Reader Store
二度はゆけぬ町の地図
二度はゆけぬ町の地図
西村賢太/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

64件)
3.7
11
26
15
3
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりに西村賢太読んだ。やっぱりすごく面白くてどんどん読み進めた。最後の腋臭風呂はあまりに描写が達者なのでこちらも具合が悪くなった

    1
    投稿日: 2026.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はちゃめちゃに面白かった。特に「春は青いバスに乗って」と、「腋臭風呂」が理不尽で気持ち悪くて良かった。 なにより、豊崎由美さんの解説が秀逸だった。西村賢太に興味がある人は、本編を読まずとも、ぜひ読んでほしい。

    0
    投稿日: 2025.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまで読んだ作品も軒並み高い評価をつけたが西村賢太のマイベストはコレかな 文章も構成もドストライクだった 解説者が「昭和アイドルの曲名のよう」と書いていた「春は青いバスに乗って」 自分は横光利一「春は馬車に乗って」が真っ先に思い出されたし、おそらくそういうことだろう

    0
    投稿日: 2025.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    10代若かりし頃の私小説集。 もっともっと読みたくなる虜になってしまう人間性は何故なのだろう。人間の本質が描かれているのだろうか?

    0
    投稿日: 2025.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    西村さん初期の作品集。数年前に買いためた積読で、ときどき読みたくなってくる。17歳前後、アルバイトや日雇いで生き延びながら家賃滞納・強制退去を繰り返し転居していた頃の私小説として貫多という若者の四方山話が中心で、下卑た内容に好みは分かれると思うけど、底辺チックな自己体験を小説世界で読むとすごく味わいがあって文学臭が漂ってくる。とはいっても昭和の良い時代の話で、当時を生きたわれわれのある意味懐かしさに対し、今を生きる若者たちがこの小説をどう読むのか、大変興味があったりする。

    3
    投稿日: 2025.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    貧窶の沼 60 北町貫多は17歳。初めての素人彼女ができて、酒屋配達のアルバイトとなり貧窶の沼から脱しようとするが。。。 気風のいい悪態付きが面白い 春は青いバスに乗って 60 アルバイト先の社員を殴って留置所へ。北町貫多版の「塀の中の懲りない面々」みたい。 潰走 50 北町貫多は16歳。家賃滞納常習犯 VS 取り立て屋老家主 小説としてはちょっと物足りない。 腋臭風呂 70 時を超えてよみがえる腋臭の思い出。なんちゅう設定やねん! 汚下ネタで書き上げる胆力に笑ってしまう。

    0
    投稿日: 2024.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    普通にしてればかなり親切にしてくれそうな人たちに出会ってるのに自分でぜんぶ台無しにしてしまう。どれも面白いが『腋臭風呂』は後半下ネタだけど文章がうまくて笑える。

    18
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    己の身の振り方ひとつで、与えらえた職場環境で続けていけたはずであろうカンタ。 しかし、ちょっとした些細なことで我慢できなくなり(カンタには些細なことではなかった)、相手を攻撃した挙句、転々と職を変える話。 大人の私が読めば、「どうしてそうしてしまうんだろうか」と思うところがあったが、考えてみれば中卒で一人暮らしを始めたカンタである。小説ではカンタが16歳。当時の自分に例えてみれば、世の中の常識などまったくわかっておらず、感情の赴くまま。まだまだ親の教育が必要である。 この年齢において、正しい選択をし続けることができるとは思えない。 普通の家庭だったらああはならなかっただろう、と思うとカンタがただ不憫だった。 私小説のようなので、著者自身のことを書いているのだと思うけど、自分の失敗したこと、至らなかったことを文章にする気持ちはどんなだったろう。自分だったら書いているうちに暗澹たる気持ちになってフタをしてしまいたくなる。 また、本当の恐怖とは、お化けとかではなく、「不潔」と「貧困」だと、この小説をよんで改めて思う。岩井志麻子の小説を読んだ時もそう思った。 カンタくん。お風呂入ってね!洋服を洗濯してね! いくつかの場面の描写で、本気で「気持ち悪い」と思った。さすがです。 引き続き、カンタを見守るべく次の作品を図書館で予約した私です。

