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活動寫眞の女
活動寫眞の女
浅田次郎/集英社
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総合評価

44件)
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    学生運動の激化により東大受験をあきらめた主人公は、京大に入学する。ある日、偶然に出会った同じ京大生に映画の撮影所でのアルバイトを紹介される。エキストラをつとめた時に見かけたのは、ずっと昔に死んだはずの美しい女優であった。 まず、最初にことわっておきます。ごめんなさい。この作品に出てくる映画のほとんどがぼくにはわかりません。見たことあるのかもしれないけれど、題名から1カットでも思い出せるのはほんの数えるほどです。 でも、それにもかかわらず、食い入るように読んでしまうのですよね。読んでいるうちに、その時代の映画にこめられていたものが、自分にも乗り移ってくるような気がする。また、そのような映画であるからこそ、思いを残して死んだ女優というものにもしぜんと納得いくわけで……。こういう物語、好きですね。喪ってしまった時代やものが、ここには何重にもかさねてあります。こういう物語を読み了えたとき、自分自身のそれを振り返ってしまいませんか?甘さが勝っても苦さが勝ってもいけない、ほんとうに微妙な味わいがしなければ、時代をこえて自分の経験と重ねることはできませんよね。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    日本映画草創期から現代にかけて、映画を愛する人達の物悲しい物語。 京都という場所もまた良い。 昭和13年のニュースフィルムに映り込んだ二人のラストシーンは凄く印象深かった。

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    投稿日: 2025.11.11
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    昭和44年という、まさに自分が生まれた年の京都の映画界が舞台の作品。 序盤はまるで森見登美彦氏の作品のような京大生の下宿生活から始まり、徐々に妖しい雰囲気になっていく。 この頃の映画にあまり興味を持っていなかったため、この業界の隆盛に対してさほど感慨がないものの、この僅か20年弱後に京都大学に入学したので懐かしい雰囲気を感じることができました。 いったいどのように締めくくるのだろうと思っていましたが、美しいラストで良かったです。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本映画の歴史を知ることができつつ、 映画愛に満ちた作品でした。 映画を愛して、 映画のためにすべてを犠牲にした女、 戦時中の映画館や、 映画の時代から テレビの時代への移り変わる時の 哀愁など伝わってきます。

    0
    投稿日: 2022.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どちらかというとファンタジーの域になるのだろうけど、昭和四十年代の移りゆく時代の中でのそこに生きる人々の葛藤と、映画という失われつつある文化への郷愁とが交差して、リアリティを感じる。 不思議な作品でした。 京都の街を舞台にしていて、そこがまた良い。 喫茶店で長々とお話ししたい。 三谷、早苗さん、そしてとうの昔に亡くなった大部屋女優と恋に落ちる清家。 ストーリーは現実味がないはずなのになんだか懐かしい匂いのする青春の物語でした。

    0
    投稿日: 2022.08.12
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    京都を舞台に、映画を愛する青年のお話。 主人公の青年は、私と同年代で、青春時代を振り返った想い出を綴る。 浅田次郎氏特有の優しい心持ちの主人公が、揺れる愛の気持ちを伝える。 合わせるBGMは、ベース奏者のレジェンドであるチャリー・ヘイデンのもとに集ったボーカリスト淑女達との録音。 昭和の退廃的ロマンス漂う大人のブルースが、懐かしい想いをいやが上にも呼び起こす。

    0
    投稿日: 2022.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田先生の本で未読だったからとおもいてにとった。相変わらずののめり込ませ方で、不思議な世界へ、登場人物共々誘われてゆく。 笑わせながら泣かせるという手法がお得意の先生の作品、こちらは引き込ませておいてポンと時空空間へ投げ込む形のモノ。

    1
    投稿日: 2021.04.30
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    浅田流ファンタジー。 全てが幻だったのか。 古い映画のように思い出すのがもどかしいほどの幻。 その幻の中で目にしたものは何だったのか。 現実と幻が入り組む悲しい悲しい幻の物語。

