
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
壮大な仇討ち話。 夢見がちな人間を皮肉ったものが、腹ふり党 と理解した。自分の事を言われている様だった。その言語化のレベルが深くて、こんなに短い言葉で言い表されたら立つ背がないと感じた。
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ相変わらず変な作品だ。時代劇の形式を取ってはいるものの中身は出鱈目のようで荒唐無稽に思えるが映像は頭にしっかり浮かんでくる。よくもまあこんなに次から次へとワケのわからないことを思いつくものだと感心しつつ、立川談志のいうところの「イリュージョン」という言葉を思い出す。
21投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログ『告白』に続いて町田康作品2作目の読書。 なにこれ?ふざけてるのか…?と思ったらふざけてた。 めちゃくちゃふざけてて笑っちゃった。 『告白』もふざけてる節はあったけど、まだ重さというか現実味がある話だった。 これはもうふざけ倒してる。 町田康、どんな脳味噌してんの? よく本になったなぁと少し呆れながらも途中から受け入れてギャグとして読んだ。笑 おもしろかったけど、最後は訳わかんなくなってた。 これ好きな人はすごい好きだろうな。銀杏BOYZ好きな人とか。 無理な人はほんとに無理だと思う。笑 再読したいようなしたくないような、微妙な気持ち。 でも本棚には置いちゃうんだろうな。
13投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ町田氏の作品の中でも一際エンタメに振り切った1作。江戸末期と思われる侍が台頭する舞台で、シニックでユーモラスな掛け合いが現代語で飛び交う。終盤には作者独自の形而上学的な視点やブッディズムが顔を出し、意外とヘビーとライトのバランスが取れた楽しい作品だった。
11投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ挟まっているレシートによると、文庫を贖ったのは2006年だ。 そして約20年後の再読。 2018年に映画化されたから、最初と異なり、脳内で登場人物が演じた俳優になってしまう。 最初の印象がきれいさっぱりないのでどうでもいいことだが、染谷将太の幕暮はサイコーだったし、浅野忠信の茶山もナイスだが、ろんの女優は演技が下手だ。ちなみにネーミングセンスもサイコーだ。さすがパンク歌手。 って、映画の話になっちゃうけども。石井監督は『逆噴射家族』以降は全然花が合わなかったんだけど、この、小説にほぼ忠実なむちゃくちゃな映画は大好き(笑 こんなむちゃくちゃな小説を書ける作家がいま、日本にいるって、すごくない? アホが思いついたアホぅなことを自由闊達な筆さばきで文章にするとこんなに面白い、というか小説ってなんでもありなんだよなんでも、ということを思い出させてくれる。 ただ、町蔵さんの音楽を聴いて育った人間としては、『腹ふり』なら当然「すぶやん」が出てくると思ったけど、出なかったなぁ、しょんぼり。 むちゃくちゃな内容だけど、最初と最後でちゃんと因果もののていをなしてるんだよなぁ。そこが、作者の真面目な一面をあらわしている。
1投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ前半は会話が楽しく、後半はぶっ飛んでる感とハチャメチャな感じは『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせる。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ相変わらずの町田節って感じだけど、今まで読んできたものよりはなんと言うかもっともっと感覚の部分で書いているような印象を受けた。 武士の話なのにITがとか、イマジンがとか現代の言葉を混ぜてたり、起こる出来事が幻想を超えている度合いだったり。
1投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログいわゆる時代小説と括られる作品に全く触れないまま生きてきたため大好きな作家なのに、読破できなかったらもう間違っても好きだと言えぬぞ…と一縷の不安を抱きつつ読み始めた。 脳味噌ぐわんぐわん揺さぶられ、 町田節(武士)に吸い込まれ、 ぜえぜえ息切らしながら読了。 まぁしかし正直途中何を読んでいるのか わからなくなってくる時があった それなのに文字を追う目が 止まってくれないのが不思議で 町田さんの文章で好きなのが 文章の途中で突然口語口調が現れて いい意味で読者のテンポを崩してくるところ そこにクスッと笑えるのだけど この作品では 古語に突然現れる現代の言葉遣い がクスッと笑えるスパイスとなっている どうしたらこんな世界観を描けるのか?? どうしたらこういう風に言葉を扱えるのだ?? 平伏す。 高橋源一郎さんの解説もまた良くて わたしたちが抱く 町田康、凄すぎる、 の複雑な中味を的確に言語化されていた 切実に語彙を増やしたいし それは難しい言葉をたくさん知っているという 事だけでなくて 言葉を適切にスマートに時にユーモラスに 引き出せる人間に、なりたいー。
2投稿日: 2024.07.05
powered by ブクログ図書館で。 最初の数ページで世界観に入っていけず断念。好きになれない主人公と最後まで付き合う気力が無かった。
1投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログいやあめちゃくちゃ面白かった。相変わらず天才的で圧倒的な文章。自由奔放、縦横無尽。ただ面白かったのは文章なんだよなあ。あと俺気づいちゃった町田康って漫画で言ったら吉田戦車とか漫⭐︎画太郎みたいな不条理・ナンセンスな作品を描く作家とおんなじだなと。インパクト凄くてびっくりして大笑いして、でもまあ物語の深みとか感情移入とかではないんだなと。癖になる作家だけど、飽きるのも早そうだなあ。口訳古事記を買ってあるのでそれ読んでからまた考えよう。
1投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ江戸時代。街道沿いのある茶屋で、牢人が盲目の娘を連れた巡礼の老人を切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われた牢人・掛は、その老人が「腹ふり党」という世を乱す宗教団体の一員であるというのだが……。 映画化もされた時代小説。……時代小説? 裏表紙のあらすじには、「江戸時代」を舞台にした「時代小説」であると明記されているのですが、そこを期待して読むものではないと思いました。 とにかくバンバン出てくる外来語に、荒唐無稽、出鱈目で無茶苦茶なストーリー展開。スパン、と断ち切られるようなラスト。私は今何を読んでるのかと疑問に思いながらも、小説って勢いだけでここまで読ませられるんだなと感心しました。わけがわからないんですが、何だか続きが読みたくなる。 時代小説の形を借りた風刺なんでしょうか。社会情勢、使えない部下、融通の利かない上司や内容のない電話まで、ありとあらゆるものに対する不満であふれた小説でした。 音楽は詳しくないのですが、パンクって確か反社会・反体制的なメッセージが込められた音楽だというお話なので、そういう意味ではこの本は紛れもなく純粋なパンクと言えるのかもしれません。
13投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
嘘ばっかりの世界で虚勢にまみれた人間たちがドタバタ絶命する話。 どんなに偉い殿様も、腹黒の内閣もアホも教祖もみんなみんなキャーンと絶命。なんか全部どうでもよくなるけど、「こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ」と復習を果たすろくは最高にパンクだ。こんな嘘だらけの世界で、無秩序になった世界で、それでも果たしたい執着こそが生き物の本質な気がした。
