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追想五断章
追想五断章
米澤穂信/集英社
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総合評価

361件)
3.7
55
148
111
13
2
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    サークルの先輩が1番好きだと言っていたので借りて読みました。しかし、何を言いたいのかを汲み取るのが難しく、とても面白いとは言えなかったです笑。誰かどういう所がこの話の面白さの肝なのか教えて欲しい。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    可南子の文集に㌃「恐ろしぃ視線」は、参吾(15)のものでせぅ。 ワタクシー、芳光くンのその後が気になりますっ! コリはリドルストーリー。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    追想五断章 米澤穂信 古書店で働く青年は、ある依頼を受ける。それは「亡くなった父が書いた“追想五断章”という未発表作品を探してほしい」というもの。調査を進めるうちに、五つの断章(短編)に秘められた「死」や「罪」の真実が少しずつ明らかになっていく。やがて青年は、依頼人の父の過去と、断章を貫くひとつの悲しい出来事にたどり着く――。静かな筆致で進むミステリー、「記憶」「創作」「贖罪」が巧みに絡み合う、心に余韻を残す作品。リドルストーリーをこんな形でミステリーに仕上げる筆者のアイデアにも脱帽です!

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リドルストーリー系は苦手と思ってたけどこれはおもしろかった!!!わりとわかりやすく進めてくれているので、真相に自分で気がつけたりして楽しい。 主人公の暗い状況は何も打開されずでそれは残念だったし終始お話は暗かった。それでもやっぱり謎が解けていくのは快感で大変面白かった。 最後の愛については、眠ってる=誰にもわからないってことでいいのかな?

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    3冊並行読みしつつ、最初に読了。 小説の中に散りばめられた短編小説。それらのラストは記載されておらず、バラバラな1行の結末を組み合わせながら真実に向かう話。 ページを行ったり来たり、読んだり辞めたり。 食べたり飲んだり(食欲の秋) 面白い作りの一冊でした。 没入しづらさはあったかも、、小説内小説に話が飛びまくるので、、 かしこ(宇宙)

    15
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったね…!本をちゃんと読み始めてそんなにたってないけど、一番好きな作家かもしれない。本の構成が独特で引き込まれるというか。本を探す話ってなんかどきどきする。作中に出てくる小説の作風というか、書き方がなんとなく絶妙におもしろくなくて小説家ってすごい。(本編はあんなに面白いのに)多分事実はこの子がころしたんだろうなとは途中で察しがついたけど、そこまでの過程がすごくよかったです。ずっと薄暗さが漂っていて、結局主人公すら打開策みたいなのはないままだなあとおもった。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだかめっちゃ暗いお話だったなぁ。 ストーリーは捻りが効いていて良かった。別に作ったたった一行の結末を入れ替えると違った解釈が出来るなんて展開がこのミステリの真相だなんて斬新でワクワクした。んだけど、この父親がねぇー、……娘を守る為にダンマリ決め込んだ割には匂わせ小説なんか書いちゃって…気持ち悪いわ。笑。 私が娘なら傷付くわぁー。 いろんな関係性を持った人達が出てくるけど、どの関係にもあんまり愛情が感じられなかったなぁ。

    3
    投稿日: 2025.09.27
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     5つの物語を探して欲しいという依頼から始まります。小説自体は短い、リドルストーリーでありながら、その結末が実はすでに用意されております。そこに謎を解き明かすメッセージがあります。まあ、読んでいて普通に楽しい物語でした。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    再読だが初記録。 面白かった。 やや難しく、ショートストーリーを読むのにも、それを踏まえた大筋のストーリーを理解するのにも苦戦した。 作中の異邦のショートストーリーはとても短いが 主張が強く、残酷な展開もありインパクトが強い。 かっちりした文章で、おとぎ話めいていて、これはこれで、短編集とかあったら読みたいなって思った。

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つのリドルストーリーにあるはずのない結末5文が見つかってそれが現実の事件と、繋がってるという話。ひとつの話の中に5個の短編があって、小説の中で小説を読むという不思議な体験をした。一つ一つの話が、「黒白叶」が書いたという個性がはっきり分かって米澤穂信さんの書き分け力が素晴らしいなと思った。これは結局、母親が「死んでやる!」と言ってじさつをほのめかし、それを4歳だった娘が実際にやってしまって、父親がそれを隠したということで合ってるのかな?すごい、家族愛というか。それを隠し通したのはすごい娘への愛を感じた。でも結局、「俺は本当はやってないんだ!」って言うことをアピールしたかったんだなあ、と思い、ほんとみんながみんな人間らしい登場人物で、面白かった。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    初めて知った、リドルミステリーという言葉。結末が用意されていて本文が見つからないのは珍しい感じだし、だからこそ結末が違うなんて思わない。面白かった

    0
    投稿日: 2025.07.10
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    【詳細評価】☆4.0 【一番好きな表現】店では数万冊の本が読まれることを待っている。 その一冊一冊の背後に、あるいは参吾のような物語があるのだろう。(本文から引用)

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米澤さんの作品は「氷菓」「本と鍵の季節」を読んであまり刺さらなかったけど、これはすごく好きなタイプの話だった。(そもそも米澤さんの文体が私にはあまり合わない。今回は選書サービスで届いた本だったので読んでみた) 事件の記事のあたりからもしかして…と思ってたことが的中してやるせない気持ちになると同時に、ミステリーはこういうのがあるからクセになるんだよな、とも思う。 なんとなくガリレオの「真夏の方程式」を思い出した。 娘のことを邪魔だとは思ったけど無碍にもできない、真相を告げることもせずなんだかんだで守り育てたというのが、人間らしくてよかった。 最後の掌編だけ明確な答えが提示されてないのも余韻があっていい。

