
総合評価
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powered by ブクログ発達障害というものに対して、関わってきた児童のケースを使い非常に分かりやすく解説されている一冊。 抽象的な内容は最低限に、事例ケースの話が多くを占めているため、勘違いや誤認も少なくないジャンルに対し、読後は解像度が非常に高くなった。また、治療が不可能なものでなく、適切に向き合うことで社会にきちんと出ることが出きるという希望も持てた。 自身の子供と向き合うのに非常に助けとなると感じている。
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ自閉症の具体的な症例や、認知世界の違いなどに触れることができ、新たな知見を得られた。自閉症、ADHD児の特性と筆者の経験から導く、特性に合わせた関わり方のコツは参考になった。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ493.937スキヤ ADHD、学習障害、自閉症の特徴、問題 生まれつきか環境か。どのクラスで学ぶのが本人の教育のためになるのか 薬の必要性は?
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ20年近く前に出版された本だが当時でここまで詳しく記された新書は無かったのではないか。 子供に障害の可能性を感じたら早期に環境を整えてあげる事が最重要だと感じた。無理して通常学級に留まらせる事が今後の自己肯定感に繋がる。 自身の経験からも早期発見出来て適切な環境で働いていれば今とは違った働き方が出来たと考えられる。他者信頼などは長期間阻害された環境にいると元に戻る事は難しい。通常教育でいけるのではないかと迷われる気持ちも分かるがこの様な本を道標にして子供を持つ親御さんには決断してほしい。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ医師による臨床データを交えた発達障害の分類とそれらへの対応。しばしばある例えは理解の助けになるが、保護者という読者を想定するには、専門用語が多すぎる。特別支援教育の専門性をいかにして高めていくか。場当たり的な対応では許されない。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ著者の杉山登志郎氏は発達障碍者を幼少期から成人期まで長期間診てきた人で、データが豊富なので、他の発達障碍関係の本とは説得力が違います。よく一緒にされる精神遅滞と自閉症を合併している知的障碍、高機能自閉症とADHDの違いを解説しています。「第4章 自閉症という文化」「第5章 アスペルガー問題」は、自分では言葉で表現出来なかった自閉症の特性が解説されていて、目から鱗が落ちましたし、自閉症者の心情を代弁して下さっているように感じられて、とても感銘を受けました。自閉症者は一人一人症状は違いますが、このような世界に住んでいるんです。「専門家による治療より、家庭での教育が大切」「特別支援教育の重要性」「薬は必要な時に適量を飲む」を訴えています。正式な診断は下されていないけれど、高機能自閉症を疑っていて、「適切な治療や教育が受けられたら、今頃引きこもり状態にならずにすんだのに」と悔しい思いでいっぱいです。発達障碍について主張したければ、この本を読んでからにして欲しいです。一人でも辛い思いをする発達障碍の子供がいなくなり、皆、幸福な人生を送られますように。
5投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ発達障害や知的障害のある子供の人生は親や先生しだいで大きく変わってしまうことがわかる。 通常学級に適応できない子供は落ち着いて授業を受けることができない。通常学級の先生にはそういった子供に対応する知識や経験がないこともあるからしょうがないのかもしれないが。そういったなかで子供はなかば放置されることになる。 養護学校では先生がその子に合う方法やペースをとってくれる。子供の発達や成長をうながすことができる。さらには就職についても学校がサポートをしてくれるようだ。障害者を雇用したい企業もできるだけ良い子を求めているというのが現実である。 子供にできないことばかりさせてやる気や自信をなくさせるのではなく、悩み苦しんでいる子供に寄りそって考えることが大事。
0投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログとてもわかり易く整理されている 著者によると、発達障害の分類は「知的」「自閉」「ADHD・LD」「児童虐待」 それぞれの問題点とどのように対応していくかまで考えてあるので、この一冊だけでもかなり頭の中が整理できる 通常学級の1対40の状態に個別の支援を期待しないという言葉があるように、ただの理想論ではない内容に納得がいった
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ授業のレポート課題用に参考文献にしました。わかりやすく精神科医の先生が書かれた本です。 発達障がいとは、教職員をされているかた、目指されているかたにおすすめの一冊です
0投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ発達障害児に関して具体的な事例を紹介しつつ概要をまとめた本。発達障害については本人や家族の体験談などでその困難な生活を見聞きするケースが多かったのだが、この本は精神科の先生による落ち着いた筆致なのが読みやすい。本人の困難、家族の苦悩に引きずられて感情的に受け止めるより、どう対処したらいいのかを考えさせてくれる。発達障害を抱えながら、いかに現代社会に適応して生きていくか、どういう生き方が本人に取って望ましいかを冷静に考えて寄り添い、必要がなくなったら離れる(あくまでも受診なので経過良好とみたらいったん診療は終了する)。場合に応じて薬も使うし、通常学級と特殊学級のどちらに通うべきかもケースバイケースだし、今は障害者雇用が会社の義務だから、十分配慮してもらいながらその枠で就職した方がよほど安心安全に生きていけるケースもある。学習障害は適切な対処をすれば後年に大きく困ることなく社会生活を送ることが出来るという分析は非常に興味深かった。
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ発達障害の諸症状だけでなく、どのような場合にどの薬を用いるか、子どもの場合はどのような学校を選択するとよいのかなど、当事者の視点にたった説明に著者の人柄を感じる。当事者も支援者も、また一般社会でも、正確な知識や対処法についてまだまだ理解が不十分な分野だと思う。更に理解を深めたくなる。
1投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ臨床経験の豊富な医師が知見を盛り込んだ発達障害の良書。 自立とは何か。通級や支援学級の目安など具体的に書かれており、参考になることが多かった。
1投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログ豊富な臨床経験のもと、目から鱗の話が多かった。巷にあるこの分野の本を読んでいると、本質を忘れやすい。時々読み返したい。
0投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ発達障害とは何か?が体系的に学べる良本。 本文の中にある、国語力が低いと自身の気持ちを表現できずストレスがたまり非行に走ってしまうというのは、 発達障害の方だけでなく、健常者にも当てはまると思ったし、不安な気持ち、嫌な気持ち、それらを言語化することで気持ちの整理ができると学んだ。
1投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ発達障害は発達の凸凹 脳の機能不全によるもの。 出来るだけ早期に治療をすることで良い成果が得られる。 薬物による治療も有効。 成長につれておさまっていく症状もある。 周囲の人の理解と協力で生きやすくなる。 成功体験を積み重ねていくことで、社会人として生きていくこともできるようになる。 今は困っているのは周囲の大人ではなく子どもなのだと思う。
0投稿日: 2020.07.10
powered by ブクログ発達障害の外観がわかった。 発達障害は、自らの責任で受けたものではないので、きちんとサポートするシステムこそ歴史の進歩である。 人が「できない」と心の中で責めてしまう時もあったので、「できない」ことを責めずに人を個人として捉えようと思った。
0投稿日: 2020.02.27
powered by ブクログ発達障害に対して自分が持っていた偏見がずいぶん解けたと思う。もし自分の子どもが発達障害だったら、悲観せず丁寧に関わり、適切に支援を行えば将来、自活できる可能性が高いと知ることができた。偏見や感情的な対応がその子の将来の自立を妨げることになるとわかった。
0投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
