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総合評価

68件)
4.2
28
20
16
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    カツオとあつこの再会シーンは涙が出た 中国の国柄や人の気質がとてもよく描かれていて、今も昔も「中国人」のキャラクターは変わらないなと思う 一方で、日本が中国に対して戦争の賠償をしていなかったことや、日本が中国にしてきた数々の事件を考えると、中国から反日感情を向けられて当たり前だなという新たな視点も持つことができた

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    第3巻は、一心が共産党員として道を切り開いていく一方で、周囲の人々の人生がゆっくりと崩れていく対比がとても印象的でした。特に、一心の妹が不当に扱われる場面は胸が痛く、読んでいてつらいシーンが多かったです。また、登場人物同士の激しい口論が続くことで、当時の中国社会の空気感や価値観の違いがより強く伝わってきました。こうした文化の差異をリアルに描き出すのは、やはり山崎豊子作品ならではだと思います。 重苦しい展開もありますが、その中で一心がどう成長し、物語がどこへ向かうのか――次の第4巻がますます楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.12.04
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    一心を取り巻く人間関係と、製鉄所建設の話とが入り混じり物語が進むにつれ引き込まれていく。 国策としての開拓団、そして国が起こした戦争の被害者となった多くの孤児達の話は読むだけでも胸が苦しくなる。 一巻の一心の時も辛かったけど、妹の話になるとさらに辛い。引き取られた養父母によっても境遇は大きく異なる。 今、こうして小説として読んでいるけれど、たくさんの人が同じ思いをしていた歴史があったことを思うと辛すぎる。 製鉄所建設の話も、これだけ考えの異なる国同士で一つのことを行うのは大変だろうと思わざるをえない。おそらく今日に至っても変わってないのだろう。 一心と妹がこの先どうなるのか、日本の親に会うことができるのか、次巻が楽しみ。 実際読者は一心が松本と会っていることはわかっていて、知らぬは本人達だけという状況になっているのが、山崎豊子さんの上手いなと思うとところ。

    0
    投稿日: 2025.10.03
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     中国の脅威的な経済発展の礎となるのが日本の経済援助と技術指導なのであるが、中国との取引には多くの煮湯を飲まされている日本企業の姿がよく描けている。たぶん中国人にしてみれば、これだけ祖国を侵略した悪人日本人に対してはどんなことをやっても当然なのだという意識があるのだろうと思う。そして、もともと中華思想に凝り固まった国なので、日本人を利用することは屁とも思わない国民性もあるのだと思う。現在では、鉄鋼どころか電化製品も情報機器も多くの分野で日本は中国に及びもつかない状況に追い込まれているのだ。  国際競争というのは、生き馬の目を抜くような競争なのだという現実を知らなければならないのだが、いつかこんなことではなく、親切にされたことを忘れないような世界になるといいですね。

    65
    投稿日: 2025.09.29
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    戦争が引き裂いだ兄妹の絆と国策に翻弄される主人公ら残留孤児の物語に胸が締め付けられる。たとえそれが一方からは負の歴史であったとしても、歴史を知ることは必要であり、そのためにも意義のある小説を読んでいると感じている。

    4
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1.2.3と読んでいますがだんだん話が理解できて読み進めるペースが上がります、 まだ3まできても、こんなに顔を合わせてる松本父とルーさんが親子だと気付かないのが、2人が会うたびハラハラしてしまいます。 とはいえ、あつこと再会ができ、その再会をきっかけに犬の名前や母の名前が思い出せたこと、次の父探しのきっかけになったようで良かったです。 何よりこれが事実に基づく話だということに戦争の歴史と惨さを感じます。

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    改めて戦争が残した残虐な歴史を感じさせられる。 陸一心とその家族がどのような結末を迎えるのか次巻が楽しみ。

    12
    投稿日: 2024.08.11
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    本作では松本耕次、陸一心それぞれが肉親探しを行いついにあつ子との再会を果たす。 次巻が最終巻、山崎豊子さんらしい印象的な結末を期待。

    1
    投稿日: 2024.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日中合作の製鉄所建設に携わる主人公。 3巻では、中国の政変で事業が一時中止にまで追い込まれる経緯、中国の杜撰な管理体制、首都北京と農村の格差などが丁寧に描かれている。 本作では、ようやく主人公と妹が再会を果たすが、妹の運命は予想していたより過酷なものだった。一巻で、貧しい女性が法の合間を掻い潜って売春をしているエピソードがあったから、てっきり妹の伏線かと予想していたが、妹が歩んだ人生はむしろそれよりも過酷であった。 やっと巡り会えた2人だが、あまりの運命の違いから妹は主人公の負担になりつつある。 ようやく入党を果たしたのに、妹のことが原因でとんでもない問題になるのではないかと予想。 そして、とっくに父と再会できているのにお互いにその状態に気付けていないのは、読んでいてとても焦ったい。 せめて妹が亡くなる前に父と再会して欲しいと願う。

