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シェエラザード(下)
シェエラザード(下)
浅田次郎/講談社
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総合評価

114件)
3.9
26
52
28
1
2
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    金塊と2300人を載せたまま海に沈んだ弥勒丸。第二次世界大戦下ではあるが、赤十字の物資を運ぶ目的で絶対的な安全が確保されていた弥勒丸が何故沈まなければいけなかったのか。 現在と過去の双方の視点から描かれる物語で、謎の人物が誰なのか気になり、一気読みするほど面白かったです。 「白い物も黒」と言わなければいけなかった戦争の時代。私達は平和に慣れているので、その時代に正義を語れなかった人々の辛さは想像すらできないと思いました。 先日、ぽっぽやで大泣きしましたが、全く違って骨太な一冊でした。 浅田次郎さん、すごい作家さんですね。

    0
    投稿日: 2026.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生存者は中島吾一唯一人……に捉われて宋英明の正体を探れなかった。彼が日本人だと明かされた時の驚きはなかなかのもの。 あの人好きのする正木中尉の行き着く先と思うと悲しく、「人殺し」で「嫌い」と面と向かって伝えられる律子に心地よさを感じた。

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    浅田史観を垣間見る作品。上巻のミステリアスな展開に対して、下巻の回収はやや尻すぼみ。壮大なプロジェクトと人間模様が思い出話に縮小されていく。なぜシェヘラザードなのかも腹落ちしない。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    さすがの面白さであった。話は壮大、最後の告白は、、 この人だったか!と。ただ、どうしてそうなった?感も拭えず。 律子と軽部の恋愛要素、要らなかったなぁ。ハードボイルド感が微妙だったな。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    初めての浅田次郎作品。 こんな大作をかける作家はすごい!と思うのだけれど、文体なのか何なのか、イマイチ大好きにはなれなかった。女性の描き方も、男性目線のような感じがして、なんとなく共感できなかった。 とはいえ、こんな大作が代表作じゃないって、やっぱりすごい。他の作品も手に取ってみたいと思う。

    10
    投稿日: 2025.05.02
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    ドキドキワクワクの下巻 作中に記載あった リムスキーコルサコフの「シェエラザード」 を聴きながら読み進めると、 文の抑揚と曲の抑揚が重なって 臨場感あふれ映画を見てるようでした。 本と曲のマリアージュ この観点から次回選書してみようかしら。 深掘り好きな私はリムスキーコルサコフを 調べたくなった。

    1
    投稿日: 2025.04.26
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    面白かった!一気に読んでしまった。 昔の登場人物が、現在ではまさかの人物になってたり、偶然なのか必然なのか分からない出会いがあったり… 難しい歴史物としてかまえてたけど、そんなことはなかった。素敵だけど悲しい恋物語があったり、なぜ船を引き揚げたいのかの理由が明らかになっていったり…先が気になる展開でどんどん読み進められました。 実際にモデルにした船があることも驚きでした。そしてそれに関連した引き揚げの提案や詐欺もあったなんて。そんなところからこんな壮大な物語を考えられるのはほんとすごい。 特に久光さんが良い。最後の別れ方もかっこよかった!キャリアウーマンの先駆者みたいだけど、心温かい部分も併せ持つ素敵な人物でした。

    16
    投稿日: 2025.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第二次世界大戦の裏に、こんな悲劇があったなんで知らなかった。 序盤は、弥勒丸の引き上げの理由は、何か暗澹たるものなのだろうと思っていたが、読み進めるごとに、平和と船を愛した一途な男の想いとわかり、切なくなった。 特に、最後弥勒丸が敵に包囲されお手上げ状態になったときの絶望感たるや。 この物語のモデルになった阿波丸についてももっと知りたくなった。

    0
    投稿日: 2024.04.07
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    そうだったのか…! 鍵は宋さんです。 一気に読めました。 単なる娯楽小説でなく、考えさせられる内容でした。 戦争って、何だったんでしょうね。

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    上巻の流れから急転直下の展開を予想したのだけれど、予想はハズレ土屋和男とシンガポールを舞台とした話に終始して脇をかためた感じだな。下巻というより、視点を変えたエピソード2という趣き。

    0
    投稿日: 2023.07.07
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    じわっと感動が広がる作品でした。本書では犠牲者の方々の無念だけでなく、戦後も生き残った関係者たちの心境についてもなんとか読者に伝えようとしているのかと思いました。弥勒丸に乗船していて助けられた人、またシンガポールで弥勒丸の乗船名簿を作成していた軍人、またシンガポールで弥勒丸から下船するロシア人密航者など、様々な立場で弥勒丸に関わった人たちの心境を描写しようとしていた気がします。弥勒丸関係者の中で生き残った人の多くはその後が描写されていますが、後日談が書かれていない何人かの登場人物について、これらの人々はその後どういう人生を送ったのか、どういう気持ちで送ったんだろうかと想像を巡らせました。あらためて実際に起こった「阿波丸事件」の犠牲者に祈りを向けさせていただき、また戦後も生き残った関係者の方々の気持ちにも思いが向かいました。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    阿波丸事件をベースに書かれたフィクションと知りながらも、これが真実じゃないかと思えるくらい物語にハマりこんじゃった。 もちろん戦争体験はないけれど、これまでに見てきた写真や映像から映画を観ているように読み進んだ。 それにしても戦争とは何と理不尽で人の命の軽いことのか・・・。戦争小説の終わりは、やっぱり切ないね。

