戦といえば太平洋戦争の流れを変えた戦い。まだ日米の戦力はほぼ互角でしたが米側の圧勝に終わったため、なにが明暗を分けたかを解き明かそうと多くの言説があります。本書は2012年刊と比較的あたらしい本ですが、両軍の公式記録だけでなく著者が長年にわたって行ってきた関係者へのインタビューを元にしており、海戦の推移を大局的な観点、および当事者の思いの両面からつづっています。 本書は、わりと有名な「運命の5分間」を参謀らによる責任逃れの作話として退けており、南雲司令部の慢心(真珠湾攻撃前の悲壮感とはだいぶ違ったらしい)や優柔不断さを主な敗因としています。けれど個人的には、ひとつひとつの経緯を追っていくと、むしろ錯綜した「戦場の霧」の中でのちょっとした運が勝敗を分けたのだと感じました。取材した情報を積み上げてある本なので、そうした多面的な読みもできるのだと思います。 やや記述が錯綜していて分かりにくいところもあるのが残念ですが、臨場感をもってミッドウェー海戦の様子を伝えてくれる本です。

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    投稿日: 2013.09.29
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    森 史朗 (著) アメリカ軍は綿密な暗号解読で、南雲機動部隊の攻撃日時・地点を正確に探り当てた。日米決戦における敗因から、日本型組織の構造的な欠陥を抉り出す、壮大な戦史ノンフィクション。

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    投稿日: 2012.09.01
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    正確な情報もなしに憶測だけで、よく戦争を遂行したものと呆れてしまう。さらに、機密保持の緊張感も薄れていたのだ。これでは天祐を待つしか勝利は不可能だ。

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    投稿日: 2012.07.21
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    ミッドウェー海戦だけに特化してここまで詳しい本は初めて読んだ。 関係者への実際のインタビューや書簡の引用が多く、記述の信頼性は高いように思う。「本日敵出撃の算なし」との誤認識が敗戦主因だとする見解はやや新鮮だが、指揮官像や情報軽視に関して随所に顔をだす著者の主観が、先行他書や既存の分析によるバイアスがかかっており、著者自身が一次情報にあたって抽出したものではないように感じた。

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    投稿日: 2012.06.16