
総合評価
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powered by ブクログ個人的に初円城塔、初芥川賞作品。 何も分からない。でも、何も分からないのが面白い笑 "難解"と片付けるのは簡単だけれども、それでは勿体無い。自分の読力では到底全てを理解したとは言えないけど、作品の端々からそんな考え方があるのかと、衝撃を受けた2作だった。「道化師の蝶」では誰が誰で、何が起きてるのか最後まで混乱。解説サイトを読んで5%くらい理解できた気がする。体から離れた着想を捕まえるっていう発想が面白かった。「松ノ枝の記」は翻訳作業は創作か的なテーマで、これまた独特な話だったが道化師よりは読みやすかった。
0投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログなんか面白いことを試みているということまでは理解できる、そこは分かる、、、 けど、その試みの面白みをキャッチすることができなかった、、、。。悔しい。。 流し読みには向いてない作品。
0投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ2024.02.16〜2024.02.22 相変わらず、文意は読み取れず。 それでも、読後感は、良い。 なんなんだろう、この感覚って。凄いなぁ。文章として破綻してないし、書かれていることは分かる。???だらけでも、新作が出たら読まずにはいられない、作家です。 小学生の読解問題にしたら、凄い答えが出て来そう。
2投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
道化師の蝶 ・ずっと頭を回転させて読んだ 滅茶苦茶疲れた ・面白い面白くないとかじゃない、なんかもぞもぞしていて気持ち悪い(褒めても貶してもないです)。理解したいので続きを読みたくはなる。 ・読んでも読んでも、理解できるようで理解できない、そこに確実にあるんだけど、手を伸ばしてもさわれない。 は〜〜ん??なるほどね???もう少し読んでいったら理解できるかな???→できない の繰り返し。それが重なって重なって大渋滞よ。 ・読んでいると何となく、VRでみているものに触ろうとすると手をすり抜ける感覚を思い出す。わかる気がするのにわからない。もどかしい。同じ一文を何回読み直しても、前後と文章ごと読み返しても、文字は読めるのに理解ができない。 ・作者の確固たる持論とかセオリーがあって、それを小説を通して伝えようとしていることだけは何となく分かる。でもなにをいっているかわからん。具体例に落とし込んでほしい。パンピーの私にはこのまま理解するのは難しい。 ・時間とか次元を行き来しているのか…!?!?頭の中で全然整理できない。くやしい。 ・作者は物理学の研究者だったそうで、それを聞いたらなんとなくああ〜となる。 ・また、作者が影響を受けた作家が安部公房で、安部公房が影響を受けた人がカフカとからしく、それもなんかわかる ・ただ、カフカ同様前衛的と言われているそうだが、カフカみたいにザ・荒唐無稽かと言われるとそうでもない気がする。さっき書いたみたいに作者の中では一本の芯(確固たる持論)があって、それに沿ってはいるのかなという気はする。 カフカはまじで「夢」って感じのめちゃくちゃ具合だが、道化師の蝶はめちゃくちゃお酒飲んでから書いたのかな?って感じ。酔うと持論かましてくるタイプの人いるよね。酔いと熱量で何言ってるかは全然わかんないんだけど。そんな感じ。
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログまるで言葉遊びをしているように感じられ,その実,言葉という事象の可能性を追究し,延いては知的生命体としての人間の限界を探っているのかも知れない.文学という名を借りた哲学的ディベート.平易にして難解,とは正にこのこと.