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    上巻の内容からは急展開して話が進んでいきます。 下巻はやはり船とともに海へ沈んでいった多くに方々のことを考えさせられます。日本がどんな状況に置かれているかも分からないまま、言われるがまま、船に乗せられ、なにも分からないまま死がやってきた。 この事件を、ようやく語ってくれた老人。語りたくない人はたくさんいるのかもしれませんが、やはり戦争を知らない世代になんとかして語っていって欲しいと思いました。戦後、平和と繁栄を手に入れた日本には、戦争に翻弄され死んでいった多くの命が足元に眠っていることを改めて感じさせられました。

    3
    投稿日: 2022.09.16
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    購入済み 再読。 2002年に初版が発行されているのでおそらく20年近く前に読んだ作品だろう 読み始めてすぐに再読と気がついたが、悲しいかな起承転結ほとんど思い出せず、読み続けてみることに。。。 天晴れ浅田次郎! 本当に素晴らしい作品。 年齢、次節、世界情勢、こちら側のいろんな要素を加えるとこんなに作品にたいする気持ちが変わるものか?と驚く。 戦に大義も正義もない!の一節が心に響く。

    1
    投稿日: 2022.02.15
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    王妃の館よりは、先を読み進めやすかったけど、日輪の遺産ほどの納得感はない。 日輪の遺産をよく思いすぎなのかな。自分の感想として、美化して思い込んでる? わたしには、浅田次郎作品は向いていないのかも。

    0
    投稿日: 2021.12.15
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    栄光のパッセンジャーシップ・弥勒丸。 彼女の最後は涙なしには読めませんでした。 船員たちの気高さもまた泣けました。 今年読んだ中でもベスト3に入るほど面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.02.05
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    シェエラザードという題名で選んで読んでみました。 戦争の話で、泣ける感じかなと思って読み進めるも少し違って…でも、止まらなくて一気に読んでしまいました。 読み終えましたが、少し謎が残ってスッキリしない感があるような気がします。

    0
    投稿日: 2020.09.06
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    この時代は狂っていた。大きな力には抗えなかった。弥勒丸を愛し誇り高く生きた男たちが一時でも幸せであって欲しいと思った。モデルとなった阿波丸に乗船していた人たちは、どんな思いで乗船していたのだろうと考えずにはいられない。

    0
    投稿日: 2020.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ何度聴き返したか、重厚感溢れるシェエラザード。この悲哀、幻想、希望を胸に読み進める。連合国軍の弥勒丸に対する撃沈カウントダウンには、大本営参謀達の悪企みが見え隠れする。この参謀達の判断ミスで、台湾沖合で4発の魚雷を受け2300人と美しい彼女も当然の如く沈んだ。これを悲劇と言わずして何を悲劇と言うべきか!間近に迫る終戦、もう少しで彼女も助かったと思うが、残念ながらこの戦局が運命を変えてしまった。また律子のクールな決断は弥勒丸への尊敬と愛情を含んだものだったと理解した。ヨォーソロォー(宜しく、候)。

    2
    投稿日: 2020.08.11
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    内容(「BOOK」データベースより) 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

    1
    投稿日: 2019.11.05
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    書き方が日輪の遺産、壬生義士伝と似ているためどうしても三匹目のドジョウみたいな作品に思えてしまう。 先が予測でき、あまり引き込まれない

    0
    投稿日: 2019.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シンガポールに寄航する弥勒丸には二千人の帰国者を乗せると言う。安導券を持つ弥勒丸は安全な航海が保障されている。シンガポールで積み込まれる積荷は軍機だという。それに二千人にも上る帰国者。軍はシンガポールが攻撃されると宣伝してるが、軍事的に見て、それはありえない。これらのことは何を意味するのか。小笠原機関に出向している土屋には分からなかった。

    1
    投稿日: 2018.10.11
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    戦争で失うものの大きさを痛感できる一冊です。現代に生きる若者と戦時中に生きる若者、状況は異なりますが、日本人の心根の描写が秀逸です。

    0
    投稿日: 2016.07.13
  • 戦争

    「弥勒丸」沈没の謎と金塊探しにまつわる話は興味深く、現在と戦時下が入り混じりストーリーが展開する。物語の前半は面白いが、残念かな後半は失速。同じ話が何度も何度も繰り返され、「弥勒丸」を執拗に「彼女」と擬人化し崇める。設定が良いので全体としては十分に楽しめるが、感動するところまで至らないのはこの辺が原因かもしれない。 日本が先の大戦に至る過程や理由を、学校教育ではしていないと思う。 このような小説に触れることも、戦争がもたらす理不尽さを理解する一助になると思う。 「戦後」である現在が、「次の戦争」の戦前にならない事を願うのみだ。

    1
    投稿日: 2016.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    弥勒丸はその後上がったのか。 シンガポールに残った少年、白系ロシアの少女はその後どうなったのか。 宋はどのような経過で生き残ってきたのか。 律子はその後どこに向かっていったのか。 謎がいくつか残ったが、 複雑な人間模様を織り交ぜながら 興味深く読み終えた。

    1
    投稿日: 2016.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻から続き、現代、弥勒丸、シンガポールの特務機関を舞台に、上海に向かう理由を明かしつつ、撃沈に向けて話が進む。 宋が正木中尉だとわかってくるあたりまでは、盛り上げあっていくが、宋視点の話になったところで一旦冷めてしまうのが惜しい。

