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人間の覚悟(新潮新書)
人間の覚悟(新潮新書)
五木寛之/新潮社
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総合評価

54件)
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    五木寛之さんの作品は、「青春の門」などの小説やエッセイなど、若い頃によく読みました。本書も確か一度読んだと思うのですが、まだ若かった自分には、五木さんが仰ることが何か暗く、後ろ向きに感じて、当時はあまり本書に対する印象は良くなかったような記憶があります。五木さんの70代の作品(2008)で、これから日本も世界も自分も下り坂になっていくので、その中で覚悟を決めて生きていかねばならないと説いています。あれから17年。どうでしょう、本書で言っているような社会の閉塞感がまさに、日本、世界を覆ってきているではありませんか。自分も人生後半戦に入り、若い頃とは異なる人生観を持つようになってきました。なんと、作家の、五木さんの感受性とは凄いものなんだろうと、今、感じます。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    (2009/5/8) 私が本を選ぶパターンとしては ・日経、神田昌典、村上龍、大前研一の各メルマガの紹介 ・日経ビジネス、ダイヤモンド、東洋経済等の雑誌の紹介 ・知人のブログの紹介 ・podcastでゲストに出た方の本 などがあるが、今回はpodcast。 五木寛之さんが大竹まことゴールデンラジオのゲストに出て、この本を紹介していた。面白そうな内容だった。 そして読んでみると、、、自分の中で賛否両論。 全体的にトーンが暗いし、書いている内容があっちこっち飛ぶ。無論全体の幹はあり、それが今回参考になった部分ではあるが、読みにくい。いっては悪いが、老人の愚痴のような部分がある。 そこをこらえて読み進めると、一番いいたいことは 国や他人に任せ切りになるな。信じても、頼るな。 ということと解釈した。 著者自身、敗戦時家族で朝鮮に行っており、国の指示通り舞っていたら、幹部は我先に財産を持って逃げて、逃げ遅れた彼らはロシアからひどい仕打ちを受けた経験を持っている。以来、国を愛しても国を頼らなくなったという。天災があった場合には国の指示と逆のことをすると決めているという。 その体験は別としても、今の日本人は「国から与えられた権利」があると信じている人が多すぎると思う。そんなものはない。国は個の総体なのだから。「国」という実態がそんざいするわけではないのだから、絶対のものなどありえないのだ。 私がそれを最初に感じたのは、バブル崩壊時に急死した父の相続のときだったろうか。 今を百年に一度の経済危機というが、あの時もひどかった。 日経平均が10ヶ月で半分になったことを考えれば、今よりひどいとも言える。そんな中で、価値が半分になった有価証券と、住んでいる不動産を相続した私は、相続税はピーク時の基準で算出されたものを納めることを強いられた。29歳のサラリーマンに払えるわけが無い。当たり前だが株を売っても足りないのだ。延納でつないでいたがどうにもならず、1年後救済措置で住んでいる土地を物納した。 国に頭はないのだと思った。 話は逸れるが、バブル崩壊は日本ローカルの経済危機。今回は欧米を巻き込んだグローバルな経済危機。その辺は違うのだろう。 そのアメリカ、もう底打ちとか?それはないだろう。あの借金バブル消費は元に戻ってはいけない。先日もMXテレビで町山智浩さんの未公開映画紹介番組を見たが、(映画名 MAXED OUT)アメリカのカード地獄はひどい。寝たきり患者にカードで車を買わせようとしている、、。(来週も続きます)こんな状態では誰も幸せになれない。日本はアメリカ輸出を期待するのでなく、むしろ欧米以外の国々が幸せになれる程度の消費増をのぞむべきではないか。 松嶋×町山未公開映画を観るTV  日曜23:00- MX http://www.matsumachi.com/ 話戻って、そんなわけで、この本は頷けます。 ただ、先に書いたように、親鸞、無宗教、呆け老人、自殺、死の考え方など、いろんなことが、どちらかというと後ろ向きに書かれているので、読みにくいかと思います。 (現代が死を恐れすぎているというのは同感です) それでもいい方はどうぞ。 *** GWは高速1000円で利用1.2倍、JRは7%減。 去年の今頃はガソリンの暫定税を維持することはエコにつながるなんていってたのにね。国の政策で電車利用減らしてどうするんだか。そもそもなにが道路公団民営化だか。むちゃくちゃ。矛盾はっきり。 ここは民主案、いや、大前案に乗る。 そんな会社はいらない。無料化。ただし、赤字補填は受益者負担。車を持っているものに自動車税の形で払わせる。 大前案は高速乗る人と乗らない人で額を変え、ナンバープレートでわかるようにすればいいと。乗らない人は安くするが、絶対乗らせないと。 シンプル。 ただ、、、家族もちが電車を避け車に走るのは当然。携帯ではないが、大きく家族割引をすれば客足が戻ると思うが、JRさんいかが? *** 国家公務員賞与減額。 あったりまえだよ。日本全体が沈んでるんだから。 しかし、、、これだけ経済がグローバルになっているのに、公務員はその影響を受けないということが恐ろしい。 税収が減っても国債公債でしっかりもらうものはもらう。首は切られない。 それって、今の世にあわないんじゃないかね。 どうしたらいいんだろ。 一度壊して、皆が必要なものだけをくみ上げるしかないのでは、、。 *** 二重橋前ビル29、新橋まで歩いて仁助へ!山菜、ラム肉おいしかった。あ、山菜天ぷら食べなかった、また行こう。 14000歩 67キロはまあまあ。

