
総合評価
(24件)| 6 | ||
| 9 | ||
| 7 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ剣客商売のシリーズも第12弾。息秋山大治郎の比重も段々増してきているが、大先生の秋山小兵衛の活躍もいまだに健在。今回もしみじみと読めた。
1投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログシリーズ12弾では小兵衛の亡き妻への想いを彷彿とさせる「白い猫」「密通浪人」や「辻斬り」のその後描いた「罪ほろぼし」では小兵衛も永井源太郎も罪滅ぼしになった気がする、で話が締め括られ気持ちの良い終わり方がよかった。
0投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ▼なんだか最近、「あさりを食べたいなあ」と思ってスーパーの冷凍剥きあさりで良いので適当に食べているのですが、よく考えたら池波正太郎を読んでいて刷り込まれた気がします(笑)。 ▼白い猫密通浪人浮寝鳥十番斬り 同門の酒 逃げる人 罪ほろぼし 以上を収録。 ▼似たような話が多いですが、オモシロイ。軽さも出てきました。「浮寝鳥」は、乞食までなって世を捨てた男が、一人娘のために危険を冒して金を作ろうとして殺されてしまう。こういう話を主人公からの距離感で見つめるあたりは、「メグレ警視」っぽさが面目躍如。 ▼「十番斬り」は余命はかない病になった剣客が、最期に無頼者たち10人を斬って捨てようという。全体に人生のままならなさと表裏を煮詰めたようなゲストが毎回コクを醸しだす感。
6投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
懸隔商売シリーズ第12弾 とにかく引き込まれる秋山小兵衛と大治郎の二人の剣客。 今の時代で言うとというたとえる人物はいないけど、いわゆる嬢王陛下の007のような存在だろうか。ほぼスーパーマンでお上ともつながり弥七など手下もいて、難題が起こってもそれをすいすいと解決して悪を倒す(^-^;)そんな秋山親子が素晴らしい。 江戸時代のしきたりの仇討ちという決まりがこの時代の人たちの大変な生き方を(主に侍だが)垣間見るにつけ、この本の逃げる人でその定めが如何に難しく酷なものかとこの一遍で思い知る。 小兵衛と大治郎おはると三冬にその息子の家族が中心に必ずいて、様々な人を助けたり事件を解決していく痛快ドラマを毎回見させてもらっている気持ちになる。
0投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ‹目次› 略 〈内容〉 闇深の内容。大治郎が事件に巻き込まれ、小兵衛の手を借りずに解決したり(重い話だが)、予想外にイイ終わり方になったり…
0投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログ「まだ…まだ死ねぬぞ、まだ十人あまりもいる…」死病に冒されながら、世話になった村に巣くう無頼浪人どもの一掃を最後の仕事と心に決め、ひとり剣をにぎる中年の剣客・村松太九蔵。その助太刀に小兵衛の藤原国助作二尺三寸が冴える「十番斬り」。 小兵衛の亡妻お貞への情愛を彷彿させる「白い猫」「密通浪人」。[辻斬り]事件のその後を描き味わい深い一編「罪ほろぼし」など、シリーズ第12弾。
0投稿日: 2021.07.06
powered by ブクログ剣客商売 十二 「逃げる人」では、大治郎が知り合って仲良くなりつつあった老人が、実は旧友の仇だったことが判明します。板挟み状態で苦悩する大治郎。小兵衛さんは敢えて突き放すような感態度をしていましたが、このような事を乗り越えて精神的にたくましくなっていくのでしょうかね。 そして、「罪ほろぼし」では、2巻「辻斬り」で辻斬りを犯した永井十太夫の息子・源太郎が登場。大罪を犯した父とは違い、意外にもかなりの好青年でした。今後また登場してほしいキャラですね。
4投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ剣客商売12作目。 おはると、小兵衛夫妻は、とってもよいコンビだなー。。。と思った「罪ほろぼし」(笑) 三冬と、大治郎夫妻は、共にかっこいいコンビ。そして、息もあっている。と改めて思った「浮寝鳥」。 「白い猫」は、駒形の元長にいったのか? 猫が気になる。。。 「浮寝鳥」は、おみよの行く末が気になる。。 「罪ほろぼし」は、「辻斬り」の続編。 でも、あまりに前に読んだので、「辻斬り」を忘れている。。。記憶力がないなー。。自分。。 でも、最後はほっこり。 久しぶりに、読んで幸せな気持ちになった。 剣客商売の最後って、寂しさや悲しさを覚えるものが多くてね。。。 白い猫 密通浪人 浮寝鳥 十番斬り 同門の酒 逃げる人 罪ほろぼし
