Reader Store
ねぼけ人生
ねぼけ人生
水木しげる/筑摩書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

28件)
4.0
8
5
7
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    境港の水木しげる記念館を訪問し、せっかくだからということで読んでみた。記念館で水木しげるの人生については一通り見ていたが、それでも幼い頃からの水木ファンとしては、長年の疑問が解けるうれしい本だった。 まず何より、「ゲゲゲの鬼太郎」のルーツについて。戦前の紙芝居『ハカバキタロー』が元になったというのは何かで読んだことがあったが、どこまでそれを踏襲していて、どこからが水木御大のオリジナルなのかは定かでなかった。 この本によれば、そもそも紙芝居というものは印刷をしない原本限り、そのため御大も「ハカバキタロー」を直接見たことはなく、話に聞いただけ。それも怪談の「飴屋の幽霊」のようなよくある話だったとのことで、それなら鬼太郎は100%御大のオリジナルだ。 鬼太郎はひょっとすると御大の作ったキャラクターではないのかも、などというのは幼い頃の僕の杞憂だったようでほっとした。 (他方で、血液銀行に血を売る鬼太郎の母や目玉の親父のルーツが「飴屋の幽霊」にあるというのは成程だ。これまた興味深い気づきだった) それから、南方の「土人」との帰国後の交流について。これも子供の頃に、人気漫画家になった後の御大がラバウルの「土人」集落の親友トペトロにトラクターを贈った、と読んで首を捻ったことがある。御大は南方の、アクセク働かないのどかさに惹かれたはずなのに、自分が豊かになったからってトラクター買ってあげるってのはなんか違うんじゃないの。幼いながらにそんなようなことを思っていた。 これもこの本を読んで謎が解けた。御大がようやく再訪したラバウルは様変わりしていたそうだ。腹が膨れればそれで充分、というかつての呑気さは影を潜め、資本主義経済に飲み込まれたかつての「土人」たちはより良い暮らしのため金儲けに走るようになってしまっていたとか。 御大の落胆は推して知るべしだが、それでも命の恩人である彼らを見限ることはできない。きっとそんな葛藤の末、トラクターを贈ったのだろう。 かくして南方という「地上の楽園」を永遠に失った御大はいう。「ぼくにとって、空想の世界だけが、本当の生きる世界なのだ。」 ニーチェの「それでもなお」にも似た、悲壮でありながら気高い決意。「ねぼけ人生」なんてとぼけた書名には似合わないが、僕にはそう思えて仕方がない。

    1
    投稿日: 2025.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるの昭和史(全4巻のうち、まだ一冊目だけど)が面白くて、ほかの自伝的作品が知りたくて手を出した。 こちらはほぼ文のみ、+少しの写真。 作者の率直な語り口が楽しい。 なお、私が図書館で借りたのはこの文庫ではなく、オリジナルぽいハードカバーでしたが、ブクログには見当たらないのでこちらで登録しておきます。 (表紙は和田誠、作者のあとがき付き) タイトルとは裏腹に、本当に本当に苦労した方だなあと思った。 作者のあとがきによれば、タイトルは編集者が付けたらしいが。 鳥取での、食欲と妖怪と好奇心と競争心でいっぱいの子供時代。 マイペースすぎて就職には苦労し、さらにはもっと適性のない軍隊生活。 上官を怒らせたあげくの南方前線送りだったんですね…絶句。 どこかで見かけた、水木しげるの漫画ではビンタシーンに、ビーーーン…(?)という擬音がかかれており、これは紛れもなく、殴られたことのある側に聞こえる音だ、というのを思い出した。 戦争での恐怖の体験は、総員玉砕せよ、で十分味わったのでヒヤヒヤしたが、この本ではわりとアッサリしていた。 空腹、マラリアの恐怖、生き残ったことを責められる理不尽に、爆撃で失った左手の傷を抱えつつも現地のひととのあたたかい交流を心から楽しむ様子が印象的だ。(シンシンという祭りは、有吉佐和子の《女二人のニューギニア》にも出てきたなあ) もはやニューギニアに永住する気でいた、そのほうが多分本人には幸せだったとは思うけど、とりあえず一度帰国して家族と相談してから、とのことで、帰国。結果的に我々は大きな漫画家を失わずにすんだ、かもしれない。 復員後、神戸の水木荘(今の水木通りってめちゃくちゃ大きいところですよ)での謎の住民たちとの交流からの紙芝居業界、貸本業界での並々ならぬ労苦と極貧。 私には、一番読みでのあるところは本書ではここでした。 ヒット作を少し出すも、戦後すぐの出版業界はどこもめちゃくちゃで、編集者側が蒸発したり、病気したりですぐ倒産したり破談したり、原稿料もなかなかまともにもらえず。 あののんびり屋が、左手を失ったひとが、人並みどころが人の何倍も働いて…、それでも貧乏は悪魔のように貼り付いて、なかなか生活は向上しない。 数年前に読んだ、ゲゲゲの女房でも、妻がこのころ、赤ん坊のミルク代が無くなって、もう完全に困窮が極まっていた、と書いてたなあ。 生きるか死ぬか、常にギリギリで行きてきた水木サン。 この辺りで、さいとう・たかを、手塚治虫らの名前がときおり紙面に出るが、おそらくあまりにも違う世界だったのだろうな…。 それでも鬼太郎人気に助けられ、だんだん売れてきて、今度はアシスタントも大量に抱えて、寝る間も惜しんで働く生活へ。 これもまたしんどそう。 アシスタントとしての池上遼一とつげ義春、ちらっと登場する東北弁の銀行員・のちの矢口高雄など、そのあたりの関係が読んでいてとても楽しかった。 ハードワークすぎて倒れそうなところに、かつての上官と再会し、本当に再びのニューギニア訪問。 感動したのもつかのま、その数年後に再訪したらニューギニアにも貨幣経済が迫り、彼らののんびりした生活は変わり果ててしまった。 なんともまあ…。 とにかくも、なんと豊富な人生。 残りの昭和史も楽しみだ。 このひとの世界を母語で読める喜びを思う。