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    投稿日: 2024.06.27
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    生きていることに価値があり、大変さと儚さを胸に、一日一日を感謝して生きていく覚悟が必要だとあった。読みごたえがある一冊だった。私も向上心ばかりでなく、毎日の無事に感謝する心を持って、寿命まで元気に健康で仲良く暮らしたいと思った。

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    投稿日: 2023.10.16
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    ちょっと前の本だけどコロナの混乱を予見したような記述もあり興味深く読んだ。 戦前戦後も含めた圧倒的な経験値は貴重だよな。 このような人達が亡くなると戦争抑止力が無くなってまた戦いが始まるような気がする。

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    投稿日: 2023.06.10
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    戦後50年間、ひたすら元気に坂を登り続けたこの国は、その後に続いた「失われた20年」によって停滞しているかのように見えるが、それはちょうど、頂上までゆっくりと登り続けていたジェットコースターが、これから始まる急降下に向けて一瞬止まるのに似ていると表現するのは作家の五木氏。折しも2008年、リーマンショックによる100年に1度の経済恐慌が起こった直後に書かれたこの本は、資本主義という巨大な恐竜が断末魔の叫びを上げ、格差社会や年金崩壊などの災いが人々に襲いかかってくる近未来を予見する。「国を愛することと、国家を信用することは別である」と主張する著者が、現在のような混沌の時代における「諦める覚悟」の重要性を説く。しかしその「諦め」とは「投げ出す・ギブアップする」ことではなく、「明らかに究める」という意味。目の前に起こっている真実を真正面から受け止め、人間としての「覚悟」を決めた生き方について提言する。

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    投稿日: 2020.12.12
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    『世間は「あきらめない」ことを賞賛しますが、「あきらめる」は決して弱々しい受け身の姿勢ではなく、正しい覚悟をきめる上では不可欠なのだと思います。』 あきらめる覚悟かぁ なんか重石をとってくれる本でした。 #人間の覚悟

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    投稿日: 2019.03.05
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    人生の岐路に立っている自分にとって、この本の如くどかにいても這いつくばって地獄に縋るように生きると覚悟すれば、なんとでもなるのかもしれないと思った。今も昔もあまりこの世は変わらない。

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    投稿日: 2019.01.20
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    「あきらめる」→「明かに究める」 に全て集約されているような気がする。 今の日本人にとって大事なのはいかに「あきらめる」かが問題なんだろう。

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    投稿日: 2018.11.05
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    人生を登山と下山になぞらえて語る五木寛之さんです。頂上目指して希望に燃えて歩を進める登山、歩いて来た道の景色を眺めながら達成した満足感と心のゆとりを持ってゆっくり歩を進める下山。戦後50年、特に平成の世になってからは日本の社会全体が下山の空気に。自殺者年3万人超、生活保護世帯100万超、病気の氾濫と鬱の医学・・・。そんな時代を生きるには「覚悟」が必要と。健康、安全、安心はあり得ない。死を見つめながら一日一日を充実させていくよりほかはないと。著者は悲観的に考えているわけではなく、覚悟の必要を説いてます!

