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人が死なない防災
人が死なない防災
片田敏孝/集英社
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総合評価

31件)
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    行政に頼りきりでない、主体的な避難の大切さを論じている。 広瀬広忠先生の防災本では、行政の情報は信用ならんから自分で判断しなければ、という論調だったが、行政情報の信頼性云々以前に、自分で判断しなければならないのは、自分と大切な人を守るため、という片田先生の主張の方が健全だと思う。 人は常に恐れ続けることはできないが、いざ災害が起きたときだけは、主体的に判断し、行動を起こさなければならない。メリハリのついた防災論で、一般の方も受け入れやすいのではないか。

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    ☆10個くらい付けたい本。 片田さんは、津波防災の研究者だが、それにとどまらず、釜石市など全国での講演により、住民の防災意識の向上を図ってきた。 東日本大震災、甚大な被害をもたらしたが、それでも、彼の取り組みによって救われた命はいくつあったことか・・・。 この本はたしかに素晴らしい本だが、実際に災害が起きたとき、ここに書かれている行動を自分が取れなければ何の意味もない。 この本は是非、一読をお勧めしたい。 願わくば、自分自身も含め、自然災害に見舞われたとしても、災害以前と変わらず、健全な心身、命を保てるような、的確な避難行動が取れますように!

    6
    投稿日: 2022.01.02
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    2011年の東北大震災 その時、釜石の小学生中学生はなぜ助かったのか? そこには防災の基本とされていた多くの秘訣がある。 想定外だったということは後でいえる事。 死なない為には当たり前だと思われていることを当たり前と思わないこと。 助かるためにはどうすればよいかということが本書を読むことで多いにそのヒントを得られる。

    1
    投稿日: 2019.10.09
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    子どもであっても主体的に逃げることができるように。 行政ができないから仕方なくやるのではなく、内発的な自助が大切。

    0
    投稿日: 2019.05.28
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    防災の第一優先は「人が死なない」こと その為には,住民一人ひとりに求められる内発的な自助・共助意識が大事   健康についても同じだけど,人は自分の命,安全を他に依存している節があると思う。 「正常化の偏見」「認知不協和」は防災に関わらず,人間の性質。そのままだと,いかに人間は避難しないかという事を突き付けられた。 防災の焦点が,「どのように」に当てているのが良かった。

    0
    投稿日: 2019.05.03
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    シンプルに、「何のために防災に取り組むのか」「そのために何をすべきか」ということがテーマ。 人が死なないためにやるのが防災であり、いつか必ず来る「その時」に、主体的に最善の振る舞いができることが大切なのだということを、本書から学びました。 また、防災を考える時に、災害の恐ろしさを強調するのではなく、この地域で生きていくための作法として伝えていく、というやり方がとてもいいなと思いました。

    2
    投稿日: 2019.03.11
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    ■避難の三原則 ①想定にとらわれるな ・端的に言えば「ハザードマップを信じるな」 ②最善を尽くせ ③率先避難者たれ ■一家滅亡,地域滅亡という悲劇ばかりを繰り返してきた中でできた言い伝えが「津波てんでんこ」 ■明治三陸津波では震源地では大きい地震があったがゆっくり動く地震であったため,釜石のあたりは震度1か2くらいであった。 ■津波は並ではなく海の壁 ・海底の深いところでは時速800キロぐらいのスピードで伝播する ・浅くなると急ブレーキがかかり水深500メートルで新幹線並み,100メートルで車並み,10メートルで人間が走るぐらいのスピードとなるため,波が積み重なって高くなる ■行政がやるべきだとかどうだとかという問題ではなく,自分自身が家族と逃げられるか逃げられないか,それだけが結果として犠牲者を出すか出さないかの分かれ目となる。避難の支援などを「誰がやるべきか」という議論は不毛。「誰がやるべきか」ではなく「誰ならできるのか」という観点で考えることが重要。 ■「避難勧告が発令されたら逃げる」「発令されなければ逃げない」という単純な話ではない。その状況でどうするべきかという判断ができる主体性とか知恵が重要。 ■日本の防災は個々の住民が自分の命を自分で守る意識と災いを避けて通る知恵を持てるような方向へ進めていかなければならない。 ■日本の防災は災害対策基本法に基づいているが読んでみると防災は全部行政がやれと書いてある。住民の努力義務のことが書いてあるが行政側は「責務」である。つまり行政が全部やれと書いてあるわけだが無理があるに決まっている。 ■犠牲者を減らそうと思ったら行政ではなく国民自身がやるべきことが出てくる。 ■日本の防災は災害対策基本法に基づく行政主導の枠組みの中で進めようとしているところに限界がある。限界だけではなく弊害すらあるといえる。 ■人為的に高める安全は人間の脆弱性を高める。 ■「浸水が進んでも避難勧告がなく非難できなかった市の責任は重い」 ・逃げろと言われなければ逃げないのか ・災害対策基本法のもと50年にわたって「行政が行う防災」が進められてきた結果,このような日本の防災文化が定着してしまっている。防災に対して過剰な行政依存,情報依存の状態にある。自分の命の安全を全部行政に委ねる。いわば住民は「災害過保護」の状態にある。これが我が国の防災における最大の問題 ・なんでも行政に情報をもらって逃げるという仕組みそのもの,姿勢そのものが間違っている

