
総合評価
(89件)| 26 | ||
| 37 | ||
| 10 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ3.11の東日本大震災後、反原発が正義となり、原発推進派はそれだけで邪悪な存在となってしまった。 マスコミでは、反原発のデモが繰り返し垂れ流され、科学的知識を持ち合わせた専門家の意見は一切取り上げられなくなった。 こんな風潮に警鐘を鳴らす一冊となっている。 そもそもの前提として、絶対安全、人間社会に全く害のないエネルギーというのは存在しない。また、現代社会において、私たちの生活にエネルギーは必要不可欠な存在となっている。 この前提をはき違えた感情論が先走りしているのが昨今の反原発論調である。 全く無害のエネルギーが存在しない以上、どのエネルギーがよりましなのかという議論にならざるを得ない。 今の日本では、火力発電が主力で、石炭・石油を燃やしてエネルギーを作り出している。 しかし、火力発電というのは、大気汚染の影響が凄まじい。火力発電・車の排気ガスによる大気汚染が原因で亡くなっている人の数は全世界で、年間100万人もいるというから驚きである。 翻って、東日本大震災の原発事故による死亡者はゼロである。 非科学的な風評被害が深刻なだけであって、実は科学的に危険なレベルの放射能漏れは起きていない。 しかし、当時の民主党政権が原発の稼働をストップさせてしまったために、原発や電力会社への風当たりは一層強くなってしまった。 原発を稼働できないことにより、電力会社は古い火力発電所を稼働せざるを得ない。 しかし、火力発電というのは深刻な大気汚染を発生させるため、原発を稼働させていれば亡くならずに済んだ人が、年間で推定5千人ほど出ると言われている。 環境、人体への影響はもちろん、経済的に最も合理的なエネルギーの選択肢は原発なのである。 電力会社も国もそれを理解しているから、原発を推進してきた。 惜しむらくは、国民の反発を恐れて絶対安全という神話を作り出してしまったこと。 リスクとリターンを当初からきちんと発信するべきであった。
0投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログタイトルは「原発推進派」を思わせますが、「反「反原発」派」による本、と捉えた方が、より的確な気がしました(結果的に、原発推進派と捉えてよいとは思いますが)。 第1章(発電方法の違いによる死亡者数の違い)、第2章(放射線のリスク)、第3章(再生可能エネルギーの現状)あたりは、『ファクトフルネス』を思わせる内容で、的確な数値を用いて、「反原発」がいかに非現実的な考えであるかが、勢いよく述べられています。 しかし、地球温暖化の話である第4章あたりから、定量的な話が減り、定性的な話が増え、前半で見られた歯切れのよさ、それにともなう小気味よさが薄れているように思います。 また、第6章の「原子力」に関する説明は、わかる人にしかわからない内容だと思われ、この章だけ、文章の質が著しく低いように思います(対象となる読者の設定がおかしい印象。この章だけ、編集者が機能していないのかもしれません)。 とはいえ、原発推進派の本として、この本はかなり説得力のある、よい本だと思います。 ちなみに、少し前に読んだ『それでも原発が必要な理由(わけ)』も、おそらく、本書と同じ思いで、原発推進の主張をしたかったのだと思いますが、原発を推進する理由を述べた本としては、本書の方が圧倒的に優れていると思います(本書は、『それでも~』よりも5年も前に出ているにもかかわらず)。 今のところ、原発推進派の本としては本書、原発反対派の本としては『原子力の社会史』を読むのがよいと思っています。 原発に関する技術を理解する上でも、この2冊を読めば、基本的なところは押さえられるかと。
0投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログこの本は日本人の「正義」である「反原発」をアナドル極めてアクシツな言論である。 曰く「原子力をやめて化石燃料を使うと大気汚染で多くの人が死ぬ上、温暖化防止に寄与しない。しかも燃料費だけで年間4兆円余計にコスト負担が生じる。」 曰く「閾値なしモデルを使ったとしても、年間100ミリシーベルトの放射線を浴びると0.5%死亡率が上がることになるが、原爆で被爆しなくても日本人の半数は癌になり、日本人の3分の1は癌で死亡するので、統計上は検出が困難。従って100ミリシーベルト以下の被爆による人体への被害は無視できる。」 曰く「原発1基の電力を生み出すための太陽光発電には山手線の内側の面積が必要で、風力発電ではその3.7倍の面積が必要。それも天気まかせであり、安定供給のためには火力発電とセットでなければ使い物にならない。」 曰く「電気自動車はCO2を出さない原発とセットで考えるクリーンなシステムであり、化石燃料で作った電気を使うとなると、電気を作るためのロス、送電中のロスを考えたら自動車が直接ガソリンを燃やした方が効率がいい。」 等々と極めてケシカラヌ「真実」を例示しているので、マスコミが折角煽ってくれている「反原発」の風潮が崩れそうな勢いである。なんとかムシできぬものか。
0投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログ日本人みんな読んで欲しい。エネルギー資源に乏しいこの国でどうやって原子力と向かい合えばいいのかを提言してくれる本書。日本と国と原子力。技術と政治とコスト。あれやこれやが詰め込まれた名作。1度は読んでおこう。
0投稿日: 2022.07.28
powered by ブクログ筆者独特のとても歯切れの良い文書で、原発の優位性がひたすら述べられている。 ただ優位性を主張しすぎて、都合の悪いデータや想定の考慮はあまり行われていなさそうな感じも否めない。 例えば、原発事故というものすごくレアで予測不能な事象について、過去の実績だけをもとに、他の電力とのコスト比較をするのもどうだかなぁと思う。
0投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ原子力発電について理解しやすい内容になっていました。 化石燃料を使い続けることは問題だし、現在のテクノロジーで原発を使い続けるにもリスクはあるという状況で将来世界人口が増え続ける中、エネルギー問題をどう解決していくか、ベストマッチな方法を取らなきゃいけない。その一つとして今は原子力ではないかという感じでした。 原子力の可能性とともに、エネルギーについて考えさせられる内容で勉強になりました。
0投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発問題は原子力工学の専門家、放射線医学の専門家、エネルギー政策の専門家や原発設置地域の行政、住民などが関わっているが、全体を俯瞰する総合的な専門家はいない。(本来なら政治家や官僚がそうあるべきなのだろうが…) その中で経済学やリスク分析の専門家であり、物理学の博士号を持つ科学者である著者がフラットな立場で原発問題についてデータに基づき評価した本。 こういったデータ分析的な話は個人的に好きなこともあり大変面白かった。発電のための人的犠牲を減らし、地球環境を守り、日本の財政を持続させるためにも原発の再稼働、増設がされることを期待します。(増設に関する合意形成の難しさは途方もないと思いますが) 以下抜粋 代表的な発電方法における1TWhあたりの死亡者は 化石燃料21人 ソーラー0.44人 原子力0.03人 となっている。これは大規模な採掘や造成、パネルの取り付け作業に伴う事故が起因する。 また、化石燃料は大気汚染により年間100万人の死者を出すため、その他の発電とは比べ物にならない犠牲のもとに成り立っている。(大気汚染は直接の死因ではないが) さらに言うと化石燃料はCO2の排出量も多いため、地球温暖化によるリスクの将来世代への先送りも無視できない。 放射線被曝による健康被害は福島、チェルノブイリの事故で超低リスクなことが判明している。要は実際のリスクではなく感情論が先行している。チェルノブイリ原発事故があったウクライナは原発を推進。 クリーンエネルギーについて、そもそも太陽光や風力は化石燃料や原子力(放射性ウラン)のエネルギー密度に対して圧倒的に低い密度のため多少の技術革新などがあっても発電効率の悪さは変わらない。 日本のエネルギーポートフォリオの中で原子力を全て止めるとなると追加の化石燃料の購入のため約4兆円の出費が増える。(日本の税収が40兆円程度) 一度臨界に達した原発は連鎖的な核分裂反応が継続するために40年ほどは閉鎖できず、管理を続ける必要がある。どうせ管理するならエネルギーを取り出す方が得。
0投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ原発に関して、経済合理性や被害の影響度合いの観点から有用性を指摘。原発の仕組みについても素人である私にも理解できるほどわかりやすく説明されている
0投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ原発にあまり興味ないので、流し読みだけど、 ロジカルに考えれば原発は言うほど悪者じゃない、 みんなロジカルな考え方はできない、ということねすね。
0投稿日: 2020.04.06
powered by ブクログ原発やめるか7000人殺すか 3.11からの原発不要論を受けて書かれた本.原発をやめることで化石燃料の費用が膨大に増え,火力発電による大気汚染で原発以上に危険な環境になる,など原発がいかに安全で経済的であるかを論文を示しながら記されている. 風力・太陽光の発電については貧弱すぎて使い物にならず,それぞれの特性が書かれエネルギーのことがよくわかる1冊となっている.放射線に関しても科学的なファクトがまとめられているので,ぜひとも理解しておきたい. CO2排出による地球温暖化にも触れられているが,それに関しては個人的に半信半疑.