約10年ぶりに再読。症例も交え、分かりやすく記載しており(約10年前の著作であり、DSM-5前のため、診断名の読み替えは必要であるが)、発達障害を理解するには入門書として最適かと思います。 「小学生、中学生年齢から親しい交流があるもの同士が共に青年に成長するという経緯が必要で、いきなり青年を集めてもこのような支え合いは困難であるようだ。」のところは、敢えて触れなくても良かったのでは。標題のとおり「子どもたち」としているのだから...。
1投稿日: 2019.02.02
powered by ブクログとにかく物凄い情報量で、読むのが大変でした。 ですが、それほど読む価値があるということ。 しっかりと理解しておきたい話が多かったのでじっくりと読みました。 発達障害に関しては研修も受けて自分なりに学んでいるつもりだったのですが、この本で語られる生の発達障害者の姿、事例、処置は、本当に貴重で、自分の理解の足りなかったこともスッキリとわかった。 発達障害と児童虐待の関わりは盲点でした。 たしかに虐待された子どもは、脳が萎縮すると聞いたことがありましたが、自閉症やADHDと似た症状が出るとは。 この本では被虐待児についても、事例を交えて詳しく語られています。 自閉症の話が個人的に興味深い。 感情面では普通の人と同じでも、感覚過敏になってしまったり、抽象的な概念が理解できなかったり、過去の記憶が現在と並存するという、想像し難い感覚。 筆者曰く〈文化〉だそうですが、以前『自閉症だったわたしへ』を読んだ時の不可思議な世界観の正体が明確に理解できました。 特別支援教育の意義も再確認させられた本。 発達障害者を子に持つ親はもちろん、発達障害者と関わるであろう職の人は、繰り返し読むべき本です。 無関係に思われる人にも是非読んでほしい。 それほどこの本には、発達障害者の理解や適切な対処を願う筆者の切実な思いがこもっています。
2投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログほどよく専門用語などが使われているので、なんとなく勉強をしている感があってちょうど良かった。 学校の先生を目指すような人は一読しておくとそれなりに知っているような話ができるのでは。
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ子どもの発達障害についての本で一番分かりやすかった。それでもまだ広範性発達障害は難しい。 今回は自閉症が幾分か理解できた。
0投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログシンプルかつわかりやすい内容で、具体的な事例も盛り込まれているので、これから深く学ぶというきっかけとしては、ほんと最適な1冊だと思う。
0投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログ発達障害について事例を基に噛み砕いてかかれている。そのため、知識を得るにはうってつけだと感じた。 発達障害の概念がないと特別支援教育はできないと強く感じた。
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログ発達障害の子を持つ親として、なかなか参考になる本がなかったが、本書は入門編としてとても優れている。 一番いけないのは親が世間体を気にして子どもに適した方法を取らないこと。
1投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ発達障害の明確な線引きは存在しない。 障害があれば療育、支援級へとか診断がついてなければ普通級とかではなく、「障害有無でなく、社会生活に困ってるなら何らかの支援が必要」という単純なロジックに納得した。 また、自閉傾向の世界観を表現した「知らないロシアの街に放り込まれ、日本語レストランを見つけたとき」という例えがわかりやすい。 処理しきれないあふれる情報に囲まれ、よりどころとなるところにこだわるそぶりや、情報を遮断しようとするそぶりがいわゆる自閉傾向といわれるものにあたる。
1投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ子どもだけではなく、大人であっても、成功体験というのは大事なもので、失敗から学ぶとも言うけども、結局のところ成功を目指しているわけで、成功なくしては何が失敗かも分からないというか。成功ばかりで挫折を知らないのも問題だろうけど、発達障害を持つような子であれば、そんな心配もないだろう。子どもにとって一番実力を発揮できる環境を見つけられたら良いんだろうけども。 少々学術的なというか、論文的なところが多くて、良くも悪くも説得力はあるけども、少々読み通すのにしんどいところもあり。でも参考になるところもいっぱいあった。
0投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログなんだろう、この著者の言葉遣いにはどこか違和感を覚える。語法的なものではなく、より本質的なところで。発達障害はややこしい、とても複雑な判断が理解を阻む。けれどだからこそ特別支援教育以前の当事者にしてみれば、例えばその学校生活がどれほどしんどいものだったのかと思うと、まだまだ人権保障が追いついていないのか。マスの中で「例外」「なまけ」などと見過ごされてきたことを振り返ると、いかに学校組織内での従属的な集団生活が怖ろしいものかと痛感する。一億総○○の功罪。
0投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログ人生の早期に子供に挫折経験を与えて良いことは一つもない。 p.22 この受精に始まる一連の過程は、それ自体、様々なリスクをはらんでいることに留意してほしい。一対の遺伝情報が二つに分かれ、その片割れ同士がくっついて新たな遺伝子の一対を組み上げるのであるから、その最初の作業自体がさまざまな困難をはらんだ仕事である。 そもそも何のために、このような危ないことを世代毎に行わなくてはならないのか。これについて、固定した遺伝子は状況の変化に対応できないから、という説明がなされている。少しずつ変化するためにこそ、このような危ない橋を渡るのである。言い換えると、この段階で、すでに様々な突発的な変異が起きることが前提となっている。 p.26 ちなみに現在、人工授精など生殖医療はどんどん進んできている。子供を望む夫婦の気持ちを慮ってか、生殖医療に対する積極的な批判はほとんど見あたらないが、不妊が生じるにはそれなりの理由があり、そこを強引に妊娠させる過程においてある程度のリスクがあがることは当然である。この本の中ではほとんど取り上げることはないが、実は生殖医療において発達障害も生じやすいし、また意外なことに、子供虐待のリスクが高まるのである。 p.27 ひとたびその家族に子どもが加わったときには、子育ての単位としての機能が、子どもが全面的な世話を必要とする時期、少なくとも三年間、できれば十二年間、は求められる。これは発達障害の有無を越えた事実である。 特に生後三年間は、できるだけ親は子どものそばにいてほしいと思う。そばにいるといらいらして虐待してしまうという場合も、困ったことに今日少なくないので、例外はあるとしても、人間の子どもという存在は、子育ての早期には養育者の絶対奉仕を要求するのである。もちろんそこには大きな喜びもあるのであるが。 筆者としては女性の自立は必然でありまた必要でもあると思うが、誰かが子育てを担わなくては被害を受けるのは子どもの側であり、それは社会全体に十数年後には跳ね返ってくる。子育ては集団よりも個人のほうがよい。特に生後早期から数年間において個別のそだちが必要であることは、乳児院で育った子どもたちが後年、心の発達の問題を抱えやすいことからも、さらにイスラエルのキブツをはじめとするさまざまな実験からもすでに証明済みのことである。 p.32 そだちの終着点 遺伝子に蓄えられた情報は、環境によって発現の仕方が異なることが示されたのである。遺伝情報の発現の過程は、遺伝子そのものであるDNAの情報が、メッセンジャーRNAによって転写され、タンパク質の合成が行われることによって生じる。この過程が実は問題で、ここで環境の影響を受ける。多くの状況依存的なスイッチが存在し、環境との相互作用の中で、合成されるタンパク質や酵素レベルで差異が生じることが徐々に明かとなってきた。 p.34 遺伝子の持つ情報は、学習、記憶、脳の発達、感情コントロールのレベルでどうやら環境との相互作用が生じるのである。つまり遺伝的素因の解明は、障害を決定づけるのではなく、高リスク児に対する早期療育の可能性を開くものとなる。 p.35 チックはドーパミン系の神経経路の過剰反応を原因とする明らかな生物学的な素因があり、それなくしては生じない。しかし臨床における経過は、ストレスや緊張などの情緒的な問題が要因となり、良くなったり悪くなったりを繰り返す。……中略……一過性で自然軽快をするものが大半を占めるが、大声の叫びの反復など周囲に迷惑を生じる重度の不適応や、そこから発展して強迫性障害(ばかばかしいと分かっていても手を洗うなどある動作を繰り返さざるを得なくなるという状態)などはっきりとした精神科疾患に至るものもまれにある。この重症度については、素因もあれば環境因も関与している。 p.39 「発達障害とは、子どもの発達の途上において、なんらかの理由により、発達の特定の領域に、社会的な適応場の問題を引き起こす可能性がある凹凸を生じたもの」 p.45 従来、発達障害を非常に限定的に捉えていたために、比較的軽微なものに関しては、子どもの高い代償性もあって、その存在に気づかれずに青年期、あるいは成人期を迎えることも生じてきた。