    1
    投稿日: 2019.03.10
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    【由来】 ・浜益WS開催の参考書として村中先生から 【期待したもの】 ・サラッと読んで、話についていければよい 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

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    投稿日: 2018.10.28
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    災害に対して一人一人が主体的に立ち向かう姿勢の必要性が説かれている。多くの人に読んで欲しい本だと思う。

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    投稿日: 2018.05.27
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    久々に心が震える本を読んだ。電車ん中で読めないよこれ。自分の命は自分で守る。こんな当たり前のことが当たり前ではなくなっている。よく言えば、それほど日本は平和になっているってことだけど、いざっていうときに生死を分けるのは、そういう危険意識だと思う。考えすぎなわけがない。

    1
    投稿日: 2017.12.22
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    本書は教授が東日本大震災前から取り組んだ防災講演会を元に上梓されたものだ。なので、敢えて震災前の第2章から読み始め、第1章「釜石の奇跡」と称される「人が死なない防災」へと読み進めた。教授の論は震災前後でブレることがなく、その論旨は明快で爽快だ。災対基本法成立後、国・地方自治体は総力を挙げて防災対策を行ってきたが、それが国民・住民を災害過保護にしてしまった。指示待ち世代なんて揶揄する人も、こと命を守ることに指示を要するなんて滑稽であり悲しいことだ。正常化の偏見と併せて、私達の意識改革が必要だと感じた。

    1
    投稿日: 2017.09.01
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    伊勢湾台風の2年後の1961年に施行された災害対策基本法によって、行政による防災対策が進み、年に数千人規模の災害死者数が100人前後に激減した。しかし、そのため国民の中に、防災に関する行政依存の体質が染み付いてしまった。 行政が100年に一度の災害を想定して防災対策を行った結果、災害は激減した。しかし、想定にとらわれて、想定外の災害に対処できなくなってしまった。避難勧告が出なければ非難しないような行政依存の体質になってしまった。 しかし、東日本大震災を機に自助・共助の重要性が叫ばれるようになり、市民の意識改革も進んできた。 今後の行政の課題は、自助の意識を高め、共助のサポートをすることだ。情報を与えることで意識改革を促し、共助のネットワークを構築することだ。

    0
    投稿日: 2017.05.11
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    釜石市では死者・行方不明者が1000人を超えた。8年間にわたる片田の防災教育がなければ被害はもっと大きくなったことだろう。「人が死なない防災」とは単なるスローガンではない。片田に「釜石の奇蹟」を誇る姿勢は微塵も見当たらない。むしろ「敗北である」として我が身を責めている。 https://sessendo.blogspot.jp/2016/07/998.html

    1
    投稿日: 2016.07.18
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    人を死なせない。それが防災の根幹。釜石での避難の三原則。想定にとらわれるな。その状況下において最善を尽くせ。率先避難者たれ。伝えたいことが凝縮されている。いかに意識付けしていくか。そこが難しい。

    1
    投稿日: 2016.02.15
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    「危険をしっかりと伝えれば、人間は逃げる」というのは嘘、と言い切る。人は自分が死ぬことを考えるのが苦手であり、「今がその時」であってもそれほど大した問題ではないと思いたがる。周りの人たちも同じように考え、認知的不協和や同調圧力も手伝って、「この間も大丈夫だったし周りも騒いでいないから大丈夫」と正当化して自分自身を納得させてしまう。元来、逃げようとしない傾向をもつ人間を、「率先して逃げる住民」にするために何が必要かを説く。 避難は3つに分類できるが(緊急避難(evacuation)・滞在避難(sheltering)・難民避難(refuge))、行政が対応できるのは滞在避難・難民避難の2つだけ。津波から逃げるといった緊急避難時には、行政の退避勧告を待つことなく主体性を持って率先して逃げることが、自分のも含めて周りの生命を助けることにつながるとのこと。避難の三原則は「想定にとらわれない」「最善を尽くす」「率先避難者になる」の三つ。 災害情報や避難勧告を行政に任せっきりで自分で全然判断していなかったことに気づいて驚く。自分一人ですべては出来ないけれど、他人に任せるのは何で、自分で判断しなくちゃいけないのは何かを通常時から考えておくことは大事。2016年の最初の一冊から良書でした。

