
総合評価
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powered by ブクログ電子書籍に1990年代から携わってきた著者が、電子書籍について述べたもの。電子書籍端末をめぐる日本の進展について(1章)、世界中の既刊本と電子化しようとしているグーグルのプロジェクトについて(2章)、新聞の課金の試みについて(3章)、書かれている。電子書籍の専門家だけあって、経験豊かで内容は詳しい。まとめ方もよく理解しやすかった。印象的な記述を記す。 「英語は「普遍語」で、ほかの言葉はあくまでもローカルな「国語」である。ローカルな言葉を理解できる人は限られている。いくらネットではさまざまな言葉で情報発信されているといっても、広く情報を入手し、コミュニケーションを交わせるのは「普遍語」である英語によってだ。英語の文献を探せば日本語とは比べものにならない量がある。そういう意味で日本語はローカルで、知的作業のためには不十分」 「ブック検索では、高い教育を受けた全世界の人が出入りする英語の本の情報がもっとも充実する。世界中の教育レベルの高い人が読み、参照し、新たな本が書かれ、英語の本が検索によっていよいよ便利にアクセスできるようになれば、ますます参照され、新たな著作が書かれ、読まれるべきものとしての価値を高めていく」 「電子書籍が本格的に拡大していくためには、次の五つが必要だ。 1 読みやすい端末 2 魅力的なソフト(電子書籍) 3 多様な電子書籍が流通する仕組み 4 読者が多様な電子書籍と出会える仕組み(導線) 5 使いやすい課金プラットフォーム」
0投稿日: 2018.11.15
powered by ブクログ『電子書籍一般論』1998年以降の日本における電子書籍の歩みを解説。特にどこかの陣営に偏ることなく、日本の読書端末、キンドルの売り方、グーグルの文化からアップルの値付けまで万遍なく抑えた良書。電子書籍に夢を見過ぎるわけでも悲観するわけでもなく、現実の事実の延長から目の前にある次の一歩を探る論述は刺激的ではないが堅実で分かりやすい。まずは業界の現実を知りたいという人はこの本から。
0投稿日: 2018.10.20
powered by ブクログ「電子書籍元年」と言われる2010年も年末を迎える時期になりました。話題が少ない日本のネット業界ではバブルと揶揄されるほどのブームになっていますが、騒いでいる割には電子書籍についての実情がそれほどわかっていないことに気が付きます。 本書は新旧メディアに深くかかわってこられた歌田明弘氏が、これまでの国内外の電子書籍をめぐる歴史と2010年における日本国内の問題点を明確にした良書です。 私自身も断片としては知っていた知識もありますが、各々がどのようにつながっているかはまだまだ不勉強であったことが大半でした。電子書籍をテーマに、出版・新聞・Webの今後をどう読み解いていくか、基礎知識として把握しておく必要性を感じました。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ2010年10月10日発行。電子書籍の流れがざっと分かります。ネットが発達した世の中での情報の扱い方を、考えていかないといけない時代になってきたと、考えさせられる本でした。出版社、著者、書店、図書館、本を取り巻く状況を考えさせられました。
0投稿日: 2015.03.14
powered by ブクログ今後近い将来の動向について考えさせられる。 一過性ブームの単なる再来なのか、本当に大きな変化が来るのか。 可能性は秘めているものの、実際にどうなるのかは誰にも分からないのかも知れない。
0投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログ[ 内容 ] iPadやキンドルの登場により、日本でもいよいよ電子書籍の時代が始まると騒がれている。 しかし、アメリカから来たこのブームはすぐにも定着するのだろうか? そのとき、紙のメディアは生き残れるのか? 本書は、こうした不透明な先行きに冷静かつ確かな展望をもつために不可欠の(しかし見落とされがちな)ポイントを、グーグル、アップル、アマゾンらの最新の動向と、それに対峙する日本の出版社・新聞社の試みとを丹念に取材・分析することで、あざやかに浮き彫りにする。 [ 目次 ] 第1章 電子書籍の問題はどこにあるのか?(最初の「電子書籍の時代が来る」;「紙の本がなくなる」―二度目の「騒ぎ」;「リブリエ」の失敗―何度目かの「電子書籍元年」 ほか) 第2章 グーグルは電子書籍を変えるか?(あらゆる書籍のデジタル化に乗り出したグーグル;グーグルの「誤算」―ブック検索裁判;グーグルによって生まれる新たな電子データ市場 ほか) 第3章 「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?(「ニュース記事は無料」の時代は終わるのか?;サイトに高額課金すると新聞読者は戻ってくる?;メディア王マードックの野望―読者が減っても収入は増える? ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