    0
    投稿日: 2024.03.08
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    涙、涙。事実に基づく、色々な取材から、丁寧に何十年とかけて作られた作品と巻末にあったが、リアルさや感動が他の小説と違う。

    0
    投稿日: 2023.11.22
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    山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父との運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。

    0
    投稿日: 2023.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    陸一心はようやく妹との再会を果たすが精神的にも身体的にもやつれ果てたあつ子の姿は読んでいてつらいものがある。日本人でありながら、中国語でしか通じ合えない兄弟。なかなか父子であることに気づかない二人。あつ子は父と巡り合うことができるのか。最終章に続く。

    1
    投稿日: 2023.06.09
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     全4巻の第3巻目。  本巻は文革後の政争、宝華製鉄の建設中止、中国で離ればなれになった陸一心(日本名:松本勝男)と妹あつ子との再会と、目まぐるしく展開が移り行く激動の流れになっている。  中国側の隠蔽体質と強欲さが浮き彫りになっている印象を受ける。また、いつの時代もそうだが、政治の影響を受けて苦労する一般人の姿も浮き彫りになっている。民族性や政争など、現代にも通じる内容であり、考えさせられる。

    0
    投稿日: 2023.01.13
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    日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。 日本人という出自故に、過酷な運命を辿ってきた。 日中プロジェクト『宝華製鉄』のメンバーとして、日本の地を踏む。 しなのふじ… 長野… 少しずつ記憶が… 政争に巻き込まれ、『宝華製鉄』建設プロジェクトは中止に… 夏国峰にババをひかせたという、鄧平化、恐るべし。その後、あっさり再開とは… 松本耕次は、『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長として、多忙な日々を送りながら、残留孤児となった勝男とあつ子の行方を探していた。 巡回医療を続ける妻・江月梅から張玉花というあつ子に年齢が近い、残留孤児がいることを知り、張玉花に会いに行く陸一心… そこには過労で病に倒れた張玉花が… もう少し早ければ… 同じように探されることもなく、日本人として、日本に戻れなかった人はどれだけいたんだろう。 満洲開拓団とはなんだったのだろうか⁇ 何の罪もない弱い人たちを置き去りにするなんて… 残留孤児の中には、あつ子のように極貧の生活で家族にも会えず、日本にも戻れないまま、中国で亡くなっていった人はどれだけいたのだろうか。 しかし、なんでも金、金という中国人には言葉がない…