2投稿日: 2019.08.05
powered by ブクログ初心者向け分かりやすい、反原発ダメ論 再生可能エネルギーは世界的に総崩れで、経済的に成り立たないことが実証されつつある。 石炭は安いが、大気汚染の問題がある。 原発事故の被害は大したことはない。 事故の損害賠償金を考慮に入れても、火力のほうがコスト高。 ガスタービンコンバインドサイクルは有望。 太陽光発電が経済的に引き合わないのは、うちのケースでは計算済み。 もともと独占企業が作っているわけではないので、今からコストが劇的に下がるなんて信じられないね。
0投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログ原子力発電は他の発電方法を圧倒する発電効率を有する.その発電効率から鑑みると安全性が高く経済的であると言える.(単位発電量あたりの人々への影響,すなわち死亡者数が少ない) 放射線被曝という観点から見ても,原発はセンセーショナルな報道ほど健康被害はないと主張している. エネルギー施策が与える人々への害という観点だと火力発電がもたらす大気汚染による健康問題の方が深刻である.また発電効率の差から経済的な機会の損失がある. 太陽光は発電や風力発電も同様で独自の問題を抱えている. メディアは原発の危険性をセンセーショナルに伝えるが死亡者だけで見ると交通事故やタバコ,大気汚染などの問題の方がはるかに深刻. 経済と命はトレードオフではない(統計的には経済が豊かな国ほど,人々は健康で長生きする) 原発は,他の発電方法に比べ発電所周辺の地域にリスクが偏るという特徴がある.しかしこれはそういった地方への税制優遇というインセンティブで対応できる. 原子力発電の仕組み,太陽光発電(半導体)の仕組み,そのもの核分裂とはといった科学的な前提知識もわかりやすく解説している.
0投稿日: 2019.04.22
powered by ブクログ前まではバカだったので、ニュースに印象を受け、原発は危険だと思っていたが、この本を読み、定量的に考えると、原発はもしかするとベストな発電方法なのでは、と思うようになった。 しっかりと、数字を見つめ、統計的に考えることができるようになることを当分の間の目標とする。
0投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ読んでよかった。 原発に対する考えが変わるし マスコミに対する考えも、 情報は自身で正しく判断が必要
0投稿日: 2019.01.06
powered by ブクログ脱原発にも色々な種類の考え方があるがマスメディアが取り上げるのには感情的な論や微細な各論で即結論付けるような論が多いように思える。この本に対する批判にしてもそう。俯瞰する視線が必要だよね。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、本書の核燃料リサイクルに関する言説は?。また、現行の長距離送電ロスに触れていない。原発を選択肢の一とするならともかく、著者の主張で多様性確保になるか?。特に、核廃棄物の海洋投棄推奨も、まるで水俣病御用学者を彷彿とさせるし、廃棄物処理に提言・策のないことを露呈。そもそも、地震発生確率を予知できないので、厳密に数理的分析ができない領域だということを著者はいかに考えているのかな。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本の発電は、火力、原子力、水力、太陽光、風力などがありますね。 本書には、各発電方法の比較、地球環境問題、放射線、原子力の仕組み、将来のエネルギー開発について書かれています。 個人的には、地球環境や原子力の仕組み、次世代原子力発電に関して大変参考になりました。 地球環境問題に興味がある方にもオススメしたい1冊です。 この本を読んで思ったことは、今まで東日本大震災時の原子力発電所の事故はテレビや新聞からの情報に対する第一印象で感情的に判断していた事に気づきました。 大気汚染に関しては、やはりもっと問題視するべきだと思います。2015年末にフィリピンに行きましたが、首都マニラの大気汚染はひどかったです。交通量の多い道の歩道を30分ほど歩いただけで、ノドの調子がおかしくなり咳が止まりませんでした。 将来を見据えると、開発途上の国が発展するのに、必然的に大気汚染問題を向き合う事になると思います。日本は世界の船頭に立ち、安全かつスマートに地球環境汚染を対処・解決していってほしいです。
0投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログ経産省の前でテントを張っている人たちに言いたい。不法占拠している暇があったら、こういう本を書いてきてくださいと。 人類の将来を左右するほどのことを決めるのに感情論は不要であろう。
1投稿日: 2016.03.10
powered by ブクログ原発を止めろと言う人も、再稼働しろと言う人も、もしかして、ただただ放射能が怖いだけだったり、景気の沈滞が怖いだけだったり、要するに目先のことしかみていないんじゃないかと心配になる。タブーを作らず、反対意見も聞いて、冷静に考えねばならないときが来ていると思うのだが、これでいいのか。ちょっと冷静さを欠くタイトルではあるが、「日本の反原発の風潮に一石を投じよう」という本書を読む。記述には、感情的にならずに、引用文献を示しつつ、事実に即していこうという姿勢が感じられる。 原発を止めて、これまでよりも少ない電力で生活していくというのはひとつの見識ではある。田舎に引っ越して、再生可能エネルギーを最大限利用した新たな生活の仕方を模索する人たちがテレビで紹介されたりする。簡単にまねはできないが美しい生き方だとは思う。しかし現実的に多少の節電をするくらいしかできない大多数の市民にとって、原発廃止論は、原発でまかなわれていた電力の大部分を火力発電でまかなうことを意味する。 原発の危険性は飛行機の危険性に似ている。飛行機事故は多数の死者が出て凄惨ではあるが、単位移動距離あたりの死者数は自動車のほうが多い。いわゆる自然エネルギーで健康被害を受けている人も現にいるのに(例えば風力)それはあまり報道されない。本書に示された推計では、1TWhを発電するのに、火力発電で年間21人の死者、原子力発電で0.03人の死者が出る。火力発電による死者は主として大気汚染、原発はチェルノブイリで癌になって死ぬと推計された(その後20年の調査ではほとんど死んでいないというデータもある)人数である。かくて、原発全廃すると、火力発電の大気汚染で年間3000人以上の死者が出るという推計。しかもダメージを受けやすいのは老人と幼児である。ちなみに太陽光発電による死者は0.44人で、太陽光パネル設置時の転落死者である。 また、こんな数字のあげ方もある。タバコによる死者は日本で年間20万人、大気汚染3〜5万人、自殺3万人、交通事故死5000人(後遺症入れたら7万人)、熱中症による死者2000人、殺人事件による死者1000人、エイズ数百人、福島第一原発の放射能による死者0人。これをみて本書の著者は次のように述べる。年間の死者数が0から数十人の死因はメディアでセンセーショナルに取り上げられる。数十人から数百人は社会問題として扱われる。数千人から数万人以上が死亡するとそれは珍しくも何ともなくなり話題に上らなくなる。たとえれば、常に餓死者が出ている社会では、食べ過ぎで死んだ人がニュースになるというようなものか。 評者は原発の最大の難点は、事故の危険でも、採算性の問題でもなく、核廃棄物だと思っていた。もんじゅもうまくいっていないし、当初、国が想定した核燃サイクルは破綻していると思われるのだが、本書の著者は楽観的だ。とりあえず中間貯蔵施設に収めておけば、将来の資源となる可能性もあるという。 もっとも、原発に廃棄物問題があるとしても、これまで核廃棄物は年間1000トンほどだったが、それに対して化石燃焼を燃やして生ずる二酸化炭素は年間12億トンというように、化石燃料にも問題は多いし、第一、いずれ枯渇するという点を踏まえると、核廃棄物処理問題も絶対的な難点にはならないかもしれない。 そもそも太陽光や風力は自然の状況によって発電量が大きく変わってしまうので、これだけで電力の安定供給は無理で、自然エネルギーで生活していくというのは甘い。太陽光発電のコストが高いことは言われているが、発電のコストを考えると、年間、福島第一級の事故を3回起こして賠償金を払うと想定して、ようやく原発の発電コストが太陽光のコストに並ぶというくらい割高なのだという。また、福島第一の賠償額は4兆5000万円ということだが、原発をすべて止めて火力に代替することで生ずるコストは年間4兆円だという。お金の問題だけでは済まないということはあるにしても、本書の面白いところはこうしたデータを淡々と示していくところである。 それならば、自然から得られるエネルギーだけを使って、低エネルギー生活を模索したらどうだろうか。多くの人はそんな生活に耐えられないだろうという実態は無視したとしても、これに対しては本書第5章のタイトルを挙げておこう。「救える命の数は経済の豊かさに比例する」。具体的なことは本書ではあまり書かれていないが、例えば現在当たり前に受けられている高度な(高額な)医療が受けられなくなる、交通機関の安全対策が経済的理由でおろそかにせざるを得なくなる、など、これは発展途上国の状況をみればわかることだろう。いや、日本において経済格差で癌の新薬を継続できない人がいると報道されているし、高速道路のトンネル事故など犠牲者も出ているし、もはや発展途上国だけのことではない。 地球温暖化問題や地球規模の格差問題を考えると、とりあえず原発で何とか持たせながら、新たなテクノロジーを待つしかないのではないか。原発自体も過酷事故を起こしにくい新型のものが開発されているし、地震対策についても原子力空母や原子力潜水艦が過酷な環境下で稼働していることを考えたら、地震国日本に原発は不適と決めつけるのは技術立国日本としてはいかがなものかと著者は述べる。 結論的には、3.11前の「原発は絶対安全」という思考停止と、その後の「原発は絶対悪」という思考停止の間で知恵をめぐらせることなのだと思う。でないと振り子が反対に振れただけで、いずれわれわれはまた大変な目に遭うだろう。
