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伊豆の踊子・温泉宿 他4篇
伊豆の踊子・温泉宿 他4篇
川端康成/岩波書店
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総合評価

26件)
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6
8
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    伊豆の踊子がとにかく好き。文書も内容も軽やかな美しさがあった。その他の作品については、やや難解に感じたが、楽しめた。最後の温泉宿は何か濃厚な空気の群像劇で印象的だった。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    【旅行日】: 1918年秋 【出版日】: 1926年1月 【公開日】: 1933年 / 1954年 / 1960年 / 1963年 / 1967年 / 1974年 【山行日】: 2014年5月31日~ 6月1日 (天城/万三郎岳~河津七滝) 【読書日】: 2025年4月 【視聴日】: 2025年4月 …(1974年版) 山口百恵/三浦友和/石川さゆり ◆Wikipedia / 川端康成 ~1918年(大正7年)秋、康成は寮の仲間の誰にも告げずに初めての伊豆への旅に向かった。~ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E7%AB%AF%E5%BA%B7%E6%88%90#%E5%8F%82%E8%80%83%E6%96%87%E7%8C%AE

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章も構成も確かに美しい。複雑でないものを陳腐というのは浅薄だが、しかし、画期的とまでは言えない気がする。伊豆の踊り子以外の篇を未だ読んでいないので、悪しからず。 薫に投影される、無垢で潔白な女性像というのは、愛情とか神秘を描くのに一役買っているのかもしれない。しかし、時代背景の理解が浅いのかもしれないが、気持ち悪いと感じてしまった。『草枕』の女は神秘的でエロティックで不快感も感じなかったが、それだと温度のある愛情を表現できないから、やりたいことは成功してるのかもしれない。 というのが今の自分のファーストインプレッションで、文学を味わい、学んでいく過程で変わっていく価値観かもしれません(という予防線)。

    0
    投稿日: 2024.03.24
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    デビュー作を含む、川端康成の初期の作品集である。 若さ故か、私の読解力不足か、所々で話者や情景がわかりにくい箇所があった。 しかし、それでも後の文豪となる片鱗を見せ、毒のないサッパリとした文章でありながら、森や温泉の匂いが鼻先にツンと香ってくるような、艶かしい表現を併せ持っている。 特に印象的だったのが『青い海黒い海』だ。自殺をした男の手記である。揺れ動く人間情緒を追った他作品とは一線を画した短編になっており、別の作家の作品だと勘違いしてしまいそうなほどだ。かなり哲学的な内容で、ハマる人はとことんハマるだろう。 日本で2人しかいないノーベル文学賞受賞者は伊達じゃない。しかし、ここまで美しい小説と、あそこまでドロドロとした小説が同じノーベル賞だなんて、私には理解できそうにない。

    2
    投稿日: 2023.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「十六歳の日記」。 冒頭の祖父尿瓶(しし)のシーンも凄い。 が、数え16歳=満14歳が、100枚の原稿用紙を大きなテエブルに据えて、自分ー祖父ー手伝いのおみよ、で話しているシーンが壮絶。 祖父は半ば痴呆が進んでいるのか、果たせなかった野望を、大隈重信に頼めばなんとかなると言い張る。 おみよは馬鹿にして笑う、が、ある瞬間ふっと黙ってしまう。凄絶な記録文学だ。 語り手は淡々と「見ている」……盲目の人を見るという視線の非対称性は、今後、鑑賞用の女を探し求める川端の人生のテーマにつながっていくのだ。 愛惜と観察。 時間の区別なくししと食事の要求と。苛立ち。 スケッチとは、単に思ったことを書くのではない、意思によって「それ以外」を捨象する。 という点で14歳時点から書き手だったわけだ。 あとは、川端自身のあとがきも興味深い。 岩波文庫入りしたのは1952年で、もちろん代表作「伊豆の踊子」も「雪国」も刊行され、さらには全16巻の全集(1948-1954)を刊行中。 権力獲得期間で、着々と大家への道を作っている段階だ。 14歳で書く → 単行本収録時、27歳で( )に書き加える → 50歳を超えて文庫化でまた目を通す。 この繰り返しのしつこさもまた、川端。 ■「十六歳の日記」 初読。 ■「招魂祭一景」 既読。 ■「伊豆の踊子」 既読。 ■「青い海黒い海」 既読。 ■「春景色」 既読。 ■「温泉宿」 既読。 ◆川端康成自身の「あとがき」 初読。