    0
    投稿日: 2018.06.19
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    学生闘争のあおりで東大の入試が中止となり、京大に進学した三谷薫。 彼が京都の映画館で会ったのは、清家忠昭と言う、京大の医学生だった。彼は高校を中退し、好きな映画の撮影所でバイトをしながらも、父親の言うとおりに大検を受けたという経歴を持っていた。 主人公・三谷は、清家の誘いで撮影所のバイトを始め、同じ下宿の結城早苗と共に、三人で映画のエキストラをした。そこで大部屋女優・伏見夕霞に会う。 その女優は実は何十年も前に亡くなっていて..... 前知識なく読み始めたので、大正昭和の映画を辿りながらの話かと思っていたら、物悲しい少しホラーな話だった。 浅田次郎さんのこういうお話は結構好きです。

    0
    投稿日: 2018.04.01
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    私は浅田次郎のことを"泣かせの作家"と言っていました。でも最近、特にこの作品を読んで、少し変わって来ました。 浅田次郎は色々な顔を持っています。「壬生義士伝」の泣かせ、「きんぴか」の哄笑、その他にも有りそうです。しかしどれについても言えそうなのは"濃い"という事です。 この作品でもそうです。特に終章の僕と早苗先輩の別れのシーン。これでもかとと攻めてきます。どうやったら読者を感動させられるか?それだけを考えて、渾身の力を込めて文章にして行く。そんな感じがします。 どの作家でもそういう思いは有るのでしょう。しかし、例えば藤沢周平などは、そうした思いが文章の中に一旦昇華された感じなのに対し、浅田次郎の作品は直接的に読者に伝わって来ます。人によっては嫌うかもしれません。でも私には合っているようです。 浅田次郎の不思議な青春物語。お勧めの作品だと思います。

    0
    投稿日: 2017.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品は、語り手が過去を振り返って出来事を語るという形式をとっている。 ところがあまりに時代の空気をリアルに描いているので、奥付で出版年月日を確認してしまった。 2003年でした。 作品の舞台になっているのは昭和四十四年。かろうじて1960年代。 まだ学生運動が残っている頃。 そして、日本映画がテレビに押されて、どんどん衰退していった頃。 親友が、三十年前に死んだ女優に恋をして…だけならまだしも、付き合うとなると、これは相当怖い話だ。 思わず『牡丹灯籠』(有名な怪談)を想像してしまう私。 作品内でも『牡丹灯籠』の話は出てくる。 けれど、死んだ女優・伏見夕霞をよく知っていた、撮影所の倉庫番・辻老人や僕の下宿先のおばさんの語るゆったりとした京言葉や、親友の危機に対しても「それはそれとして」自分の恋に溺れていく僕の生活ぶりが挟み込まれることによって、死んだ女優と付き合う親友の、切羽詰まった状況が薄められてしまった。 もしかするとそれは、昭和四十四年の時間のスピードなのかもしれない。 だけど平成の今、それはあまりにもゆったりとしすぎて、作品に集中することができなかった。 “時代に抗ってはならない。逃避してはならない。そしてもちろん、傍観していてはならない。僕は人間の名誉にかけて、僕らの時代を幻想としてはならないと思った。” その結論として彼女と別れることにする。 ここがよくわからない。 あまりに飛躍しすぎてしまって、置いてきぼりを食ってしまった。

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    投稿日: 2017.08.12
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    浅田次郎による、渋い青春小説。 昭和40年代の世界観と、国内映画文化の黎明期のあれこれ、学生運動に大きく人生を変えられた当時の秀才たちの感情、というように、舞台とストーリーをフル活用した読み応えある作品。 文体も登場人物もストイックな感触はあるが、読み易く、浸り易い。 著者の引き出しの多さには舌を巻く思いだが、それにしても作中で語られる往年の映画作品を観たくなること請け負い。 4

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    時代と時代の狭間のロマンを余すところなく語りつくす力のある小説 ゆめうつつ彷徨うようなテイストの中でもこんなに情熱的に語るストーリーテラーぶり…読後の満足感は最高です