    2
    投稿日: 2025.06.19
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    Chaptersというサブスクをきっかけに読んだ本。 実はミステリーをちゃんと読んだのは、これが初めて。 分からないまま引き込まれるように読み進めて、最後の結末と解説を読んだ時に、ハッ!!そういうことか!となった。 もう一度結末を知った状態で読んだら、細かい描写の意味がわかるのかもしれない、と思った。 子を守る父であり、とはいえ1人の人間でもあり。 知らない事実があることも優しさなのかもしれないけど、真実を教えることも、もしかしたら一つの優しさなのかなあ。 そして、知りたいという人の欲求はどうやったって抑えることができないのだな、とよんでいる自分に対しても含めて感じた。

    2
    投稿日: 2025.06.14
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    父親の遺した五つの掌編を集めて欲しいと依頼された主人公は、掌編とともに依頼者の父親の過去と対峙することになる。全ては一件の事件を中心にしたミステリーで徐々にその様子が明らかになる仕掛けが施されている。残された者への思いが言葉になって掌編になって後世に残された時、それをどう解釈し理解するか。少し重くて暗めな一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米澤さんの作品ははじめて この作品自体もリドルストーリーと言っていいのだろうな 読み終わってからの余韻というか、今後の登場人物についてもやもや考えています

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    死んだ父親の残した小説の結末が何とも後味悪かったなぁ。全体的に薄暗い雰囲気で明るい未来を目指してって感じがなかった。

    4
    投稿日: 2025.06.09
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    大学休学中の男子大学生が住み込みで働いている古本屋で死んだ父親のリドルストーリー(結末がない物語)を探してほしいと依頼を受ける。 話を集めているうちに「アントワープの銃声」という 事件に著者は容疑者だったと知る。 虚しさの残るラストとなりながらも、ミステリとして切れ味がある。それぞれのリドルストーリーの結末を知るとなんとも言えない残念感が味わいがある気もする。 主人公の虚しさのもかなり後を引く。 希望していたことはなにも叶わずに推理結果だけはうまくいき、感謝される。 どこに向けていいのわからないやるせなさがある。 10年ほど前に読んで再読。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    古書店に居候する主人公は、ある女性から死んだ父親が書いた五つの物語を探して欲しいと依頼を受ける──。 「結末のない物語」を集めて欲しいという不思議な依頼。物語が集まるにつれ明らかになる20年前の未解決事件「アントワープの銃声」。 主人公が置かれている幸福とは言い難い状況や、どことなく薄暗く落ち着いた文体で綴られているので、真相に近づく高揚感よりただ静かに受け入れる気持ちで読み進めた。 このひんやりした温度感がとても肌に合い、すっかり没入してしまった。今まで読んだ米澤さんの本の中で一番好み。 そして私は「リドルストーリーが好き」と言う新たな発見があった。

    0
    投稿日: 2025.04.18
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    何が面白かったと、という訳ではないが面白かった。 ただ、ちょっと暗いというか地味というか。 米澤穂信の作風といえば、そうなのかも知れないが。 ラストに明かされる真実がそこまで驚くべきものでないことも地味。 しかし、退屈はしない。 星は3.5くらいか。

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古典部シリーズや小市民シリーズと違って、あまり期待せずに読み始めたけれど、いつの間にか夢中になって読んでいた。 謎がさすが!という感じ。 結末は多くの人がきっと想像するであろう感じだけど、パズルのように組み替えられることや、『雪の花』が結局リドルストーリーで終わるところが良かった。 リドルストーリーって昔はモヤモヤしたけれど、今は結構好きかもしれない。 一点、主人公の芳光には復学なり夢を見つけるなり、希望を感じる終わりだと良かったな。 でもそこも敢えてよく分からないのがこの作品らしいのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.03.28
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    大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。 人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。 この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。 初めの方は、鬱屈とした様子の主人公と、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。 辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。 しかし同時に少し理に合わない部分もあって、 結果謎の残る作品でしたが、面白かったです!

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リドルストーリーという言葉は本作で初めて知ったのですが、考察の余地がある作品が好きなのであらすじに惹かれて手に取りました。 推理小説というよりは明治時代の純文学を読んでいるような感覚。大きな盛り上がりはなく割と淡々と物語が進むので一気読み必須!という感じではないけれど、徐々に過去が浮かび上がってくる様が面白かったです。でも全てが詳らかになるわけでもないのがこの物語の結末としては最適解だと思います。 叶黒白こと北里参吾は『山月記』の李徴に性格が似ていると感じ(本文より引用「自尊心が強い割に皮肉なところがあって…」「この誇り高い男に…」)、斗満子は『痴人の愛』のナオミを連想させる女性だな(「彼女が悪ずれしているように思えて…」「斗満子さんの移り気と贅沢に悩まされ…」)などと思っていたら、解説で「(米澤穂信さんは)たぶん中島敦も好きだろう。」と書かれていてやっぱりそうだよね?!とちょっと嬉しかったです。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あえて結末は読者に委ねるリドルストーリー。 本書では亡くなった父が昔寄稿したらしい5編の話を探す話であるが、その5編ともリドルストーリーでありながら、それぞれの結末の1行、答えともいえるのか、も読むことが出来る。 その最後の1行を読む手前で読者は凡そ2択の選択肢のどちらなのだろうかと考える形なのだが、答えを知ることでスッキリ感もありながら、これは答えを知らない方が味があって良かったな、などと感じた。 リドルストーリーの面白さを楽しみながら考えることができた。 真相は思ったより定番のものだった。 主人公自身もバブル崩壊により父の事業が失墜し、そのまま飲酒による事故で亡くなり、生命保険で借金は消え、父が仕事用に購入していたプレス機を売却するなどしていくらかの小金も得たが、その後の収入がなくなり、法学部に進学したものの休学。そのまま叔父の営む古書店を手伝いながら下宿。家で1人寂しいので帰ってきて欲しい母親と、帰りたくない息子。 結局は大学を諦めて帰ることにしたようだが、そのどうしようもない現実と無念さが米澤さんらしい。