    2
    投稿日: 2025.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    朗らかなニヒルという表現が素敵過ぎる 荒俣宏氏と水木しげるの旅行誌から水木しげるさんに興味湧いて読みました。

    1
    投稿日: 2024.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少年時代、戦場での日々、復員後の貧困生活、売れてからの多忙な暮しを振り返る自伝。救いのない悲惨な戦場でのできごとや、先の見えない辛い貧困の様子などが細かく描写されるが、ユーモア満載、馬鹿馬鹿しく笑える文章の技で楽しく読ませる一冊。死と向き合って暮らした南方の島の民との生活に、戦後、再び戻ることを願ったものの果たせなかったくだりは切なく、幸せのあり方について考えさせられた。

    6
    投稿日: 2023.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるの幼少期から漫画家として大成するまでの自伝。 戦争体験もさることながら、戦後の貧乏暮らしが凄まじかった。

    0
    投稿日: 2021.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すさまじい体験の数々を淡々と、すこし褪せた笑いも込めて綴られた本。 ラバウルから引き上げあたりのくだりを読むと、今の自分が弱っちくてたまらなくなりました。

    0
    投稿日: 2021.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるの半生記。 ゲゲゲの鬼太郎誕生秘話や、つげ義春や白土三平との交遊録、アシスタントだったという、釣りキチ三平の矢口高雄のことなど興味深い逸話が収められている。 貧乏をものともせず 、むしろそれを楽しんで力強く前向きに生きていこうとする姿勢が爽やかに描かれている。

    1
    投稿日: 2021.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇人変人のイメージが強いし、インターネット上ではかくも鬼畜のように書かれていたり 本人の言葉でも あまりにもくだらなかったり汚かったり馬鹿らしい話が多いけれど、その バカのマントで身を覆ってきた人なんだろう 本当は誰よりも繊細で、心配性で、悲しがりだったのかもしれん 分からんけど

    0
    投稿日: 2018.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    紙芝居 → 貸本 → 雑誌 というふうに漫画文化が変わってきたことがよくわかった。雑誌/単行本文化にどっぷりはまっていると、これが「正しい」あり方のような気持ちだったけど、スマホ対応の色々な漫画が試されることの方が自然なのだと思った。 「楽園」は自分でつくるものなのだなとも。ヒントは他からもらうにしても。

    0
    投稿日: 2017.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な水木氏の自伝。戦争に行ったり、極貧の暮らしをしたり、でも前向きに生きる水木氏の姿勢に心を打たれた。 水木氏の父親は「何とかなる主義」という奇妙な主義を信奉しており、周囲にもその同調者が多かったというが、きっと水木氏も「なんとかなる主義者」なのだろう。 「死後の世界」「霊的なもの」についてどう考えるかは人それぞれだが、『霊魂が肉体の衣を着る』という水木氏の考えには、成程なぁと思った。 真っ暗な境港から海峡を隔てた島根半島を見ると何か居そうな気がする、というのもうなずける。電灯なんてあまりない時代だから、闇に浮かぶ巨大な山の影に霊の存在を感じたこともあっただろう。 子供のころに、のんのんばあの影響もあって幽霊や妖怪が身近なものだった環境があっての「なんとかなる主義」なのだろう。