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    投稿日: 2015.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が映画にちっとも造詣がないもんで、読み難かったなぁ。 幕間毎の薀蓄も個人的には不必要に感じた。 映画に対する情愛は物凄く伝わる一冊でしたけどね。 人間を突き動かすのはやっぱり熱なんでしょうね。 熱を持たずとも生きては行けますが、 それを許し難いとする熱もまた、人間には備わっているものなのかも。 清家が本当に自分の意思で熱を向けたいと願ったのが、 かつて自らの熱によって行き場を失った夕霞であった・・・。 悲哀でもありますが、宿命のような強さも感じましたね。

    0
    投稿日: 2014.04.22
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    映画はその昔、「活動」とよばれていたそうです。 昭和44年の京都が舞台のこの作品は、太秦の撮影所でアルバイトをする京大生を主人公にした甘く切ない青春恋愛小説でした。 昭和44年京都大学1回生の「僕」は、新学年早々に、映画好きという同じ趣味を持つ青年清家と同じ下宿の結城早苗と知り合います。 太秦撮影所で行われるエキストラのアルバイトに3人で行ったとき、誰もが振り返るような美しい女優伏見夕霞と出会います。その美しさもさることながら、神出鬼没なその姿に不思議なものを感じた「僕」。なにげなく古い映画を見て驚愕の事実を知ります。・・・彼女は30年も前に死んだ大部屋女優だったのです。その事実を知ってか知らずか、親友の清家は彼女と激しい恋に落ちていました。その恋の結末は・・・。 幽霊が出て来るのですが少しも怖くなく、京都と「活動写真」という雰囲気がピッタリの作品でした。 映画が好きなのにずっと脇役しか与えられなかった夕霞は、撮影所や映画に大きな未練があり、うかばれないまま、映画の撮影があると覗きに来ていたようです。 映画が大好きな京大生3人に、その姿が見えるのですから、 切ない映画への情熱が過去と現実を繋いでしまったのでしょう。 映画の古い歴史も綿密に書かれています。 映画ファンならずとも、映画の世界へ引き込まれていきそうです。 そしてもう一つよく描かれていたのは、京都の描写。 太秦から京都四条河原町、南禅寺、 主人公たちが日常生活をおくる近隣は、今でも人気の観光スポットです。 京都の街をそのままそっくり、案内してくれるような作品でした。 映画好きと京都好きにはおすすめの一冊です。

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    投稿日: 2014.01.25
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    舞台は、昭和40年代の京都。映画産業が斜陽してゆく中で夢と現実が対比され、大人になってゆく主人公が浅田さんのすばらしい文章で描かれている。 恋、友、夢、勉強、仕事、将来への不安。 青春時代に誰もが考え悩むことを追想してゆき、なんとも言えないノスタルジーな気分になれる。 最後の一文で新しい時代へ移ってゆく映画、日本、青年が表現され、感動のラストとなる。

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    投稿日: 2013.05.18
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    山田洋次監督が選んだ名作100本に感銘を受けていた矢先、本書に出会う。 古き良き日本映画へのオマージュとも受け取れ感慨深い一冊

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    投稿日: 2013.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生運動全盛期、大きく変わろうとしている世の中にに反抗するでもなく堕落するでもないけれどそんな時代についていけるかどうかと思う主人公が故郷から離れた京都で大好きな映画を通じて様々な人々と出会い青春の日々を過ごす 切ない場面も非現実的な風景も温かくて優しいタッチ描かれているので心にジーンと染み入る気がする  

    0
    投稿日: 2013.03.04
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    70年にわたり娯楽の王座に君臨してきた映画が新時代のテレビにその地位を譲り渡していく頃の京都を舞台にした話し。昭和13年に撮影所三号倉庫の梁から吊り下がって死んだ大部屋女優の伏見夕霞が霊となって現れる不思議な物語。読み進めるうちに伏見夕霞の悲しい運命や思いが分かっていき霊という現れ方に違和感が無くなってくる。主人公の三谷薫がいつ頃語ってるものなのかは最後まで不明だった。