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルが秀逸であったため手に取った。 内容は奇天烈としか言いようがない。 しかし、“因果応報”がこの物語の裏テーマであるのか、秩序がない世界の中にもある程度の因果関係が見られた。 現代を風刺するようなセリフが所々にあり、クスリと笑った。 滑稽な語り口から鋭い批判が飛び交い、現代にも通じる矛盾などを突いてるのは恐れ入った。
0投稿日: 2022.06.14
powered by ブクログ面白かった。本作を読んで思ったのは読者は登場人物に多かれ少なかれ好意を持つという点。小説ならば非道をも愛せる。文章は町田康らしいもので、茶山の台詞回しに感嘆したりするが、一方でもういいかなあ、とうんざりしてしまう事があった。さるまわ奉行のあたりはとても楽しんで読むことが出来た。展開が早くて飽きなかったが、次はどうなるんだろう?というワクワクはあまり無かった。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ時代小説的な背景がありながら、登場人物たちは現代風の内容を話す。このコントラストも町田康節なのかね。 エンターテイメント性あり。 なんでパンク侍なんだろ。
1投稿日: 2022.01.09
powered by ブクログ熱量の多いギャグ漫画を読んだ気分。内容もストーリーもよくわからなくなってくる。でも登場人物一人一人の風刺の効いたセリフに心打たれる。共感できる部分が多すぎてたくさん写真に収めました。
0投稿日: 2021.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界観が全く謎な一冊 超人的刺客の掛十之進はある日 腹ふり党と勘違いして男を刺し殺し、 盲目の娘を逃す。 そこに居合わせた黒和藩の長岡主馬は 腹ふり党について聞こうとするが、その 依存的態度が気にくわないと、情報を、あげるかわりに自分を黒和藩で雇うよう条件を出す。 内藤帯刀の元に迎えられ、内藤は腹ふり党を弾圧し、功績をあげようと目論むが、いつまでたっても腹ふり党は姿を見せない。 そこで、密偵である江下レの魂次を使いにいかせる。 そこで腹ふり党は既に消滅したという事実を知り、内藤はインチキでいいから腹ふり党を結成しろと掛に指示する。 掛は魂次、オサム、幕暮孫兵衞とともに 元腹ふり党幹部である茶山半郎の元へ訪れる。そこにはろんという綺麗な女性がいた。 この世は蟯虫の腹の中であり、何も考えずただ腹を振っていればあまりの意味のなさに蟯虫が苦悶し、体内から排泄される。これをおへどと言い、恵愚母のお導きだという。 茶山は腹ふり党結成を引き受け、掛が思っていた以上の勢力を増し気付いた時には取り返しのつかないほどになっていた。 喋る猿の大臼(でうす)の案で、日本中の猿を率いて、少数の黒和藩と腹ふり党と戦をするも収集がつかず、掛は逃げる。 その先にろんと再会し、一緒についていくといわれ喜びに浸るも肝臓を竹ベラで刺され掛けは絶命する。 ろんは父を殺された復習をずっと目論んでいたのだった。 1回目見たときは全くクソな内容だと思ったけど、映画も見てるうちに中毒性があるのに納得した。 ピストルズのアナーキーの曲もこの話に合ってて良かった(^^) 2019/06/29 08:08
0投稿日: 2021.06.04
powered by ブクログ当時の文学界では一定の評価はあったんだろうけど、ま、実際この手の小説はいくつか読んだし、でも、今読むには古くささというか、陳腐な感じを受けるというのが正直なところ。 もちろん、先駆者としての評価はするけれど、一過性のものでしたという感じ。 文学界の枠をちょっと外して、例えば、ケータイ小説とかだったら、また別の印象を受けたと思うんだけど。 ただ、そのときは読んだかどうかは疑問が残るかな。(^^;
0投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからしてとても好きです 200326 これは時代小説なんかじゃない。 なんたって、わたしがすらすら読めたのだから。 このタイトルが本当に好き。 ゴロも良いし、『パンク侍』っていうワードが心くすぐられる! 町田康さんの『人生パンク劇場』を読んで、 あっ、これわたしの好きなタイプだ、と思い、 前々から読みたかったこの本を。 実写映画化されてたけど、 これは映画化には本当に向いてない作品だなぁと。 小説としては良いところなんだけど、 映像にしちゃうと冷めちゃうんだろうなぁ… というキャラクターや物語の進み方だった。 小説としては本当にとても良い。 こんなこと言ってるけど、 クドカン脚本だし、どうなってるのか気になるから映画も観る。 まず、登場人物全員頭狂ってるのが最高。 狂ってるのに、ふと自分のしてることを客観視して冷静に考えてる描写にギャップを感じてとても好きだった。 自分の陥ったピンチを切り抜けようと、 突拍子もないこと(変な歌をうたったり、変なセリフを言ってみたりする)をするところも好き。 最後まで、結局パンク侍って誰?って思ってたら、 やはり掛さんだったらしい。 みんなパンクだし侍だからわかんなかった。 腹ふり党という既に滅びている偽宗教を復興させたことで、大変な騒動になる話。 腹ふり党はTRICK臭がして最高だった。 (つまりはガダラの豚臭もする) よくわからない理屈を言ってるのに、 それを信じる馬鹿共がたくさんいる世の中を皮肉ってた。 登場人物がポンポン増えていくし、 名前が複雑なのに、覚えていられた。 大臼さんが好きだなあ〜
0投稿日: 2020.06.13
powered by ブクログ2020年3冊目。 おれは何を読まされていたのか。ずっともやもやしたままだ。読んでいた時も読み終えた後も。時代劇のようで現代社会の風刺でもある。しかも鋭い。まさにパンク侍。その侍も最後には斬られて候。後に残るは朽ちた屍。。 笑えたのに笑えなくなる。スラスラ読んでいたはずが、読み飛ばせなくなる、一度本を置いてしまう。そんな怖さが潜む。日本のホラー映画みたいに、生きていればいずれ出会う恐怖であり、死ぬまでに静かに必ずやってくる畏怖。 歯に物が挟まったみたいな、そんな人生の糞の詰まりまで味わえる小説。腹を振ってみようか、という気にさせるからまたこわい。
15投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログずーっと屁理屈。ずーっとうるさい。 なのに、最後だけ妙に静かで怖い。 作家さんのことをよく知らずに、何でもかんでも気軽に手に取るもんじゃないと学びました…。 出直します。
1投稿日: 2019.07.21
powered by ブクログ古本で丁度良かった。町田康さんは、初期の少し世間ズレした人物像の方が面白い。ここまでぶっ飛ぶと読み疲れるかな。
1投稿日: 2019.02.15
powered by ブクログかなり久し振りの町田康作品。 作品名通り、パンクでファンキーだった。時代概念も飛び越えて親しみやすいんだかやすくないんだか・・・。 結局「?」がものすごい渦巻いてます。
0投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キャラクターから喋り方からストーリーまで、自由に突っ走り風刺のきいたアクの強さがある。 映画を先に見たのであらすじは知っている状態だったが楽しめた。細かい部分の改変はあれど、原作に忠実な脚本だったことが分かる。 後半、登場人物が呆気なく死んでいき、淡々とナレーションされていくのが物悲しかった。殺し合いってこういうものだよなと思いつつ、突然プツリと途断える命がやけに響いた。 色々あって結局なんだったのか分からないけど、何か頭に残る作品。
1投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログ読みやすくて意外であったが、後半部のどうでも良さを考えると二度と読み返すことはないだろう/ 時代物を今風の口調で、とか寒い/
