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対岸の彼女
対岸の彼女
角田光代/文藝春秋
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総合評価

1230件)
3.8
248
455
363
58
6
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    今まで出会ってきた人達で自分が形成されていくよね、と思いながら読んだ。 序盤はキャラクター像の描写があまり汲み取れず読みにくかったけれど、後半からどんどん頁が進んだ。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    備忘 1番好きなところ ー なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。 ー 時間が経ったら許せることとか、忘れたふりができることもある。もう一生交わらないだろうと一度は思った相手でも、また会う選択をすることもできる。そう思うと歳を重ねるのも面白いかも、って思った。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    おもしろかった 特段すごい展開が続く訳じゃないけどずっと自分にとって知らない世界の自分では思うことのない感情だったり女性同士の関係性とか関わることの無かった人達の物語で新鮮でした 知見が広がるおもしろい作品でした

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    この本を読んでいた数日間、ずっと苦しかったのはやはりこの本のせいだろうか。「ひとりぼっち恐怖症」。友達がいないと世界が終わる。ときっと今の僕はまだ思っている。それは彼らを根拠もなく信じている(いたい)からであって、それが胸を苦しくさせていたに違いない。 ・ 人はみんな同じようでみんな違う。違うから面白い。違うから知りたくなる。知りたくなるから友達になる。じゃあ。すべてを知ってしまったらどうなってしまうのだろう。きっとそんなことは不可能だとしても。その「いつか」ばかりを考えては不安になってしまう。 ・ あなたと一緒ならなんでもできる。根拠なんてないけどそう思うこと。これこそが愛だとして、それだっていつかは失くなってしまう。親しくすることは加算じゃなくて喪失。そう心の隅っこで分かっていてももまだ欲張ってしまう。でも。僕の友人が「スタートすること自体にゴールは関係ない」と言っていた。「道は一歩の集合でしかない」と。この言葉を忘れないでいられるうちはまだ貪欲でいよう。 ・ また出会うため。出会うことを選ぶため。選んだ場所に自分の足で歩いていくため。この先、きっと喪うことはあるんだろう。あるんだろうというか喪うことばかりなのだろう。でも、日頃の僕が言っているように、たとえ離れたってその時がくればまた出会えるんだ。今までもそうだったし、これからもそう。それを積極的に選べるようになること。それが大人になるってことなのかもしれない。 ・ 帯に僕の好きな言葉が書いてあった。「多分、もう二度と逢わない。だけど、一生忘れない。」僕の口癖、というか好きな概念だ。心の中の、絶対。

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    対岸の彼女 2025.12.15 いわば陰キャで周りに自然に馴染むことが不得意な小夜子と、ナナコと共に未遂事件で噂される葵が出会い、触れ合うことでお互いを知っていく物語。 10代の頃に得られなかったものを人は一生追い求めると聞いたことがあるが、それを他人に求めてしまう姿が描かれていた。 おそらく筆者は全体を通して偏見やなんとなくの違和感で一度離れた人でも必要であれば巡り巡って再会できるということを伝えたいのかな??

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    自分にないものを持っているひとに憧れていつのまにか依存して、離れてもずっと自分の中にそのひとの一部が残っていて知らず知らずのうちにそのひととと共有できなかった未来を他のひとで満たそうとしていることってあるよなあ

    1
    投稿日: 2025.12.12
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    初めて角田光代さんの作品を手に取ったが、他の作品も読んでみたいと思った。 劣等感、ずるい心、人には言いたくない過去や後悔があったり、それでも誰かを信じ繋がりたい、自分なりに前を向いて生きていきたいと思ってる人には刺さる小説だと思う。 爽やかな気持ちになったり人生捨てたもんじゃないよなと思えたり、かと思えば次の瞬間には他人に対して急にスッと冷めた気持ちになったり、人格って結局変わらないよなと裏切られた気持ちになったり。 個人的に「人のことが好きな優等生な主人公」が出てくる小説には共感できない私にとって、この本は腑に落ちるところが多かった。 そして人は、全く悪気なく、自分の立場でしか物事を捉えていないなぁと、人間関係においてつい目先のことしか見えなくなる自分を省みることもできたと思う。 生活していると他者に対して「この人は意地悪な人」「この人はポジティブな人」とかラベルを貼って決めつけがちだけど、そんな単純なものじゃないよなぁとあらためて考えさせられた。 こんな感想だと、暗い気持ちになりそうと思われるかもしれないけど全然そうではなく、色々な感情を持つ自分に対して、「うんうんそういうのあるよね」と寄り添ってくれている。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    期待値高くしすぎたのか、序盤はあまり気持ちが乗らずノロノロ読んでいた。中盤からは、葵とナナコの展開が気になってペースがかなり上がった。 JKの頃の、ちっさい世界で右往左往して親友って呼べる存在に拘ってた時期を思い出して、懐かしくて愛おしい気持ちになった。カラッとしてて疾走感あって、でもそれと引替えみたいに心のどっかが抜け落ちてしまってるナナコみたいな人、好きだな、、。このひとと居たらなんか知らない世界見せてくれそう‼️みたいな感覚をたまに女友達に抱くことがあって、その子たちを思い出しながら読んでいた。 あとは、人との向き合い方について考えさせられた。22にもなると自分のペースとか考え方を崩されたくないっていう気持ちが強くなってきて、なかなか心を開きにくいし相手の性格を決めつけちゃってるなーと。対岸にいると思えてしまう彼女にも、先入観持たずに近づいてみようと思えた。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "口に出せば喜劇性を帯び、すぐに忘れられる。言わずにためこむと、些細なことがとたんに重い意味を持ち、悲劇性と深刻味を帯びる。" 瞬間瞬間をかみしめたい、とは思うし そうできてないんじゃないかという焦燥感に悩むことも多々ある でも、そんな常々瞬間を噛み締めてかけがえのないものだと思い、色んなものに感動するなんてかえって疲れるに決まってる 心に残ってる光景とか瞬間って、そうしようと思って残ってるわけじゃないし自然と刻まれる物 むしろ日々の生活なんていつのまにか忘れ去ってるくらいがちょうどいい その当たり前の日々にあとからたまーに思いを馳せてじんわりと楽しかったなあと懐かしむのだっていい心地なんだし 現実から目を背けて、逃避行をしたナナコと葵 同じような道に足を踏み出しかけた、小夜子と葵。そしてそこに気がついて引き返した小夜子。 楽観的なあっけらかんとした性格で心を許しやすい、気持ちのいい人間として描かれたナナコと大人になった葵 熱海で小夜子の心中が描かれていてはたと気付かされる。 そんな人間の裏を返したマイナス面 ひとりよがりで自分がいいなら大丈夫、という根底に実はある考え 誰もがとは言わないけど、それなりの人がこんな濃密な絆の経験があるのかな あの頃の、答えのなさ、どこかに常に携帯している焦燥感、かと思えば時に味わう万能感 みんないろんなものを抱えながら前に進んでいく 解説まで含めて素晴らしかったな