0投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ互いの小説を、内容の成否を問わずに好き勝手に翻訳しあうという素っ頓狂な展開からはじまる「松ノ枝の記」。正直、最初は面食らってあまり入り込めなかったんですが、中盤から描かれる、ザゼツキー症候群という切り口から謎を紐解いていく展開に圧倒され、一気に引き込まれました。円城塔さんすごい!めちゃくちゃ面白い! なぜ翻訳する必要があったのか、なぜ見たことも経験したこともないものの知識があるのかなど、序盤は理解不能だった謎が明かされる過程が気持ちいいですね。2人(3人?)の関係性も素敵でした。物語の展開が全て理解できたとはとても言い切れないんですが、読み返すたびに新たな発見がありそうなので、時間を置いて再読したいと思います。 上記の通り「松ノ枝の記」はどハマりしたんですが、表題作の「道化師の蝶」が本当に理解できなくて、その点が心残りです。中盤までは面白いかもと思えてたんですが、老人が出てきたあたりから何が何やらさっぱりで…。ループしてる?エイブラムス氏は男性と女性がいるけど何が現実?全くわからない…。誰かが解説してくれていると思うので、それを見て理解した気になろうと思います。
1投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
分からなかった。再読した方がよいのだろう。 解説を読んで思ったことは、読むことも翻訳であるなら、これは読む人によってどのようにも翻訳されうる小説なのではないか。 とにかく、ページ数は少ないがやたらに時間がかかってしまった。
0投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ「言葉をめぐる物語」との紹介でしたが言葉自体というよりも話し手と聞き手、書き手と読み手の相互作用を逆手にとった話という感じか。言葉を使った芸術であり言葉以外で表現しようのない感じはまさに純文学であり芥川賞受賞作なのも納得です。ただ、わかりやすくはない。
1投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ初めましての作家さん 購入したのはいいけれど、手にしたら芥川賞受賞作だった。 そもそも文学賞って、読解力がないから意味不明。 カッコつけて語るつもりも、わかったフリをするつもりもない。 だって、選考委員の先生方ですら、コメント内容が エライことになっているんだから・・・ いや・・・言ってる事はわかるのよ。 部分的には、なるほどぉ~って思ったりして ファンタジーじゃないのぉ~とか これで出版できたりするんだぁ~と感心したり で、つまるところ、自分なりの落としどころがない。 大きな跳び箱を飛び越えて着地する予定が バランスを崩して両腕を振り回してる状態? 読み切ったけど、収まり悪すぎでした
1投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログスラスラ読めるが内容がよくわからない 原作に対する翻訳は完全なコピーにはならずオリジナルになり、翻訳を読む読者の頭の中でさらにオリジナルができあがる?
0投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ読書開始日:2021年9月19日 読書終了日:2021年9月27日 感想 難解な作品だった。 特に道化師の蝶は全く分からなかった。 初めて美術館に行った時のような感覚。 なにかを読み取ろう感じ取ろうとするが、全く歓迎されていない感じ。 その雰囲気さえ読み取れればいいのだろうか。 なにか気取った綺麗な映画を垂れ流し見た感覚。記憶に残らない。 この読後感が正解なのだろうか。 松の枝の記についても、やはり道化師の蝶と同じような展開となったが、 太古の記述を乗り越えた先に大きな感動があった。 これは途中で引き返してしまったものには見れない景色だ。 意味不明な展開にも理由付けが出来て、かつ彼女と彼の成長も見れた。 「彼は、自分が彼女の脳機能の一部であると、ついに自力で考えついたような男だ。」 この一文がなんともかっこよい。 そして図書館のラストシーンが温かい。 探検のような小説だった。 道化師の蝶 わたしにとって動くことは衝動ではない。留まり続けることが衝動なのだ 作品ではなく、作品の作り方を交易している。 法人格とは時にそうした不死を生み出す 貴重な標本なんていうものが他人の手で採取されるくらいなら、決して見つからないまま失われた 松の枝の記 原文と翻訳をわざわざ対照してみる奇特な読み手のために 他人との異なり方が似ている 全てのものは殻を持つ 「見知らぬ人々」を見出したのは滑稽だ。彼らはそれをただ忘れていただけに過ぎないのに 彼は、自分が彼女の脳機能の一部であると、ついに自力で考えついたような男だ。
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログ中篇が二つ。どちらも頭の中がグルグル回るが、円城塔の醍醐味が満載★ 友幸友幸はハンバート・ハンバートだし、「蝶」だし、おお、ナボコフ〜! 解説が拘りの翻訳家・鴻巣友季子、ってのがグッドチョイスだと思った。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。芥川賞受賞作。