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ映画を観て面白かったので原作もと読み始めた。 でっち上げたはずの腹ふり党が本当のムーブメントになり、それをおさめようとする武士たちが奔走する話。 醸し出す雰囲気は映画と同じ。時代劇なのに言葉づかいが現代語のところがあったり、現代の若者やフェスを揶揄するような場面があったり。でも、なんか読むのがつらかった。最後がよくわからないのも映画と同じだった。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログ序盤はど正論の応酬。後半はそんなど正論をうるせえ!とひっくり返すような超展開。時代小説ってそんな風に書いていいんだ!と度肝を抜かれる作品でした。 他の作品も読んでみたいけど、再読はお腹いっぱいでしばらくいいかな………
2投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログ映画化の話を知ってから読んだこともあり、予めクドカン脚本での映画化を前提に書かれたのでは、と思うほど映像が想像できる。 全然違うんだけど、なぜかロードス島戦記を思い出した。
3投稿日: 2018.07.01
powered by ブクログおほほほほほ、よいではないかよいではないか。 猿がしゃべろうが顔にぐるぐるな刺青があろうが腹を振って祈り狂おうが、よいではないかよいではないか。 どうせこの世は狂ってるんだから。 しかしこのはちゃめちゃである意味深い物語をどうやって映画にしたんだろうね、観たい観たい観たい。
2投稿日: 2018.07.01
powered by ブクログ高橋源一郎の解説が見事すぎて、今度の映画化も若干楽しみにしているがこの内容を映像にすることが本当にできるのだろうかとも思う。監督は少し酷ではある。観に行って確認してみたい。
2投稿日: 2018.06.27
powered by ブクログ読めなかった。クドイ。しかしライブに通ったら読めた。町田康の語り口に慣れたのか、何も考えず、腹を振っている自分がいた。
1投稿日: 2018.06.03
powered by ブクログ告白に続き、こちらも会社の方からお借りした一冊。 独特の文体なのだが、語彙は多く、表現力も豊かで、とても不思議(笑) 凄いのに、ヘンテコで、賢そうなのに、下品で、何なのコレ?(笑) 掛十之進は、先日読んでいた告白の熊太郎と重なる部分が多く、想像するとどちらも同じ人物になってしまう。 物語は面白いのか面白くないのか!?兎に角変!(笑) この作家さんの文章、嫌いではないけど好きではない(笑) 貸してもらえば読むかもしれないが、自分からは購入しないかな?? 何とも不思議な読後感(笑)
3投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この世界は虚妄だと訴える新興宗教の腹ふり党とそれに対峙するパンク侍の物語? 最後の方は(最初からか)無茶苦茶だけど、全体を通して、藩のメンバーやら言葉を理解する猿やら、インチキくさいやつばかりが出てきて、インチキ臭いことばかりする。 だいたい主人公の最初の言動もおかしい。 最終的には、主人公は世界がインチキというか虚妄であることを認めるんだけど、それでもその中でどうやって生きていくか、みたいなのがテーマになっているようななっていないような。そんなまっすぐな話じゃない? だって、たとえ世界が虚構であろうと虚妄であろうと、僕は生き延びる、なんてかっこよくのたまった次のシーンで死んじゃうんだもん、主人公のパンク侍が。 美少女ろんはラストで吐き捨てるように言う。 こんな世界だからこそ譲れないものがある、と。 そんな彼女が吹き出した(意味不明)空は綺麗な青ででも偽物。
0投稿日: 2017.12.14
powered by ブクログ読み終わってまず思ったこと。それはなんだこりゃ?ということ。とにかくぶっとんでるんだけど、人間観察の見事っぷりというか、ああこんなやついるよね、とか、ああこれは俺のことだな、とか。すごくいい。ストーリーはよくわからんけどすごくいい。
1投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログ独特な世界観。 時代設定は昔だけれど、言葉遣いが現代のギャップがおもしろい。 自分が見ている世界は真実なのか?
1投稿日: 2016.06.24
powered by ブクログ2日ほどかけてバーッと一気に読んだ。クッソ最高に良かった。裏側に重厚なものが煮詰まり煮詰まり果てた末にその表層に奇形的な美しさを生み出してしまったというか。
0投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログ面白い。気に入った。 この著者の別の作品を読みたくなった。 時代劇だけど、現代劇っぽい。侍同士のやり取りが面白い。 クライマックスは、ありえない無茶苦茶な設定だが、悪くない。ラストも良かった。
1投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログパンク侍ということで、すごく会話が現代に近いのだが、あとからあとから話が訳分からなくなる。主人公を訳分からなくなってる。だからいいのかも。
1投稿日: 2016.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ大好きな町田康さんの、長編一見時代劇小説風、その実はっちゃけ極まりない混沌ぶっとび不条理小説、とでも言えばいいのでしょうか、とりあえず、町田ワールド全開のあばばばば、な小説です。いやあ、相変わらずカッ飛んでるわ~。 ただ、誠に申し訳ないのですが、意外な事に、案外、心底楽しめなかった、、、大好きな町田さんのハズなのに。ごめんなさい、、、すみません、、、と、とりあえず謝ってしまうのです。 町田さんの、最高にぶっ飛んだ文体は、勿論今作でも最高に大炸裂しているのですが、正直なところ、長編で読むのはちょっとしんどいかな、、、と思ってしまった自分がいました。うう、贅沢言うなよ、って感じなのですが、 町田さんの素敵すぎるはっちゃけ文体は、短編~中編小説でこそ、最も映えるのではないかなあ?と思った次第。長編だと、ちょっと、面白さより、くどさが増してしまい、勿体ない感じがしたのです。最高の料理を次から次へと満腹状態超えても出され続けて食べ続けて、美味しさが分からなくなっちゃう感じかなあ?という。贅沢すぎる悩みだと思うのですけれどもね。 あと、物語の最後の終わり方が、不条理で終わっちゃったのは、やっぱり残念。不条理、というか、超自然的、というか、なんでもアリにしちゃったのは、うーむ、夢オチと一緒で、なんというか、逃げ、というか、ズルい気がするのですよね個人的に。あくまで、トンデモ世界観でありつつも、現実の枷は持ち続けて欲しかったなあ~と。 でも、そもそも人間語を解する喋るニホンザルの大臼延珍(でうすのぶうず)はでてくるわ、結構早い段階で登場するキャラ、オサムが、そもそも超能力使いなのですかからね、なんでもアリなんはそこでもう決まってることなんでしょうけどね。でも、あの最後のオチは、よーわからんかったなあ~。 色々言っちゃいましたかが、それでもやっぱり、町田さんの文体は素晴らしい発明だと思いますし、時代劇の衣をまとった、まごうかたなき町田小説。なんで時代劇の設定にしたんでしょうね?もう、喋り方とか普通に現代語だし。時代劇の世界なのに、登場人物が、ふっつーに現代語でしゃべり倒すんだもの。なんだこの発想。それだけで、いやはやスゲエなあ。 あと、なんで表紙が、町田さんが侍の恰好してる写真なんでしょうね? 町田さん自身がパンク侍であり、掛十之進のモチーフ的存在であり、結局は切られちゃうんだよ、っていう自虐や遊び心を表現したのかなあ?そうした諧謔味、おかしみ、哀しみは、町田さんの文章や生きざまに表れてるんやろうなあ~とも思う次第です。やっぱ、素敵な作家さんやなあ~。 あ、高橋源一郎さんの文庫版解説も、好きでした。つまるところ、町田康さんの小説の最大の魅力は、 「こんな小説をぼくも書きたかった!」と思ったから。 「こんな小説を、ぼくも、どこかで思いついていた」ような気がしたから。 と、思わせてしまうこと。でも、間違いなく、町田さんでしか生み出せなかったであろうこと、なのだろうなあ~と思った次第です。
0投稿日: 2016.03.17