特に知的障害を伴わない軽度発達障害は、軽微とは言いがたいさまざまな適応上の問題を生じていても、発達障害の存在に気づかれずに経過する場合がある。 p.47 知的障害を示す児童の89%までがIQ50-69の範疇に入る軽症の知的障害である。IQ50とは、成人に達したときの知的能力は健常発達の九歳前後と同等である。われわれの周りの小学校四年生を考えてみれば了解できるように、抽象概念操作や、複雑な知的作業は困難であるとしても、特別支援教育をきちんと積み上げてゆけば、このレベルの知的障害は社会的な自立を妨げることはない。一般的な単純作業であれば工場労働は可能であり、むしろ、就労の報告を見ると、単純作業においては就労継続率はむしろ高いことが報告されている。経済的な自立や結婚、子育てにおいても、必要な時のみ若干のサポートがあれば可能である。 全体の約九割の知的障害児がIQ50以上ということは、知的能力そのものによって自立を妨げられる可能性があるグループは0.2%に過ぎず、精神遅滞の実測値である1%前後というのは、その実に八割まで、回避可能であった適応障害が生じたものであると言うことだ。 p.52 このように適切な特別支援教育を受けて、知的障害を持っていてもきちんと就労し、ついに幸福な結婚と子育てが可能となった者と、その逆の道を辿った者とその道のりを見ると、発達障害の適応を決めるものは実は情緒的なこじれであるという事実がより鮮明に見えてくるのではないだろうか。 p.59 境界知能の重要性の一つは、その多さである。計算上は14%の子どもがこの境界知能の範疇に入る。このレベルの児童は、実は小学校教師の力量が最も反映される児童でもある。これまでの状況をあえて単純化すれば、小学校中学年のいわゆる9歳の壁の前後に、良い教師に当たった境界知能児はこの壁を突破し、知能自体も小学校高学年には正常知能になることが多かった。それに対し、そのような教師に恵まれなかった児童は、ここでハードルに捕まり、知能自体も小学校高学年には知的障害のレベルに下がっていたのである。 p.60 心因性視力障害はまさに学校の授業を受けることに困難があることを端的に示す救助信号である。 p.66 F君のような児童は、中学卒業後に良き職人、良き労働者として十分に適応していたはずである。今日の学歴社会、そして第三次産業が圧倒的な割合を占める社会的な構造の中で、F君のような事例において、成長した後の良好な社会的適応を必ずしも保証できない状況となっている。 p.68 成人の発達障害の方への対応のコツについても触れておきたい。今、あちらこちらから悲鳴が上がっているのを聞くからである。発達障害の治療においてもっとも必要なことは、障害に関する正確な知識を提供し、新たな自己認識を手助けすることであると思う。成人になって初めて診断を受けた事例を見ると、「よくここまで何もなく……」という不適応事例と、無駄に年を取っていないと実感させられる適応事例とに二分できる。 不適応事例はほとんどがうつ病など併発症を持ち、被害的な対人関係を抱える事例も多い。このような事例では、障害の診断に対する受け入れは速やかである者が多い。ほぼすべてが目から鱗という感じで自己のハンディキャップについて納得をされる。つまり自己自身との関係修復は比較的容易である。 p.121 認知の穴 愛着行動としては次の三つがある。これらの行動はすべて乳幼児が不安になったときに特に顕著に表れる行動であることに注目してほしい。愛着者にじっと視線を注ぐ「定位行動」、愛着者にしきりに泣き声を上げたり声をかけたりする「信号行動」、愛着者に後追いをしたり、しがみつこうとする「接近行動」の三つである。 愛着行動は、零歳代後半から始まり、二~三歳に第一反抗期をもって完成することが知られている。この時期になると目の前に愛着者がいなくとも、愛着者のイメージを想起するだけでそれほど不安に駆られることはなくなり、つまりしばらくの間であれば養育者から離れることができるようになってくる。この愛着行動は安定した対人関係の基礎とも言うべきものである。 さてこの愛着の形成に支障が生じた状況が、反応性愛着障害である。子ども虐待において、安心を与えてくれるはずの養育者から被害を受けるのであるから、重大な情緒の混乱を来すことはご理解いただけるであろう。この障害が、対人関係の重大な問題に至ることは当然として、重要なことは衝動や怒りのコントロールの障害を来すことである。愛着が、子どもが不安に駆られた時に見られる行動であることを思い起こして欲しい。愛着形成に決定的な問題が生じると、子どもは不安な時に自分を慰め、安心させる術を持たないままに成長するのである。 p.150-151 だから、依存症になりやすいんだ。 私はソリティアの画面をにらみつけながら泣いてたな。 母親の診断は、いずれも当科においてなされたものであり、子どもの問題で受診した際に、母親自身の問題が明らかになったものである。大多数の母親自身に障害についての告知を行ったが、自分自身の対人関係のあり方や社会的な能力に対して不全感をすでに覚えていた方が多く、受容は良好であった。この約八割に子ども虐待が認められたが、母子へ行こう治療によってその大半に改善が認められたのである。 p.153 彼が暴れ出すと夫のイメージと重なってしまい、K君の気持ちを受け止める気にはならないという。母親は明らかにうつ病の状態であった。 p.155 被虐待児が発達障害児のような行動をとることについて 解離とは、脳が器質的な傷を受けたわけではないのに、心身の統一が崩れ、記憶や体験がバラバラになる現象の総称である。心的外傷体験(トラウマ)のみで生じるものではないが、トラウマによって起きる精神症状のうちもっとも頻度が高いものの一つなので、トラウマ臨床とは不可分の関係にある。 p.157 しかし多動の生じ方は、ADHD様症状ではムラが目立ち、非常にハイテンションの時と、不機嫌にふさぎ込む状態とが交代で見られることが多い。特に夕方からハイテンションとなり、寝る前までそれが続く。これはおそらく、午前中は抑うつが強いからではないかと考えられる。それに比べて一般的なADHDは眠くなると多動がひどくなるが、一日の多動にそれほど大きな変化はない。対人関係のあり方は、ADHDは単純で率直であるが、ADHD様症状は逆説的で複雑である。そして何よりも、問題に直面した時に、解離反応が起きて朦朧としてしまったり記憶が飛んだりすることは、純然たるADHDには見られない症状であり、ADHD様症状の大きな特徴である。 p.160 幼児にとっていちばん必要なものは、障害の有無に関わりなく安心の提供である。子どもが最も安心して過ごせる家庭環境とは何だろう。これは逆の場合、つまり安心して過ごせない環境が何かを考えてみれば答えは容易に得られる。言うまでもなく虐待環境である。 これは直接的な虐待に限らない。夫婦の深刻な喧嘩が繰り返される状態は、安心できる環境の対極にあり、心理的虐待の一種である。実は親子関係の安定以前に、夫婦関係が安定していることがもっとも大きな要因となるのである。多人数のサンプルによる調査からは、親子関係よりも夫婦関係の方が子どもの心の問題に大きな影響を与えることが示されている。また両親は完璧な親である必要は全くない。小児科医であり高名な精神分析家でもあったウィニコットは、良い母親とはgood enough(ほどほどに良い)であることという有名な言葉を残している。子育てのような双方向の関わりの場合、完璧であることは、逆にしばしば重大な問題となることすらあるということは、小児科医であれば誰でも周知のことではないだろうか。 p.185 コミュニケーションの課題としては、発語よりも、まずは言葉の理解が課題となる。その前提となるのは模倣の能力である。園での指遊びが出来る、あるいはリズム体操の模倣ができるなどといった能力は表象機能に直結している。特に後模倣と呼ばれる、その場で即時に模倣するのではなく時間が経ってから思い出しながらの模倣が可能であれば、イメージを作る能力が備わった指標となる。さらに、たとえば園のスモックを見たら登園、買い物袋を見れば買い物の外出、タオルを見れば入浴と分かって次の行動ができるなど、状況判断ができることもまた、コミュニケーション能力の基盤となる。このように、遊びや身辺の課題は全て、表象機能の前提となる課題であり、それであるからこそ、コミュニケーションの課題よりも優先順位としては上位に位置するのである。 一般的に話し始めるためには、理解語彙は三十語から五十語は必要である。単語が出始めてしばらくすると、オウム返しが見られるようになる。発達障害の臨床においては、オウム返しが出現すれば、それからコミュニケーション可能な発語まではあと一歩であり、一安心ということになる。さらに発語語彙が100を越えたあたりで二語文が登場するようになり、言葉は急速な発達を見せるようになる。 p.187 おおむね著者の意見に同意だが、発達障害の親に虐待されて生きることに困難を抱えている子どもを発達障害児呼ばわりするのはやめて欲しい。 仕事に誠実に取り組んできた証拠なのだろうが、この人は発達障害の側に立ちすぎている。この人の立場を思うと大正解だけどね。
1投稿日: 2015.04.04発達障害の子どもたち
発達障害というのはなかなか理解しづらいことが多い.発達障害の第一人者による分かりやすい解説が大変役に立つ.著者による他の著作と同様に,豊かな専門知識が温かい人間的なまなざしと一緒になって,具体的な対応の仕方を工夫する上で役に立つ.その意味で,家族を元気づけてくれる.