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    投稿日: 2018.03.27
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    ただ生きている、そのことに価値がある、と。 「如何に生きる」かはともかくとして。 確かに「如何に」生きるか、については深く考えることがある。 まず地位や名誉といった虚構を追い求めて努力をする「人生は仕事だ」という馬鹿馬鹿しさ。 また一方で善意や優しさといった疑いようのない尊さ。 要するに人生は、そう簡単じゃないんでしょう(超強引)。 また、一人で生きていくことについて、素晴らしい見解が述べられておりました。 読了後に心が軽くなる、という副作用が、私にとってはありました。

    0
    投稿日: 2016.11.27
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    鬱な感じがしっくり来ず、斜め読みになった。心に響かないということは、私がまだバリバリ元気という事かも。戦争体験のくだりは勉強になり「国に動くなと言われた時は逃げるべし」と心に留めた。

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    投稿日: 2016.09.13
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    「自然法爾」「往相還相」「世間虚仮 唯佛是真」「自他一如」「則天去私」等々、仏教観満載。 「覚悟」とは「明らかに究める事」そこには絶望も希望もない。事実を真正面から受け止めるしかない。

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    投稿日: 2016.08.09
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    非常に読みやすくておもしろかった。 たくさん線を引きました。 P7.『どんな人でも、自分の母国を愛し、故郷を懐かしむ気持ちはあるものだ。しかし、国を愛するということと、国家を信用するということとは別である』 現代ではここがごっちゃになってしまっている印象

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    投稿日: 2016.07.09
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    今の自分には、毒にも薬にもならなかった。 良い言葉や、ためになる話のオムニバス。 悲劇を広げて危機感を煽ってる?

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    投稿日: 2016.03.28
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    生きているだけで価値がある、というのは、実は人は生まれた時から何らかの関係を持っていて、そこで繋がりがあるから価値があるのだと思います。 僕は、純粋に『生きているだけで価値がある』とは思いません。やっぱり、何か自分にしかできない事やアイデンティが持てないと価値が見出だせないと思います。で、生きていれば誰かと某かの関係を築き、刺激し合ったり、心地よくなったり、深く関わり合ったり、その関係の連続性が、現代では見えづらくなっているのではないでしょうか。その事に気付き、他力を信じる事が、著者の言いたい事なのだと思います。 熊木杏里の『一千一秒』という曲の歌詞に、 いつまでもあなたの傍らで 冬の後の春のように 独りというこの運命も ありのまま辿れるように というものがあって、これなんかも、人間は結局独りだという孤独と、けれども愛する人の傍に居たいという繋がりを持つ事の矛盾の葛藤が、短い詞に込められています。 『あきらめる』が『明らかに究める』、諦念ではなく達観するという意味であると著者は言いますが、これなんかも、『人間一人』を『明らか』にし、それでも『繋がりを求める』という『究め』が人間なのだと思い知らされます。そして、そのバランスが崩れると、太宰治のような道化師になったり、あるいは逆に秋葉原殺傷事件の犯人のように逆恨みしてしまうのではと思います。 関係を築き、それを続けていく行為の最上は、結婚して子どもを育てていく事だと思います。現代ではこの営々が崩れてきているから危ないのです。それは、『覚悟がないから結婚できない』のか、『結婚できないから覚悟がない』のか、どちらかは分かりませんが、最近特に思うのは、彼女作ってエッチしたいという事です(笑)。どうにも性欲が止まらないです……。 欲と言えば、引用にもあったように、香山リカの理性主義は反対です。先に感情があって、それを理性が律するのであって、情を排して理性だけにするというのは、人間そのものを否定しているように思います。「理性がなければケダモノと同じだ!人間だけが理性を持っている!」と言われそうですが、理性一辺倒では駄目だと言いたいのであって、それは科学者でもそうだと思います。パッションが無ければ研究はできません。 要がなければ扇は開かない。ここでの要は情で、扇は理性。両方なければ意味がありません。これもバランスの問題ですが、き要は情なので、それを大事にしないといけないと思います。 僕の評価はA-にします。

    0
    投稿日: 2015.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これからの国家の信用とは、統計やデータでは見えない人間の真の感覚とは、鬱という状態について、自分と他人とは、そして覚悟とは。人間の存在そのものを考えさせられる本。

    0
    投稿日: 2014.08.19
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    他力の考え方はとても深く考えさせていただいた。 「今は、やめとくか。」 そう自分で判断したとき、実はその直感こそが他力であり、自分にとっての正解であることが多い。 私は車選びで理性で考え尽くし、完璧な車を選んだのにすぐに飽きたことがある。なんでだろうと思ったが、直感を無視していたからだと気づいた。