powered by ブクログ「江戸時代。ある晴天の日。街道沿いの茶店に腰掛けていた牢人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずにたちを振りかざし、ずば、と切り捨てた。」 この導入だけを見て内容を想像できる人はおるまい。 「僕はパンかな? 君らはなに? 焼きそばパン?」 「夏目漱石の『吾輩は猫である』はお読みかな」 などというセリフが出てくるとは、思いもよるまい。 すごいリズムで場面とセリフが進んでいく。町田康、こういうのを書いているときは何かでトんでいるのかなあ。僕にも書けそうな気がして決して書けないであろうこの狂気より何歩か手前の世界。それでいてまったくチープな、現代的な小物っぽさ溢れる人々に泣ける。 ところで2ページ読んで結末を予想した。あたった。だが虚しい。そういう本じゃないんだ。結末以外の全ては予想だに出来なかったし。
0投稿日: 2016.03.13
powered by ブクログ最初は世界観と会話文の長さに慣れなかったけど 途中からすごく面白くて、はまりました。 登場人物では真鍋が好き。 【秘剣、蜜蜂ハッチの目って狂気的だよね】 最後のオチには震えました。 そんなうまいことおさまらない、か。 …ちゃんちゃん。
0投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『口から真っ青な空を吹いた。』 『美しく、嘘そのものであった。』 デタラメで嘘ばかりな物語りを、きゅっと締める絶妙な最後の一文。 時代小説と見せかけて近代日本を言いえて絶妙に描写、きっと現代のどの世代が読んでも共感できる一文があるのでは。 虚妄の世界を徹頭徹尾描いてるだからこそ、最後のろんが言う『こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』が最高に説得力を持って響く 「なぜみんなこんなに簡単に信用するのでしょう」 「やつらはそれが合理的だから信じるんじゃない。自分が信じたいから信じるんだ。」
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログ前半はもう、最高だった。なんだこれは?!という衝撃。後半、なんというか、超科学的要素が徐々に増えてきてちょっと辛くなってきたところはあったけど、良かったかな。有川浩さんと同じように、すごく癖があって読む時期を選ぶ書き味かも。
0投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログ再読。学生時代にこの本をジャケ買いしなければ、自分は今も本を読む人間になっていなかったでしょう。とにかくもうべらぼうに、阿呆なまでに面白い。まずは明晰過ぎて空回りするが故に会話の流れを全て独白してしまう、この能ある鷹が頭も尻もさないズル剥け具合な台詞回しでご飯何杯でもいけちゃうね。それが腹ふり党が跋扈する後半になるにしたがってカオス度は高まり、カーニバルもといかぁにばるとでも言うべき糞っ垂れな祝祭空間は言語感覚までもが阿呆となって踊り出しているようだ。やっ。はっ。俺といっしょに、おへどになってくれへんか?
0投稿日: 2015.02.20
powered by ブクログヨロヨロの爺さんを突然斬った、超人的剣客が現代語でかつ、洋楽(?)などがミクスチュアされた世界で「腹ふり党」なるものを殲滅しようとする話。 サムライチャンプルー的な世界。 登場人物が みんな卑怯でおもしろかった。
0投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログすっげえ〜。 毒々しいほど濃厚な文章が、凄いスピードでやって来る! これはキツい。 でもハマる。 クセのあるモノが好きな方にはぜひオススメです。
0投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ピース又吉さんのエッセイにて知った作品。歴史小説的なやつか…と思って読み始めたら、全く違った。想像の斜め上のぶっ飛び設定で繰り広げられるファンタジー時代劇!! 言葉使いはかたいのに(時代劇だから?)口語は今風の言葉が混じるし、文章の勢いがすごいのに、何故かとても文学的な感じがする。どういう頭脳だと、こんな魅力的な文章が書けるんだろう!ステキ!と素直に思ってしまった。 好き嫌いが別れるタイプかもしれないけど、私はとても好みで読みやすかった。敬服。 物語が広がりすぎて、最後にどう着地するのかなと思ってたけど、キレイに収まって不思議と読後感も悪くない。最後に、あー楽しかった!と終われる作品だった。 これはいい作家さんを知ったなぁ、こういう人を鬼才と言うんかなぁ、と思わせる作家さん。ハマるかハマらないかは読者次第だけど、一読の価値はある作家さんだと思いました。 -- 江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。
3投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログ牢人・掛十之進が、ある藩に“腹ふり党”の話を持ち込んだことで巻き起こる暴力の大混乱。 “なんちゃって時代劇”を通じて作者がたまりにたまったモノを吐き出している感じ。 主人公をはじめ、キャラクター達にストレートな現代批判をさせるものだから、キャラクターが単なるロボットでしかなくなっている。
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログ滑稽本とでも云えばいいのだろうか… 時代設定は江戸中期、 内容は…謀略と計略、策略と復讐、カルトとUMA、など何でもありのハチャメチャです。B級パンク時代物…って印象。普通に時代物感覚で読んでいくとかなり詰まらないが、漫画感覚で読んでいくとちょっと面白いかも。文章は硬くないけど単語単語は古くてカタい…その折衷感が面白かったりします。けど、正直、なんじゃこれ、、、ですね…
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログ鬼才、やっぱり町田康は凄まじい、と言わざるを得まい。 パンク侍、斬られて候 時代設定は江戸、黒和(くろあえ)藩で起こる、爆笑間違いなし痛快卑劣な悲哀のスペクタクル血味泥活劇!と言っても足りないくらいだ。 町田康の凄味は、そういうミキシングというのか、ベースに固いのや柔らかいの、濃いも薄いもぐにゃぐにゃに混入していって、それが可笑しくもあり、同時にガツンと撲られるようであるところ。 江戸の侍たちの節回しでボブマーリィが出てきたり、テレビ時代劇に出てくるめし屋に憧れたりパンクだったりラブアンドピースだったり。 しかしガツンと撲られるわけです、いや撲られるというよりは斬られて候。 町田康は我ら腹ふる馬鹿を斬るわけです、おぎょぎょぎょぎょぎょ! たくさんの登場人物のなかでは、幕暮がいちばん好き。
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログなんなんだろう、このテンション。 最初から最後までずっとフルスロットルだった。 最初こそ独特な世界観になじめないことと物語も序盤だからということとで読みづらいなあと思っていたが中盤以降は一気に読んでしまった。 後半の怒濤の展開はすごいし地獄のような風景がしっかりイメージできるんだけど独特の文体の為、まったく生臭さは感じなかった。その両方ができてしまうのはこの作家の実力なのだろうなと思う。 しかしあまりのテンションの高さゆえにしばらくはこの人の作品を読むのはいいかなとも思ってしまった。
0投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログ町田康的時代読み物パンク風味。彼の手にかかったれば、時代考証もこうなる。その破天荒さは実にパンク。終盤は作者の脳内分泌物たっぷり含有の腹ふりな展開であり、町田康ここにありといった感十二分でおなぐさみ。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台は江戸時代。 「腹ふり党」という新興宗教のような組織をめぐる話。 町田康にかかれば時代小説もパンクになってしまう。 猿はしゃべるわ超能力者は出てくるわの奇想天外時代劇。 めちゃくちゃな展開で掻き回した後に待っていた物語のオチにはかなり鳥肌が立った。 ほとんど意味不明なのになんでこんなに面白いんじゃろ?