0投稿日: 2016.02.05
powered by ブクログ得られるエネルギーあたりの死者は原子力が最小。大気汚染やCO2による地球温暖化を考慮すると、原子力の方がベター。フクシマの失敗を貴重な教訓とすれば世界に日本の技術を示せるチャンスでもある。 原子力と化石燃料、冷静に科学的経済的に見れば原子力に分があるのがわかる。感情的政治的不信感で、化石燃料は空気のごとし、になってるからでは。
0投稿日: 2015.12.18
powered by ブクログ第一章 原子力発電を廃止して火力発電に頼ると単純計算で大気汚染で死ぬ人が3000人増えますよ 第二章 メディアの報道に影響を受けすぎない。喫煙や交通事故による死にくらべたら放射線による死の発生率は圧倒的に低い。 第三章 自然エネルギーによる発電は全体の1%。太陽光に焦点をあてカドミウム系の公害への不安や設置面積等の問題を挙げて非現実性を述べる。 脱原発反対の意見を固めた本なので参考になるが極論的なところが少し気になったかな。
0投稿日: 2015.11.13
powered by ブクログ火力電力の危険度を無視している。大気汚染で亡くなる人は日本でも3-5万人/年。大気汚染物質の発生源は30%が火力発電。原子力を火力に置き換えたら当然汚染物質もでる。電力で一番安い原料のは石炭。でも汚染は増える。原発を作って使用しないのは持ち家を買ってローンを払いながら賃貸住宅を借りているような状態。原発は他の電力と違って倫理的な問題がある。リスクは一番低いがそのリスクを原発開発地域だけが負う。 原発は低濃度のウラン235を原料としているので原爆にはなり得ない。ローソクをどう燃やしてもダイナマイトにならないのと同じ。日本のウラン燃料の多くは核兵器を解体して取り出されたもの。解体に経済的なインセンティブを与えることで核兵器削減に一躍買っている。
0投稿日: 2015.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この著者、経済の本は読んでいて手応えがあったので、試しに別の分野も読んでみた。やはり文章が面白く、理系ということもありデータがしっかりしていて読んでいて安心。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ反原発・脱原発に対する一通りの反論をした本。原発について楽観的で,やや論理の甘さを感じるけれど,論点整理には役に立つし,感情論的な反原発・脱原発を封じて議論の土鯛を作るには十分な一冊。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ著者のブログを見てたのがきっかけ。 いろいろ理論的に反原発を反対するんだけど、数式とか数字が多くそれを縦書きで読むのが辛く途中で読むのやめた。
0投稿日: 2014.09.20
powered by ブクログ著者の藤沢数希氏は欧米研究機関で計算科学、理論物理学の分野の博士号取得後、外資系投資銀行で経済分析をしていた方。 感想。別の方のレビューにも書いてあったが、反原発論にデータで反論している本。データに依り過ぎてる感じはするが、話はわかりやすい。 また、「原発の問題点は、経済性でも安全性でもなく、倫理性。原発の恩恵は都会の人が多く受けているのに、事故のリスクは地元住民が大きいこと。」は一番印象に残っている表現。そういうことなんだと思う。 備忘録。 •電気の出力数対比事故や公害による犠牲者数を比較すると、原子力は他の発電方法よりも安全。化石燃料は材料採掘時の事故や大気汚染で年間100万人以上が死亡byWHO。 •メディアが恐怖を煽りすぎ。かつてのHIVやBSEとか。交通事故や自殺とかの方が死亡者数という点では多いのでは。メディア受けするかしないかの違い。 •原発一基=山手線の内側相当の太陽光発電。 •筋違いかもしれないが、原発リスクの議論もいいけど、タバコや自動車のリスクは議論要らないの?との主張あり。 とかとか。
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ非常にわかりやすく。目から鱗が落ちる思い。やはりエネルギー保障問題から考えても、高い技術をほこり資源の無い国日本にとって原発はかかすことがないエネルギーだと思う。原発を無くして、火力発電を進めることで大気汚染が進む、資源枯渇に向かう世界において日本は弱い立場に立たされてしまう。今の世論のまま突き進むと5年後10年後には、優秀な原発技術者もいなくなってしまうかもしれない。 まさにダライラマの言葉のように、常に物事は全体を見るべき、一面だけ(今回の事故)のみを見て決めるべきではない。国民自ら国益が何なのかを考えるべきなのだろう。
0投稿日: 2014.04.24
powered by ブクログ非常に読みやすいし、納得のいく部分も多いが、強引な数の理論など「本当に?」と思う部分もあった。 出来ればニュートラルな立場の人の本を読んでみたいが、難しいか。
0投稿日: 2014.02.10
powered by ブクログ感情論に対抗するためにデータを用いて諭すように説明する反「反原発」本。読めば読むほど反原発なり脱原発が単なる感情論であることがよく分かる。まぁ本書が例にしているのが極端すぎるきらいがあったり、書き口が上から目線すぎるのブログでもお馴染みのことなので、慣れてないとそれだけでも反感を買うような気がしなくもないけど。 こういう正論が通じないからまったく議論にならないんだよねぇ。
0投稿日: 2014.02.03
powered by ブクログ知らなかったこと、知りたかった事が一気に解決したと思う。正しいデータに基づいた合理的・論理的な意見展開は、私としては大いに賛同できるものが多く、正しい知識を得て、今後の判断に大いに役立つことになると思う良書といえる。 物理・原子力の難しい話は時々出てくるが、正直そこは読み飛ばしても十分わかりやすい内容であった。 原発は現状なくてはならないのだなという考えに至りました。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログ本書に書かれていることを, そのまま全部鵜呑みにすることはできない。 しかし,原発・放射能等に対して過度に不安になっている人が 本書を読めば,少しは安心できるかもしれない。
0投稿日: 2013.10.16
powered by ブクログデータに基づいて議論されているので非常に納得性が高い。オーダー(桁)の議論は原発みたいな非常に大きなエネルギーを生み出すことができるものに関しては無視できない。原発で何人死んだということは本来の議論の中心ではなく単位エネルギーあたりの死者数の議論にすることで論点を明らかにしている。データの信憑性も高いし、名著。いまの日本の脱原発はとても感情的にすぎないと思っていたので納得のいく内容だった。
1投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ・最大の大気汚染源は自動車の排ガスだが、火力発電所の大気汚染物質の排出は全体の15%程度。WHOの推計から日本で大気汚染によって死亡する人数は3万3000~5万2000人。平均の4万2000人だとして、その内15%=6300人が火力発電による大気汚染で死んでいる。脱原発で発電に占めていた火力の割合が6から9割に増えると、年間3000人ほど死者が増える。 ・放射能が漏れるようなシビアアクシデントがあると、周辺の土地に近づけなくなるが、原発1基を太陽光発電に置き換えると、山手線の内側面積とほぼ同じ土地が常時必要になる。 ・ビル・ゲイツも言うように、ソーラーや風力はキュートなテクノロジーであり、国民生活を支える基幹エネルギーにはならない。発展途上国は高価すぎて手が出せない。
2投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ京大の小出さんの本と同時によんでみた。論理的な本なので脱原発から脱してしまいそうになる。たしかに温暖化や大気汚染の問題とも絡めてエネルギーは考える必要はある