    2
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    416 西村 賢太 1967年東京都江戸川区生まれ。中卒。2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞、11年『苦役列車』で芥川賞を受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『瘡瘢旅行』『人もいない春』『廃疾かかえて』『一私小説書きの日乗』等がある。 西村賢太の「二度はゆけぬ町の地図」読了。自分を俯瞰してみる力は本当に凄いし、主人公をどうしようもないと笑う気持ちになれないのは、自分にもこういうところがあるのではないかという内省です。 西村賢太の私小説、大学1年生の頃の自分の唯一の味方だったと思う。半ば失踪同然で向かった東南アジア貧乏旅行で、唯一持っていった小説は彼の「暗渠の宿」と「二度はゆけぬ町の地図」だった。藤澤清造の墓と共に、いつか墓参りへ行きたい。 西村賢太さんの『二度はゆけぬ町の地図』読了。 北町貫多という人を思い出させる友人が高校時代にいた。 金の問題は無かったけれど、とにかく自分の杓子から外れた行いに出くわすと喧嘩は弱いのにキレた。 当時はその度に面倒くさいヤツと思ってたけど、純粋でかわいい人だった。 懐かしくなった。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』時々自暴自棄になって無茶もするけど、一生懸命生きてる貫多に好感。中卒18歳未満という事で社会的に弱い立場にあるんやけど、逞しく生きてて素敵。意外にロマンチストなとこも好き。文体もいい!私小説集。 西村賢太「二度はゆけぬ町の地図」、網羅的に読んでいるなか現状これがベスト(「どうで死ぬ身……」未読。文体が薄くなって以降も、それはそれの良さがあるとは思っている)、凶暴で、ショッキングに過ぎて目を背けたくなる。文章を書くひとをちゃんと絶望させてくれる。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読了。こ、これは確かに凄い……。芥川賞を受賞する直前に、DOMMUNEで友川カズキが彼の私小説を大絶賛してて、翌日nuの戸塚君からも「すごい」と聞いて、そしてあの授賞式……という流れで読んだのだが、いや、なんじゃこりゃ。アマゾン新品は在庫ないなあ。 西村賢太「貧窶の沼」(『二度はゆけぬ町の地図』収録)読了。西村賢太らしい、どうしようもなく染みついたミソジニーの発露と、そのミソジニーに対する書き手のメタ的な視点をさりげなく感じさせる筆致が、やはり味わい深い。 西村賢太さんの『二度はゆけぬ町の地図』 #読了 この人の小説の魅力がイマイチ分かりかねるのだが、気づけば次の1冊を買っている。 生きることの本質が描かれている気がするからであろうか。いやそんな大層なものでは無いのかもしれぬ。とにかく次の1冊を買いにゆこう。 「二度はゆけぬ町の地図」 #西村賢太 もうすぐ命日のためなのか無性に読みたくなる。 やっぱり面白い。 大家の老夫婦にコテンパンに道理を通され、それに逆恨みして心の中で悪態つく内容なのに、なぜこんなに熱中するくらい読ませるのか。 明日の読書会で紹介します。 【本】西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』。若い頃の北町貫多。栴檀は双葉より芳し。ようするに、短気と逆怨み。逆に言えば、短気を起こさずいっとき我慢して、自責と反省の念さえ持てばこの世はなんとかやっていけるということ。西村作品の実用性を感じる。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』(角川文庫)読了。人の負の部分をこれだけ面白くかつ生真面目に描き切ってくれる西村氏。全作読破まであとわずか。 西村賢太の「二度はゆけぬ町の地図」を読んだ、人間としてZ級!どこまでも自分の性癖に忠実でそれを活字にしてしまう度胸、だから西村賢太は好きなの、痛快すぎる 西村賢太著「二度はゆけぬ町の地図」読了。相変わらずの西村賢太節ににんまりにたにた。「二度はゆけぬ~」「春は青いバスに乗って」等々タイトル素晴らし過ぎ。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読了。『腋臭風呂』に失笑。あまりに下衆、あまりに下品ゆえ、まともな人間なら表現するのも憚られる人間心理を見事に描写している印象。『身も蓋も無い』とはこのことか。女性にはお薦め出来ないなこれは(苦笑) 西村賢太全小説チャレンジ、いよいよのところまできた。全部面白いけれど、『暗渠の宿』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『苦役列車』『疒の歌』『雨滴は続く』あたりが特にお気に入り。最後の一冊を手にする日は、いつになるだろう…… 西村賢太「貧窶の沼」(『二度はゆけぬ町の地図』収録)読了。西村賢太らしい、どうしようもなく染みついたミソジニーの発露と、そのミソジニーに対する書き手のメタ的な視点をさりげなく感じさせる筆致が、やはり味わい深い。 『二度はゆけぬ町の地図』に収録されてる四篇どれも信じられないくらい面白かった 北町貫太以外にもヘンな人たくさん出てきておもろい 近代文学みたいな文体落ちつく 次も西村賢太読んじゃおうカナ… 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』収録の『貧窶の沼』を読む。 日雇いから、なんとか街の小さな酒屋へバイトとして雇って貰えたものの、無断欠勤、給料の前借り、風呂に入っていないので異臭の指摘、からの最後は恩を仇で返すような、店主に暴言を吐き捨てて決裂する、という破滅的な生き方の私小説。 西村賢太の「二度はゆけぬ町の地図」を読んでる。 やっぱり面白い。 最低やのに、じわじわ湧いてくるこの情はなんなんやろう。 好きな作家さんでした。残念。 ご冥福をお祈りいたします。 僕は西村賢太さんの「二度はゆけぬ町の地図」を拝読していますが、『浮世とは、他人の耐え難きものを耐えての、果てなき行路のことであったか』が印象深い言葉として記憶に残っています。 作品の中ではさほど評価は高くないと思うが、『二度はゆけぬ町の地図』、80年代の江戸川橋~飯田橋あたりの印刷工場の様子などわかって興味深かった。 西村賢太さんの作品を初めて手にしたのは2011年の震災直後。友人に勧められてね。今も短編からなる『二度はゆけぬ町の地図』が一番好き。青春の瑞々しさと、荒ぶるロックスピリットを感じる作品。#西村賢太 「苦役列車」「どうで死ぬ身の一踊り」「二度はゆけぬ町の地図」「無銭横丁」私の本棚にはざっと見て今この4冊。腋臭の銭湯の話、面白かったなー。彼のような破天荒で人間臭い作家はもう現れないのでは。ご冥福をお祈りします。 ペシミスト 物事を悲観的に捉えがちの人。悲観論者。 この世が嫌いな人。この世に生きるほどの価値はない、という思想の人。厭世家。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』を読む。解説で豊崎が書が「笑撃」と言い、ワンパターンという批判には「みっともなさは常に新しい」、また「私小説は純文学」と応える。説得力ある発言だ。重松清と比べればずっと文学だし、また笑える。しかし、薄い文庫本を一冊読めば、義理ははたしたぞと思う。 【二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)/西村 賢太】誰しもが心の底で持っているクズ性がどうしても表面に出てしまう貫太。口先ばかりで欲望に流され、勝手に期待して失望する。優しくされればつけあがり、冷たくさ... →bookmeter.com/cmt/45664752 #bookmeter 二度はゆけぬ町の地図 西村賢太 作 読了。欲望に忠実というより抑えられずコントロールできない、動物と同じような状態。このままだとどうなるか分かっていても歯止めが効かない。思考停止。一歩間違えると自分もそうなっていたかも知れないと思える恐ろしさ。理性より感情に支配されているのは怖い 『二度はゆけぬ町の地図』 amzn.to/11ziu99 これも面白かったです。  RT @aniotahosyu 岩田温、森鷹久の両氏が西村賢太が良い良い言うので、「苦役列車」を買い求めて大当たり。「小銭を数える」「暗渠の宿」と一気に読み進める。 「二度はゆけぬ町の地図/西村賢太」読了。「苦役列車」で語られた港湾人足以外のクズ生活の短編集。それでも純文学と言っていい文章の美しさ。 こういう人がいたらちらちら見てしまう。そしてきっと本人に怒られて金をせびられるんだろうな。 二度はゆけぬ町の地図読了。西村賢太、最低だwひ、酷いw「潰走」これは酷いぞ。他の短編は、まだ言い分があるのは分かるけど、潰走だけは言い分が全くないのに、文句言いまくり。でもまあ、このどうしようもなく情けない男ぶりが読んでいて心地いい。 東日本大震災直前の、去年の芥川賞を受賞した西村賢太。「苦役列車」でイヤな予感がし、「暗渠の宿」で不安が確信に変わり、「小銭をかぞえる」でぶったまげ、「二度はゆけぬ町の地図」で悶絶した。「西村賢太対談集」をようやっと買ったが、相変わらずおもしろい。町田康との対談はハゲシクワロタ。 【最近読んだ本その15】「二度はゆけぬ町の地図」西村賢太、西村作品は基本的に何を読んでも同じ印象なんですよ(´Д` )最低なんだけど全てをさらけ出すその勇気やエンターテイメント性は素晴らしい。誰だって叩けば埃の一つや二つ、、、。 p.twipple.jp/dFU32 今日は西村賢太「二度はゆけぬ町の地図」を読み終えて、相変わらずどうしようもなくて笑った。女性の下半身の不潔な描写はもう少しソフトにお願いしたい。西村作品は同じ話の繰り返しだけど読みたくなるよ、と思ってたらあとがきが豊崎由美で同じようなこと書いててニヤニヤした。 西村賢太の「苦役列車」と「二度はゆけぬ町の地図」を読んだ。トボけた自虐具合は町田康に通じるものがあるな。もっと暗いかと思った。ともかく逆ギレののしり芸は最高だ。 西村賢太の「二度はゆけぬ町の地図」を読む。なかなか。でも、前に読んだ「小銭を数える」の方が良かったように感じる。 この人の何が良いかって、価値観の不道徳さや傍若無人さであるのだろう。でも、人間て善人ばかりじゃないし、勧善懲悪を良しとするならば、それはあまりにも生きづらい。 西村賢太さんの小説が面白すぎる。電子書籍になってる→苦役列車、二度はゆけぬ町の地図、小銭をかぞえるをまずは読了。さらに注文してた紙版の文庫がきた!古い小説好きな人には超オススメです。なんとなく落語っぽいリズムがあって読み出すと止まらない。 twitpic.com/8vbrds 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』(角川文庫)読了。今作も露悪の加減がひどくて素晴らしい。昨年末のすべらない話に客として呼ばれてインタビューを受けてて、あら、と思ったが、笑いに関してもこの本は負けていない。「腋臭風呂」(タイトルも秀逸)では悶絶した。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読了。他の著書同様にヒドい男。そこを隠さず書く様があっぱれ。いつもより若い、10代の頃の話がメインなのが他との違い。面白いです。 #dokusyo 2011、260冊目『二度はゆけぬ町の地図』読了。今年芥川賞受賞で話題になった私小説家、西村賢太の作。暴力身勝手逆恨み風俗通いなど、駄目人間っぷりがやや古風な文体で描かれる。嫌悪感を抱くほど気持ち悪い文章なんだけど、どこか笑えるのが不思議。女子は読まないのが大吉。オススメ度3。 西村賢太「二度はゆけぬ町の地図」(角川文庫) ビランにはビランなりのエレガントな理屈が働いているのであって、うまく書かれた私小説はそのことをよく気付かせてくれる。そのためか猥雑なテーマや隠語ばかりなのに、意外と品のよさも感じた。 俺のことが嫌いってか!もう出てきてやらん!ふん!RT @VIVANO03 【二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)/西村 賢太】どの作品も最後の一行がシレッとしていて、嫌いじゃない。どうしようもない主人公だが、憎めない。私はこういう小説で気分が晴れたりする。 #bookmeter 仁木英之「僕僕先生 薄妃の恋」と、西村賢太「二度はゆけぬ町の地図」購入。やわらか中華ファンタジーと、真性クズの本。 『苦役列車』に続いて『二度はゆけぬ町の地図』を読了。西村賢太おもしろいなあ。下品なのダメな人にはまったく薦められないけど。 この作家愛読しています。どこかブコウスキーと重なるところもありますね。RT @hanainonsence: 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読了。賛否両論どころか彼をこき下ろしていた評論家が多かった気がする。でも実際読んでみれば誠実な男性の私小説で純文学のあるべき姿を感じた… 西村賢太の『二度はゆけぬ町の地図』読み始める。なんか、クセになる作家。 西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読了。読んでるうちに眠くなるかなと布団にくるまって読んでいたのだが面白すぎて気がついたら朝。完全に西村賢太ワールドにはまってしまった。もっと読みたい! @openyuji じつは、まだ苦役列車にははいってません。あんきょの宿と、二度はゆけぬ町の地図まで。最低男の話なのだが、あまりに客観的すぎる内面分析と文体の妙が、ツボにはいる。