    6
    投稿日: 2023.03.22
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    『十六歳の日記』 奇を衒う表現がないので読みやすく、表現が簡素であるためか却って表現以上のものを感じる。 『招魂祭一景』 正直、情景が全く浮かばなかった。わざとわかり難く書いているのか、狙い通りに書くとわかりにくくなってしまうのか、それとも当時の著者に表現力が足りないのか。単純に若いだけとも感じられる。 『伊豆の踊子』 大学の頃に一度読んで「だから何なんだ」と感じた以来で二度目。『雪国』ほどの胸一杯感はなかったが、それでも今回は、踊子の駆け引きのない少女らしい言動にキュンキュンした。踊子は結局主人公に惚れていたのだろうか。少女から女性への成長の途中といった感じで、場面によって言動に揺れがある(当然)。いつの時代でも、これくらいの女の子の方が却って肝が据わっていて怖いもの知らず。どうかして東京に出てやる、とでも企んでいるようにも感じた。 『青い海黒い海』 安部工房の『砂の女』を思い出した。厨二病の男子学生の妄想哲学といった感じ。良い作品かどうかは置いておいて、個人的にはあまり好きではない。『砂の女』も、合間合間にはさむ昔付き合っていた女(?)との話の回想が青臭くて受け容れなかった。 『春景色』 ロマンチックな作品。今巻の中で唯一の(?)明るい作品。読みたい本が溜まり過ぎているのであまりじっくりは読まなかったが、なにかの折に引っ張り出してゆっくり読みたい。 『温泉宿』 温泉宿にいろんな条件で勤めにくる女たちを描いた作品。今作にかぎらず今巻のどの作品にもいえるが、読んでいると柳田國男の『木綿以前のこと』だっかに載っていた、方々を旅する遊女(?)の話を思い出す。むかしは流れ者というのが沢山いたとか。『温泉宿』の女たちはそれぞれに過去があって、温泉宿にずっといるわけでもなく、出たり入ったり。そこを出て出世することを夢見たり、反対にそこを死場所と思い定めたり、いろんな人がいる。まえに似たような作品を読んだ記憶があるが思い出せない。そのときも余韻が尾を引いて色々頭の中の整理がつかなくなりしばらく病んだ。

    2
    投稿日: 2023.02.26
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    若い頃に書かれた短編集。 伊豆の踊り子」は、雪国の若者バージョン?、「雪国」と比べてフレッシュな感じ。「雪国」に比べて愛情に対する反応も素直。瑞々しい、というべき? 映像が目に浮かぶ。 「十六歳の日記」は、死にゆく祖父を写生した日記。