    0
    投稿日: 2014.01.28
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    人口が減り、高齢化が進んでいることを、正面から受け止めることなく、未だに所得アップや売上げ増大というものに向かって流れる現代。 現状をしっかり見据え、下手な期待や闇雲な楽観視をすることなく、等身大の身の処し方をしていかないと、国や会社は何も守ってくれないよというメッセージと受け止めた。 何となく分かっていながら、受け止められない自分がいる。

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    投稿日: 2014.01.25
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    年を重ねるに従って、様々な状況に置かれ、より良い選択をせまられる。 自分の寿命がどれだけで、どう生きるべきか、考えさせられる時期くる。 まだ、仕事に追われてそうした余裕もない。自分の思うように生きて、なおかつ、人から惜しまれ死期を迎えられたなら幸せだろうが、うまくいかない事ばかり。考えさせてくれる本だ。

    0
    投稿日: 2013.10.31
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     自分は思っているほど完璧ではない。むしろ、瑕だらけである。にもかかわらず、多くの人はそれに気付いていないか、あるいはそれに気付かないふりをしている。だから「自分は大丈夫」「自分に限って……」というような思考に陥ろうとするのである。  本書は五木さん流の「覚悟のススメ」。どうせ完璧ということには、なりっこない。だったら、それを「覚悟」し、そのうえでの行動を考えるべきではないか。  日本は所詮小国。今後、世界を引っ張るほどの力は復活しないのではないか。  心に「愁い」があるのは当たり前。「鬱」には誰もがなる。  「悪」はみんなの心に等しく存在する。 などなど。つい、根拠もなく期待してしまったり、忌避してしまったりということと真正面から向き合う「覚悟」を忘れてはならないのである。本書を読んで「覚悟完了」してはいかがか。 【目次】 覚悟するということ――序に代えて 第一章 時代を見すえる 第二章 人生は憂鬱である 第三章 下山の哲学を持つ 第四章 日本人に洋魂は持てない 第五章 他力の風にまかせること 第六章 老いとは熟成である 最終章 人間の覚悟

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    投稿日: 2013.08.05
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    生き方についての哲学書。 古典的なニュアンスを持つが、現代の若者から共感されそうな生き方を説いていると思う。 現代の若者とはいっても、自己啓発していつか成功してやる、という野心的な方ではなく、時代の流れに任せて、自分の裁量を自覚して今を生きる方。 1日1日を大切に、1歩1歩自分の頭で考えて生きる、そういう考え方を学べた本です。

    3
    投稿日: 2013.06.05
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    覚悟とは、諦めること。 即ち、「明らかに究めること」。 そういう一文から始まる一冊。 永い人生経験からの、含蓄のある言葉に富んだ名著。 文化や思想・信仰、または経済や文学から覚悟を読み取る。 世代を超えて、多くの方に読んでもらいたい内容です。 個人的に琴線に触れるキーワードがありましたので、参考まで。 ・日本人には洋魂は持てない ・人事を尽くして天命を待つ ・人は憂いを抱えて生きていくものだと覚悟しなければならない。 一部だけ切り取って仕舞うのは誤解を招き兼ねないですが、非難は覚悟のうえ。

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    投稿日: 2013.03.26
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    人間の一生を見つめる一貫して揺るがない著者の思想は、一日にして寄るべき世界が崩壊した敗戦と、そこから始まる引き揚げに伴う想像を超えたであろう地獄の経験が重く揺るがない土台になっている。 ロシアのトスカ、ブラジルのサウダージ、中国の悒、韓国の恨といった、 愁(憂い)のような情感に著者が強く共鳴するのもうなずける。

    0
    投稿日: 2012.04.12
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    生きる上で、覚悟するとは? →一人で死んでいくことを明らかに究めておく その上で、生きることの大変さと儚さを胸に一日一日を感謝して生きていく

    0
    投稿日: 2012.03.15
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    五木寛之・著。 初版・2008年11月、191ページ。 重い。暗い。深い。 五木寛之氏の本は初めてで、この人の考え方に触れたのは初めてだったので、少々びっくりした。 少なくとも、30代前半の自分としては、現段階では、その深い意味での理解ができないと思った。 ただ、氏が、自身の原体験として、戦後のエグい体験があるからこそ、「覚悟」「あきらめる」ということに対して、かなりの説得力がある。 武士道の精神や、日本的な思想・宗教観などとも近く、かなり納得し、実生活においても、氏の考え方を取り入れて行動していける部分はあるが、 ただ、個人的には、氏の考え方は否定的に過ぎると思うので、自分なりにポジティブな部分と氏の思想とをうまく合わせた発想を作り、行動に移していきたいと思った。 テクニカルな発想、ポジティブな思考を否定するものではないが、そうは言っても、「一つの文明が終わる」という現代にあっては、こういう思想を自分の中の一つの考え方として持っているのは、生きる上で有用なのかと思う。 40~50代くらいともなれば、氏の考え方により共感できるのかもしれないが、自分としては、まだまだここまでは割り切れない。 そういう意味では、10年後ぐらいに再読する必要があるような本だった。

