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検屍 M・モンローのヘア
検屍 M・モンローのヘア
伊佐千尋/文藝春秋
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総合評価

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     マリリン・モンローやロバート・ケネディの遺体を司法解剖した検死官トーマス・野口へのインタビューを中心に、日本とアメリカの冤罪事件・未解決事件や司法制度について考察をめぐらしている。  「モンローのヘア」という通俗的な副題の通り、モンローの死やケネディ兄弟暗殺の謎にも言及してはいるが、むしろ過去の判例史上重要な刑事事件の考察を通して、アメリカにおける人種差別の根深さ、日本の司法制度の前近代性をあぶりだしていることが重要である。  30年以上前の古い本だが、日本の司法の構造的欠陥はなんら変わっていないので(権力と一体化したがる大衆の司法への介入、被疑者や少数者への攻撃はむしろ悪化している)、今日でも十分に読む価値がある。

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    投稿日: 2015.02.18
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    マリリン・モンローが死体となって自室で発見されたのは、1962年。受話器を手にし、ベッドから転げ落ちたまま息絶えているのをお手伝いさんが発見した。 同世代ではないのでよく知らないといえば知らないが、世紀の美女が他殺か自殺か、痕跡を残さぬままこの世から去ったとなれば、真相を知りたくなるのも真情だ。 謎ときが書いてあるかと、本書を買ってみた。冤罪事件などミステリアスな犯罪に造詣が深いらしい著者であって、本書もモンローは4篇のひとつにすぎない。 モンロー篇は、検死を担当したトーマス野口のインタビューによって、真相に迫る...はずだが、彼は職務柄、口が堅くて、世俗っぽい話にはならないのだが、立会人だけが知る事実を語ってくれた。 著者の力量は認めるものの、日本における冤罪事件の事例が、モンロー篇の半分を占めるなど、私の期待とはちょっと異なっているために、おもしろさもほどほどであった。 実はモンローの写真集(文庫)2冊を持っており、処分しようか迷っていたところに本書に出会ったのだが、だれかに譲ることにした。すまん。

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    投稿日: 2007.11.26