    1
    投稿日: 2022.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『大地の子(三)』 山崎豊子 (文春文庫) いよいよ一心が日本の地を踏む! 宝華製鉄建設の準備が進む中、日本への工程考察ミッションのメンバーとして、一心は日本へ行くことになった。 最新鋭の製鉄所やコンピューター制御の新幹線など日本の技術に驚く一方で、小さな田畑やなだらかな山並みなど、素朴な農家の風景が一心の心を和ませた。 富士山を見た一心の脳裡に、昔の記憶がかすかによみがえる。 「しなのふじ」という言葉。そして柏手の音。 しかし、それ以上の記憶を掘り起こすことはできなかった。 中国では大きな政変が起ころうとしていた。 (この小説では、史実が下敷きになってはいるが、実在する登場人物は名前を少し変えてある。例えば、華国鋒は夏国鋒、鄧小平は鄧平化など。) 夏国鋒を主席の座から引きずり下ろすべく、鄧平化は宝華製鉄建設プロジェクトを失敗させるように仕向ける。 政争の具にされてしまう宝華プロジェクト…… なんちゅうことするのよ! 鄧平化曰く、宝華製鉄は、夏国鋒にひかせるトランプのババなんだそうだ。 スケールの大きさに絶句してしまう。 当初六千億円だった建設費用を、現金一括払いを盾に四千億円にまで値引きさせ、さらに資金がないから延べ払いに変更しろと言い、あげくのはてに経済調整を理由に工事は中止となり、夏国鋒失脚後、鄧平化によって工事再開が告げられる。 振り回される東洋製鉄。 でも稲村会長は、「多少のことは我慢して、やってあげなさい」と言うのだ。 周恩来がいかに仁徳あふれる人だったのかがよくわかる。 実際そういう人だったらしい。 さて、「信濃富士」という言葉を思い出した一心は、信濃が長野県であることと、そこがかつて多くの開拓団を満州に送り出したことを知る。 その後、月梅が巡回医療で訪れた河北省の貧しい農村で出会った張玉花という女性が、幼いころ生き別れた一心の妹のあつ子であることがわかり、36年ぶりの再会を果たすのだ。 でも少し遅かった。 あつ子の体はボロボロで、月梅の診察によると、長年の栄養不良と過労から結核性の脊椎炎に罹っており、もう長くないという。 月梅のことを「北京の優しい看護婦さん」というあつ子の言葉に、じんとしてしまった。 月梅さんは天使だなぁ。 一心もあつ子も月梅に救われたんだもんなぁ。 あつ子は、飼い犬の「シロ」、猫の「タマ」、一心の呼び名「カッチャン」、そしてお祖父さんがいたこと、母が「タキ」と呼ばれていたことを覚えていた。 少しずつ見えてくる真実。 しかし、二人の父松本耕次は、未だ子供たちに会えずにいた。 松本は、中国残留日本人孤児を捜すための訪中団に参加するも、目的の女性はあつ子とは別人であったのだった。 一心とあつ子の再会とともに、この松本の場面は、作者が読者に一番伝えたかったことなのではないだろうか。 「開拓団とは一体、何であったのか」 という松本の問いかけは、この作品のテーマだ。 “平和の戦士”“土の拓士”として送り出され、敗戦とともに軍に置き去りにされ、退路も断たれ、八万人もの死者、行方不明者が出た。 辛うじて生き残った子供たちは、戦争孤児として日本政府から放置されたまま。 訪中団に会える孤児はほんの一握りで、多くの孤児たちは貧しく、小学校へも行けず、読み書きもできず、自分が何者であるかもわからない。 「開拓団員とは、当時の日本国内の人口、食糧問題の解決のために満州へ送り出された貧しい小作農民とその家族たちで、国家の政策に騙されて、大陸の荒野に打ち捨てられた棄民以外の何ものでもなかった。松本耕次の眼から、憤りの涙が滴り落ちた。」 今回、私が印象に残ったのは、一心のワイシャツ論だった。 ボルトの錆を、地中に埋めてしまうから問題なし、とする松本に対して、ズボンの中にいれてしまうから構わないと、染みのついたワイシャツをあなたは買いますか?と、一心が返すのだ。 松本をはじめ、日本の技術者たちは、理論的な話し合いができる一心を認めていて、政治だとか国の面子だとかとは別の、表に出ないところでの技術者どうしの信頼関係がとてもいいなと思った。 二巻で、これでもかというほど嫌な女ぶりを発揮していた趙丹青も、父親の左遷にもビクともせず、設計図を小脇に現場に立つ姿は凛としてかっこよかったし。 適材適所だなぁと。 しかし! 丹青が意外といい人だった代わりに、夫の馮長幸が一心を陥れるために暗躍しているのだ。 さらに中国側の事故隠しも発覚し…… さあどうなる四巻!

    0
    投稿日: 2022.07.23
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    中国残留孤児を主人公に中国の戦後、共産党社会の有様を描いた長編小説。日中友好の証として計画された製鉄所建設プロジェクトとともに、主人公の人生は一つの転機を迎え、そして"大地の子"として決断を下す。 筆者の綿密な取材に基づき描き出された物語は、重厚かつディテールもしっかりしている。 主人公の養父の気高さには感動するが、それ以外の筆者が描く中国の姿は正直好きになれなかった。大元は日本の戦争のためとはいえ、作中主人公は散々苦杯をなめ、また生き別れた妹の末路はあまりに哀れ。技術協力も結局は同床異夢だったのだろう。

    0
    投稿日: 2022.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宝華製鉄所の建設に精を出す中で、ついに妹の消息をつかみ三十数年振りの再会を果たしたものの、養母にトンヤンシーとして馬車馬のようにこき使わらてきたために体がボロボロになっており、陸一心の様々な図らいも虚しく、息を引きとった時には無情さを痛感した。実父との運命の再会を果たしたものの、またも日本人という出自により一波乱巻き起こす要因になってしまうことに、むずがゆさを感じた。 宝華製鉄所の建設で仕事をともにするうちに、丹青の陸一心に対する差別的感情が薄れてきて徐々に慕うようになっていく様は、ストーリー的には予測できたが、3巻におけるヒロイン的な役割を果たしていて、ロマンス要素として物語をより充実させてくれた。