    0
    投稿日: 2024.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編4部作。この本もやっぱり面白い。 主人公の貫多イコール西村賢太さん。 きっと自身の経験を踏まえつつは作品に落とし込んだのだろう。 全作とも大変面白い!

    1
    投稿日: 2022.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「また君か。今度は何?」 と、口に出しそうになりそうになる。余計なお世話だと気が付いた。 厳しい文体とは裏腹に、しょうもない事が書かれいる。しかし時折見せる、腐った患部を見せつけられるような、顔を背けたくなるような描写があり、そこに美化しきれないヒトの生態がある。 下手なホラー小説より、ずっと怖いと思いました。

    0
    投稿日: 2022.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    苦役列車を読んで二作目。 私小説なので主人公は変わらず、過去の出来事が物語になっている。 彼の考え方や物事の捉え方自体がコンテンツであり、なるほど彼のような「怠惰」な人格が出来上がる過程や行動の理由がよくわかるのが、西村さんの私小説の良さだと思う。 苦役列車に比べ⭐︎一つ減らしたのは、苦役列車に出てくる短大生と彼の対比がとても素晴らしく、彼のキャラクターや生き様を際立たせていたのでむしろ向こうに感動したことが大きな理由です。 なので、この小説もとても面白かったし、定期的にいろんな作品を読んで彼の言葉や思考に触れたいと思ってしまう不思議な魅力があると思う。

