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季節風 冬
季節風 冬
重松清/文藝春秋
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総合評価

61件)
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    ■サマリー ・冬をテーマにした12個の短編小説 ・切なかったり、ホッコリしたりを感じられる ・フィクションなのにリアルな人間像がある ■所感 作者・重松さんの好きな季節は、「冬」だという。 天気も「曇り」が好きらしい。 これが、「晴天」、「真夏」が大好きな作家であれば、 ここまで切なかったり、ホッコリした内容の小説を 書けないのではないかと思われる。 どこか暗くて、ひねくれていて、一筋縄では いかないような人だからこそ(勝手な予想であるが)、人の気持ちを理解した小説が書けるのだろうと思う。 冬がテーマであるため、やはりどこか切ない 気持ちになる内容が多かったように感じられる。 これで、春、夏、秋、冬の四冊の小説を読破した ことになる。 どの季節の小説にも、味わい深いものがあり、心に 染みる短編がいくつもあった。 重松清さんは、この春夏秋冬の小説が等身大の 自分であるという。 作家の縮図である季節シリーズは、永久保存版である。 ■心に残る箇所 【ごまめ】から引用 昔ーまだ香奈が小学生で、敏記は両親を「パパ、ママ」と呼んでいた頃、正月を家族で過ごすのはあたりまえのことだった。 あたりまえすぎて、それがいつかは終わってしまうのだとは考えもしなかった。 初もうでから帰ったあと、サッカーの天皇杯決勝戦をテレビで観ながら、ばたばたと走り回る敏記を「うるさいよ、テレビの音が聞こえないだろ」と叱ったり、「バドミントンしようよ」と香奈に誘われても「また今度な」と面倒くさそうに断ったり、元旦はまだしも、二日や三日になると「朝から晩まで子どもたちと一緒ってのも疲れるよなあ」と奥さんにぼやいたり…・・…・・。 ぜいたくなこと言うなよ。あの頃の自分に会えたら、たしなめてやりたい。 香奈と敏記も、いつか気づいてくれるだろうか。親にとって子どもと過ごす時間が貴重なように、子どもにとっても、親と一緒におしゃべりしたり出かけたりする時間は、やり直しがきかないからこそ貴重で、かけがえがなくて…・・・・・。 ◾️学び 親も人間である。 1人でゆっくりしたい、1人趣味を楽しみたいと 思う時はある。 でも、子どもの「おとうさん、見て見て」、 「おとうさん、遊ぼうよ」などのように、 父親の自分に喋りかけてくれるのは今だけである。 だから、呼ばれた時は「何、何?」、「よし、遊ぼう、何する?」と極力応じるようにしている(トイレ中などは別だが…)。 それでも週末に子どもたちが寝た後、もっと遊んだら良かったかなとか、叱りすぎたかなと独り後悔したり落ち込むことがある。 12篇の中で【ごまめ】は、私が感じる部分に刺さった短編である。 やり直しがきかないから、そのときのベストを尽くす。 それでも、あとあと振り返ってみたら、やっぱりあの時、〇〇しとけば良かったかなとか思うかもしれないが、それはそれとして、である。 未来の自分が振り返ってみたとき、あの時はやれるだけのことはした、と思えるようにしなければと改めて感じた。

    19
    投稿日: 2025.09.15
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    「じゅんちゃんの北斗七星」に興味を引かれ、この本を手にしたのだった…かな? もちろんこの作品も良かったが、感想を書くとなると真っ先に浮かんだのは「火の用心」の小野さんだった。 あのデリカシーのなさ。 偉そうな物言い。 自分のものさしでしか測れない視野。 あぁ本当に私の知ってるある人によく似ている。最悪だ。 そして私もこのところ、そのある人に似てきている。最悪だ。 似たくないところが似てしまうのは何なんだ。勘弁してくれDNA。 そんな訳で身悶えしながら小野さんの痛々しさを胸に刻んだ一冊となりました。ツラい。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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     重松さんの季節風シリーズの冬。  親子、友人などのヒューマンストーリーが12編の短編集。  年頃の娘との関係に心悩ます父親の心情を描いた「ごまめ」  小学生の友情を描いた「その年の初雪」  今でいう発達障がいの友人との交流を描いた「じゅんちゃんの北斗七星」が心に刺さった。  ちょっぴり切なくて、それでも温かく心をほぐしてくれる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    重松清の季節風シリーズがめちゃくちゃ好きです!冬は特に気に入る話が多くて面白かったです。 忘れたときなどに再読すると面白いと思います!