0投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログSNS上の知人が好きな作家、ということでこの人を知り、どうやら「シュールな」系の作風らしいと興味を持ち、読んでみることにした。 フランツ・カフカを嚆矢とする「シュール」文学は、日本ではまずは安部公房だが、安部公房の初期の作品はやたらに饒舌でドタバタで、奇想の背後には、現代音楽の作曲家で言うと三善晃さん辺りに近いような「熱い魂」が持続していた。 その点では、円城塔氏の文章はもっとクールで情動をあまり前面に出さないことからカフカに近い感触だ。どことなくボルヘスのような寓話的な雰囲気も感じるが、もっと「意味が無い」。 各国のホテルを転々としつつテクストを残していく多言語作家・友幸友幸や、虫取り網で着想を捕らえようとするエイブラムス氏、あるいは「何故こうしたのか意図が分からない」構成法、全体が絶対に解き明かし得ない「謎」である点など、さまざまな要素は記号として意味内容=シニフィエを欠くシニフィアンであり、この小説はさまざまなシニフィアンだけが織りなすラカン的な現代芸術である。これは現代詩の言葉が常識的な意味の体系から解き放たれて飛び立つのとおなじ態様であり、近年の現代音楽、現代美術とも同等の領域を示している。 この「無意味さ」の中でも、一応、テーマは「言語」であるらしいのだが、結局はそのテーマも無意味な遊戯であるかのようだ。 2012年に芥川賞を受賞した本作は現代芸術の一典型と思える。ただし、この無-意味なシニフィエ世界が、読んで面白く思われるかどうかは、読者次第という感じはする。特定の情動を惹起しないためにその「無味乾燥」に人は惹かれるものを感じないという場合もあろう。カールハインツ・シュトックハウゼンのある種の音楽が強い情動性を拒みつつも、そこに深い味わいを感じるような感性が、読者に要求されているのかもしれない。 併収されている「松ノ枝の記」は同様に言語をめぐって複雑化された構造を示しており、表題作と似すぎているように感じた。 どうやら円城塔さんはSF小説のジャンルにも進出しているようで、ディック賞なんかも受賞しているらしい。本書の他にどんなふうにこの作風を展開させているのか、興味を持っている。
0投稿日: 2020.12.22
powered by ブクログ読みやすい円城塔だった。「美文を連ねれば文学」だと『バナナ剥きには最適の日々』を読んだとき感じたが、本書もその類。「道化師の蝶」:美しい話。網に捕われた蝶のように因果の循環に囚われている。「松ノ枝の記」:人類大移動のテーマを読むといつも胸がどきどきするのだが、「あなたたちは、何故、旅をやめてしまったのです」という台詞を見た時、DNAに刻まれた何かが揺さぶられたように感じた。このテーマに強く惹かれるのは何故なんだろうと思う。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ道化師の蝶は理解が及ばずに感想は書けない。 松の枝の記については、完全に理解ができたとは思えないが、純粋に自己の中に宿るもう一人の自分という発想が、普段の私の生活に示唆的なものであり、興味深かった。記憶の不確かさ、無意識の存在を少し確かめられた、気がする。
0投稿日: 2020.10.25
powered by ブクログ掴み所がないというか、何だか騙されているような、そんな不安定な印象を受けながら読めるのが面白い。バナナ剥きを借りたときも同じようなことを思った気がする。松ノ枝の記の方が好きだ。 171011
0投稿日: 2017.10.12
powered by ブクログ二作収録されている。 「道化師の蝶」はおもしろく、「松ノ枝の記」はつまらなかったが、いずれも自分が理解できているとは思えない。
0投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログ稀代の奇妙な作家が紡いだ文章の中で架空の蝶が舞っている。 言葉ってなんだろう。 言語ってなんだろう。 文学は。 物語は。 伝わっていくものは。 本の中にはこんな話があるし、本の外にはこんな話がある。 外側へ外側へ。でもそこはまたどこかの内側で。
0投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ旅の間にしか読めない本があるとよい。などという本をすわって読む。飛行機の中では考えがどんどん後ろに取り残されて読めないからである。いやそんなことはない。頭の中の考えも、頭の持ち主と一緒に飛行機で移動しているのだから、考えにも慣性がある。いや考えには質量がないから慣性はないのか。 飛行機の中で捕虫網でアイディアを捕まえようとするA・A・エイブラムス氏の話を聞く私。 さてこそ以上、しからばすなわち、A・A・エイブラムス氏の話は各地を旅してはその土地の言葉で作品を書いた友幸友幸の作品らしい。翻訳。コリアンダーとシラントロとパクチーとシャンツァイは同じ。ウコンとウンコも色が同じ。マンガ的には。 「道化師の蝶」と「松ノ枝の記」の2作品を収録したもの。前者は芥川賞受賞作。 ことほどさようにどちらも翻訳が主題と思われる。さてもこそは翻訳とはトランスレーション。レートは語源が「運ぶ」であって、横断運搬がトランスレーション。何かを横切って運搬するたびに運搬したものは少しずつ変わってしまう。かくてしからばその変容そこが本書の主題。 旅の間にしか読めない本があるといいという本書を椅子にかけて読み始め、列車の中で読み終わる。さすればすなわち私が読んだ奇想は私の部屋からこぼれ落ち、JRの線路の間に転々と痕跡を残す。そしてそれは蝶となりエイブラムス氏の捕虫網で捕らえるほかない。しかしてあにはからんや蝶の蛹は高確率でハバチの幼虫などに寄生されており、蝶がでてくるかハバチがでてくるかそれはわからない。まさしくかかるは翻訳の技。 さてこそ本書は蛹。