    0
    投稿日: 2017.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読書録「ねぼけ人生(新装版)」4 著者 水木しげる 出版 筑摩書房 p240より引用 “人類が進歩するといったって、僕は、進歩 が必ずしも尊いとは思わない。世の中で一番 大切なことは、幸福である。” 目次から抜粋引用 “先祖のこと、家族のこと  爆撃で片腕を失う  紙芝居作者となる  貸本マンガ界の奇人たち  失われた楽園”  日本における妖怪研究の大家の自伝。  著者が生まれるきっかけから妖怪や死後の 世界への傾倒の理由についてまで、切実な状 況であっても実に穏やかな語り口で書かれて います。  上記の引用は、かつて憧れた南の国の変化 について書かれた話での一節。 進歩が行き過ぎて、毎日それについて行くた めに振り回されてしまっては、元も子もない のかも知れません。穏やかに日々を過ごせる くらいの進歩で、踏みとどまれるのが丁度良 さそうです。  戦争を体験していながら、その体験をどこ かのんびりとした文章にしてしまえるのは、 著者だからこそ出来ることでしょう。 ーーーーー

    0
    投稿日: 2017.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生前に購入はしていたけど、逝去を期に読了。そこかしこの表現から窺われる、氏のあっけらかんとした死生観が、実際の戦争で生死の境を体験したからこそ、本当の声として感じられる。そんな氏だから、きっとその最期も淡々と、人生はそんなもんだとして旅立たれたんだろうなと愚考します。左腕を失った詳細とか、鬼太郎とか悪魔くんの誕生秘話とか、ファンとしてはそれだけでも十分に楽しめる内容がてんこ盛りでした。このタイミングだからって訳でなく、純粋に高品質な作品として楽しむことが出来ました。 幼少時、鬼太郎を通して妖怪の魅力にとり憑かれ、妖怪図鑑を片端から買ってもらって貪り読みました。アニメにも釘付けで、どうしても放送が見たいのに、塾の時間が重なって何度も涙を呑みました。30過ぎてから、思い余って境港まで一人旅もしました。人生を豊かにしてもらったことを、本当に感謝しています。 ご冥福をお祈りします。

    0
    投稿日: 2015.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    追悼読書用に。 南伸坊の装画のとぼけた味わいが好き。 生い立ちから漫画家として人気がでるあたりまでの自伝は「ほがらかなニヒリズム」という呉智英(解説)によるキャッチフレーズがまさにぴったりで、ワイルドな子ども時代、怒涛の戦中・南方従軍、戦後漫画で暮らし始めるもある意味戦中よりもつらかったという食うや食わずの極貧生活を経て、ついにはアシスタントを何人も抱えて締め切りに追われる売れっ子になって南方を再訪問できるほどになったところまでがおもしろく語られている。 昔のこどもたちってワイルドだったんだなあ、ガキ大将集団ごとに縄張りがあって木箱の戦車で石を投げ合うとか… そしてテレビもラジオもなかった時代だからこそ村の運動会のような行事でいまのオリンピックも顔負けの大盛り上がりだったとか、さもありなん。 けっきょく水木御大は子ども時代からずっと、いつも妖怪やあの世と地続きのところにいたのだなあとあらためてよくわかった。 読んでいる最中に天皇陛下のフィリピン訪問があって、戦中戦後のフィリピンと日本に関する記事が相次いだり、お別れ会が開かれたというニュースを聞いたり。京極夏彦さんや荒俣宏さんの音頭で妖怪尽くしのたのしいお別れ会だったのも、本の内容と語り口から伝わってくる裏表ない実直さで慕われる水木さんならではと改めて思った。

    0
    投稿日: 2015.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるの自伝(と言っても30年前までの)。墓場鬼太郎の暗さとユーモアが好きで漫画を買い集めたりしたけど、その生い立ちを知るのは初めてでした。とにかく明るく前向きな性格!読んでいてとても元気になれた。戦争時、南方で死の淵をさまよい片腕をなくす体験をするも、持ち前の性格で土人と仲良くなり日本へ帰るなと泣かれるほどに彼らの輪に入り込む。なんて面白い人なんだ!こんな朗らかで呑気な人があんなに陰気な漫画を描いてたとは驚きでした。