    1
    投稿日: 2015.11.27
  • シェエラザード 聞きなれない作品名だが、浅田作品の最高傑作の一つだと思う

    第二次世界大戦末期に起こった“阿波丸”沈没事件に材を取り、現在の視点から弥勒丸の沈没に至るまでの人間模様を描いた小説。当時、シンガポールからの邦人輸送の陰でアジアに埋蔵されていた軍資金の調達・運搬にかかわった土屋少佐(日銀マン)の『神イコール良心であるなら、戦争は人間が神に反逆したもの』というセリフとともに、当時の呵責を現在まで背負いつづける土屋の不器用な生きざまに涙せざるを得ない。平時と有事で物事のロジックが違うのは当たり前のように感じていたが、土屋の生き方の前では、単なるご都合主義に思える。特に、下巻は電車の中など、人前で読んではいけないですね。この時代を扱った浅田作品『日輪の遺産』『シェエラザード』『終わらざる夏』はいずれも秀作。ひとまず集団的自衛権が成立してしまった今だからこそ、これらの小説をお勧めしたい。

    1
    投稿日: 2015.10.23
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    船が沈む運命なのが判っているため、読んでいて、つらい場面が何度もあった。「乗らないでっ」と思う。 乗組員も陸で関わった人も、それぞれの使命を抱え、ひとりひとりに尊い命があったのに。。。 現代と過去のストーリーが交互になっているのは、メリハリがついて良かったと思います。しかし、恋愛模様が男性の理想に片寄り過ぎでは?

    1
    投稿日: 2015.09.23
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    この大袈裟で、偽善っぽくて、お涙頂戴を狙っている感じ。人生はこうも悲劇にも感動にも溢れていないよと疑ってしまうこともあるけど、好きです。

    1
    投稿日: 2015.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    軽部と日比野と律子、そして弥勒丸にまた会えて、また別れてきた 切なく、悲しく、つらいけど、 最後は頑張って前を向いて生きていこうと思う小説 戦争は、始めるよりも終わらせる方が大変だと 弥勒丸に乗って亡くなった人たちの無念さ 残された人たちの悲しみと後悔 何度読んでも、つらい、悲しい よぉ~、そろ~、という掛け声が聞こえてきそう とってもお勧めの小説なんです

    1
    投稿日: 2015.08.17
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    終戦の日前日に下巻だけ読みました。 下巻だけでしたが十分面白く読めましたし、とても引き込まれました。決して面白い訳ではないですが、内容的には。 浅田次郎は、構成も人間性もとても素敵です。 一人ひとりの人間ドラマが重ね合わさって今がある。過去があって今がある。 タイムリーな本でした。

    1
    投稿日: 2015.08.16
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    P379 第ニ次大戦中、連合国の潜水艦に撃沈された物資輸送船 弥勒丸 をサルベージする事に生涯をかける 生き残り乗船員 海軍中尉の良心。

    1
    投稿日: 2015.05.17
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    話の構造に厚みと奥行きがありつつ、人情譚を軸に展開していくので肩が凝らない ストーリーテラーです 弥勒丸の最後のシーンはしびれます

    1
    投稿日: 2015.02.12
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    上巻がテンポよく進んでいくのに比べ、下巻は終わりの方になるにつれ、話がくどくなっていく印象。無理矢理ページ数を増やしたのかな、と思ってしまった。少し読んでいて疲れました。 とはいえ、この本のストーリーは面白いと思う。

    0
    投稿日: 2014.11.07
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    面白かった。あっという間に上下巻を読みきってしまいました。 日輪の遺産や壬生義士伝と同様に、現在と過去の物語をリンクさせ、登場人物の独白という形で事実を浮かび上がらせていくスタイルです。かなり都合よくストーリが展開していきますが、それを上回る構成でした。 ストーリとしては、昭和20年に民間人2000人あまりと金塊を積んだ弥勒丸がアメリカの潜水艦によって沈められます。その引き上げをめぐってのストーリ展開となっています。 弥勒丸とはなんだったのか?なぜ民間船なのに沈められたのか?その悲劇の真相は?そして、なぜ、それを引き上げようとするのか? 時間軸が交差する中、語り手が変わりつつ、それらのなぞを解き明かしていきます。 弥勒丸に隠されていたストーリとはとても悲しい物語でした。さらに、下巻の終盤、弥勒丸が潜水艦に囲まれるシーン。海の男たちの誇りと覚悟。とても胸が熱くなるシーンでした。ここで終わってくれてもよかったんだけどな.. 本作には実在の事件を題材にしているそうです。 「阿波丸事件」はタイタニックを上回る2000人以上の方がアメリカの潜水艦に撃沈され命を落としています。 本作を通して、その事件を知ることになったこともとても貴重かと思います。 海の男たちの、いや、日本人の矜持と誇りを感じる物語! 「よォそろォー」 泣ける。 お勧めです。

    0
    投稿日: 2014.06.22
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    上下同じレビューです こんなにも美しい話を私はまだ知らなかったことを悔しく思うほど、すばらしい本でした。 物語は本当にあった海難事故をベースに、第二次世界大戦の後半に弥勒丸という美しすぎる彼女を引き揚げ作戦が軽部の元に飛び込んでくるところから始まります。 始め、私は上巻の裏の紹介からミステリーだと思っていたのですが……いやそう先入観をもって読んでましたが、それもそれでまた無垢なままで読むのとは違って面白いと思います。 私は最後から二番目の章からシェエラザードのピアノ演奏を聞き流しながら読みました。ぜひオススメします。

    0
    投稿日: 2014.04.16
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    客船をなぜ貴婦人と呼ぶのか知らないけれど、弥勒丸を気高い女性とするのはなぜかすんなりと納得させられてしまう、誇り高い海の男たちによってその姿があるからだろうか? その弥勒丸を、律子、百合子、シェエラザードといった強く美しい女性で象徴するので余計に運命の悲しさが辛い。 悲しいです。 「よーそろー」という船乗りの言葉の語源がよい。 上巻とは別物くらい下巻は読みいった。

    0
    投稿日: 2014.04.10
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    律子の順一への恋心と、弥勒丸の生き様を重ねた辺りが個人的には、あまり好きではなかった。恋愛要素はいらなかった。弥勒丸や乗組員達の生き様は最後まで立派で圧倒されたが、感情移入しきれなかった。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    太平洋戦争末期、2000名の民間人を乗せた豪華客船が台湾沖にて撃沈された阿波丸事件をモチーフにした物語。赤十字船として国際的に認知された客船。誤爆か故意か?登場人物の関係を丁寧に紡ぎながら、歴史の闇にユックリと光を当て深まる撃沈の謎を紐解く。奥深き浅田文学堪能!