    2
    投稿日: 2025.12.06
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    せっかく再会したのに大人になって仲良くはないところが切なくて、大切な友達と重ねて読んじゃって苦しかった。人間関係大事にしたい。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    もう会えなくなってしまったけど、その人との記憶で乗り越えていける、そんな感覚がなんとなく分かる。年齢を重ねて、また出会えたら良いな。葵とナナコが再会する世界線も気になった。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きっかけ ライフステージが変わると女友達と分かり合えなくなる、というような紹介文が気になって手に取った 読んだ感想 どよーんとした重たい本の空気に自分がのまれそうになったけど、女友達との関係にとどまらない、人生の深いテーマを勝手に?感じることができてすごくよかった 考えたこと3つ 1いつかは自分を変えることができる 最初読み進めていた時は、人って何歳でも変われるんだって思っていた。中里さん、葵を見て小夜子も変わっていくんだと感じた。でも読み終わって振り返ると、表面上はこう生きようと自分を変えたつもりでもやっぱり本質の本質はそう簡単には変わらないのだと思った。人生のいろんな経験や出会いを通して変わった、やっぱりもうやめた、やっぱり変わる!を繰り返しながら、すこーしずつ前進していくのが人間な気がする。だから100年ぐらい必要なのかな笑 2大事なこと=怖いこと 私にとって大切なことは?って考え詰めると本当に全てがどうでも良くなりそうで一瞬怯んだけど、やっぱり家族と近くにいてくれる友人、それから健康な体と心が大切。職場での周りからの評価やどうでもいい人にそっけない態度を取られたって本当にどうでもいいこと。学生時代から自分の大事なことがはっきりしていた子ってすごく強くて凛としてたなあって思い出した 3でも無敵の人になったらダメ この本が出た頃にはそんな言葉なかっただろうけど、ナナコとアオちんは現実に戻ってこれないほど遠くに行きすぎて、逃避行の中で本当は大事なことも大事に思えなくて、無敵の人になっちゃったのかなと思った。ナナコの手紙にあった「この街に帰って来たいと思えたら幸せだよね」って言葉からナナコの根っこの思いが見える気がして、すごく切ない気持ちになった。やっぱりナナコには自分を変えないとやっていけない辛い過去があって、ナナコは変わったつもりでいたけど、捨てきれない大事なものがアオちん以外にもこの街にあるんじゃないかな。 番外編。ナナコとアオちん 重たい雰囲気が漂うこの本の中で、ナナコとアオちんが2人で過ごすシーンがすごく好きだった。アオちんって呼びかけるナナコの声が勝手に再生される笑ナナコはアオちんが大事すぎるゆえに、連絡できなかったんだなあって思うけど、連絡したらよかったのに!!!!と思ってしまうよ。ちょっと背伸びして凛と振る舞っていたナナコが私は大好きだったので、そんなナナコとアオちんが再会する世界が見たい。そのときのアオちんはきっとナナコのようには振る舞わず、また高校時代のアオちんに自然と戻っていくような気がする ⭐️塞ぎ込みそうになったらナナコの言葉を思い出そう。 あんな場所でなんにもこわがることなんかないよ。ほんと、ぜーんぜんこわくないの。そんなとこにあたしの大切なものはないし」

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    二人の話がそれぞれ時間差で交互に語られるのが面白い。現代にいる小夜子の話に、葵の話が追い付いてくる流れ。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そういえば学生時代、どこにも行けない不安や焦燥感を抱いていたことを思い出して胸がぎゅっとなった。どうしたいか聞かれても答えがない時期ってあるよね。 普段言葉数の少ない葵の父が葵とナナコを乗せてタクシーで市内を走り回るシーンで泣いてしまった。その優しさが温かくて苦しくて。書きながらまた泣けてくる、笑 時が経ち、持つ者と持たざる者の間に川が流れている。相手の立場に立って考えようなんて言うけど、私は無理だと思ってる。でも、相手を知ろうとすることや歩み寄ることはできる。近付いて傷ついて裏切って裏切られて何度も嫌になるけど、人と出会うことはやめられない。 人を生かすのは人なんだ、やっぱり。 私もまた進んでみようかなと思えて嬉しかった。

    1
    投稿日: 2025.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    共学の公立小・中学校で、私立女子高で、葵と同じようなシーンを何度も経験したし、見たのを思い出した。 小学生のときはいじめだったのかもよくわからないけど、体格のいいジャイアンみたいな女の子がいつもリーダーで、みんなを引き連れて歩いてて あんまりもう覚えてないけど、一緒に歩いて遊んでいた時期もあれば、1人で図書館でもくもくと本を読んでいた時期も思い出せるから、うまくいかなかったんだと思う。 高校生のときは県内ではお嬢様高校といわれるところで、中でも真面目かつお金を教育にかけられる家の女の子が集まるコースだったから、いじめというのはなかったけど やはり誰かがはぶいたり、はぶられたりしていて、それを傍観しながら、わたしは大丈夫と安堵して3年間を過ごした気がする。 葵とナナコにはもう一度再会してほしかった。ナナコのその後が知りたい。でも、小夜子の言うとおり、もう道を違えた大事な人を、ナナコはある種そのままに閉じ込めたかったのかなあ。 飛び降りた理由はわたしには理解できないけど、どこか遠くに行きたい、そしたら何かが変わるかもと漠然と思ってた気持ちはわかる。 30代になって毎日同じ家から同じ時間に同じ職場に行き同じ人と同じ仕事をしている今はそう思わなくなったのは、大人になって 毎日のルーティンが逆に安心するからかも。 今は毎日が自分のお気に入りで埋まっていく日常が楽しいし幸せに感じる。 だから今は娘を心配して過保護になりつつ自分の人生のこともまだ考えてしまうお母さんの気持ちも、それを見かねた?助け舟を出した?お父さんの気持ちも分かる気がした。

    1
    投稿日: 2025.11.23
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    人間関係についてリアルに描かれており、所々読むのが辛くなる場面もあった。 なぜ歳を重ねるのかという問い、刺さりました。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    直木賞受賞作ということで購入。 過去と現在が交互に書かれてしかも違う人物視点から描かれるので一見繋がりがないように見えるが… 名前が同じ人が過去と現在どちらにも出てくるが性格が全く違っているので何があったのかが気になり読み進められる

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    読者の興味をそそって引きを作る、過去と現在を行き来する構成が素晴らしいが、圧倒的に葵とナナコの過去パートが面白い。直木賞受賞作だが葵や小夜子がまわりとの関係に苦悩する心理への迫り方は純文学のそれに近い。胸に迫るシーンがいくつもあった。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    『自分は人に恵まれています』ってよく耳にする言葉は、合わない人とは関わらないようにして、選んでいるから気がつけば合う人だけが周りにいるんだなって思った事がありました。 でも葵とナナコみたいな関係を築ける人と出会えるってなかなか無いのではないかな。 出会えたら幸せですね。 何となく幸せっぽく生きてるけど、自分の人生って浅いなって思いました。