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ『屍者の帝国』を除けば、『Self〜』『Boys〜』に続き自身3作目の円城作品。体としてSFではなく文学を取っている円城作品を読むのは初めてだったが、なるほど、同様のテーマでもこういう描き方ができるのかと。掴みどころのない文章で、どこかわかったようなわからなかったような読み心地は健在なのだが、しかしどうしてこれが美しくも思える。
0投稿日: 2016.04.01
powered by ブクログわからない、けれど心地よい。 →http://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-11977947322.html
0投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログ「屍者の帝国」も読んだけど、作者は思考が生き物のように人間に宿るってディテールが好きなんだなって感じ。あとがきの人が言う、翻訳への挑戦ってのはわかったけど、挑戦に甘んじちゃって結論が見えてこない気がする。 あとはなんか文体が説明書きみたいで、もっと、それこそナボコフみたいな文章だったら世界観に酔えるのになぁ。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ(オリジナルは)初円城。ソースは忘れてしまったんですが、表題作の「道化師の蝶」と伊藤計劃氏との共作『屍者の帝国』は執筆期間が被っていたらしい・・その苦労がそのまま反映されているのかなぁと感じました^^; 兎に角メタファーが多く如何様にも読める作品。読みづらくてホントしんどかった...
0投稿日: 2016.01.03
powered by ブクログ個人的には、非常に脳を揺さぶられる感があり、とても楽しめた。時空を飛んで、鏡の中を行き来するようなそんな錯覚を覚えるような、話の展開。年に一冊くらいこんな本に巡り合えたらどんなにか楽しいか。良作だと思いました。
0投稿日: 2015.12.29
powered by ブクログ言語の自動生成的お話を書くと、円城氏はほんとうまいな。 それに加えて円環構造が幻想文学感を付加していて良い。 ボルヘスやエーコに通じるものがある。
0投稿日: 2015.10.09文学的なあまりに文学的な…。
芥川龍之介の言葉ですが、文学のための文学という感覚がしてのめり込めませんでした。ただ幻想的ではあります。蝶とアイディアと先駆者の話と、奇妙な作者をめぐる人類の足跡を辿ろうとする文学的アプローチの二編からなっていますが。この後者の作品は読んでいてまるで意味が分かりませんでした。芥川賞の作品は僕には敷居が高いのかもしれません。それにしても作者の学歴は凄いですねえ。作品も飛んでますが、頭の方も飛んでる方なのでしょう。 星は5つです。
1投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ非常に面白かったが、難解で、何が面白かったのかを表現するのが難しい。主題が言葉や物語それ自体の性質について深く言及していて、語りの構造自体を巧みに利用したトリックがふんだんに盛り込まれていたのが面白かった。解説もまた良い。
0投稿日: 2015.06.05
powered by ブクログ主語が章ごとに入れ替わり迷いが生じるが、この世界観は好き。道化師の蝶も良いが、松の枝の記の方がより好みかな。
0投稿日: 2015.05.23
powered by ブクログ小さなムラを形成していく時代に逆行するのかなぁと考えさせられた。距離ではなく、興味というくくりで。 何か特定のことをしてる時にだけ分かる本て、特定の興味を持つ人間にしかわからないという風に解釈したからだ。 それを解釈しようとする行為は、日本語で書かれていても異文化交流のような気持ちだ。 あと、オブザベースボールを以前読んだけど、円城さんが万人受けしないような書き方をするのがこの本を通じてわかった気がする。
1投稿日: 2015.04.27
powered by ブクログ翻訳。 日本語の文章なのに意味がわからない。 それでも癖になる言葉選びのセンス。 自動文章生成機感。
1投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ受賞を機に読んでみる。 読んでいて響きが美しいと感じるのに、 驚くほど自分の中に理解を構築していけない。 言葉を楽しむラップを理系感覚で文学に詰め込んだ漢字と言いましょうか? 理解するのでなく、言葉を味わう感覚で読む一冊なのかな? 読書会ならず、鑑賞会を開いてみたいと感じる一冊。