    24
    投稿日: 2025.02.16
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    良かったですね〜! 全体的にずっと暗い、ミステリとしての面白さはもちろん、文学的に楽しい。文書がうますぎるな米澤穂信。 時代がバブルが弾けて全部がどんよりしていて、悲壮感がすごい。亡き父が残した小説を探して行くうちに謎が少しずつ解き明かされていくんだけど、最後読んで最初に戻るとああ!!そうだったのかという驚き。 亡き父が残した小説も味があっていいんだよね。雰囲気がいい。 米澤穂信って、絶妙にイヤな設定にすることで物語に奥行きを出すよなぁと改めて思った。 主人公も、父親が借金残して亡くなって、大学休学せざるを得ず、本編では救いの手も大して出されない… これが多分普通の大学生とかだったらこういう雰囲気にならないんだろうな。 他の作品とかでもそんなネガティブ設定普通いらんやろ…?みたいなのよくあるけど、それが秀逸

    1
    投稿日: 2025.02.03
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    10年以上前の作品。古書店に居候する主人公が依頼を受けて五篇のリドルストーリーを探す話。少々後味の悪さを感じるが、この小説自体がリドルストーリーのようになっている。

    0
    投稿日: 2025.01.22
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    結末のない物語『リドルストーリー』を探すという物語。 ただ、それだけに終わらずどこか暗い雰囲気を漂わせながら物語が進んでいき、いつの間にかその世界に没入。 読後はこの物語のその後の結末を考えさせられた。

    10
    投稿日: 2025.01.17
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    この話はバブル崩壊直後の時代が舞台となっているためか、話の半ばあたりで少々陰鬱な気分になってしまいました。しかし、最後まで読んでみると、陰鬱とはまた違った、悲しい気持ちになりました。心地の良い悲しさでした。 「リドル・ストーリー」というジャンルも新鮮で面白かったです。 良いお話でした。

    1
    投稿日: 2025.01.15
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    謎を解決しないまま終わる、結末のない物語「リドルストーリー」と言うらしい。初めて知った。 依頼を受けて5つの短編リドルストーリーを探し始めるが、その背景にはある事件が深く関わっていた。 作品の展開やモチーフ自体も面白いが、探し当てた5つの短編がまた面白い!さすが! 全てを読み終えてから、もう一度序章を読んでみた。最初に読んだときはチンプンカンプンだったけど、そう言う事かー!情景が手に取るように目に浮かびました。景色が開ける思いです。

    3
    投稿日: 2024.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は、「読みやすいし面白いけど、何がテーマなんだろう、何を伝えたいんだろう」と考えながら読んでいた。自分が鈍感なだけなのは分かってるけど。 五断章が、「アントワープの銃声」の「問いに対する答え」なのだと分かってからはなるほど〜!!と感心した。 そして最後の「雪の花」。これだけは先に結末の一行が明かされていたけど、「答え」と言えるものではないけどな、と思いながら本編を読み始めた。 結局明確な答えは書かれていなかったし、想像して推測することしかできない。最後の最後が、リドルストーリー、結末の一行はあるけど、それがあっても推測するしかできないようになっていたのが面白い。自分の理解力が足りないのかなと思って調べたけど、「リドルストーリー」ということでいいらしい。 だから、自由に考えてみた。最後の問いは、夫婦二人の間に愛があったかどうか。自由に考えていいなら、愛はあった、問うまでもない、と思う。

    1
    投稿日: 2024.12.09
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    リドルストーリーというものを知った 最後にあれで終わるというのが少しもどかしくもあり美しさや儚さを感じる

    0
    投稿日: 2024.11.30
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    五篇のリドルストーリーを追い求める、初めから終わりまで哀愁漂うお話でした。 人生にはドラマが必ずしも巻き起こるわけではなかったり、真相は明かされるものばかりではないし、真実だと思っている出来事が作り物のこともある。 わたしにとってはとても渋い世界観だったけど、飽きずに読ませる文章力がさすが米澤先生だ。

    1
    投稿日: 2024.10.12
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    読みやすく、全体的に暗い感じも、好みで良かった。少し内容的には腑に落ちない点もあったが、それも含めての作品かなと思う。

    0
    投稿日: 2024.10.01
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    結末のない5つの短編を追ううちに、とある事件に迫ることになるミステリー。短編がうますぎる作者だからこそできる仕掛けだったなあ。 米澤穂信さんはこっちの作風の方が圧倒的に好き!

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    叔父の古書店で居候する主人公のもとに、話を探して欲しいの依頼。依頼主の女性の父が書いたもので、全5篇、どれも結末のないものらしい。 ただ話を探すだけだと思っていたのに、その依頼主の家族間の過去を知ることになっていって、って感じの話。 話の内容が難しい部分もあったけど、とにかく続きが気になった。リドルストーリーと呼ばれる、本来は結末のない物語なんだけど、作者自身が別に、ちゃんと結末を用意している、という形だったので、小説を読みながら中に書いてるリドルストーリーを読んで結末が気になって……を繰り返してしまったw 殺人だ!犯人を探せ!みたいな事件ものじゃないけど、後味の悪い印象が全体に蔓延ってるし、父の遺した本を探す話なのに、ほのぼの日常謎でもない、そして最後にはもう1回小説の冒頭を読み返しに行かせる仕掛けもあって、とっても面白かったですฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    結末のない5つの物語と、「アントワープの銃声」。 別途書き残された5つの結末、いったい何が本当の真実なのか? 読了後に爽快感は全く残らなかった むしろはっきりしない靄の中に取り残されたように感じた もう一度読めばまた違う感想を抱くのかもしれない ミステリとしては結末はある程度予想できたが違う結末が結びついても成り立つ構成が面白かった

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    これまで読んだ米澤作品とはちょっと違う感じ。 父が書いた短い小説を探してほしいと頼まれ、古書店に居候している菅生芳光は、否応なく古い事件を探ることになる。 母親は自殺したのか、それとも父によって殺されたのか。

    4
    投稿日: 2024.08.29
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    飽きずに最後まで読み切ることができた。 依頼者の父の遺した小説に残されたメッセージ、 依頼者の謎など終わり方も綺麗だったと思う。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    作中で5篇のリドルストーリー(謎物語)を並べた一風変わったミステリ。本編の謎と仕掛けを仕込みながらも、それぞれに読ませるものである5篇の作中作。味のある小説。

