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総合評価

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    本作は天藤版リーガル・ミステリ集とでも云おうか、9編中5編が法廷を舞台にしたミステリでそのどれもが傑作。 設定から結末まで一貫してユニークな「公平について」はもとより、中篇の表題作の何とも云えない爽快感。天藤真氏はシンプルな題名によくダブル・ミーニングを持たせるが本作もそれ。それがさらに効果を上げている。 そして「赤い鴉」、「或る殺人」の哀愁漂う結末。ドイルの短編「五十年後」や島田氏の『奇想、天を動かす』などに見られる膨大な人生の喪失感を思わせる深い作品となっている。特に後者は当時似たような事件があったのだろうか、行間から作者の肉体労働者に対する社会からの蔑視に対する怒りが沸々と湧き出てくるようだ。 意外だったのは最後のショートショート2編。これもまた佳作といえる小品だろう。 しかしこういった人情法廷物が天藤氏のテイストと非常にマッチしているとは新しい発見であった。 まだあるのだろうか? ある事を切に願う。

    2
    投稿日: 2020.07.30
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    笑いあり、涙ありの短編集。 氏のウィットに富んだユーモアな筆致は有名だが、こんな作品も?!と驚かされる物もあり・・・。 裁判員制度の始まる中、冤罪で18年の時を奪われた者の新たな闘いが始まる中、タイトルの作品と「或る殺人」は是非読んでほしいかも。 喜怒哀楽、全て体験出来ますよ。

    3
    投稿日: 2010.02.13
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    面白い。ユーモアミステリという言葉からは現代では想像出来ないくらいミステリとして面白い。収録作どれも謎解きやトリックはもちろんプロットの面白さでも読み進められる。どれがお勧めというかどれもお勧めなんだよね。最初に見える事件の様子からは全く違った世界を見ることになる。すばらしかった。

    2
    投稿日: 2005.02.05