3投稿日: 2013.03.25
powered by ブクログ学生時代、高い学費を払っているにもかかわらず講義中に小説ばかり読んでいる友人がいました。 ある日、いつものように教科書で隠して読み耽っていると、うしろからやってきた教授に見つかってしまいました。 運悪く気性のはげしい教授だったので、友人はその場に立たされ、ひどい詰問を受けました。 はじめは黙ってうつむいていたのですが、あまりに執拗な責苦に業を煮やした友人は教授の顔をきっと睨み、 「あなたのつまらない講義を受けるより、この小説をさいごまで読んだほうがどれだけ有意義かわからない」 と言って、教室をあとにしました。 友人はもちろん単位をおとしました。 私にはそれが良いことか悪いことか、それならはじめから受講しなければいいのにと思いながらも判断をつけかねているのですが、そのときその友人が読んでいたのがこの本だったのです。 なんだか回りくどくてすいません。
4投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログみんな現実の嘘臭さとばからしさを感じている。だが腹振り党のような虚妄も馬鹿らしい。この本の魅力は、それに気づいている人物達のずっこけであり、作者の文学という嘘に対する笑いである。
3投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ知人にすすめられ読んでみました、が。。。 最初は世界観に入り込めず戸惑いました。 でも慣れですね。読み進めるうちに皮肉たっぷりの文章を楽しめるようになりました。 ただ、読み終わったあとどっと疲れました。
0投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログカテゴリーが"現代小説"か”時代小説”か悩むところ。設定は時代小説だが、話し言葉や考え方は現代。 なんだか結構疲れた....。評価高いし、色々な人のレビューが途中から面白くなると書かれているので、我慢して読んだ。何回も眠くなって何回も寝てしまって、なかなか先に進めなくて、そうすると登場人物も誰が何だか忘れてしまって、結局読むのに2週間もかかってしまった。 で、結局、支離滅裂にみんな玉砕して終わっちゃった。なんだろう?? ワクワクもしなかったし。現実的じゃないとか時代考証がメチャクチャだとか軽薄だとかそういう批判は全く感じないが、なんだか他人の日記を読む様な、〜に行きましたぁ、〜に会いましたぁ、〜が来ましたぁ、〜が始まりましたぁ...的な、どうでもよくて退屈な感じしかしなかった。
0投稿日: 2013.02.08
powered by ブクログ山内圭哉氏による同名舞台がきっかけで拝読。 書店を探しても中々手に入らず…やっとのことで読むことができた。 読了し、原作の凄さと同時に舞台の凄さを改めて思い知ることに。 驚くような展開に振り回されたと思えば、ラストには良い意味の呆気なさを感じた。 ろんの言葉は名言だと思う。 時代小説と思いきや読みやすく、スピードのある小説。 とても面白かった。
0投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ初めて読んだ文体とテンションに圧倒された。 冒頭から終わりまで、ずっと全力疾走でちょっと疲れた。 これすごい。
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログ町田康初体験は『パンク侍、斬られて候』。 今から8年前、図書室の書架をざああああっと眺めていた所、この衝撃的な書名と表紙に出会ったのでした。今にして思えば完全なジャケ借りタイトル借り。表紙写真の御仁が町田康その人であるという事すら知らなんだ。 時代物に擬態した現代小説。 しかし当人は「擬態」である事を隠す素振が全くない。 大時代な舞台装置の中で当然のように語られる現代。 なんだこれは。 って初読時のショックの凄まじさたるや。 こんなことがあるのか、こんなものがあったのか、こんなこともアリなのか。 とひたすら唖然・呆然としながら一気に読了。私の多くはない読書経験において、「読んで呆気にとられる本」と出会えるというのは非常に幸運な事であるよ、と詠嘆したのでした。 以来すっかり町田康作品の虜となり、他の小説やエッセイなどを読み漁ったのですが、文体だけでなく立ち位置だとか視点だとか鬱屈だとか腹立ちだとか、そういうものの「ブレなさ」がまたつくづく恰好良いのですよね。
2投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログはちゃめちゃな展開と会話の面白さ。 めちゃくちゃ論理的かと思いきやぶっとぶ感じ。 全てにおいて。 現実は虚妄なのか。 たとえ虚妄であったとしても絶対に譲れないものがあると感じたラストが清々しかった。
0投稿日: 2012.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時代を越え現代をシニカルな視線で描く。組織というものを痛烈に皮肉る。「財政的にもモラルの面でも破綻してしまっている藩にもかかわらず、それを粉飾して誤魔化し破綻してないと言い張る。根本的問題を解決するのが大変だから、当面の問題の処理ばかりに終始し、目の前の心配さえなくなればそれに甘んじて喜んでいる。」まるで自分自信への叱咤。忸怩たる思いを禁じえなかった。また、その日暮しで将来の展望を持てぬ者が腹を振って混乱状態に陥っている光景に格差社会への警鐘を聞いた。30ページほど我慢すれば後は一瀉千里の勢い。笑いながらも多くの啓示を身に刻んだ。最後のシーンは背筋も凍った。
0投稿日: 2012.07.16
powered by ブクログ時代小説と思いきや― 冒頭から中盤にかけてはなんだろうこれ、サラリーマン小説? 使えない部下をもった上司の愚痴? 「今の若いやつは論」というか。ここんところ意表を突かれて面白いのだけれど、「今の若いやつ」たる自分にはとても耳が痛く候。 世界は条虫の腹の中なので、そこから糞として飛び出すために腹をふりまくろうという滅茶苦茶な教義の「腹ふり党」なる宗教をめぐって、藩(という名の会社)に雇われたフリーランスのパンク侍がなんやかんや頑張って、頑張ってるのになんでか世界は破滅へ向かっていく、みたいな話。 意味不明な宗教者、超能力者、言語を喋る猿…… それから雇われ暗殺者や、都合の悪いことがあると仮死するサラリーマンや…… ぶっ飛びの登場人物群と、うってかわって藩(会社)という社会に属し世俗的な駆け引きの世界に生きながら「あー、めんどくせえ」する人々とのコントラストがおもしろいんじゃないかな。 どっちかっていうと序盤に多い世俗的な駆け引きネタがおもしろいと思うのだけれど。だから後半へいくほど失速というか、あんまりピンとこないのは緩急がたりないせいじゃないかなーなどと思ってみたり。
0投稿日: 2012.06.26
powered by ブクログ現代の「葉隠」で候。 この本は、れっきとしたビジネス書兼、哲学書兼、警句である。 今は、上辺だけの華やかさ・肩書きだけには敏感で、自尊心だけが一人歩きする群衆の時代。 手に入れたいものがあれば猿の手も借り、手に負えないものがあればサクッと切り捨て御免の時代。 時には人間狂い咲き。時には冷徹に他人を斬って。 この世界ってば、なんて無意味で虚無的。しかしこんな世の中でも、己の内に絶対に譲れないものがあったら。 絶対的に、不変に譲れないものが。 それさえあれば、これからの世の中頑張れそう。 それを見つける前にまず、今までズバズバと知らぬ間に他人を斬りつけていた人、傷つけていたかも知れない人は一度この本を読んで、斬られた方が宜しいと思う。 尊公も、貴方も、貴女も、おめぇも。そして、私も。 ・・・・ずば。
2投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログパンクロックが自由であるように、文学だって形ばかりにこだわる必要はない この本を読んで立ち上がろう!!