    0
    投稿日: 2013.11.16
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    巻頭から沈むことがわかっていたにも関わらず、乗りたい!と思ってしまう。この壮大な歴史に飲み込まれたい。読後は弥勒丸ロス状態。

    0
    投稿日: 2013.11.04
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    何でもすらすら読ませる浅田次郎さん、、、好きです。 暖かい水の中で息をしながらたゆたうような閉塞感と安心感がありました。 全体的に好きだけど、ちょっと物足りないかも。この人じゃないだろ、って言う人があれだったり。(わがままというだけかもしれない) あとあれだけ皆が恋い焦がれた弥勒丸を最後ちょっと安売りしてないか?と思ってさみしかったり。 弥勒丸への愛情が募るには十分な二冊だったと思います!

    0
    投稿日: 2013.09.14
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    「阿波丸事件」をモチーフにして、太平洋戦争末期、制空・制海権を握らた状況で、連合軍捕虜たちに国際赤十字からの食糧や救助薬品を運ぶため、航路の安全を保障(安導券)されながら、台湾沖で撃沈された豪華客船「弥勒丸」の沈没の真相とその人間模様を、過去と引き揚げにからむ現代を並行して描く。 日本軍の負の側面、人としての誇りを描く作品。ラストはいかにも浅田次郎らしい。 日中本格時代小説・ユーモア小説、現代小説とあらゆる分野を手掛ける「浅田次郎」作品の中でも個人的にはベスト3に入る作品。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    期待し過ぎたのか、そこまで感動はしなかった。淡々と話が進んで、それほど驚きの展開とかもなく。浅田次郎初めて読んだけど、癖の無い読みやすい感じは、さすがに息の長い作家さんだな~って感じ。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    ドラマチックに展開させて行く中で日比野と少佐の場面には思わず涙がでた。モデルがあるというが、歴史上の事実からすればこの話の書き方には疑問もあるのかもしれないが、美しい弥勒丸を愛した人たちの物語は心を打つ。

    0
    投稿日: 2013.08.04
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    船の美しさ、船乗り達の気高さ、運命の苛烈さ、そしてせつなさ。 題名にもなってるScheherazadeの調べとともに読むと、ぐっと物語へと入っていける。 実際にあった阿波丸事件をもとにしており、戦争の理不尽さを考えさせられる。 律子の弥勒丸と自己との投影?が意味が良くわからない。という部分もあるが、読みやすさとストーリー展開の面白さで一気に読める。 船の末路は初めからわかっている分、終章へ向けてせつなさとやるせなさが積み重なっていく。

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    上巻に引き続き、弥勒丸に関わった人々の話。沈没船引き上げの話出あるが、話の内容は引き上げではなく、撃沈されるまでの話。 遅ればせながら、シェラザードを聴いてみよう。果たして悲しい調べなのか、悲しい中に未来が見えるのか…

    2
    投稿日: 2013.06.13
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    「ひとりぼっちの野戦」の意味がよくわからなかったのだけれど...ゴミ拾いって言葉通りではないよなあ。

    0
    投稿日: 2013.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田次郎の太平洋戦争を主題にした小説。厚みのあるストーリー展開です。 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。 映像を先に見たのがよかった。映画ではあまり感動しなかったものの、小説は本当に面白く感動した。やっぱり浅田次郎の小説は映画化すべきではないかな。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    読んだきっかけ:妻が買った。 かかった時間:12/7-12/11(5日くらい) あらすじ:弥勒丸引き揚げ話を巡って船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」のの調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。(裏表紙より) 感想:オチはある程度想像した通りだったが、なかなか楽しめました。

    0
    投稿日: 2013.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語は過去と現代を行き来しながら展開。 当時から謎だらけだった弥勒丸。 冒頭のワクワク感は、乗組員やここに関わった人々のやるせない思い、その時の状況、そしてその後の人生を知るにつれ、切ないものへと変わってゆく。 「シェエラザード」検索してみれば、クラシックに疎いながらも耳に覚えのある曲。 何度も自慢げに語られる弥勒丸のその優美な姿に思いをはせながら聴き入ってしまいました。

    0
    投稿日: 2013.03.31
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    阿波丸事件をもとにしたフィクションです。 読めば読むほど、弥勒丸の美しさに惹かれていきました。 モデルとなった阿波丸も素晴らしい船だったのだろうと思います。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    ――――昭和20年、嵐の台湾沖で、2300人の命と 膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸(みろくまる)。 その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが 次々と不審な死を遂げていく。 いったいこの船の本当の正体は何なのか。 それを追求するために喪われた恋人たちの 過去を辿る冒険が始まった。 日本人の尊厳を問う感動巨編。 浅田次郎の長編は『蒼穹の昴』以来久しぶりです さすがは浅田次郎、間違いなかった。 同著者の『日輪の遺産』と合わせて読んでもらえば 「大東亜戦争」(あえてこの名前で書きます) に対する価値観が変わることうけあいです 終章では、不覚にも電車内で泣いてしまいました