    1
    投稿日: 2022.05.21
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    有名な『伊豆の踊り子』を早速読んだ。語彙が時代を感じさせるが、文体は瑞々しく、大正期の作品とは思えないほど映像的な文章で驚いた。 当時の高校生は今の大学生に当たるだろうか。勉学に励むなかで、青少年にありがちな自意識による若さが何となく共感できる。やっぱり、女の子の気を引きたいけど躊躇してしまうことあるよね、的な。 温泉宿巡りの旅も、どこか感傷的な衝動から始まり、その途中で出会った旅芸人達の一行と道を共にし、情が移っていき、なんとかしてやらなければという心で動く彼は、お人好し以外の何物でもないが、愛すべき人である。 その繊細さ故に、彼は旅芸人一行と別れるとき、例の踊り子と別れるとき、静かに泣くのである。 青少年の心の機微の描写が巧みで、感嘆する次第である。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    横光利一らと共に「文藝時代」を創刊し、ダダイスムな芸術活動の先駆となった「新感覚派」と呼ばれる作家グループの代表的作家・川端康成の短編集。 本作は氏の処女作から、その文芸活動の前期にあたる作品が収録されています。 川端康成ははっきりって読みやすい作家ではないと思っています。 例えば、本作収録の"温泉宿"はこんな出だしで始まります。 「彼女らは獣のように、白い裸で這い廻っていた。」 これは何を表現しているかというと、風呂掃除をしている女性たちなんですね。 こういった、比喩的な、詩的な表現が多用されていて、表現力が多彩すぎて何が書かれてるかすぐにわからない場面が多々あります。 ある種のクイズのようなこの表現は、イジワルでやってるわけではもちろんなく、例えば上記例の場合、"温泉宿"は実は娼館で、そこに漂う人熱れが一文で伝わってくるようになっており、単に、「女性たちは裸で風呂掃除をしていました。」と書くよりも、より確かに情景が伝わってくるわけです。 そのため、川端康成の文学は、読むだけで情景が鮮やかに伝わってきて、さらには日本語の美しさ、その多様さ、自由さを堪能できるものになっています。 ただ、一方で、あまり文学を読まない方は、繰り返し読まないと意味が伝わってこず、文章量の割にはまったく読み進められずに挫折することにもなる可能性もあります、 一応、掲題の"伊豆の踊り子"が最も読みやすいと思いますが、川端康成らしさというと、私的には、他の作品の方がそう感じます。 本作収録作は、皮切りとして、川端康成文学に親しむことができると思います。 各作品の感想は以下のとおりです。 ・十六歳の日記 ... 発表されたのは「文藝時代」の創刊後ですが、書かれたのは川端康成の中学3年生の頃で、事実上の処女作です。 寝たきりの祖父を看病していた日記風の文学で、執筆したことも忘れた頃に、伯父の倉から発見され、注釈等を付加した上で出されました。 苦しみながら日に日に弱ってゆく祖父の様子を、川端少年の視線から純粋に写実した内容となっており、計算されない死の嫌悪や祖父の看病の煩わしさなどが生々しく克明に描かれます。 苦しみながら放尿する祖父の尿瓶の音を"谷川の清水の音"と表現するなど、非凡な谷川少年の才覚が垣間見える作品となっていて興味深い作品です。 ・招魂祭一景 ... 川端康成の最初期の作品。 氏は本作で菊池寛から認められ、その他多くの著名な作家から高く評価されたことで商業作家としての地位を得ることとなりました。 まず、曲馬娘の「お光」から見た、靖国神社の招魂祭の賑わいが描写され、昔、曲馬団にいた「お留」という女性に、早く世帯を持って引退することを勧められる。 そして、動揺したお光が落馬する、と、まあそれまでの作品なのですが、情景の描写と会話だけで、登場人物の感情、心理が伝わってくるようで、完成度の高い作品と感じました。 ・伊豆の踊り子 ... 言わずと知れた川端康成の初期の代表作。 川端康成の、自身の伊豆旅行の体験を元にしています。 憂鬱から逃れるために一人、伊豆へ旅行に出た学生の「私」は、旅の途中で出会った旅の一座の踊り子に心惹かれます。 一座を率いる踊り子の兄と仲良くなり、道中共にすることになるが、という展開で、伊豆の風景美や、「私」と「踊り子」の心理描写が、直接的に表現されていないのに、ダイレクトに伝わってきます。 氏の代表作であり、テーマも明るく一般的で、読みやすい名作と思います。 ・青い海 黒い海 ... 岩波文庫の本作は川端康成自らがあとがきを書いているのですが、それ曰くには"横光利一が非常に褒めてくれた"作品。 確かに新感覚派らしい、感覚的な作品だとは思いましたが、本作については高次元過ぎて何が書いているのかさっぱり意味がつかめなかったです。 日本語なのですが、抽象的で、ストーリーがあるのかすらわかりませんでした。 本作については、ネットを調べてみても明確に解説できている情報もないので、無理して理解せず、"こういう作品も書くんだ"でとどめておくのが吉な気がしています。 ・春景色 ... ある絵かきとその恋人の日々を情景豊かに描写したもの。 こちらもなんでもない日常の一コマを記述しているだけなのですが、表現が文学的で難解です。 話がブツブツと飛び、状況を把握するための大事な一行が婉曲的にサラッと書かれます。 それほどページ数もないのですが、読むのが大変な作品だと思います。 また、特に物語的な面白さも感じられなかったのも残念でした。 川端康成らしさのある作品だと思いましたが、おすすめはできないです。 ・温泉宿 ... ある娼館を舞台にした作品で、そこで働く女達について描いたものとなっています。 土工を相手にするような、安い温泉宿で、体を壊しながら働く事情持ちの女達がの様子が書かれており、明確な主役というものはいません。 閉鎖的で退廃的な場所で働く彼女たちは、不思議と、躍動的な雰囲気が感じられました。 個人的には"伊豆の踊り子"よりも表現豊かで、川端康成らしい文学だと感じました。