    7
    投稿日: 2025.11.05
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    何十年ぶりかで再読しましたが、 良かったです。 名言もたくさんあり、とても有意義な時間になりました。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    小学校、中学校、高校となんの痛みも不安も無くずっと気の合う友達と先生、優しい家族に囲まれて楽しく過ごしましたという人はおそらく滅多なことではこの世に居ないであろうと思う。胸の奥に眠る傷が思い出したようにズキリと痛む様な読後感に包まれました。ありえない様な失敗をしたことも苦しいほどの後悔をしたことも歳を重ねることで忘れているようでふとした時に蘇る。それが自分を変えていく力になることもある。いるね。あるね。私もね…の連続でした。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    立場の異なる二人の女性の友情とすれ違いの物語。 相手を理解したいという思いや努力が、むしろ理解できない現実を浮かび上がらせ、相手とつながれない関係(=自己防衛)になる様子を上手に描いている。 高校生の頃、葵は当時の友人のナオコと深い関係にあった。しかし、ナオコは相手が変わってしまって、「以前のようには話せないかも」と恐れるがあまり、葵と再びつながる関係にはなれなかった。 大人になってから、仕事で仲のよい関係となった小夜子とは一度は同様につながれない関係となるが、再度一緒にいるようになる。 無理に理解しあおうとせずとも、存在を無視しあわないことが、最終的な人間関係として自然な状態である様子が描かれた。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    ナナコと葵がタクシーから降りて別れを告げて以来一度を会っていない理由に、あまりにも共感できた。 学生時代の友達と久しぶりに会ったとき、あんなにも仲がよくてよくお互いの家に遊びに行ったのに、昔のようにしょうもないことで笑い合える関係ではなくなったことに悲しみを覚えた。 お互い今の環境に慣れて変わってしまった。 そんなとき、昔の記憶が走馬灯のように蘇ってきて悲しくなる。 でも、ただ悲しいだけじゃない。 旧友と会うこと、会わなくても、今どこにいて何をしているか聞くだけでも安心する。あいつも元気でやってるんだなと。 小説として素晴らしかったし、文句はないけど、ナナコが今どこにいて何をしているのかを葵が突き止めるシーンをずっと待っていた。来なかったけど。 ナナコに恋しそうになったほど、ナナコの人間性が好きだ。 ナナコと葵と小夜子、今は同じ川岸にいる。みんな手をつなぎあっているんだ。握った手の感触を感じ取りながら、ナナコは今も何かを大切にしてどこかで暮らしている、と信じている。

    2
    投稿日: 2025.10.28
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    出会いが人生に与える影響力ってすごいなと思った。 自分もこんな風に生きられたらいいのにな。と感じるような人と出会うと、強くなれる気がするし、自分を肯定できる気がする。 ナナコと葵、二人の別れのシーンはすごく心が苦しいけど、二人だけで過ごした時間は嘘じゃなくて、二人だけにしか分からないことがあって、大人になってからもその記憶で乗り越えられたことがたくさんあるはずで。 会えなくなっても、ずっと自分の人生に存在し続ける人ってすごい。 『ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね。』

    14
    投稿日: 2025.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじの「 結婚する女、しない女。子供を持つ女、持たない女。それだけのことで、どうして女どうし、わかりあえなくなるんだろう 」に惹かれて購入。 私自身も思ってることだったから、なにか答えみたいなのがこの本にある気がして読み進めた。 読みながら感じたのは、わかりあえなくなる理由どうこうより、小夜子への共感。 子どもを保育園にあずけてまで働かないといけないのかとか、自分に足りないと思う部分を子どもで補おうとしてしまうところとか、子育て真っ只中の私には本当に共感しかなかった。 そんな小夜子に葵がかけた言葉も心に残った。 「 友だちが多い子は明るい子、友達のいない子は暗い子、暗い子はいけない子。そんなふうに、だれかに思いこまされてんだよね。私もずっとそう。ずっとそう思ってた 」 「 ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね 」 この本を通じて、大切にしたいと思える言葉に出会えて嬉しい。 葵と小夜子がもう一度一緒に働くことになってめでたしめでたしで終われないのは、私からしたら小夜子の「そのあとどうなったの?自殺未遂のあと」って言葉が致命的すぎたからかもしれない。 傷つけてやろうって魂胆が見えてしまう一言が出てしまった2人の関係が、簡単に修復されるわけがなくないか?と思ってしまってるからかもしれない。 ナナコのその後を書くのはこの物語においては蛇足なのかもしれないとは理解できるけど、ハピエン厨すぎてナナコのことも知りたすぎた。 ちゃんとどこかで幸せになってるナナコを感じたすぎた。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    自分も女子校で育ち、グループ、カースト、そういったものに巻かれながら育った。今思えば非常にくだらないが、当時はそれが自分の世界の全てで居場所を作ることが何より大事だった。 葵の気持ちがよくわかり、ナナコはまぶしかった。 学生時代はひょうきん者を演じそれなりのトモダチを作った自分だが、社会人になってからは小夜子のように人間関係を狭めている。葵と小夜子のような部分は皆持ち合わせているのではないか。子供の頃は皆同じでもその後のライフステージでがらっと話が噛み合わなくなる女性特有の苦悩も描かれていて苦しくなり、結論、考えすぎない、比べない、これにつきると自分に言い聞かせた。

    5
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きっと葵は幼い頃のナナコを模倣して今に至るのだろう。学生時代の出会いがその後の人格成形に影響を及ぼすのはままあることだと思う。結局のところ、何が伝えたかったのか私には分からずじまいだった。おそらく直木賞は私にはまだ早い。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    この人は自分と違うと感じた瞬間、その人との間に分厚い壁ができるという感覚はよく起こります。 私は、幼少期に母親から愛された記憶がほとんどありません。 大人になったいま、母親のことが大嫌いです。 でも、そんな経験や感情を持っていることを、気軽に誰にでも言うことはできません。 経験していない人には分からないからです。 そういう人に打ち明けたところで困惑してしまうかもしれないし、「自分の子供を愛さない親はいない」など、なぜか親を擁護するような発言が返ってくるかもしれないし、人によっては、「親に対してなんてことを言うんだ」など私の方が責められるかもしれないしと、色々想像すると怖くなります。 ああ、この人は家族仲が良いんだなと会話の中で知ると、この人とは決して分かり合えないことがあると思ってしまい、そこに分厚い壁が現れます。 もちろんその逆もあります。 例えば、私には子供はいませんが、子供がいる人たちの大変さを耳にすることはあっても、自分が経験したことがないので、本当の意味で理解することはできません。 その人が毎日1分1秒どんな思いで暮らしているのか、どうやっても分かりません。 ここにまた別の分厚い壁があると感じます。 この人なら分かってくれる、この人には分からない、ついそんな風に人間関係でジャッジしてしまうからか、クライマックスの光景が映像で見えた瞬間、涙が出ました。

    8
    投稿日: 2025.10.20
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    葵とナナコの過去は、読んでいて胸が苦しくなった。 2人でならどこにでも行けそうな気持ち、でも自分たちの力だけでは生きていくことができない無力さ、早く大人になりたい気持ち・・・痛いほどわかりました。 人間関係って本当に煩わしいけど、葵にとってのナナコ、小夜子にとっての葵のように、自分とは真逆の(まさに対岸にいるような)人との出会いによって、自分の人生が変わることもある。 そのために、私たちは生き続けて、大人になってゆくのかな、と感じました。

    3
    投稿日: 2025.10.19
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    ①1児の母小夜子②高校生の葵 の視点で交互に描かれる形。進むにつれてどんどん2視点が繋がっていくストーリー。 正直、ありがたいことに難なく楽しい子ども時代を過ごした私にとっては共感に乏しい物語ではあった。ただ、人と関わる煩わしさだったり、すぐに標的を変える高校生だったり、ああ、そうだよね、、、と結局共感してる自分もいたのは事実。 結局、どう生きたいかは自分で決めること、人と比べないことが大事と思った。薄いか…笑