0投稿日: 2014.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
電子書籍と従来の(紙の)書籍、「本」の未来はどこへゆくのか。 第1章では日本や米国における電子書籍の試みが取り上げられます。日本でも何度か宣言された「電子書籍元年(電子書籍の時代が来た!という宣言)」、米国でのキンドルの成功にはじまる電子書籍の浸透。キンドルが読書家が読書をするためのためのツールなら、iPadは本の在り方そのものを変えるマルチメディアツール。 ここでは米国で電子書籍が受け入れられた理由として、多くの端末が出たからだと説明されていますが、地理的な環境の違いなどもあるのでしょうね(書店が身近にあるかどうか)。 第2章はグーグルによる紙の本を電子化する試みが取り上げられます。絶版本、出版物の情報をウェブ上から検索できるように体系化するグーグルの試み、それを急速に推し進めれば、出版社や作家、他の企業などが反発しないはずがありません。そこには一企業がデジタル時代の支配者となってしまうのではないかという危機感が生じるからです。これはグーグルが日本へ「反対がないなら認めたものとする」という公告をだしたときもそうでした。 そうして日本は一度グーグル撃退しましたが、では日本語の情報についてだれが体系化を担うのかという問題が残ります。当時国立国会図書館館長だった長尾真さんによる構想をきっかけにして書籍保護の点から電子化が進められたものの、日本語の書籍を電子化して情報を利用しやすくするという構想本来の試みを実現するためには、いくつもの障害が残ったままです。 第3章はニュースが電子化している時代にあって新聞社はネットへ進出できるのか(ネットで課金できるのか?元はとれるのか?)、その可能性について考えています。 ネットをみればニュースも無料で手に入るいま、ネットの情報にお金を出す人がいるでしょうか。紙媒体を守るために電子媒体を高額にすることで”成功”した数少ない例もあれば、有料と無料を使い分けるフリーミアムという形態もある。また、新聞や雑誌の記事を集めたウェブ新書では、「記事」ではなくて「新書」とすることで、お金を払ってもらえるように工夫しています。ネットでは定期購読のようなスタイルよりも小額課金のほうが好まれるといいますが、じつは文字の場合にも、少量の情報を素早く読みたいということがあると思います。 ぼくのように電子書籍についてあまり知らないという方にとっては、電子書籍の未来をいくつかのシナリオから考えたあとがきも必見でしょう。紙か電子かという考え以前に、少なくとも、紙の情報へいっそうアクセスしやくするためには電子化される必要があるでしょう。そのうえで、電子書籍にあっては新しい導線(書店での”偶然の出会い”のような)をつくることの重要性、そして難しさを考えざるを得ません。
0投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログ電子書籍の時代について、Amazon、Google、Appleという異なる立場のプラットフォームの視点から述べた一冊。 電子書籍のみならず、Webの潮流を占ううえで読んでおいて損はないかと。
0投稿日: 2013.06.03
powered by ブクログ図書館について考えたくてどかどか借りてきた本、4。 電子書籍元年といっていた頃、どういう予測だったのか知りたくて借りてきた。おもしろいしわかりやすかった。ほぼずっと、グーグルとアマゾンのはなし。わたしはグーグルの図書館プロジェクトについて実はなにも知ら成ったことがわかった。よかったよかった。この本読んでぼんやりわかったけど、もっと詳しく知りたいのでまたなにか読もう。国立国会図書館の取り組みにもだいぶページを割いて取り上げているので、電子書籍と図書館のこれまでの議論とか背景とかについて知りたいときにはうってつけの本かもしれない。 ■ 図書館ってこれからどうなるの?ってきかれたときに、絶対電子書籍の説明もしないといけないのに、これまで若干避けてきたのは失敗だった。電子書籍について説明するなら、ウェブとかグーグルとか枠がどんどん大きくなって大変…。すぐには全部は無理かもしれないけどアンテナだけは張って、なにかを考えるときに取り入れられるようにしたい。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ電子書籍関連の本を年末から何冊か読みましたが、一番秀逸だったと思います。 1章電子書籍の問題はどこにあるのか 2章グーグルは電子書籍を変えるか 3章「ネットは無料」の潮目がかわろうとしている あとがき という構成ですが、3章とあとがきは非常によかった。自分の思っていたことをきれいに整理して書いてくれていると思いました。 電子書籍が本格的に拡大するためには ①読みやすい端末 ②魅力的なソフト(電子書籍) ③多様な電子書籍が流通する仕組み ④読者が多用な電子書籍と出会える仕組み(導線) ⑤使いやすい課金プラットフォーム この5つに対してどこかにうまく食い込むことが大事・・・・