    0
    投稿日: 2012.12.23
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    昭和四十四年、京都。大学の新入生で、大の日本映画ファンの「僕」は友人の清家忠昭の紹介で、古き良き映画の都・太秦の撮影所でアルバイトをすることになった。そんなある日、清家は撮影現場で絶世の美女と出会い、激しい恋に落ちる。しかし、彼女は三十年も前に死んだ大部屋女優だった―。若さゆえの不安や切なさ、不器用な恋。失われた時代への郷愁に満ちた瑞々しい青春恋愛小説の傑作。 (BOOKデータベースより) *** む、難しかった…。 昭和四十年代に、今は失われた昔ながらの映画。 今の私には、この作品の良さを全て理解することは難しい。 幽霊を愛する男、それを見守る主人公たち。 清家と夕霞の人物像もあいまって、切なさや哀しさを感じました。 美しい終わりではあったけど、最後はやっぱりそうなってしまうのか、と少し残念なような、無念なような、いやいやこれで良かったのか。…複雑。

    0
    投稿日: 2012.11.01
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    だんだんだんだん 直前に読んだ、有川さん「おもてなし課」は読み出したとたんにボコッとはまるはまりかたでした。浅田さんはだんだんだんだんと、はまるぞはまるぞと感じながらはまって行くのが自分でもよくわかります。これはもう年の功、さすがの大作家です。 東京で劇団ひまわりのエキストラをしていた、もう30年も前のことを思い出しながら、子どもがおいしいお菓子をちょっとずつ食べるようにいただきました。 登場人物の「清家」はわたしはある意味幸せだったと思いましいた。 浅田さんの「流星ワゴン」「カシオペア」「椿課長」…どれをとっても大変面白い「だんだんだんだん」の作品です。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もうすぐ読み終わるのだけど・・・。こんなに複雑な家族関係の中で生きたり恋愛したりの主人公が登場する小説を高校生のときに読むことができていたら、私の人生もずいぶんと変わっていたのでは?と思った。 清家の生い立ちを知ってみると、高校生の私が読んでいたら、 きっともっと内省的になれていたのでは、と反省した。 今は映画の知識があるからその部分をいっぱい楽しめたけど、 切ない恋愛小説でした。 そうだ、京都行こう。

    0
    投稿日: 2012.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代は60年代後半の設定. 誰もが振り返るような美貌を備えていながら、銀幕での活躍を夢見たまま果せずにこの世を去った京都撮影所の大部屋女優、夕霞。 彼女の魂は、延々と撮影所に居続け 芝居で果せなかったこの世の未練を、撮影所で知り合った 京大生エキストラとの恋で埋めようとする。 主人公は、映画好きの京大生の側。 昔の日本映画に詳しい方は特にお奨め. 京都に行きたくなった。 http://ameblo.jp/kymt/entry-10778790003.html

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    投稿日: 2012.01.28
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    何気に初・浅田次郎。 昭和の大学生の恋愛を、昔の活動写真(映画ではなく活動写真)の名作と織り交ぜながら書かれているのが面白かった。幽霊がでてくるけれど、怖いというより哀しくて、そんでもって美しい話。京都弁もイイ味出してるぜ。

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    投稿日: 2011.08.08
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    美しすぎて女優になれず未練を残した女。 全体的にセピアなんだけど所々鮮やかな赤が入るイメージ。 京都弁が美しい。 ひっそりと余韻を残していく雰囲気が好き。 昔の日本映画が好きな人は細部の説明も楽しめそう。

    1
    投稿日: 2010.08.26
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    映画村京都で知り合った清家の紹介で撮影所でアルバイトを始めた三谷。そこで20年前に自殺したはずの美貌の女優を見、それから清家の様子がおかしくなっていく。 きっと浅田次郎も映画少年だったんだろう。その当時は映画ってホントすごかったんだろうな。ストーリー的には別に、って感じ。