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    最後は涙が止まらなかった。 船長の最後の電文があまりにも美しく悲しい。世界を読みきれなかった日本が自ら招いた悲劇の物語。

    0
    投稿日: 2012.12.11
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    読了後、思わず普段は飲まないお酒を飲んでしまった。そのくらいやるせなさを感じた。切なすぎて弥勒丸の最期のシーンはちゃんと読むことができなかった。やっぱり戦争っていけないなぁとしみじみ思った。 とても面白かったけど、久光律子が理解できなかったのと、ラストが切なすぎたので★4つ。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    常夏のシンガポールを舞台に、明白な「終焉へのシナリオ」に贖いながらも、そこへ向かって一直線に落ちてゆく人々。それを宿命、戦時の悲劇と呼ぶにはあまりに悲しすぎる。 この船の運命を先に描く事で、あえて撃沈の瞬間の描写は読者の想像力に託し、安っぽいパニック小説化を防ぎ、愛、生、良心を重厚に描ききった。 同氏著書でカテゴリーの被る「日輪の遺産」よりもこちらの方が好きかな。。

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    投稿日: 2012.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    決して悪い作品ではないと思うが、釈然としない、納得できないところもあり、いまひとつ話に乗って行けなかった。 まず、シンガポールから金塊を上海に持っていかなければならない動機、これが腑に落ちない。 不条理な理由でも構わないのだが、不条理なりの納得がほしい。 例えば、もっと狂信的に日本の勝利を信じている人がいて、上海の汪兆銘政権維持を至上命題と感じ行動しているなら、わかりやすいと思うのだが。 謎の台湾人宋の正体。 途中からそうだろうとは思ったが、その財力や組織力をどうやって築きあげたのか、そのあたりを語らないと無理がある気がする。 留次やターニャ他、その後日譚がないのも、すっきりしない。 途中でほおり投げられた感がかなりある。 弥勒丸のすごさをやたら強調するのだけれど、それにもやはりいまいち乗って行けない。 おいしいものをおいしいおいしいと書かれても、わからないように、すごいと思うには、すごいという文字ではなく、すごいと思わせるエピソードが必要でそれが十分でないと思う。 総じてパーツや素材を十分に活かし切れていないように感じた。

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    投稿日: 2012.08.14
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    すごいです! 歴史は興味津々になりますね。そして浅田さんがすごい! 第二次世界大戦中の運輸で働く弥勒丸(=阿波丸) の緑十字船。 そんなのがあったのかぁ・・・ 終戦間近のお話でシンガポールから上海で そんな裏事情があったのか!? 驚いた!! そんな中での登場する人物たちが またまた 素晴らしい!! 戦争という過酷で醜い現実を少しでも垣間見れることが出来る大作だと思います。 そして人のロマンを感じることができる良い本だと思います。 素晴らしい名作なのにほとんど覚えていない自分に がっかりしました。(笑) 第二次世界大戦、阿波丸、満州事変などを ちょっと調べてしまいました。 よかったです! (ラッフルズホテル?でしたっけ?  行ってみたいものです。  そして氷川丸も見てみたいです。)

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    投稿日: 2012.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辛い結末がわかっているから、読むのが遅くなった。 浅田小説はパターン化しているけど、ふと読みたくなる。 映像化は。。。「日輪の遺産」へと続くんだな。。。 浅田さんが一生懸命訴えたい事はなんなのか。気になる。

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    投稿日: 2012.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私にとって浅田次郎の最高傑作です。 (いまのところ) ラブレターと双璧かな。 ただ、こちらは長編。 読後感、謎解き、読んでいる最中の中だるみのなさ、どれをとっても一級品。

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    投稿日: 2012.03.08
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    浅田次郎得意の過去と未来を交互して進行する展開。ぐんぐんと引き込まれて一気に読んでしまった。 誇り高い日本人に感動を覚えました。浅田次郎にしては泣きが少なかったかな。映画を見てるようなロマンチックな情景が目に浮かんで来ました。

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    投稿日: 2012.01.11
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    なんだか視覚に訴えるものがあるような作品でした。 自分は好きです。ロマンあるエンターテイメント、長編ですが読みやすいです。お薦め。

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    投稿日: 2011.12.28
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    上巻の感想で読み進めるほど物語に引き込まれる、と書いたけど、正確には戦時中と現代で別々に進むストーリーがどんどん繋がってきて視界が開けてくる感じ。 その展開の仕方がすごいなぁと思った。

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    投稿日: 2011.11.17
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    浅田次郎らしい。 フィクションとノンフィクションを織り交ぜたロマンチックな話。 ほっとしつつも切ない最後。

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    投稿日: 2011.11.07
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    太平洋戦争中に実際に起きた貨客船「阿波丸」の沈没事故を下敷きにした作品。 2000人の乗客と大量の金を載せたまま日本海に沈んだ弥勒丸。 その乗組員と、船を引き揚げようとするものたち、またその家族、彼らの現代と過去の視点を通して描く壮大なストーリーだ。 単なるお宝探しが目当ての物語だと思っていたら、見事に裏切られた。 一隻の船に関わる、多くの人たちの深い思いには心を打たれる。 シェエラザードの壮大な響きが胸に迫る、一大叙事詩だ。

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    投稿日: 2011.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「シェエラザード」を聴くとより実感がもてる。 これを聴きながら、船が航行していくのだと。 ベーカーのパンのにおいがしてきそう。 クロワッサンが食べたくなる。 しかし、弥勒丸の行く手に暗雲が立ち込める。 様々な思惑。 ラストシーン、満月の夜、海の男たちが、ボウタイ(正装)をして、 「よォそろォー」と声を掛け合う場面は絶品。