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    20年ほど前の未解決事件の容疑者が書き残した5つの小説に事件の情報が秘められているかもしれないと、容疑者の娘が古書店の若者に依頼して探す話。 小説を探す場面は、名探偵が探したりしているわけではないので驚きなどはなく平坦。 だんだんと事件の真相が分かってきて、真相にたどり着いたときは予想外で面白かった。

    0
    投稿日: 2024.07.22
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    久しぶりに米澤穂信さんの作品。今回も一気読み。帯の「リドルストーリー」って何なん?ってところから手に取って、するすると吸い込まれるように読了。好き嫌いはあるかなと思うけど、私はよかったと思う。ハッピーエンドなのかどうかも読んだ人それぞれの受け取り方で変わるんじゃないかな。

    0
    投稿日: 2024.07.20
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    最初は物語を集めるだけかなって思ってたのに、話が進むにつれて情報が増えていき、とある事件と絡めた謎解きに…。最後まで読んでから、序章を読むとゾッとする。リドルストーリーは少し難しいのもあったけれど、読み終わった後、こんな薄い本だった??ってくらい内容が濃く感じた。

    1
    投稿日: 2024.07.07
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    答えはそう複雑ではないのに、なかなか思いつかない結末でした。 書店員と、ある依頼を提示した女性のやりとりは リドルストーリー(結末のない物語)が組み込まれているということもあり、なんだか抽象的で理解するのが難しいというか。途中まで少し苦戦をしながら読んでいました。 でも、真実が明らかになっていく過程が面白く、どんどん読み進めていけて、時間を忘れてしまうほどでした。

    2
    投稿日: 2024.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末が書かれない「リドルストーリー」が謎の中心であり、五つの断章それぞれが謎に対するアンサーになっているというのは、分かりやすくスッキリしたしよくできているなと感心した。 一方で、ストーリーとしては全体的にあまり魅力的でなかった。 そもそも始まりが目的もよく分からないままに遺された断章を探すというところなので、謎が見えてくるまでは何がなんだか分からない感じでとりあえずは読み進めてみたが前半はそんな感じで面白みがない。 主人公をはじめ、笙子、母親や伯父などの意味ありげな行動も特に何にも繋がらず、最後もあっけなく終わってしまった感じ。 当事者の可南子でさえもいまいちキャラクターがはっきりしない。 急に主人公が手を引くに至った心の動きも見えず、全体的に中途半端な感じでストーリーに入り込んで楽しむことができなかった。 時代背景的なもの(15年前の本だが、公衆電話とかあるし舞台はもっと古い)もあり入り込めなかったのもあるかも。

    0
    投稿日: 2024.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリ普段読まないし、いきなり耳慣れない「リドルストーリー」とはちゃんと追えるのだろうか? と思ったけれど、物語を追うことは小説みたく進められました。 結局、登場人物の誰ひとりとして小説的な分かりやすいエンドを迎えなかったのが少しモヤモヤが残るような…。笙子が調査から外れたこと、芳光が自己を省みるところなど、なにかの伏線かなと考えたが特にそうでもないようで。でも終わり方を見るに、この物語も読者に想像を委ねる感じなのかなと思った。

    5
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    構成が面白いなと思いました。 途中で結末が違うのと、最初の夢の話がなんかつながってるというか関係あるんだろうなくらいは分かりました。 北里夫婦がなんかよく分からん夫婦だなと思いました。 あと、子供邪魔は正直すぎてw 夫婦2人とも奔放な性格そうなのによく子供産んだなとは思いました。 主人公後ろ向きなのがあまり好きじゃなかったのと、主人公のお母さんもなんか気持ち悪かったです。

    1
    投稿日: 2024.04.25
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    タネ明かしがされても、「本当に?」と納得出来なかった。一読しただけではこの物語を表層的にしか評価できないのかもしれない。自分の物語を求めている主人公が、実際にこの小説ではメインになりきれていないことに切なさを感じる。何者かになりたいのに、その他大勢に埋没している人間でしかないということに多くの人は共感を感じると思う。

    2
    投稿日: 2024.03.31
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    米澤さん=青春 なイメージがあるが今回は全体的に昭和のどんよりした雰囲気。 結末をはっきり書かないリドルストーリーなので途中から「これってそういうことなのかしらー?」感があふれるけど読みやすく面白かった 結末にはあぁそういうことなんだろうな。と、この夫婦あるあるのちょっと複雑な関係がよく理解できた気がする

    8
    投稿日: 2024.03.28
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    短編集が集まるにつれ、どんどんと物語の謎が明かされる 何となく想像はついていたけど、まさかこんな後味の悪い結果になるとは 物語の最後に「雪の花」が来て、それを読んだ瞬間うおおおお!となるのだと期待していたけど、自分の頭ではよく分からなかった 結局北里参吾は妻を愛していたの?自殺の原因は夫が妻に年齢いじりしたから? あとバイトの女の子はいる必要あった? この女の子と2人で謎を解決するのだと思っていたら、しれっとどこかにいってしまった、、、

    0
    投稿日: 2024.03.15
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    リドルストーリー、という言葉は知りませんでしたが、結末のない物語。 無いはずの結末だけが手元にあるので、ソレを探して欲しいという依頼。 どこからその着想は湧いてくるのでしょうか。冒頭からひきこまれました。 しかし今一つスッキリとしないまま作品が終わってしまった感がありました。作中の人物達がリアルな苦悩を背負っていたのが影響していたのでしょうか。また時間をおいて読み直してみようと思います。

    25
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもおしゃれな作品だと感じました! アントワープの銃声の真実を世間に問いかけるためのリドルストーリーが、娘から真実を遠ざけるために使われている。 各リドルストリートも引き込まれる面白さがあり、しかも結末を入れ替えることもできる。 そして何といっても最後に、愛があったのかを謎にのままにし、リドルストーリーのように締めくくっていて、本当に何から何まで洒落ている作品でした!

