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鬼平犯科帳(五)
鬼平犯科帳(五)
池波正太郎/文藝春秋
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総合評価

24件)
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    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』を読みました。 池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』以来ですね。 -----story------------- 横なぐりに脇差をたたきつけてきた。 かわしきれなかった。 浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。 「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた……鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊(おんなぞく)」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛(のろうし)」の七篇を収録。 間取りの万三、猿塚のお千代、霧(なご)の七郎、芋酒やのおやじこと鷺原の九平などの名キャラクターも次々登場! ----------------------- 文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)12月号及び1970年(昭和45年)7月号から1970年(昭和45年)12月号に連載された作品7篇を収録して1978年(昭和53年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第5作です。  ■深川・千鳥橋  ■乞食坊主  ■女賊  ■おしゃべり源八  ■兇賊  ■山吹屋お勝  ■鈍牛 「本所の鬼銕」と呼ばれた若き日の平蔵の敵が思いもかけぬ形であらわれる「兇賊」は、人生の因果の劇的なさまに唸らされます、、、 第5巻収録作品は、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝」「鈍牛」の全7篇……この中の「山吹屋お勝」は、後年、「著者が選んだ鬼平ベスト5」に入っている作品です。 テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、 平蔵の危機を救ったのは、ひとりばたらきの老盗賊・鷺原の九平だった!? 倶利伽羅峠で網切の甚五郎を斬り捨てるラストシーンが忘れらない『兇賊』、 平蔵本人を狙うのは難しいと判断した霧の七郎は、女盗賊を使って伯父にハニートラップを仕掛ける……男って、何歳になっても男だよねー と、改めて感じた『山吹屋お勝』、 鬼平の人間性に感服し、愚鈍な亀吉とのやり取りに感動……いつの時代でも冤罪は怖いなぁ と感じた『鈍牛』、 が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。 第6作以降も順次、読んでいこうと思います。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    このシリーズは基本的に短編集ながら、一つの事件が後々まで影響するとこが多い。そして悪人に必ず二つ名が付いているものの、後になるとどんな奴だったか記憶も薄れていてその面白さを味わいきれていない気がする。 元犯罪者が町奉行でいうところの岡っ引きのようなはたらきをして事件捜査に貢献するところが江戸時代らしくて良い。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    【深川・千鳥橋】間取りの万三 【乞食坊主】井関録之助密偵になる 【女賊】もと盗賊の隠し子、女の盗賊の頭の毒牙に、 【おしゃべり源八】記憶喪失の同心 【兇賊】芋酒や、命の恩人じゃないか 【山吹屋お勝】引き込みが平蔵の親戚の家に(未遂) 【鈍牛】誤認逮捕

    0
    投稿日: 2022.08.05
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    今回もおもしろかった。 「乞食坊主」「兇賊」が特に好き。 敵も惚れる男、鬼平がよくわかるお話。 「鈍牛」は、ほろりとしてしまった。 どんな人も偏見なく接する平蔵さんを見習いたい。

    4
    投稿日: 2021.04.11
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    2020.8.6 読了 やっぱり 長谷川平蔵の人柄 大好きですー! 部下も 『このお頭なら、ちゃんと判断してもらえるはず!』 と 信頼しているのがいいです!

    2
    投稿日: 2020.08.06
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    鬼平犯科帳 (5) 諸事情により、4巻未読のまま5巻を読むことに・・。 今回も7篇それぞれ読み応えがあり、楽しませて頂きました。 第五話「兇賊」では、鬼平さんが強敵(凶敵又は狂敵ともいえるかも)・“網切の甚五郎”に命を狙われ、大ピンチに陥る場面もあり、ハラハラしました。 早く4巻が手元に来てほしいです。

    2
    投稿日: 2020.03.22
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    深川・千鳥橋 死期を悟った渡り大工の間取りの万三は、江戸を離れお元を最後の女として房州白浜で暮らし安らかに死のうと決める。 一方、平蔵の密偵として市中に離された大滝の五郎蔵。 最後に、平蔵は、死に際に綺麗にしろよ、と万三にお縄をかけず、駕籠におしこみ、お元と駕籠は、千鳥橋を北へと渡っていく。 これでよいな、平蔵の言葉に対し、五郎蔵の号泣がこだまする。

    0
    投稿日: 2019.06.17
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    深川・千鳥橋 乞食坊主 女賊 おしゃべり源八 兇賊 山吹屋お勝 鈍牛 「兇賊」網切の甚五郎の一件が片付く。

