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赤目のジャック
赤目のジャック
佐藤賢一/集英社
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総合評価

17件)
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    読んだ本 赤目のジャック 佐藤賢一 20251029 「小説フランス革命」で読むようになった作家。小説というよりは歴史の紹介って感じだったけど、「傭兵ピエール」なんか読むとしっかりと小説なんだよな。で、歴史の紹介のはずの「ナポレオン」にもその気があるけど、小説の方はエログロ的な描写があって、その極めつけが本作って感じでした。歴史に残る記述をヒントに描いた世界観なんだろうけど、女を侮辱、凌辱することの肯定って。「傭兵ピエール」の中でもジャンヌ・ダルクを貶めてる。これが佐藤賢一の描きたい世界なのかな。マルキド・サドってことでもないんだろうけど、書くことで快楽を得てそうな気がする。  とは言え、歴史の一幕でこれと同じことが起きてたってことが残ってるってところが恐ろしい。そもそもフランスってろくな国じゃないよな。行きたいけど。  少し興奮してしまった。

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    投稿日: 2025.10.29
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    . ヨーロッパの歴史を題材にした小説でキャリアをスタートし、近年は対象を広げて作品を発表している、佐藤賢一。 久しぶりにこの方の小説を読んで、「やっぱり面白いなあ」と、うなってしまいました。 『ハンニバル戦争』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4122066786 ヨーロッパの歴史を題材にした長編小説で、未読の作品がないかと探したところ、この作品のことを知り、文庫版を読むことにしました。 物語は1358年、フランスのボーヴェ地方ベルヌ村のシーンから、始まります。 2年前に起こった戦いに、フランスのみならずヨーロッパ各国から駆り出されていた、傭兵たち。 戦闘の集結により、武装解除されることなく“解雇”された傭兵たちは、盗賊と化し、フランスの村々を襲います。 ベルヌ村も、傭兵たちによる略奪、虐殺、陵辱という、壊滅的な被害を被ってしまいます。 理不尽な被害に憤る、ベルヌ村の人々。 「今後、どうしていくか」という話し合いに登場したのが、しばらく前からこの村に住み着いていた、“赤目の男”ジャック。 彼はこう言います。 「領民を守れなかった。全ては領主の責任だ」 この言葉に活気づいた、村人たち。 領主が住む城を襲え! それは無理だ! という議論になって・・・という始まり。 ベルヌ村での農民蜂起から始まる一連の騒動が、物語の軸となっています。 この小説の主人公は、ベルヌ村の18歳の青年、フレデリ。 流れ者だったジャックを“知恵者”として慕い、騒動が起こる前は、彼が村の中で孤立しないように気を配ってきました。 自らの婚約者が傭兵たちに陵辱されるのを防げなかった彼は、ジャックが誘導する反乱の、中核的メンバーとなります。 しかしフレデリは、戦いの後に農民軍により繰り広げられる乱暴狼藉に、ついていけません。 なぜ、人間はこんな酷いことをするのか。 同じ勝者の側にいる自分にはなぜ、できないのか。 聡明で繊細な青年フレデリの、苦悩の日々が描かれていきます。 キリスト教が定める規範が絶対とされ、その教えを土台に、貴族が農民を統治していた、14世紀のフランス。 しかし、自らの役目を果たせなかった貴族を、倒せてしまった、農民たち。 キリスト教の定めを破っても、天罰はくだらなかった。 では、教えを守る必要はないのか?何をしても良いのか。 繰り返し登場する暴力や性的なシーンには正直、戸惑ってしまいました。 しかし、グロテスクな描写を読むことによって、人間として守るべき規範とはどういうものだろう?と、考えさせてもらえました。 解説を読むと、小説家としてデビューしてから3作目の作品のようですね。 初期の作品の中にも未読のものがまだ、ありそうなので、探して読んでいきたいt思います。 .

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    投稿日: 2025.04.17
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    動物的とも悪魔的ともいえる粗雑にして卑猥な集団心裡。その生々しい表現の怖さに、目を背けたくなる。オビで「中世最大の蛮行」と銘打つだけのことはあるかも。

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    投稿日: 2023.12.24
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    「英仏百年戦争」の最中のフランスでの出来事です。 当時のフランスがいかに疲弊しきっていたかがよく分かります。 解雇された傭兵たちに荒らし尽くされた農民たちの怒りは至極もっともなことだと思います。略奪・放火・強姦の限りを尽くされ、領主は何も守ってくれなかった… ジャックが現れ、ジャックの言葉に共感、もしくは洗脳され、暴徒(狂徒)と化した農民たちが叛乱を起こす気持ちもわかります。 でも…主人公のフレデリの葛藤ももっともなところであり、その葛藤こそが人間の本質であり、人間を人間たらしめている部分ではないのでしょうか。 (フレデリが豹変した際の心理描写のツメが甘かったのが残念) どの時代においても、暴力は暴力しか生みません。 それだけに人間の本質を描いた作品であると思いますが、もっと心理描写に頁を割いてほしかったのが本音です。