    1
    投稿日: 2022.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    西村賢太にどハマりしています。 3月から「人もいない春」「小銭を数える」と立て続けに読み、本作が3冊目。 手に入れられる著作は全て集め、年内には読破したいところです。 ただ、西村さんの著作は絶版になっているものも多く、それが心配。 再出版してほしいものです。 さて、本作も西村賢太の分身である「北町貫多」が主人公。 西村さんは、「貫多」シリーズを50作以上書いています。 短編4編を収めた本作は、貫多が16~25歳の話です。 なぜ、年齢がそんなに正確に分かるのかというと、「本の雑誌」(6月号)が西村賢太特集を組み、その中に「北町貫多クロニクル」と題して、貫多の年表が収録されているのです。 これはファンにはたまらないでしょう。 なかなか本題に入れません。 本作で貫多は、中卒の日雇い人夫として相変わらず明日の見えない生活を送っています。 「貧窶の沼」は、そんな17歳の貫多が上野赤札堂前でナンパした佐久間悠美江と付き合い、やっと見つけた居酒屋でアルバイトする日々を描きます。 4度目の逢瀬で悠美江と肌を重ねることになりますが、あることが原因で貫多は悠美江に幻滅します。 卑猥過ぎて、ここにその原因は書けませんが、あくまで身勝手な貫多は、こう考えて悠美江と付き合い続けます。 「これから自分には、心底から本当に愛しく思える、可愛い恋人といくらでも出会えるチャンスもあるだろうから、その日まではこの小汚い悠美江を一種の『練習台』として、いろんなことを試してやろう、とも考えたのであった」 「春は青いバスに乗って」は、25歳の貫多がバイト先の先輩をカッとなって暴行し、警察に捕まって留置所で過ごす日々を描いたもの。 「潰走」は、16歳の貫多が高齢の大家を相手に家賃を踏み倒す話です。 「腋臭風呂」は、18歳の貫多が空いている銭湯を見つけてくつろいで入浴していたら、腋臭の男が入ってきたという話(しょーもない笑)。 その後、月日を経てて39歳の貫多がホテルに呼び出したデリヘル嬢が腋臭だったため往生し、銭湯の一件を懐旧するという展開となっています。 常識って何だろう、普通って何だろう。 西村さんの小説を読みながら、48歳のぼくはいつも考えています。 それから、「金輪際、きれいごとは口にすまい」と心に誓うのであります。

    1
    投稿日: 2022.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私のブログ http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1993998.html から転載しています。 西村賢太作品の時系列はこちらをご覧ください。 http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1998219.html タイトルを見てすぐに分かった。著者の西村賢太(主人公の貫多)があちこちで不義理を働き、再訪することができないのでは、と。 当たりだった。あまりに振り切った不義理に拍手をしたくなるほど。が、こちらも短編4つで構成されており、そのうち2つは他作品にて読了済みなので、半分の2つだけがお初。読了済みのものも面白いので再読したけど。 「貧窶の沼」 「けがれなき酒のへど」にて読了済み。 http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1993795.html 「春は青いバスに乗って」 公務執行妨害で逮捕された西村賢太の一人称小説。警察署での取り調べ、留置場での他者との交流などの体験談が生々しい。 「潰走」 貫多を主人公としての三人称小説。16歳の頃、雑司が谷は鬼子母神のアパートに引っ越してきたはいいが、家賃を滞納しまくり家主である老夫婦とバトル。好好爺が厳しい爺さんキャラに変貌する様子が面白すぎる。 そして貫多の毒付きがまた凄い。よくもまぁこんな言葉が出てくるもんだ。 「この乞食(ほいと)ジジイに白癬(しらくも)ババアはよ、そんなに12000円が大事だと言うんなら、貴様ら12000円の為に余生を台無しにされてみるか」 まぁ、これは実際に発した訳でなく、独り言なのだが。 「腋臭風呂」 「けがれなき酒のへど」にて読了済み。 http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1993795.html

    0
    投稿日: 2022.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生々しい描写、どこまでも生々しい、いやすでに生崩れしている。生の部分が液ダレしている、ぽとぽと落ちている。黄色いシミも、赤い血も、小銭の為にいきりたつ老人の形相も、尿道の奥から放たれるとんこつラーメンの匂いも、とにかく垂れている。

    3
    投稿日: 2021.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先日、友人の古本屋の店主と話している中で 「お前みたいなのは西村賢太を読め」というようなことを言われた。 西村賢太とは先日芥川賞をとっていきなり時の人となった、ちょっと風変わりな私小説家であることは知っていたけれど、まだ彼の文章をいちども読んだことはなかったので、文庫になっているのはあるの?と聞くと一冊だけ角川文庫で出ているのというのでさっそく買ってきて読んだ。 くだんの古本屋は「お前の好きな村上春樹の対極に位置するような作風」と言う。そういえばこの間某人気ブロガーさんが村上春樹の対極が角田光代さんの世界だとか書いていたような気がするが。 まあ、対極というのは360度いずれにも位置できるわけで、ひとそれぞれいろんな感じ方があるね。 結論から言えばこの西村賢太という作家のどこがどう評価されているのか、ワタシにはさっぱりわからん。 単にココロの極端に弱い、言い訳と責任転嫁となげやりで捻くれた精神のどうしようもない救いようの無い男が、赤裸々に自分の生活をいささか鼻につく近代文学調な書き方で書きなぐった、個人的には正直読むに値しないと思えるような内容だった。 果たして芥川賞を受賞した「苦役列車」がどんな作品なのかはわからんけれど、まあ、もういいです。 朝吹真理子さんもさんざん並んで写真撮られて災難だったでしょうなぁ、と。

    7
    投稿日: 2020.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまで読んだ西村賢太作品の中で、1番面白かった。留置所の話を始めとして動きが比較的多いからか、あっという間に読み終えました。

    3
    投稿日: 2020.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この前に読んだ『人もいない春』の方が若干すき。 『春は青いバスに乗って』がよかった。 警察に捕まって拘留された話で、いままで読んだことない分野でおもしろい。 『腋臭風呂』の「洗面器とタイルがぶつかりあう、聞き覚えのある音」っていうので、あのポンッて音が聞こえた気がして、銭湯行きたくなった。