    0
    投稿日: 2015.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるさん最高。 ご家族、周りの友人・知人・仕事仲間等々、変わった方々が多くて面白い。戦争に行くにあたっても極度にリラックスしていてすばらしい。 ほかの関連する本も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2015.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こんなに読み終えるのが惜しい本に出会ったのは、久しぶりだ。 『ゲゲゲの鬼太郎』でお馴染みの漫画家水木しげるの波乱万丈の人生を本人がのんび~りと苦しい時も前向きで、次から次へと起こる事件を可笑しくてゲラゲラ笑って、そして最後は涙する名著。 この本は4つの章に分かれている。 1章では、子供時代のガキ大将で皆をまとめた時代。 2章から大人の時代だが、左腕をラバウルで失うことになる辛い話で輸血の血液型を間違えそうになり、もう少しで命を失いかけたこともあった。 この戦場での経験が、のちの傑作『ゲゲゲの鬼太郎』を創作したキッカケではないだろうかという勝手な想像だが、こういう面白い出来事がある。 ラバウルでの日本兵は空腹で動けなかった。 しげるは、ある日、現地の土人の小部落を見つけた。 そこは、「天国の部落」であった。 南国の景色も綺麗で、女性も綺麗だし、さらに美味しそうなパンの実を焼いていた。 なんと、しげるはピジン語(土着語と英語の混合語)のカタコトで土人の少年と会話した。 お腹が空いていることをアピールして、食事をご馳走になり、2人分を食べてしまった。翌日、御礼にタバコを持っていったら喜ばれ、更に仲よくなっていく。 終戦になり、日本に帰るころには、土人ともすっかり仲よくなって、このまま、ここで生活しようかと考えたりした。しかし日本に帰る決心をするが、7年後に又再会することを約束した。 3章は、日本に戻って、漫画を始めるまでに、紙芝居をやったり、貸本屋をやったりして、本当に喰えない貧乏時代の話。この部分の話が、NHK朝ドラで話題になった、『ゲゲゲの女房』の奥さんからの視点で書いた自伝が面白いだろう。 そして、最後の4章が『ゲゲゲの鬼太郎』のヒットで超多忙の時代。 最後の部分で涙するエピソードが用意されている。 本当に、おススメの本だ。

    0
    投稿日: 2014.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     長年の貧乏の方が、半死半生の目にあった(著者はニューギニア戦線で片腕を失っている)戦争よりも苦しかった、という一文が重い。

    0
    投稿日: 2014.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鬼太郎他、たくさんの漫画を残した(とはいえ、2014年現在まだ現役ですが)水木しげる先生の自伝。子供の頃のガキ大将の逸話~戦争で腕を失う~戦後の混乱とマンガを始めるというあたりを、珍しくイラスト抜きで書き上げている。 とはいえ、たくさんの水木作品や自伝的漫画を見てきたので、それぞれのシーンが自然とあのタッチで頭のなかに再構成されていくのである。ただ、40歳で結婚ということだけど、NHKのあのドラマでは、もっと若かったんちゃうかったっけ?とちょっと疑問になったりもする。 文体は漫画のザクザクとしたキレとはまた異なり、若干ねちっこくて、最初は面食らう。そこを乗り越えればそれなりに楽しめるだろう。ただし、水木作品を好きな人であれば、という大切な前提を最後に記しておきたい。

    0
    投稿日: 2014.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「ほんまにオレはアホやろか」と「のんのんばあとオレ」と重なることころも多いけれど、ところどころに二作に描かれていない詳細な出来事や奇人変人が登場する 貸本漫画家から連載漫画家期に移行するあたりのことが二作に描かれてないことが多いかな 三作を連続して読むと飽きちゃうので注意 それにしても水木先生は変人だなぁ、、 これで「ゲゲゲの女房」を読めばなお面白くなるぞ! ドラマを入り口に水木世界に入り込む感じ

    0
    投稿日: 2012.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦争のときの話が、なにかすごく印象に残った。それを、構えずにさらっと描いてくれたこと、教えてくれたことに感謝。

    0
    投稿日: 2012.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木しげるさんの自伝。「この人、変わってる」が第一印象。 子供時代のガキ大将だった頃の思い出から、戦争で南国ラバウルへ、片腕を失うような生死をさまよう体験をしたり、土人と仲良くなっちゃったり、その後は日本に戻ってからの赤貧生活と、本当に波瀾万丈で面白おかしく自由であっけらかんとした自伝でした。 でもなぁ、奥さんは苦労しただろうなあ。 ゲゲゲの女房を読みたくなりました。ポロロッカです。笑