    2
    投稿日: 2024.01.26
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    ある女性から死んだ父親が書いた5つのリドルストーリー(結末のない物語)を探して欲しいと依頼された青年。少ないヒントからその物語を集めていくが、ある事件の容疑者といつ繋がりが出てくる。文章も読みやすいし、謎が解けていくとまた読み返してしまう。「満願」や「儚い羊たちの祝宴」と同じような米澤さん独特の雰囲気がある。

    22
    投稿日: 2024.01.17
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    主人公がひょんなことから依頼された、5編のリドルストーリーを探すお話。 リドルストーリーと言う言葉をこの作品で初めて知りました。 単純にそれだけでは終わらないのが米澤穂信さんですね。面白かったです。

    2
    投稿日: 2023.12.26
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    平穏に読ませておきながら技巧が凝らされてる。二重の謎に隠された父の思いが、実は気づかぬうちに背後に迫ってる感じ。決して楽しい話ではなく、特に最後の小編で背筋にゾクッときた。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    米澤さんの持ち味だと私が思っている「最後にほんの少しの後味の悪さを」を感じられる5つの小説から、いつもの後味の悪さに繋がる良い作品でした。

    1
    投稿日: 2023.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリ かかった時間 2時間半くらい? 図書館で何となく借りたが、かなり評価の高い作品であったらしく、同時に借りた「インシテミル」とともに非常に満足度の高い読書ができた。 あらすじは、今は亡きかつての放蕩児が、海外旅行先で妻を殺したのではないかとマスコミに断罪され、その記事に対して五つのリドルストーリー(結末のない小説)を遺した。そして、その娘の依頼によって、閉塞的状況にある主人公がそれらの掌編を探す、というものだ。 大きな物語の中で五つの掌編が提示される、いわば枠物語というやつだが、そのほかにも主人公や周りの人たちの「物語(にもならない物語)」が語られていて、とてもよかった。リドルストーリーについても、謎解き要素があり、読んでいるなかでのひらめきもありで、おもしろかった。 ※ なお、読んだのは文庫版ではない(検索で出てこなかった)

    2
    投稿日: 2023.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バブル崩壊で学費が払えず休学中の大学生、芳光は、居候先の古書店で客から頼まれた五つの小説を探す。それは依頼主の亡き父が残した遺作だった。結末がない「リドルストーリー」として描かれた物語には、若くして亡くなった母の死の真相が秘められていた。 米澤作品2作目! 独自の展開で、面白く読めた。 解説では著者が好きな作家とそこから受けたであろう影響が詳しく書いてあって、とても勉強になった。 書き手はやはり熱心な読み手でもあるんだなー、と。

    1
    投稿日: 2023.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米澤先生の作品、読了3作目! 物語の構成も面白いし、テーマも面白い。 真相には早い段階から気づいちゃったけど、 80%くらい読み進めたところからは、読む手が止まらなかった。 奇妙さとかはあんまり無くて、ただ少し暗い雰囲気のお話。

    1
    投稿日: 2023.10.03
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    凝ってるな! しかし、通勤電車とかで、疲れている上に、更に途切れ途切れに、読むのには向かん… 何度も読み返してしまった…(^◇^;) リドルストーリーっていうのは、答えを読者に任すみたいな感じで、明確な答えくれん話やけど、個人的には、本ぐらい答え欲しいな。 常日頃が、答えのない世界やちゅうのに… 父が書いたリドルストーリー5編の捜索依頼。 お金に目を眩み引き受けたが… 探していくうちに、依頼人と父との関係が徐々に明らかに… まぁ、お父ちゃんの気持ちも分からないではないけど… こんなん残すから… 死んでから、依頼出されて… やっぱりか… になる。 結構、練り込まれるので、 じっくり読むのをお勧めしま〜す!

    71
    投稿日: 2023.09.23
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    小説を探すミステリー。依頼人の父とその事件が小説を通して徐々に分かっていく構図は面白いなと思った。普通に読めたけれど、人に勧めるには今一歩といった印象。

    1
    投稿日: 2023.09.03
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    テクい 難しいことは置いといてとにかくテクい 最終的にハッピーエンド!じゃない感じも好み もっと早く読んでおきたかった

    1
    投稿日: 2023.08.19
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    再読。 大まかな事は覚えてたけど、細かい事は覚えてなくて、こういう話だったんだと夢中になって読んでた。 松本から来た北里可南子が、伯父の古書店で働く菅生芳光に「父親の書いた五つのリドルストーリーを探して欲しい。」と依頼するとこから物語が始まる。少ない手がかりで探していくんだけど、こういう話はすごく好き。 一つの話が見つかるごとに北里可南子の父親、北里参吾の人物像が明らかになり、それと同時に北里可南子の幼少期に起きた事件が浮き彫りになっていく。どうして五つのリドルストーリーを書いたのかが分かった時、北里参吾の気持ちを思うと悲しくなった。本当は秘密を墓場まで持っていこうと思ったのかもしれない。でもどうしても書かずにはいられなかった。これって『氷菓』に似てるかな。 作中にこの五つのリドルストーリーが紹介されてて、それを読むとどこかで繋がっている、共通するものがあるとは思ってた。でも私はそれが何かは分からなかった。最後で全て分かった時、そして序章の『わたしの夢』の意味が分かった時、お見事って言うしかなかった。計算し尽くされた話だと思う。 リドルストーリー(結末のない物語)はどうも苦手だな。解説でリドルストーリーの例として東野圭吾さんの『どちらかが彼女を殺した』と『私が彼を殺した』か挙げられてた。その2作品を読んだ事があるんだけど、結末が分からなくてすごくイライラした覚えがある。確かどっちかはなんとか分かったんだけど、分からなかった方はネットで調べた気がする。私は分かりやすい結末の話が好き。

    17
    投稿日: 2023.08.14
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    満願以来、約三年ぶりの米澤穂信さん。 暗がりの中を想像させるのが、本当に上手な作家さんだなと感じました。 闇ではなく暗がり。似ているけど全く違う、不安やこころの揺れ。 あとがきにありましたが、連載依頼時に「渋い話を」と頼まれたみたいですが、御依頼どおりの渋さです。 真夏なのに背筋がゾクゾクと、読み終わった後でじんわりと冷たい汗をかいていました。