    0
    投稿日: 2022.05.06
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    圧倒的な取材量に基づいた叙事詩的な大河作品 日本人の立場としては中国に対して嫌気がさすシーンも多く、ムカムカとすることも多かったが、それよりも戦争孤児の描写のリアリティが凄い

    0
    投稿日: 2022.03.13
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    日本の至らぬ点が多々あるにせよ、あの国のひどさが際立っていて、何度も読むのに嫌気が差してしまった。 時代により、国により、政治により、正義も常識も変わる。そんな中、どうにかして進んでいこうとする一心。

    0
    投稿日: 2022.01.29
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    あらすじ 太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。 感想 これが山崎豊子かって感じがした。

    1
    投稿日: 2021.12.09
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    あつ子をはじめとした残留孤児の人生ってなんだったのか。日本政府は戦争責任として真っ先に解決に取り組まなくてはならないし、世界中の誰一人取り残してはならないという人権を尊重するために中国政府も尽力しなくてはならない。こんな事が戦後の昭和時代に起こっており、ある意味明治、江戸時代に遡って後退していた時代だ。これと似たようなケースが今でも世界中で起こっていて私たちは目を背けているのだろう。

    0
    投稿日: 2021.10.22
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    3/4が終わり、いよいよクライマックスへ! 高炉建設計画の話になると、日中の民族性の違いがかなり露わになっているなと感じた。中国駐在の日本メンバーは郷に従うの大変そう笑 丹青の株がここに来て上がってきた。 元夫を父の権力により左遷させるなど勝手なところもあるけれど、仕事への熱量は人一倍。最終巻、一心が仕事で壁にぶつかった時のキーマンか。その壁を丹青の夫が作りそうだが笑 鄧平化政権指導。高炉の完成はいかに、一心の日本との関わりなどまだまだ見逃せない。

    1
    投稿日: 2020.08.10
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    政治に翻弄される製鉄所建設。技術者としてはたまらんな そして妹とようやく再会できる一心 しかし、日本の国としての戦後処理は酷い

    0
    投稿日: 2020.01.12
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    陸一心の生き別れた妹が見つかった。 貧しい農民の家に売られ、人間とは思えぬような扱いを受け、幼い頃から体がボロボロになるまで働かされており、今や病に侵されて生死の狭間にいた。 そんな妹の姿に衝撃を受けるも、どうすることも出来ない。 そんな中、新たな事実を突きつけられる一心。 また、日本人であるが故に付きまとう疑惑の目。 まだまだ一心は辛い人生から逃れられない。 様々な事情で肉親を探す戦争孤児たち。 しかし、それさえも出来ない貧しい者も多い中、出会えたことは奇跡ともいえる。 そんな肉親探しの苦労も多く垣間見える。 2019.4.19

    1
    投稿日: 2019.04.20
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    「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

    1
    投稿日: 2018.06.10
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    やっと妹と会えた。。。 次から次へと色々なドラマが巻き起こり過ぎて、ハラハラドキドキ。 4巻へ、、、

    5
    投稿日: 2017.10.22
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    外から見た情報だけでの国単位の抽象化は、無意味な闘争を生む。 詳細を経て、抽象化をし、初めて正しい議論が可能となる。 (以下抜粋) ○われわれ中国を侵略した侵略主義者と、  日本人民を分けて考えています、  日本人民は侵略戦争の犠牲者であり、  残量虎児はさらにおおきな偽善者であります(P.82)

    1
    投稿日: 2017.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国の人々が誰に向いて仕事をしているか(党の上司、あるいは上層部)。それがよく判る展開だ。つまり、人治の国であり、党員が特権階級であり、それゆえ、あらゆる行動原理が、保身をベースにした国内向けという側面が強くなる。だからこそ、人間的には善良でも、ウィンウィンの関係の構築が困難なのだろう。◆相対的貧困の拡大はその集団に所属する構成員の人間性を奪っていくが、絶対的貧困は人間の尊厳を奪う。あつ子の来し方にこれがよく表れている。

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    親子と気づかないままでいる2人が歯がゆい。どうやって再会が果たされるのか気になる。 中国の歴史、社会、そこから生まれる文化、人間性を知る上で、とても勉強になる。

