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二度のお別れ
二度のお別れ
黒川博行/東京創元社
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総合評価

37件)
3.4
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    黒川博行の長篇ミステリ作品『二度のお別れ(英題:The Second Goodbye)』を読みました。 黒川博行の作品は、4年前に読んだ『文福茶釜』以来ですね。 -----story------------- 《黒川博行警察小説コレクション》 4月1日午前11時34分、三協銀行新大阪支店に強盗が侵入。 400万円を奪い、客の一人をピストルで撃ったのち、彼を人質にして逃走した。 大阪府警捜査一課は即刻追跡を開始したが、強奪金額を不服として犯人は人質の身代金1億円を要求、かくして犯人と捜査陣の知恵比べが始まる。 名手の記念すべきデビュー作となった、シリーズ第1弾! 解説=池崎和記 ----------------------- 1983年(昭和58年)に刊行された黒川博行のデビュー作……大阪府警捜査一課の黒田、亀田両刑事、通称クロマメ・コンビが活躍する大阪府警シリーズの第1作です。 大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯、圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生……犯人は現金約400万円を奪い、客のひとりを拳銃で撃って人質として連れ去った、、、 大阪府警捜査一課が緊急捜査を開始するや否や、身代金1億円を要求する脅迫状が届く……「オレワイマオコツテマス――」 脅迫状には切断された指が同封されていた。 刑事の黒田は、相棒の“マメちゃん”こと亀田刑事とともに、知能犯との駆け引きに挑む……『破門』の直木賞作家のデビュー作にして圧巻の警察ミステリ。 事件は銀行強盗から誘拐・身代金要求へ変化し、巧妙かつ悪意に満ちた犯人の指示に翻弄されながらの犯人との息詰まる知恵比べ、そんな緊張感の中でコテコテの関西弁が炸裂するコミカルな会話、黒田、亀田両刑事を中心とした人間味あふれるキャラクターが特徴的で、ここでは明かせませんが精緻なトリックと意外な結末が印象的な作品で、とても愉しめました……犯人たちは、犯罪には成功したけど人生の選択は誤っちゃったんですよねー 哀しい結末が忘れられないですね、、、 重厚なミステリでありながら、軽快なテンポで読み進められる、本格警察小説でした……デビュー作とは思えないほどのクオリティでしたね。 『二度のお別れ』というタイトルも読み終わって納得……本シリーズの作品、機会があれば読んでみたいですね。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    銀行強盗のえーかげんな犯人像と、誘拐事件の知的な犯人像というそぐわなさ、共犯がいる?/誘拐ものには三つくらいパターンがあって、一つは身代金受け渡しのスリル&人質の生死への緊張。次に被害者と犯人が共犯ないしは同一人物の狂言誘拐で常にこの可能性は考えてます。次は人質と犯人の交流による人間ドラマ。今回はどんなでしょう? いずれにせよ誘拐ものはあまり好みではないのですが。 ■大阪府警についての簡単な単語集(『雨に殺せば』『てとろどときしん』も含む) 【浮貸し】金融機関の役員や従業員が職務上保管している資金を利益のために貸し出すようなこと。金融機関職員のサイドビジネスにつながり信用を失うことになるため違法となる…らしい。 【岡崎】府警捜査二課第四係デカ長。知能、経済犯罪を担当する部署。 【神谷】大阪府警本部の警部。「赤だるま」と呼ばれる。偏執居士。いけ好かないタイプ。 【亀田淳也/かめだ・じゅんや】黒木の相棒。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。まだ二十代。コロコロとした豆狸っぽい体型で「マメダ」と呼ばれている。黒木とコンビで「クロマメ」と呼ばれている。金壺眼。よく喋りそれが武器となっており刑事としての性能はよい。きつねうどん好き。銀行嫌い(『二度のお別れ』では)。