    0
    投稿日: 2012.01.24
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    日本人に洋魂は持てない。西洋の思想や行動の根底にはキリスト教精神があるということ。だから、見えるところだけ取り入れてもうまくいくはずがない。(第四章)

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    投稿日: 2011.11.26
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    人間は情動で動くもの、知識や言葉としてではなく、人間に内包され蓄積されたルサンチマンなるものを非常に重く見ています。 とりあえず生きているということで、人間は生まれた目的の大半は果たしている。存在する、生存して行くこと自体に意味がある。 生きることの大変さと儚さを胸に、この一日一日を感謝して生きていくしかない。そう覚悟しているのです。

    1
    投稿日: 2011.11.05
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    内容については、納得して読み進められるものであったが、とにかく『読んで暗くなる』本であった。著者の生い立ち、その幼い頃の日本の状況に鑑みれば、何に対しても懐疑的になってしまうことは仕方なかったのかも知れないが。高度経済成長に沸いていた時代を躁の時代とすれば、閉塞感の強い今は鬱の時代であるとして、これまでと同じ生き方はできないであろうという著者の主張は、30代半ばの自分には実感が伴ってこなかった。一方、「人生は憂鬱である」、「人は悲苦を抱えている」という一種厭世的なものの見方については、納得させられることが多かった。 自分も年をとり、死を意識する(できる)ときが来たら、再読してみたい。

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    投稿日: 2011.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「覚悟」ということについて、仏教的視点から解説した本。「覚悟」とは「あきらめる」ことだが、ここで言う「あきらめる」とは今使われるような「途中でやめる」というネガティヴな意味合いではなく、「明らかに究める」という意味。  著者曰く、現代は「鬱」、「下山」といった言葉で括られる時代。何だか寂寥たる感じがするが、これは「あきらめる」しかない。こういう苦しい時代では「おれが、おれが」と我を張って独善的になるよりも、「他力」を頼って行きていく方が安楽なのだと思った  本書で言うとおり、憲法で保障されているような権利も、安心も安全も実は儚いものなのかもしれません。聖徳太子の言うとおり「世間虚仮、唯仏是真」なのだということを考えさせられる。でも、そういう視点に立って初めて見えてくるものもあるのだと思う。

    1
    投稿日: 2011.06.18
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    [ 内容 ] そろそろ覚悟をきめなければならない。 「覚悟」とはあきらめることであり、「明らかに究める」こと。 希望でも、絶望でもなく、事実を真正面から受けとめることである。 これから数十年は続くであろう下山の時代のなかで、国家にも、人の絆にも頼ることなく、人はどのように自分の人生と向き合えばいいのか。 たとえこの先が地獄であっても、だれもが生き生きした人生を歩めるように、人間存在の根底から語られる全七章。 [ 目次 ] 第1章 時代を見すえる 第2章 人生は憂鬱である 第3章 下山の哲学を持つ 第4章 日本人に洋魂は持てない 第5章 他力の風にまかせること 第6章 老いとは熟成である 最終章 人間の覚悟 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2011.05.22
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    2011年3月11日に地震が起こった後、本当に多くのことを考えました。 その中の一つにこの日本という国に残っていて本当にいいのだろうか、ということでした。 この本を読んでさらに覚悟を決めた気がします。 実は、自分がこの本を手に取ったのも運命めいたものを感じていました。 というのも、ちょうど本気で海外に移住を考えようかと思っていたところだったからです。 この本は「国が信用できない、政府が信用できない」なんて思うな、そもそも信じる対象ではない、と実体験を交えて語り、結局は決めなければならない、と教えてくれました。 そして、どちらに転んでも生きていくということは「罪」を背負って生きていくであり それ以外の選択肢はないということだと教えてくれました。 引用からですが「何かを信じる、というのは何かを選択することに他なりません。 そして選択したら異議ははさまず、証明がなくてもそのことを信じていくしかないわけです。仏教にしてもキリスト教にしても、宗教には非合理性が伴いますが、それを新しい科学や物理学を引いて説明するのは無駄なことだと思います。そうした理論や理屈を超えた次元に、非合理ゆえに我信ず、という信仰があるのであって、信じることに証明は不要なのです(P124)という言葉が強く突き刺さりました。