2投稿日: 2015.03.20
powered by ブクログ無活用ラテン語(ラティーノ・シネ・フレクシオーネ)で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。〈芥川賞受賞作〉
0投稿日: 2015.02.23
powered by ブクログ何を言ってるのかよく分からないのに文字を追うのが気持ちいいのは、 やっぱり言葉の一つ一つを、音の一つ一つを慎重に選び取っているからなのだろう。 それでいてそういう過程を少しも感じさせず、むしろ 自らが自動筆記プログラムそのものであるかのように振る舞って見せているあたりが、人間業とは思えない。 いや、もしかしたら本当に、そういうプログラムなのかも。 もう、その人が実際に小説を書いているところを見なければ、 「円城塔」という人間の存在すら僕は信じられない。
1投稿日: 2015.02.21
powered by ブクログ多層的な(あるいは円環する)物語。「道化師の蝶」も「松ノ枝の記」も一筋縄ではいかない構造をもっているがどちらも最高に刺激的でした。またこの二篇が一冊にまとめられていることもなんだか感ずるところはあります。かんぺきな一冊だと思います。面白かった。
2投稿日: 2015.02.19
powered by ブクログ文庫化されたので再読。 表題作は氏の作品としてはかなりわかりやすい構成で読みやすいように思う。入れ子がぐるぐる回っているところに、ひらひらと蝶が舞う。やはり三章の手芸や料理に例えられたやわらかい表現が好き。 「松ノ枝の記」は以前読んだ時よりしっくりきたように思えた。あと三回くらい読めばもっと馴染んで理解が進むかも知れない。折を見て再読したい。
2投稿日: 2015.01.27
powered by ブクログ私の読書力では完全には読み切れなかった感じがします。186ページしかない文庫としても薄い本なのに、何か特殊な技法で文章が無理矢理詰め込まれてるんじゃないかと思えるくらい、内容が濃いです。 何気なく読んでいると、物語としては当たり前の「わたし」という人称が心許なくなっていきます。ともすると煙に巻かれている感じすらありますが、うっかりすると現在位置すら見失う、そんな感じがあります。 この本は、いつかじっくりと再挑戦したいです。
1投稿日: 2015.01.27
powered by ブクログ祝文庫化! 久しぶりに美しくて、知的で、楽しい読書の時間を持てたと思った。 こちらに納められているものは中編が2つ。『道化師の蝶』と『松ノ枝の記』どちらも書くという行為の意味を問いかける内容だ。特に『松ノ枝の記』はある小説を翻訳してみるという行為から始まる物語の冒頭が秀逸である。 小説を読む為に語学を学んでいる私にはとても面白い展開であったし、物語が段々と入り組んでいく模様が読んでいてわくわくした。物語は物語をかたり、新たな物語を作り上げる。 まさに彼はこれからの日本文学を背負う人物になるであろうと私は思う。 蛇足ではあるが、どうも彼が芥川賞を受賞した時は同時受賞の田中氏の貰ってやる宣言ばかりが取りざたされて、作品そのものへ目が行っていなかったようで(苦笑) 昨今のこうして出版界のイベント化傾向は本を売るための戦略ではあるのだろうが、本を愛する読書家としてはとても不愉快なものだ。
1投稿日: 2015.01.20
powered by ブクログ文庫化を待ってました。芥川賞受賞の時は難解そうだとスルーしていたが、円城作品にある程度慣れた今ではとても面白く読めた。表題作より「松ノ枝の記」の方が好みかも。中編小説なのにSF大作を読んだかのような余韻が残った。
0投稿日: 2015.01.19
powered by ブクログ芥川賞受賞作。表題作の他、1篇を収録。 円城塔というと言語実験的な手法を多用しているイメージがあったが、この本では『語る』方によりウエイトを置いたような印象がある。 鴻巣友季子の解説も良かった。特に同時収録の『松ノ枝の記』については頷けることが多い。
0投稿日: 2015.01.18まさに「睡眠導入剤」(笑)
読み始めて、「しまった!芥川賞じゃなく、直木賞にすべきだった!」と後悔。(笑) 覚悟して読み始めましたが、内容を読み取ろうとすると同じ所を何回も読んでいたり・・・ で、雰囲気を楽しもうと読み流す方法に変えると不思議にすーっと頭に入ってきて、フワーッとひろがり、またスーッと消えてゆきました。 不思議なタッチの小説です。 読み終えてからでも、時々思い出したりします。これって小説と言うより・・・何だろう?
1投稿日: 2013.10.01実験的
実験的でありつつも、小説としての体をなしているところが評価されたようですが。。。 私は、延々と続く、自慰的な言葉遊びの連続はきつく、苦手だと思いました。 文章自体は読みやすく「書けてないのが不快で読めない」というタイプではないので、 はまれば面白いかもしれません。 中学や高校時代の色々こじらせているころの私(?)ならば、楽しく読めたかもしれません。
0投稿日: 2013.09.24