    1
    投稿日: 2016.11.23
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    父親が満州の実状を知る場面、兄の妹と再会する場面、涙がこぼれそうになった。この辺は大筋はドラマと変わりないが、妹の環境は更に深刻であった。 政治的な問題も色々あり読み応えあった。

    0
    投稿日: 2016.01.25
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    中国共産党の権力抗争に翻弄される製鉄所の建設、と、あたかも経済小説の様相を呈してきた第3巻。 一方で、妹の消息がわかりその最期の場面で、ついにめぐり合う父と子。いよいよ佳境へと展開。 第1巻のレビューで残留孤児と書いてしまったが、著者は「残留という言葉には、意思があり」、彼らに残留の意思はなかったのだから、「戦争犠牲孤児というのが正しい」と言っているそうだ。言葉は正しく使いたい、訂正しよう。

    1
    投稿日: 2015.09.01
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    戦争が引き起こした悲劇、四巻でどう展開するか、すぐ読みたくなってしまう。 中国の国家としての行いは、今も変わらず、納得いかない、最近ではベトナムの反中、戦争にでもなったら、日本は相当の被害が間接的にあるでしょう。

    0
    投稿日: 2014.06.01
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    相変わらず中国が、がしがしやってくる。メインにあるのは残留孤児問題なんだろうけど、その話がかすんでくるくらいの中国のぶっ飛びっぷりがすごい。しかも鉄鋼の話を熱く語るし。ビジネスエンターテイメントなのか。

    0
    投稿日: 2014.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    陸一心はついに妹のあつ子・張玉花と再会する。父の松本耕次もすぐ目の前で同じ仕事に関わっているというのに、なんという運命。 製鉄所建設の話が長くてちょっと読み疲れてたけど、妹の手がかりが出てきたところから気になってどんどん読み進んだ。 元恋人の趙丹青夫婦の動きも気になる。松本氏から見たことで少し丹青の印象が変わったかも。「高慢で派手好み」との噂はあるが「行動力のある仕事熱心な女性である」と。 その後の一心との会話の中でもそういった件は出てくる。 さてあと一巻。

    0
    投稿日: 2014.03.17
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    『残留孤児』の話からは若干の間延び感のある巻。ただ、中国の商習慣、国民性、国家を知ると言う意味で別の面白さがある。最後の結末はどうなるのでしょう?さぁ、最終巻へいってみましょう。

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    長い。正直2巻との違いが思い出せないぐらいな感じでとにかく高炉建設の話が続く。それに党中央の権力争いがあって…読みにくい感じがとってもしてしまった。 楽しみにしていた妹との再会もきっと再開とかけている章なのだろうが、どうしても高炉建設がメインで再会がおまけ的な感じがしてしまって本当は感動のシーンなのにいまいち乗れなかった。 そこだけ読んで良かったなと思える3巻でもなく…最終巻の盛り上がりに期待するしかない。

    0
    投稿日: 2013.08.03
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    戦争孤児として生き別れになった妹との再会! 一心の受けた迫害や労働改造所での生活も地獄でしたが、あつ子の痛ましさも言葉に出来ません。 嫁の来手のない男の嫁として買われ、望まぬ結婚、牛馬の様な生活。 一心との病院での幾ばくかの時間がどれだけ彼女の救いになったことか。この時間がなければ、あつ子は本当に惨めすぎます。そして、一心がどれだけ自分を責めたのか。察するに余りあります。 一心の義父である陸徳志と、あつ子の義母の対比が際立ちます。同じ兄妹、同じ戦争孤児なのに・・・。このどちらも現実だったのでしょう。 戦争孤児に対し政府が何もしようとしなかった件があります。おそらく、私たちみんなが無関心だったのでしょうね。終戦とともに過去の様々なことから目をそむけ、蓋をしてしまったのだと思います。最近のニュースであらためて感じました。

