
上を下へのジレッタ(2)
手塚治虫/手塚プロダクション
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総合評価
(2件)3.5
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powered by ブクログ1968~1969年『漫画サンデー』連載作。 巨匠の作品は、興味を持ちつつ未読――が大半なので、 タイトルに心惹かれたものから機会が出来次第……と考える今日この頃。 美声と抜群の歌唱力に恵まれながら、 ルックスが今一つ二つ(笑)な歌手・晴海なぎさ(本名=越後君子)は、 何故か空腹時だけ絶世の美女に変身する特異体質。 秘密を知ったプロデューサー門前市郎は、 彼女に小百合チエという新たな芸名を授け、絶食を強いて、 美人歌手として売り出し、業界を席巻しようと目論む。 チエの恋人で漫画家志望の山辺音彦は、 門前と口論の末、生き埋めにされるが、極限状況の故か、 自身の漫画のアイディアが混じり合った妄想世界「ジレッタ」に閉じ込められてしまう。 音彦は三ヶ月間、飲まず食わず(!)で救出されたが、 接触した他人に「ジレッタ」ワールドを体感させる能力を発揮。 門前は意識朦朧とした音彦を勝手に利用し、メディア王になろうと目論む――。 いろいろドタバタ盛り上がった割りにラストがアッサリし過ぎて物足りないが、 この締め括りが一番適切なのかも。 後書きによると「ジレッタ」という名称はdilettanteから取ったと思って構わないが、 実はあまり深い意味はなかったらしい。 ともかく、1960年代末に、もうヴァーチャルリアリティを扱っていた先見性が凄い。
0投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログバーチャルリアリティの世界「ジレッタ」とメディアの融合の恐ろしさを描いた作品。大人漫画的でラフな線画にかかわらず、幻覚や妄想の描きかたの迫力がすごいです。物語には直接関係するわけではないけれども、「人間ども集まれ!」で最悪の人間性を見せた元呼び屋の木座神明が、なぜか特別出演していますね(笑)。文庫本の筒井康隆の解説が面白い!
0投稿日: 2008.04.26