    2
    投稿日: 2020.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中卒で社会に出て日雇い労働で生きる主人公が、酒を飲んだり女を買ったり暴力を振るって刑務所に入ったりする短編集。これは私小説なので作家の経験に基づいているのかなあと思うと、よくこんなふうに生きながら本を出したな、と思う。女を求める男の欲望と虚しさや、イキがる自分とそれを省みる自分とのギャップには、等身大の人の姿があって、作家の人生を覗き見た気持ちになった。

    2
    投稿日: 2020.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    西村賢太の自伝小説。 読むのは3冊目くらい? この魅力は独特で相変わらず面白い。 普通では体験できない最低最悪な人生模様を、 垣間見れるから、まぁ他人事で面白いんだろう。 日雇いの人足仕事で口に糊する日々、 少したまった金は酒と女に使いきる。 どうもうまく行かない人間関係 周囲の好意を裏切り続けるだらしなさ。 酒に酔っては喧嘩して、時には警察のお世話になり、 または転がり込んだ家の家賃が払えず大家と揉める 中卒で社会に飛び出して底辺を這いずり回る主人公の人生。普通は絶対関わりたくない人間だけど、何というかホントはうまくやりたいのに、うまくできない主人公の気持ちもちょっと解ってしまう。 このシリーズは定期的に読んでいきたい。

    2
    投稿日: 2020.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    西村賢太の作品は、『苦役列車』に続いて2作目だが、本当に面白い。貫多の酷さは『苦役列車』を上回っている。せっかく雇ってくれた酒屋の店主を裏切るわ、好意的に接してくれた家主の老夫婦をナメて家賃を滞納し、挙げ句催促されると逆恨みして、孫娘を犯すと呪詛の言葉を吐くわと、きりがない。本当にどうしようもないやつで、下品極まりない表現ばかりだがそれが最高に笑える。やっぱり西村賢太の小説は面白い。

    2
    投稿日: 2019.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    貧窶ひんる 吐瀉物 鶯谷のラブホテル街 港湾人足 鬼子母神前 椎名町 関所せきしょ 巨大な黄金色のオブジェが横たわっていなかった頃の 吾妻橋 懇々と諭した 江戸川区の殆ど浦安よりな排他的な目を向けられている 早晩クビを言い渡されるに違いない不安に 逢瀬で肌を重ねた際 暫時専有してみたい慾に憑かれていた 練習台 俄かに名案のように感ぜられてきた 馬鈴薯めいた顔の造作 ガチャ切り 公務執行妨害 万引きと殺人くらいの差 そうさい相殺され 綴じている金具 満開の桜 青いバスの乗客 唇辺くちもと 薄っすらと黴めいた匂いも鼻につく 椋鳥むくどり 窮鼠却って何とやら 一斤いっきん俄かに 蒙った大損 冷凍烏賊の溶け方も存外に早く 悪臭の二度染めじみた塩梅と変わり果てる 厚生年金病院の裏手辺りのアパートに棲み 大久保通り沿いの湯屋 いぶか訝り ぎょうこう僥倖 爾来じらい 宗旨替えの趣きに傾きつつあるようではあった 蓬髪ほうはつ 平生へいぜい えきしゅう腋臭男 陰金に罹り 淋疾を病んだときも 市谷柳町 本能的な希求 雄の精気に意気軒昂けんこう 顔写真なぞ付載 公衆便所的な薄汚さ アポクリン汗腺の異常を秘部にも内包しているらしく マンが臭 感懐かんかい ぎょうろ行路 直情径行DV野郎 インチメート=親密な インフォリティーコンプレックス=劣等感 せんだん栴檀は双葉より芳し 潰走かいそう 買淫かいいん 車屋長吉 豊崎由美

    0
    投稿日: 2018.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    買淫のことを公衆便所的な薄汚さと形容してた。 小心者で逆恨み甚だしく、人を人として見ないサイコパスのような側面も、その後後悔してシュンとなる側面も全てがこの上なく「人間らしい」。 これだけ自分のことを客観的に理解しているのにそれでも一般的に良いとはされていない行為を取るのは自分のダメ人間ぶりを責めてラクになりたいからだろうか。

    2
    投稿日: 2018.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    酒屋勤務と女子高生。 雑居房。 大家の爺さん。 銭湯でであった腋臭臭い男を、デリヘル嬢から思い出す。

    1
    投稿日: 2016.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い。兎に角、貫多のクズっぷりが素晴らしい。著者の卓越した文章力と類まれな用語センスが相まり、どうしようもない人間の底辺も底辺な負の感情を、嫌悪感を超越した、大正や昭和初期のような雰囲気を持つ回顧主義的作品に仕上げている。赤塚不二夫作品のような、古めかしくもナンセンスでエキセントリックな、日常を描いているが非現実的物語といえばよいか。「どうで死ぬ身の一踊り」と比べると文学性はやや劣るが、漫画的な私小説の面白さがある。

    2
    投稿日: 2015.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    4つの話をまとめた短編集だが、主人公は皆同じ北町貫多という人物によって作られている、決して連作という構造にもなっていないが、私小説である。 一貫して明治や大正時代の文学作品なんかで使われる古風な言い回しを軽快に描く本作は独特な魅力で溢れている。普段は目にしない難読な漢字が出てきたりもする。自堕落で単純で気まぐれに出来ている主人公と端正な文章との対比をしても面白い。大概どの物語も主人公である貫多が何らかの形で問題を起こし、それを意外な形で結末を迎える独特な面白さがあった。

    1
    投稿日: 2015.05.24
  • なまなましい私小説

    学歴もなく自らの欲望に自制もできずに思うがままに生きようとして、それもまかりとおらない青年の物語。その露骨で下品とも思える単語単語に嫌悪感を覚えることもあるが文章の完成度が高いのは否めずに読み進めてしまう。著者の本ははじめて読んだが、別の作品も読まざるを得ないか。

    0
    投稿日: 2014.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作者の小説は基本的に面白いと思うが、続けて数冊読むと主人公のだめさ加減に辟易とするため、間を開けて読む事をお勧めする。