    0
    投稿日: 2010.08.15
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    幽霊と京大学生の恋のお話。 面白かったが、結末が思ったよりファンタジーしまくっていたのでちょっと拍子抜けだった。 あと、主人公はリア充っぷりを見せつけない方が良いと思うんだ…

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    投稿日: 2010.04.28
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    少し不思議で少し怖いけど、すごく惹きこまれる本。京都に住んでるから何か風景とか浮かんだりして。 清家くんは淳太くんのイメージあるけど、大智でも良いな。清家くんのあの入れ込み具合が大智に似ている(…)

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    投稿日: 2010.04.26
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    浅田次郎さんの作品の中でも、 強く印象に残っている作品です。 現代版「牡丹灯籠」と言える悲恋のストーリー。 切なくなります。

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    投稿日: 2010.03.01
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    2009年7月16日読了@スタバの隣のサンドイッチ屋さん。 よくできた話だが、青春小説の若さとファンタジー性が今の私の状態では受け入れづらかった。 また、京都に行くのがちょっと怖くなった。

    0
    投稿日: 2009.06.28
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    浅田次郎のノスタルジック幽霊小説。 日本の映画史に関するウンチクが非常に詳しく書かれていて、映画好きなら面白いと思う。 詳しくない人には、どこまで史実でどこから虚構かよくわからない。

    0
    投稿日: 2009.06.16
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    昭和40年代の京都が舞台の、斜陽の「カツドウ屋」たちの古き良き時代の物語を絡めた、不思議な雰囲気の青春ストーリー。とくに映画好きではないですが、作中の日本映画の黎明期から全盛期にかけての活気ある雰囲気は、それなりに興味深く面白かったです。んで、私のような映画シロウトが読むと、どこまでが虚構でどこからがホンモノ映画史なのか、とんとわかりません。舞台の京都の描写も、ちょっと盛り込みすぎな感じはありましたが、雰囲気出してて良かったです。浅田センセ、江戸言葉だけではなく京都言葉も巧みに活字にしてますね。う〜ん、すげぇ。しかし、氏の作品ラインナップの中で見ると、この作品イマイチ存在感が薄いかも・・・。悪くはないのですが・・・。

    0
    投稿日: 2009.05.17
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    映画がテレビに変わろうとする昭和44年の京都が舞台。 学生運動で東大入試が中止になり、京大文学部に入った主人公。 言葉、雰囲気などで京都になじめず、映画館通いをしていたところ、京大医学部の学生と知り合う。 彼から撮影所でのバイトを紹介してもらい、エキストラのバイトをしたことがキッカケで、とある女優に出会う。 が、しかし、彼女は映画が活動と言われていた頃の人で、もう亡くなっていた。 医学部生の生い立ち。女優の生い立ち。映画の衰退。 なんだか寂しくなるような、そんな話。

    0
    投稿日: 2009.04.10
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    『僕らの恋を、絵のように美しい一枚のスチールの中に、永遠に封じ込めてしまおうと思っていた。』 舞台が京都で、ゆっくりとした時間の流れがあった。幼稚園のころ、京都に住んでいた私としては、全然覚えてないながらにも、なんだか懐かしい会話のリズムと風景描写の流れに、少し安らぎを感じた。 物語としては、恋愛を軸にしたものになっているけれど、映画のことをかなり取り上げているので、大学で少し映画のことをかじってたしで、かなり、文化的に興味がわいたかんじだった。 でも、もしかしたら、浅田次郎の文章は私の趣味に合わないかも、と再認識。

    0
    投稿日: 2009.03.20
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    ビバ浅田次郎。 ビバ青春。 私が浅田氏に心酔したきっかけの一作。 このラストも切なすぎて泣ける。 繰り返して読みたくなる。