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    投稿日: 2016.01.02
  • 防災士のみなさんにぜひ読んでいただきたい1冊です。

    片田先生の防災論(釜石の奇跡が実証しています。)は多くの命を救っています。これからも起こるであろう大災害にきっと役立つ命を守る、ケガをしない、そして、大切な人を助けるための参考書です。防災士のみなさんにぜひ読んでいただきたい1冊です。

    1
    投稿日: 2015.12.30
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    東日本大震災の大津波で、釜石ではほとんど小中学生が犠牲にならなかったのは、彼らが自分たちで避難をきちんとしたからだ――、という実績をもとにして、防災教育や防災情報、ひいては防災というものについて市民一人一人が抱くべき考え方を説く。 東日本大震災直前に釜石で高校生らに講演された記録なども含まれていて、貴重だし、示唆に富む。 1.想定にとらわれるな 2.最善を尽くせ 3.率先避難者たれ これを片田氏は「避難の三原則」として示す。 例えば1について。ハザードマップはあくまで明治三陸地震のときの実績にすぎず、前提の異なる外力になると当然に結果は変わるということ。今回の震災では「想定外」という言葉がやり玉にあげられて久しいが、ここでいう「想定」とはあくまで「防災行政上の目標」にすぎず、それにとらわれず、できることをすべてやる(例えば、一般的な避難所に安堵せずもっと高い所へ、など)ということ。 ただし最後に、土砂災害・水害のこととなると、この三原則はやや事情が異なるということが示されている。すなわち、避難所にむかおうとしない方がよいケースがあるということ(「豪雨の時は雷が多く、懐中電灯がいらないほど」というたとえも、臨場感があってよい)。 いずれにしても、行政主体でのこれまでの防災対応からの意識改革は必要そうだ。ゲリラ豪雨による中小河川の出水に、避難勧告は間に合わないし、サイレンとかだって作動しない可能性もある。また行政運営上、「全市への避難勧告」をせざるを得ないこともあり得る。 むしろ、地域での自助意識を、高めていくべきなのだ。

    1
    投稿日: 2014.11.26
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    [ 内容 ] 小中学生の生存率、九九.八%(学校管理下では一〇〇%)。 東日本大震災で大津波に襲われた岩手県釜石市で、子どもたちはなぜ命を守ることができたのか。 そこには、震災前から地道に積み重ねられてきた、画期的な「防災教育」の効果があった。 本書では、二〇〇四年から釜石市の危機管理アドバイザーを務めてきた著者が、主体的な避難行動を可能にした「防災教育」のノウハウを余すところなく公開するとともに、いつ災害に襲われるかわからない私たちすべてが知っておかなくてはならない「生き残るための指針」を提起する。 [ 目次 ] 第1章 人が死なない防災―東日本大震災を踏まえて(「安全な場所」はどこにもない;釜石市の子どもたちの主体的行動に学ぶ ほか) 第2章 津波を知って、津波に備える―釜石高校講演録(二〇一〇年七月二日)(津波への備えは、釜石に住むための作法;インド洋津波の惨状 ほか) 第3章 なぜ、人は避難しないのか?(災害は社会的な概念;笑顔と歓声のある被災地 ほか) 第4章 求められる内発的な自助・共助―水害避難を事例に(避難勧告が出せない事例;「全市民への避難勧告」は妥当か? ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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    投稿日: 2014.10.09
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    東日本大震災の前から、防災のニュースなどを聞いていて、何か違和感を感じることが多かったのだが、その違和感の正体を、この本が明らかにしてくれたように思う。結局、「自分の命は自分で守る」しかないのだ。災害が起こったら行政が何とかすべきだとか、行政がなんとかしてくれなかったときは、行政の責任を追及すべきだとか、東日本大震災から3年、また元の木阿弥になってはいないか。あの大災害からの教訓を、自らの生活にきちんと反映していかなければならないと強く思った。 3月11日、あの日の釜石の子供たちの行動が詳細に記述されている箇所には、本当に言葉が出ない。経験している人たちにしかわからない重みがすごく詰まってる。夫や子供にも読ませようと思う。