3投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ癖があるとかいうレベルではなく、これはこれでひとつの言語なのかもしれない。 中毒性がある、というのはこういう文章のことなんだと思った。 のめり込むと抜け出せません。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログエネルギッシュな時代劇風町田小説! とどまることを知らない強烈な文章!意味不明な登場人物! この個性はとてもまねできません。快活。 しかしどこか芯があり、バンドマンである著者の良さが十二分に発揮されているのではないでしょうか。
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古き武士の言葉に現代のパンクな言葉が滑り込み、「イマジン」が流れボブ・マーリーが唄い、やっぱりクロックムッシュにはグリエールチーズでなけりゃ、などと呟く時代小説。 『くっすん大黒』に続き、またしても声出して笑った。 なぜか町田さんの小説は、頭の中でとても映像が浮かびやすい。 ラストの歪んだ世界が、悲しく美しい。
0投稿日: 2011.06.12
powered by ブクログ最初は、なんだこれ、微妙…と思ったけど読み進めるうちにおもしろい! 宗教とか流行とか、理解が及ばないその場の流れって怖い。 大臼が一番頭よかったなぁ…猿なのに。 最後のろんの『こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』って言葉が響いた。 なんでもかんでも周りに流され続けるもんじゃないよね。
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログ告白みたいにやっぱり読むのを止められない。 私は関東出身だから、関西のノリとか風習とか全く分からないし、関西弁もわかんないし、けど好きなんです。 ありえないふざけた話だけどありそうななさそうな。 この話もなんじゃこれ。
0投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログ町田康、中毒性あり。第二次マイブームに突入してしまった。やめられず、どうせ飽きると思いつつ四冊買う。あの文章にハマったらクセになる。この本も、時代劇か、だるいかもと警戒して読み出したら時代劇とは程遠い珍妙ワールドに引き込まれてあっという間に読了。全く時代劇の読みにくさとは無縁の別ジャンルである。笑いの波長が合えばもう可笑しくて、ニヤニヤしてしまう。時についていけないシュールさもこの作品ではよい塩梅。麻薬性のある町田ワールドから帰って来たくなくなる悦楽の読書タイムだった。
2投稿日: 2011.04.25
powered by ブクログちょうど大きな地震のあった日。読み終えてそのまま冒頭に戻って連読。音が聴こえる画が見える。ヤバイヨ。そこじゃなくて、あっちがね。
0投稿日: 2011.03.30
powered by ブクログ《ブックレビュー》 「告白」がそうだったように、この小説でもやたらと登場人物の思弁が多用されている。 「告白」の場合、その思弁というか、妄想が物語そのものの展開と深く結びついていたが、この作品ではそういうわけでもないので、やたらと思弁的な叙述スタイルは装飾過多であるように感じてしまった。 ストーリーはまさに荒唐無稽。もう無茶苦茶で何でもありである。その荒唐無稽さを楽しめるかどうかで、この作品に対する評価は分かれると思う。
0投稿日: 2011.03.27
powered by ブクログ『みんなはどう思う?僕はパンかな?君らはなに?焼きそばパン?それとも寿司がいい?テイクアウト寿司?あれはまずいと父さんは思うよ。人生の先輩として』 『問われた掛十之進はしかし涼しげである。衣服も涼しげ目元も涼しげ、全身これ涼しげであった。』 『主君の御前において小便を漏らすなどみなに知れたら大変なこと、すなわち切腹をということになるのは必定で、そんなことになったら、と考えるだけで主馬の頭はホワイトアウトしてまた少量の小便が漏れたのであった。』 『いいにくい?はははは。なにを申される。ご遠慮なく、なんでも申されるがよい。こんな夜更けにアポなしで訪ねてきて非常識とかそんなことはいっさい気にせずに、さあ自由闊達に、思ったことを早く申されい。』 『十之進は誠実だけが取り柄の営業マンのような口調で言った。』 『ところがどこまでソウルのふざけた妹でしょう、妹は、まったく思わないと、と言うと最後の一切れとなった饅頭を食べると、ばーか、と言って彼方へ走っていったのです。』 『僕の秘剣、「受付嬢、すっぴんあぐら」を受けてみよ』 『ウウム、憎い奴。そんな好き勝手をやって、余を愚弄する気か。マジむかつく。』 『そりゃ重要ですよ。民百姓は猿回しを見て、あははと笑って、そうして初めて明日も頑張って耕作しよう、商いをしようと思うのです。猿回しがなければこの世は闇です』 『俺はちっとも後悔しとらんよ。いまの俺にはこの猿と働き、猿と暮らし、猿と眠る、この日々がとっても大切なんだ。』 『もっというとこの国の政治体制自体がもう破綻してるんだ。ということはみんなで頑張って力をあわせて苦労して新しい方法を考えなきゃならんはずだ。ところがそれがしんどいものだからみんなでダイジョウブダイジョウブつって慰めあって保障しあってるんだ。でもそれももう限界だ。』 『いったい何をしておるのだろうと目を凝らして私は腰を抜かしました。といって実際に腰が抜けたわけではなく、あくまでも比喩的にですけどね。非常に驚いたということをいっているのです。』 『相手のメリットを少しも考えずに自己都合ばかり言いたて、そのくせ頭も下げず、逆に偉そうにしている。』 『もちろん我々はふざけてなんかいません。真面目な、真剣な気持です。はっきりいいましょうか、はっきりいいますよ、私なんか、これ命懸けです。』 『いやそれはよいが、さ。あなた方も茶を飲んだらよい。宇宙が砕けますよ』 『違うんだよ。奴らはそれが合理的だから信じるんじゃないんだよ。奴らは自分が信じたいことを信じてるんだよ。あまえらアホだから死ぬまで無給で働け、と言ったら信じないよ。おまえらはそもそも楽して生きるべきでそれができないのは世の中が間違ってるからだ、って言ったから信じたんだよ。』 『なるなる。人の家ってなんか変な感じだよね。日常的な秘境って言うか。剥き出しの個人が形になって現れてる場所だよね』 『或いは気が狂わないまでも怒り出すのは間違いなかった。なぜなら大衆は理解できないできごとに遭遇した場合、無批判にこれを信仰するか激怒するかのどちらかの反応しか示さないからである。』 『わかりました。突然、妙なことを申しあげて相すみませんでした。僕はちょっと外に出て屁をこいてきます』 『いまある状況っていうのは、そのツケが一気に回ってきたということにすぎない。あなたたちは最初からもっと真剣に取り組むべきだったし、自分の手を汚すべきだったんだ。』 『行列があればなんの行列か分からなくてもとりあえず並ぶし、売れていると聞けば買わなきゃと思う。芝居を真実だと思い込み、著名人を敬慕しつつ憎悪する。絶対に自分の脳でものを考えないが自分はユニークな人間だと信じている。』 『でも僕は違う。僕はこの世界の前提を問いません。世界なんて関係ないんだ。たとえ虚妄の世界であろうと虚構の世界であろうと僕は生き延びる。ろんさん、僕はパンク侍です』 『むかつくからよ。それに……こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログ読み始めはなんだか退屈だと思ったのに、ページをめくる手が止まらない不思議。馬鹿な主張を真面目に正当化したような滑稽さが気持ちいい。
0投稿日: 2011.01.15
powered by ブクログ時代物だが町田康ワールド全開で 時代物というジャンルは飛び越えてしまっている 支離滅裂なところも圧倒的なパワーで読者をねじ伏せていく 毎度楽しませていただいているが、この作者はすごい しっかし「腹ふり党」って「おへど」って!