0投稿日: 2015.04.01
powered by ブクログ自閉症スペクトラム -10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体- を先に読んだせいか、重いというか深いというか。。。 読解力がないのか時々主語と述語がわからなくなる。 結論やまとめをピックアップしないと頭の中がまとまらないわ。。。
0投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログ発達障害について網羅的に、かつ、それぞれのこどもにとって何が最良の選択であるのかを、臨床での例から教えてくれる。具体例を交えてあるので、実際にその障害を持つこどもと接した事がなくても、想像すること、自分が関わるこどもに当てはめることができ、勉強になった。
0投稿日: 2014.08.16
powered by ブクログ谷先生がいいと言ったので、再読。 うん。定期的に読もう。IQのこととか、虐待とかまた新たに学ぶことがいっぱいあった。 2014/08/08読了。
0投稿日: 2014.08.08
powered by ブクログ周りの人の発達障害の不勉強や、もしダメだった時に自尊心を損なってしまうというリスクを考慮すれば、発達障害の子どもは通常学級ではなく、ある程度専門知識を持つスタッフが手厚く就職においてもサポートしてくれる特別支援学級に通った方が良いという考えのように、しっかりと自身の体験を用いて主張を導いてくれています。読めば、まずは正しい知識を身につけることが大事だと改めて思うと思います。そして、皆が正しい眼を持って個々が取り組むことが筆者の本作を執筆に至った想いであり願いだと思います。
1投稿日: 2014.07.12
powered by ブクログ医者の立場からの意見。 参考になる箇所も多々あり、ピックアップして読まないとちょっと小難しい。要約すると、関わりかたでその子の人生変わるよ?ということ。具体的に書かれている。
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログ筆者は小児科医として、脳科学など科学的な見地から発達障がいがある子どもたちへの対応の仕方が詳細に記述されている。 「発達障害とは、子どもの発達の途上において、なんらかの理由により、発達の特定の領域に、社会的な適応上の問題を引き起こす可能性がある凹凸を生じたもの」とし、 自閉症、ADHD、アスペルガー症候群などそれぞれの認知の特徴に応じた働きかけの仕方によって、社会的な適応を向上させることができるとしている。 最悪の対応は「放置」であるとし、どのような療育、教育の選択肢があり、乳幼児から就業者、成人となるまでのスパンで解説されており、子どもの幸せで健康的な生き方のひとつの可能性として、教師や指導員、健常的な子どもをもつ親にとっても必読の価値ある内容だと感じる。
0投稿日: 2013.11.08入門に最適
発達障害について、わかりやすく説明している。 特に、早期から適切な支援を受けた子どもの方が 支援を受けていない子どもより適応がよいというデータは 家族に希望を与えると思う。
2投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ発達障害に関わらない人にも学べる内容が多くあり、一読の価値を感じた。 またもちろん、これから子育てをする人、子育ち中の方にも有用な内容であると感じる。 本書は、発達障害の子どもが、障害の度合いが軽くなるにはどういった条件が考えられるのかについて書かれているが、その内容は一般の人が自分をどのようにセルフコーチングしていくかにとても参考になる内容であると思った。 また、幸せな人生とは何かということも考えさせられた。 発達障害に関わらない人にも是非読んで欲しい。
2投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログ明解なフレームワークを得るまではいたらず。しかし概要はつかめた感じ。 「躾と思ってやった」 虐待で子供を殺めてしまった親のかなりの割合がこれを言う。もちろん子育てにおいて躾が要らないとかそういう話ではないが、どうしても適応が難しい子供もいる事。そういうのが明らかになってきたというのがこの発達障害というもののようだ。そしてしかるべき対応は、もちろん本人のためでもあるし、その家族、大きくは社会のためでもある。 本著終盤に出てくる市井三郎氏の一言は、まさにこの点をさしている。 「歴史の進歩とは、自らに責任のない問題で苦痛を受ける割合が減ることによって実現される」
0投稿日: 2013.07.09
powered by ブクログ発達障害のこどもを持つ親って大変そう!というイメージしかなかったけれど、いろいろな対処法があることがわかった。早期の対応によって、かなり社会に適応できるようになる。 我が子が発達障害かもしれないという不安を抱える親は、適切な対応をするため、また、無駄な不安を抱えないために是非読んでみるべき本だと思う。
1投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ情報量が多くまとまっていない印象を受けるが,著者の主張ははっきりしている.それは発達障害児にどのような教育を受けさせるべきかということであり,その理由,親や学校関係者になかなか理解されない現状,実施(未実施)状況などについて記してある. 個別事例を交えつつ語る著者の言葉には説得力があり,それにもまして,現状を改善したいという思いが強く感じられる.