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    投稿日: 2019.03.29
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    まだ人権も何もなかった時代。拠り所をなくした人々がいとも簡単に理性を失って残酷なことをしてしまう。平和な現代の日本にいると、全く想像もできない状況、人々の心理かもしれないが、人間には誰しもこのような状況に追い込まれてしまう弱さがあるのでは?と考えさせられた作品。 戦争って、こんなことが日常になってしまうということ、平和を守ることは、思いやりを持つことなんだと痛感した。

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    投稿日: 2017.08.04
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    十四世紀半ばの北フランス。百年戦争の果てない戦乱に蹂躙され、疲弊しきった農村に一人の男が現れた。人心を惑わす赤い目を持ったその男・ジャックに煽動された農民たちは理性を失い、領主の城館を襲撃、略奪と殺戮の饗宴に酔いしれる。燎原の火のように広がった叛乱はやがて背徳と残虐の極みに達し…。中世最大の農民暴動「ジャックリーの乱」を独自の視点で濃密に描く、西洋歴史小説の傑作。

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    投稿日: 2013.02.24
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    中世フランス最大の農民暴動「ジャックリーの乱」。初耳です。浅学非才申し訳ない。 残念ながらエロ本かとつい出版社を確認してしまうような場面が大変多い。仏革命も残虐だったし、一揆で理性を失った群衆がどれだけのことができるかという描写ならいいが、それだけじゃないので辟易。デカメロンを模した構造は面白かったけれど、内容がどうも。

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    投稿日: 2013.01.17
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    おもしろかった! 内容がアレなので万人にオススメはできないが、中世フランスを舞台にしたフィクションとして楽しめました。 まずは目次を読んでみて、拒否反応が出なければいいんじゃなイカ?

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    投稿日: 2012.05.15
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    まずもって、どうしてこんな不愉快な要素しかない題材を書こうと思ったのか。 描かれるのは、衆愚の、強奪、虐待、殺戮、強姦、食人…ありとあらゆる倒錯と悪徳の熱狂。いたって普通の一般の人間達の。 筆致は重くなく、軽快。 妙ちきりんなSM小説を読んだなあ、という読後感。

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    投稿日: 2011.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐藤賢一の小説の中では一風変った作品のような気がする。 中屋敷法仁の作品を観終わったときのような読後感。誰も救われないんだけど、そこに悲しさはない感じ。

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    投稿日: 2011.08.31
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    歴史的な事件の猟奇的な解釈     「ジャックリーの乱 (Jacquerie) は、1358年に百年戦争中のフランスで起こった大規模な農民反乱」(wikipedia)と世界史で習いますが、その事件の内部を描写した物語。 殺人や強姦が無節操に描かれます。 だから、どうした、と言う感じ。衆愚でも描いているのかな。

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    投稿日: 2010.12.01
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     この作者は、根本的に女嫌いというか、女性不信なのではないかと思うことがある。女性という存在に対する目つきが冷たいのである。作品に描かれている事件の性質や、時代的な背景がそうであると言えばいえるのだけど、同じような女性のとらえ方は、他の著作にも見え隠れするような気がする(「カルチェラタン」なんかにははっきりと見えている)。そういうとらえ方で「女の悲しい性」的な、「人生の真実」みたいな持って行き方をされると、やっぱりちょっと違和感がある。  すごい力強い物語であることは確かだ。一気に読んでしまった。もっとも、描き出される残酷な描写の数々に本を置いてしまったことも数回。読むのには体力がいる。苦手な人には、作品のテーマがどうしたという以前に、生理的に受け付けないかもしれない。 2009/7/17

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    投稿日: 2010.09.23
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    ジャックリーの乱。 ちょっとエロかったりで女性や未成年の場合は注意。 でも、こういう時代だったんだろうな。 切なかった。

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    投稿日: 2009.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺戮、強姦、略奪…この世のあらゆる権威を打ち壊せ!!14世紀フランスに吹き荒れた農民叛乱の嵐。これを率いた謎の男“赤目”の狂った欲望は、さらなる獲物を求めてどす黒く膨れ上がって行く。 削除

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    投稿日: 2008.08.02
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    大きな物の中に埋没して責任をどこかよそへやってしまうというのは人間の性なんだろうか。 カルチェ・ラタンを読んだ時も思ったけど人間ってどうしようもなく残酷な部分があるんだろう。 それを正当化してくれる大きな流れができたとき人間は暴走してしまうんだろう。 読んでるときいろいろ思うところがあったんだけど消化しきれなかったからもう一度落ち付いて読んでみようと思う。

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    投稿日: 2008.06.18
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    「ジャックリーの乱」でしたっけ。 歴史の授業で習った「言葉」でしかなかったものがこれほどの広がりをみせるとは。

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    投稿日: 2006.03.07
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    中世最大の農民暴動「ジャックリーの乱」を独自の視点で濃密に描く、西洋歴史小説の傑作。ではあるのですが、ちょっとドギツイ。

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    投稿日: 2004.10.06