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    投稿日: 2011.10.20
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    沈没の真実をはじめ全ての謎が明らかになる下巻。 弥勒丸を巡る誇り高き男達の物語が終焉を迎える。 沈没という事実を読者が理解した上で、 その悲惨な結末に向かってどう進んでいくのか? 分かりつつも、読み進めない訳にはいかなかった。 上下巻で700Pを超える圧倒的ボリューム。 そのボリュームに負けないスケールの大きな内容であり、 弥勒丸の優雅な外観を思い浮かべながら、 小説の世界にいつまでも入り浸りたくなる小説だった。 エピローグは別の記述もできたと思う。 おそらく大半の読者が知りたい内容が書かれていない。 しかし、自分にはこの終わり方がベストであったと思えた。

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    投稿日: 2011.10.18
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    浅田次郎 デビュー 第3本目! まぁ、シェエラザードの下巻だけどね。  壮大で、爽快? そして、感動。 やっぱり、日本人って誇るべき人種です。 もっともっと、世界にいい日本人を伝えないと。 いつまでも、欧米への憧れ気質、気後れ気質は持つ必要はなし! さぁ、胸張って行こう!!

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    投稿日: 2011.10.11
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    これはやばい。読みながら泣きそうになってしまいました。 弥勒丸沈没に向かって、着々と進んでいく、戦争時の物語。その沈没の謎を、色々な人の視点でバトンリレーをしながら解き明かしていく現代。(そして最後に円になる) 弥勒丸の引揚げに向けて「神の力が働いているようだ」とあるけれど(上巻ラスト)、 そんなすてきな「神の力」があるならば、どうして弥勒丸は沈没へと向かって、どんどん進んでいったのだろうかな。 神様はいたずらできまぐれだ(ってどこかに書いてあった)。いたずらとかきまぐれだなんて言葉は軽すぎだけど。 とにかく、言葉で言えないほど、この本はよかったです。 歴史ミステリー。真実は読者のみ知る

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    投稿日: 2011.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宋英明の正体(正木中尉)には驚かされた。ベーカーの人以外にも生き残りがいたとは、完全に考えの外でした。 シンガポールを離れた後の弥勒丸に一体なにが起こったのか、期待感の中物語が進んだ。撃沈される直前の弥勒丸、その電文や船員たちの心意気に圧倒される。まさに感動的に壮大なラストだった。 よォーそろォー しかい宋に「あなたは、弥勒丸ですね。美しく、誇り高い、弥勒丸ですね」と云わしめた久木は、物語進行のファクターとして重要な部位を占めるがその「女臭さ」は余分ではなかったか。過剰な感情移入に眉を潜めた。誇り高い、と言うよりは無鉄砲我侭女にみえる。 いちいち軽部への愛を言動に織り交ぜられるのにはイライラした。居心地の悪い気持ち悪さ。女の人の描写が微妙なんだよね。 「われわれが平和と繁栄のうちに葬り去っていたもの。忘却することで自分の幸福が約束されるのだと信じていたもの。  弥勒丸は日本人の良心そのものだった。」 ──台詞自体は良いのだけれど、酷く唐突に感じた。脈絡がないような。もう少し丁寧なつくり込みを希望する。 物語の主旨は「弥勒丸の引き上げ」ではなくその前段階の「弥勒丸にかつてなにが起こったか」である。それ故に引き上げ描写がなかったのは予定調和だろうが、個人的に残念に思った。 また、終章があまり好きではない。 そして日比野、軽部、久木を選んだのは偶然でなく意図的なものと宋は言ったが、そう断言するほどの働きを彼らはしていない。土屋少尉によって育てられた日比野なら知らず、あとの二人は語り部役以上の役割を果たしていただろうか? ターニャは結局、正木と堀の距離を縮める役割しか果たさなかったし、ターニャの通訳として下りた留次もスパイ容疑で閉じ込められる以上の働きはしていない。緊迫感など要所で雰囲気を切り替えているが。彼らはどうなったのかが気になる。 戦時中の部分は殆ど文句なしに拍手喝采。 ただ現代部分に不満が多い。 最後の最後で腑に落ちない点があったが全体としては面白く思った。あと 一歩と言うところ。 終始どきどきして読み進められたのがうれしい。

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    投稿日: 2011.09.30
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    どんな場面でも誇り高い職人、不安を隠して冷淡さを演じる軍人、何もかもを知らされないまま、自分がなすべきことを全うしていく。 間違っていると分かっても、もう後がないと分かっても、逃げ出すのではない、逃げ出せない。 一番かっこいい自分の姿を貫くこだわり。自分を信じる、人を愛する、何もかもを制約された世の中で、自分を表現することの難しさを知った。 登場人物の人間っぽさ、どんな状況でも人を思える温かさが、好き。

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    投稿日: 2011.09.06
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    偶然はない、すべて必然だとはいうけど、この小説にはありえないくらいの偶然が詰まっている。 物語がカタルシスを迎えるにつれ、結末にむけ、凄い勢いで偶然が集まってくる。現実的でないと言ってしまえばそれまでだが、僕はこの種の話の作りは比較的好きです。

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    投稿日: 2011.08.07
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     およその感想は上巻で書きましたので、あまり追加することはありませんが、独白で終わるエピローグは、なぜ書き加えちゃったの?という感じで、余分でした。でも全体的にはとても面白かったです。