    1
    投稿日: 2013.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【大地の子 3】 山崎豊子さん 強行な日程で見切り発車をした中日合同の「宝華製鉄」の建設プロジェクトは 国民性の違いから摩擦も多く、ことあるごとに停滞し遅々として進まない。 また、政争の道具にも利用され、遂には建設を一時中断する事態にまで陥ってしまった。 何の知らせも無く、急遽中断を告げられた日本の技術者たちは驚きそして憤る。 夢と誇りを持ち仕事をしていた一心たち技術者にも落胆は隠せないが、 党の決定は絶対であり逆らう事は出来ない。 また、同じ頃嫁の月梅が巡回医療隊として訪れた寒村で病んだ日本人孤児が居たコトを 一心に知らせた。日本語は話せないが年齢的に夫一心の生き別れた妹と近いのだった。 病がひどく、そう長くは保たないだろうという月梅の言葉を聞き一心はその寒村へ出向く。 そこで病に臥せっていたのは別人のように変わり果てた姿の生き別れた妹あつ子だった。 再開の喜びとあつ子の非遇とこれまでの苦難に涙する一心であった。 ☆ 三冊目。。三巻目は残留孤児の肉親探しと宝華製鉄をめぐる政治闘争が書かれています。 残留孤児として日本に身元をたずねる事が出来る孤児はまだ恵まれた孤児で 多くの孤児は日本語も書けず、喋れずで孤児として訴え出る事も出来ない。 子供の頃に見た残留孤児のニュースは山の頂の一角でしかなかったんですね。 一心と妹のあつ子の再開には涙が出ました。

    0
    投稿日: 2013.05.05
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    国民にとって国家とは何かを考えさせられる。中国人の徹底した気質はちょっと相容れない。戦後中国での日本人に対する仕打ちひどいが、戦後日本での朝鮮人に対する対応も考える視点が必要。

    0
    投稿日: 2013.03.20
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    戦争をするのは大人(特に男性)だが、それによる犠牲を強いられるのは。子供であり女性である。既に大東亜戦争は過去のものだが、いまだにその犠牲になっている人はいるのだろう。観る立ち位置によって感じ方はさまざまだが、戦争だけは起こすまい。

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    陸一心のすぐ近くに実父が居るにも関わらず、なかなか真実に辿り着かぬもどかしさ。これ程までの艱難辛苦を味わったのに陸一心、いや、松本勝男に幸せは訪れないのか。妹・あつ子も何という苦難を…中国残留日本人孤児…祖国の地を踏めずに亡くなった方々も多いことだろう。

    2
    投稿日: 2012.11.19
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    私にとって、山崎豊子との出会いの小説です。 大地というとパールバックの印象が強く、感銘を受けつつ、中国の近代史(と、カテゴリー分けしていいのか?)に興味を持ち、ワイルドスワンで辛い現実に直視できなくなりつつありました。 そんな中、大地の子は事実を上手に小説化しており、「事実を勉強するだけ」「娯楽だけ」ではなく、いずれも兼ね備える骨太の内容に、私は以後山崎ファンになりました。

    0
    投稿日: 2012.01.23
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    文革後の中国、共産党員として認められていく一方で、やはり日本人である出自、日本へのアンビバレンツな思いが陸一心の中でうごめく。1巻、2巻で、ひととしてあまりにもひどい扱いを受けてきた一心にショックを受けていたけれど、彼はそれでもまだ恵まれている方の孤児だということにさらに衝撃。中国と日本の文化の違い。こんなにきわめて最近の時代のことなのに、近い国でありながらあまりにも遠い。山崎豊子さんの取材力に驚いてしまうほどのリアリティを感じる。

    0
    投稿日: 2012.01.09
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    【読書その108】大地の子3冊目。順調に1週間に1冊のペースで大地の子を読み続けている。3冊目では、ついに主人公陸一心が幼いころに生き別れた妹と再会する。一心については、日本人の子と迫害を受けるものの、心の優しい養父母に恵まれたが、一方、妹のあつ子は寒村の農家に嫁がされ、養父母からひどい扱いを受け、心のない男に嫁がされ、本当に悲惨な人生を歩んでいる。あつ子の故郷に帰りたいという心の底から出る叫びに似た訴えは心に響く。4冊目が最終。今週末に早速図書館で借りようと思う。

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    投稿日: 2011.12.22
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    この巻に入って、製鉄所建設は本格化し、いよいよ残留孤児の問題が 明らかになる。 製鉄所建設にまつわるさまざまなエピソードからは中国という国・国民の奇特さや、 それに振りまわされる日本側の苦労、残留孤児の問題からは、ほとんど 知られていない日中両政府の不誠実な対応などが見えてくる。 最終巻を読む前に、なぜ作者がこれらの問題を取り上げて、広く世間の人に 知ってもらおうと思ったのかが分かった気がする。

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    投稿日: 2011.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ようやく、カッチャンとアツコが巡り会えて良かった。 同じ戦争孤児でも、こんなにも運命が違うなんて。 お父さんともちゃんと親子として向き合えるのだろうか、先がとても気になる。

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    投稿日: 2011.08.14
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    驚くほど醜劣な人が沢山出てきて胸がムカムカしてします。 フィクションとは言え、人はここまで自分本意になれるのだろうか。。