千里ニュータウンの公団住宅に妻、娘(『雨に殺せば』のとき生まれた)といっしょに暮らしている。 【黒木憲造/くろき・けんぞう】主人公。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。住居は天神橋筋六丁目(天神橋筋商店街の北詰あたり)のゲタばきマンション三階の2DK、家賃月四万円。 【黒田憲造】刑事。『二度のお別れ』の主人公。「黒木」の旧バージョン? 独身ではなく妻の佐智子と五歳の娘、美加がいる。茨木市のマンションに住んでいる。 【拘束預金】銀行が金を貸すときその一部を預金させその引き出しを拘束しているようなこと。説明を読んでもいまいちよくわからないが担保のようなものだろうと思われる。「にらみ預金」などがあるらしい。基本的には禁じられているようだが慣習上行われているらしい。 【沢居】府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。 【サラ金】サラ金業者の桜木によるとサラ金は銀行の手先というか末端部門みたいなもんやということらしい。 【三協銀行】都市銀行の六位。非財閥系で個人と中小企業には強いが大企業取引は弱い。『二度のお別れ』では都市銀行中第四位で大坂発祥の財閥系で三協商事と並ぶ三協グループの中核となっており少々お高いところがある。 【シェ・モア】黒木が住んでいるマンションの一階にある喫茶店。パリのカフェテラスという雰囲気。ママは村山さん。 【時代】『雨に殺せば』では、いろいろ考え合わせるに、1980年頃かなと。だいたい四十年前か。刑事たちがたばこを吸いまくり銀行の応接室にもたばこケースと灰皿が用意されており、北浜にまだ三越があり(三越劇場によく行きました。2005年閉店らしい)、南港の野鳥園が建設途中で(1983年頃できたと思われる)。森之宮第二団地がすでに「古い」団地と書かれているが1978年頃完成だと思われるので「古い」のは第一団地のことかと。 【誠一】吉永誠一。大阪府警捜査一課深町班所属の刑事。デコちゃんにベタぼれ? 【捜査一課】殺人(コロシ)班、強盗(タタキ)班など合わせて十班。各班は警部を長とし、係長は警部補、あとは巡査部長と巡査の計十人構成。 【多田】第一係長。 【槌田】日興新聞のベテラン記者。サツ回り。 【デコ】吉永照子。誠一の妻。誠ちゃんにベタぼれ? 公設市場で父親のやってる「岩朝(いわき)塩干店」を手伝っている。探偵として優秀。 【寺田稔】大正署捜査三係の刑事。誠一とは警察学校の同期。 【野村】大阪府警捜査一課の刑事。 【服部】黒木の直接の上司。ニックネームは「トリさん」やけど「ハットリ」のトリではなく「揚げ足取り」のトリ。他人の言うことに文句ばかりつけるくせに正解やったら自分の手柄にするタイプ。 【文田】誠一の同僚。 【堀内剛】『二度のお別れ』で大阪府警本部捜査一課長。叩き上げで優秀。 【三柴/みしば】大阪府警捜査一課の刑事。 【宮元】府警捜査一課強盗(タタキ)班班長。頭頂部が禿げて短い前髪をなでおろしているところから「バテレン」と呼ばれている。能力は高いが粗野で高圧的。すぐ怒る。 【村山】シェ・モアのママ。一歳年下の黒木を「クロちゃん」と呼ぶ。未婚。かつては画学生としてパリに留学していたこともありフランス語に堪能で日仏学院で教えている。 【村橋】『二度のお別れ』で黒田の上司。通称「村長」。 【メガネ】羽曳野南署の刑事。 【モヤシ頭】羽曳野南署の刑事。 【森之宮団地】個人的に第一団地五号棟に数十年住んでいたので馴染みの場所。他の棟はどうかしれへんけど第一団地五号棟の屋上は洗濯物干し場になっており異常に高いフェンスがあって飛び降りるのはけっこう難しい。強い意志と脚立があれば可能やけど。 【野鳥園】建設が進むにつれてやってくる野鳥の数が減っていくという必然。『雨に殺せば』では南港に作られている途中。サイトによると昭和58年(1983年)開園、平成26年(2014年)閉園らしい(今は緑地として存続しているようだ)。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    2024.08.09 本作は昭和59年という昭和末期の昨日。 昭和の匂いが強く漂う一冊。 黒川氏の昨日らしく軽妙なやり取りの連続でスイスイ読ませる。 謎解きもユニークで2024年に読んでも古びた感じはしない。あっというまに読める快作。