    0
    投稿日: 2018.09.15
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    「おれの死に水を取ってくれないか」 大工の万三は、屋敷の見取り図を盗人に売りつけることで稼いでいた。 結核で余命が短いことを悟った万三は、自分と同じ匂いのする女と出逢い、女のために最後の稼ぎを狙う… *** 人情的なオチで読者としては安堵した。 第1巻の頃だったら、万三も女も破滅していただろうなあ。 作者が丸くなったのか鬼平が丸くなったのか。  /深川・千鳥橋 「ある乞食坊主を殺してほしい」 菅野伊介は依頼を受けた。 しかしその乞食坊主に襲いかかってみて驚愕した。 かつて同じ道場で刀を振るい合った先輩の井関録之助だったのだ。 そしてその同じ道場では、若き日の鬼平も共に稽古に励んでいた。  /乞食坊主 隠居した老賊に知らされた急、赤子の頃に里子に出した息子が危機にさらされている。 どうやら女賊に誑し込まれ、押し込みの片棒を担ぐことになりかけているようだ。 女賊のお千代は、その身体を男たちによって育て上げ、男たちを操り押し込み強盗を繰り返している、一筋縄ではいかない女だ。  /女賊 鬼平の手下の久保田源八は、心臓を患い、鬼平のために余生を生きようと決意していた。 そんな源八が、密偵の最中に賊に襲われ、今までの記憶を失ってしまった…  /おしゃべり源八 ひとりばたらきの老盗賊、鷺原の九平は、たまたま鬼平の殺害計画を耳にする。 盗賊なら知らないものはない、火付け盗賊改め鬼の平蔵、鬼平。 九平の表向きの仕事は芋酒呑み屋だ。 たまたま訪れた鬼平の男っぷりに惚れ込んだ九平は、鬼平を亡き者にしようとしてる相手を探ろうとする…  /兇賊 鬼平の親族の三沢仙衛門は、今年で五十五になる。 そんな仙衛門が若い女を嫁にとりたいと言い出した。 女を探る鬼平は、その身のこなしに堅気でないものを感じる…  /山吹屋お勝 火付けの犯人として捕らえられたのは、”鈍牛(のろうし)”と呼ばれる亀吉だ。 精神薄弱だが真面目でお人よしで近所の人々からも可愛がられていた亀吉が、果たして本当に犯人なのか…? *** いわゆる冤罪事件。 検挙率を挙げるため、拷問などで罪人を仕立て上げた場合、取り調べに当たったものたちも処罰される、というシステムがあったようだ。  /鈍牛

    6
    投稿日: 2018.09.14
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    女性の存在の大きさを感じます。 良くも悪くも女性で人生が変わる男たち。 鬼平犯科帳においては、女性で身の破滅を招く男性が多い気がする。 勝手に破滅する分には自業自得だけど、女性も巻き込んじゃうのよね。女性自身がいろいろ画策している場合もあるのだけどね。

    0
    投稿日: 2017.12.26
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    間取りの万三、網切の甚五郎がこの物語から去り、本巻が一つの節目になろうか。しかし「世に盗人の種は尽きまじ」の歌にもあるとおり、次から次に平蔵の前に敵が現れるのだろう。「おしゃべり源八」「鈍牛」は、火盗改方内の同心にまつわる話だが、部下の不始末、不祥事に心痛める平蔵には、現代の中間管理職の苦心と共通するものがありそう。並の者ではこの職責に胃の腑に穴があくことだろう。

    0
    投稿日: 2017.09.05
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    鬼平犯科帳5巻目。 「深川 千鳥橋」、「女賊」、「兇賊」の平蔵さんの盗賊たちへの采配は、すごい。 本当に人情深い方だ。 でも、極悪人へ拷問や、斬り合いは、すごい怖い。 時折、想像をしてゾッとしてしまう場面も。 「兇賊」の芋酒 加賀やでの平蔵さん、鷺原の九平、おもんさんのやりとりが好きだ。 身分も見た目も関係なく、人を人として扱う。 現代社会にも、これができない人、多いからね。。

    0
    投稿日: 2017.02.25
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    鬼平犯科帳シリーズも読み直すこと三度目なのだが、飽きませんねぇ、全く。この第五巻は鬼平の鬼気迫るスリルを描く作品が収録され楽しめる。

    1
    投稿日: 2016.08.17
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    人情話が読みたくなって、久々に鬼平の続きを。 「兇賊」鬼平さんのピンチにハラハラ。極悪人の甚五郎に見せた「鬼」の部分にしびれた。かっこいいなぁ!夜鷹のおもんに「人じゃねぇか、俺もお前も」と言えるところもいい。どんどん鬼平さんが好きになる。本当理想の上司だわ。 現代で言うところの冤罪を扱った「鈍牛」もよかった。この時代普通に冤罪は多かったんだろうなと思う。

    2
    投稿日: 2016.03.28
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    やっぱり長谷川平蔵よねぇー。 私のタイプだわぁ。 女にも好かれる前に、弟子たちにも好かれ、そして盗人にも好かれる。 一人の人間として素晴らしい。 小説のキャラだけど、心ときめく存在だわぁ。 今回の巻は、盗人を捕まえる話の他に、放火犯の話もあって今回も退屈しないで読めました。

    1
    投稿日: 2015.12.04
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    4巻読み終わったところで随分、止まってたけど久々に続きの5巻を読んだのだが、やっぱり鬼平シリーズは安定の面白さ!中でも凶賊は読み応えありました!まだまだ先の巻があるから、引き続き読んでいく予定。