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    投稿日: 2014.08.19
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    ・自然災害は想定を超えるから災害となるのだが、想定を際限なく上げることが防災の本質ではない。そんな財源がどこにもないし現実的ではない。 ・”想定外だったから”でも、”想定が甘かったから”でもなく、”想定にとらわれすぎていた”ことが問題。(→「これだけ巨大な防潮堤があれば安心」「ハザードマップでうちは色のついていない地域だから大丈夫。」といった固定観念。) ・人間は嫌な情報・予想したくないことには眼を向けたがらない・自分の死を直視できないという習性がある(→「煙の匂いもしないから大丈夫だろう」「非常ベルが鳴ってもみんな逃げていないし」「わかっちゃいるけどできない」といった正当化の偏見・集団同調・認知不協和)。まずは、”避難しない自分を正当化し、心の平静を保とうとする自分自身”を理解することが備えへの第一歩。 ・防災における行政の過保護⇔市民の過剰な行政依存という問題。行政の発表する情報に自らの命を委ねている、あるいは行政が動き出すまで自分では動かないという主体性のなさが問題。発災したその瞬間の命からがらの緊急避難(エバキュエーション)のタイミングはみな個人個人で状況・条件が違うので自分で判断しなくてはならない。自分の命を守れるのは自分しかいないということ。 ・行政だって被災者。自然の猛威に対して「誰がやるべきか」という議論は不毛。できないものはできない。「誰ならできるのか」という観点に立つことが重要。 ・自然の恵みに近づくほど、自然の大きな振る舞いにも付き合わなければならない。海でも山でも平地でも、どこにいっても100%の安全なんてない。 ・帰宅困難など防災の問題ではない。生き残った人たちが自宅に帰れず困ったというだけであって3日もあれば解決する。

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    投稿日: 2014.07.23
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    人間は元来逃げない。最初に届いたリスク情報を無視する。 あらゆる災害は想定外。 防災は防御の目標を置くこと。

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    投稿日: 2014.07.06
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    ・「この次の津波がきたとき、君たちはきっと逃げるだろう。でも、君たちのお父さんやお母さんはどうすると思う?」 子どもたちの顔が、一斉に曇ります。なぜかわかりますか。 「お父さんやお母さんは、僕を迎えにくると思う」 迎えに来るとどうなるか、というところに子どもたちの思いは及ぶわけです。そこで私は、不安そうな子どもたちにこう語りかけます。 「今日、家に帰ったら、お父さんとお母さんに『僕は絶対に避難するから、お父さん、お母さんも必ず避難してね』と伝えなさい。お父さんやお母さんは、君たちが逃げることを信用してくれないと、迎えに来てしまう。だから『僕は絶対に逃げるから』と信じてもらうまで言うんだよ」 ・土砂災害の情報は当たらない。2007年に全国で人的・家屋被害が出た84カ所のうち、次善に避難勧告が出たのはたった3カ所。

    1
    投稿日: 2014.02.02
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    いろいろな意味で目からうろこの防災のあり方。 まず、自分が率先避難者として命を守ること。 行政やマスコミ、情報依存体質にならないこと。

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    投稿日: 2014.01.17
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    行政を頼らない「内発的な自助」の考え方を子供に叩きこむことの重要性を説いている.釜石市で津波から子供たちを守った実例は非常に貴重であり、自助の考え方を広めていく必要があると痛感した.

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    投稿日: 2013.04.14
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    「人が死なない防災」というタイトルがとても良いな、と思いました。 論文の題材に防災教育を選んだので読んだのですが、この本を通して著者である片田先生の考えには感銘を受け、私も誰も死ぬことのない防災のあり方について深く考えさせられました。 いかに大きな災害で町が全壊しても、命さえあれば何とかなるんじゃないかと思います。そういう意味で、命を守ることが最も大事であり、今回の震災の反省を活かして、早急に新しい防災教育に取り組んでいくことが求められているのではないかと思います。 本に関しては、この片田先生が考えた防災教育は釜石以外でも無条件に可能なのだろうか、ということが少し気になりました。

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    投稿日: 2012.08.20
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    防災関係に携わる者としては、もっともっと早く読んでおきたかった。 読んで本当に為になった。 土木や防災に関わる人だけではなく、本当に様々な人に一読してほしいし、それだけの価値がある本ではないか、と感じた。 新書にありがちな、専門用語のオンパレードで、読み疲れするような感じもないし、読みやすい。 この本から得た教訓を日々の生活に生かしていきたい。 また、片田先生が海岸や津波を専門としていることもあり、その分野についてももっともっと勉強したいと思わせられてしまった。