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    3.2 とても日常的な身近な感じのストーリー 人間関係とはということを考えさせられる 絶対作者の意図することじゃないとは思うが、私が感じたのは人間関係って脆いし、儚い。人生に大きな影響を与えるしそれが糧になることもあるけど、タイミングでいつ縁が切れるか分からない。それは意図したものではなくても。 他人からの影響は自分を豊かにするけど、結局他人にすがったり依存すること自体は良くない。 そして、環境が違う人間は、環境が違うことを知った時点で分かり合えることは無いのかもしれない。それは思考の偏見によるものなのかもしれない。 葵の性格は子供の頃から大きく変わっていて、大人になった葵は別人のように感じる。それはななこの影響なのか。ただ、ここまで自分のイメージと変わるとフィクション感かなと感じる 小夜子は、、過去の自分にコンプレックスがあると母親になるとこういう悩みを感じることもあるのかーと、、小夜子の夫がクソすぎて現実味を感じない。こんなtheクソ男本当に存在するのか、これが現実なのか……

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    この世に変わらないものなどなくて、大切な人との関係でも時間が経ち環境が変わってしまえば、その関わりも変更していく。 変わってしまった人間関係を嘆くのではなく、共に過ごした時間を大切に出来れば、先に進めるだろう。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    子育てや仕事を理由に人間関係から逃げるために人生を続けているのではなく、人と新しく出会うために子育てや仕事をし、人生を続けていく。 それぞれ抱えているものは違って分かり合えないこともあるし、進む道が違えば2度と会わないこともあるけど、その出会いが次の出会いを呼ぶ。 対岸にいる人は隣に来れるし、隣にいる人はいつ対岸に行ってしまうか分からない人間関係に切なさと温かさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    泣いた。 皆が皆、頑張っているんだよな。 皆が皆、偉くて、可哀想。 程度なんかない。それぞれ実際に辛いんだ。 例えば葵の父母だって心から頑張っていて、ただ、まさかこうなるとは思ってもなかっただろうけれど、結果的にそのズレが葵の闇を作ったと思う。気持ちは関係なく、事実は思わぬところで淡々と決まってしまう。 ナナコみたいに、分かりやすく厳しい環境で頑張っている人は、根っこが違うんだと思う。 そうでない私にとっては、ナナコってなんて素晴らしい人だろう健気だろうと思うけど、たぶんそれは短絡的すぎる考えだ。ナナコはそうならざるを得ない環境にいたから、という側面があるのだ。 甘い環境で、ぬるま湯に浸かっている、私は私で悩みはあって、ナナコみたいな強さや美しさを持つことができない自分を情けなく思い、生き生きと何かに熱中することができず、他の人をうっすら下に見ることでしか安心を得ることができず、そんな自分に嫌悪感を持つ、これはこれで地獄だ。

    5
    投稿日: 2025.10.14
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    今年読んだ本で1番好きかも。 葵とナナコの過去は悲しいというか胸が苦しくなった。そこから葵が前に進んだ先に小夜子と出会って、小夜子もゆっくりと変わっていくのが清々しかった。ひとりでいてもこわくないと思えるものに出会う、本当にそうだなと思う。そう思えた時に対岸に行けるのだと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小さな子供を持つ小夜子と独身で会社を経営する葵の二人の女性の物語。 葵の性格が高校の時に出会って高校の時に別れてたまま会えていない女の子のナナコに似てきていること、葵がナナコからの手紙を大切にとっておいていること、とても良かった。 永遠のように長く続く友情と思っていたものの儚さ、子供でもない大人でもないときの無力さ、人生のいろいろな選択を経て小夜子と葵が出会っていること、すごく愛おしいと思えた

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    過去の出会いを現在に引きずる?生かす?も現在の自分次第、出合い次第か。 強烈な過去を持つと、それにアンカリングされてしまうのかな。強烈な過去以外が何も残ってないのは寂しい。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    友人と会わなくなっても、その人との思い出、学んだことは自分の中にあり続ける。 そして、また新たな出会いが自分を変えていくし人を変えていく。 人間関係ってむずいよね…この人とは合いそうと思った人を大事にしてこうと思いました。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    その関係性がどんな終わり方をしたとしても、共に過ごした時間、交わした感情が意味のないものになったわけではない。 ナナコから葵へ、葵から小夜子へ、一歩踏み出す自信が伝染していくのがよかった。 ボタンの掛け違えが起きてしまっても、与えてもらったもの、自分の中で生まれたものの価値は何も変わらない。その過去を殻に籠る理由にするのではなく、また新しい一歩を踏み出す理由にしようと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    登場人物の女性があまりにも私に似すぎていて恐ろしくなりました。 また、小・中学生の頃のもうきっと会わないであろう旧友を思い出しました。 私も、前に進もうと思います。 追記 東南アジアに行きたくなりました…時間のある大学生のうちに葵のように一人で行ってみようかな?と考えています。

    1
    投稿日: 2025.10.03
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    主人公の抱く感情に共感しづらいところもあったけど、それでも最後は読んで良かったと思える作品でした。 「対岸の彼女」というフレーズも表紙のデザインも読了してみればしみじみと心に響く感じですね。

    22
    投稿日: 2025.10.01
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    読んでる途中で合間が空いてしまったこともあり、小夜子と葵の関係に卑劣が入っていく過程が少し共感しづらい部分もあったが、所々で世界観に没入して一気に読んでしまうシーンがあり、部分的だが楽しい読書体験ができた。 特に、伊豆のペンションで、葵とナナコが短期アルバイトして過ごすシーンが好きだった。ペンションのママ的な亮子さんの、小さいことは気にせず豪快に宿を切り盛りする姿や、葵とナナコが話す暇もないほど忙しく働く姿が、働くことの楽しさを思い出させてくれた気がする。亮子さんと同じく、子育て真っ最中の自分としては、忙しく働きながらも子どもを育てるそのたくましさにも、また惹かれた。

    11
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は読むのに時間がかかったが、最後まで読んで心に響いた。 陰湿で鬱屈とした女の世界、そこから抜け出せない女が描かれている。 それでも人と出会うために年を重ね、一歩を踏み出していくというポジティブなメッセージで話は締めくくられる所が印象的。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    女同士のなんともいえぬ関係性が描かれていた 1人でいるのは嫌だからグループに属すけど 本当にそこに属していたいのかといわれると分からない そんな心のモヤモヤとか、女同士のあるあるな感情が言語化されていて、すごく共感した 過去と現在とが行き来しながら物語が進むので、葵の性格の違いに戸惑いながら読み進めたけど 終盤になって、葵は心の中のナナコになろうとしていたのかと理解して、納得した