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    投稿日: 2011.05.18
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    一日一日を感謝して生きること 生きてるだけで素晴らしい そこには壮大な営みがある あきらめる 明らかに見極める 生きることははかない 業を背負って生きる 悪人 けして楽なものではない

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    投稿日: 2011.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょうど、地震や津波、原発問題で心が揺れているこの時期に、タイムリーな本でした。めぐりあわせ。今回のことで、生き方に悩む人はぜひ一度読んでみてください。 「それ以来、私は、地震や津波が来たりして政府が『動くな』と言ったら、すぐに逃げるつもりですし、逆に逃げろと言ったら動くまいと思っています。どれだけ国を愛していても、政治のシステムが民衆を最優先するとは考えませんし、たとえば新型インフルエンザは心配ない、と言われたら逆だろうと考える。」 「・・生き延びて、引き揚げてこられた人間は全部悪人なのだ、そういう意識は一生、自分の中から消えることはありません。こうして生きている自分も悪人なのだと覚悟しています。」 最近読んできた仏教の本とも重なり、『全てのものは無常である』という考えが根底にあります。でも、難しい語り口ではなく、実例を交えながら説明してあるのでわかりやすいです。

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    投稿日: 2011.03.20
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    覚悟とは、現実をしっかり見極める、うけとめるという著者の考えも理解した。 そのうえで自分のしたいように生きていきたいと思った。 また、ボケた老人に尊厳はあるのかという問いに対する著者の答えは、新しい発見につながった。  なにかのせいにせず自己責任で生きていくのは時として、自己否定につながってしまうときもあるのではないかと思う。けど他人のせいにもしない。ようは天命だと思ってうけとめるのがいい と自分と交えて結論づけた。

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    投稿日: 2011.03.01
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    「覚悟」とは「諦める」こと。 「諦める」とは「明らかに究める」こと。 つまり総じて「覚悟」とは、希望でも、絶望でもなく、事実を真正面から受けとめることであるという。 なるほど。お見事!

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    投稿日: 2011.01.08
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    五木寛之著作で初めて読んだ本。「老い」に対するマイナスイメージの払拭のきっかけになった。前半に各国の鬱に対する様々な精神的文化が取り上げられており、韓国の「恨息」(ハンスム)、ロシアの「トスカ」がとても面白い。著者の経験からなる内容は説得力があるが、終始暗い話なので読後はもやもや感もある。仏教的な教えや先の精神文化はとても深いのですべてを参考にせずとも、部分的に考え方としてに取り入れて行きたい。

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    投稿日: 2010.12.26
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    年の功といいますか、悟りの境地といいますか、 「なるほどそういう見方もあるのか」と、何度も感心しました。 流れには逆らえないのか。 覚悟とはあきらめることであり、「明らかに究める」ことであるという著者の言葉は どこか悲しげな声に聞こえました。

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    投稿日: 2010.08.14
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    戦後の復興期を躁の時代といい、バブル崩壊以降のこの停滞期を鬱の時代と表現する。確かにそうかもしれない。そして「覚悟」を決める時期であると続く。覚悟とはあきらめることであり「明らかに極めること」。事実を真正面から受け止めること。ただ、今一つピンとこない。著者の主張の本質にたどり着いていないからかもしれないが、「枯れたように生きること」と感じた。それはなんだか違うような気がする。

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    投稿日: 2010.08.12
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    我が国が誇る文豪、五木氏の著作だが、いささか歯ごたえが無かった。 日本版「自助論」といった内容であるが、政府という暴力的機関に対する、根拠の無い信用を持った人にはお奨めである。

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    投稿日: 2010.05.23
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    図書館より拝借。 諦めるとは明らかに究めること、らしいです。 勉強になりました。 なんとなく、自分ことを肯定できそうです。 確かに、大勢ではないかもしれませんが、 こういう考え方をする人がいるってことに救われました。