1投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ「不都合な真実」などというセンセーショナルなタイトルをつけているが、目新しいことは何一つ書かれていない。フクシマの事故が起きる前の、原発推進論者のロジックそのものである。かつて原子力は、「夢のエネルギー」と考えられていた。カネをばらまいて原発を建て、地域の産業を破壊するという構造的問題は昔からあったにせよ、事故が起こらなければ、ほとんどの人は原発には反対しなかったはずだ。というよりむしろ、火力や水力は環境への負荷が大きいので、かつて原子力にはクリーンなイメージがあった。しかし、事故は現実に起こったのである。 「第1章 原子力で命を守りたい」の論理展開は奇怪である。ここでは、「単位エネルギーあたりの原子力発電(の事故や公害)による死者は、火力に比べて3から4桁低い」から、原発は安全だと言っている。しかし、リスクは直接的な死者数だけで比較すべきものではない。何十年もの間、人が住めなくなるという事態が現実に起きているのである。にもかかわらずこの本では、フクシマの事故で被曝して死んだ人はまだ一人もいないという理由で、そのリスクは「0」としてカウントされているのだ。こんなバカな話があるだろうか。 死者数で比較するにしても、その計算にはツッコミどころが多い。本書によれば、ソーラー発電のほうが原子力よりもリスクが高いという。ソーラーパネルを設置するときに転落事故が起きるからなのだそうだ。しかし、原子力のリスクには、フクシマの事故で避難を余儀なくされ、そのために感染症などにかかって亡くなった人は含まれていない。また、低線量の放射線を浴びたときの発癌率の上昇については議論の余地があるにもかかわらず、フクシマの事故で被曝した人の死亡率上昇は無視されている。ウランの採掘や精製過程での被曝のリスクも無視されている。 さらに、計算方法そのものが間違っている。原子力発電の歴史は約50年だから、チェルノブイリでの死者数を50で割って1年あたりの死亡者数を出し、それを現在の発電量で規格化している(P. 25)。しかし、原発の数は年々増えているのだから、リスクも年々増えているはずである。この計算は、例えば原発1基あたり1年あたりのリスクとして計算しないとおかしいのだ。 ただし、繰り返すが、火力や水力は環境への負荷が大きいので、理想の発電方法ではない。それは本書に述べられている通りだ。だから多くの人が自然エネルギーの利用を唱えているわけだが、では自然エネルギーは何がまずいのだろうか?その問いに対する答えは、どこにも書かれていない。「自然エネルギーの不都合な真実」という章(第3章)があるが、現状では自然エネルギーが普及していないことを述べているだけである。
1投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ世の中は「脱原発で自然エネルギーへ」等というスローガンで溢れていると思っています。今度の総選挙でも、エネルギー関連が争点になるとすれば「原発賛成」ということを言える候補者は殆どいないと思います。かつて郵政選挙で反対の立場をとることが本当に難しかったように。 この本は、原子力を含めた理論物理学を究めた経歴をお持ちである藤沢士が、原子力が他の発電方法(石炭や石油火力、自然エネルギー等)と比較して、実際に比較できるデータを用いて解説しています。 特に、自動車の排ガスや石炭火力発電による大気汚染で115万にもの人が死亡している(p21)のには驚きました。 また、日下氏が以前に、現在のウラン型よりもトリウム型の原子炉を推奨していましたが、その具体的な理由(今まで普及しなかった理由も含めて)が明確になって(p197)私としては嬉しかったです。 このような考え方を本にして世に問うことができる日本は、まだ捨てたものではないと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・911事件後にテロを恐れるあまり飛行機を避けて自動車でアメリカ国内を移動した人達が、最初の1年間で1995人も路上で事故死している。(p13) ・単位エネルギー当たりの事故や公害による犠牲者の数を比べるべき、1テラ・ワット・アワー当たりの犠牲者数で比較する、原子力による発電は、化石燃料による発電より 1000倍程度安全ということになる(p14) ・1969-2000年の間に、世界で起こった莫大な数ののプラント事故を調査したら、原子力の数百倍の死亡者が出ている(p17) ・大気汚染による死亡者は年間115万人だが、半分は自動車の排ガス、発電所からの大気汚染物質は3割程度、これはWHOによる統計、中国では石炭火力で80%発電して毎年の40万人死亡、日本では3-5万人程度死亡、3割程度が火力発電所によるもの(p21、37、40) ・化石燃料において、石炭が特に危険、次いで石油、一番安全なのが天然ガス、石炭は危ないが、最も安価で経済効率が良い(p24) ・福島第一原発のメルトダウンでは未だに放射能による死者は出ていないが、決壊したダムでは既に数人の死者が出ている(p43) ・年間3万人を超える自殺者、5000人以上の死者、7万人以上の被害者がでる自動車事故、20万人を超えるタバコによる健康被害は大きすぎてニュースにならない(p46) ・原爆の生存者に関する調査では、200ミリシーベルト以上では癌とのリスク向上が明確になったが、100ミリシーベルト以下では全く見つからなかった、更に重要なポイントはこれらは一度に浴びたもの(p52,56) ・チェルノブイリ事故では、20年間の調査結果により、4000人の甲状腺がんが見つかり、現在までに15人死亡した(p62) ・事故直後は放射性ヨウ素の内部被ばくが最も危険、放射性ヨウ素は半減期が8日と短く、数か月するとほとんど消える、日本政府がすぐ出荷停止にしたのは良い対応といえる(p65) ・世界の高放射線地域(年間10ミリシーベルト)住民に健康被害は全く見つかっていない(p67) ・一時は100ユーロを超えていたQセルズの株価は、2011.12で 0.5ユーロ、スペインは財政破綻したので、太陽エネルギープロジェクトへの補助金がカットされたため(p75) ・自然エネルギーが世界で普及しない最大の理由は、太陽光・風力のエネルギー密度(同じ体積から絞り出せる電気エネルギー)が極めて小さいから(p79) ・日本は海外から燃料を年間20兆円程度輸入している、日本の税収が30-40兆円なので巨額、GDPの4%に相当する(p94) ・原発を減らした場合、火力発電所で作られた電気で走る電気自動車の魅力は無くなる、CO2を排出しながら作られた電気が、電力ロスしながら送電線を通って、蓄電池に充電される(p103) ・アメリカと韓国の電気代は安い、石炭比率が高いことと、原発稼働率が高いことが原因(p129) ・アメリカはスリーマイル島事故以来、50基分の新規建設に匹敵するパワーアップをしてきている、また稼働率も6→9割にこの30年間程度で上げてきている(p131) ・PWR(加圧水型炉)は、核燃料に触れる水系統、タービンを回す水系統を分離するので、メンテナンスは楽になるが、設計は複雑になる、今回福島で事故を起こしたのはBWR(沸騰水型)(p149) ・日本では中間貯蔵施設の建設が遅れたので、原子炉建屋内の使用済核燃料プールで、保管してきた(p161) ・原発をやめると、電気を生まない原発の維持費を払いながら、その分の電気を確保するための化石燃料を買う必要が生じる(p161) ・日本の発電量の3分の1を担う原発が排出する核燃料廃棄物は年間1000トン、化石燃料を燃やすことにより排出されるCO2は気体で年間12億トン、環境省によれば様々な産業廃棄物を年間4億トン処理する必要があるとしている(p165) ・日本中の蛍光灯や発熱電球を全てLEDに置き換えれば、原発13基分の節電効果あり(p175) ・シリコンは不純物の種類とその濃度をコントロールすることで、P型やn型半導体にもなる(p178) ・ダライラマも、脱原発に反対した、また自然エネルギーにも懐疑的な見方をした、高価なエネルギーは世界の多くの貧しい人々には利用できないから(p183) ・日本の電力が安定供給できたのは、日本の電力会社が、夏のたった数日間のために過剰な発電設備を持っていたから(p187) ・スマートグリッドは、欧州では、主に風力発電所の電力をうまく利用するための電力系統のことを指し、アメリカでは不足する電力供給力に対して、需要をうまくコントロールするための電力系統のことを指す(p190) ・2010年12月に、中部電力の四日市火力発電所の変電所で不具合が発生し、0.07秒程度電圧が低下したば、東芝のNAND型フラッシュメモリ工場が影響を受けて、月額100億円程度の損失が出た(p192) ・最新の軽水炉(第三代軽水炉:AP1000)は、あらゆる電源を喪失しても重力により原子炉上部に貯められている冷却水が自動的に循環するもので、福島の事故は起きない(p194) ・トリウム原子炉の最大の特徴は核燃料が液状なので、メルトダウンがおきない、空気と触れるとガラス状に固まるので、ウラン原子炉よりも安全、プルトニウムをトリウム液体燃料の核分裂を引き起こす際に使うので、ウラン型原子炉の核燃料廃棄物の処理にも役立つ、これが世界で採用されなかったのは、原爆に仕えるプルトニウムが生成されないので(p197) ・世界の原子力関係者が驚いていることに、福島第一原発の1-4号機について、原子炉への冷却水の循環を確立して、ロボットを駆使して内部燃料を取り出して、正常に廃炉しようという目途がたちつつある(p201) ・911の損失は合計で2兆円(260億ドル)、2993人であったが、その復讐として戦争を開始して、2011年9月11日までに、250兆円(3.3兆ドル=日本の総税収の6-8年分)の経済負担、米兵だけで 6000人以上死亡、民間人は22万人程度が死亡(p203) 2012年11月26日作成