    2
    投稿日: 2024.08.09
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    2020.09.10.読了 途中、犯人の想像はついてくるが、まったく飽くことなく最後まで楽しめる。 やはり、黒川作品にハズレなし

    0
    投稿日: 2020.09.16
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    著者のデビュー作であり黒マメコンビのシリーズ一作目(てとろどときしんは既読)。疫病神シリーズのリズムの良い掛け合いやスピード感を知っていると少しテンポがゆっくりには感じますが、それでもとても読みやすいです。内容は銀行強盗が人質ごと逃げて、その人質に身代金一億円が要求されるというもの。正直途中で犯人は予想できてしまったのですが、それでも夢中になって読みました。そしてたどり着いたのはなんともやるせない重いラスト。確かに華はないかもしれませんが私は古くても古臭くはなくむしろ渋いこのコンビの話はとても好きです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    黒豆コンビの第1作。 刑事黒田の手記の形で話は進んでいきます。 まさかこういうことやったとは! 豆さんユニークでいいキャラしてます。 続編も是非読みたい。

    0
    投稿日: 2018.05.20
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    黒まめコンビ第一弾。黒川氏のデビュー作! 確かに華はない…でも、軽快な大阪弁とユーモアたっぷりの登場人物がいるだけで楽しく読めました。

    1
    投稿日: 2017.04.16
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    ずいぶん昔の作品ですが迫力満点で今読んでも古さを感じられない。余韻を残した終わり方も黒川さんの若い気持ちを現している。

    1
    投稿日: 2017.03.21
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    テンポの良さ、大阪弁の掛け合いの楽しさ、腹に凭れない適度な密度のトリック、ということで、読んでて楽しい。

    0
    投稿日: 2017.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     大阪府警捜査一課シリーズ,「黒さん」と呼ばれる黒田憲造刑事と,「マメちゃん」と呼ばれる亀田淳也刑事が主人公のシリーズの最初の作品である。融資依頼に来て,担当者不在ということでロビーで待っていた「垣沼一郎」が,銀行強盗犯にとびかかり,銃で撃たれ,人質として連れ去られる。銀行強盗犯から,垣沼一郎の身代金として1億円を要求されるというストーリー。  誘拐モノの常で,身代金の引き渡しを求める犯人側と,捜査側の知恵比べの様相を見せるが,捜査側の様子が丁寧に書かれている。  キャラクターの描写も丁寧にされており,現場の捜査担当者,捜査指揮をするキャリア,たたき上げの課長などの捜査陣の思惑の違いなどがリアルに描かれている。  行き当たりばったりで始まった誘拐かと思っていると,警察の関与をはぐらかすために,犯人側の巧みに要求をしてくる。逆探知を避けるために,第三者を仲介して伝言をしてきたり,人質の指や耳を切って送ってくるなど…。身代金はマンホールを使って奪い取る。捜査側は完全に後手後手。人質だと思われる死体が発見され,事件は迷宮入りとなる。  その後,実は,誘拐が狂言であったとして,人質ではなく真犯人だった垣沼一郎から,黒田刑事のところに犯行を告白する電話が掛かってくる。真犯人からの犯行の告白で物語は終わる。その真相は,マメちゃんこと亀田刑事の推理と酷似したものだった。  テレビドラマの2時間サスペンスとして見れば良作の部類に入ると思う。分かりやすい筋書きで,テンポよく展開し,キャラクターの未了もある。小説として見ると,やや物足りない印象がある。捜査側としても,ここまで裏を掛かれると,垣沼側をもう少し疑いそうなものだが…。黒・豆コンビがあまり活躍しないのもイマイチ。犯人にやられっぱなしのストーリーは,ややフラストレーションがたまる。トータルの評価は★3か。つまらなくはないが,もう少し,何かがほしいところ。