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    投稿日: 2011.05.30
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    ***あくまで本の感想です*** 中国人、うっざーーーーーー!!!!! うっざーーーーーーー!!!!! 何と言うのか・・・ そんなんだから、いつまで経っても発展途上国なんだって。 大義を忘れるな!おう!言ってやれ!坂本辰馬よ!! ネジのサイズを一本一本図るなんてキチガイじみてる。 その人件費を払うなら、ネジを国産にするとか、もっと賢い投資法があるだろう!! 日本への当て付けとしか思えない(怒)ムキーーーー!! 「中国相手だと思って粗悪品を売り付けやがって」←これに対する賢い返答はないのかッ! それから口八丁手八丁で残留孤児をエサに金をたかる中国人もうざい。 いつも小日本鬼子と蔑んでるくせに、その親が日本孤児を探しにくると、嘘ばっかりで金をたかる・・・ ひゃくおくえんもらっても、魂は売れないとか言ってやれ!!!銀ちゃーーーん!!

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    投稿日: 2011.05.18
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    山崎豊子にはまったきっかけの本。それまでも読んでいたけど、ここで一気にファンになった。作者の丁寧な取材と事実確認に基づいた基礎の上に、人間味あふれる物語が描かれる。新婚旅行に持って行って、カリブのホテルのプールサイドで泣きながら一気に読みました。そういう意味でも思い出深い本。それ以後の著作も力作ぞろいだが、テーマがまた深い。のちに上川隆也が主人公を好演。

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    投稿日: 2011.02.04
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    戦争の悲惨さ。権力の恐ろしさ。目の当たりにしているような描写で,臓腑をえぐられるようでした。お勧めします。

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    投稿日: 2011.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感動です。 陸一心が不屈の精神と良き友人と出会い、奇跡的に社会的地位を得て、その時に最愛の妹と再会する。 これも悲しく涙が止まりません。

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    投稿日: 2010.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妹の人生が悲しい。 これはビジネス書ではないかと思える。 山崎先生、あまりにスケールが大きくて、 先生の本は自分が元気な時ではいと読めません。 本に自分のエネルギーを吸われてしまいそうだからです。

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    投稿日: 2010.12.13
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    とうとう妹との再会を果たすけれども、 それは同時に別の再会でもある。 あまりにも唐突な再会なので、意外とあっけない。 文革の傷跡はとても生々しい。

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    投稿日: 2010.11.22
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    2009冬購入。文教堂@遊園。 良い。この作家凄いと思う。他の作品も読もう。。 ドラマはあまり見たくないかも。。

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    投稿日: 2010.08.28
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    あまりにも自分が無知だったことを知らされる。 近いようで遠い中国。 ビジネスマンも必読です。

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    投稿日: 2010.08.15
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    文庫本で全4巻のボリューム。 残留孤児の悲惨さを物凄い取材量(と実体験!?)で描いている。 内容はとってもダークな感じで、ただならぬ雰囲気が全体的に漂っている。 戦争というのは、こんなにも残酷なものなのか!? また、国の方針により国民性の違いがこんなにあるのかなどなど、考えさせられることが多い。 日本人として一度は呼んでおいたほうがよいと思う。

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    投稿日: 2010.08.11
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    読了 内容(「BOOK」データベースより) 「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」―陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

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    投稿日: 2010.04.23
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    ~内容(「BOOK」データベースより)~ 「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」―陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~

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    投稿日: 2010.04.02
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    元々日本人だった勝男は、外国人だからという理由で差別される。仕事のプロジェクトで日本に出張することになる。その頃、勝男の実の父が妹を見つけるも過酷な労働を強いられ体調を崩し死亡している事を知る。