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    投稿日: 2012.07.20
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    仕事で環境防災学部を知る上で環境防災を理解しようと思って読みました。生きる上で大切なのは十分分かるがあとはこの知識をどうビジネスに繋げるか

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    投稿日: 2012.06.19
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    最近読んだ防災関係の本では一番よかった。ただ単に防災に関する知識が書いてあるだけでなく、いまの日本が抱える防災の問題点・それに対する著者の考えがしっかりと書かれている。 とくに「行政に依存した日本の防災」については納得。

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    投稿日: 2012.05.05
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    心に残ったところのメモ。 ■想定にとらわれるな。 ハザードマップも、浸水予測地域も、想定によるもの。災害は想定通りに起こるとは限らない。 ■自分の命をどうやって守るかを自分で考える。 逃げろと言われるまで逃げないのはおかしい。 災害時に助けてもらう事を期待するのもおかしい。 どうやったら自分と家族を守れるのか、という視点で用意するしかない。 ■避難シミュレーションの活用 情報伝達の時間と、避難の意思決定の時間がある。 しかし、情報はちゃんと伝わるとは限らない。時間もかかる。 迷っていては、間に合わない事が有る。 発災から意思決定まで20分なのか、10分なのか、0分なのか。 シミュレーションを見せるとただちに逃げる事が重要なのが皆に伝わる。 ■脅しはダメ。 恐怖は忘れるようにできている。おびえながら生きていくことはできない。 ■絶対に逃げるから、と親に伝える。 親は自分を迎えに来る。そうすると津波にのまれてしまう。大丈夫、自分はちゃんと逃げるから、逃げて、と理解してもらう。 ■誰ならできるのか。 誰が助けてくれるべきなのかではなく、誰ならできるのか、何ができるのかを考える。

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    投稿日: 2012.05.01
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     なんとなく、復興計画を考える際に、これで人が死なないようになるのかという視点が薄いような気がしている。  職場の本屋でなんとなく買った本は、釜石市の小中学校で防災教育をしていて、生存率99.8%を実現した片田先生の講演録だった。  やはり、先生がいうように、被災した方々を支援することと同時に、これからは災害で人が死なないようにどうするのかという観点が復興計画には大事だと思う。 (1)例えば、浸水深2mで一応盛り土高さとか居住可能地域を決めているが、現実には、浸水深2mでも人はなくなっている。2mというのは目安であって、今回の津波で浸水した地域は、避難訓練などの避難の方法をセットで考えるべき。 (2)逆に言えば、人が死なないということでは、片田先生の防災教育が功を奏したように、徹底的に避難意識を住民の方々が強く持つのであれば、無理して浸水深2mの盛り土にこだわらなくてもいいはずだろう。 (3)また、片田先生も田老町の大防潮堤がかえって住民の避難行動を抑制して犠牲をまねいた可能性を指摘しているが(p40)、ハードの防潮堤とか盛り土の整備というのは、一定の確率での対応をしただけで万全ではなく、一人一人の住民の防災意識、避難意識が第一であることにはかわりないことを繰り返し理解してもらう必要がある。  その他、片田先生は、いざというときには行政の避難勧告や命令などがでている、でていないにかかわらず、自分で避難活動を開始する、あるいはしないことを判断すべきことを指摘している。(p211)  今、復興計画はハードが中心になっているが、本当は、ハードよりも住民の避難意識、「津波てんでんこ」の意識が大事だと思う。ハードができて、住民がかえって津波がきても安心して避難しなくなることの方がずっと危険だ。  そういう基本的な方針を自分もきちんともっておきたい。

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    投稿日: 2012.04.13
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    釜石での防災教育の実践から、防災教育においては、その「姿勢」をいかに形成するかが重要ということを解説している。 また、その「姿勢」を貫くためには家族や共同体における相互信頼が必要という指摘も興味深い。 片田先生の目指すところは、「災害ごときで人が死ぬことがないようにする」ということ。今回の釜石での小中学生の活躍は素晴らしいが、それでも全員を助けられなかったと反省する片田先生の言葉は重い。 本の内容と比較すると、帯の「生存率99.8%」という強調は非常に残念。この本の本質を見失わせ、全体としての価値を落としている印象を受ける。

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    投稿日: 2012.03.19