    42
    投稿日: 2024.04.26
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    あっつあつの、ほっくほく と その年の初雪 が特に好きかな。 ホッとする感じと、キュッってなる感じ。 サクラ、イツカ、サク も良かった。 いろんな考えの人がいるって事だけど、今の自分の現状に気付いてる時点で一歩進んでると思う。見て見ぬふりは今は痛くないかもしれないけど、傷にはなってる。向き合うことは大事、考える事をやめたらもったいないのかも。

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    冬らしい少し切ない、でもちょこっと心が温まるお話が盛り込まれていました。 なかでも、バレンタイン・デビューが少しクスッと笑顔になれるほんわりあったかいお話でした。 冬の散歩道も、 何気ない日常でも受け取る側(おかれている状況)によって、とても意味のあることや生きる力になったり違う意味をもつのがとてもおもしろいなと。

    0
    投稿日: 2024.01.08
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    春から読み始めて遂に冬を読み終えてしまった いちばん最初の「あっつあつの、ほっくほく」が高校生の時の楽しかったけどちょっと窮屈な思い出と重なった、、 気温が下がって身体が冷える冬だからこそ芯から暖めてくれる存在って本当に僅かかも、と思った

    0
    投稿日: 2023.11.21
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     遂にシリーズ最終巻。春から始まり、もうそろそろ1年が経とうとしているなんて。物悲しくも心が温かくなるような話が多かった冬編。『あっつあつの、ほっくほく』『コーヒーもう一杯』『サンタ・エクスプレス』『その年の初雪』『じゅんちゃんの北斗七星』がお気に入り。クリスマスにお正月、節分、バレンタインなど元々イベントが多い季節のため、他の季節に比べ分かりやすくバラエティに富んでいる。日常のちょっとした出来事に季節の彩りを添え、様々な人の心に寄り添ってくれた季節風シリーズ。1年を通して楽しませてくれ、これからも折に触れ読んでいきたい。

    1
    投稿日: 2023.02.12
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    季節風4作品読み終わりました。 冬はイベントが多いので、日常の中にある特別感や、イベントだからこそ生まれる感情の動きが散りばめられていました。 この中でのお気に入りは、「火の用心」です。違う環境に進んだ友達同士の距離感の難しさに共感しました。仲良くしていたいだけなのに、触れてはいけないところがあるのではないか、何を話せば良いかわからないと、もどかしさがじわじわ伝わってきました。 シリーズ通して、単純な季節ものではなく、一編ごとに時期が少しずつ進んでいく形式は、季節感をより繊細に感じられる体験でした。週に一つの短編というような読み方をしていたら、もっと沁みるものがあったのかもしれないです。

    5
    投稿日: 2022.12.09
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    何気なさが良い。普通が優しい。そして冬が好きだ。 どの話も何か解決するわけではないのに、いやに心が暖かくなって前に進む力をもらえる。 焼き芋も散歩道も鬼は外も日常の1ページだが、人にはそれだけで立ち上がる力になることがある。 重松清は私と同い年で同じ大学だが、こんな小説を書き続ける彼に賛辞を送りたい。

    33
    投稿日: 2022.01.12
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    「季節風」全4冊の中で一番すんなりと読める作品だと思います、いい意味で。どのお話もハズレがないというか、素晴らしいと思います。

    0
    投稿日: 2019.02.04
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    十二編の冬の物語がどれも濃やかで、短いのに詰まっていて、ほろ苦さもありつつも絶対的に温かくてほっこりする。美味しそうな焼き芋や珈琲、列車で出会う子供の為のサンタとトナカイの若者、火の用心の夜回りや、普通学級では難しかった相棒の友人や、大学の合格発表の場での一回五十円のバンザイ隊等どれも引き込まれた。