0投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログ「こんな小説読んだことない」 って思いました。 だってむちゃくちゃなんですもん。 無茶苦茶なんですけど、じゃあ破綻してるのかって言ったらそうじゃない。 ちゃんと成立しているというか、感覚的にごりごり書いているようにみえてとても繊細な形になっているという、なんというか、文章とかも読んでいるとついついまねしたくなっちゃうのだけれども、ただ文章を区切らないで一文をとても長くすることくらいしか真似れないのよね。 だいすき。
0投稿日: 2010.09.17
powered by ブクログ混乱します。 酔ったみたいに気持ち悪くなります。 が、なんか面白いのは、著者の文体って人間の生の考えの言葉に近いからか。 初町田康だったんで、びっくりしたんです。 取り合えず。
0投稿日: 2010.07.31
powered by ブクログこれ以降の町田さんのお話がとても好き。頭の中の妄想そのまま垂れ流して、終始ブチブチひとりごと言ってるみたいな町田さんって、時代ものとすごく合う
0投稿日: 2010.05.13
powered by ブクログ町田康風時代劇。とにかく話は支離滅裂だが、ラストのオチが良い。また擬音のリズム感が面白くすいすい読める。
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログごく序盤は「ふ むふむ文体が面白い」と読んでいたが、 だんだんストーリーとか、一体なんじゃこりゃーって感じに。 でも面白かったです。
0投稿日: 2010.04.06
powered by ブクログ今のところ町田康の最高傑作だと思う。文体が、ストーリーが、腹ふり党が、社会風刺が、とか色々言えるけど、そこ全部ひっくるめて、小説としてものすごく破綻してるのに美しく思えるところが痺れる。最高。
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログ心で読む小説。 設定を飲み込んでズレてる描写を楽しむ事。 呼吸が合うまでが読みづらいが風刺が面白い。
0投稿日: 2010.02.15
powered by ブクログ賛否あるんだろうなあとは思う。 私は初期よりこれ以降くらいのほうが好きかもしれない。 ひねった文章がくどくない感じがする。 表紙もイカしていると思う。 作者が表紙というだささ(主演作品の主題歌を毎回歌う〇ダユウジのようだ…)が逆にかっこいい。
3投稿日: 2009.12.19
powered by ブクログ・ラストがものすごく好きです。 ・「人の家ってなんか変な感じだよね。日常的な秘境って言うか。剥き出しの個人が形になって現れてる場所だよね」 ・「むかつくからよ。それに……こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ」
0投稿日: 2009.12.13
powered by ブクログおもろ。町田さんの書いた中で一番好きかも。 いい意味でアクが強くなくて、でも、後半になってやっぱ、こうなるのかって笑った。おいおいおいおい。やっぱりすごいな。○○だから許されるって表現はしたくないけど、うーん。無理やりなのに無理やりじゃない。こういうの、映画とかで観てみたい。 最後の解説にある通り、まだまだだな、とか、自分でも書けるわ、って思うのに、絶対に書けないのが悔しいんだよなぁ。
0投稿日: 2009.12.06
powered by ブクログふざけ過ぎ。 故にカッコイイ。おもろいよりも先にカッコイイが出てくる。 えっ、時代小説だろ? という突っ込みを序盤でやめた。「クロックムッシュ」とか「吾輩は猫である」とか。ぜったいに時代小説ではない。 物語中の何かにかこつけて、現代社会に対して風刺的に言いたい事を言いまくっている感じがいい。 会話のシーンは、頭で考えていることをガガガガガガガガガっと打ち込んで、そのまま添削もせずにセリフにしてるんだろう。会話というか独り言。頭の中で考えていることも言葉にしちゃってるから、長々しくてめちゃバカだけどすごくわかりやすい。それにしても、このオチはどうなんだい。「振り返ればヤツがいる」みたいなその結末は。たぶんオチから考え付いて、それをもとに肉付けしていったのだろうけど、『後は全部ふざけちまえ、楽しけりゃそれでいいじゃん。ってかおれの作品なんだし、誰から何を言われてもよくね?地球の中心はオレだ』みたいな、おそらく町田康本人が「腹ふり党」のテンションで書き進めていったんだろう。そうに違いない。 高齢化社会の日本では受け入れられないであろう、普通じゃない作品でした。
0投稿日: 2009.10.01
powered by ブクログ時代小説か、っつーとそうでもないんだけど、時代設定は確かに昔。お侍さんとかいるし。 カリスマだって自分がしていることが正しいのかどうかとか、むしろ今自分は何してるのか分かんなくなるときだってあろーよ。なんと言うか、この本読んで思うところは違うかもしれないけど、女ってのはしたたかというか執念深いというか緻密というか、、、いやむしろ男があほなのか。
0投稿日: 2009.09.21
powered by ブクログこの小説に限らず、町田さんの本を初めて読む方は、とりあえず買う前にパラ読みすることをおすすめします。 最初の数ページを読んで、 「何だこの文体、はは、おもろ」と思った方は当たり。そのまま読んでみてください。 面食らった方はもう数ページ読んでみてください。場合によっては当たりです。 イラっと来た方はそれ以上は止したほうがいいと思います。 個人的には、最初面食らった、けど読んでみたら結構面白かった、けど文体のインパクトが大きすぎてどんな話だったやら。という。 江戸時代を舞台にしたファンタジーという態で人の愚かさをばっさり斬って捨ててしまうような、いかにもパンクでロックな話であった気がします。 「パンク侍〜」という本を読んだ、というよりは、町田作品デビューを果たした、という記憶が強い一冊。 あと「はは、おもろ」がしばらく口癖になりました。 (2006年 3月)
0投稿日: 2009.09.16
powered by ブクログやっぱ狂っています。オチがしっかりしていてすっきりした最後でした!表紙の町田康かなりかっこいいです!