    9
    投稿日: 2025.09.27
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    高校生の葵とナナコ。35歳の葵と小夜子。異なる境遇、対岸の二人。学校カースト、公園デビュー、何歳になっても閉じた世界は窮屈だ。歳を重ねた今なら対岸へ渡れる。会いに行くかは自分次第だ。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    2007年に出版された本書を、2025年に初めて読んでみた。先日とある書評動画で紹介されて、手に取ってみた本。今39の歳でこの本が読めたことも、味わい深く読めた一因だったかもしれない。 本著は、巻末にある「現代を生きる女性の、友情と亀裂」の描き方が見ものだと思う。ある女性の現在と、ある女性の過去の二つの時間軸が、違う圧力で描かれ交差して。私は読み進めながら、その只中で見事に自転した。 「なんのために私たちは歳を重るんだろう」 「なんのために歳を重ねたのか」 小夜子が自分に問いかけるシーン。 腹が決まりつつある心の声だと、読み終わって気づいた。 また、本著を噛み砕くには、森絵都さんの解説は欠かせないと思う。 「たとえ彼女たちのそれまでの高校生活がろくでもないことの連続であったとしても、そしてその後の高校生活もまた輪をかけてろくでもないことの上積みであったとしても、この一駒を胸に刻んでいるだけで、きっと二人は自分たちの過去を肯定できる。そこには一歩を踏み出すに足る何かが確かにあったのだ、と」 この一説を肴に、後日知人と語り尽くしたのも思い出深かったです。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    葵や小夜子の気持ちに共感できるときと、「自分とは"別"で違う女性だ」と対岸から登場人物を眺めているときがある。 現代に生きる女性の友情と亀裂。亀裂から生まれるどうしたって分かり合えないことを突きつけられる断絶感。その癒えない傷に立ち向かうことの意義を感じさせる小説だった。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女のリアル(T_T)結局女というのは複数で群れ、共通の敵をつくることで団結する。だけどその団結は驚く程に脆く、気づけば彼女らにとっての共通の敵は自分になっている。それは順番であるし、もう既に他の群れの敵になっていることもある。 社会に出て、30代ぐらいにもう一度読みたい。その時結婚しているか、働いているかでまた違った捉え方になると思う。今までなんとなく感じてはいたものが綺麗に言語化されてとても心に刺さった作品だった。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    葵、ナナコ、小夜子そして私。 家の事情が複雑だけど平気なそぶりを見せ明るく振る舞うナナコ。イジメを経験して人間不信臆病な葵。 誰も助けてくれないし助けを求める知恵も無い。そんな二人が選んだ道は、、、 登場人物と同世代  時代背景が懐かしい 川沿いで楽しそうに笑い合う3人。葵、ナナコ、小夜子 それを対岸で見つめる私

    22
    投稿日: 2025.09.21
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    もの悲しくなる本。自分とは異なる立場にある人の話なので深く共感はできなかったが、大人になったら描かれていた漠然とした不安やなんともいえない寂しさがわかるようになるのか

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    読後感。 大好きな角田さんの直木賞受賞作ということもあって、少し期待は大きくもっていたのかもしれない。 個人的な好みとしては「愛がなんだ」「空中庭園」の方が好きだった。 また、読んでもう少し感じることを広げていきたいなと思わせてくれる本。 (追記)→読書中のメモ ・子供を産んだ、産んでないなど関係がない そもそも、私たちは同じ人間であり、女性である ・他人との違いからしか自分を見出せない女 ・他人と自分が、どこまで行っても一緒であると信じたい女 友情について考えた。 学生の時の濃密な友情と、大人になってからの友情について。 濃密さと、希薄さと、質とか諸々… きっかけがあるにしろ、無いにしろ、そもそも人間関係って人が期待しているよりもずっと脆いものだなぁと考える。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    主婦と独身ではやっぱり置かれてる環境が全然違って、価値観も違う。だからってわかりあえないわけじゃなく、お互いのことを尊重しあえる関係が作れたらいいなと思う。主婦と独身て関係だけに限らず。

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    歳を重ねる=出会いや友達が減る事を、家庭や仕事など周りの環境を理由に当たり前に感じていた。 でもそれは考えの違いを煩わしいと感じ、都合よく逃げていたのと同じかもしれない。 『歳を重ねるのは、人との関わりが煩わしくなった時、都合よく生活に逃げこむためではない。出会う事を選ぶため、選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。』 少し難しかった。最後の解説が良かったです。

    2
    投稿日: 2025.09.12
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    今の心境と少し近いものを感じられた。30代になり、友達、人間関係の寂しさを感じている。 オトナになるって、葵とナナコにはなかった、自分たちで回収する力、を持てるようになると同時に、葵とナナコみたいな2人だけの世界、を持てなくなるということを、強く認識させられた。 オトナになるとそれぞれの生活を自分で維持していかないといけなくて、それは日々のあれこれを理由に逃げ場になる時もあれば、言い訳にもなる時もあり、はたまた全てを投げ出せない重しになる時もあって。 あの頃のような、没頭して何時間でも何日でも一緒に過ごし続けて「またあしたねー」と言い合える日々、がもう永遠に来ないのかと、「歳を重ねる」という問いに、ハッとした。 それと合わせて、森絵都さんの解説の最後にあった、かつての日々の出会いの空洞が自分の中の熱源になるのかも、という発想には、そう思えるようになりたいな、と思ったのが正直な感想。

    8
    投稿日: 2025.09.08
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    結婚してるか独身か 子どもがいるかいないか 専業主婦か働いているか 生きている環境が違うと、自然に疎遠になる人間関係 それとは関係なく築ける友情って素敵だなと思った それはまさにひとりの人間同士の繋がりだと思った 同じ環境の人としか付き合えないというのは、友情というより単につるむという関係かもしれない 人生において、勿体無いことだと改めて思った それに気づかせてもらった作品です なぜ私たちは年齢を重ねるのか  生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない また出会うためだ 出会うことを選ぶためだ 選んだ場所に自分の足で歩いて行くためだ (P521)

    5
    投稿日: 2025.09.06
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     タイトル回収が秀逸。  人と親しくなるって、まさしく対岸にいる人間と関わろうとすることだと思う。決して交わることはないし、道が重なることもないけれど、関わろうという意思と行動力さえあれば向こう岸へ行くことができるし、反対に身勝手に入り込まれることもある。  昔親しかった人に会いづらくなる気持ちはなんとなくわかる。この物語の登場人物とは違う捉え方だと思うけど、どれくらい幸福か、自分より幸せになってないか等を探られてる気がして居心地が悪くなる。それが昔の思い出を汚されている気がして悲しくなる。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    第132回直木賞受賞作。 人との出会いは、ほんの一瞬何かが違うだけで出会う、出会わないが変わってくる。 それぞれに環境も違うし、考えも違う。 大人になれば頻繁に会うことも難しくなるけど、心の中に支えとなる友達がいてくれたらいいな。と思わせる作品でした。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    子育てしてる私には小夜子に共感しかない 掃除と仕事へのモチベが上がる! 分かり合えない気持ち。 学生のときの一定期間だけ 猛烈に分かり合えて仲良かったのに いつの間にか疎遠になった友達。 色々思い出されて感慨深い。 でも人と出会うことや歳をとることは 全く無意味じゃないなって気付かされる作品でした。

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    結婚する人としない人、子供を産む人と産まない人、主婦と仕事を続ける人、その狭間に生まれる亀裂、みたいな話には読めなくて、広い意味での女同士の友情とは?という話に思えて、それがむしろ自分的には良かった。角田光代さん、今まで地味に読んでこなかったけど、ハッとするフレーズがあるというより設定と展開で魅せてくる感じで、久しぶりにいわゆる小説を読んだなって感覚になった。小説を読んで読書感想文を書いてた小学校の夏休みを思い出して、なんだか懐かしい気持ちになった…

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    ノスタルジー感あるな。随分前から読んでみたいとは思っていたけど満足した。 10代の頃に親や友人との関係に悩みながらもそれを超えられた二人のお話。 イジメも超えて親やモラハラ夫との関係も超えて葵と小夜子のこの先に幸あれと思う。一方でナナコも幸せであって欲しい。 20年前の作品なので時代がものすごい勢いでこの20年で変わったことも感じる。