2投稿日: 2013.05.13
powered by ブクログ大学授業の指定で読んだ。 特別支援教育の幅広い問題点が概観されている、密度の高い本。 医者としての立場で真摯に発達障害の療育に取り組んでこられた筆者が、幼児期から成人期までを見通して提言されているため、 かなりしっかりした論調で、問題と提言が整理されている。 全面賛成できない面や、教育環境等で他の意見をぶつけてみたいと 思った点もあったが、教師の参考書としてはかなり勉強になる。
1投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログ何となく発達障害について信じていたことが見事に打ち砕かれた。人生というスパンで見て実用的、実践的な内容である。発達障害は当然のこと、健常児の教育、育児についても益するところ大である。 ・不妊が生じるにはそれなりの理由がある。 ・非行のような、日本では環境因が決定的と思われている問題も、生物学的な素因と環境因を比較すると、前者の方が圧倒的に高い。 ・強いトラウマ反応を生じる個人は、もともと扁桃体が小さい。小さい扁桃体は遺伝もあるが、被虐待体験が大きい。 ・国語力の不足が内省力の不足に直結し、悩みを保持することができず、非行に走りやすい。 ・逆転バイバイと疑問文による要求on自閉症児。 ・自閉症は統合失調症とは逆に語ることは困難であるが、書かせると容易になる。 ・自閉症は基本的な感情は同一。 ・一度に複数の情報を提示しない。 ・不登校外来を受診した5割になんらかの発達障害が認められ、その8割は高機能。 ・高機能は広汎性発達障害は8割が深刻ないじめを受けていた。 ・文脈から理解することが困難で、人の気持ちを読むことや人の気持ちにあわせて行動することができない。 ・広汎性発達障害の子どもは迫害体験があるために、対人関係のあり方を被害的に読み誤ることを繰り返す。 ・早期診断、虐待、いじめから守る。触法行為から守るために。 ・中学生から仕事の練習の機会を持つことが必要。 ・被虐待児は5才以下…反応性愛着障害、6才から…解離性障害、12才から非行の割合が増える。 ・虐待的絆の考慮。その後の愛情だけでは困難。 ・10才までに身についた言語や、非言語が一生の基本になる。 ・完璧な親はしばしば重大な問題になる。親子関係よりも夫婦関係が重要。 ・言語療法、作業療法はお稽古事同じ。 ・日本の生徒は中退、不登校、非行、殺人どれも欧米の数分の一から十数分の一。
1投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログこの新書にしても、本当に必要とされているところに正しい情報を届けるには読んでもらうしかないんだよなー
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ本書は、児童青年期精神医学の専門家である杉山登志郎氏が、発達障害とその治療について、その誤解と偏見を解くために書かれた本である。 本書は、著者が発達障害外来で出会った、発達障害とその治療に関する誤解や偏見、例えば: ・発達障害は一生治らないし、治療方法はない ・発達障害児も普通の教育を受けるほうが幸福であり、また発達にも良い影響がある ・養護学校卒業というキャリアは、就労に関しては著しく不利に働く ・発達障害は病気だから、医療機関に行かないと治療はできない ・なるべく早く集団に入れて普通の子どもに接するほうがよく発達する などについて、それらが誤っていることを指摘する内容となっている。 第二章では発達障害の生物学的な要因について説明し、発達障害についてDSM-IVおよび、著者独自の分類に基づくグループ分けがなされている。後者の特徴は、子どもの虐待による発達障害症状が1つのグループとして提示されていることである。これについては著者の他著「発達障害のいま」に詳しい。 第三~七章ではそれぞれ精神遅滞、自閉症、アスペルガー症候群 (広汎性発達障害)、ADHD・学習障害、子ども虐待による発達障害、について実例とともに、それぞれの症状、成長に伴う推移、治療法について解りやすく述べられている。特に、成長に伴い症状がどう推移していくかについてはインターネットなどで断片的な知識や、個人の体験談をそれぞれ調べるより圧倒的に把握しやすい。 第八・九章では発達障害の早期療育および特別支援教育について述べられている。ここではまず両親が発達障害についての正しい知識、対処方法を学ぶこと、そして、日常の規則正しい生活が大切であることが強調されている。 本書は全体を通して平易な文章で書かれており、内容も簡潔でありながら、読者の知りたいことが適切に分類されていると感じた。特に、単に療育を受ければ効果があるというものではなく、正しい知識と対処に基づいた、家庭における日常の生活および親との関わり合い (愛着形成) が大切であることが理解できると思われる。 初学者にはとても参考になる文献と思われるので★5つとしたいと思う。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ発達障害についての知識が必要になったため、最初に読んでみた。一部専門性が高い箇所がある。何回も読み返すことで、基礎は押さえられる。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログ概要 精神科医である著者は,以下のような意見を発達障害を子どもを抱える家族から聞くことが多い。 ・発達障害は一生治らないし,治療方法はない ・発達障害児も普通の教育を受けるほうが幸福であり,また発達にも良い影響がある ・通常学級から特殊学級(特別支援教室)に変わることができるが,その逆はできない ・養護学校(特別支援学校)に一度入れば,通常の学校には戻れない ・通常学級の中で周りの子どもたちから助けられながら生活することは,本人にも良い影響がある ・発達障害児が不登校になったときは一般の不登校と同じに扱い登校刺激はしないほうが良い ・養護学校卒業というキャリアは,就労に関しては著しく不利に働く ・通常の高校や大学に進学できれば成人後の社会生活はより良好になる ・発達障害は病気だから,医療機関に行かないと治療できない ・病院に行き,言語療法,作業療法などを受けることは発達を非常に促進する ・なるべく早く集団に入れて普通の子どもに接するほうがよく発達する ・偏食で死ぬ人はいないから偏食は特に矯正しなくても良い ・幼児期から子どもの自主性を重んじることが子どもの発達をより促進する そこで,著者は,これらの意見が一般的に誤っていることを,さまざまな症例を挙げて丁寧に説明する。 感想 発達障害についてほとんど知識がなかったので,必要に迫られて読んでみた。著者の見解が医学的にどこまで正しいのかは門外漢の私にはわからない。それでも,非常に興味深い内容―特に自閉症児の体験世界―であり,発達障害についての概観できたので,役に立った。 本書を読んで気になったのが,青年期になるまで治療教育が施されなかった発達障害を抱える少年たちに対しても,治療教育がどれだけ効果があるのかという点である。弁護士という仕事を通して出会う少年は,中学校の高学年以上であることが多いので,この点が気になった。 たった一冊の発達障害の入門書を読んだだけにすぎないが,社会内処遇は必ずしも少年を鑑別所や少年院に送ることより,少年本人にとって良いとは限らないのではないかと思った。成人の刑事弁護だと,どうしても一日でも早い身柄拘束からの解放が重視されるけれど,少年事件の場合には成人の事件とは同じように考えてはいけないのではないか。少年事件の弁護人や付添人としての活動を通して,この疑問の答えを見つけいけたらと思う。 最後に,司法修習生のときに,少年事件の社会記録を見る機会や,児童養護施設の見学する機会があった。本書を一度でも通読していたら,より充実した修習を過ごせていたかもしれないと思うと残念だ。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログとても読みやすかった。 早期発見、早期対処はどの病気にも言えることだが、子どもの成育にはより適切な対処が必要であること、そして、周りの認知が必要であることが分かった。特に親が受け入れられるか否かで、子どもが適正な教育を受け入れられるかどうかが決まる。冷静な判断が必要だと思う。 発達障害の子どもが、どんな世界で生きているのかを知るのにとても良かった。 言葉はいつでも曖昧だ。いかに彼らに分かってもらうかは、やはり可視でなければならないようだ。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ発達障害について、断片的だった知識がスッキリまとまりました。 臨床心理学を専攻していくうえで、より知識を身につけなければと思う領域です。 薬物療法についての記述も分かりやすかったです。
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログ発達障害といえど、色々な子どもたちが世にはいる。 一度の人生、できるだけ沢山の人と心を通わたい、 そんな思いもあり、手にした1冊です。 各章毎にキーワードがあてられており、 その基本知識、また、章によっては、 かなり専門的な解説もされている。 自分自身、発達障害のことはよく知らないので、 本書からの気づきは大変多かったものの、 少し内容が難しく感じるところがありました。 また、改めて手にとって読んでみたいと思います。 第1章 発達障害は治るのか 第2章 「生まれつき」か「環境か」 第3章 精神遅滞と境界機能 第4章 自閉症という文化 第5章 アスペルガー問題 第6章 ADHDと学習障害 第7章 子ども虐待という発達障害 第8章 発達障害の早期療育 第9章 どのクラスで学ぶか -特別支援教育を考える 第10章 薬は必要か