    1
    投稿日: 2013.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で借出。 日雇い労働で得た金はその日のうちに遊興で消尽し、家賃は何ヶ月も滞納、それを詰られれば心中で呪詛の言葉を吐き、シロウトの彼女ができるや練習台になるとほくそ笑み、金の無心に訪れた実家で母の財布から金を引き抜く― ごくごく単純に何の工夫もなく言ってしまえば、クズである。 しかしこのクズ、案外と「イケるクズ」なのだ。 貫多が抱く憎悪も呪詛も絶望も真実ロクでもないのだけれど、読者の多くは「そういうのあるな~」と妙に共感してしまうところがあるはず。 彼の妙に時代がかった口調やムチャクチャな理屈には、思わず笑ってしまうところもあった。 作者の西村賢太自身がモデルであろう(「自分のことしか書けない」と言うだけに、「あろう」どころかそのものズバリだと思うが)北町貫多は逆恨みの権化のような男だが、心に抱く悪意も殺意も実行するだけの度胸はない。 言うなれば「草食系クズ」である。 どこか可愛げのあるクズの恨み帳のような小説である一方、アウトローが世に唾して生きる小説っぽくも読めるのだが、そこに救いはない。 「わかっちゃいるけどやめられない」式のダメ人間たる貫多だが、彼が「やり直す」ためのよすがとしているのは、唯一「若さ」しかない。 しくじるたびに自己嫌悪や後悔に悶える貫多は、名前に反して何一つ“貫けて”はいない。 作者が私淑する藤澤清造の作品に出会う以前の、10代の頃の話が主であるため、まだ「西村賢太」という人間の軸ができていないのが、そんな印象を与えるのかもしれない。 ところで、この作家はネーミングのセンスがいい。 本人の名前の読みを少しずらした「北町貫多」のやっつけ感も好きだが、作品名がいい。 この短編集に収録されているのは、「貧窶の沼」「春は青いバスに乗って」「潰走」「腋臭風呂」の4編。 これら恥辱にまみれた日々のことを書いた作品集のタイトルが、『二度はゆけぬ町の地図』。 うーむ。いい。

    1
    投稿日: 2013.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2chでスレ立てするレベルの内容 笑えるところもあるし、実体験に基づくのかリアリティがある部分もあるんだけど、なぜか全体通して読むとあまり好きになれない

    0
    投稿日: 2013.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「二度はゆけぬ町の地図」西村賢太 読み終わりました 二度はゆけぬ町の地図という一つの物語ではなくて、短編4つの構成になっていた。 西村賢太といえば、テレビやネットで見た印象では、あまり清潔な作風ではないのかなという感じを受けたのだが、例に漏れず本題や短編のタイトルどおり、どこか気味の悪い作品だった。 だからといって作品が面白くないわけではなく、薄気味悪さ、不気味さなどがある中でも、所々に笑える部分があったりなど、サクサク読み進めることができた。 内容は、ふしだらな生活を続ける男の生活を描いたものである(西村賢太自身を投影している?) 典型的なダメ人間である主人公が日雇いで稼いだお金をその日で使い切り、家賃を払わなかった(払えなかった)り、バイト先の先輩を殴って留置所いきになったなどクズさがいかんなく表現されているこの作品はなんとなく本質的な部分で真面目系クズである自分に似ているなと思った、もっともこの作品の主人公はクズ系クズと表現するのが妥当であると思う。 なかなか面白かった、西村賢太の違う作品も読んでみることにする。

    1
    投稿日: 2013.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「苦役列車」の世界につながる私小説集。 「春は青いバスに乗って」のタイトルと内容のギャップがよい。

    0
    投稿日: 2013.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    相変わらず、自分のことを明け透けに、読者を笑わせてくれる気前の良さ?を感じました。浮世とは、他人の堪えがたきものを耐えての、果てなき行路 という言葉(作者によるものではない)が印象に残りました。

    1
    投稿日: 2013.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公はおそらく作者自身のことなのだろうが、こんなロクでもないやつがいるのか、というくらいロクでもない(笑)読んでいて、なんかはらはらさせられ、案の定、アチャーという気持ちにさせられる。 でも、ここまで赤裸々に書かれると、かえってすがすがしいような気もするから不思議。

    1
    投稿日: 2012.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    根拠もなく、明治時代の古いエッセイだと思ってた。 (強いて言えば表紙がそれっぽかった) 開いてみれば割と新しく、しかも私小説であった。 しかし、この主人公クズである。 中学校卒業後欲望のままに生き、親兄弟始め関わる人すべてに迷惑をふりまきながら生きている。 自分の思うようにならないことに対し悪態をつき、時には暴力に走るが、本格的な裏社会に堕ちるほど度胸もなく臆病である。 救いどころのないクズ人間である。 若干のデフォルメがあるとはいえ、こんなのが現実に生きて小説家として生きてるなんて、出版社はどうかしてるとしか思えない。 読んでて胸糞悪くなる本だった。

    0
    投稿日: 2012.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人は歳を重ねるたびに,いくつもの荒波を切り抜け,多くの人と交わるうちに常識を身につけ,60歳,70歳になるころには精神的な余裕をもっていくものだと思っていましたが,そうではないようです。ここ数年,怒る老人を幾人も見てきました。キレる老人ともいわれます。 貫多の大家もまさにそれです。元中学の校長という肩書きに近所の人たちは立派な人と思い込み,その人のなすことに間違いはないと思い込んでいますが,実は僅かなお金のために人を侮辱する人でした。 あいかわらず貫多の自堕落な生活にはあきれますが,キレる老人には幻滅します。

    0
    投稿日: 2012.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短篇集。しかし不潔で臭いのしそうなエピソードばっかり集まっている気がした。どうしようもない怠惰でクズな主人公という風に見せているが、けっこう自分のことをここまで客観的に書くことは難しい。露悪的な感じはあるが、ごまかさないでさらけ出している。読者は彼のナルシシズムや身勝手さを完全に否定出来ない。  ふと思ったが、彼の作品は結局は、自業自得・因果応報という世間の思いにそった終わり方をするのが人気の原因かと。読者も主人公のことを完全に突き放せない状態のままで、主人公にふさわしい顛末を迎えるので他人ごとではなく身につまされる読後感を抱くのではないかと。