    0
    投稿日: 2018.10.10
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    懐かしい、ほろ苦い、若い頃の思い出。 まだ“大人”になれない頃ってこうだよな~と、ちょっと微笑ましくなる感じ。

    0
    投稿日: 2018.06.24
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    ほくほくと温かなお話が多かったように思う。 特に 印象的なのが 「じゅんちゃんの北斗七星」 軽く読めるけど、色々と考えさせられて、 ひとつひとつの話に テーマがある。 湯船につかって 1日1篇読むのに ちょうどいい。

    3
    投稿日: 2017.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 出産のために離れて暮らす母親のことを想う5歳の女の子の素敵なクリスマスを描いた『サンタ・エクスプレス』ほか、「ひとの“想い”を信じていなければ、小説は書けない気がする」という著者が、普通の人々の小さくて大きな世界を季節ごとに描き出す「季節風」シリーズの「冬」物語。寒い季節を暖かくしてくれる12篇を収録。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重松清の作品ってどうしてこんなに心に響くんだろう。12の短編は、年齢によって響く箇所が違うといえる。これが、重松清が様々な年齢の人に受け入れられる理由だといえる。 今回一番共感したのは、子どもが成長して一緒に初詣にいけなくなった父の思いを綴った作品。 家族の歴史は終わっていないけど、前期は終わった。 弟が結婚して家を離れた時に、なんとなく抱いた気持ちと同じだと感じた。

    0
    投稿日: 2017.08.17
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    著者の『季節風』シリーズの一冊。冬を舞台に、過ぎ去った過去の思い出、あるいは現在の家族にまつわる出来事を、一筆書のように描写した12の物語。 いずれも読後感の心地よい作品。 「サンタ・エクスプレス」の最後、シールのサンタが笑った、の個所は、いかにもクリスマスファンタジー。 「ネコはコタツで」は、親の介護が問題となる世代には身近な話。 「ごまめ」は、娘を持つ父親には、”あるある”と思わず声が出る話。

    3
    投稿日: 2016.11.04
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    それぞれ色が違うけど、どれも深みがある作品ほっこりさせるのがうまい作家さんだなー。その年の初雪、じゅんちゃんの北斗七星、バレンタインデビューがすごく好き。北斗七星のは号泣!

    0
    投稿日: 2016.03.01
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    どこか懐かしく、どこかほろ苦く、そして、心が温まる短編集。「サンタエクスプレス」のような、ドッキリいいなぁ。

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    日本人と中国人の大きな違いというのは、日本人が地縁集団であるのに対して、中国人は血縁集団であり、ファミリーの結束は中国人のほうがより強いのだ、という理論を読んだことを想い出した。本書(今回は合本で春夏秋冬を通して読んだ)掲載の短編のテーマの殆どは家族、或いは故郷、もしくはその両方なのだが、地縁集団というのは比較の問題であって、やはり家族というのは個人にとってとても大きな存在であることを再認識した。

    0
    投稿日: 2015.04.27
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     生活のにおいがする、というか生活そのものを切り取った短編集である。ハレかケか、過去か現在か、諧謔かシリアスかの違いはあれど、そのすべてが生活そのものなのだ。  どれも良質な短編であり、あえて言えば「冬の散歩道」がややくどいだろうか。どの作品が好みかは人それぞれだろうが、個人的には毛色の違う「バレンタイン・デビュー」を推したいところ。  にしてもこれだけ幅広く老若男女を描けるのだから、作家というのはすさまじいものである。  一つ、あえて述べるなら、これは連載で読みたい内容だったかな。濃厚な世界を一つ一つ楽しみたい。これを毎週読めただなんて……産経夕刊か、当時の自分に教えてやりたいところだ。

    0
    投稿日: 2013.07.12
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    常夏の国、赤道直下のシンガポールで読んで激しく冬が恋しくなった。 四季ってやっぱり無いとしんどい。