    2
    投稿日: 2021.03.30
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    「伊豆の踊り子」 有名な作品ですよね。若い頃の作品だったとはびっくりしました。伊豆の地名とかが出てきて風景が浮かびます。

    0
    投稿日: 2016.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    岩波文庫は「十六歳の日記」「招魂祭一景」「伊豆の踊り子」「青い海黒い海」「春景色」「温泉宿」の六篇。 川端自身によるあとがき。 新潮文庫は「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」並録に三島のあとがき。こんなもん(←失礼)まで上手い・・・のが三島の三島たる所以かしらん。 岩波の6編は川端が自分でセレクトしたって言ってますが、新潮のは誰のセレクトなんだろう。 ■温泉宿 「夏逝き」「秋深き」「冬来たり」の3章から成るこの作品、「春景色」と一つにして春夏秋冬と揃えればきれいだろうに、と思うのは素人のアカサタナなんでしょうかねえ。ま、ちょっと無理があるかしらん。 「夏逝き」の冒頭をご紹介〜 ”彼女等は獣のように、白い裸で這い廻っていた。 脂肪の円みで鈍い裸達−ほの暗い湯気の底に膝頭で這う胴は、ぬるっこい粘っこい獣の姿だった。” 白い鉄に例えられる娘の裸体、ってのも、圧倒されます。

    0
    投稿日: 2016.11.03
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    こないだ河津・下田へ行ったばかりだったので読みたくなった「伊豆の踊子」だけ読んであとは積ん読。 ”下田の港は、伊豆相模の温泉場なぞを流して歩く旅芸人か、旅の空での故郷として懐かしがるような空気の漂った町なのである。” っていうフレーズ、心と体にじわーんと染み渡りました。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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    登場する女性たちが非常に上品でキレイなのが印象的であり、谷崎とはまた違った女性の描き方だな、と感じさせる。

    0
    投稿日: 2015.11.29
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    昔、伊豆へ旅したときの風景や空気を思い起こしながら読みました。 仄かで優しい人と人とのつながりが丁寧に表現されていて、決して大団円というわけではないラストシーンにも、なにか清々しい印象。 「旅は道連れ」を地で行く物語ですが、現代ではなかなかあり得ないよなあと思うと、少し寂しい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    十六歳の日記ーー死にゆく祖父の姿がリアル。老いた家族に対する気持ち、介護されている老人に対する気持ちは今はわからないものだけど、参考になった。ーー私は忘れられた過去の誠実な気持に対面した。しかし、この祖父の姿は私の記憶の中の祖父の姿より醜かった。私の記憶は十年間祖父の姿を清らかに洗い続けていたのだった。ーー死者の叡智と慈愛を信じていたから。 招魂祭一景ーーお光の日々、現の身が哀れに荒めば荒むほど、夢は美しくなりまさる。でも、もう夢と現との架け橋なんぞ信じはしない。そのかわり、望み次第の時に、天馬に跨り空を夢へ飛ぶのであった。