2投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログ【日本】現状集められているデータから、未来の在り方について議論する力がこのテーマには特に必要である。脊髄反射的に原発を危険因子扱いにして終わらせるのではなく、既存のエネルギー事業と比較して何がダメで何がよいのか。同じ土俵にあげて議論をしないと話は何も始まらない。本書は、原発または他のエネルギー関連事項の先行研究をかなり丁寧に参考にしながら、慎重に議論を進めている。論理的に、誠実に今考えられる一つの案を掲示している。複雑な要素が関係しているこの分野の基本的事項をこの一冊を読めば学べてしまったのではないかと思うほど、読んでいて分かりやすい。おすすめ。
1投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログあの有名な藤沢数希が書いた新書。 原子力発電が経済にとっても人間にとっても非常に有益なものであることをわかりやすく解説してある。 ただ、最終章が物理の内容を伴うため文系の私にはよくわからなかった。
1投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログ1TWh当りの死亡率を比較すると化石燃料は21人、水力は1.4人、ソーラーは0.44人、原子力は0.03人である。 何故か? エネルギー密度の差だ。但し、福島原発の様なシビアアクシデント対応として原発立地の地域には十分な手当てをすべきである。ものは言ひやうで、斑目原子力安全委員長は「金を積め」と言ったさうな。西尾幹二氏は憤慨をしてゐた。 『「反原発」の不都合な真実』、『原発のウソ』『平和主義ではない「脱原発」』の三冊を連続して読んだが、益々自分の頭が混乱して整理が付かない状態である。
1投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログ噂どおり冷静な分析。 評価軸も面白い。 原発事故、O157、狂牛病は年間死亡者数100人以下なのに話題性が高くパニック的に対応する。 交通事故、大気汚染、自殺、喫煙は年間死亡者数20万人いるのに日常化して対応されない。 広島長崎データより 年間被爆量による癌になる確率の上昇は 200ミリシーベルトでははっきりと上昇 200から100だとわずかに増え、 100以下だと増えた証拠は見つからなかった。 また1シーベルト当たり5%癌で死亡する可能性が増える。
1投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ本書とは直接関係はないが、日本の反原発のデモ活動と尖閣領土問題を発端とする中国のデモ活動と、それを報道するメディアの在り方が、ある面では非常に似ていると思う。感情的なこと然り、その活動があたかも国民の総意であるかのように見てとれてしまう。本著の内容は実績とデータを示してくれるので、感情に流されない判断材料のひとつとして有益なものとなりました。
2投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログ原発の重要な一面を捉えた貴重な一冊。書いてあることは正しいことだと思うが、あの3.11の前にしては、脱原発の流れを変えるほどの説得力はない。今後はやはり感情的な脱原発の方向にに進んでいくのだと思う。
1投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ原発問題をイデオロギー問題や、政争の道具に使ってはならない。これはまず第一にエネルギー問題であることを認識しないと、感情的な出口のない論争に陥ってしまう。 その意味で、現在の原発問題をめぐる報道や世論は少し、脱原発に感情的に隔たりすぎている感じを受けるし、エネルギー問題や科学的根拠に基づいた、原発のあり方の議論はまだまだ少ないように思う。 本書は、アルファブロガーの著者が感情を排し、リスク論、統計、科学的根拠に基づいて、やはり原発というのは妥当な選択であることを淡々と論じる。何よりその姿勢が冷静だし、根拠も納得感がある。 おそらく、御用学者との批判や、いくらもらって書いた、などという感情的な批判は寄せられているとは思うが、日本のマスコミもこういう意見をきちんと言える環境を確保できるようでないと、かなり問題だと思う
1投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ原子力発電の安全性について、他の発電方法よりもかなり安全というにわかには信じがたいようなことも書かれており、半信半疑ではある。 現存する原子力発電所をすぐに廃炉にしてもコストのみが増え、安全性はさほど向上しないため、現存する原子力発電所をより安全に運用していくことが、結果的に人にも環境にも優しいという筆者の主張には非常に共感できた。 脊髄反射的に「脱原発」を唱えている原子力アレルギーの方々に読んでもらいたい本。
1投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログ反原発を主張するにせよ、火力発電も自然エネルギーもリスクがあることを認識し、経済や安全保障も無視せず冷静に考えたい。池谷裕二さんの書評が素敵。http://ow.ly/ciqg0
1投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ論理的でとても勉強になるー ・E=mc二乗と原子力の関係 ・スマートグリッドの定義は曖昧で国によって違う ・原発の出力は変動させにくい ・ソーラーパネルを作るのにはエネルギーがいるから自然エネルギーを推進してる国では作りにくいという皮肉 ・二酸化炭素が温室効果ガスな所以は赤外線と二酸化炭素が共鳴して激しく運動するから ・韓国とアメリカの電気は安い ・中国は石炭火力な8割 ・フランスは原子力が7割 ・スリーマイル後のアメリカ原子力発電所は104基のまま増えていないが、出力は50基分増えている ・チェルノブイリ以前と現在のウクライナの電力使用量に占める原子力発電所の発電割合は、20%弱→50%強に ・原発がいくら爆発しても原子爆弾レベルにはならん(マッチが頑張ってもダイナマイトにはなれんようなイメージ)
0投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログたぶんここに書いてあることは、事実で我々が進んでいる道は、 テロの報復としてアメリカがイラクを攻撃したのと似ているのだろう。 とにかく原発を敵として、冷静なリスクの判断なしに、 とにかく原発は悪だと決めつけている雰囲気がある。 自分がこういう本を読み、反原発なにかおかしいと思うことが、 今の情報化社会のメリットかと考えます。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログツイッターで評判を見て。 図書館で借りたから、途中までしか読めなかった。 この手の本は難しくて読めないかと思っていたけど、すごくわかりやすく書いてあって、(単語の説明とか、具体的な数字とか)なるほど、って感じで読めた。 反対意見の本なども読んでから、これからのエネルギーについて考えていきたい。
0投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルがすべてを語っている。 「反原発」を唱える人はこの「不都合な真実」にどう答えるのか? 借り物;2012/07/08から少しづつ読んでいる。
0投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログ原発の問題は倫理性だ、といいながら、原発を動かすべきだとなるのが、僕にはどうしても理解できません。原発以前に、発想が僕とはかなり接点が少ないタイプの著者さんだなあと思いました。部分的には納得できる数字もあるけれど、人の畏れが、たとえ無知から来ていても、それを断じてはいけないと思っています。
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ1TWhあたりの発電方法別死者数は、化石燃料に対して原子力は圧倒的に低いので、安全、としていますが…。 原発だけでなく、中間貯蔵施設や再処理施設で何かあった場合にその土地が使えなくなるというのはいいんでしょうか?そこに住んでいる人はどうなるのでしょうか?
1投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今何かと話題の原発問題について、経済的合理性から原発賛成派である著者が書いた本書。 原発に賛成か反対かはどっちが正しいとかじゃなく、個人的に好きな方を選べば良いと自分は思うけれども、その前に一度で良いから両者の意見を比較してみるべきだと思う。 しかし、世の中を見てみると反対論者の意見ばかりで、賛成論者の意見は全く見られない。 感情的な反発強いからということもあるけれども、それはあまり良い情況ではないと思う。 そんな状況の中出版された本書には格段の意義があるはずだ。 だから、反対の人であっても一度は手にとって読んで欲しい本である。 ちなみに私は原発賛成派です。 理由はこの本を読めばわかります。 では、バイちゃ!