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ良著。 発達障害を症状や症例だけあげて説明するのではなく、発達障害児側の世界についても説明していたので、なぜそういった症状が起こるのか今までより深く理解できた。また、学校教育(特殊学級)の必要性や虐待との関連、薬物療法など、社会的・生物学的な側面からのアプローチについても述べられていて、勉強になった。
1投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログ発達障害というのが良くわかった。ただほかの人も書いているが、障害なのか?発達の部分的早遅ということで、誰でもなにかしら少しは持っている内容。ただ、それが極端仮想でないか?ほかのことが上手くカバーしてくれるのか、そうでないのか?の差ということが良くわかった。ある意味個性として認識。いじめてしまう子供の心情にも迫る部分があった。呼んでよかった。」
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ自分が必要な箇所しか読んでいません。しかし、困り感を持つ子どもの周辺にいる多くの人に読んでもらいたい本だと思いました。とくに教師・保護者。 特別な支援を要する子どもたちが義務教育後に選択できる進路は、都道府県で大きく事情が異なるのでしょうか。私が住んでいる地域では、特別支援学校の高等部に進学するには必ず療育手帳が必要とされています。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログバリバリ第一線の精神科医の先生の本。同じく発達障害がテーマの山下成司さんの本とは大きく毛並みが違う。どちらの視点も大事。 以下、備忘のために。「・・・・・・もしあなたが教師で、これだけの情報でも、ある程度子どもの姿を思い描くことが出来ないのであれば、子どもの教育を担当することや、学校の選択を判断するには大きな不備があると言わざるを得ない。/学校の選択に当たってもっとも大事な原則はほぼ一つと言って良い。それは授業に参加できるかどうかということである」(195-196)。
0投稿日: 2012.02.01
powered by ブクログ杉山さんは本書の初めに、発達障害に関するいくつかの「聞くことが多い意見」を挙げている。「発達障害は一生治らないし、治療方法はない」「発達障害児も普通の教育を受けるほうが幸福であり、また発達にも良い影響がある」「養護学校卒業というキャリアは、就労に際しては著しく不利に働く」「病院に行き、言語療法、作業療法などを受けることは発達を非常に促進する」・・・等々。杉山さんによれば、これらは「誤った見解か、あるいは条件付きでのみ正しい見解」なのだという。ほんでもって、こういった誤解を解消することを目指して、本書はスタートしていくというわけで。 お恥ずかしい話ながら、これまで発達障害という話題に関して、興味を持てずにいた。それは、なにやら遠いところのお話のようでいて、ムズカシイお話のようでいて。本書を読むことがなければ、きっと何も考えることはなかったのだろうなあ、と想像するとゾッとする。本書の学問的な意義や専門家の見解はどうか知らないけれど、この本は確実に発達障害というテーマへの入り口の役割を果たしてくれるだろうと思う。 なによりも興味深かったのは、発達障害そのものの解説もさることながら、立場によって発達障害の捉え方が異なるという点だった。発達障害児を専門とする医師である杉山さんは、時に、自身の見解とは逸れてしまう、学校カウンセラーを攻撃し、保育園を批判する。その様相はさながら、日本語というものの捉え方が日本語学者、国語教師、日本語教師、新聞記者、小説家それぞれで異なっていることのようで、それぞれにそれぞれの正義があるには違いないのだけれど、それはきっと何が正しいとか間違っているとかいう話ではないんだろうなーということに思慮を巡らしながらも、あーあ、この一文メッチャ長いやん、とか独りごちている、そんなある日の深夜。 【目次】 第一章 発達障害は治るのか 第二章 「生まれつき」か「環境」か 第三章 精神遅滞と境界知能 第四章 自閉症という文化 第五章 アスペルガー問題 第六章 ADHDと学習障害 第七章 子ども虐待という発達障害 第八章 発達障害の早期療育 第九章 どのクラスで学ぶか――特別支援教育を考える 第十章 薬は必要か あとがき 参考文献一覧
0投稿日: 2011.12.13
powered by ブクログ事例が多く、具体的に理解しやすい。 発達障害をもつ子どもの保護者や学校の先生といった、子どもたちが日常よく接する人たちから、病院や発達相談などの現場で働く専門家たちにとっても、学ぶことの多い本であると思われる。
0投稿日: 2011.11.26
powered by ブクログ難しいけど、これは良書。 多動、衝動性が強い子は家庭に問題を抱えている子が多い (これは実感としてある) ADHDのように見えても、脳の器質的原因ではなく。 不適切な養育環境が原因の後発的なものだったりする。 この場合は医療適用が難しく、環境調整がまず優先される。 ということをK先生から教わったわけだが、 ほぼ同様の記述が本書にもあって溜飲を下げた。 いやぁでも難しい。 アスペルガーって高機能自閉のことだと思ったが、そうでもないらしい。 てか、自閉症に対する理解が全然違ってたな。 あー、でも深刻だよなぁ。専門医が少ないってのが致命的。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ発達障害に関する本は何冊か読んだが、これはたいへん分かりやすい。障害のある子に関わっている人たちに是非読んでほしい。
0投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ発達障害という幅広いものが一通り網羅されている。やや固い(難しい)印象を受けるが、十分に理解はできる。理解を深めたいなら読んでもらいたいが、まだ専門家向けのように感じた。
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログ発達障害について分かりやすく書いてあると思います。 発達障害に関わっている人が読んでも、参考になったり、 考えさせられます。 どういう進路、選択が良いということはなく、一人一人にあった支援を していくことが最も大切であると改めて感じました。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ2008年に購入し何度も読み、人にも勧めている本。子どもに関わる全ての人に読んで欲しい入門書である。子ども虐待と発達障害の関係にも言及している。
0投稿日: 2011.06.17
powered by ブクログたいへんわかりやすく、納得できる内容でした。というのも、初版が2004年の出版で、その時点での著者の指摘が的確で、かつ、今日に至るまで、改革が何ら実現されていない、さらに混迷の度合いを深めているからなのでしょう。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ臨床例がわかりやすく書かれていて、興味深く読むことができた。 (興味深かった点) 非行や軽犯罪に関して、環境要因と思われがちであるが双子の養子調査などで、生物学的要因が影響している事。 「境界知能」 境界知能児童への親と学校の対応による影響 知的能力が低いほど情緒的に不安定になりやすい 親と学校が知的能力と気付かずに人格と取った扱いをするために、心的ダメージを記憶として残してしまうために、悪循環になっている場合がある 虐待やいじめ、非行と密接にかかわっていく 14%のこどもが境界知能の範疇にはいるが、9歳前後で理解者(親、教師)に恵まれると正常知能になることも多い 脳の一部の領域が大丈夫でも、全体を動かす段階でだめだとういう機能障害によるため。気づかれにくい 知能とは、現象・状態・素質の3段階の働きで見る必要がある(精神科医 安永浩) 「自閉症」 社会的障害で、人と人との基本的なつながりが生まれつき苦手 愛着行動に大きな遅れが生じる 目が合わない 後追いをしない 平気で親元を離れて行動 人見知りをしない 言葉の遅れ オウム返しを長く続く特徴 疑問文による要求 想像力の障害 ままごとなどができない こだわり行動 興味の限局 あるものにだけ興味を持ち突進していく 道順や物の位置にこだわる 生まれつきの障害 統合失調症とは決定的に違う点 統合失調症は語れるが書くことが困難 自閉症は語ることが困難だが書ける 自閉症の有名な作家(翻訳家)によって、世界的に一般者に理解がなされていった 代表著書「自閉症だったわたしへ」 精神病理の基本 目の前の人間が出す情報に自動的に注意が絞り込まれる機能がきちんと働かない 一度に処理できる能力が非常に限られている 情報の中の雑音の除去ができない 一般化や概念化という作業ができない 認知における心理的距離がもてない 情報の洪水の中に立ち往生している状態 自己防御 他の刺激を作りだして感覚遮断をおこなう 一定のリズムでとび跳ねたり、手のひらをひらひらさせるなど タイムスリップ現象 過去のフラッシュバックの再体験が、時間距離が数年にわたるように起きている → 仕返しにつながる 深い認知 イヌの種類の違いがわからず、イヌの穴の特徴で各種のイヌが同じ犬であると認知 異文化であって異星人ではない 孤立型自閉症 人との関わりを避ける 知覚過敏 早期治療で受動型に変わる 積極奇異型自閉症 人には積極的に関わるが、奇異なやり方で接する 多動である 人との交わりで徐々に受動になる 生理的不安定を持つ低学年の自閉症者には、みだりに触れないのが無難 アスペルがー症候群 自閉症の三症状 