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    投稿日: 2009.02.11
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    読んでる最中、表紙のかえしに『写真・「祇園の姉妹」より』って書いてあるのに気付いてゾッとした。話中に、ほぼ女神化されて取り上げられている人物が、実在した人。フィクションだかノンフィクションだか分からなくなる。『僕』がまるで浅田次郎自身のようで、これは小説の体をしたエッセイなんじゃないのかと疑う。そのリアリティが、漠然としたホラーより、ひたりと寄り添ってくる寒々しさ。青春小説とは、呼べない。

    1
    投稿日: 2008.03.29
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    浅田さんにしては珍しいホラー色で一杯のお話。一年前に徹夜して読んだので、内容はほとんど憶えてません笑。余談ですが、僕の父は装丁の舞妓を見るなり「怖い、怖い!」と縮みあがってました。

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    投稿日: 2007.03.17
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    【2006.02.22.Wed】 昭和44年の京都を舞台に、かつての人々の娯楽を支えた映画がモノクロのまま、私たちの心に迫る。三谷薫が見たもの、感じたものは夢だったというのは簡単なことである。しかし、たとえ夢であってもそこに生きていた人々の心は確実に存在する。清家・早苗・そして夕霞。それぞれが何かに取り付かれたように走り抜けていった。これはただの恋愛小説なんかではない。人間の存在意義と本質とを探る、いわば哲学書だ。これは浅田次郎から読者に対する本の問題提起に過ぎない。数え切れない色の群れが氾濫するこの世の中で、私たちは見つめるべき対象を少しずつ見失っているのかもしれない。この本によって、浅田次郎は忘れられたモノクロの世界をプレゼントしてくれたのではないだろうか?

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    投稿日: 2007.03.13
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    この人がホラーを書くのかこうなるのかって思った。素敵な言い回しはあいかわらずだけどホラーとしては怖くはないと思うw

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    投稿日: 2007.01.22
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    物悲しさに満ちたいわゆる怪談話なんだけど、それだけに終わらないのが浅田次郎かな。 せつない恋物語。

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    投稿日: 2006.12.22
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    浅田次郎が、京大の学生で、映画が好きだったのではと思わせてしまうほどに描写が素晴らしかった。 三谷幸喜ではなく三谷カオル君が主人公。 彼と付き合う大学の先輩の早苗。 そして大検合格から京大医学部に入学した清谷。そして死んでるのに映画から離れられない女優夕霞。 4人の織りなす物語は、昭和40年代の時代を物語るように、セピア色で甘く、もの悲しい話しになっている。

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    投稿日: 2006.06.09
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    浅田は読みやすくて世界観に入りやすくて、それでいてどこかどうしようもない郷愁を抱く文章を書く人だとおもう。この作品が浅田の中でいちばんすきです。もう戻ってこないんだなあっていう虚無感とノスタルジックさ。

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    投稿日: 2006.02.16
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    浅田次郎の活動寫眞の女を読みました。突然ですが浅田次郎の小説はファンタジーなんだな、と気がつきました。妖精もドワーフも出てこないけれど、剣も魔法も出てこないけれど。代わりに極道や幽霊が出てきて夢のお話をしてくれます。この小説も映画が全盛の古きよき時代への郷愁に満ちたファンタジーでした。映画のエンディングのような終わり方が印象的です。

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    投稿日: 2004.04.28
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    賛否両論あるけれど、私はやっぱり好きだな〜この人の作る世界。 うまいよ、雰囲気作りが。 昭和10年代、カツドウ映画盛んなりし時代を生き生きと描き、 舞台となる昭和44年、京都の学園闘争を中心とする時代背景もしっかりと楽しませてくれる。 まるでこの小説自体がカツドウ映画のような作りに仕立てているのがおもしろい。 「シェラザード」しかり、「壬生義士伝」しかり、私の大好きな「蒼穹の昴」しかり、 時代の空気を運んでくれるのがうれしい。 決して深すぎず、人と人とのつながりに重きを置いているところもいい。 なんだか褒めすぎたけど、このラスト、「んなアホな。」的結末。 それが、映画という非現実性とマッチして良かったかも。

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    投稿日: 2003.07.25