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女特有の世界というか、カースト制度とか、現実で感じたままの手触りで描かれているし、すれ違い方も納得なのに、最後はやけに物分りがいいなと思ってしまった。予定調和。ナナコの影響を受けすぎている葵が気味悪くすら感じる。 「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」 この葵の言葉を好きだと思った。けれど、葵はその「何か」に出会えたんだろうか。ナナコとの過去?それとも、ただ願望を話してるのかな。そこがイマイチ読み取れなかった。

    4
    投稿日: 2025.08.22
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    あんまり自分には刺さらなかった。 思っていた内容と違っていて期待もしすぎていたせいかもしれない。 でも、1人の友達に出会い、性格が似ていくように変化する姿は共感できた。 自分も小夜子と同じ歳くらいなってからまた読み返すと、この本から感じれるものが変わっていく気がした。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    派手な展開はないけれど、一気に読み上げてしまう魅力のある本だった。過去時代の主人公は葵、現代時代の主人公は小夜子で、それ以外の登場人物も「あぁこういう女性いるなぁ」と思わせられる。女性作家は、学生時代の閉塞感の中で生まれる、目に見えない女性特有の人間関係を描き出すのがうまいと思っていて、本作もあてはまる。 学生時代の友人ってその人の一生に影響を与えるほど重要なのに、学生時代が終わるとほぼ会わなくなったりして、受けた影響だけが燻り続ける。そしてふとした時に「あんなこと言われたっけ…」と断片的に思い出す。そんな経験が重なって、大人になると人と距離を取るのがうまくなっていく。女は結婚や出産によって無数にレイヤー分けされ、異なるレイヤーと接する時は適切な距離を保つ必要がある。 「対岸の彼女」とは所詮人事、みたいなことかと思ったけれど、適切な距離って意味なのかもしれない。境界を失うほどナナコと依存しあった葵は、真面目で常に空気を読みつつも一本芯のある小夜子は、お互い適切な距離で関係性を築いていけるだろうか。 読後はさっぱりすっきりというわけではなく、ねっとりとナナコの残像が残る気がするけれど、それも含めて良い作品だったなと思える本。

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    角田さんの作品らしさ溢れる、女性視点で刹那的叙情的なストーリー仕立ての内容。モヤモヤしたところもえるけれど、最終的に感じたのは切なさかな。過去と現在が入り組んだ構成になっているので、読み始めのうちは若干混乱した。

    14
    投稿日: 2025.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思いあたるー! 葵と小夜子、ナナコと葵 それぞれ違うから惹かれるのかな。 序盤は小夜子が自分に思えて、終盤は葵に感情移入してました。 特に、葵とナナコの高校生活は息がつまりそうな感覚。 瑞々しい青春の一コマ一コマなはずなのに。 危なっかしいけど美しいなぁ。 葵が名付けた社名の由来、最後に見つけた手紙 希望があるラスト。読んでよかった。

    3
    投稿日: 2025.08.21
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    現在と過去を異なる視点で行き来しながら、真相に近づいていく様が読んでいて面白かった。 女性特有の「あー分かる」という感覚も多数あった点では面白かったけど、全体を通じて何を伝えたいのかがよく分かんなかった。。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家庭に居場所が無いような 幸せなんだろうとは思いながら違うような こうしなくてはいけないとかこうあるべきとか そう悩む主人公と全く違う世界を見せてくる 人たちとの出会いとか 結婚して子供を持ってもたいして変わらない 女子の仲間意識とか共感する部分は多く ああ分かると ただナナコのその後はもう少し知りたい と思ってしまう

    3
    投稿日: 2025.08.17
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    作者の意図することは掴めなかった。過去と決別するのは難しい、過去を糧として生き続けるしかない、ということ?

    3
    投稿日: 2025.08.17
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    p.163-164の旅行の部分はすごく良い いつも人に会いに行く旅行が好きです ・自分の知らない過去が知れる手紙 ・相手の思ってることなんか絶対に分からない ・一瞬で崩れ去る弱く脆い関係性 次は八日目の蝉を読んでみたいな

    4
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今後の人生のバイブルになりそう 人って歳を重ねるごとに色んな人と出会って色んなことを経験して、それがさらに自分らしさを形成させていくんだ、と再認識できました。 本当に美しい物語だった。 二人の主人公の過去と未来が行き来する形式で読み進めるほどそれぞれに感情移入してしまった...最後の過去と未来が重なる終わり方も凄すぎる...ナナコが完全に過去の人になった瞬間だった。手紙で泣きました ナナコと葵の、ウチらってどこにも行けないんだ、みたいなセリフの重みがすごかった。 二人のおかげでうっすら感じていた世の中の閉塞感をようやく実感できました。 終盤にかけての小夜子の自問自答もよかった 「なんために歳を重ねたのか。人と関わり合うことが煩わしくなったとき、都合よく生活に逃げ込むためだろうか。」 「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない、また出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。」 歳を重ねることに対して否定ではなく力強いメッセージで締めてくれて、本当に元気が出た また生活に迷った時に、この本を読み返したい

    2
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田村小夜子 三十五歳の専業主婦。お掃除代行の仕事を始める。 田村あかり 小夜子と修二の三歳の一人娘。 田村修二 小夜子の夫。 娘への愛情はあるが、妻の仕事に対しては否定的。家庭・育児は主に妻任せで、協力的でない面が描かれる。 楢橋葵 同い年のベンチャー企業「プラチナプラネット」の社長。 野口魚子 葵の高校時代の親友。 中里典子 掃除代行会社「アットホームサービス」の代表。 岩淵 プラチナ・プラネットの社員。 木原 プラネット・プラネットが忙しいときに手伝う男性。 山口 プラチナ・プラネットの経理。 関根美佐緒 プラチナ・プラネット。 長谷川マオ プラチナ・プラネット。 真野亮子 葵、魚子が高校時代にアルバイトしたペンションのオーナー。 フトシ 亮子の夫。 ミサ フトシの母。 真之介 亮子の息子。 佐山 ラッキー企画。 高橋玖美子 マクドナルドでアルバイトをしている。葵と小学校が一緒で、葵をいじめていた。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    久しぶりに読んだ本。 読書ってこんなに面白いんだと思わされた。 読む手が止まらなくて、1日ちょっとで読んだ。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    女同士の連れション文化的なことに極端に興味がないから、あまりどの登場人物にも感情移入はできなかった。が、相手に勝手な期待を抱いて勝手に失望した瞬間、勝手に人との間に線を引いてしまう瞬間、何かのきっかけで触れ合ったとき、驚くほど簡単にそれを飛び越えられた瞬間の描写、そういう機微が感じられたのが読んでて心に残った。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    過去の親友たちは何してるんだろうなあとふと思った。あんなに「ニコイチ」だったのに東京にいるのかどうかさえわからないなあ。 今、「このままお互い独身だったら将来一緒に老人ホームに入ろ!」って笑いながら話している友人とも会わなくなっちゃうのかな、と思うと寂しい、かなり。 でも当時のわたしが当時の親友たちに救われたのは紛れもない事実だからね、 でも、もっと歳を重ねたら、もっと色んな人と出会えるのかもと思ったらそれも悪くないなと思う。 ナナコのあれからが気になる!