0投稿日: 2012.07.07
powered by ブクログ最近再稼働とかデモでまた話題になってたけど、この本を読んで改めてやはり僕は原発は必要だと思う。少なくとも代替エネルギーが存在しない限りは必要だ。火力で代替できるとか言う人多いけど、何も分かっちゃいない。だったらなんで原発作ったんだよ。とてつもなくエネルギー効率がいいから作ったんでしょ。日本全国54基、石油資源のない日本で生きるためには必要不可欠なんだ。人間は火を起こす方法を見つけ、活版印刷を発明し、蒸気機関を発明し、産業革命が起こり、そのうちに自動車が発明され、googleで検索技術が発明され、我々地球人は非常に便利な生活を送ることができるようになった。全ては科学技術の発展のおかげ。それぞれにリスクがあるが、それを大幅に上回るリターンがあるから人々はそれぞれの技術を採用してきた。その同列で原発を語って問題がある理由を教えてもらいたい。他の技術の恩恵を受けといて原発だけ別問題と考えるのは不公平だと思う。反○○じゃなくてうまく使いこなす方法を検討することこそが議論すべき問題じゃないのかなと思っています。
0投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログタイトルの通り、「反原発」に対しての著者の考えが、データを交えて細かく書かれている。 感情は理屈をいくら並べても容易には動かせない。しかし為政者やリーダーたちは理屈やデータをもとに政策を進めていく。理屈に合わないことをやれば世論に叩かれ、感情を優先しようとすれば不備が生じる。 感情と理屈はやじろべえみたいなもので、どちらかが大きくなれば、すぐに破綻する。それは個人にも、その集合体の国家にもあてはまる。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログ原発に関して、客観的なデータを用いた、冷静に評価がされてる。マスコミが寄ってたかって原発に関して大騒ぎしてるけど、結局殆ど原発に関して素人の彼らに煽られるのはよろしくない。批判も指示も少しは勉強してから言わないと、と思うんだけどね。結論として原発稼働には賛成。体制で見直すべき所もあるけど、化石燃料をどんどん燃やすよりも、経済的にも環境にも健康にも電力の安定供給の視点からみても重要。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログ原発は現在非常にセンシティブな問題であるが、科学上のデータと疫学的視点から起こりうる事態を淡々と記述している点が非常に評価できる良書。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログこれに書いていること全てに納得したわけではないが、かなり説得的かつ論理的に原発の安全性・必要性が述べられている。 僕はもともと原発には賛成だったし、そういう方向に進めばいいと思っている。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ放射線のリスクや原子力発電の他のエネルギーとの比較、エネルギーに関連した未来について書かれた本。 ブログはこちら。 http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4198167.html
0投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ日本の原発を今後再稼働すべきかという議論のなかで参考にすべき本。 ただ、原子力の専門家の本ではないのでいくつか問題がないことはない。飛行機を「鉄の塊が空を飛ぶ」(P.12)とか(飛行機の重さの大半はアルミ)大気汚染による死者数の計算方法はやはり大雑把ではないかとか3章の自然エネルギーには水力も考慮しておいた方がいいのではないかとか、そして、「劣化ウラン」の定義の間違いとか。 P.198に「劣化ウラン(軽水炉の使用済み核燃料)」とあるが、劣化ウランはウラン濃縮の際に出てくる、U238の含量の多いウランの余り物であって、核燃料として使用する前の段階で出る核廃棄物。 単純計算では、核燃料としてのU235が3%の濃縮ウランを1t作るには、U235が0.7%の天然ウランが4.3tほど必要になる。なので、濃縮ウラン1t精製するのに3.3tもの劣化ウランが発生してしまう。実際には劣化ウランにもU235が少量残ってしまうので、劣化ウランの発生する量はもっと増える。これほど多量に出るからこそバラストや徹甲弾や放射性物質の格納容器に再利用しようという話になる。 あとがきを読むと、著者はアメリカの軍事行動に批判的な態度を示しているので、劣化ウランについては怪しいところに出ていた定義を未検証で本に載せてしまったのではないかと思われる。 本書の書評でいくつか、自然エネルギーの補助金を批判しておいて原発の補助金を肯定するとは矛盾するという意見があったが、発電量が少なく採算がとれないところを補助金で助けるのと、原発で得られた利益から、事故のリスクの高い地元へその対価として金銭的な還元をするというのは意味が違うので、特に問題のある記述とは思えない。
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
911のあと人々は飛行機をさけ自動車 交通事故で余分に数千人死亡 原発事故の後外資系従業員が香港へ 東京 0.07microSv 香港 0.14microSV 1TWh当たりの死亡者数で比較 化石燃料 21 水力 1.4 solar 0.44 風力 0.15 原子力 0.03 原子力をゼロにすると、火力発電所からCO2 大気汚染 メディアが煽る恐怖 メディア受けするリスクと本当のリスク 自殺者3万人 交通事故死 5000 後遺障害負傷者を含めると7万人 タバコによる健康被害20万人 殺人 1000-2000 チェルノブイリ 4000人 事故直後の放射性ヨウ素の内部被曝が危険 半減期8日 日本はすぐ牛乳、肉、農産物の出荷や流通を停止した 原発一基を太陽光発電でおきかえると67km2 山手線内側 solar,風力 天気まかせ 自然エネルギー エネルギー密度が低い 自然エネルギーは補助金ビジネス CO2 自動車と火力発電が主な発生源 夜間の原子力で充電して、昼電気自動車 理にかなう ガスコンパウンドサイクル火力発電所 コジェネレーションシステム アメリカは原発の数は増やしていないが、個々のパワーアップをしている 稼働率も高い 沸騰水型炉 (BWR) シンプルな仕組み 放射性物質を含む水がタービン全体を循環 加圧水型炉(PWR) タービンに放射性物質を含まない水 メンテナンス容 プラントの設計は複雑 PWR 世界の3/4 東芝ウェスティングハウス、アレバ三菱重工日本24 BWR 日立GE 日本30 福島で放射能を外部に漏らしたのはすべて BWR 柏崎7つともBWR ビルゲイツ 自然エネルギーはエネルギー問題の解決にならない 日本の電力会社が夏の数日のために、過剰な発電投資をしていたので、それなりの電力の安定供給ができている
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログ「感情論を超えた議論のために。」リスク分析からの視点 という帯 原子力発電のエネルギー密度とそのリスクの低さが数字で分る本 パニックに陥った放射脳な方が心落ち着かせるために読むには丁度良いかも
0投稿日: 2012.05.08
powered by ブクログ読了。面白い!!「エネルギーとはそもそも危険を内包しており、その安全性の評価は相対的に何がよりマシなのか」という考えが基本に話が進められる。具体的な数値やグラフをもとに感情論になりがちな原発問題をたんたんと説明してくれる。何回も読み返すことになるだろうお勧めの一冊です。
0投稿日: 2012.05.06
powered by ブクログ『原発を終わらせる』(石橋克彦編)と並べて読んだ。石橋本は、福島原発に思い切り寄った接写。対する本書は思い切り引いたロングショット。感情は石橋本、理屈はこちらに裂かれる。難しい。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ「原子力は命(環境)を犠牲にして経済を優先させる技術」だという主張を、彼らにとって「不都合な真実」を上げて論破するために書かれた本。その論旨は明快。そもそものこととして経済と人命はトレードオフの関係ではなく正の相関関係にある、と言い切る。著者は経済学者で、ロジカルな観点でもって辛辣な意見を述べることでも有名。「金融日記」というメルマガを発行しており、自分も購読している。 本書は原発問題について、感情論ではなく経済合理性と統計的論理性からその是非を検討するべきであり、その結果として原発を含めたエネルギーポートフォリオを形成するべきである、と主張する。池田信夫氏の主張とよく似ているが、本書自体池田氏が主催するアゴラに連載されたものを加筆修正したものであり、最後に池田信夫氏への謝辞も含まれている。 原発問題のポリティカルな面の他に、原子力工学の技術の分かり易い解説もカバーされている。第6章の「原子力を理解する」は、科学的および工学的事実を勉強する上で役に立った。第7章「エネルギーの未来」を読むと原子力に関する研究開発について足を止めるべきではないという気にさせる。ここに書かれていることは原発について考えたいのであれば、ベースの知識として知っておくべきことだと思う。 ------- 著者は、まず発電方法別の1TWhあたりの死亡者数の比較から始める。そして原子力は、スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマという"想定外"の重大事故があった後でさえも他の発電方法よりもずっと"安全"だということを示そうとする。太陽光や風力でだって人命は失われるし、環境も破壊するということは言う通り事実に違いない。原発を止めた代わりに増やしている火力発電においては、その燃料採掘や大気汚染の影響を考えると、桁違いに犠牲者が多く余程危険なものであることはデータを見れば明らかだという。大気汚染による死亡者数の見積もりは大きく見積もりすぎの感もあるが、いずれにせよエネルギーにおいてクリーンなものはなく、エネルギー政策とは様々なトレードオフを考えてどのようなポートフォリオを組むのが最もバランスがよいかを考えることにあるとするのは納得感がある。 また反原発派が喧伝する放射能のリスクに対しては、放射線というのは自然にあるものなので、そのリスクを過大評価するべきではないと説く。それは珍しい事例についてはニュースバリューの点からその危険度が増幅されて流布されてしまうことに留意すべきだと説く。BSE、HIV、O-157、飛行機事故などがその例で、珍しい死亡事故をメディアは報道によって恐怖心を煽るが、一方自動車事故やタバコや大気汚染の死亡リスクは当たり前でニュース性がなくメディアによって増幅されない。実のとこと社会に与えている影響は後者の方が大きいのにも関わらず。 経済面においても欧州の自然エネルギーの成功例とされているものは、政府の補助が怪しくなった後ではその有効性を少なくとも現状では否定されている。ドイツのQセルズも破綻した。