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    投稿日: 2010.04.10
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    ■『生きるヒント』以来、五木寛之の本を読んで「意志」を持つことの再認識。 ○どんな人でも、自分の母国を愛し、故郷を懐かしむ気持ちはあるものだ。  しかし、国を愛するということと、国家を信用するということとは別である。  私はこの日本という国と、民族と、その文化を愛している。しかし、国が  国民のために存在しているとは思わない。国が私たちを最後まで守ってくれる  とも思わない。(P7) ○国民としての義務をはたしつつ、国によりかからない覚悟。最後のところで  国は私たちを守ってくれない、と「諦める」ことこそ、私たちがいま覚悟  しなければならないことの1つだと思うのだ。(P9) ■これは会社にも、組織にも、コミュニティにも当てはまる。 ○これまでの自分をいったん捨てさったところから、新しい生活がはじまる。(P14) ■わかるというということは、昔の自分が一度死んで、新しい自分(新しい行動規範で動く自分)  が誕生したという点で、事件なのだということ。 ○戦後五十年は躁状態。現代は避けようのない鬱の時代。(P40-46) ○人間は、最後は一人で死んでいきます。夫婦であれ親子きょうだいであれ、他の人と一緒に  死ぬことはできません。だれでも最後は一人なのです。しかし、そのことが分かっている  人間同士が身を寄せ合って一緒に何かをしていくからこそ共同作業というのは尊いのだと、  考えなければなりません。(P94) ○人間はDNAの二重螺旋構造のように、善と悪の両方を内包して、悩みながら生きていく  しかないのであって、少なくとも、そういう悪を抱えて生きているという意識のかけら  ぐらいは持つべきだろうと思います。(P160) ○トルストイが言ったように、「知識人や芸術家は一介の農夫に学ぶべき」なのだという  気もしています。いかに優れた知識やセンスを持っていても、彼らが自然とともに  生きていく中で養い、体得している情念にはかなわないものがあると思うのです。(P165) ○親鸞は、弟子一人もつくらず、と言いましたが、それは結局のところ、人は一人でいく、  ということなのではないか。(P172) ○自分の親もきょうだいも、夫婦も子どもも、自分の一部ではない。むしろすべての人々が  兄弟、家族であると考える。それは逆に人間は最後は一人という考え方と同じです。  人生は孤独で、憂いに満ちています。あらかじめ失うとわかったものしか愛せません。(P190) ■一人でいることが当たり前。友達、家族がいるのは、尊い奇跡。

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    投稿日: 2010.03.14
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    2010/3/10 仏教と絡めた人生観で、なかなか興味深かった。 諦めるとは受け入れるということ。それが覚悟。 愁いのない人生などない。老いという変化を受け入れること。 時代は下り坂だが、それに合わせた生き方がある。 アニミズムは大きな可能性をもっている。日本の強みになる。 生きているということ自体に価値があるから、生き方を問う必要はない。

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    投稿日: 2010.03.11
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    日本は確実に下り坂である。 経済も、社会も、教育も、すべてが萎縮し、落ち込んでいる。 筆者はそういった事実をまずは受け止めるべきだという。 そして国にも組織にも寄りかからず、自立して堂々と生きていく姿勢こそが人間に必要な覚悟だという。 強く生きなくては。

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    投稿日: 2010.01.26
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    困るというかなんというか。 本の内容はすばらしい。覚悟も分るし、誰もが野垂れ死に至る可能性を濃く有した当今である。予めそう思いながら進めばショックも少ないかもしれないし。 しかし、、 後期高齢者に属する著者だが、 もう名を成し、ある種の時代も創ったであろうお方が、そのような老境にあって尚、達観や安堵・安心のこころもちが無く 変化しつづける時代や社会に 今も(そして死ぬまで)怯えていかなくてはならないのか そこに、恐怖に近い感覚を覚えるのだ。 そうならば、 老い先を考えるに我々若い者も何がゴールか分らないというか、困るなあと思った次第である。

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    投稿日: 2009.11.07
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    若者が読むと精気を失う・・・ ただ将来的にこんな風に人生を振り返れるようにしたいなとは思う。最終的に頼れるのは自分のみ、自助努力の必要性を再認識しました。

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    投稿日: 2009.07.14
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    現代日本の問題、精神世界、歴史、哲学、幅広い視点から人間が生きることの意味と覚悟を説いている。 読みやすいが読み応えあり。 人間はギリギリのところでは同胞に対して獣になってしまう、という筆者の終戦時の原罪体験を礎にしている。

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    投稿日: 2009.06.08
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    生きることの大変さと儚さを胸に、この一日一日を生きていくしかない。そう覚悟しているのです。五木氏はこの本でこう締めくくっている。無条件にこの本は良かった。