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    「私たちはどうして歳をとるのだろう」 出会っては別れ、出会っては別れ、行く先々でコミュニティを作り、過去の繋がりとは疎遠になっていく その理由が「怖いから」というのは、とても納得感があった 自分の知らない相手になっているのではないか、相手も自分をそう思うのではないか けれど、その恐怖心の根源は、自分の中で相手を型に落とし込んで、こういう相手と仲良くしている自分に安心できるからではないかと思った 作中で、小夜子と葵が、葵と魚子が、お互いが知らない感情を、理解できないのに自分の域に落とし込むことで感情のすれ違いが生まれる 阿吽の呼吸というが、それはとても脆いものなのだと思う 結局我々は、相手を理解していると思い込んでいるだけなのだから でもそういうもんだという一種の諦めと、それがあるから楽しいのだというささやかな後押しをくれる きっと全員が持っている「あいつ」に、連絡しようかなと思わせてくれる

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人が親しくなるとはどういうことか、かなり考えさせられた良書。 中盤までは普通に楽しく読めるが、「これが直木賞?」と疑ってしまうような展開が続く。それが後半部で、突然目前に本書のテーマが突きつけられる。 同じ時と場所で、同じ行動や価値観を共有できる関係が、究極的な理想の友情関係であると、私たちは心の奥底に持っていると言えそうだ。 理想に近い友情関係を現実化しやすいタイミングや条件は、本書にあるような中学生時代の女子で構成人数が一番少ない2人なのかもしれない。 それが成長と共に、受験や恋愛、仕事、結婚、子育てなど、同じものを共有しなくても相手に許される「断る理由」が増えてくる。 断る理由が増えると、自然と理想的な友情関係は存在しにくくなり、失うと心にぽっかり穴が空いたり、大人になっても理想を追い求めたりすることがある。 そうやって失ったの理想的な友情関係を、大人になってからどう復活させていくか、その可能性を示し本書は終わる。 私は本書にあるような理想的な友情関係は経験がない。逆に、理想的な2人に見えるけど、実は片方が我慢して相手に合わせているといった穿った見方をしてしまう自分がいるのが正直なところ。自立心が強いのかもしれない。 ただ過去の友人関係の中で、読んでいて思い当たる節はいくつもあった。また、いじめやスクールカースト、ママ友や、男性の仁義の世界なども、この理想の追求や裏返しとして説明できそうな気がして面白いと思った。

    9
    投稿日: 2025.07.29
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    友人・職場・親子関係であれ 信頼関係を結ぶのは難しい 妬みや嫉妬 思いすぎて束縛したり 憶測で人を傷つけたり 人は出逢いあっさりと別れ その中で自分は成長してきたよなと 思い返す作品だった 魚子のその後はとても気になりますが…

    2
    投稿日: 2025.07.27
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    対照的な2人の主人公。独身で社長、アクティブなパワーを持つ葵。主婦で家庭に悩む内向的な小夜子。多様な生き方を認めようとする現代だから読みたい1冊。多様性、言葉で分かっていてもね…って。 立場や考え方の違いに戸惑う、2人の葛藤する様子に胸を打たれる。既視感あるなあ、どこかで聞いた話か、自分が体験したことか… 30代女性は特に立場の違いによる考えが顕在化しやすくて、自覚した途端に分厚い壁ができる。分かり合えなさの壁。だけど、それを越えようとも壊そうとせず、逃げることを選んでしまう。 共通の敵を作って一時的に纏まろうとする女性の交友関係に呆れる小夜子。私たちは何のために歳を重ねるのだろう、と何度も問う。 どんなに歳を重ねても立場が変わっても、私たちは変われないのだ、と思うと絶望してしまう。 それでも、人との出会いや過去の経験が熱いエネルギーとなって、いまを一生懸命に生きている人もいることは忘れてはいけないよな。

    11
    投稿日: 2025.07.26
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    専業主婦の小夜子、企業の女社長 葵、立場の違う2人の女性の過去と現在、そして友情と亀裂を描いた1冊。 私は2人の主人公とは立場が違うけれど、それでも私が普段思っていることや考えていることが随所に散りばめられていて、これは私の物語かな?って思える1冊だった。 信じていたものや居場所を失った時に、私ならそのまま塞ぎ込んでしまうだろうなって思ったけど、最後の最後で踏ん張り、一歩を踏み出す小夜子の姿はかっこよかった。 自分の人生を、自分のことを好きになるキッカケって、この一歩なのかなーなんて思ったり。 *** ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね(P112) マニュアルがあるとさ、人って考えることを放棄すんの。 考えないと何も見えない、何も心に残らない。 チップなんて、渡したことすら忘れちゃうけど、心からありがとうって言えるようなできごとは忘れないと思うんだよね。(P164)

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    忘れてしまいたい自分の中の黒いどろっとした部分。それを心の底から思い出してしまうような小説だった。 例えば、小夜子が娘に自分の嫌いなところを投影したり、葵の一部だけを見てこの人はこういう人と決めつけたりする行動。一人になりたくなくて、自分らしくいられなくとも居場所を作ることに必死になること。どうでもいいという顔をしながら、人とのつながりを欲してしまうこと。 そう感じていた昔の自分に蓋をしたい。でも、そうしていた自分がいたからこそ、もがいたからこそ、今があるのかな。そうだといいな。学生の私頑張ったよ。

    25
    投稿日: 2025.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・マニュアルがあるとさ、人って考えることを放棄すんの。考えないと何も見えない、何も心に残らない。チップなんて、渡したことすら忘れちゃうけど、心からありがとうって言えるようなできごとは忘れないと思うんだよね。

    2
    投稿日: 2025.07.22
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    学生時代に仲良かったけれど 同時に彼女のようになりたいと 憧れていた同級生 大人になってその彼女のように ふるまってしまう私 人ってこういうところあるなと思った でもこのキャラはオリジナルじゃないんよね 何歳になっても自分探し

    0
    投稿日: 2025.07.21
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    綺麗な友情モノ。 自分の考えとは正反対の憧れの彼女。 時が経てば自分がその立場に。 多様化する現代を生きる女性の、 友情と亀裂を描く傑作長編。 とあるが、 個人的には依存する友情物語のように見えた。 学生の頃に読むとぐっときそうな作品で、 アラサーにもなるともう心が荒みに荒みまくって泣 綺麗に読み解けない自分がいたので猛省。

    0
    投稿日: 2025.07.21
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    出会った人と一生同じように触れ合うことはできない。 でも、その人との出会いが今の自分の熱源になっている。無意識的に感じていた寂しさと、前を向ける力の源泉に気づかせてくれた小説。 高校や大学、そしてこれから生きていく中で新たに出会っていく人々と、会って、そして別れていく。この人と一緒だったらなんでも出来ると思っていたその人も、いつかは離れ離れになる。 でもその経験が、いつか糧となって自分に返ってくる。 あと単純に話の構成が見事。 現在と過去がふと溶け合うクライマックスの、これまでのピースがつながっていく読書体験は、日常生きている中で浮かんでいた思い出を噛み締めながら生活するいまと紙一重な気がした。この感覚は決してフィクションではない。

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    想像以上にゆったりと話が流れていたが、読んでいるうちにどんどん引き込まれて、葵の過去はどうだったの?小夜子のこれからはどうなるの?2人のこれからは?など気になってすぐに読み終えた。 様々な人との出会いや体験を通して、幾つになっても変わり、前に進めるのだと感じた。

    0
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    葵の過去と、小夜子の現在の話が交互に出てきて、どんどん事実が明らかになっていく感じが面白く、惹き込まれた。 どちらの話も、女性の人間関係をリアルに詳細に描いている印象。思わず頷きたくなる面倒な人間関係あるあるいっぱいだった。 特に学生の頃の上辺の人間関係とか、カースト制度とか、リアルでした。大人になっても案外変わらないものなのかあ、と学生の自分は感じました。 全くもって面倒くさい! 読み進めるうちは何があるのだろうと気になって楽しめたけど、結局何が言いたかったのだろう?と曖昧なところが多かった印象です。私としては、葵の性格がナナコのように変わった経緯とか、もっと知りたかったな。 (オーディブルにて)