自然エネルギーはエネルギー密度が低いので、相対的に非常に大きなスペースを必要とするものであり、そもそも補助金がないと成立しないビジネスなんであると。(この点において太陽光による電力の強制買取に著者は大反対している) また今後発展が期待される電気自動車が原子力なくして発展しないことも現状では事実だろう。化石燃料を燃やすことによる温暖化は確実に進んでいて影響は大きいというのは、科学者でも見解が別れるところのようだが、大気汚染につながっていることは確かだろう。 ここまできて実のところ、原発の問題は以下の点に集約できるのではないだろうかと思う。 「実は、原発の問題点は、経済性でも安全性でもありません。原発の問題点は倫理性なのです。化石燃料による大気汚染や地球温暖化のような問題は、世界中の人たちで負わなければいけませんが、原子力のシビア・アクシデントのリスクは地元住民がほぼ全てを負うのです」(p.114) リスクだけが局在化しているところに倫理上の問題が発生するのだ。筆者はこの点についてもリスクテイクとそのリターンという市場の考えによって解決できるのではないかとしているが、やはりそう単純な問題ではないだろう。 "地元"の定義ひとつとっても定めることは難しい。 とにかくエネルギーをどうするかというの話は大きなコストが発生する話であり、実行のフェーズにおいて感情論で結論を出す話ではないな、というのが結論だろうな。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ多くの報道では、原発の危険性や放射能の恐怖を煽るものがほとんどであるけども、「反原発」における危険性についてはほとんど語られていない。 本書は、正しく怖がるための原発に対する解説書だ。 原発推進にせよ反原発・脱原発にせよ、大衆運動に煽動されて感情的に主張するのではなく、冷静に科学的に考える必要があると思う。 著者藤沢数希は、科学者で経済学やリスク分析の専門家であるが、あらゆるバッシングを覚悟して書いたと言う。 最近の原発に関する書籍は多く出されているので、他書と併せて読むことをお勧めするが、本書の読みやすさは群を抜いていると思うので、入門書としても良いと思う。 ---------------- 【目次】 まえがき 第1章:原子力で命を守りたい 第2章:放射線のリスクとは? 第3章:自然エネルギーの不都合な真実 第4章:化石燃料と地球環境問題 第5章:救える命の数は経済の豊かさに比例する 第6章:原子力を理解する 第7章:エネルギーの未来 あとがき ----------------
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ原発の是非が問われていますが、個人的にはまだ結論が出ていません。 じっくり考えるべき問題ですので、焦る必要もないかと思っています。 そんな中で、リスク分析から原発の安全性を解き、反原発に異論を唱える 異色な著書がこれ。 少しばかり首を傾げるとこもないわけではありませんが、非常に分り易い分析をなさってます。化石燃料を用いた発電より、なぜ、原発のほうがいいのか。回生エネルギーはなぜ、実用化できないのか、、、etc 一時の感情でNoを突きつけるのは愚の骨頂です。 どこぞの山本さんは俳優業を無にしても反原発に躍起となっております。 ああいう馬鹿にはなりたくはありませんし、そもそも原発Noであるならば、 国内のみで気勢を上げても全く意味がありません。 とりあえずは、お隣韓国、及び北朝鮮あたりでデモしてみたら、まぁ認めないでもないですが(笑) とまれ今後の検討のためにも非常にためになった本でした。
0投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ反原発の本ばかり読んでたので 原則客観的に努めようとしてる 確かに全体を冷静に一人ひとり考えていってほしい問題だ
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログ先日原発反対派の本を読んだばかり。偏りすぎてもいかんとおもい、手にとった本。臭いものにふたをするのではなくて、これからどうすべきかと考えるにあたって、一読の価値はある本だと思います。原発を止めて、火力をフル稼働するリスク、地熱や風力などの自然エネルギーの可能性。「こうすればいいやん」と言うのは簡単。今までやってきてないことには理由があり、これから活用すべきこと、見直すべきことが分かりやすく書かれていたなという印象。とりあえず、視野は広がった気がする。
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログ命はなによりも重い。という筆者の主張と、助けられる命は経済に比例する。いうことを中心に展開されていた。 作るエネルギーにたいし、どれだけの犠牲がでるか考えると、火力のほうが原子力より大気汚染のぶんうんたら・・・ 他に 原子力は今回の事故を含めてもコストが安い。 ソーラーはスペースを使いすぎ、効率が悪い。などデータからいっていた。 数字をつかって説明されていてよかったが、話の展開が論理的みえるけど、そうでないものがけっこうあり、反脱原発に若干肩入れしてる感じがした。 論文やWHOが公表している、原発を議論するためのデータが良く集まってた。
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログ温暖化の部分の話がホッケースティックの話を根拠としており信頼性が怪しい部分が見られるものの,その他放射線リスク,エネルギー問題についてはよくまとまっていると感じた. 一冊で概観するにはオススメの本.
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ原子力の問題は、理屈ではなくてなんとなく気持ち悪いという問題となっているが故に難しい。放射能が人体に影響がないことを示すのは事実上不可能である以上、たとえ少しでも放射能がある瓦礫を受け入れる自治体はないであろうし福島への偏見も消えないだろう。 理屈であれば理屈で対抗できるのだが、そうでなければ対抗できるものはない。 現時点で、自分自身は原子力賛成派でも反対派でもないが、代替案がない以上、原子力を使用するのもやむをえないのではないかと思う。 1.原子力で命を守りたい。 ・1TWH当たりの犠牲者を比較。最も大きな影響は大気汚染。 2.放射線のリスク ・200ミリシーベルト以上の被爆をすると、これ以上の範囲ではっきりと癌のリスクあり。1シーベルトあたり5%の癌リスクが向上する。それ以下はわからないが安全再度に降っている。(低線量でも悪とする) ・チェルノブイリの教訓から事故直後のヨウ素の内部被爆が危険。ただし、ヨウ素は半減期が8日間。 ・ベクレル→シーベルトは1.3×10‐8乗 3.自然エネルギーの不都合な真実 ・世界のエネルギー消費のうち、自然エネルギーは約1.3%。 ・現時点では補助金ビジネスの域を脱していない。 4.化石燃料と地球環境問題 ・一次エネルギーは原子力、水力、石炭、石油、天然ガスの5つ。 ・最終消費エネルギーのうち、電気は25%。ただし、これに一次エネルギーの50%を消費する。そのうち、家庭で使用されるのは1/3。 ・日本は20兆円/年を化石燃料の輸入に使用している。 ・ただし、化石燃料には地球温暖化の問題が。(100年で1度の気温上昇) ・アメリカはスリーマイルの後は、新規の原発は作っていないが、原発の稼働率を上昇させた。 5.原子力を理解する。 ・陽子と電子の数が同じで中性子が異なる原子は同位体(アイソトープ)という。 ・ウラン235に中性子をくっつけると、ウラン236になるが、ウラン236は不安定なので二つの原子に分裂する。このとき質量が減るが、これがエネルギーに変化する。(エネルギー保存則)これが核分裂。 ・核融合は逆に原子が融合するときのエネルギーを使う。原理「は太陽と同じ。これからの技術。水素とヘリウムを使うので無害。
0投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログデータとしてはよくまとまっている印象を受けたのですが、批判する人はこの本を読まないでしょう。 このタイトルをつけるには、文化論や宗教論まで手を広げたほうが効果的だと感じました。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ投資銀行サラリーマンの著者が,利害関係のない立場から,反原発の不合理を説く。理論物理をやってたそうで,数字も分かりやすく扱ってて好感がもてる。ちょっと推進に寄り過ぎのきらいもあるが破綻はない。 著者はブログ「金融日記」で震災直後から原発についての記事を精力的に書いていて,それの集大成といった感じ。論点は一通り押えてある。原発は火力と比べても単位電力量を発電するのにかかる人命の犠牲も少なく,許容できる程度で,報道がセンセーショナルに取り上げるのは疑問。 著者の観察によると,年間死者数が数十人以下の死因はセンセーショナルに報道され,数百人程度は社会問題に,数千人数万人になると珍しくなくなって誰も話題にしないという(p.46)。報道にはそういうバイアスがあることを意識して,客観的にリスク評価しないとね。 主張がとても明快で読みやすい。うまい比喩も使ってる。「日本中の原発が再稼働できないという状況は、ローンで買った自宅を空き家にして、賃貸マンションに家賃を丸々払って住んでいるようなもの」(p.119)だって。減らすにしても段階的でないと。 廃棄物処理については結構おおざっぱだった。海洋投棄をオススメしている。「ガラス固化体にして、頑丈な容器に入れ、海溝に沈めれば、やがてプレートといっしょに地球内部に巻き込まれていきます。」(p.167)というが,ちょっとあっさり言い過ぎでは。