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログ2011 8/7読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 Amazonでやたらリコメンドされたので手にとって見た本。 第3章はちょっと面白いがそれでも基本的に既知の話。 自分が過去にブクログに登録しているような電子書籍関連の本に目を通している人は特に手に取る必要はないかも。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
電子書籍の問題(フォーマット、著作権)について年代を追って説明している。また、アマゾンやグーグルがやってきて何がどう変わるのか(変わったか)もわかりやすく説明してある。わかりやすい。あとでもう一回読む
0投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログ電子書籍について書かれた本。この本の中で一番気になった部分はgoogleのブック検索に関して。日本で刊行された書籍はブック検索の対象にならなかったわけだが、そのことがローカル言語である日本語で書かれた書籍にとって、最終的には不利益になるのではないか、という論旨はこれまで触れなかった視点でおもしろかった。
0投稿日: 2011.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
電子書籍について知りたいと思い読みましたが、思っていた以上の事を知ることができたので満足です。近年はKindleなんかの電子端末に注目が集まっているのかと思っていましたがGoogleの取り組みを知ってとても驚きました。
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログ電子書籍の流れをよむにはちょうどいい。アメリカでKindleがなぜ成功したのか、日本では電子書籍が奮わないのはなぜか。後半ではGoogleの訴訟についてや新聞社のWeb課金についても書いてあり幅広い。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ電子書籍の歴史というかこれまでの経緯について、海外の流れ、日本の流れがコンパクトにまとめられていると思う。日本において電子書籍が海外(アメリカ?)ほどブームにならないのは、コンテンツがコミックが主で、それをわざわざ高い端末を購入して読むことはないという点は納得。 と考えるとやはり、学術書はかなり電子書籍化のメリットがあるように思う。小部数しか売れないものであれば、無理に紙に印刷して高く売ることも、絶版で入手したいのにできないという危機を招くこともないし。 朝日新聞のWeb新書というのも、興味深い商品だと思う。 紙の本のありように引きずられて電子書籍を論じているという指摘があったが、なるほどそのとおりで、電子ならば何ができるのかのアプローチから考えていくと新しいビジネスモデルを考えつけるかもしれない。 Google Book問題や長尾構想についても触れられている。Googleは黒船だったのか…。撃退してよかったのかどうなのか、10年後くらいにどうなっているのか、観察が必要だろう。
0投稿日: 2011.02.19
powered by ブクログ情報がまず発信されるというのは従来のプロセスではありえなかった。頭の中にいくらあってもアウトプットされなければ、それはこの世に存在しなかったことと同じことだ。書きとめられて読まれることで可能性が生まれる。 アメリカではアマゾンやソニーが出した読書端末が成功をおさめ始めている。 言論の自由にかかわる電子書籍の流通に国が関わっていいのかというのはたしかに大きな問題だ。 新聞の携帯端末配信がWebを変える。新聞社のビジネスモデルが変わってきている。
0投稿日: 2011.02.09
powered by ブクログGoogleの戦略は、確かに黒船ともみえる。 書籍の値段の付け方もネット販売を介して大いに変わる。 どこまで電子書籍が普及するのか、様々な要素が入り混じっている。
0投稿日: 2011.02.02