    0
    投稿日: 2012.12.15
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    季節風シリーズの「冬」編。焼き芋、サンタ、初詣、初雪、節分、バレンタイン、合格発表など冬のキーワードを巧く人生ドラマに組み入れた流石の重松さん。 お気に入りは「冬の散歩道」。何がきっかけで人の歩む道が変わるのかわからない。人生は不思議だ。だからこそ面白い。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    冬を背景にした心あったまる。そして、少し、切ない自然なお話。 子どもたちも大学を卒業し、それぞれに巣立っていった今。 (ごまめ)は、心に静かに奥深く響くお話でした。 あんまり、連絡なくても・・・ 元気にがんばっていればそれでいい。 きっと、我が家の心が、息子と娘のふとした行動に表れていると信じて・・・

    0
    投稿日: 2012.04.23
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    12の冬の物語。 あっつあつの、ほっくほく、 ネコはコタツで、 バレンタイン•デビューがよかった❄♩。

    0
    投稿日: 2012.04.05
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    季節風シリーズ1冊目は、1番好きな季節でもある「冬」を選びました。(たまたま読みたい時期が冬だったというのもあるのだけれど) 冬にちなんだ短編12編。 全体的に静かで少し切なくて、あったかい話が多く、読んでいてほっこりした気持ちになりました。 気に入ったのをいくつか。 1番切なかったのは「コーヒーもう一杯」 離れても自分の中にずっと息づいて残っているものがあるの、共感できます。その積み重ねで今の自分ができているような。 切ないけどほっとしたのは「ネコはコタツで」 何事も自分で折り合いをつけて前向きにやっていこうと思いました。女性は強いしね~。 文句なく心あったまったのは「サンタエクスプレス」 私も長女だからこの子の少し気持ちが分かる。こんな風に娘を思いやってあげられる母親になれたらいいなぁ。 心がぎゅっとなったのは「じゅんちゃんの北斗七星」 じゅんちゃんみたいな子、いたなぁ。私はうまく付き合えていたのだろうか?大人になるほど切ないや。「あいぼー」にうるっとしてしまいます。 「あっつあつの、ほっくほく」 「冬の散歩道」 「ごまめ」 「火の用心」 「その年の初雪」 「一陽来復」 「バレンタイン・デビュー」 「サクラ、イツカ、サク」 季節風 春・夏・秋もそれぞれの季節に楽しみたいと思います。

    0
    投稿日: 2012.03.07
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    意外と共感できたのが「冬の散歩道」だった。 疲れきった主人公が、散歩道で人々を観察し、 そして何人かの人と予想外の触れ合いで、 その疲れが少し解消されたような話。 28歳のとき、多忙の仕事を辞め、 ワーキングホリデーで日本へ旅立った最初のごろ、 京都の鴨川に沿って散歩したときの気持ちを思い出すのだ。 また、「コーヒーもう一杯」の巻も、 北海道の喫茶店”森の時計”に行ったことが懐かしく思った。 そして、印象的な言葉。 ”やり直せないもんな、人生は” ”八年間意識を失って眠り続けてました、って思うしかないよな”(P268) 30歳を迎える直前の私のココロに刺し込んだような言葉だった。

    0
    投稿日: 2012.02.23
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    重松清さんの短編集。 冬をテーマにした12篇の物語たち。 春になったら、「季節風 春」を読もう。

    0
    投稿日: 2012.02.07
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    重松さん大好き。 重松さんらしい短編集。 どれも良かったけど、じゅんちゃんの北斗七星が良かったかな。 バレンタインデビューはほのぼのと笑えてしまった。 春と夏も楽しみです

    0
    投稿日: 2012.02.04
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     こころ温まるいい話の連続ですね。  涙することはないですが、涙が内側に浸透し細胞を浄化するような感じでしょうか。  レビューから逸れますが・・・  私は歳柄か、自分の親を若しくは親になった自分を「パパ」「ママ」という人は、自分がそう呼ぶよう育ってないためか、どことなく甘やかされて育てられた軟弱な人物に映ってしまいます。  重松さんの作品は結構この表現が多いので、折角いい話も斜に構えた見方になるのは、私自身損をしているところです。