    2
    投稿日: 2015.05.20
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    時々“ひとりばたらき”をする盗人、ふだんは小料理屋を営む九平がいっぺんに好きになってしまった――人柄にほれ込んだお侍は、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵だった。平蔵に因縁の盗賊、網切の甚五郎の凶刃が迫る……『兇賊』ほか、労咳に侵され、余命を悟った大工が死ぬまでの金の工面に商家の図面を盗賊に売ることを試みる『深川。千鳥橋』など7編を収録。 盗人の内緒話を偶然耳にした乞食坊主の正体と顛末。どこか物寂しい終幕の『乞食坊主』や足を洗った元盗賊が幸せな余生を手に入れる話もあり、今回は人情に沁みる感が強かった。

    0
    投稿日: 2015.03.16
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    時代小説。鬼平シリーズ5。短編7作。 「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝つ」「鈍牛」 人は見かけによらぬもの。お縄になった盗賊のうち、これという者は密偵として使おうとするのが平蔵流だがこの巻もそれが多い。 「鈍牛(のろうし)」が切ない。あと、女は恐ろしい。

    1
    投稿日: 2013.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回も平蔵の魅力満載(笑) 『深川・千鳥橋』の万三や『女賊』の小兵衛への、平蔵の計らいがいい! 清濁併せ呑む平蔵の男気を沢山感じることが出来て、爽快な巻でした。

    1
    投稿日: 2013.09.22
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    収録された話は、 「深川・千鳥橋」、「乞食坊主」、「女賊」、「おしゃべり源八」、「兇賊」、「山吹屋お勝」、「鈍牛」の七篇。 「兇賊」の終盤は、まさに「鬼」の平蔵を感じさせるもので、これはTVでは規制されて表現できないだろうなと思った。 相変わらず異名を持つ賊の多いこと。賊主観で物語つくったら、「盗賊王になる!」で、漫画『ワンピース』のようになるのかもしれないと、ふと思った。 「鈍牛」は現代劇で設定される様な内容。こちらの方がより人情を感じたが、実際にこのような場合にはどのような処理がなされるのか、気になった。

    0
    投稿日: 2013.05.27
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    このシリーズを読み始めているが。 この作品は、池波正太郎のアブラがのっている感じを受けた。 鬼平が、盗人を見つける勘の良さは、いつものことであるが、 密偵を使っての捜索は、鬼平の人柄と人徳によって、自然と強化されて行く。 何よりもすごいのは、人に対する情に基づいた対処方法。 深川・千鳥橋;大工の万三は、病があり、見取り図を売っていた。 乞食坊主;いのちがけの井関録之助 女賊;瀬音の小兵衛は、盗人の足をあらい、息子幸太郎のことを案じていた。 密偵のおまさは、幸太郎を探す。 おしゃべり源八;記憶喪失となった源八 凶賊;足を洗った九平は、鬼平に惚れる。九平の芋膾はおいしい。 芋なますの作り方。 里芋を きぬかつぎ にし、鯉やすずきを細めにきり、塩と酢につける。 芋の皮をむき、魚のなますと合わせ酢にして、キザミショウガをのせる。 九平は、あわやの鬼平をすくいだす。 山吹お勝;叔父の仙右衛門の黄昏症候群。 鈍牛;亀吉はのろまだった。 ひとつひとつの物語が、いぶし銀のようだ。

    4
    投稿日: 2013.04.07
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    「兇賊」の九平さんの鬼平観察が好きです。そりゃ人として惚れこみますよね…。芋鱠美味しそうですww九平さん個人も人を見る目のあるいい人でかなり好き。再登場してほしいです。立ち回りの描写がかっこよかった!

    0
    投稿日: 2011.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第5巻。 「女賊」  40を超えてなお強烈な艶やかさと、若さをそなえる、冷酷な女賊、千代。幼いころから、その美貌で男を意のままに操り、富を思うがままにした。「だがな、おまさ。女という生きものは、こころがけしだい、いつでも千代のようなばけものになれるのもなのだよ」と平蔵は言う。 「凶賊」  足を洗った老盗賊が営む居酒屋に平蔵がふと立ち寄り、そこにいた夜鷹相手に、酒を飲んでいた。年増の夜鷹を、一人の女として、いや人間として向き合う平蔵の姿に心を打たれた老盗賊が、平蔵の危機を救う。 「鈍牛」  白痴の亀吉が火付けを犯して捕まった。木造住居が立ち並び、消火技術も大したことのない当時において、放火は非常に重い罪である。しかし、真相は冤罪であった。同心の田中が功を焦った結果である。自分の身分を保守することをせず、部下の過ちを正す平蔵の、切なくも潔い立ち振る舞い。 特に「鈍牛」が印象的だ。部下の過ちを正すその意味は、あくまで正義を徹するという平蔵の信念からか。それをしてしまえば、平蔵もただでは済まないのにもかかわらず。自分の身分を危うくし、部下を裁かなければならない、切なさよりも、一人の白痴の死という不義を重んじる平蔵の姿に考えさせられた。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    いやあ、おもしろいなあ。 過去の事件を思い出しつつ。同心や密偵たちのの個性も出て、兎も角、平蔵が格好良い。 江戸人は酒をたくさん飲んだらしいけど、仕事の助けになりこそすれ邪魔にも咎にもなってないのが、なんだか良い。

    0
    投稿日: 2011.09.29