社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害の中でコミュニケーション障害が軽微なグループ 言語発達の遅れは少ない 知的には正常が多い 自閉症と同質の社会性の障害を持ち、興味の偏りやファンタジーへの没頭、儀式行為を持つなど 知的な遅れのない発達障害 高機能広汎性発達障害 クラスに一人は疑いのある生徒が在籍する確率 幼児期の行動は自閉症と変わりない 視線の合いにくさや分離不安の欠如など 集団行動がいちじるしく不得手 いちじるしく興味を持つものはカタログ的知識(数字、標識、天気予報、地図、時刻表など) 言葉の遅れはないが、双方向のやりとりはいちじるしく不得手 過敏性で特定の音刺激(破裂音など)や接触を嫌がる 知的遅れがないため症状に気付かれないことで躾の悪い子という誤解で虐待リスクが高い 無関心から一転して被害妄想とおもわれるような些細な働きかけで大騒ぎをする ささいなことでパニックを頻発する不適応状態がエスカレートしていく 重大犯罪との関連 アスペルガー症候群、類縁の発達障害の少年により引き起こされる ADHD(注意欠陥多動性障害) 不登校外来のかなり割合で認められ、その8割が高機能広汎性発達障害と診断された 多動・不注意・衝動性を三大症状とする 不器用が多い 知的能力に比べて学力の遅れが生じる 成長とともに情緒的なこじれがあり、反抗挑戦性障害という診断名がつく 幼児期から深刻な問題を伴う多動を呈する児童は、高機能広汎性発達障害であることが圧倒的に多い 8割は薬物治療が有効(リタリンなど) こどもの心の臨床薬 大多数が保険適用外 日本の学校教育が特別支援教育を軽視したために混乱が起きている スクールカウンセラーにも認識が少ない 早期に診断が可能となるシステムを構築して、虐待やいじめなどの迫害体験から児童を守り、適応させて予防していく 成人に至って診断を受けたグループは親にも同じ発達障害が認められる 不適応事例 うつ病など併発症を持つ 障害の診断に対する受け入れは速やかであるものが多いので、自己自身との関係修復は比較的容易だが、他者との関係修復には困難がつきまとう 愛着行動 安心を与えてくれる擁護者から障害を認知されずに虐待をされるので、重大な情緒の混乱が生じる 乖離 脳が器質的な傷を受けていないのに、心身の統一が崩れ、記憶や体験がバラバラになる現象の総称。トラウマによって起きる精神症状のもっとも頻度が高いもののひとつ 離人感・被影響体験・トランス体験・スイッチ行動・解離性思考障害などがある 抗精神病薬 少量で充分に有効なので量を気を付ける 効果が出るのに1週間くらいかかる 初心者でもわかりやすく書かれており、また、ストリー性もあるので入門書としても、社会的知識本としてもよいと思われる。 以上
0投稿日: 2011.04.12
powered by ブクログまずは発達障害の概要について述べ、治療や発育環境によっては発達障害を持つ人でも、程度の差こそあれ社会的に自立することも可能であると述べる。 続いて発達障害の原因について、原因は遺伝学的要因だけでなくそこに環境要因も加わると述べている。 さらに発達障害を次の4つに分類し、個々のグループについてより詳しく説明している。 1:精神遅滞と境界知能 2:広汎性発達障害 3:軽度発達障害 4:虐待に基づく発達障害症候群 最後に、発達障害を持つ児童が将来社会的に適応するために必要な教育現場・家庭での対応について述べている。 最後の部分が特に興味深く、現在の障害児教育における問題点がわかりやすく述べられていた。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログ知的障害、広汎性発達障害を含む発達障害の概要と(著者の考える"正しい")対応の仕方を解説している。豊富な臨床経験から具体的な事例を引いて、最低限のラインを明らかにしている点がよかった。が、日本語がひどくて(形容動詞の使い方が不自然とか)読みづらい。そのため、工夫すればより伝わりやすいところも、説明が限定されてしまい、「で、何なの?」なところがしばしば。まあ、これは編集者の力量不足でもあるのだろうけど。文章書くってむずかしいね。
0投稿日: 2011.03.04
powered by ブクログ発達障害について詳しく知ることができる。 まったく発達障害について知識がなかったが、この本によってかなり深く知れた気がする。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ[ 内容 ] 言葉が幼い、落ち着きがない、情緒が不安定。 そだちの遅れが見られる子に、どのように治療や養護を進めるか。 長年にわたって子どもと向き合ってきた第一人者がやさしく教える。 [ 目次 ] 第1章 発達障害は治るのか 第2章 「生まれつき」か「環境」か 第3章 精神遅滞と境界知能 第4章 自閉症という文化 第5章 アスペルガー問題 第6章 ADHDと学習障害 第7章 子ども虐待という発達障害 第8章 発達障害の早期療育 第9章 どのクラスで学ぶか―特別支援教育を考える 第10章 薬は必要か [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ症状のみを並べたてる専門家の解説書が多い中、療育の現場で格闘している医師による現実的、実際的な解説が多く含まれた良書。 特に医学のみの視点にとどまらず、社会的な視点から問題を捉えている点、子どもに対する一時的な対応にとどまりがちなこの領域の問題を人間の発達という観点から長期的に捉えている点が秀逸。
1投稿日: 2010.10.09
powered by ブクログ発達障害の入門書として最適。いろんな事例が書いてあって、 大体の対策例も具体的でいい感じ。読んで損はない。
0投稿日: 2010.09.21
powered by ブクログ発達障害のある子を見続けて来た杉山医師の本です。「発達障害」のことがわかりやすく書かれていますので、初めて読む方にオススメです。
0投稿日: 2010.08.02
powered by ブクログ発達障害に関して知りたい時に、 真っ先に読むべき本と聞いていたが、 本当にその通りだと思った。 まず発達障害といってもさまざまなので、 それらを網羅的に分類しているので分かりやすい。 そして一般的に陥りがちな誤解についても書かれていて、 「あぶなかった・・・。」と自分をかえりみた。 現場の第一人者なので、内容も具体的で説得力がある。 社会システムについても述べられているので、 どうすべきかという点でも役に立つ。 事例の部分では、実際に発達障害の子を持つ親にとっては 胸にチクチクしたものを感じるかもしれない。
3投稿日: 2010.05.19
powered by ブクログ子供が発達障害かも、と思ったときにお勧めの本。医療から教育へつなぐ大事さがよくわかる。発達障害自体はカテゴリわけされるべきでもなんでもなく、むしろ補ってやることでいくらでもその子なりに伸びていくことはできるのだと励まされます。自分が接するときも念頭に置いておきたい事柄が多かった。
0投稿日: 2010.04.19
powered by ブクログこれは良書。発達障害の世界を一望できる。仮に懸念する対象がいるとして、その人がこの世界のどこにいるのかという位置をつかむのにちょうどよい。この本で全体を俯瞰してから各症候について詳しい本に入っていくといいだろう。
0投稿日: 2010.02.23
powered by ブクログ発達障害を抱えた子供、その家族がどうやって生活していくかの指南書。 最終的な目標が、子供の自立に定められており、具体的な対策があるのがよい。 全ての人に必携の書であろう。
0投稿日: 2010.02.09
powered by ブクログ自閉症やアスペルガー症候群、LDやADHDなど発達障害がある子どもたちへの教育(⇒特別支援教育の主な領域)が教育のメインストリームとなっている。その中で、発達障害とはどのようなものかを概論的に知るための良書。 著者曰く、発達障害は「子どもの発達の途上において、なんらかの理由により、発達の特定の領域に、社会的な適応上の問題を引き起こす可能性がある凹凸を生じたもの」(p.45)とされる。つまり、社会的な関係性(哲学的に言えば「間主観性」?)を構築することが難しい。 発達障害の子どもたちは、早期から適切な治療や教育を受ければ社会的に自立することができる。しかし、そのタイミングと方法が、日本の現状では見誤られていたり適切に行われていない(日本でも特別支援教育が最近スタートしたが、特別支援学校の定員オーバーの問題や教員の専門免許状取得が低いことなど課題が多い)。 本著で主な発達障害の特徴を理解し、学校現場や社会でどこにでもいる発達障害がある人にどのようなアプローチをすればよいかを考えるべきだろう。
0投稿日: 2010.01.10
powered by ブクログごめんなさい。 しか出てこない。 でもちゃんと読まないと、 ごめんなさいにも気付かないまま。
0投稿日: 2010.01.04
powered by ブクログ子どもの将来のためを思って、発達障がいや学習障がいのあるわが子を普通学校に通わせる。 実はこれって子どものためと言いながらも親のためなのでは? 学校の先生や子どもを持つ親に読んでもらいたい本です。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ図書館で借りる。 発達障害関連の書籍を 最近いろいろ読んでいるのだが、 これは、とてもわかりやすく、 説得力があった。
0投稿日: 2009.11.07
powered by ブクログ発達障害児(者)の教育について考えさせられるところがあった。 平易な文章で書かれており、さらに、よく考察されている。 特別支援教育を真剣に考えることができた本であった。 教員になろうという人、小児科医になろうという人は必読です!!