powered by ブクログアマゾンやグーグルは、出版会社や図書館と連携してこれまでの本の電子データ化を進めており、検索により内容を利用できるサービスを開発中である。日本ではこのサービスは実施されていない。 こうした取り組みに対しては、著作権協会は反対しているが、出版社等は嫌々ながらも協力的になりつつある。グーグルが示しているデータによると、こうした電子化により、紙本の売り上げも増えているのだという。 フェアユースとはアメリカで通用している概念で、著作物等について、権利者に重大な不利益を及ぼさず、公共利益に視するものについては、著作物の利用を認めるというもの。 グーグルが行おうとしている、著作権の切れた著作物の電子化及び公開、流通している著作物でも、公開を拒否している著作物以外の著作物の公開によるビジネスについて、米国や海外において、著作権者及び出版社の利益を侵害するものだとして反発の声が上がる一方、大学等は古い著作物の電子化により学生等が容易に閲覧できることをメリットして、電子化を決断しているところもある。基本的にグール具が行おうとしていることは、世界中の人がいろいろな著作物を容易に多少のお金を払うことにより閲覧できるということであり、非常に有益だと思われるが、グーグルが独占的であること、また、著作権者の利益保護が充分でないという批判がある。 ウェブ時代の新聞社はニュースをネット配信しているが課金制とするかどうか、いろいろ検討されている。
0投稿日: 2011.01.23
powered by ブクログ図書館でパラ読みした。 問題点は明確であり、ビデオが開発された時とよく似た話である。 一見困難との結論と見受けられるが、中期課題として整理してながら読めば、わかりやすい。 幻冬舎は東南アジアに進出して、株価が2倍以上に跳ね上がった。 短期課題との兼ね合いが重要であるとの認識をもった。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログこの著者の電子出版とそれにかかわる(電子ペーパーの話など)著作はこれまでも読んできた。今回は、実際に「ブーム」となっている現状をどう理解するか、そしてこれからどういった展開をするか、ということについて、著者の予測が書かれている。 これから先どうなるかという答えを持っている人はまだいないと思う。その意味で、この世界をよく知る人の解説という意味で一読の価値はあると思う。
0投稿日: 2011.01.14
powered by ブクログ電子書籍の沿革から現状までコンパクトによくまとめられている。読むなら早いうち。第2章のグーグル問題は、ややこしい著作権問題をわかりやすく解説している。あとがきにある再販制度と電子書籍の関係は示唆に富む。
0投稿日: 2011.01.05
powered by ブクログ記事売りの可能性の部分は非常に参考になる。 ユーザーメリットで考えれば、記事売りは今後も増えていくと思われるが、 書店側、プラットフォーム側からするとカード決済手数料の パーセンテージが高くつくので割りにあわない。 ロングテールとして成功するかどうか、気になる部分。
0投稿日: 2010.12.30
powered by ブクログ過去何度も訪れた電子書籍の時代。 過去の課題がきちんと分析、説明され、如何に難しいかがよくわかった。 特に、米国と日本の書籍取次ぎの仕組みの違い、 課金制度の課題から、日本の時代の幕開けは世界に遅れること、 まだもうちょっと先なのかなと危惧してしまいました。
0投稿日: 2010.12.26
powered by ブクログ残念ながら @paperboy @booklogjp の #puboo は登場しませんが、必読マストです。 @asahi 新聞ウェブ新書の今後は本当に面白そう。 朝日ウェブ新書の事例等から、「 #puboo って、電子書籍って、結局ブログとどう違うの?」という曖昧模糊に、一筋の光を差し込んでくれる名著です。 フリーミアムか?有料課金か?に悩む、あらゆるWebサービスへのヒントも。 朝日 @asahi 新聞社Astandのウェブ新書。 “記事は、有料コンテンツに利用者を呼びこむためのプロモーション・ツールという逆転の 発想” “「新聞や雑誌の記事が105円」と聞くと高いなと思う。しかし「新書」だと言われれば高い感じはしなくなる。” “「記事」ではなくて「本」であれば、それ相応の価格帯でも納得するという感覚”“お金を払ってもらえるコンテンツづくりの工夫”
1投稿日: 2010.12.09
powered by ブクログ電子書籍元年と言われた2010年。AmazonのKindleやiPad、Google Booksなど様々なサービス・商品が登場し、出版業界はもとより電子書籍に参入しようとする各社が浮足立った。 とかく電子書籍の未来を明るくうたいあげ、騒ぎ立てる書籍やニュースが多い中で、本書は一歩引いた視点から電子書籍の過去を振り返り、現在に至るまでの過程や今後の予測をまとめている。 『電子書籍の時代は本当に来るのか』というタイトルからは、懐疑的なイメージが漂うが、決して否定的な立場から電子書籍を語った本ではない。 電子書籍には多くのメリットがあるが、普及させるために避けては通れない課題や問題点があり、それらに対応する各社の取り組みについて、具体的な実例を上げながら解説している。 Kindleの売り上げに大成功しているように見えるAmazonや、著作権切れの書籍アーカイブでは他社の追随を許さないGoogleも、その陰には計り知れない努力と苦労があるのだなあと思った。 最終章では日本の新聞社が始めた課金プラットフォームの可能性について触れているけれど、新聞に限らず、電子書籍にかかわる他社の取り組みについても触れてほしかった。中盤までの内容が濃かっただけに、終わり方が寂しいのがちょっと残念。