0投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ白い猫 果たし合い 密通浪人 浮気のゆすりが人違い 浮寝鳥 乞食惨殺事件 十番斬り 死ぬ前に無頼浪人達を斬ることにした 同門の酒 弟弟子が人違いで拉致される 逃げる人 敵持ちの双方と知り合ってどうしよう 罪ほろぼし 辻斬りの息子は元気にやってます
0投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログ2019年9月16日、読み始め。 ●人物メモ ・吉右衛門---書物問屋・和泉屋の当主で、三冬の伯父。 ・おひろ---三冬の実母。 ・飯田粂太郎--- ・笹野新五郎---大治郎がいないときは、笹野が稽古をつけている。 ・永山精之助---町奉行所の同心。弥七の直属先。 ・弥七---四谷・伝馬町の御用聞き。 ・徳次郎---内藤新宿の下町に住む。女房は、おせき。 ・文蔵---上野・北大門の御用聞き。弥七と親密。 ・又六---深川・島田町の裏長屋に住む、鰻売り。 ・杉原秀---又六の妻。根岸流の手裏剣の名手。 ・留七(とめしち)・千造(せんぞう)---浅草・山之宿の駕籠屋「駕籠駒」の駕籠舁き(かごかき)。 ・小川宗哲---亀沢町の町医者。小兵衛の碁がたき。小兵衛より10歳位年長。 ・文吉(ぶんきち)・おしん---鬼熊酒屋の亭主と女房。前亭主は、熊五郎。文吉・おしんは養子夫婦。 ・長次・おもと---浅草駒形堂裏の河岸の料理屋「元長(もとちょう)」をひらいている。 ・牛掘九万之助(うしぼりくまのすけ)---浅草・元鳥越町に奥山念流の道場をかまえる。 ・金子孫十郎信任(のぶとう)---湯島5丁目に道場をもつ。60歳をこえている。門人は300人以上。 ・杉本又太郎---団子坂の無外流・杉本道場の当主で、秋山親子とも顔見知りの剣客であった父親を1年前に亡くしている。
4投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書をしていない訳ではなかったのですが…どうも気が乗らず途中で手が停まる そんな一ヶ月を打破したのは懐かしきシリーズ作品でした (多分、昔、この巻で力尽きてる ※シリーズ12巻目) 実家で黄ばんだ単行本と化してヒッソリ佇んでいたところ発見し、改めて読んでみました やっぱり面白い 数ヶ所で現代の作家視点となって作者が述懐する行があるが、今読むと、この手法も却って新鮮ですね 秋山親子だけではなく、繋がりを考えさせる巻でした 池波正太郎先生、やっぱ偉大だわ~ いや~、この感想とも言えぬこの駄文こそが、私らしくて我ながら和む こんな日々を続けたいね
0投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログ「浮寝鳥」「十番斬り」などの短編を収めた本巻は切ない話が多かった。「逃げる人」では大治郎が小平衛に判断を強いられる修行の姿が印象深い。「罪ほろぼし」の永井源太郎の潔くもさばさばした態度に好感を覚え、結びの妻を娶ったことを小平衛に報告に来た様を読むと、ついホロリとしてしまった。
0投稿日: 2017.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何巻になっても面白みが色あせない・・・。どの話も面白かったですが、個人的には一番最後の「罪ほろぼし」がきた。何だかほんわかして読後感が非常に良かった。
0投稿日: 2015.07.02
powered by ブクログ剣客商売シリーズ第12弾 「剣客商売」のなかには季節が綺麗に描かれている、なかでも季節感を出すために食べ物がうまく登場する。しかし、現代は食べ物の季節感はほとんど無くなってしまった。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログ時代小説。「剣客商売」シリーズ第12弾。7作。 「白い猫」「密通浪人」「浮寝鳥」「十番斬り」「同門の酒」「逃げる人」「罪ほろぼし」 今まで読んできた剣客シリーズの中で、とても好きな巻。 どれも面白い。「白い猫」の猫の愛らしさ(黒兵衛は結局飼わなかったのか?)。 「密通浪人」「浮寝鳥」で小兵衛と大治郎がそれぞれいっぱい食わされる。 「十番斬り」は表題作だけあって印象的。死を前にして為すべきことを見つけた松村浪人。それを小兵衛が助ける。 「同門の酒」は普段の律儀さが己の危機を助ける。 「逃げる人」では大治郎が敵もちとその敵の両方を知ってしまい、決断を迫られる。 「罪ほろぼし」父が大罪を犯した永井源太郎の粛々と生きる姿。二人の罪ほろぼし。 お勧めです。