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大気汚染の15%が火力発電だから、死亡数の割合も15%っていう計算そのものが無理がある。そもそも窒素酸化物の排出量に比例して死亡数が増えない。どちらかというと指数対数に近い。窒素酸化物の濃度が2倍になっても有病率は1割も増えない。15%ならほとんど誤差範囲。 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/kankyo_eisei/chosa/dxn_chemi/chosa/taikiosen/files/zensoku.pdf 一方放射線の影響は被曝量に比例する。ずっとこっちの方がおそろしい。そもそも年間20μSvって成人の上限である。子供や妊婦も同一の基準でよいはずがない。 「原発よりダムの方が危険でしょう」には笑ってしまいました。あれだけの震災の時でなければ、日本だと決壊する前に住民は避難するでしょ?それに避難する区域に住んでいる人が何十万人もいないでしょ? ウラン採掘の危険性についてもアメリカ政府の発表そのままで、明らかに過小評価している。 http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/120312.html まさか今更語り尽くされた放射線被曝とタバコ、交通事故、自殺者との比較を出してくるとは思わなかった。特にタバコは自己責任である。避けることができる。放射線は自分で避けられないから問題なのである。 甲状腺ガンについては高齢者のデータと子供のデータを混用して、危険性を低く見積もっている。そもそも子供の癌発症率はもともと低い。 環境の理論に関してもおかしい。日本が原発を止めて火力発電に切り替えただけで、世界のCO2濃度が急に上がるはずがない。日本の原発を止めるとこと、世界中の原発を止めることが混同されている。平均気温が上がることと、最高気温が上がることはまた別問題だ。著者は科学的な考察が基本的にできないのだろう。 化石燃料から離脱するのは日本の安全保障にとって重要だが、ウランは100%輸入だぞ? 化石燃料で発電して電気自動車を走らせると、本当にガソリンで走るよりC02の削減効果はなくなるのか?検索したらウソだった。 電気自動車のCO2排出量はガソリン車の4割だった。 http://hori.way-nifty.com/synthesist/2011/02/co2-3323.html ずっとエネルギー不足の話をしていて、いきなり最後の章で、現在の発電施設が過剰言っている。明らかに矛盾してないか? それこそ東大話法のオンパレード。いくらでも反論可能な、稚拙な理論でがっかりさせられた。 後半の自然エネルギーの利用はまだまだ厳しいというのは同意出来る。これだけにすればまだまともな本になったのに… あ、もう一つあった。福島原発の保証をしても電気代は値上げする必要はないのね。 ようするに、東京の繁栄のために、もしもの場合、原発のある地域は、犠牲になれという理論だ。核廃棄物も海に沈めてしまえとか、発展途上国に金を払って押しつけてしまえとか、それこそ非人道的ではないか。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ非常に論理的に、原子力を取り巻く状況、特性、今後について整理された本 一番大事なのは、原子力は単位当たりの犠牲者数が最も少ない、一番多くの命を救う発電方法であるという点 原子力特徴 CO2をださない 燃料費がかからない(貧困国でも利用可能な安価な発電方法である) 大気汚染をおこさない=発電あたりの死亡者数が最も少ない 放射線のリスクは正しく理解すればとれるリスクである(事故時は初動が重要だがいい対応だった) 今後 日本の原子力技術は確か、事故の経験を生かすべき 発電効率をあげる(コンバインドサイクル) 稼働率をあげる(日本は60%だが米韓は90%)
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石油産業や自動車産業は非常に強い政治力を持っているので、あまり大気汚染のことがマスコミ等で報じられることはありません… 東京よりも香港のほうが放射線量が多い。 メディアの商売によって重要なリスクと、個人の安全にとって重要なリスクは全く別物である。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログ知りたいことがうまくまとまっていて、原発に関わるさまざまな事象を把握することができる。ただ、原発のリスクが全て挙げられているとは思えず、他の発電との比較にはもう少し詳細な議論が必要だと感じる。
0投稿日: 2012.03.20
powered by ブクログ3.11の震災から1年が経過し、反原発が正義の世論の中、様々なデータを駆使し、世論に反論した一冊。 物事を一面からでなく、常に全体から見渡すという考え方と感情論でなく、きちんとした数字を示すことで説得力が増すという点が勉強になった。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ福島第一の事故=原発は悪 ではなく、立地や予備電源の設備、運用が、お粗末だったということらしい。 また、自然エネルギーは経済大国が余裕でやることは可能だが、今後のエネルギーの需要を満たすものではないという。 核融合は、水爆として軍事用には実用化されているが、あれは原爆を起爆剤にして核融合を発生させるもので、発電への応用の実用化は、まだまだだが必要な技術だとのこと。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ3.11から一年が経ち、やっと当時の混沌から色々な示唆が得られ その中で、震災起因で本腰の入った感のあるエネルギー論。 様々な著書が有象無象で出版されたが、 そのほとんどは乏しい考察に終わってしまうか、 エネルギー論の専門家過ぎて一般に理解出来ない内容であるか。 そのどちらかに寄っていたように思う。 この本は、そこから少し踏み出した本。 だから、シンパもアンチも過剰な反応をしている。 この本を「原発推進」として読むのはナンセンス。 あくまで、原発に対する数値的見解を展開するのが目的。 かつ、この人がシニカルであるため必要以上に事実にバイアスをかける (きっと意図的)ことも分かった上で読んで欲しい。 値段的にも一回は読んでみていいかもしれません。 *** 結局、サンプル如何でデータの見え方なんてガラっと変わるわけで そこがエネルギー問題を両極端な議論にしてるんだなと この本、あるいは立場が逆な本を読んでも思います。
0投稿日: 2012.03.16
powered by ブクログ脳研究者・池谷裕二推薦! 「本書を私がとりあげるにあたり読書委員会議2回にわたって慎重に議論されました。原発について自由に発言しにくい雰囲気になってしまった、これまでの日本の経緯を残念に思っています。それぞれに言い分はあるでしょう。感情的になることもあるでしょう。ただ、どんなに確信があっても、結局は「不完全な脳」を使って得た思考や感情です。100%正しい保証はありません。発言や結論を常に保留付きにするのがマナーだと思っています」(Twitter3/12より)
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ1年前の2011年3月11日より以前からエネルギー問題に多少なりとも興味があれば,筆者が述べていることは自明のことであり,目新しさはない。しかし,なにが最も人を死に追いやるのかが明確に再確認ができる。 反原発という甘い匂いに酔っている人たちにこそ読んで欲しいのだが,残念ながらこの本の内容が必要な人間には届かず,すでに理解している人にデーターを提供するのみとなってしまうだろう。それは安直なタイトル付けにある。 新潮社がこの新書を発刊したことは評価するが,この1年は明らかに反原発商法に乗っかってきた版元であり,タイトルも社内政治の結果かとも思わせる。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルが怪しげだが良書。 反原発とか言う人々は全く論理的でない、と感じる人にはぜひすすめる。 火力、原子力、自然エネルギーのリスクを丁寧に比較し、原子力エネルギーが圧倒的に低リスクであることを示す。 現実的に原子力発電を維持することが人類にとって最善の選択肢であることが導かれる。 リスク分析の手法。論理構成。何を比較すればよいか。 非常に見事である。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原発の問題に対する至極まっとうな本。 ただし、以下の点は考慮すべき。 1.自分に有利な情報のみを挙げている(理由もなくICRPを絶対とし、CERRは外している・死亡数のみあげて、病気になった数をあげない) 2.語句の使い方に間違いがある(0.05%上がるとなると、1.0005をスカラー倍することになる。正しくはパーセントポイント)。 間違えてほしくないのは、私は藤沢氏の意見に賛成であること。 前述の意見はおそらく原発即停止派が言ってきそうな反論として挙げているつもり。 あと、内容は申し分ないが文章の書き方が中途半端に緩いので、軽くいらっとする。これから読む方はその点を頭に入れて置いていただけるとよいと思う。
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
藤沢数希( @kazu_fujisawa )著。 いやー執筆、大変だっただろうなーと思える本。 それだけ、原発、環境問題、エネルギー問題、原子力についてうまくまとめられてる。この本だけで、上記の問題は知識としては充分なのでは。 ありがとうございます。 国や地方自治体がこの本配布すればいいのに。出来ないんだろうな。色んな意味で。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログこのご時世に原発を廃棄する事による弊害をデータで示し、冷静にその必要性を論じている勇気のある本です。賛成反対の議論ではなく、物事に優先順位をつける過程で、我々は何を正義とするのかだと思います。しかし、それを代表して議論すべき政治の体たらく。結局最終的にはここが諸悪の根源なのかと思いました。
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ著者であり、人気ブログ「金融日記」の管理人の藤沢数希氏は理論物理学の博士号を取得しているというのは、著者のプロフィール欄で初めて知った。 本書では、原発以外のエネルギーでの発電の方が、実は死者が多く出る、低線量被ばくの危険性というのは、科学的にはほとんど根拠のないものであるなどの反原発派にとっては不都合な真実を膨大なデータをもとに証明して行く。一つ一つの主張を数々のデータや研究論文にもとづき、丁寧かつ非常にわかりやすく解説する。 また、後半の原子力発電の仕組みに関する解説も非常にわかりやすかった。 特に印象に残ったのは、原発が原爆にならないということの例えとして、ろうそくをどんなに集めてもダイナマイトにならないといったのは非常にわかりやすく、しっくりきた。
1投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ定量的な議論がされていて勉強になる。また、データの出典も明記されてるので、疑問に思った人は自分で調べることが出来るだろう。是非いろんな人に読んで欲しい。
0投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログ(2012/2/17読了)@kazu_fujisawa氏 https://twitter.com/#!/kazu_fujisawaによる、反「反原発」本。原発の是非は臓器移植並に難しい問題だと思うが、現状で最大の代替電力源である火力なら「良い」のか、という点について反原発派の専門家の論理的な反論を聞いてみたい(感情論は×)。反原発派は「将来的には自然エネルギーで代替可能なんだ!」という根拠の無い自信を持っていそうなのだが、再生可能エネルギーが現代文明の膨大な電力需要に対して如何に非力かという本書の指摘は「不都合な真実」だろう。火力の問題点(大気汚染、輸入コストの高さなど)も了解した上で、でもやっぱり原発は全廃すべしというのが世論ならそれはそれで国民の選択。でも原発だけが「絶対悪」で他のものなら良い、というのは乱暴な原理主義だなあと思うのだった。
0投稿日: 2012.02.20