    0
    投稿日: 2014.02.06
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    微妙でした。 「伊豆の踊り子」は面白かったですね。 以前に、吉永小百合-高橋英樹版の映画を観たことがあったおかげで、 世界観が映像的にイメージしやすかったからかもしれません。 ただ、やっぱりこの人は文章がスゴク上手いなあ、と。 それ以外は、なかなか微妙。 「伊豆の踊り子」も川端康成が若い若い頃の短編なんですね。 それ以外もこの短編集はすべて、どうやら川端康成の超・若い頃の短編集。 で、この短編集の中で伊豆の踊り子だけが有名なのは、納得がいきます。 映画になっているから、ではなく、コレだけが映画になった、ということ。 踊り子一行の無垢な、でもなかなか苦労の絶えない存在が、(少なくとも男性読者には)華やかさと癒しと感傷が持てますね。 そういうコト含めて、娯楽的なんですよね。 それ以外の短編は、雑に言うと、暗いんですよね(笑)。 それでもって、素直ではなくて。ちょっと難解。 正直、ブンガク好きな若い人以外は、ココロから楽しむことはむつかしいのでは・・・。 川端康成さんは孤児で、まあ不幸な生い立ちなんですね。 それが彼の文学の根底にあることは事実で、 それがこの短編集を読むとよくわかります。 それはさておき、僕の読んだ範囲では、川端康成さんの文句ない傑作は、 「山の音」ですね。 オモシロイです。人間の心理がドキドキです。 映画も、スゴクイイ映画です。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    物書きは、“女”と“食”が書ける様になって初めて一人前だと言われているらしい?。正に この様なお話の事を言うんでしょうか。 美しく 儚く 可憐で それでいて 芯の通った強さを感じる“女(ひと)”。 もう少し勉強して、もう一度通読してみたいと思うう。

    0
    投稿日: 2013.07.25
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    和訳された文章を読んでいるようで全く頭に入ってこなかった。 「名作」との呼び声高い一冊ですが、果たしてどこが名作なのだろうか・・・。 少々理解できかねました。

    0
    投稿日: 2010.07.07
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    伊豆に旅行に行ったので、ベタなチョイスをしました。「伊豆の踊子」は、今まで読んだ川端作品の中では喉の通りが一番良く、快い作品だと思う。ひたひたした暗闇も含んでいるが、そこに染まりきっていない。はじめは伊豆の雨に主人公は洗われ、踊り子一行との交流と別れを経て、自らの涙で洗われる。人と人との関わりと言うのは、どうしても時を経るごとに垢が付いてしまうと思う。そこもひっくるめてが人間だろうが、この作品では踊り子やその家族のような一行と触れ合うほどにその生き方が切なくて、ほのぼのと暖かく、ああ良い人達だという想いが強まる。そばにいるほど心が洗われていく。珠のように美しい作品だ。あとは「十六歳の日記」「招魂祭の一景」「温泉宿」が好きだった。中でも「温泉宿」の酌婦達の行く末の鮮烈さが忘れられない。幾人も女の子が出てくるがハッキリとした印象がそれぞれにあり、お滝・お雪・お清・お咲それぞれに違った魅力が溢れている。お滝とお雪の友情、お清の弱さ、そして最後のお咲が叩き割り砕け散るガラスのかけら。ちょうどこれを読み終わったあと、伊東の東海館に行った。古い閉館された旅館を見学出来るところで「温泉宿」の舞台となった所とは違うが、意匠を凝らした館内には、今でも客の哄笑と料理のにおいがムッと漂ってきそうで、そこここに彼女たちがいるような気がした。

    0
    投稿日: 2010.02.04
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    川端康成自身が短編を選び、解説を加えたもの。 以下の感想以外の短編も目を通しましたが、 言い回しや、歴史背景などがよくわからず、挫折しました・・・。 ☆伊豆の踊子 自分が孤独根性で歪んでいると、反省を重ね、 その憂鬱に堪えかねず旅をしたが、 旅で出会った踊子がとても純粋で可憐であり、 恋愛ともまた違う好意が芽生え、 主人公を心身ともに清らかな気持ちにさせてくれた。 読んでいて、きれいなきもちにさせてくれると思いました。 今のロリコンとかと通じるものがあるのかなぁ。 いや、そんなことは無いはず! 描写がとても美しかった。。 ☆春景色 絵かきとその恋人が田舎で生活をする様子を、景観の描写を豊かにして書いている。 ほのぼの日記。 ☆青い海 黒い海 第一の遺言 きさ子と婚約出来ず、熱病にうなされた時、りか子に呼びかけてもらった。 第二の遺言 りか子との無理心中。二人でみた黒い海はりか子がしんだ後青い海だった。 作者の言葉 それぞれの遺言の解説 死と恋の描写がとてもダイナミックに感じられる作品。場面が激しく変化し、恐怖や、儚さを感じ、最後にはちょっとした切なさが心に残った。