    0
    投稿日: 2016.06.05
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    黒川博行のデビュー長編。 洒脱な大阪人の刑事の会話と、スリリングな誘拐~身代金受け渡しと、いずれもテンポが非常によい。とてもすんなり読め、入り込めた。 トリックもよかったが、解説者のいうとおり探偵役が暴くというプロセスが抜け落ちている。それがないと、ミステリとしては片手落ちだと思う。 とはいえ、アイデアも文章も、初作とは思えないくらい安定してると感じた。 3-

    1
    投稿日: 2016.02.07
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    初めて読む作家さん。予想した通りの結末であっけなかった…。 コンビが地味ってことで、大賞がもらえへんかったみたいやけど、良いコンビで大阪弁もとぼけた感じがして、やりとりは面白かった。

    1
    投稿日: 2016.01.12
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    評価が苦しい1冊。大阪府警の刑事の視点で、強盗誘拐殺人事件を追っていくミステリ。作品の重要なポイントの一つが、大阪弁の軽妙な掛け合いであり、そこが受け入れられない人はとたんに脱落しうる。 評価の難しいのは、前半と後半で、全く作品の印象が違うことだ。強盗誘拐の部分は、なんだか盛り上がりに欠け、煮え切らないというのも、後半の話につながっていくわけだが、日常の延長のような形で強盗と誘拐が起こってしまう。「今一線を越えたな」という感覚が全く無い。 その後も鮮やかな犯行が、作品内の大阪府警の無能さによって茶化しが入るからか、ほとんど印象に残らず展開し、非常に単調な作品に見えるのだ。 後半は、まあ大方の読者が予想したとおりになるのだけど、それなりに盛り上がりもあるし、大阪府警の無能さをコミカルに描いているところと、完全に分離して読むことができる。 前半(というか、7割位)が☆2、最後の3割で☆4。平均して☆3と言いたいところだけど、正直なところ、タイトルが悪いのでマイナス1。もうちょっと泥臭い本のタイトルにすべきだった作品だ。

    0
    投稿日: 2015.11.04
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    黒川博行のデビュー作だそうですね。まだ何冊かしか黒川作品は読んでいませんが、ダントツ好きです!事件そのものの解決に向かう経緯をきちんと描いているし、それぞれのキャラクターの描き方もとても丁寧な感じです。まだ黒川博行的なアクがうすい感じが良かったし、読みながら一緒に推理したくなる感じとかも他の黒川作品とちょっと違うかな~という感じがしました。

    1
    投稿日: 2015.10.24
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    相変わらずテンポの良い大阪弁の会話が妙です。 このコンビのものは初めて読みましたが、ちょっと地味な気がしました。 ストーリー展開はうまく、はらはらさせてくれます。 結末が物悲しいのですが、謎が明らかになる過程が、う~んという感じです。 次回作以降も期待はできそうですが。

    0
    投稿日: 2015.09.30
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    黒田刑事に、ついて 概要が浮かばず 真面目すぎるような ナニワ刑事なら裏の仕事やっていさそうなのに…

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    投稿日: 2015.04.18
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    普段から刑事小説が好きで色々と読んでいるが、これは新感覚で個人的に中々 面白い作品だった。 大阪弁で展開される会話のテンポがいいし、主人公が所々、他の登場人物の動作等に対して心の声としてツッコミを入れている文章が笑えたし、自分の地元の懐かしい方言なんかも出てきたし。 刑事小説=硬派、緊迫、ハラハラ、知的なイメージがつきものだと個人的には思うのだが、それをちょっと打ち崩したような刑事小説もありだなぁ!と思えた。 結末は、すごく悲しくてやり切れないけれど。