    0
    投稿日: 2012.01.25
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    冬に読んだからか、よけいにひとつひとつの物語の情景をじんわりと味わえた。 どれもよかったけど、「バレンタインデビュー」が特にお気に入り。 あんなふうに息子のことを心配するお父さん、いいなぁ。 いつか諒也もバレンタインデビューを迎えるのかな〜。 なんともほんわかした気持ちになった。

    0
    投稿日: 2012.01.18
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    この季節にぴったりな冬の物語。 冬なだけあって他のシリーズより淡々とした静かさがあった気がするなぁ。 それにしても重松さんの作品はなんでこうもじんわり心に染みるのかしら。 とくに、コーヒーもう一杯、サンタエクスプレスがよかった。恋愛のお話は苦手だけど、コーヒーもう一杯は切なくて泣けました。 残すは春!!!

    0
    投稿日: 2012.01.18
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    いまの季節にピッタリの小品集。焼き芋屋のおじさんの話しと、バレンタインデーの家族の一日の話しが印象に残った。

    0
    投稿日: 2011.12.29
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    読むのに最適な時期は、12月~2月。 設定が豊富なので、どれかひとつくらいは心に引っかかる話があるでしょう。 短編でインパクトを与えるのは難しいんだなぁと思った。 印象に残ったのは、 「じゅんちゃんの北斗七星」 「バレンタイン・デビュー」 時期が来たら、今度は『春』を読む予定。

    0
    投稿日: 2011.12.25
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    冬の特別寒い日に手にして読みました。 心に染みる素敵な短編集でした。 個人的には『ネコはコタツで』『サンタ・エクスプレス』『バレンタイン・デビュー』がオススメです。 重松さんの何気ない描写、表現に不意にホロッとします。歳のせいでしょうか。

    1
    投稿日: 2011.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【内容】12話すべての話の内容の季節が冬の短編集 【感想】やっぱり、この人は中年と子供の心情や行動を書くのがすごくうまい。自分はまだ中年ではないけれどリアルですごく共感できた。ひとつひとつの話は短く、「もう終わり?」というものもあった。すべての話においてなにか特別なことや大きなことが起こるわけではなく、日常の一コマを切っとったものであるけれど、心が温かくなったり、ついにやついてしまう短編集だった。「サンタ・エクスプレス」、「火の用心」、「バレンタイン・デビュー」がとくに好きだった。

    0
    投稿日: 2011.12.16
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    さりげなさが抜群にうまい短編集。 さまざまな年齢層のちょっとした心情がさりげなく、しかしじんわりと伝わるように描かれている。 お気に入りは『バレンタイン・デビュー』 ちょっと笑える。日本のお父さんって感じだ。

    0
    投稿日: 2011.12.03
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    冬よりも晩秋にちょうどいいなと思いました。 ちょっと切なくてほんのりあったかくなるそんな感じがとても。 秋をまだ読んでいなかったので、早速買い求めました。 近いうちに秋を読みます。

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    雨や雪が降った後のこれから降り出しそうな曇り空。 でも一部明るい薄曇りにかすかな晴れを期待する。 後書きのこんな描写通りの淡いけど気持ちがじんわりと暖かくなる重松節が満載。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    春夏秋冬とあるのですが、重松氏が好きな冬から始まります。 12編からなる、暖かくもあり、切ない作品集。 すごく短い物語ですが、読み応えはしっかりあります。 重松氏は私も年齢が近いので、共感できる部分が多くあります。 この本も大切なコレクションとして、ずっと手元においておきたいと思います。

    6
    投稿日: 2011.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    12編の短編集  重松さんはやっぱりうまいなぁ ひとつひとつのお話が胸にきゅんとくるんだけど 「ネコはコタツで」は、今のわたしにはキツかった 田舎にいる父が急逝して一人暮らしをしている母を思う話 涙が止まらず、でも最後は人って強いなやさしいなと思える 冬のお話ばかりなのだけど、温かい小説集だった