    1
    投稿日: 2009.12.28
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    言わずと知れた不朽の名作である。 書生と踊り子とその一行。 旅の途中で出会い行動を共にしているうちに心がふれ合う。 複雑な事情がありそうな踊り子達だが、それを感じさせずにきれいな印象を与えている。 東京へ帰る書生の流す涙、甘い快さが様々な意味合いにも受けとれるのである。

    0
    投稿日: 2009.12.10
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    伊豆の踊り子、意外によかった。淡い恋の切ない感じは時代を越える。温泉宿は、川端康成のフェチっぷりが随所に。

    0
    投稿日: 2009.11.25
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    いわゆる名作と言われる本が苦手。なので、本に関わる仕事をしていたくせに初めて読みました。で、読んだ結果。やっぱり...。言葉が美しく、流れるような文体なんですが、頭の中をさ〜っと流れていきました。ただ著者が14歳の時に書いた寝たきりの祖父の観察&介護の日記が心に残りました。それは自分に高齢の祖父母がいることや、川端康成が血縁の人との縁が薄いことを知っていた為だとは思いますが。14歳であの生活はつらかっただろうな...。

    0
    投稿日: 2008.07.28
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    伊豆の踊子の恋の表現は素晴らしいと思います。 両思いになってすごく盛り上がるとか、 別れ際が涙なみだになってしまうとか、 そんな派手なことは全く無いんです。 二人の会話の描写も特には無いですが 間違いなく恋だなぁ、というのがわかります。 空気が伝わってくるとしか言いようがないですが、 それともう一つ感動したの「温泉宿」! 何人もの女性が出てきますが、一人一人を描くのが 本当に上手だなぁと思いました。 女性の目、肌、髪…艶かしさが伝わってきます。 皆が違う人物で、違う性格から出る美しさなのです。 これには感動。 文字を並べたもので空気を伝えるのは やった事が無い私でも難しい事はわかります。 それをやってのけた作品なのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2008.04.12
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    不朽の名作。初恋、旅路、限りある二人の時間など、郷愁を誘うキーワードがちりばめられています。ただただ純粋な恋というものは、経験を積むごとに、するのが困難になっていく。だからこそ大人になればなるほど、私はこの作品をますます愛しあこがれるのかもしれません。

    0
    投稿日: 2006.09.25
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     川端をばかにしていた。ノーベル賞作家はどうも印象が良くない。今まで川端というと「なんか静かで、きれいっぽいこと書いてるだけでしょ?」と勝手に思っていた。でも、全然ちがった。  確かに川端の世界はきれいだ。でも、そのきれいさは「よくある美しさ」とはちょっとちがう。 たとえば「伊豆の踊子」に何気なくはさまれた「通風の爺さん」のエピソードがある。本編とはまったく関係ない。関係ないがゆえに、あのシーンだけが妙に頭にこびりついて離れない。  なぜあの「爺さん」が頭にこびりつくのか? ポイントの一つに心理描写が少ない、ということがあげられる。心理描写がないゆえに「え、これはどういう意味なの?」という謎のエピソードが浮かび上がってくる。それは決して「きれいなエピソード」ではない。でも物語に組み込まれたとき、なぜか不気味な美しさを持つようになる。通風の爺さんのエピソードは、まさにそういうものだった。  収録作「禽獣」にも同じことが言える。この中に、主人公が小鳥の足を口にくわえるシーンがある。何のてらいもなく、男はパクリとくわえてしまう。それはすごく異様な気がする。だけど川端は実にあたり前にそれを描く。くわえるのが当然ですよ、と言わんばかりにくわえてしまう。そのときこの異様な行為が、ふしぎな美しさとともに立ち上がってくる。  もっとも今自分は「小鳥」だとか「爺さん」という、一風変わった例を出した。これらは川端の本領ではないかもしれない。収録作「温泉宿」におさめられたあの「女」たちの魅力が、川端文学最大の魅力かもしれない。ここでもやはり美しいのは、本来美しくない女である。貧相な娼婦である脇役の彼女のことを、忘れられそうにない。(けー) (注…実は自分は新潮文庫版で読んだ。「禽獣」は新潮文庫版にしか収録されていない)

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    投稿日: 2005.07.05