    0
    投稿日: 2012.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ゲゲゲの鬼太郎」を描いた水木しげるの半生記。どうして、あんな世界、と不思議に思うことはない。水木しげるがそうだった。「のんのんばあ」との出会い、戦争の話、どれも悲しくて、おかしくて、元気がでてくる。

    0
    投稿日: 2012.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2010年ni大ヒットした「ゲゲゲの女房」。こっちは水木しげる御大の自叙伝です。奥様の書かれた本とはまた違った味わいがあって、僕はこっちのほうがどちらかというと好きなのですが…。 2010年に大ヒットした『朝の連続テレビ小説』の『ゲゲゲの女房』。当然僕は物語は二の次で女房を演じる松下奈緒さんが目当てで見ていましたがドラマのできそのものは非常によろしゅうございましたね。それはさておいて、こっちは水木しげるの自伝的エッセイ集です。この本はずいぶん昔。確か、高校生ぐらいのころに一度読んで、今回この記事を書くためにもう一度読み直してみたのですが、こういう人生もいいというのかなんというのか。 ほのぼのとしたタッチで自分の人生をつづっていますが内容は結構壮絶な人生です。水木御大の少年時代をつづった「学校も仕事もままならない」という箇所で当時勤めた会社がどうしても勤まらなくてクビになるときに会社の社長から 「親を呼んでこい!!」 とまでいわれたことや、戦争に行ったときにボルネオでマラリアにかかったり、爆弾に被弾して左腕を失ったことや復員しての極貧生活、そしてマンガでの成功が描かれています。 僕はこれをなぜかとあるビジネス書と一緒に読んでいますが、なぜかこれでいいんだとさえ思っています。

    1
    投稿日: 2011.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何の因果かわからないけれど。 自分が今ここに存在しているということはたくさんの偶然の上に 成り立っているのだ。 水木サンは小さい頃から水木サンだったのだけれど、 もしかしたら生まれる前から既に水木しげるだったのかもしれない。 全てが偶然のようでもあり、必然のようでもあり。 おもしろいなあ。

    0
    投稿日: 2010.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1982年に出版された著者の半生記。 あちこちに出ている話も多いかもしれないが、著者の生きてきた昭和の時代を具体的に感じられます。 P161、著者が紙芝居でだんだん食っていけなくなってくる話。 「僕は、紙芝居は、本当にアカンようになりかけているのだと思った。子供の頃に、日露戦争の広瀬中佐の映画を見たことがあるが、沈みゆく船では、ある時機を逸すると、もはや逃げることもできず、まきぞえをくってしまう。僕は、今こそが、紙芝居丸の沈没の時だと思った。/逃げなければならぬ、遅れるとアブナイ。」 これは、ちょうど今の時代にあてはまる分野がありそうで、非常に教訓になりました。 [2010.9.7]

    0
    投稿日: 2010.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひさしぶり生命観に満ち溢れた本を読むことがでした。 朝のテレビ小説から現在の水木しげるさんの様子を知り、期待して手にとった本でしたが期待以上の内容。 水木しげるさんの生命観と人生観に満ち溢れています。 戦争での体験や戦後の貧困生活をこれだけ前向きに捉えた人間力は本当に素晴らしい。さらに水木さんの周りの奇人たちも実に味わい深い人々ばかりです。 どんな自己啓発や哲学の本でも、水木さんの人生から学ぶことには到底太刀打ちできません。

    0
    投稿日: 2010.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    以前に読んだエッセイと内容がかぶっていたので割りとさーっと流し読んだ。 南方での戦争の描写から戦闘が凄まじかったことが分かる。 ラバウルに行ってもマイペースな水木先生には完敗だな。 営んでいた下宿の店子も変わった人が多すぎる…! 当時の漫画家たちもキャラが濃い! 手元に置こうかなー、これ。 寝ずの番事件は一瞬の出来事で、奇襲みたいなものだったろうから 水木先生を攻めるのはお門違いだなと思う。 戦争中瀕死の上官に頼まれたのにパパイヤ食べちゃったのは ちょっとなんだかなーと思ってしまったけど、 食べ物が少なかった中でのことだと考えると何とも言えない。 戦争ってこういうものなんだ、と。 戦後に生きる戦争の欠片も知らない私たちがとやかく言えることなんて存在しないと思った。

    0
    投稿日: 2010.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水木先生の「わたしは変わり者なのです」臭が最初は鼻についた。 けれど戦地に赴くあたりから急に話が面白くなっていた。

    0
    投稿日: 2010.03.24