    23
    投稿日: 2023.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにちょっとゾクっとする感じが読みたくて。 面白かった。 5つの短い小説を使って 大きなひとつの物語に仕立てあげる しかもリドルストーリーで読ませ、 結末は入れ替えることができる仕上がり。 父親の過去が明らかになっていくにつれ 真実が浮かび上がるのが待ち遠しかった。 読み終わってみると ゾクゾク感はそこまでなかったけど、 はぁ、すごいなぁと感心する一冊だった。

    1
    投稿日: 2023.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古本屋の店員が死んだ父親の書いた小説(リドルストーリー)を探して欲しいと依頼を受ける話。 設定は面白かったが、リドルストーリーを扱っているこもあって結末が曖昧で謎が残る部分が好みの問題だと思うけれど不完全燃焼だと感じてしまった。

    1
    投稿日: 2023.07.13
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     私は、米澤作品は古典部シリーズのみ読んでいます。ミステリへの造詣はあまり深くありません。  まず一つ、五つの断章(文章の断片のこと)と事件のリンクのさせ方が巧みです。読者には断章の全容も事件の全容も明かされておらず、同時進行で内容の解明が進みます。その過程に於いて具体と抽象の往来が行われ、要するにそれが謎解きとなるのですが、徐々に明らかとなって行く道程が心地良いです。(同時に怖くもあり、ミステリとホラーが表裏一体とされる所以をひしひしと感じました。)  二つに、登場人物の解像度が高いです。菅生芳光による〝何者〟かになれた北里参吾への羨望を描写した上で参吾自身は何にも満足していなかった事や、娘を想っているハズの彼の矛盾した行動、北里可南子による好奇心(と呼ぶにはあまりに冷たい感情)など、無常的な人間観、アンビバレンツな心理描写がとても良かったです。  青春モノから離れた作品を、という事で依頼されたそうです。米澤作品が好きな方は是非その新しさを、未読の方は少し変わった入門として、お勧めします。

    2
    投稿日: 2023.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ有りの感想……に加えて、米澤先生の過去作長編についてもぼんやりと触れていますのでご注意を と言っても、本当にぼんやりとだし、そもそも米澤先生の作品を全て読んでいるわけではないですけども んで早速過去作と比べての感想 先生の長編作品って「主人公がかかわった事件(出来事)によって、自身の人生に大きな影響(衝撃)が生じて終わる」みたいなイメージがあって、今作もそんな感じなのかなー、なんて思いながら読んでたんです そしたらビックリ、焦点はあくまでもリドルストーリーをめぐるお話そのものにあって、主人公はいわゆる狂言回し的な存在で終わるなんて! (この辺りは解説でも触れられていていましたが) 全体的に暗く静かな雰囲気で満たされた作品だったけど、かと言って読んでいて陰鬱とするわけでもなく、絶妙な温度・バランス感覚の作品でした 伯父の「妻との思い出のために守ってきた店だけど、金に転ぶ決断をした直後にはしごを外され放り出された男」って設定が特にすごいなぁ 終章にあたる『雪の花』、この作品だけラスト一行が判明しても結局真実は藪の中、いや、永遠に凍りついたまま 作者的には結末が決まってたうえでこの表現なのか、結末を決めずに書いてこの表現なのか それとも作者本人も真実がわからなくなって、真実がわからないという事それ自体が真実だったのか(ややこしい) というか作者作者って、それは叶黒白のこと?それとも米澤先生のこと? それはもちろん……

    2
    投稿日: 2023.06.01
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     米澤穂信には散々驚かされているが。今作も漏れる事なく傑作だ。僕はこの作品をリアルタイムで読まなかった事が恥ずかしいとまで思う。それ程までに洗練され、作りこまれた作品だ。  現代(令和に入ってから読んだなんて!!)ではショートショートなど、世論に合い、話題に上がる事もあるが、僕としては余り手に取ることはなかった。(現代の人達の様に結末に直結するのも良いが、遠回りして歩く道筋にも魅力はあるんだ)しかし、作中作として、この様に活用する手法には驚いたし、しかもリドルストーリーとして、しかも結末が用意されている設定で、更に更に・・・と何重にも意味を重ねて構成されており、作中作は5編だが、それぞれ面白く、作中の土台となる部分にも別な謎を準備するなど、とんでもない工数がこの作品にはかけられている。  しかしながら、やはり筆者は短編がうまい。  過去何作も筆者の作品は読んでおり、長編は勿論だが、短編においては知っている作家の中で一番ではないだろうか。どれだけ文字数を制限しようが、まるで完全にその世界をイメージ出来るし、起承転結があるし、ドンデン返しまで導入してくる。とんでもない事だ。  今作では、ニートの様な青年が、奇書を廻る謎に巻き込まれていく設定だか、オリジナルに溢れており、この部分にも魅力を感じた。  作品自体、長編ではあるが長過ぎず読みやすい。タイトルが堅苦しい様に見えるが、傑作である。是非気軽に手に取って欲しい。「伏線」を貼っていくとはこういう事だと。  というか、褒めるところが多すぎてまとまらない(笑)  僕のこれまでの好きな一冊に間違いなくノミネートする作品だ。

    1
    投稿日: 2023.05.27
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    大学を休学中の主人公がバイト先の古書店で、とある小説家の短編を集めて欲しいという依頼を受けることから始まる物語 作中に実際に短編を埋め込むという変わった構成になっている本ならではの構成が面白く、スラスラと読めた。 また、結末もリドルストーリーの特性を生かしたカタチになっていた。 ただ、結末に至るカラクリが少しわかり易かったのが惜しいところ。 米澤さんの新境地を見た1作でした。

    2
    投稿日: 2023.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだか陰鬱な雰囲気の漂うストーリーが、表紙ととてもマッチングしていて、読み終えてからストンと落ちた気がしたこの本。 ツラい現実の鍵は、本当は最初の作文にあったのだと、伏線回収を忘れずに、もう一度読み直したらとても理解が深まった気がします。 幸せなお話ではないけれど、でもどんどんパズルのピースがハマっていくような感覚で読める本でした。