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    投稿日: 2011.06.19
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    現在と過去の話を交える、浅田次郎お得意の書き方。 すごく面白くて一気読みしてしまったが、いささか疑問もある。 計算で船を引き上げようと画策した宋英明だけど、運の要素が強いと思うんだよね。 あと、宋英明は何者って言うのも読み進めてわかっていくんだが、はじめからこの人の語りによる話にした方が良いような気もする。他の人の心理描写の尺が足りないような。まぁ、他の人に感情移入していたからだと思うので、してやったりなのか。

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    投稿日: 2011.05.15
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    なぜ沈んだのかから、なぜ引き揚げたいのか、の真相が見えてくる。 やっぱり痛かった。悲しいし、やるせない。だけど、すとんとまとまるラストがある。どんな絶望的なテーマを取り合っていても希望のかけらを残していくことを忘れない作家だと思う。

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    投稿日: 2011.02.11
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    上巻を読んだ後、題名が気になった。そんで、調べた。 ところで、"シェエラザード"って何?@@ 作中では、クラシックの曲として、弥勒丸のスピーカーから登場する。 否、、一言でさらっと説明できるような代物では無かった。 下巻内に、説明書きで、その由縁が登場してくるのだが、俺の理解した、それは、上巻を読み終わって調べた時点で、深刻さを増していた。 調べていくと、シェエラザードではなく、シェヘラザード。-人の名前だ。 『シェヘラザード』(※以下、Wikipedia等より抜粋) シェヘラザードは、アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)の語り手で、伝説上のイラン王妃。 アラビアン・ナイトの最外枠にあたる物語で、シャーリアール王は彼の一番目の妻の不貞を発見した怒りから、処女と結婚しては翌朝には処刑することを繰り返していた。殺害した女性が3000人に達したとき、彼は大臣の娘のシェヘラザードと結婚した。 父の反対を押し切り、シェヘラザードは自ら王と一晩を共にした。王は横になってシェヘラザードの最初の話に聞き入り、次の話をするように言ったが、シェヘラザードは夜が明けたので口をつぐんだ。 そして、慎み深く、「明日お話しするお話は今宵のものより、もっと心躍りましょう」と言うのであった。 このやり取りが、千一の夜が続く。 その間に王とシェヘラザードは三人の子をもうけた。 王妃となったシェヘラザードによって、王は、話を楽しんだだけではなく、人倫と寛容をも身に付けたのであった。 彼女の物語は、弥勒丸の運命と交錯する。 殺人を止めさせた彼女とは、つまり、『戦争を止めさせた船』であったのか。 下巻。 海底に眠る財宝、から一転して、物語は、史上最悪の海難事故をめぐる人間ドラマに潜る。

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    投稿日: 2011.01.16
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    スケールの大きな物語の舞台と登場人物たちの心情描写が素晴らしく、頭の中に鮮明な絵を思い浮かべながら読み進めることができた。 どっぷりつかれば楽しめる! でもちょっと冷めた感じで読むと冷めちゃうかも。。

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    投稿日: 2010.09.22
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    なぜ弥勒丸は沈められたのか。ついに真相が明らかになるにつれて戦争の残酷さ、人としての生き様の深さが分かり辛くなる。

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    投稿日: 2010.09.12
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    自分のおじいちゃんの戦争の話とかぶって、 すごくおじいちゃんを思い出した作品。 戦争って、なんて怖いんだろう、なんて無駄なんだろう? そんなメッセージが静かにこめられている気がする。 「終わらざる夏」も読まなきゃ。

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    投稿日: 2010.09.09
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    戦争の不条理さと、豪華客船「弥勒丸」のクルーたちのパッセンジャーシップ。 悲しくも美しい長編スペクタクルです。 読みきってから、なぜか心が震えたよ。

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    投稿日: 2010.08.08
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    http://ameblo.jp/wanna-be-neo-neet/entry-10586461239.html

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    投稿日: 2010.07.10
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    面白かった。 ところで、この話ってどこまでか史実どおりで、どこがそうさくなんだろう。 という、疑問が生まれた。 では、調べてみよう。 勉強のきっかけになった。 http://www.youtube.com/watch?v=s_pkRH2DZuw シェエラザード動画。 弥勒丸に流れたというクラシック音楽。

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    投稿日: 2010.06.16
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    弥勒丸の船上の様子が目に浮かぶようです。 船と金塊に関わった人々のそれぞれの物語に始まり、悲劇のクライマックスを迎えるまで、一気に読み進めた後は切ない気分に。 浅田次郎の中でも好きな本です。

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    投稿日: 2010.05.12
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    宗英明の正体には驚いた。 律子のキャラクターがあまり好きになれなかったけれど、最終的な立ち位置はあれでよかったと思う。すこし慰められた。 読み始め、てっきりその先の実務的な紆余曲折が描かれるのだと思っていたから、過去を巡る内容は予想外だった。 彼女、弥勒丸の美しさを表現するという点は成功した小説であると思う。 壊れていく様は胸にくるものがあった。

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    投稿日: 2010.05.01
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    ただのミステリーかと思いきや、戦争がもたらす沢山の悲劇を提示している話。 船とか興味なかったけれどこの作品でちょっと見方が変わりました。 ただ、下巻後半がちょと急ぎすぎな感があって残念

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    投稿日: 2010.03.30
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    上巻はどちらかというと現代の弥勒丸を追うストーリーが中心だったけど、 下巻はうってかわって当時にタイムスリップしたような感覚を覚えます。 こういう本をよんで都度思うのは戦争の残酷さね。 混乱した戦時下で描かれるような 人間臭い部分がとても刹那的に描写されてました。 はっきり言って残酷ですが それだけでは終わらない物語でした。 正直電車の中で読みましたが 後半目頭あつくなりました。w 名前は違うみたいですが 実際同じようにして沈んだ船があるそうな。。。 壮大なお話でした~