    0
    投稿日: 2011.09.11
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    あっつあつの、ほっくほく  想い出は、い~しや~きいも~ ♪ コーヒーもう一杯  若かったね 冬の散歩道  疲れたおじさんを通り過ぎる物語 サンタ・エクスプレス  お母さん大好き ネコはコタツで  ネコも助けになる ごまめ  成長した子どもはいつか 火の用心  大人も子供も付き合うのはむづかしい その年の初雪  かまくら 作れるって言ったのに! 一陽来復  みんな幸せに じゅんちゃんの北斗七星   あっちにもこっちにも 北斗七星はあるよ パレンタイン・デビュー  お父さん、心配しすぎよ サクラ、イツカ、サク  嬉しいときはちゃんとある

    0
    投稿日: 2011.08.11
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    けれど、どこか温かい。 そんなおはなしばかりでした。 焼き芋が食べたい コーヒーミルがほしい おもちも食べたい サンタクロースに会いたい バレンタインチョコをあげたい 水辺を散歩したい 雪降る町に行きたい 夜空に輝く星が見たい 昼間の星にも会いたい もう一度、やり直したい 冬が恋しい。

    0
    投稿日: 2011.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ●いつも思うのは、登場人物の運命を受け入れる姿勢をもどかしいと感じてしまう。どうして想いを伝えないのかとヤキモキする。全てを受け入れるのにはきっとまだ若すぎるのかもしれない。 ☆きっかけは母親からの紹介。 読了日:2011/04/20

    0
    投稿日: 2011.04.17
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    「冬」からイメージするものはなんでしょうか? 「寒さ」「冷たさ」「雪」「白さ」…いろいろとあるでしょう。見方をちょっと変えるとそのイメージの裏側をもっとも深く感じる季節なのかもしれない。たとえば「寒さ」。寒ければ寒いほど、ほんの小さなローソクの灯火でさえ暖かく感じるものではないでしょうか。 「冬」は些細な事をとても深く感じる季節なのだと感じた。やきいものほくほくした暖かさに胸がジーンとするように。

    0
    投稿日: 2011.03.04
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    晩秋から今の季節までを順に辿っているので、キンと冷たい空気が、だんだんと穏やかになっていく感じがします。 今の季節にぴったりです。 5歳の娘との間合いの取り方にギクシャクするパパや、 お正月にデートに行っちゃう娘に苛立つお父さん、 バレンタインでモテない息子をひたすら心配する親バカ父さん。 家族の中で、一人で葛藤している父さんたちを応援したくなりました。 いろんな想いを抱え、悩んで…。でも次へのステップを踏み出す力もあるんですよね。 「冬来りなば、春遠からじ」そんな言葉を思い出します。

    0
    投稿日: 2011.02.08
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    冬の匂いがしました。とても月並みな感想ですが、本当に。 なんだか切ない、ちょっと考えてしまうお話たち。 小さなきっかけが、誰かにとって特別なエピソードの入り口に。 でも自分にも同調できる気持ちがどこかにある。

    0
    投稿日: 2011.01.29
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    「じゅんちゃんの北斗七星」「その年の初雪」著者らしい、やさしい視点からの、少年たちのもどかしい心理描写。「バレンタインデビュー」モテない父親の、我が子を思いやきもきする姿。読み終わってもつい、ふ、とニヤけてしまうような、著者の、温かい人物描写が好き。

    0
    投稿日: 2011.01.07
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    重松さんの作品を久しぶりに読みました。なんでこの方の作品はふとした何でもないところで鼻の奥がつんとしてしまうのでしょう。 他の季節も出るのが楽しみです。

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    投稿日: 2011.01.02
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    冬のひとコマをとりあげた、重松清の短編集。 重松清は高校生の頃から一番良く作品を読んでいる小説家。 相変わらず普通の人々を描くのが上手い。 12の短編のなかで、お気に入りは「あっつあつの、ほっくほく」 熱意が空回りして孤立してしまう高校女子バスケ部のキャプテンと、冬になると焼き芋を売りに来る不思議なカオルのおじさんとの交流を描いた作品。