    0
    投稿日: 2015.03.24
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    サントリーミステリー大賞第一回佳作にて、デビュー作。 大阪府警・黒マメコンビシリーズの第1弾、1984年の作品。 銀行強盗が人質を連れて逃げ、身代金を要求。その犯人を追う警察の話。 オチがあると思いつつも誘拐ものは好きじゃない。 黒マメコンビの軽妙な大阪弁の会話が楽しく、悲惨な事件を和らげている。 (図書館)

    0
    投稿日: 2015.02.05
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    冒頭───  風呂あがり、やっとありついた晩飯。冷めたアサリの吸物をひとすすりして、さてこれからと箸をとりあげた時、電話が鳴った。反射的に壁の時計を見る。もう午後十時、こんな時間の電話にろくなものはない。 「おーい、電話やでー」  ちょっと振り向けば電話に届くものなぜかおっくうで、隣の部屋にいるはずの佐智子に声をかけた。返答がない。代わりに、ザーッと水の走る音のするところをみれば、残り湯で洗濯でもしているのであろう。 「えーい、しゃあないなあ」  受話器をとる。 「破門」で直木賞を受賞した黒木博行さんの、正真正銘のデビュー作。 第一回サントリーミステリー大賞佳作賞受賞作品である。 キレのある日本語。 関西弁特有のテンポの良い文章が続く。 実にうまい。 エンタメ読み物としては、すでにこの時点で一流である。 主人公の黒田とマメちゃんという、漫才風の会話のやり取りをする二人のキャラも面白い。 この面白さは、のちの「疫病神」シリーズでも存分に活かされているようだ。 これは銀行強盗から派生した誘拐ものだが、警察と犯人との身代金の受け渡し方法などは、今でこそ同様のものが多くあるが、当時としては画期的だったのではなかろうか。 最後のどんでん返しについては、動機的にはやや弱い気もするが、それでもあっと驚かされる。 いやあ、面白いミステリー作品でした。 これでも佳作なのだから、サントリーミステリー大賞はレベルが高かったんだよな。 そういえば、第一回で読者賞を受賞した「桜子は帰って来たか」というのも、遥か昔に読んだが、かなり面白かった覚えがある。 でも、受賞者のみなさんが、今でも作家として活躍しているかというと、そうでもないところに文筆業の難しさがあります。 一発屋で終わる受賞作家のなんと多いことか。 黒川博行、今後も読み続けます。 好きな作家がまた一人増えました。 直木賞のおかげです。 受賞しなかったら一生出会わなかったかもしれない作家だから。

    5
    投稿日: 2014.08.07
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    たしかに、2度のお別れだった。 その後、どうなったんだろう・・・と想像してしまう。 (2度目のお別れのあと) 大阪弁のやりとりが、よんでて、すーーとはいってくる。

    0
    投稿日: 2014.07.22
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    大阪府警捜査一課のシリーズ。 まずは第一弾。 黒マメコンビ、 大阪弁の掛け合いも軽妙で面白かった。 最終章は事件の種明かしになるのだが、 あと味苦いものとなってしまい、少し残念。

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    なるほど・・・のタイトル。 このエピローグは想像できない、全く思いつかないモノだった。 書き手のアイデアと、読者の想像力のせめぎ合い? なんだか違った形での読書の面白さを感じた作品。

    0
    投稿日: 2012.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒マメコンビシリーズの第1弾。 銀行強盗が人質をつれて逃げ、身代金をまんまとせしめる。しかし、本当の犯人は? 最後の犯人の告白による真実は、思ってもいない大どんでん返しでした。

    0
    投稿日: 2012.09.15
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    タイトルから、シリアスものと思っていたが、読んでみると違い、会話がとても軽くて面白い。エンディングがよかった。