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    投稿日: 2009.04.03
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    "覚悟"と聞くと、悟ってあきらめるような感覚を受けるけど、違うらしい。 よく知って考え抜くこと、ということを言いたいようです。

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    投稿日: 2009.03.12
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    50歳の誕生日に読んだ本。人間、いつなっても成長する心を持つ事は必要だが一方で青春・朱夏・白秋・玄冬と、人生の下山期というのも意識し始める必要があるかもしれない。日本の国全体が欝・地獄へ向かう予感はとても共感できるが、現実には会社がもっと早くそのフェーズに入っている。会社でこれ以上出世する事は制度・論理的にまず不可能な状況、その存続も危ぶまれる中でこれから何を目指して生きていくことにしようか。飯田史彦氏の定義する「愛する事」すなわち損得勘定から開放される事というのが、五木氏のいう「覚悟」と重なって感じられる。

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    投稿日: 2009.03.11
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    私自身、自分は覚悟がないから云々、みたいなことを最近時々思う。時々というより、しょっちゅう思っている気がする。 そのためか、「覚悟すること」、「諦めること(=明らかに究めること)」と序で書かれているあたりで、本書で書かれていることは受け入れられるな、と思った。 とはいえ、多くのことを経験され、75歳になられた五木さんだからこその達観の境地から来る思考だとも思う。理解しても、わさわさともがいて、10年後、20年後くらいに身をもってなるほどな、と思えるのかもしれない。 アラフォーというより、どっぷり中年だ、、と自覚する頃に読むと、肩に力の入らない五木先生の筆致に少し涙するかもしれない。

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    投稿日: 2009.02.23
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    まだまだ自分の視点が定まらない。それもそうだ、あれもそうだ、じゃあ自分はどうだ、というのが弱い。どこかであきらかにして究める覚悟が必要だと思った。最終章は特に自分に眼差しが向けられた。

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    投稿日: 2009.01.26
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    1回目「明らかに極める」諦める・・・。ムムム。 2回目「・・・やはり世間はひとつのフィクションなのでしょうか」納得。

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    投稿日: 2009.01.23
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    新年を迎え、この元旦という一年が始まる大切な日に最も相応しい本だと思います。 本書は、八重洲ブックセンターで上位に長らくランクインしていたので、気になり 手にとった次第です。著者は、私は知らなかったのですがかなり有名な人で、 多くの賞を受賞している方なんですね。 内容は、「期待」をするな。諦めろ。しかし、これは単に絶望しろという事ではない。 あるがまま、人生平等ではないし、いくら努力しても手に入れられない事を受け止め、 その上で生きる。生きる事自体すばらしい事である。日々に感謝しよう。という感じです。 個人的には、とても良かったと思います。というのは、これは常日頃自分も悟り、 自分自身に言い聞かせてきた事だからです。誰かに何かを頼み失敗しても、頼んだ 自分が浅はかだった。見返りを求めない。相手を無条件で受け入れる等々です。 そして、その中でも教えとしてすばらしいと感じた事は、 1.家族・友人・知人、そして国家やその他多くのものに期待しない。 2.親しい人ほど親密になりすぎない(礼儀を忘れない) 3.人間は生きているだけですばらしい。人は生きているだけで良い。 の3点ですね。誰だって得意不得意があります。自分の価値観に合わないからと言って、 下に見たり、蔑んだり、愚痴を言ったり・・・・。そうではなくて、必ず人には良い点が あるという事を認識する事。 私達は、自分の人生に本当の意味で責任を持たなければなりませんし、その責任は 自分で背負わなければなりません。誰のせいでもない。時代のせいでも、環境のせいでも ない。全て自分の選択の結果であり、その報いです。って、これは聞いたことのある 内容ですよね。勝間さんが絶賛し、最近私が批評した本の中でも述べられていた事ですよね。 やはり、悟るという事はこういう事を言うのかもしれません。 悩んでいるかた、人間力を上げたい方、とてもお薦めです。

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    投稿日: 2008.12.15
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     五木寛之さんの本は決して明るくはないけれど、不条理で厳しい世の中という現実や、その厳しい現実から目をそらさずに生きていく覚悟が必要であることを述べている。  決して無理なポジティブ思考を説くことがなく(寧ろ否定的)、暗い事実ばかり書いているが、世の中の不条理にいたずらに憤慨したり凹んでいるある意味未熟な小生にとっては妙に落ち着く説法を聴いているような感覚である。  生きていくのは決して楽なことではないけれど、楽でないという事実を受け入れると若干楽になります。

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    投稿日: 2008.11.26