
総合評価
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powered by ブクログドイツで銀行家として成功したことから拡大を始めたユダヤ人ファミリーロスチャイルド家。 ヨーロッパでの派遣を強固なものとするため、創業者マイヤー・アムシェルの5人の息子たちはロンドンやパリ、オーストリアへと展開していく。 ちょうどナポレオンの時代から大英帝国の時代となり、世界の覇権がヨーロッパに集まる中で、国家相手に資金を融通することでロスチャイルド家は栄華を極める。 その一方で、新興国アメリカにおいて石油で大儲けをしたロックフェラー家が勃興し、歴史的に欧州に頭が上がらないロックフェラー家は、欧州、またロスチャイルド家の没落のため、ロシア革命やナチスドイツの暴走などさまざまな謀略で欧州を苦しめる。 世界覇権は120年周期で入れ替わっており、それはロスチャイルド家からロックフェラー家に移り、そして今度は別の誰かへと移っていく。 ロスチャイルド家を取り巻く陰謀論が後を立たないが、歴史は勝者によって書かれるため、これは恐らくロックフェラー家の策略。 まもなくロックフェラー家の陰謀論が次の時代の担い手により書かれ始めるのだろう。 世界は金持ちが動かす、というのはやはり間違いのない事実である。
0投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログ本に出てくる人物をスマホで調べながら読みました。 陰謀論ではなくて、権力者共同謀議(コンスピラシー)は有る。 ディープステートの総本山で最高司令部は、ヴァチカンのローマ・カトリック教会と、ヨーロッパの各王家である。 「闇の勢力」などではなくて、世界支配主義者たちは堂々と表に出てきて、公式・非公式の会議を開き、公然と世界を支配している。巨大な金の力で、世界各国の政治の人事面から左右して、各国の政治に強い影響を与えている。 いつの時代も、世界で一番大きな資金を持つ集団が、その時々の世界をいいように動かす。この視点をおろそかにしてはいけない。 中央アジアの油田・天然ガスの奪い合い。アフガニスタン、グルジア・コーカサス紛争、ウイグル独立問題も、カスピ海のバクー油田から海に向かってひかれるパイプラインの紛争。 善人面して「立派な考え、正しい考え」をいう連中をまず疑って警戒しなければ、その人は大きく騙されてひどい目に合う。 誰も反対できない、美しくて立派な言葉を私たちに問答無用で焚きつける動きに対しては、「いや、待てよ」と注意し警戒しなければならない。 殺人事件の真犯人は、いつもニコニコと善人のふりをして、何食わぬ顔をして、被害者たちのすぐ側にいる。「真犯人はいつも被害者のそばにいる」という推理小説の真理。 少しでも副島さんの本から教訓を得ていきたいと思います。
0投稿日: 2021.06.23
powered by ブクログこの本の著者の副島氏は何年も追いかけていますが、この回のテーマは、ユダヤ財閥のロスチャイルド家の歴史です。今から9年前に出された本の改訂版です。 欧州のロスチャイルド家と、それよりも新興勢力である米国のロックフェラー家、どちらも世界の歴史(事件)に大きな影響を及ぼしてきたファミリーの様です。ロスチャイルド家を通して歴史を振り返っている本で、歴史を異なった視点から見ることができ楽しく読ませてもらいました。 以下は気になったポイントです。 ・王様(国王)から徴税人の権限を与えられた宮廷ユダヤ人たちは、民衆から過酷な税金の取り立てを行うようになった(p57)ユダヤ差別はここから生まれた(p58) ・多くの人が秘密で集まって、お金を出し合って困っている人、あるいは一番欲しがっている人に貸すということをした。ここで金利が生まれる、こういった集まりが「講」である、この無尽講が銀行業の始まりである。かつての相互銀行は全て「〇〇無尽」であった(p74) ・フィリップ4世は1291年の第9次十字軍に負けて帰ってきたあと資金に困った、大借金を抱えていた、そこで自分が立てた傀儡の新ローマ法王と共に、緊急勅令を出して突如1307年10月13日に、欧州の主要都市で、一斉にテンプル騎士団員を逮捕して皆殺しした。この日が呪われた「13日の金曜日」である。この政治弾圧により、欧州の国王・諸侯たちは借金からは一旦は逃れられた。そして生き残ったテンプル騎士団は地下に潜り、やがてユダヤ商人として純化していった(p76) ・オーストリアは、今はすっかり小さな国だが、1916年までは欧州における大国であった。