    1
    投稿日: 2012.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり笑った。北町貫太シリーズ。「春は青いバスに乗って」はちょっと読んで内容が見えてきた頃に大笑いしてしまった。徹底してみじめでからっとしてるのがいいなぁ。よくある普通の仕事ができなかったり馴染めないから小説書きましたみたいななまっちょろい似非社会不適応者の書いたものほどはなについた下らないもんはないからな。

    0
    投稿日: 2012.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が「私」である時と「北町貫太」である時の違いは何だろう? 性欲が強くて、器が本当に小さく、すぐにキレる人の物語。「自分のことを棚にあげる」主人公が、「自分のことを棚に上げる他人」を口汚く罵るシーンに期待してしまう。

    2
    投稿日: 2012.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    北町貫太17歳。青春時代の生き様です。 「春は青いバスに乗って」題名はさわやかなのにという点、いつもと違う場面ということもあり、おもしろかったです。

    0
    投稿日: 2012.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    下品極まりない醜悪な痴態が次から次へと繰り出される。目をそむけたくなるようなエログロテスクもあったが、一行一行に目線は釘付け。離すことができなかった。著者の卑しさ、情欲、未練、みっともなさにも同穴の親近感を覚える。読めば読むほど自分が透けて見えてくる。著者は短気に任せて馬鹿をやっていつも後悔しているが、寧ろその無様に自分の世間への阿諛迎合に言い知れぬ羞恥を感じる。4つの短編はいずれも強烈。興味をそそられる内実に溢れている。センテンスも稠密で美しい。極上の文芸だ。女性に推薦できないのがまことに残念。

    0
    投稿日: 2012.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分を棚に上げまくってる主人公のクズっぷりがいいですね。 文体と中身のミスマッチ感も面白い。 ワキガの客との銭湯での話が個人的に一番面白かったです。 このスケールの小ささは見習わなければ、と。

    1
    投稿日: 2012.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は中卒で、自分の責任を棚に上げて逆恨みし、 周りのせいにしてカッとなる。 目の前の欲望を優先して計画性を持てない。 こういう思考の人が実際にいるし、 そういう人の思考を辿るという意味では異色の作品だ。 読むと気分が落ち込む。

    0
    投稿日: 2012.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    西村賢太の作品は最悪に面白い。内容はこのうえなく下品で最低、結末も救いの無いものが多い。ところが妙に知性を感じさせる文体、淡々とした描写が一種ユーモアじみた趣を醸し出し、不快とも爽快ともつかない不思議な読後感を残してくれる。更に掘り下げたい作家。

    1
    投稿日: 2012.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    病的にクズ過ぎて、もはや愛しいレベル。 女子としては、自分のセックスにちょっと自信がなくなるし、ちょっと傷つく。

    1
    投稿日: 2012.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昭和六十年代手前が舞台だけど、人間ここまで転落できるものかと思った。 これが私小説だからすごい。というか、えぐい。 読んでるこっちまで生きていくのがしんどくなってくるほどでした。

    0
    投稿日: 2011.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暗渠の宿と廃疾かかえてを先に読んだけどこっちの方が その二作よりも若い頃の話になっている。 そしてこちらの作品は恋人などよりも酒屋の店主、アパートの大家など とのやりとりのほうが多く書かれていて根本としては同じかも しれないけれど先に読んだ二作とはまた少しだけ違った世界を味わえる。 留置場での話しも興味深いし、腋臭風呂というとんでもないタイトルも なぜか興味がそそられる。 個人的に一番おもしろかったのは大家の豹変ぶりだった。 貫多が悪いに変わりはないが、それにしてもあの変わりっぷりを 目の当たりにしたらきっとどん引きすると思う。 若い頃の話だからか女性との話が少なめだからか、いつも感じるような 苛立たしさはあまり感じなかった。

    0
    投稿日: 2011.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物に共感しづらくて、読んでいてつらい気分になることもしばしば。ですが、自分とはほとんど関わりのない層のお話がリアルに描かれていて、彼らの生活ぶりについては興味深く読むことができました。

    0
    投稿日: 2011.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    独特の世界観がなんとも言えない味わいで、癖になる私小説でした。美味しいものって臭かったり、見た目がグロかったりするけど、他では味わえないオンリーワンを持ってるもんだよな〜。

    0
    投稿日: 2011.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは面白い! どんな良作家にも駄作はあるものだが、どうやらこの西村賢太という人は、常に星を四つ以上あげたくなる作品を書くようだ。そんな作家は貴重だ(もちろんこれは僕の主観による評価に過ぎないから、人によってはチョット齧るだけで嫌悪感が湧いて投げ出す人もいるだろうが)。 いつもの通り文章は一文一文がかなり長くて、その中に自らの欠点、失言、愚行を惜しみなく詰め込んでいる。そして独特の表現技法も健在だが、この短編集ではそれらは僕がこれまで読んだ2冊よりも俄然輝いているように思えた。つまりそのレトリックで後半の二篇はかなり笑かしてもらったのだ。引用している部分がその一つである。 文字通り『二度と行けなくなった場所』についての回想をベースに各作品は作られている。まあ客観的に言えば「後味が悪い」作品が多いわけだが、この後味の悪さも彼の術策の一つであり、彼の小説に慣れないうちの読後感は言葉で表すと「……何だかヘンな作品だった」となるところだが、一作また一作と読んでいくにつれ、段々と「……これも味なものだなぁ」と思うようになってくる。 特に最後の『腋臭風呂』が短いながらも良い。実際に起こったにしては少々出来過ぎている感もある偶然(だが作者の事だからこれもそうなんだろう)をうまく笑える味付けにしてある。この作品では前三篇にみられる主人公の無頼性のようなものはなく、他人の非常識さで笑わせてもらえる。 二篇目の『春は青いバスに乗って』はいわゆる『拘置所モノ』。拘置所、刑務所、監獄と言った題材は純文学での常連であり、それを描いた作品には神がかった名作も多い。それらと比較するのは酷なので辞めておくが(その割にそれらよりこの短編集の方に高評価をあげていたりするが)、これを読むと少なくとも「このような赤裸々な告白を題材にして、なおその小説としての価値が認められるとは、この国は何と寛容なんだろう!」と思うことだろう。 ただ、表紙がちょっと残念。中身はしっかり文学してる(と思う)のに、これではまるで某の小説もどきではないか。 ※2012年1月追記:現在では表紙は変更されました。なかなかいいと思います。