    2
    投稿日: 2023.04.27
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    叶黒白の小説のどれもが面白くて、むしろそっちの方の尺を長くして欲しいと思ったくらい。米澤穂信の作風の多彩性が垣間見えるいい作品でした。米澤穂信は博識で本当にすごいと思う。

    2
    投稿日: 2023.03.30
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    内容が難しいなぁと思いながら読み始めたが、どんどん引き込まれていきましたが、最後は私の頭では分からなかった。想像できなかった。結局どうゆうことだったのか、、、でも米澤穂信の世界観大好きです。

    2
    投稿日: 2023.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リドルストーリーが軸にあるので話の展開がわかりやすく私の中では読みやすかったです。 世知辛い話もありますが割とさらっと読めます。 米澤先生の作品ならではの言い回しや雰囲気とあってさすがだと思いました。

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    美人に依頼された若者が、物語の中で5つの物語を探していく物語。しかもこれら5つの作中作のそれぞれの結末は、最初は明かされず、途中で一度提示されるも最後は...というマニアックというかテクニカルというか、手が込んだ構成になってます。 作中作が意図的に読みづらい文章に仕立てられていていますが、「あれ?もしかしてこの話の結末って?...」と読者に気づかせてくれるヒントだったのかもしれません。

    0
    投稿日: 2022.10.06
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    技法が巧みな作品。 読みやすいとは言えないけれど、 読み返したくなる、そうさせる仕掛けがある。 犯人や真実が明確にありながら、この作品の軸でもあるリドルストーリーも漂わせているので、 満足度が大きい。 いいモヤモヤ。

    0
    投稿日: 2022.07.15
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    結末のないリドルストーリーというのを初めて知った。結末は用意されているが、そこには仕掛けがあり…時代背景の暗さを感じつつも、読み進めるうちに隠された謎が明かされていくのが面白い。結局、夫婦の間に愛はあったのか、スッキリしない。

    1
    投稿日: 2022.07.07
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    読み終わってから頭に戻ると首筋にヒヤリと何かを当てられたような驚きと恐ろしさがあった。 終始ほの暗い印象をうけるのは、舞台になっている時代のせいもあるのかなと思った。 私の生まれた年頃で、日本が暗くなっていく時代だと少しだけ知識があったからそう思うのかもしれない。 天才名探偵が真実に近づく!なんていう派手さはないが、主人公がじわりじわりと真実に近づく様はページをめくる手を早めた。 人が真実に気付く時って、こうしてピースを拾い上げるように集めていく時なんだと思う。 私はこのバブル崩壊後の時代を調べてみようと思う。 私もピースを拾い上げられるかもしれない。

    2
    投稿日: 2022.05.22
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    結末が書かれていない話をリドルストーリーというのかと勉強になりました。 追想というだけあって、過去に起こった謎を探る話だったので特別ひやっとすることはありませんでしたが、中弛みすることなく最後まで読み進められました。

    1
    投稿日: 2022.04.11
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    この人の作品、犯人適当じゃね? ってのが少し残念。 対して何もしてないのになんか旅行した気分。ナゼ?

    0
    投稿日: 2022.04.05
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    全体的にほの暗いけれど、続きが気になってサクサク読める。私は結末がはっきりしている作品が好きなのでラストにモヤッとしたなぁ。読み終わってもう一度序章に戻るとゾワゾワした…。

    2
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わぁ、虚しい。 というのが読後の率直な感想でした。 結末が書かれない物語があることは知っていましたが、それが「リドルストーリー」と呼ばれていることは初めて知りました。 このリドルストーリーと、ミステリーとをうまく融合させたお話だと思います。 ミステリーの部分はしっかり決着をつけつつ、リドルストーリーとしての余白も残されています。 うーん。 物語としての完成度は高いと思いますし、途中から続きが気になって一気に読んだのでそれなりに楽しめたのは楽しめたのですが。 じゃあ人に「これ面白いよ!」って勧められるかというと、そういう類の本ではない気がします。 登場人物も結構リアルに描かれていて、それゆえ誰も好きになれなかった…。それぞれになんとなく共感できるところもありつつ、人間らしい嫌な部分も描かれていて、かつ、どの登場人物にも具体的なフォーカスはないので、「悪い人ではないと思うけどよく知らない人」という距離感です。だからこそ読者が色々と想像できる余地があるということだと思いますが。個人的には、気持ちもう少し、魅力的な部分が欲しかったかな、と思います。

    2
    投稿日: 2022.03.03
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    米澤穂信さん3冊目(黒牢城→満願)。 リドルストーリーというものを初めて知った。ミステリーは素人なので、いろいろな技巧があるのだなあ...と感心しました。

    1
    投稿日: 2022.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くない訳ではないのだが… 最初の作文が、最後に回収されるところなどは納得させられる。 ただ、登場人物たち、例えば母、伯父、笙子、さらに芳光と北里家の方々の姿や心情、過去未来が見えなすぎてなんとなく消化不良。

    1
    投稿日: 2022.02.10
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    この本を通して、初めてリドルストーリーという書き方を知りましたが、読み進むにつれてパズルが解けていく感じがして、面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.01.24
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    #読了 伯父さんの古書店を手伝っている主人公は、父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける

    0
    投稿日: 2021.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは凄い。 プロットが精緻で、読み終えてびっくり。 真相は序章に匂わせてあったけど、終盤に可南子が独白するまで辿り着けずでした。 リドル・ストーリー本文と、「真相」を示す最終行の関係にズレがあるんだろうなあ、という点は、何となく察したけど。 解説にもある通り、『アントワープの銃声』の雰囲気は、『ロス疑惑(疑惑の銃弾)』とそっくりで、もしもこんな真実が隠されていたとしたら、と思うと、ドキリとする。