    0
    投稿日: 2012.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    創元推理文庫から出版された作品。 古本屋でタイトルだけに惹かれて買ったので、読み始めてからこれが1980年代の作品であることと、推理小説というよりも犯人と警察との攻防を描いている、推理小説というよりも警察小説というジャンル(そういうジャンルがあれば、という前提で)なんだと気付きました。 謎解きをするというよりは、知能犯である犯人に警察が翻弄されまくる、という感じの作品。トリックの明かされ方も含めて、全面的に「警察の負け」という感が出ているので、読了してもスッキリ感は得られなかった。 スッキリ感が得られないもう一つの理由として、個人的には「主人公たちの上司に愛されるべきポイントが無い」というところを挙げたい。あとがきには「主人公たる刑事コンビに華がない」という批評がなされたとの作者のコメントがあるが、それよりもむしろ、彼らを取り巻く環境に美しさと希望が無い、というところが、イマイチ楽しめなかった理由じゃないかと思う。 ホームズにはレストレード警部、ポアロにはジャップ警部と、有名な海外の推理小説には必ず、愛されるべき警察に勤める人々が登場する訳ですが、時代や国の違いはあるものの、彼らは主役たる私立探偵たちと協力し、分からない時には素直に教えを請い、読者と一緒になって謎解きに驚きつつ、最後には警察の威信とプライドを持って犯人逮捕に当たる「準主役」として生き生きと描かれています。 そんな、推理小説における警察像を固定観念として良くも悪くも植え付けられてしまっている身としては、この小説に出てくるような「管理職で、保身しか考えない、嫌われる上司としての要素をほとんど持ち合わせている」刑事像は醜く、楽しく読み進めるのを妨げる存在になっています。 まぁ実際問題、そういう上司が大半を占めるというのが現実なんでしょうけど、何も小説の世界にまで、そんな汚いリアルを追及してほしくない、というのが、自分なりの考え方です。 細かいトリックをここで書く訳にもいかないけど、国内外の推理小説の主だったところをだいたい読んでる人なら、中盤で「恐らくこういうことだろう」ぐらいの推測はつくと思います。ただ、作者は日本のミステリー小説家としては一定のポジションを築いた方でもあるので、そういう方のデビュー作を味わう、という趣向で手を出すのはアリだと思います。

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    銀行強盗に来た男が銀行の客を誘拐・逃亡し身代金を要求する。 誘拐されたのは倒産寸前の鉄工所経営者。 「黒マメコンビシリーズ」の第一弾。 事件は解決せずに3年後に犯人から告白されるが、なんとなくすっきりしない終わり方だった。 シリーズの続きがどうなるのかが楽しみ。 『サントリーミステリー大賞』第1回(1983年)佳作賞

    0
    投稿日: 2010.07.10
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    黒マメコンビシリーズの第1弾で、黒川博行さんのデビュー作(1984年)。銀行強盗が人質を連れて逃げ、身代金を要求。その犯人を追う警察のお話。 第3弾から先に読みはじめてしまったからなのか、黒マメコンビのテンポが、まだ確立されていなくて、すこし肩すかしを喰った感じ。新しいミステリーをいろいろ読んでしまった後だったからなのかもしれないけれど、途中から筋書きが読めてしまったのも残念。そして、2003年の文庫の解説でも書かれていたけれど、結末がちょっと不満。 とはいえ、大阪弁での刑事物。テンポよく読み進むことができて、悪くなかった。黒マメコンビシリーズ、第3弾→第1弾と読んだから、次は第2弾を読まなくちゃ。

    0
    投稿日: 2010.04.03
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    大阪府警、黒マメコンビ第一作。作者の処女作。 前半でトリックが読めたが25年前の作品だと思うと斬新なのかも。 黒マメコンビ含め、登場人物に魅力が薄い。 それに大阪府警のまさかのアホっぷりににイライラする。