0投稿日: 2009.11.01
powered by ブクログ発達障害の子どものまわりに、こういう知識を持った人がいる。ただ、それだけでその子どもの進んでいく先が変わっていくと思う。 もちろん、すべての人が専門的な知識を持つ必要はないのだけど、基礎的な知識を身につけておくことはとっても意味のあることだと思った。 青少年の重大犯罪が増えたといっては、犯罪の厳罰化や刑法適用年齢の引き下げなど表面的な対応しかしないで、それで問題が解決すると思っている現在の状況。問題の本質をもっと捉えないといけない。 この本でも言っているが、そのような障害をもっている子たちが全て犯罪を引き起こすわけではない。だから偏見を持つことはよくない。 ただ、そのような子の中に犯罪に走る子がいることも事実である。そして、一番重要なことは、そのような発達障害を要因のひとつとして犯罪にまで及んでしまった子の大部分は、適切な治療、教育を受けていれば犯罪に走らなかったであろう、ということである。 ただ単に、犯罪を減らすために表面的な対策だけ採るのではなく、こういう問題の根本に目を向けて、本当の意味で「対策」と呼べる対策を採ってもらいたいと思う。 なによりも、発達障害を抱えた「子ども」のことを考えた治療、教育。その意味を考えさせられた。 そのためには、時に保護者の意見、価値観すら障害になりうるということはとても納得させられる。 時としては、親は「子どものため」といいながら、自らの価値観を一方的に押し付けるのだ。
0投稿日: 2008.12.26
powered by ブクログ発達障害の子どもたちにとってよりよい生き方、進路とは何かを対照的な事例をもとに説明している。実際に関わってきたからこそ分かること、自らの反省を踏まえながら分かりやすく発達障害児について説明している。特に、多くの人々の誤解に答える形で説明しているので、とてもよかった。発達障害の子どもにとって、学習も大切だが、それ以上に社会で生きていく力を身につけることの大切さについての記述には共感した。 発達障害の子どもたちにとって何が大切なのかは子どもによって千差万別、必ずしもこれがいいとは言い切れない。けれども、発達障害の子どもたちと関わる全ての人たちにとって、一つのヒントや考える手助けになる本だと思う。
0投稿日: 2008.11.12
powered by ブクログ発達障害に関して誤解していたことを気づかされた。 なんにせよ、すごく難しい問題だし、診断の基準が変わってきて、認知度が上がればこういう子どもはきっと増えていくのではないかと思う。 そういうときに自分はなにが出来て、社会は何が出来るんだろう。 母親との愛着が挙げられていたが、母親の負担ばっかりにしてほしくない。 それも難しい。
0投稿日: 2008.09.30
powered by ブクログこれは、優れた本です。 今まで、もやもやっとしていたことが、パッと晴れ渡った気がします。 この情報を、どうやって誤解されずに人に伝えていくのか、そこが、やっぱりこれからの大きな課題となるわけですが……。
0投稿日: 2008.09.28
powered by ブクログ児童青年期精神医学の専門家による、小児の発達障害について幅広く&素人にもわかりやすく書かれたよい入門書。分類などじゃっかん難解なところもあるが、なにより筆者の意図するところが明確で(発達障害の治療の最終目標を、成年してからの社会的経済的自立におくというはっきりしたゴールを設定しているところ)症例も引用しつつ、保護者に希望を与える内容になっている。現時点での問題を明らかにしつつ前向きに語る態度には、そんなうまくいった症例はごく一部なんだろうと思いつつも、非常に共感を覚えた。
0投稿日: 2008.07.16
powered by ブクログ勉強のために買いました。 なんとなくでしかわかっておらず、 きちんとした知識がないもので。。 勝手に普通学級にいたほうが いいみたいなど思っていましたが どうやら違う様子。 しっかりよんで身につけたい一冊です。
0投稿日: 2008.06.03
powered by ブクログ外来予約が向こう3年分も!抱えている現役の小児精神科医の著者がさまざまな実態や教育現場状況を憂えて、執筆した力作で大変勉強になり、教師にとっては励ましにもなる一冊である。 実にわれわれの代弁者という感じが心強いところである。 今日、理不尽な要求をしてくる非常識保護者(=モンスターペアレンツ)が横行して、現場を混乱させている報道が頻出しているが、非常識に対して常識をもって臨んでも無理がある。
0投稿日: 2008.05.25
powered by ブクログ親だけでなく、先生・保育士・保健師・小児科医・行政関係者等、 こどもと関わる人には是非読んでいただきたい。 「今現在」の、発達障害のスタンダードと言ってもいいのでは。
0投稿日: 2008.05.23
powered by ブクログ自閉症圏の病理として・情報の中の雑音の除去ができない・一般化や概念化という作業ができない・事物・表象を問わず、認知における心理的距離が持てないということが挙げられる。こうした弱点によって社会生活が破綻しないよう、早期から特殊学級の構造化された教育を受けさせ、その後、社会適応を進めていく必要があるという。養護学校だと就職に不利になるとか、何が何でも通常学級、という信念は捨てたほうがよい。無理に通常学級に入れられても、外国語の会議に座らされて時々発言を求められるという極めてストレスフルな状況と同じであるという。ADHDについてはちょっと?と思うところもあるが、全般にごもっともな意見。過剰な期待を負わせたり、逆にまったくのネグレクトだったり、世間一般に両極端な姿勢が目立つような気がしていたのがすっきりしたような気分。自閉症の病態について、語ることは困難でも書くことは容易であるため、最近では自伝という形でその内界が明らかになってきたという指摘や、認知が特異的であっても、ゲームに負ければ悔しいなど感情の持ち方は普通だという意見など、うなづけるものが多い。
0投稿日: 2008.02.20
powered by ブクログ以下の意見がある。 ・発達障害は一生治らないし、治療方法はない。 ・発達障害児も普通の教育を受けるほうが幸福であり、また発達にも良い影響がある。 ・通常学級から特殊学級(特別支援教室)に変わることができるが、その逆はできない。 ・養護学校(特別支援学校)に一度入れば、通常学校には戻れない。 ・通常学級の中で周りの子どもたちから助けられながら生活することは、本人にも良い影響がある。 ・発達障害児が不登校にになったときは一般の不登校と同じに扱い登校刺激はしないほうが良い。 ・養護学校卒業というキャリアは、就労に際しては著しく不利に働く。 ・通常の高校や大学に進学ができれば成人後の社会生活はより良好になる。 ・発達障害は病気だから、医療機関に行かないと治療はできない。 ・病院に行き、言語療法、作業療法などを受けることは発達を非常に促進する。 ・なるべく早く集団に入れて普通の子どもに接するほうがよく発達する。 ・偏食で死ぬ人はいないから偏食は特に矯正をしなくて良い。 ・幼児期から子どもの自主性を重んじることが子どもの発達をより促進する。 これらの意見、すべてが一般的に正しいとはいえない。 なぜ正しくないのか、それをこの本は解き明かしてくれる。 この本の特徴は第4の発達障害といわれる虐待を扱っていることだ。 これは杉山氏の専門分野でもあるので、その記述に多くを割いている。 それ以外にも、自閉症、ADHD、LDの記述も豊富。 この本は、教育関係者、保護者に読んでもらいたい。 特に、第9章の特別支援教育に関わる部分をよく読んでもらいたい。 普通学級にこだわる必要はない。 特別支援学級や特別支援学校は負け組が行くところではない。 そして、教育関係者はもっと専門性を身につけることが必要であることがわかるだろう。 特別支援教育分野の新書としては、かなり良書だ。 2008年01月17日読了
0投稿日: 2008.02.08