0投稿日: 2010.12.08
powered by ブクログ現時点での電子書籍を巡る状況に対する冷静な分析。おもに出版の側面に関してのもの。グーグルの例の件に代表される電子書籍化と著作権の問題はよく語られているが、将来の図書館像や再販制との絡み、ニュースの有料化傾向などについては改めて詳しく知ることができた。技術だけじゃないんだよね、この手の問題は。
0投稿日: 2010.11.15
powered by ブクログ近年の電子書籍関連の背景を知るのに役立った。概ねわかりやすかったと思う。コンテンツの課金に関する話題は興味深かった。ネット上の情報は無料が当然という感覚は抜け切れないが、情報の供給側、享受側、共栄のためには避け得ない流れかと納得。あとがきも著者の考えがよくまとめられていて、わかりやすい。後で読み直すにもよさそう。
0投稿日: 2010.11.08
powered by ブクログテレビやら雑誌で電子書籍について見かけるので、一度関連書籍を読んでみようかなと思い購入。 電子書籍が抱える現状と問題点について書かれてる本。未来の展望も描いているようだが、妥当性はよくわかんない。詳しくないし。 著者のせいではないと思うけど、消費者である自分がどう向き合っていけば良いのか、いまいち展望が浮かばなかった。大人しく待ってた方が良いのかな・・・
0投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ電子書籍の日本における普及を、若干懐疑的に描いた一冊。そういった意味で、先日読んだ「ルポ・電子書籍大国アメリカ」とは、描き方とアプローチが対照的。ただし、著者も決して電子書籍そのものを否定しているわけではなく、日本の活字文化に対する深い愛情が全編を通して伝わってくる。 本書を読んで、電子書籍に関する、Amazon、Google、Apple、三社の立ち位置の違いというのが、自分の中ですごく整理された。この三社は、時間軸が決定的に違うのだ。 Amazon :今の書籍の延長線上にあるものとして、今、本屋で売られているものの電子版を、Kindleで売っていく。 Google :書籍を”知を次世代に受け渡していくもの”ととらえ、過去の書籍を体系化して閲覧できるようにしていく。 Apple:文字という形態にとらわれず、書籍の未来のあり方を、ipadという新しいデバイスで模索していく。 そして著者が、その三社に一章づつを割り当てながら説明しているような意図を感じた。 ◆第一章 電子書籍の問題はどこにあるのか? 日本のハードメーカーの失敗とkindleの成功を通して、成功の鍵を「本をたくさん読む人向けの電子書籍」と位置付けること主張している。これは、非常に重要な視点であろう。過去の日本メーカーは、優秀なハードを作っていたかもしれないが、導入戦略、普及戦略が決定的に間違えていたのかもしれない。SONYのリブリエのような”二ヶ月のレンタル方式”などは、本好きの人の「積ん読」修正や、保存欲というのを根本的に分かっていないようにも思える。 また私見だが、今後さまざまなガジェットが発売される際に、家電量販店やPCショップ以外の販売チャネルをハードメーカーが開発できるかにも、注目していきたい。 ◆第二章 グーグルは電子書籍を変えるか? グーグルのみ章のタイトルとしてあげているのは、グーグルの動きに一番”黒船”感を感じたからなのだろう。ブック検索における裁判で若干印象を悪くした感はあるが、書籍に対する取り組み方は一番アカデミックでもあり、世の中に対するインパクトは一番大きいのかもしれない。 ◆第三章 「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている? 著者は明言していないが、明らかにipadというデバイスが登場したことを前提に、その上のレイヤーの話を書いていると思う。また、電子書籍が映像を含め新しい形態になれば、WEBコンテンツとしての境界線というのが非常にあいまいになってくる。そういった意味でのWebコンテンツそのものを課金という観点から着目しているのは非常に面白い。 いずれにしても、新しいものを取り入れて変化していかないと、古いものを守ることすらできない。電子書籍元年と言われた2010年も、残すところあと三カ月を切った。出版業界に坂本龍馬はあらわれるのか?
0投稿日: 2010.10.10