    0
    投稿日: 2011.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     話題の作家で、しかも薄いということで、読んでみた。  こんな人間には近づきたくない、近づかれたくもない。豊崎由美の前のめりの解説がすべてを語っています。

    1
    投稿日: 2011.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここら辺が一番面白い。 アパートの老家主とのひと悶着のやりとりは飽きさせないものがある。 後は刑務所前の施設の話が興味深く、体験したものがわかる世界が広がっている。

    1
    投稿日: 2011.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    相変わらずのとんでもない男である。 自分勝手でとことん自分には甘く、他人には悪態をつく。 そのくせ根が小心者で強気に靡き弱きをくじく。 ここまで怠惰で学習能力がないのには呆れをとおりこしてしまうのだが そのどうしようもなさが滑稽でなぜか憎めないなぁと思う。 臭いがしそうな露骨な生々しい描写があるかと思えば“インチメート”とか“インフェリオリティコンプレックス”だのとインテリちっくな表現に“慊い”などの古めかしいいかにも文学くさい言い回しを散らばせることで文体に面白みがましているように思う。

    1
    投稿日: 2011.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どれも"貫太"の若かりし日を描いた4編が収録されている。 『春は青いバスに乗って』題名が好き。内容は灰色だけど、青色と桜色が綺麗な話。 『潰走』は、貫太が悪い。解説は西村賢太大好きのトヨザキ社長。 MVP:なし

    0
    投稿日: 2011.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     目次を眺めるだけで嫌になる小説もそうそう無いだろう。そんな中で曇天の隙間から顔をのぞかせた青空のようなタイトルがひとつ、「春は青いバスに乗って」。どんなバスかと思えば、あぁ・・・という感じ。腋臭風呂とかもう温泉や銭湯へ行くのが怖くなる。  本小説では、青春時代の話で構成されているが、たまに見せる謙虚なところや、何の根拠も無いのに妙に楽天的なところが何ともプリティ。先に挙げた「春は青いバスに乗って」などと言う一見滑稽ささえ感じるタイトルも、妙にしっくりきている。著者の生命力にただただ感服するばかり。

    2
    投稿日: 2011.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公・貫多の僻み根性に好感を覚えてしまう。家賃を踏み倒された老家主との掛け合いが良かった。【春は青いバスに乗って】が秀逸。

    1
    投稿日: 2011.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者・西村賢太氏の分身ともいえる『北町貫多』の何とも生臭く残念な小説。 残念といっても、読んだ感想が残念なわけではない。 西村賢太氏の作品は好きです。

    0
    投稿日: 2011.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    受賞作「苦役列車」に始まり数冊の西村作品を読み終えた。 これでもう打ち止めにしたい。 なんだか生理的な嫌悪感を感じてしまう。 女性を描写するときの生々しさ、激しさ、汚さはこの作品の文学性にどんな関係があるんだろう? 没後弟子を自称して崇拝する藤沢清造に対する素直さ、謙虚さなどはどこに行ったのだろう。 何年かを過ぎてこの作家が何を書くのだろう?それの興味はある。

    0
    投稿日: 2011.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    201102 他の方のレビューにもあるように、エッセイと紙一重。の私小説短編集。 一冊読めば充分という向きもあるだろうけど、 豊崎さんの解説にもあるように、 「話の展開は似ていても、そこに現出しているみっともらしさは常に新しい」 と、他の空白の時間も知りたい、と癖になりつつ、あります。 ひんるの沼 17歳 潰走 16歳 春は青いバスにのって 25歳 腋臭風呂 18歳⇨40歳くらい 夢想 買淫 逆恨み 後悔 あざましさ 愚かしさ いじましさ 厭らしさ

    2
    投稿日: 2011.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「だったら●●を読むよ」が、この人だけに限ってはなかなか通用してくれそうになくて、なぜなら今さら感をガン無視でベタに私小説を書き続けるというのは、今はもうすごく骨の折れることだと思うから。でも、ほんとうにおもしろいと思ったのは、徹底して私小説を書こうとする姿勢じゃなくて、「私小説をベタに書く」っていう、そういうところで読み手の混乱を誘発できるところだと思う。リアリズムはつまり現実的じゃないからこそいえるのだし、だいいち私小説はあったことをネタとして書こうとするぶんだけ嘘になるのだから、私生活を赤裸々に書くなんてすげえ! という話ではないのだから、それを考えたうえでベタにやろうとしているように見えるところのカオスな感じが、ベタに読もうか考えながら読もうかで、またちがった良い意味での混乱を産み出せているのかもしれない。弱点は一冊読めば良い感の強さ。

    1
    投稿日: 2011.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    爆笑! 笑いの種類としては町田康とか中原昌也と似てなくもないけど、こっちは徹底してリアリズム。 ただ、「腋臭風呂」なんてほとんどエッセイやな。

    0
    投稿日: 2011.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文学賞メッタ斬りの豊崎由美さん解説付き。賢太の他の生きた時間を知りたくて、他の著作にも手がいってしまう。ナニワ金融道を読み始めたときのように癖になりそうです。

    1
    投稿日: 2011.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この短編集には、彼が偏執的に愛する藤澤清造絡みの話はほとんど出て来ず、それより過去の話、彼の青春時代の話が中心だ。まさに表題通りに、生き恥をさらした若き日々の様子が相変わらず赤裸々にあっけらかんと語られている。偽悪的な計算なのか、天然なのか、苦々しい本心なのか。まあ、そのすべてであるのだろうなあ。

    1
    投稿日: 2011.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の章は、タイトルからして嘔吐きそうです。 食前、食中、食後のいずれにもおすすめできないくらい徹頭徹尾、汚らしい本。 しかも「私小説」とな。 絶対に関わり合いになりたくない。 しかし、その精神的、肉体的に汚泥を引っ被る描写の徹底ぶりが空前絶後に圧倒的。 空恐ろしい。

    0
    投稿日: 2010.11.16