    5
    投稿日: 2021.11.07
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    亡き父が残した5編のリドルストーリーを探す娘と、それに協力することになった主人公。二人は、リドルストーリーを探していくなかで、アントワープの銃声と呼ばれる事件の真相に近づいていく。本作は「リドルストーリー」がテーマであり、本作自体もリドルストーリーである。知りたいけれど、知ってしまっては不幸になりかねない、教えたいけれど教えても不幸になるだけで終わるかもしれない、といった経験は誰しもあるのではないだろうか。 そういった「知る」ことの功罪が、本作の重要なテーマだと感じた。

    0
    投稿日: 2021.10.08
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    死んだ父の書いた小説の載った雑誌をさがして欲しい、と若い女性が古本屋にやってくる。昨日引き取った古本の中にあるのではないかという。やはり父を亡くし大学を休学して叔父の古本屋で居候をしていた芳光は、探し始める。短編のその小説は全部で5編あり、それぞれ別の同人誌に載せられていたのだが、探すうちに依頼人の少女と、その母と父にまつわるある噂に行き着くが・・ 挿入される小説がちょっと読みずらかった。 「小説すばる」2008.6月号~12月号連載 2009.8.30第1刷 図書館

    3
    投稿日: 2021.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったです。苦いお話でした。 文章を書いていたとは知らなかった亡き父親が書いた小説を探して欲しいという依頼で、主人公の青年が同人誌などにバラバラに散らばって掲載されたリドル・ストーリーを探していく中で、依頼人である女性の父親が関わった事件の真相が明らかになる。でもその小説は、父親が小説を書いて世間に知らしめたいという表向きの理由と、娘に真相を知らせたくないという裏の理由で巧妙に結末を入れ替えて書かれたものだった。リドル・ストーリーといっても、結末は用意されていて… 短編小説は全て何処となく毒を含んでいるものでした。「転生の地」が好き。 父親の気持ちはわかります。自分が無実の罪で日本でセンセーショナルに批判されたのも悔しいだろうけど、だからといって真相を明らかにして娘がそれに曝されるのも受けいれられない…それなら、巧妙に隠し通すしかない。 主人公は、これから彼自身の物語を作っていけるのかな。主人公は自身で真相近くまで辿り着いたものの、熱量がずっと低くて心配になりました。

    1
    投稿日: 2021.09.28
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    著者の作品は大概好きだしレベルが高い。 この作品はプロットもストーリーも素晴らしい。 読後感はスッキリして引きずるものは無い。大当たりだ。

    0
    投稿日: 2021.09.08
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    カバーの上にもうひとつ黒いカバーが付いていて、そのデザインとキャッチコピーの妖しさに思わず手にしてみた。 この小説の中に死んだ登場人物が書き遺した数ページの五つの断章が出てきて、その内容と結末が無いことでなんとも言えない変な心地にしてくれた。この結末が無いことがこの小説の結末に関係する。 著者の作品にはいつも何だか惹かれてしまうようだ。

    12
    投稿日: 2021.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗い米澤穂信大好きなのですが、こいつはね、 読み進めるのに時間がかかったなあ……。 リドルストーリーを集めていく話だけど、最初は 意味わからん小説を読まされているだけだから、何度も寝落ちしてしまった。 でも、米澤穂信だから面白くなるって信頼して読み進めたら、最後は怒涛の種明かしで圧巻されたけど。 なんともやるせない話。 好みだけど、その前に読んだ本と鍵の季節が強すぎた。

    2
    投稿日: 2021.08.03
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    物語を探して過去に遡って行く、不思議な物語。 わくわくドキドキする展開はなく、迷いながらもどこか淡々と進んで行く印象。 引き込まれた世界は、暗く鬱蒼としていて先が見えない。 夏の終わりに読みたい一冊。

    6
    投稿日: 2021.07.28
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    テンポよく探し出せて、そのまま一晩で読み終えました。結末は予想できた範囲内、だけど辿る内に人物像が見えてきて、謎解き感が面白かったです。 なんとなく読後モヤっとしたのは、主人公の人生の一部を垣間見たような傍観者だったからだろう。

    3
    投稿日: 2021.07.05
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    原田さんおすすめの本。 世界観が不思議で、途中途中に出てくる短編の世界観も残酷で好きだった。 ただ、少し難解で、もっと何回も読めば主人公の憂鬱とかについても深い考察ができるんじゃないだろうかと思った。 読みやすくてスラスラ読めてよかった、

    2
    投稿日: 2021.07.02
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    '21年5月3日、読了。 お見事!面白かった! しかし…こんな話、よくおもいつくなぁ…凄いです!

    7
    投稿日: 2021.05.03
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    物語の中の5つの物語と並行してそこに秘められた謎を追っていく 5つの物語はどれも結末のないリドル・ストーリー そして本書自体の物語も… どこか悪趣味な5つの物語の内容とリンクする現実 何でもない主人公が物語の謎を追うが結局脇役として隅に追いやられていく様が、不況の中にあって居場所の無い当人の状況を表していて、切ない 主人公であって主人公ではない主人公 感情移入を読書の最大の愉しみと感じる自分としては、脇役が他人の人生の謎を追う話にどこかおいてけぼり 終始静かな雰囲気で淡々と進む物語、わっと盛り上がるような展開はない

    1
    投稿日: 2021.04.24
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    リドルストーリーという「結末のない物語」を主軸に展開される小説。今作は青春からは離れた話であり、地に足のついたミステリである。主人公の言語化しにくい逼迫した苦悩もだいぶ現実的なものと言える。それと対比するかのように出てくる蜃気楼のような未解決事件「アントワープの銃声」。最後の物悲しさの余韻が凄い。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    二つのストーリーに当てはまるラスト、そして5つのリドルストーリーが事件の真相を伝えている、という構造が非常に面白い。 "愛"はあったのかなかったのか...終わり方も個人的には良いと思う。 全体を通して上品なミステリーという感じ。

    1
    投稿日: 2021.03.14
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    5つのリドルストーリーを題材に,展開するミステリー。雰囲気は暗く,結末が物悲しい。そしてなによりもこの物語の今後が全く描かれていないという,この本自体がリドルストーリーとなっているところがすごいと思った。

    2
    投稿日: 2021.03.13