0投稿日: 2009.08.29
powered by ブクログ小説をあまり読んだことがない人でも ざくざく読める だって町田康の作品中学生のときに読みまくってたもの その結果がこれだよ
0投稿日: 2009.07.14
powered by ブクログ『パンク侍、斬られて候 / 町田康(著)』(角川文庫)を読む 2009年07月09日(木) 「いいなあ。いいなあ。それだよ。たいして現実も知らないでただイメージでクソだ、ゲロだって言ってる奴が死のその瞬間、激烈な痛苦と恐怖を味わったその瞬間こそが何十年分かのリアルが一瞬に煮つまっていくんだよ」 町田康氏の時代小説・・・? 『パンク侍、斬られて候』を読みました。 裏表紙の紹介文(あらすじ)を引きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。 -------------------------------------------------------------------------------- いやぁ。すごい小説に出会ってしまいました。(驚天動地) 今まで自分が読んだ本の中で最高傑作といいたいくらい凄い本です。じゃあ、そのまま最高傑作と言えばいいじゃないといわれそうですが、それがそうもいきません。なぜなら、傑作とか最高とかいう言葉で表現することに抵抗がある、そうした範疇に当てはめてしまって良いのかという迷いがあるのです。それほどこの小説はぶっ飛んでいるのです。(異類異形) すなわちパンクなのです。パンクといいながら、小説中にはレゲエも出てきます。そういうところは、パンクと言うよりアバンギャルドといったほうがよいのかもしれません。と、これを読んでおられる諸氏にはいったい何を言っているのか解りませんよね?(意味不明) 時代小説にして軽妙洒脱。軽妙洒脱にして軽佻浮薄。軽佻浮薄にして純文学。純文学にしてアバンギャルド。なんかようわからん。(支離滅裂)この小説はそのなんかようわからんカオスの中に、風刺と諧謔があり、まさに、無茶苦茶、自由奔放・抱腹絶倒・笑止千万・奇想天外・荒唐無稽・前代未聞・奇妙奇天烈な小説なのである。 この本に、どれほどの風刺と諧謔が書かれているか。小説中の台詞から抜粋すれば解っていただけると思います。例えば86Pの一節、主人公・掛十之進に対する出頭家老内藤帯刀の台詞です。 -------------------------------------------------------------------------------- 「あ、そうだった、そうだった。いいんだよ。そこまではいいんだけれども、そのあとがいかん。というのは、君が嘲弄して大浦がどう反応して、それに対して自分はどう振る舞えばよいのか、っていうことを聞いたのがだめだ。なにがどうまずいかというと、君がやったことは指示待ちだ。これは仕事を進めるうえでもっともいけないことだ。というのは俺は大浦ではないし、大浦がどう反応するかその場になってみないと分からん。それは君だって条件は同じはずだ。だから君は、私が指示した傍若無人で無礼な若者という基本線にそって自分の頭でどういう風に振る舞うか考えなければならんのだ。指示されたことをやるのなら誰でもできる。言ってくれればやります、という人間はいらん。私が必要しているのは自ら考えて行動し、結果について責任をとる人間だ。そういう人間でないなら、別にいらん。殺す。 ・・・・・(省略)・・・・・ 次に君はいったいなんのためにこんなことをするのでしょうか?と聞いたが、君はそんなことを知る必要はない。君は兵だ。兵はただの駒に過ぎん。その駒がなんのために敵陣に突入するのでしょうか?なんて質問を発し、将がいちいちそれに答えていたのでは戦争にならない。兵は命じられるままに突入すればよいのだ。それをば、僕はなっとくいかないうちは仕事をしません、などと最近の餓鬼はほざくが、そんな70年代フォークソングみたいな心の優しみをもとめて会社に入ってきてもだめだ。なぜならビジネスは戦争だからね。君がいつまでもそんなことを言っていると会社は潰れ、君は職を失う。それでも、納得いきません、って言って怒るのかね。誰を相手に怒るのだ?会社は親じゃないんだよ・・・・」 -------------------------------------------------------------------------------- なんという風刺、なんという諧謔か。かの筒井康隆氏を彷彿させるユーモア、高橋源一郎氏を彷彿させるわけのわからなさ・・・・すばらしい。 (追伸) このブログ中、四字熟語はいくつ出てきたでしょう?
0投稿日: 2009.07.09
powered by ブクログ現代文学的でありながら、ジャンルとしてはおそらく歴史小説であり、その一方ファンタジー小説でもあるという、なんともカオスな世界観を持った小説。一見ものすごくアンバランスなようだが、内実不思議と破綻していない(ように感じた)。(たぶん)ある種のバランス感覚が備わっている。町田康は初めて読んだが、なにより文章のセンスがずば抜けていて、その文章を読んでいるだけで楽しい非常に稀有な作家だと思った。舞城も似たような口語文体ではあるが、方向性が違う。舞城の操る文体は現代の街を闊歩しているような若者の口語である一方、町田の文は若者は若者でもどちらかというとインテリのそれであるように思う。それが絶妙に洒脱でパンクでカッコ悪くてカッコイイ。正直これを読んでしまうと、町田の前では舞城も霞む気がしてくる。全然内容に触れていないが、ストーリーも実は結構魅力的で面白い。あらすじは以下。(ネタバレ)主人公の超人的剣客である浪人・掛が、盲目の娘を連れた男を斬るところから話が始まる。掛によると、男は他藩で猛威を振るう破滅的新興宗教・腹ふり党の一味であり、その進入を防ぐために切り捨てたという。掛はその知識を藩に売り込み、金をふんだくって逃げようとするのだが、一向に腹ふり党が流行らない。仕方なく腹ふり党の残党を焚きつけて、藩内で腹ふり党をでっちあげると、想定を超えて流行ってしまい、鎮定が困難になって・・・という話。最後は掛がろんに斬られて終了。ろんは最初に斬った男の娘だったのであった。
0投稿日: 2009.06.30
powered by ブクログ途中、なんかもう訳もわからず、むっちゃくちゃになる。 え?何これ?どうゆうこと??? っと思いながら、 でも、どんどん読める。 かなり不思議な感覚でした。
0投稿日: 2009.06.10
powered by ブクログ始めは正直どこがおもしろいのか分からなかったんですが、 最後の10行でやられます。必ずやられます。 とにかく最後まで読んでみてください。
0投稿日: 2009.05.25
powered by ブクログすごいこれすごい。時代小説?ファンタジー?ぶっとんでました。いってんじゃねえよ。ぶっ殺す とか一々フレーズに痺れるし文章は独特で面白いしほんと町田せんせーしか書けないだろこんなの。町田康天才ですか。
0投稿日: 2009.03.13
powered by ブクログ江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。 本を読んでいたこんなに笑ったの初めて。 ああ おもしろ。 ほんとおもしろ。こんなあほぉな僕でもおもしろって思った
0投稿日: 2009.03.07
powered by ブクログなんかすげえ。 わけわからん。 でもなんか面白い。 何か言いたそうで結局何も考えてないのかもしれん。
0投稿日: 2009.02.01
powered by ブクログ単純な面白さでいったらこの作品が一番かもしれません。 ボブ・マーリィの出てくる時代小説というカオスっぷりは終盤に差し掛かるともはや地獄絵図と化している始末。 随所出てくる「きょほほ」「くるるる」といった乾いた奇声はもはや反則です。 この頃から登場人物の狂気が神がかり、正直笑えるというよりも普通にキチガイじみてて怖いです。
0投稿日: 2009.01.30
powered by ブクログおっもしろーい!!めっちゃおもしろーい! 侍言葉かと思ったら今時の言葉になったりして最初から最後まで弛まずに読めました♪
0投稿日: 2008.07.30