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    投稿日: 2010.03.18
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    弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は50余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ

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    投稿日: 2010.02.09
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    実際にあった『阿波丸』の話を元に書いてるので とてもリアリティーがあり読み応えがありました。 船について、それから昭南(シンガポール)の街並が 忠実に記載されており、情景が目に浮かぶように分かるのが 浅田次郎作品の凄いところだと思います。 若干女性の心理がよく掴めなかったけど(笑) 折しも来週シンガポールに行くので、舞台となった ラフェルズホテルやクラークキー、マリーナエリアを 歩いてみたいと思います。

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    投稿日: 2010.02.08
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    最近、機会があって宮部みゆきさんのベストセラーを手当り次第に読みましたが、 ・宮部みゆきは、最後まで読まないと満足できない(読んでも満足しない場合もあり)。 ・浅田次郎は、最後まで読まなくても満足できる。 ような気がしました。いや、彌勒丸が沈んでしまうのが嫌で、肝心のラスト付近をまだ読んでいないので。でもなんか満足。

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    投稿日: 2009.09.17
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    太平洋戦争末期、徴用された客船「弥勒丸」とそれにかかわる過去と現在の人々の織りなすストーリー。の、下巻。物語は急展開し、悲劇のラストへと向かっていくのですが、それに敢然と立ち向かう海の男たちがじつにかっこいい!。運命を受け入れつつも、軍の一方的な思惑に組み伏せられることなく、最後まで堂々と誇りを持ち続けるクルーたち。とくに最後のブリッジのシーンは感動モノでした。いや〜、おもしろかった。

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    投稿日: 2009.08.28
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    引き上げる船についての話を当時の関係者がめいめいの視点で語り だした.関係者は以外にも生き残っており,当時の状況がどんどん 見えてきて最後に糸がつながる感じです.ぴったり嵌ってすっきり したって感じですね. 2009.03.23(Mon)読了

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    投稿日: 2009.04.13
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    さすが浅田さん。最後はグイグイと引き込まれました。メインが現代から戦中の昭南(シンガポール)にシフトし、なぜシェエラザードが沈められなくてはいけなくなったのかが戦争の悲哀と共にあきらかになります。 浅田さんはホント登場人物や場面に対して愛着や憧れをもたせる文章を書くのが上手いですね。シェエラザードにも乗りたくなったし、シンガポールにも行きたくなった。 嫁がシンガポールにずっと住んでたので話したらよろこんでたなぁ。いつか行けたらと楽しみにしてます。

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    投稿日: 2008.12.12
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    11.07.08読了。第二次世界大戦に沈没した豪華客船”ミクロ丸”にまつわる過去と現在の物語。昭和20年4月1日に台湾海峡で米国潜水艦の攻撃に愛沈没した阿波丸をモデルかかれた作品だって。みくろを引き上げるためにかつての恋人、光津子と軽部が真実を調べる。中国人の宗英明という老人がサルベージする資金100億円を投資して欲しいと金融会社の幹部ふたりに話を持ち込む。第二次大戦の時の話が大半だったから当時の経験がない私にはちょっと想像つきにくかった・・・10年後や20年後にまた読んでみたい。

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    投稿日: 2008.11.09
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    かなり話に無理があるような気がするけれども、それでも、これまで読んだ浅田次郎の本の中では一番好きな物語だ。ロバート・ゴダード的な味を感じた。他の方たちの感想では、そんなに評判は良くないけれども、僕はこういうお話が好きなのだろう。

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    投稿日: 2008.09.24
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    上巻にひき続き、最後まで本当に楽しいです。下巻はとにかく驚きと感動の連続です。浅田さんの描く人間ドラマが最高に良いです。 最後までとても緻密な書き方で、臨場感がありました。

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    投稿日: 2008.09.16
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    途中からなんとなく、宋英明の正体はわかったけど、下巻は少々中途半端に終わってしまった。ターニャは結局どうなったのでしょうね。

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    投稿日: 2008.09.15
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    弥勒丸は安全な不沈船だったのか、それとも2000人の民間人は攻撃をさせないための楯だったのか。恋人と混血児たちを船に乗せまいとする土谷の姿が印象的。 戦時にあって最期の時まで誇りを失わなかった弥勒丸の乗組員たちのたたずまいは立派だ。大和やタイタニックに通じる毅然とした姿が美しい。 作成日時 2007年04月19日 20:22

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    投稿日: 2008.05.13
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    読みたくて、続きが知りたくて、なのに間に挟まった卒論の締め切り。文献を読みつつで集中できなかったのが残念。

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    投稿日: 2007.10.08
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    『順ちゃん。私、あなたを捨てるわ。』愛してるからこそ、別れる。自分自身の為に、別れる。 こんな別れがあっても、悪くない。

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    投稿日: 2007.09.16
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    攻撃されないはずの病院船がなぜ撃沈されたのか。 その謎が明らかに。 「われわれが平和と繁栄のうちに葬り去っていたもの。 忘却することで自分の幸福が約束されるのだと信じていたもの。 弥勒丸は日本人の良心そのものだった。」 海の男たちの誇り高き生き方に憧れる。 われわれは忘れてはいけないことを忘れてしまい, 安穏と生活しているのかもしれない。

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    投稿日: 2007.09.01
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    愛されたことは忘れても、愛したことは忘れない。何事にも共通する言葉ではないかと。自分から動かないと人生だって自分のものには出来ないのかもしれませんね。

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    投稿日: 2007.06.24