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    投稿日: 2010.02.05
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    「二つの祖国」、「不毛地帯」とともに、 山崎豊子の戦争三部作と呼ばれるその代表作です。 「中国残留日本人孤児」の陸一心。養父母の愛に支えられ ながら、幾多の苦難を乗り越え、中日合作の「宝華製鉄」 プロジェクトに携わっていく。 その過程で、生き別れになった妹との再開、そして、 日本の本当の父との再会を果たすが、中国人として 生きている一心の葛藤ははかりしれない。 緻密な取材を重ねた事実を基にした、壮大な人間ドラマ。 上川隆也が主演して、NHKでドラマ化されていたので、 その存在は知っていたものの、読んでいなかった作品。 「沈まぬ太陽」を読んでから、山崎豊子作品をいろいろ 読んでますが、やっぱりその集大成としての「大地の子」は 読まなきゃいけないだろうということで、満を持して 読み始めました。 家族愛、実の親と育ての親、親友との友情、文革の功罪、 中国の体質、その他いろんなテーマがこの作品には 根底に流れています。 それを緻密にいろんな話を織り交ぜながら、大きな本流に つなげていく山崎豊子のうまさにどんどん引き込まれていきます。 でも、やはり一番大きなテーマは日本人戦争孤児の問題でしょう。 終戦間際に、関東軍が棄民をしていなければ。 日本政府が縦割りでなく、人民のための思った対応が すぐに取れていたならば。 中国が無駄に反日感情を煽る教育をしていなければ。 そして、文革なんておかしなことがなければ。 なんていろんな想いが募ります。 子供の頃、大挙して日本にやってくる「中国残留日本人孤児」 の来日調査をみて、「こんなおっさん、おばさんで孤児もないだろう」 とか、「日本人でも中国で育てば中国人と一緒だな」なんて 軽い気持ちで思っていた自分の態度をとても恥じています。 どうして、そんな年になるまで自分が日本人であることを 名乗れなかったのか。それを知らずに言っていたわけですから。 中国で仕事をするビジネスマンとしては、中国ビジネスの 入門書としての性質もあるよななんて思ってみたり。 陸一心=松本勝男とその日本の父松本耕次が 情熱を込めて立ち上げた宝華製鉄の所在地は上海。 そのモデルとなった宝山製鉄(現、宝鋼集団)に対する 目もちょっと変わってきます。 今度、長江のほとり、宝山まで行ってみようかなと思っています。 そして、北京オリンピックの時に瀋陽には行きましたが、 満州の地にも、もう一度行ってみたいと思いました。 勃利とかは無理だとしても、長春とかには。 これを読み終えたのは2009年の6月ですが、8月に 実際長春を訪れてきました。ちょうどソ連が侵攻したその日に。 改めて、中国に関わる日本人には必読の本だよなと 痛感した本でした。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2009-06-28

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    投稿日: 2010.01.27
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    小さい頃、残留孤児が帰ってくるというニュースを新聞で見たのを思い出した。 中国との関係、自分の世代だとあまり昔のことで気にならなくなってしまうが、やはり根深い問題なんだな、と。今の時代の豊かさにしみじみとさせられる。中国もあと30年経ったら、まるで違う状況になっているのだろう。

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    投稿日: 2009.05.13
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    あっという間に政権がひっくり返ってしまった 妹が不憫でならない 一気にスピードがついてしまったので、あと一巻で鉄工所が出来るか不安。でも期待 2009.3.31

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    投稿日: 2009.04.01
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    中国を舞台に中国残留孤児を主人公にした小説。時代考証や中国文化/社会のディテール描写が素晴らしく、小説とは思えない内容。大河小説を読みたい方におすすめ。

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    投稿日: 2008.11.16
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    山崎は取材力がすげえ。 これだって、インタビュー先がすげえ。 骨太と辞書で引いたら、山崎豊子って出ると思う。

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    投稿日: 2008.06.15
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    NHKでドラマ化されたものを何度も見ていたのでその世界観が損なわれてしまうのが嫌で、これまで小説は読まずにいたがその他の山崎作品を読みつくしたので堪り兼ねて読んでしまった。 ドラマは小説の世界観を忠実に再現しているので小説・ドラマ両方見てもいいと思います。 話の筋を完璧に覚えているのに、それでも尚、引き込まれてしまうのは簡潔な描写でありながら登場人物の人柄・心情をズバリ抉り出すかのような山崎豊子独特の文体にあるのでしょうか。 妹との再会のシーン、二人の父の子を思う気持ちには涙がヒタヒタと流れてきました。

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    投稿日: 2008.05.15
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    悲しさと優しさが共存しているような話の展開は、涙なしには読み進めることができません。日中戦争、文化大革命、日中国交正常化といった歴史の流れに翻弄される人々…、まさに「壮大な叙事詩」という形容がぴったりです。NHKのドラマも良かった〜。養父・陸徳志の名前の通りの慈悲深さに、僕はかなり感銘を受けたものです。

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    投稿日: 2008.04.21
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    「あつ子、すまなかった、探すのが遅すぎた。」 妹の死で、一心と松本が再会。 親子だと判明。 何とも言い難い…運命。

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    投稿日: 2007.04.28
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    「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」―陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

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    投稿日: 2006.06.14