    0
    投稿日: 2010.12.26
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    切なかったり、悲しかったりするけれど、最後はじーんと心が暖まって自然と微笑んでしまう話たちが詰まってる。お気に入りは「コーヒーもう一杯」「ネコはコタツで」「サクラ、イツカ、サク」

    0
    投稿日: 2010.12.12
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    重松さんらしい、ちょっと心温まる小品集。 どのお話も良かったけど、今回は一人で帰省中の電車の中で読んでいたので、サンタ・エクスプレスに、ジ~ンときたかな~ 重松さんとは同年代のはず。だからかな~共感するわ~

    0
    投稿日: 2010.12.11
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    重松せんせ、短編集。冬の季節にまつわる12作品。全体的に、薄味で統一感はないものの、重松せんせの百面相振りが満喫できます。コタツみかんに最適です・・たぶん。

    0
    投稿日: 2010.12.11
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    冬をテーマにした12篇の話はどれも心温まるかわいらしい内容。重松さんの作品は心がほっこりするから好き。 特に『その年の初雪』は、少年2人の不器用ながらお互いを思いやっているところが可愛らしく思えた。 次の『季節風 春』も早く読みたい!

    0
    投稿日: 2010.12.02
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    いやー、うまいね。 こういう小話というか、日常の些細な話題を広げて、少しだけ捻って小説にするのが凄くうまい。 全体的に無理もなく、読んでいて悩んじゃうような複雑なキャラや出来事が無い。破綻なく、淀みなく、綺麗にストーリーが流れる。 それが小説として百点かと言うと、なにか違う気がする。絵画でいうと写実的な絵ばかりを見せられた気分。凄くいいんだけど、毒が欲しい。引っかかりや、歪さや、ムラが欲しい。あとでよく考えると分かるけど、その場では理解出来ないような、そういうのが欲しい。 だから三点にした。

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    投稿日: 2010.12.01
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    「ごまめ」と「バレンタイン・デビュー」あたりは 居間のこたつみたいなあったかさ。 他の作品は冬の寒さの中の焚き火みたいな。 どこか切ない話のなかでのちょっとした一歩。 そして「冬の散歩道」みたいな話に 弱くなっている現在の自分。 これから冬が始まるのに大丈夫か自分。

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    投稿日: 2010.11.28
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    短編集。 一番初めの物語は初秋に始まり、最期の物語は初春。 寒い寒い景色の中で、心温まる物語たち。 真冬のこたつの中でアイスクリームを食べるような、 そんな贅沢な気分になった。 この人は平成に誇る商業小説家、だと思う。 現代の日常・その一こまを切る取るのが抜群にうまい。 地に足のついた、愛のある物語ばかり。 大好き。

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    投稿日: 2010.11.25
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    10/11/25読了 冬という季節が合うね、この作者に。もはや重松中毒なのかもしれない。他の季節も楽しみにしておこう。

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    投稿日: 2010.11.25
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    季節をテーマにした短編集第一段。 もともと短編て嫌いだけど、重松清のおかげで好きになったかも。 特に子供のことをこの人に書かせるとほぼ鉄板で泣ける。 サンタ・エクスプレスとその年の初雪、バレンタインデビューとかが良かったかな。

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    投稿日: 2010.11.21
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    ”家族の作家”重松さんらしい作品です。最近は色々なことに手を出しているけれど、やっぱり重松さんの本領はここでしょう。 ホッとしたり、シンミリしたり。 俗と言われるかもしれないけれど、私はこの手の話が大好きです。 子を想う父親、うざく思いつつもどこか残る親への想い。友への想い。本当にさまざまな想いが詰まっています。 ホッとする暖かさがあります。

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    投稿日: 2010.11.18
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    ちょっと泣きそうになったり、ふふってなったり。 たいしたことない、色んな人の日常のできごと。 だけど胸にしみる・・ この本、好き! 他の季節風も読んでみようかな。

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    投稿日: 2010.11.11