    4
    投稿日: 2025.07.16
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    小説を読んでいて一番熱くなれる瞬間が私の場合「タイトル回収」なんですが、これはなかなかの美しいタイトル回収でした。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    穿った見方かも知れないけど、自分の居場所を確保する為に人の目線や言葉に注意しながら生きるって大変だろうな!と感じた。でもそんな中で生きる女性の心理がとても上手に表現されていました。直木賞受賞作品と言う事で手にしたが途中までは心に重たいものが沈殿しているように感じた。でも最終章では雨雲の切れ間から太陽がのぞいているような明るさを感じた。

    8
    投稿日: 2025.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    35歳、3歳の娘を持つ田村小夜子。周りのママたちよりもだいぶ年長で、なかなか周囲に馴染めず、「公園ジプシー」、とも言われるような状態。 自分の居場所、所属先、みたいなものを求めてか、求人に応募し始めていた。 そして面接に行き、採用されたのところは、 同い年で同じ大学出身のの女社長、楢橋葵の経営する小さな旅行会社。 でも実際は、旅行中の人の家のクリーニング業、をすることになったらしい。 そんなところに見事採用された小夜子は、 訓練期間を経て、 このクリーニング業務のボス、として、なにかと精を出して取り組むようになる。 同時に並行して語られるのは、葵の高校時代。 教室内でグループ化、序列化、いじめ、が渦を巻く中も、周りに動じない、怖いものなしのナナコ、と親しくなる。夏休みに住み込みバイトに一緒に行ったあと、そのまま… 女子高校生の葵が、今の女社長に、どのように転身したのか、 気になりながら読んでいたようなところがあったけど、 転身というより延長、なんだろうなーと思いながら、 でも何かしらのきっかけ、が重なって、今に至っていて、その今のなかにもまた 何かしらのきっかけ、が転がっている、 とても不安定だけれど途切れない、ひとつの人生の上にある。

    1
    投稿日: 2025.07.06
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    あんなに仲良かったのに今は連絡もとってない、何してるのか分からない女友達や、中学高校の独特なグループ制度(のようなもの)の描き方がすごくリアルで、主人公たちとはまた状況も違う学校生活だったけどなんか分かるな〜となった。 最後の方のなんだか希望のある終わり方が良かった。

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    最近初めましての人と話すことが多くて知らないことを知れたり新しい気持ちになれたりして面白いと思う反面、人と会うたび何か心が空になるような気がしてた。森絵都さんの解説で納得、人と出会うたび穴が増えていくけどいつかそれが光って見えたり、その穴がこれからの熱源になるかも。出会いは恐いけど進んでいこうと思えた

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    人間関係って面倒くさい。 でもこの人間関係が、自分を成長させてくれる。 人と関わることが嫌になったときに読みたくなる一冊です。

    1
    投稿日: 2025.06.30
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    2025/34 結婚をするか、子供が欲しいか ただそれだけなのに、30歳になって友達との関わり方が変化したなと感じる。特に子供の部分。 でもその変化は、自分の変化であって友達に向けた言い訳だったのかもしれないと思った。 歳を重ねても、どんな環境の変化があっても、本質さえ変わらなければ友情は友情で、ここまで何十年と積み上げてきた軌跡があるわけで。 それなのにラクな方に逃げて、ドアを閉めようとしたのは私の方だったんだと、初めて気が付いた。 なぜ私たちは歳を重ねるのか。 また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。 選んだ場所に自分の足で歩くためだ。 人との関わりはときどき億劫だ。 でも人と出会うことで得られる空白や傷痕も愛せる自分でいたいと思った。 (森絵都さんの解説も含めてとても良かった)

    1
    投稿日: 2025.06.27
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    仲の良かった友人たちと価値観が変わっていくことにどう向き合っていくか、実生活で考えていた時にこの本を読みました。物語は性格、生き方の違う30代の女性2人がある一点で交わり合い、2人の関係性が徐々に変わっていく様をリアルに描写しています。私たちは何のために年齢を重ねるのか、その問いの答えには思わず涙が出てきました。

    8
    投稿日: 2025.06.26
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    同い年の葵と小夜子。葵は独身で小夜子は一児の母。そして2人は上司と部下。私たちは昔からたった少しの違いでお互いを補い合えたり、分かり合えなくなったり、本当にどうして女同士でこんなにもいがみ合わないといけないんだろうと思ってしまう。 仕事を生き甲斐にしてる人、育児に一生懸命な人、それぞれに大変な事や辛さがあって、自分の物差しで相手の頑張りを決めつけないことがお互いを分かり合う一歩に繋がる気がする。私も人と関わるのが面倒だと思ってしまうタイプだけど、もしかしたら嫌な事があるかもしれないし分かり合えない事があるかもしれない。それでも誰かと繋がりを持つ事で自分が変われるかもしれないと背中を押してもらえた気がする。 「何もこわくなんかない。こんなところにあたしの大事なものはない。いやなら関わらなければいい。とても簡単なことなんだ。それは強がりでも空元気でもなく、シンプルな事実だった。」

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私にも対岸の誰かがいるのか。 家族がいて羨ましいと思う時もあるし、1人で楽だなと思う時もある。対岸の間か。 文章の中で1番残ったもの、「ひとりでいるのがこわくなるような大勢の友達ではなく、ひとりでもこわくないと思わせてくれる何か。」P113。 これがあれば私はひとりでも大丈夫。多分、本。今は………。面白かった。

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    とても衝撃的な展開も面白かったし、人間関係のリアルさが良かった。 自分に重なるところがあったのも良かった。 2冊目のお気に入りの作品かもしれない。

    11
    投稿日: 2025.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2005年本屋大賞 働く主婦の、夫への、姑への、社会への葛藤と、 いわくつきの過去を持つ雇い主の物語。 ストーリーは主婦視点の現在と、雇い主の高校時代視点が交互に語られる。 現在進行形と、過去完了形が折り重なり、彼女たちが交わり、別れ、そして再び交わり理解しあう。こんな感じ。

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    ひとりでいるのがこわくなるような大勢の友達ではなく、ひとりでもこわくないと思わせてるくれる何か。 何もこわくなんかない。こんなところにあたしの大事なものはない。いやなら関わらなければいい。とても簡単なことなんだ。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    私たちは意識していなくても、親やきょうだい、恩師や友人、恋人など出会った人たちによって作られている、といっても過言でないと思います。いろいろな理由で、今はもう疎遠になってしまった人たちも、自分の中から完全にいなくなってしまったわけではなくて、その人の考え方や生きざまがなんらかのかたちで残っていたりするものなのかもと思ったりしました。 そして、会えなくなった人の数だけきっと新しい出会いを得ていて、次のステージが始まっていく。だから、何に臆することなく、前に進み続ければいい。 そんなメッセージが詰まった作品に思えました。 本文はもちろんいいんですが、森 絵都さんの解説に感動しました。 本文中の“ 黙って腹にためこめば深刻味を帯びるが、口にすればどうしたって喜劇なのだ“ すごく好きな一節です。

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    投稿日: 2025.06.17