    0
    投稿日: 2010.02.25
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    銀行強盗が客の一人を人質にして逃走、そして身代金の要求。 この事件を大阪府警捜査一課の黒マメコンビが解決に奔走するが・・・ 黒マメコンビにとどまらず、大阪弁の会話が心地よい。 (関西人以外は読みにくい?) 最後はちょっとガッカリする終わり方で不満が残りますが、楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2009.12.09
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    大阪府警シリーズの第一冊目。 お話としては、大阪の銀行で銀行強盗が発生。 その場に居合わせた男性客が犯人を取り押さえようとしたが犯人に撃たれ負傷、そのまま連れ去られ犯人からは身代金の要求が。 大阪府警捜査一課が犯人逮捕に当たるが、最初は行き当たりばったりでの誘拐かと思われたが、犯人は意外に巧妙な交渉を持ちかけてくる。 事件の真相自体はある程度事件が進展した時点で何となく思っていた通りでしたが、エンディングの持って行き方は新鮮でした。 あと書かれたのが80年代前半なので携帯電話も登場せず電話ボックスが犯人からの連絡に頻繁に使用されるのが懐かしかった。 この小説は登場人物のキャラが一人一人個性的で、こんな奴ら本当に居るんだろうな・・・と思わせる。 大阪府警が舞台と言うことで会話はすべて大阪弁、特に主人公の黒田と亀田の会話は軽妙で楽しく読むことができた。

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    投稿日: 2009.11.16
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    テーマは面白かったけど、いまいち。奥さんとかの描写がもっとあったらだまされた感ももっとあがったのになぁ。

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    投稿日: 2009.10.04
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    昭和59年、1984年刊行当時であれば、かなり面白く読めたのではないかと思う。残念ながら今となってはちょっとメイントリックが古い。だが身代金強奪のトリックは今でも使えそうだし、そのプロセスの描写も確かなもの。長編になりがちな誘拐事件を扱った作品だが、中編ぐらいの分量にしたおかげで、凝縮された感があり、充分楽しめる。

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    投稿日: 2009.01.20
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    2007/3/5読了。黒川博行のデビュー作です。大阪弁の物語はとてもなじみやすく楽しく読めました。ラストは少残念な形でしたが・・・。黒マメコンビの活躍は楽しみです。

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    投稿日: 2007.03.05
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    黒川博行氏の処女作となるのでしょうか。人質をとった銀行強盗が身代金を要求する話ですがミステリー要素も含まれてます。しかし爽やかなオチを期待していたことと、他のシリーズとの比較で評価は低め。

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    投稿日: 2006.07.03
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    四月一日午前十一時半、三協銀行新大阪支店に強盗が侵入。四百万円を奪い、客の一人をピストルで撃った後、彼を人質にして逃走した。大阪府警捜査一課は即刻捜査を開始するが、強奪金額に不服な犯人は人質の身代金として一億円を要求、かくして犯人と捜査陣の知恵比べが始まる。

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    投稿日: 2005.12.08
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    黒川博行の作品を讀むのは、これが初めて。 この作品は、1983年の第1囘サントリーミステリー大賞で佳作となつたさうである。 大賞を逃した理由として、「刑事コンビに華がない」といふことがあげられたさうだ。 さて、この作品、讀んでみて面白かつた。 ストーリーとしては、銀行強盜事件とそれに引續く人質誘拐事件を搜査するといふことになるが、面白さの一つには、主人公の刑事コンビの會話がある。 主人公は大阪府警搜査一課の黒田憲造とそのコンビの龜田淳也、通稱マメちやん。 此の二人を稱して「黒マメコンビ」といふ。 黒田の視點で描かれてゐるので一人稱小説だが、マメちやんとの大阪弁の輕妙な會話が樂しい。 しかもその大阪弁のナチュラルなこと。 ふだんはアホなことを話してゐる二人だが、マメちやんの芯の強さには感心する。 事件を解決に導くのは、こちらのマメちやんである。 樂しく讀める警察小説だ。 2004年2月7日讀了

    0
    投稿日: 2005.04.24
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    結末の付け方には多少不満が無いでもないんだけど全体的にはかなり楽しめた。語り口は極めて軽く、ユーモアに溢れてて楽しい。それでいて警察内部のこともしっかりと書き込まれている点すごいと思う。また誘拐ミステリとしてもトリッキーで捻りが効いてて驚いた。さりげない伏線が誘拐計画のキモになってるあたり巧いと思う。意外な真相もあってこれだけ楽しめたら文句なし。

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    投稿日: 2005.02.04