さらに遡れば12世紀からの欧州の唯一の帝国である。神聖ローマ帝国の首都がウィーンである。それに比べたら、イギリスもフランスも王国に過ぎないので、帝権までは主張できなかった。この重要な一点から欧州を理解すべきである(p84)最後のオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世の祖父(=2代前のフランツ2世)の時、神聖ローマ皇帝の称号を自ら放棄して、オーストリアとハンガリーだけの二重帝国になった(p85) ・欧州は1871年の普仏戦争の後は、第一次世界大戦が勃発するまで大きな戦争はなく平和な時代が続いた、19世紀全体が欧州貴族と富豪たちにとっての大繁栄の時代であった、欧州はこのように200年間のバブル経済が続いた(p103) ・ロスチャイルド・パリ家は、日本の徳川家(江戸幕府)を支援した、それに対してロンドン家は、徳川幕府を打ち倒して新しい政府を日本に作らせようとした。当時の西南雄藩(薩長土肥)の4つの外様大名に裏から支援して操った。(p120) ・幕末に上海からやってきた、ロスチャイルド家と組んで日本の金融を動かす財閥になっていたのが三井財閥である、越後屋(今の三越デパート)=三井商店(三井総本家)は、江戸時代を通して、両替商・為替業ですでに日本最大の金融資本であった(p124)それに対して大阪の住友は、別子銅山から始まった鉱山業である、住友はドイツ・シーメンスと繋がった(p125) ・石油ランプの登場までは、鯨の油からロウソクを作り、明かりにしていた。それが石油ランプの出現で、一気に鯨漁は廃れた、これが巨大なエネルギー革命であった、ロックフェラーの石油がエネルギー革命を起こした、この事実は日本では教えようとしない(p142) ・三井ロスチャイルドを体現する「渋沢栄一」と、三菱ロックフェラーの岩崎弥太郎は、隅田川の屋形船の決闘とのちに呼ばれる争いをしている、この時期に渋沢は、三井系の船会社(共同運輸会社)を三菱弥太郎に奪われた。渋沢が作った共同運輸会社は、無理やり合併させられて「日本郵船」となり、日本最大の船会社になった(p157) ・イングランド銀行が発行する「ベース・マネー」として、銀行券の発行量が決められた、それは「イングランド銀行が保有する金と銀の地金プラス1400万ポンド(のちに1600)だけしかポンド紙幣を発行できない」である。この1823年の通貨法の成立で、スターリング(信用のあるという意味)ポンドは、世界でも飛び抜けて信用ある通貨となった。中世欧州の、ベネチアのダカート金貨、スペイン帝国の金貨(メキシコ1ドル銀貨)の時代が終わった、このことで世界の通貨制度に安定が生まれた(p160) ・イギリスは製造業分野での優位性と競争力を喪失していったが、それでもイギリスが世界覇権国としての地位を維持し続けられたのは、金融部門で優位な状態にあったから、だが、通貨発行量が抑制されていたので、経済成長を続けるためにさらに必要なマネーを十分に供給できなかった、そのため19世紀は欧州で10年ごとに資金不足による不況の波が襲っている(p162) ・1914年にイギリス中心の金本位制が瓦解、やがてイギリス政府はポンド紙幣と金の交換を停止した、だから1914年前後に5つの帝国(ロシア、清、オスマン、大英帝国、オーストリア=ハンガリ)が滅んで、アメリカ帝国だけが残った、これで、ロスチャイルド家からロックフェラー家に世界覇権が移った(p172) ・1971年8月15日に、アメリカは「金とドルとの兌換停止」を電撃発表したが、アメリカはドルの価値をゴールドでなく、石油で裏打ちするようにした、これが、米ロックフェラー石油財閥による世界支配の継続である、ドル石油体制である(p254) ・住友財閥は元々は、ドイツ・ロスチャイルド系グループである、この他に、古河財閥・森コンツェルン・日産コンツェルン・川崎重工もこの傘下に加わる、みずほ銀行(旧第一勧銀、富士、興銀)も大きくはこの系列である。三井と住友の合併は、その前年(2000)のJPモルガンとチェース・マンハッタン銀行の大合併の余波を受けたもの。アメリカにおけるロスチャイルド家の生き残りのためであった(p263)三菱ロックフェラー系と対決するためには、三井と住友は組むしかなかった(p261) 2021年5月8日読破 2025年5月30日作成
0投稿日: 2021.05.04