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログこの物語を 気楽に読んでいたが 小兵衛が まさに 私と同じ世代。 大治郎が 嫁をもらい 初孫ができる。 60歳はじめの小兵衛の複雑な心境が みょうに 気に入るのだ。 40歳年下のおはるを 嫁にもらい 質素で慎ましやかで おはるの愛情につつまれながら 食べ過ぎて おなかを壊したり おはるの膝で お昼寝をしている・・・・ そして 旗本たちの ふがいなさや ふとどきな浪人を こらしめ、 大治郎の成長を じっくりと見つめる。 小兵衛はいう 『剣術もやめて 年を老ってしまうと どうも退屈で仕方がない。 だから、ついつい人事へくびを突っ込みたくなるのであろうよ。』 『万(よろず)、よけいな事をしたがらぬものじゃ。 わしなどは毎朝、顔を洗うのも面倒になってしまったわぇ』 老いることの真髄ですね。 そして 小兵衛は こうもいう。 『人の世の善と悪とは、紙一重じゃ。』 達観したその視線。いいねぇ。 永井源太郎のさわやかさ。 父親の罪滅ぼしをかんがえ 自分をじっと見つめる。 うわさがあっても、自らの筋を通す。 若い者も いいぞ。 おはるがいう 『へんな父子』と。 なんというおだやかな空気がながれる。
0投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あいかわらず、あっという間に読了。 序盤に比べると小兵衛が少しづつ老いて行く感じが、ちゃんと作中でも時の流れを忠実に描いている池波先生の巧緻に感嘆。 これは!という作品はなかったが個人的には「罪ほろぼし」が暗いテーマの割にさわやかな読後感で良かったかな?
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ剣客商売シリーズ第12弾 白い猫 密通浪人 浮寝鳥 十番斬り 同門の酒 逃げる人 罪ほろぼし 早いものでもう12作目。 お話の中でも月日は流れて小兵衛は65歳あたり。まだまだ元気な小兵衛だけど、時折、ふと老いを感じさせる。 おはるも少し古女房のようになってきた…?それでも可愛らしい女性です。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログ小兵衛65歳 10人を切り倒しても少し息切れする程度 明け方掛け物をしてあげる小兵衛に 「あれ、すみませんよう・・・」と 夢うつつで答える「おはる」が可愛いですね
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログ20101224 何度読んでも新しい。毎回、元気になれる大事なシリーズ。 20141114 読み返して毎回新しい発見がある。良い本は永遠なんだろうな。 20200628 今回は小兵衛が元気に活躍する場面が多く、励まされた。逆に大治郎、美冬の出番が少なく、小太郎がどんなか気になってしまった。次回シリーズを又読もうと思う。
0投稿日: 2010.12.24
powered by ブクログ・9/23 読了.これはもっとあっという間だった.残りあと4巻になったけど、こっちで売ってるかなぁ.こうなったら番外編も読破したいもんだ.
0投稿日: 2010.09.13
powered by ブクログ中学校時代から何度も読み続けている池波正太郎もの。 たぶん一番最初に読んだのがこのシリーズ。 食べ物に対する興味も、江戸時代の言葉、作法も全てこれで覚えた。 読まないと人生損だぜ。 同じ時期から池波正太郎が好きだった人を人だけ知っている。
0投稿日: 2007.02.25
powered by ブクログ無頼者一掃を最後の仕事と決めた不治の病の孤独な中年剣客。その助太刀に小兵衛の白刃が冴える表題作など全7編。シリーズ第十二弾。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50622875.html
0投稿日: 2006.07.10
powered by ブクログ小兵衛さんのシブカッコよさにはいつも惹かれますがこの巻が一番好きです!特に最初の白い猫と、最後の辻斬りの後日談は、読んだ後におもわずクスっと笑ってしまうような面白さがあります。この暖かい粋な読み心地は、剣客商売全体に通じるものだと思います。池波先生には本当に頭が下がります‥!
0投稿日: 2006.06.08
